
「最近、肌がかゆい」「毛穴の汚れが気になる」「赤みが引かない」——こうした肌の悩みを抱えているとき、もしかしたらその原因は「顔ダニ」にあるかもしれません。顔ダニという言葉を聞くと驚く方も多いかもしれませんが、実はほとんどの大人の顔に存在している生き物です。普段は悪さをしないこの小さな生物も、増えすぎることで肌荒れや炎症の原因になることがあります。本記事では、顔ダニとは何か、どうやって増えるのか、そしてどのように対処すればよいのかを詳しく解説します。正しい知識を身につけて、健やかな肌を取り戻しましょう。
目次
- 顔ダニとは何か?その正体を知ろう
- 顔ダニが引き起こす症状
- 顔ダニが増える原因
- 顔ダニの取り方・自宅でできるケア方法
- 顔ダニに効果的なスキンケアの見直し方
- 食生活と生活習慣の改善で顔ダニを抑える
- 皮膚科・クリニックでの治療法
- 顔ダニを増やさないための予防策
- まとめ
この記事のポイント
顔ダニ(毛包虫)は成人の多くに存在し、増殖すると赤みやニキビの原因となる。適切な洗顔・保湿・生活習慣の見直しで数をコントロールでき、改善しない場合は皮膚科でイベルメクチン等の処方治療が有効。
🎯 顔ダニとは何か?その正体を知ろう
顔ダニとは、正式名称を「ニキビダニ(毛包虫)」といい、学名をDemodex folliculorum(デモデックス・フォリキュロラム)およびDemodex brevis(デモデックス・ブレビス)といいます。この2種類のダニは、人間の毛包(毛穴)や皮脂腺に生息する非常に小さな寄生虫で、体長は0.1〜0.4ミリメートルほどです。肉眼では確認できないため、その存在を知らない方がほとんどです。
顔ダニは特定の人だけにいる特殊な生物ではありません。研究によると、成人の多くがこのダニを顔に持っており、特に20代以降になると検出率が高まるとされています。60代以上ではほぼ全員の顔に存在するという報告もあるほどです。つまり、顔ダニがいること自体は決して異常なことではなく、人間と共生している存在といえます。
顔ダニが好んで生息する場所は、皮脂の多い部位です。具体的には、額・鼻・頬・あご・まぶたの周辺などが挙げられます。これらの部位は皮脂腺が発達しており、ダニのエサとなる皮脂が豊富に分泌されるためです。ダニは夜間に毛穴から這い出て交尾し、朝になると再び毛穴の中に戻るという生活サイクルを持っています。
通常、顔ダニの数は免疫システムや皮膚のバリア機能によってコントロールされています。しかし、何らかの原因でこのバランスが崩れると、ダニが異常に増殖し、さまざまな肌トラブルを引き起こすことがあります。
Q. 顔ダニとはどのような生き物ですか?
顔ダニ(ニキビダニ・毛包虫)は、毛穴や皮脂腺に生息する体長0.1〜0.4mmの微小な寄生虫です。成人の多くが顔に保有しており、60代以上ではほぼ全員に存在します。一定数の共生は正常ですが、増殖しすぎると肌トラブルの原因となります。
📋 顔ダニが引き起こす症状
顔ダニが過剰に増殖すると、いくつかの特徴的な症状が現れることがあります。ただし、これらの症状は顔ダニ以外の原因でも起こりうるため、自己判断せずに専門家に相談することが重要です。
最もよく見られる症状の一つが、肌のかゆみや赤みです。顔ダニが毛穴の中で活動することで、周囲の皮膚が刺激を受け、炎