やけど跡の茶色いシミを消す方法|原因から治療まで徹底解説

やけどが治ったあとに残る茶色いシミ。見た目が気になってもなかなか消えず、「もしかしてこのまま一生残るのでは…」と不安になっていませんか?

この記事でわかること

やけど跡が茶色くなる「本当の理由」

✅ 自然に消えるの?消えないの?正直な答え

✅ 自宅でできるセルフケア&クリニック治療の全まとめ

😟
「もう半年たつのに全然薄くならない…」
「夏になると露出が気になって外に出たくない」
👩‍⚕️
正しいケアと適切な治療で、茶色いシミは改善できます。まずは原因と対処法を知ることが第一歩!

目次

  1. やけど跡が茶色くなる原因とメカニズム
  2. やけどの深さと色素沈着の関係
  3. 茶色いやけど跡は自然に消えるのか
  4. セルフケアでできること
  5. クリニックで受けられる治療法
  6. 治療を受けるタイミングと注意点
  7. やけど跡を悪化させないための予防策
  8. まとめ

この記事のポイント

やけど跡の茶色いシミは炎症後色素沈着が原因。紫外線対策・保湿・美白成分によるセルフケアが基本だが、改善しない場合はハイドロキノンやピコレーザー等のクリニック治療が有効やけど完治後の早期ケア開始が重要。

💡 やけど跡が茶色くなる原因とメカニズム

やけどが治癒したあとに残る茶色いシミのことを、医学的には「炎症後色素沈着(PIH:Post-Inflammatory Hyperpigmentation)」と呼びます。やけどをすると皮膚に強い炎症が起きますが、この炎症が引き金となってメラニン色素の産生が過剰になり、皮膚が茶色く見えるようになります。

メラニン色素は本来、紫外線から皮膚を守るために産生されるものです。しかし、やけどのような強い刺激が加わると、メラニンを作り出すメラノサイトという細胞が過剰に反応し、必要以上の色素が作られてしまいます。この色素が皮膚の表皮層や真皮層に沈着することで、あの独特の茶色いシミが形成されます。

やけど跡の色素沈着が起こりやすい人の特徴としては、まず肌の色が濃いメラニン量の多い人が挙げられます。もともとメラノサイトの活性が高いため、炎症後に過剰反応を起こしやすい傾向があります。また、紫外線を浴びやすい環境にいる人や、やけどの回復期に適切なケアができなかった人も色素沈着が強く出る場合があります。

さらに見落とされがちなポイントとして、やけどが治る過程で傷口をかいたり触れたりすることも色素沈着を悪化させる原因になります。治癒中の皮膚は非常にデリケートであり、二次的な刺激によって炎症が長引き、その分だけ色素沈着も強くなってしまいます。

Q. やけど跡が茶色くなる原因は何ですか?

やけど跡の茶色いシミは「炎症後色素沈着(PIH)」と呼ばれます。やけどによる強い炎症がメラニン色素を産生するメラノサイトを過剰に刺激し、必要以上のメラニンが表皮や真皮に沈着することで、独特の茶色いシミとして現れます。

📌 やけどの深さと色素沈着の関係

やけど跡の色素沈着の程度は、やけどの深さによっても大きく異なります。やけどは深さによって度数が分類されており、それぞれ皮膚への影響が異なります。

✅ Ⅰ度熱傷(表皮のみ)

Ⅰ度熱傷は皮膚の一番外側にある表皮だけがダメージを受けたやけどです。日焼けのように皮膚が赤くなり、ヒリヒリした痛みがありますが、通常は数日から1週間程度で治癒します。この段階のやけどは、色素沈着が残ることは比較的少なく、残ったとしても軽度なものが多いです。ただし、治癒後に紫外線を浴びてしまうと色素沈着が起きやすくなるため注意が必要です。

📝 Ⅱ度熱傷(真皮まで)

Ⅱ度熱傷は表皮を超えて真皮まで達したやけどで、水ぶくれ(水疱)が形成されるのが特徴です。さらに「浅達性Ⅱ度(SDB)」と「深達性Ⅱ度(DDB)」に分けられます。浅達性Ⅱ度は真皮の浅い部分までの損傷で、2週間程度で治癒しますが、色素沈着が残りやすい状態です。深達性Ⅱ度は真皮の深い部分まで達しており、治癒に1ヶ月以上かかることもあり、色素沈着だけでなく瘢痕(ひきつれや盛り上がった傷跡)が残るリスクもあります。

🔸 Ⅲ度熱傷(皮下組織まで)

Ⅲ度熱傷は皮膚の全層が壊死してしまうほどの深刻なやけどです。神経も傷つくため痛みを感じない場合もあります。この段階になると、色素沈着というよりも白色瘢痕や肥厚性瘢痕、ケロイドなど複雑な傷跡が形成されることが多く、皮膚移植などの外科的治療が必要になるケースもあります。

このように、茶色いやけど跡として悩まれることが多いのは、主にⅡ度熱傷(特に浅達性)によるものです。このタイプは適切なケアと治療によって改善が期待できるため、早めに対策を始めることが大切です。

Q. やけどの深さで色素沈着の程度は変わりますか?

やけどの深さによって色素沈着の程度は大きく異なります。表皮だけのⅠ度熱傷では色素沈着は比較的軽度です。真皮まで達するⅡ度熱傷(特に浅達性)では色素沈着が残りやすく、最も多くの方が悩む段階です。皮下組織に至るⅢ度熱傷では瘢痕形成が主な問題となります。

✨ 茶色いやけど跡は自然に消えるのか

「何もしなくても時間が経てば自然に消えるのでは」と考える方も少なくありませんが、実際のところはどうなのでしょうか。

炎症後色素沈着は、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)によって徐々に薄くなることがあります。皮膚のターンオーバーサイクルは通常28日程度とされていますが、年齢とともに遅くなる傾向があり、40代以降では40〜50日以上かかることもあります。つまり、自然に消えるとしても、かなりの時間がかかる場合があるのです。

また、自然治癒を期待していても、その間に紫外線を浴び続けてしまうと色素沈着がさらに濃くなったり、定着したりして改善が難しくなることがあります。特に夏場や日当たりの良い環境で過ごす機会が多い方は、何もしないでいるとむしろ状態が悪化するリスクがあります。

軽度の色素沈着であれば、適切な日焼け止めや保湿ケアを続けることで1〜2年ほどかけて薄くなることもありますが、色素が真皮の深い部分まで沈着している場合は、セルフケアだけでは限界があります。そのような場合には、クリニックでの専門的な治療を検討することが現実的な選択肢となります。

特に以下のような場合は、早めに皮膚科や美容クリニックへの相談をおすすめします。

  • やけどから半年以上経過しているのに色素沈着が改善しない
  • 色素沈着の範囲が広い
  • 顔や首など目立つ部位にある
  • 色が濃くて目立つ
  • セルフケアを続けているが効果を感じない

🔍 セルフケアでできること

やけど跡の茶色いシミに対して、日常生活の中でできるケアはいくつかあります。完全に消すことは難しい場合もありますが、悪化を防ぎ、少しずつ改善を促すためにも継続して取り組むことが大切です。

⚡ 紫外線対策を徹底する

やけど跡のケアにおいて最も重要といっても過言ではないのが、紫外線対策です。紫外線はメラノサイトを刺激してメラニン産生を促進するため、色素沈着をさらに濃くしたり、定着させたりする大きな原因となります。

日焼け止めはSPF30以上、PA+++以上のものを選び、外出する30分前に塗布するのが基本です。汗をかいたり、時間が経ったりした場合はこまめに塗り直すことが必要です。また、日焼け止めだけに頼らず、帽子・日傘・長袖の衣服など物理的な遮光も組み合わせるとより効果的です。

室内にいる場合でも、窓ガラスを通して紫外線(特にUVA)は届くため、日当たりの良い室内での作業が多い方は注意が必要です。

🌟 保湿ケアを丁寧に行う

やけど跡の皮膚は非常に乾燥しやすく、バリア機能が低下しています。乾燥した皮膚は外部からの刺激を受けやすく、炎症が再燃して色素沈着が悪化するリスクがあります。ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿剤を使って、肌を常に潤った状態に保つようにしましょう。

保湿のタイミングは、入浴後なるべく早く行うことが効果的です。入浴後は皮膚の水分が蒸発しやすいため、タオルで優しく水気を押さえた後すぐに保湿剤を塗ることが大切です。やけど跡の部分は擦らず、優しくなじませるように塗布してください。

💬 美白有効成分を含む化粧品を使う

市販の化粧品には、メラニン生成を抑制する効果が認められた「美白有効成分」を配合したものがあります。代表的な成分としては以下のものがあります。

  • ビタミンC誘導体(アスコルビン酸グルコシドなど):メラニン生成を抑え、すでに生成されたメラニンの酸化還元にも関わる
  • トラネキサム酸:メラノサイトの活性化を抑制する
  • アルブチン:チロシナーゼという酵素の働きを阻害し、メラニン生成を抑える
  • ナイアシンアミド:メラニンの表皮への受け渡しを抑制する

これらの成分を含む美白化粧品は、長期間継続して使うことで少しずつ効果が現れます。ただし、医薬品ではなく化粧品レベルの製品では含有濃度が制限されているため、著しい改善を期待するのは難しい場合もあります。

✅ 皮膚への刺激を避ける

やけど跡の部位は、日常的な摩擦や刺激によっても炎症が起きやすくなっています。タオルで強く擦る、衣服が当たって摩擦が生じる、スキンケア時に力を入れてマッサージするといった行為は避けるべきです。スキンケアは常に優しいタッチで行い、洗浄の際も低刺激の洗浄料を使うことをおすすめします。

📝 生活習慣を整える

皮膚の再生やターンオーバーには、十分な睡眠と栄養が必要です。特にビタミンC・ビタミンE・ビタミンB群は、皮膚の修復やメラニン対策に関係する栄養素です。また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは皮膚の修復を促進するため、良質な睡眠をとることも重要です。ストレスや過労、喫煙なども皮膚の回復を妨げる要因となります。

Q. やけど跡のセルフケアで最も重要なことは何ですか?

やけど跡のセルフケアで最も重要なのは紫外線対策です。紫外線はメラノサイトを刺激してメラニン産生を促進し、色素沈着を濃くする大きな要因となります。SPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを毎日塗布し、帽子や日傘も併用することが推奨されます。傷が治癒したら直ちに開始することが大切です。

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💪 クリニックで受けられる治療法

セルフケアで改善が見られない場合や、より早期に確実な効果を求める場合は、クリニックでの治療を検討しましょう。やけど跡の茶色いシミに対して、現在さまざまな治療法が提供されています。

🔸 外用薬による治療

皮膚科では、ハイドロキノンやトレチノイン(レチノイン酸)などの外用薬が処方されることがあります。

ハイドロキノンは「皮膚の漂白剤」とも呼ばれる成分で、メラノサイトの働きを抑制し、メラニン生成を強力に阻害します。市販品に含まれる濃度は2%以下が一般的ですが、クリニックでは4〜5%の高濃度のものが処方されることがあり、より強い効果が期待できます。ただし、高濃度での使用は皮膚刺激や白斑(使いすぎで皮膚が白くなりすぎる現象)のリスクがあるため、医師の指導のもとで使用することが必須です。

トレチノインはビタミンAの誘導体で、皮膚のターンオーバーを促進する効果があります。色素沈着した細胞の入れ替わりを早めることで、シミを薄くする効果が期待できます。ハイドロキノンと組み合わせて使用されることもあります。初期に赤みや皮膚の剥離が起きることがあるため、こちらも専門家のもとで使用してください。

⚡ レーザー治療

やけど跡の色素沈着に対して、レーザー治療は有効な選択肢の一つです。レーザーは特定の波長の光を照射して、メラニン色素を選択的に破壊する仕組みを利用しています。

Qスイッチレーザー(QスイッチNd:YAGレーザーやルビーレーザーなど)は、短時間に高出力の光を照射し、メラニン色素を細かく粉砕します。粉砕された色素は体内のマクロファージに取り込まれて排出されるため、シミが薄くなっていきます。複数回の治療が必要なことが多く、1〜3ヶ月おきに数回繰り返すのが一般的です。

ピコレーザーはQスイッチレーザーよりもさらに短いパルス幅(ピコ秒単位)で照射するレーザーです。より細かく色素を粉砕できるため、少ない回数での改善が期待でき、熱ダメージが少ないため肌への負担も比較的小さいとされています。近年、シミ治療において注目されている治療法の一つです。

ただし、レーザー治療にはいくつかの注意点があります。やけど直後の炎症が残っている時期にレーザーを当てると、逆に色素沈着が悪化するリスクがあるため、やけどが完全に治癒してから一定期間を置いて行うことが原則です。また、レーザー照射後は光感受性が高まるため、徹底した紫外線対策が必要です。

🌟 IPL(光治療)

IPL(Intense Pulsed Light)は、特定の波長ではなく幅広い波長の光を照射する治療法です。レーザーよりも出力が低く、広範囲に照射できるため、肌全体のトーンアップにも活用されます。ダウンタイムが少なく、比較的気軽に受けられる治療として人気があります。ただし、レーザーと比較すると深い部分の色素への効果は限定的な場合があり、状態によっては効果が出にくいこともあります。

💬 フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、皮膚に微細な穴を無数に開けることで皮膚の再生を促す治療法です。やけど跡の色素沈着だけでなく、瘢痕(凸凹や引きつれ)がある場合にも効果的な治療法として用いられます。ダウンタイムとして赤みや腫れが数日〜1週間程度続くことがありますが、皮膚の質感改善にも優れた効果が期待できます。

✅ ケミカルピーリング

グリコール酸や乳酸などの酸性の薬剤を皮膚に塗布し、古い角質を除去することで皮膚のターンオーバーを促進する治療法です。色素沈着が表皮に留まっている場合に有効で、比較的手軽に受けられる治療として知られています。複数回の施術を行うことで効果が蓄積されます。ただし、深い部分の色素沈着には効果が及びにくいこともあります。

📝 内服薬による治療

クリニックでは、シミ・色素沈着の改善を目的とした内服薬が処方・販売されることもあります。トラネキサム酸の内服は、メラノサイトの活性化を抑制する効果があり、シミの予防・治療に活用されています。ビタミンCの高濃度内服も、メラニン生成の抑制や抗酸化作用によって色素沈着の改善に寄与するとされています。これらは単独での効果は穏やかですが、外用薬や他の治療と組み合わせることで効果が高まる場合があります。

🔸 点滴・注射による治療

美容クリニックでは、美白・抗酸化作用を持つ成分を高濃度で点滴投与する治療も行われています。グルタチオン点滴やビタミンC点滴は、全身の抗酸化力を高めることでメラニンの産生を抑える効果が期待されています。経口では吸収が限られる成分も、点滴によって直接血中に届けることができるのが特徴です。

🎯 治療を受けるタイミングと注意点

やけど跡の茶色いシミを治療したいと思ったとき、「いつから治療を始めればいいのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。治療開始のタイミングについてはいくつかの重要な点があります。

まず大前提として、やけどが完全に治癒していることが必要です。まだ傷が残っている状態や、炎症が続いている状態でのレーザー照射や刺激の強い外用薬の使用は、状態を悪化させるリスクがあります。特にレーザー治療については、やけど跡が安定してから(一般的に半年以上経過してから)開始することが推奨されることが多いです。

一方で、色素沈着に対するケアは早ければ早いほど良いという面もあります。傷が治癒したあと、表皮が完全に再生できた段階から日焼け止めによる紫外線対策や保湿ケアを開始することが重要です。

クリニックへの受診タイミングとしては、やけどが治癒して2〜3ヶ月以上経過しても色素沈着が改善されない場合や、セルフケアの効果が感じられない場合が一つの目安になります。ただし、広い範囲のやけどや深度の深いやけどについては、早めに形成外科や皮膚科に相談することをおすすめします。

治療を受ける際に注意したい点として、まずカウンセリングでやけどの状態を正確に伝えることが挙げられます。やけどの原因(熱傷・化学熱傷・電気熱傷など)や、やけどをしてからの経過期間、これまで受けた治療・使用したケア製品などの情報は、最適な治療法を選択する上で非常に重要です。

また、レーザー治療などを受けた後は、照射部位の肌が非常に敏感になります。治療後のアフターケアを怠ると色素沈着が再発したり、むしろ悪化したりすることがあるため、治療後の指示にしっかり従うことが大切です。

さらに、やけど跡の状態によっては単一の治療法では効果が不十分なことがあり、複数の治療を組み合わせるコンビネーション治療が有効な場合もあります。一つの治療で効果が出なかったからといって諦めず、主治医と相談しながら治療方針を調整していくことが大切です。

Q. クリニックではやけど跡にどんな治療が受けられますか?

クリニックでは、メラニン生成を強力に抑えるハイドロキノン(4〜5%)などの外用薬、色素を選択的に破壊するQスイッチレーザーやピコレーザー、広範囲に対応できるIPL(光治療)、ターンオーバーを促すケミカルピーリングなどが受けられます。状態に応じて複数の治療を組み合わせる場合もあります。

💡 やけど跡を悪化させないための予防策

すでにやけど跡がある方はもちろん、今後のためにも知っておきたい、やけど跡の色素沈着を悪化させないためのポイントをご紹介します。

⚡ やけどをした直後の適切な応急処置

やけどをした直後の処置が、その後の回復と色素沈着の程度に大きく影響します。やけどをしたらまず、流水で15〜20分程度冷やすことが基本です。氷や氷水は皮膚にダメージを与える可能性があるため避けてください。水ぶくれは無理に破らず、清潔なガーゼや布で覆って医療機関を受診することが大切です。

よく行われる誤った応急処置として、バターや味噌、醤油などを塗る民間療法がありますが、これらは感染リスクを高め、状態を悪化させる原因になります。また、水疱を自分で針などで破くことも厳禁です。

🌟 やけど治癒後の紫外線対策の継続

やけどが治癒した後も、回復した皮膚は通常の皮膚よりも紫外線の影響を受けやすい状態が続きます。外見上は治ったように見えても、皮膚内部ではまだ修復のプロセスが続いていることが多いため、紫外線対策は少なくとも1〜2年は継続することが望ましいです。

💬 治療中・回復中の皮膚への過度な刺激を避ける

やけどの治癒期間中や治療中は、患部への過度な刺激を避けることが重要です。衣服の摩擦、かいたり触ったりする癖、力を入れたマッサージなどは控えましょう。また、市販の刺激の強いピーリング製品や、高濃度の美白成分を自己判断で使用することも、炎症を起こして色素沈着を悪化させる可能性があります。

✅ 適切な医療機関へのアクセス

やけどの程度によっては、早期から専門医によるケアを受けることで、傷跡や色素沈着の程度を最小限に抑えられることがあります。Ⅱ度以上のやけど、顔・手・関節部位のやけど、広範囲のやけどは特に早めの受診が推奨されます。最初の処置が適切であるほど、後の色素沈着や瘢痕形成のリスクを低減できます。

📝 精神的なストレスマネジメント

強いストレスは免疫機能や皮膚の修復機能に悪影響を与えることが知られています。やけど跡のケアには時間がかかる場合も多く、焦りや悩みを抱えがちですが、ストレスをため込むことが回復の妨げになることも理解しておきましょう。信頼できる医師とのコミュニケーションを大切にしながら、無理のないペースでケアを続けることが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「やけど跡の茶色いシミでお悩みの方は非常に多く、当院でもご相談いただく機会が多い症状の一つです。炎症後色素沈着は適切なタイミングでのケアと治療により改善が期待できますが、特に紫外線対策の継続が予後を大きく左右するため、治癒後も油断せず丁寧なケアを続けることが重要です。最近の傾向として、セルフケアで長期間様子を見てからご来院される方も多いのですが、早めにご相談いただくことでより多くの治療の選択肢をご提案できますので、気になることがあればまずお気軽にカウンセリングにお越しください。」

📌 よくある質問

やけど跡が茶色くなるのはなぜですか?

やけどによる強い炎症が引き金となり、メラニン色素を作るメラノサイトが過剰反応することで起こります。これを「炎症後色素沈着(PIH)」と呼びます。産生されすぎたメラニン色素が表皮や真皮に沈着することで、独特の茶色いシミとして現れます。

やけど跡の茶色いシミは自然に消えますか?

軽度であれば、皮膚のターンオーバーによって1〜2年かけて薄くなる場合があります。ただし、その間に紫外線を浴び続けると色素沈着が濃くなり定着するリスクがあります。半年以上経っても改善しない場合や色が濃い場合は、クリニックへの相談をおすすめします。

セルフケアで効果的な方法はありますか?

最も重要なのは紫外線対策で、SPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを毎日塗布することが基本です。あわせて、セラミドやヒアルロン酸を含む保湿ケア、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白有効成分を含む化粧品の継続使用が、色素沈着の悪化防止と改善に役立ちます。

クリニックではどのような治療が受けられますか?

主な治療法として、メラニン生成を強力に抑えるハイドロキノンなどの外用薬、色素を選択的に破壊するQスイッチレーザーやピコレーザー、肌への負担が比較的少ないIPL(光治療)、ターンオーバーを促すケミカルピーリングなどがあります。状態に応じて複数の治療を組み合わせることもあります。

やけど跡の治療はいつから始めればよいですか?

やけどが完全に治癒してから治療を開始することが大前提です。日焼け止めや保湿などのセルフケアは傷が治り次第すぐに始めることが重要です。レーザー治療などクリニックでの処置は、一般的にやけど後半年以上経過してからが推奨されます。アイシークリニックでは、まずカウンセリングで状態を確認し、最適な治療法をご提案しています。

✨ まとめ

やけど跡の茶色いシミは、炎症後色素沈着と呼ばれるもので、メラニン色素が過剰に産生・沈着することで起こります。やけどの深さや範囲、治癒後のケアの状況によって、色素沈着の程度や改善の見込みは大きく異なります。

軽度の色素沈着であれば、紫外線対策の徹底・保湿ケア・美白成分を含む化粧品の使用といったセルフケアで改善を目指せる場合があります。しかし、色素沈着の程度が強い場合や長期間改善がない場合は、クリニックでの専門的な治療が有効です。外用薬(ハイドロキノン・トレチノインなど)、レーザー治療(Qスイッチレーザー・ピコレーザーなど)、IPL、ケミカルピーリング、内服薬など、さまざまな選択肢がありますので、担当医に相談して自分の状態に合った治療法を選ぶことが大切です。

最も重要なのは、紫外線対策を継続すること、そして適切なタイミングで専門家に相談することです。やけど跡の色素沈着は決して諦める必要はなく、適切なケアと治療によって改善が期待できます。アイシークリニック池袋院では、やけど跡をはじめとする色素沈着・シミのご相談に対応しています。お悩みの方は、まずカウンセリングでご自身の状態を確認することから始めてみてください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 炎症後色素沈着(PIH)のメカニズム、やけど跡のシミの原因となるメラノサイトの過剰反応、および色素沈着に対する外用薬(ハイドロキノン・トレチノイン)やレーザー治療などの治療法に関する医学的根拠の参照
  • 日本形成外科学会 – やけどの深さによる分類(Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度熱傷)と各段階における皮膚へのダメージの違い、瘢痕形成のリスク、および適切な応急処置・治療方針に関する情報の参照
  • 厚生労働省 – 美白有効成分(トラネキサム酸・アルブチン・ビタミンC誘導体など)を配合した医薬部外品・化粧品の承認基準、ハイドロキノン等の外用薬の使用に関する安全性情報、および紫外線対策製品(日焼け止め)の効能評価基準の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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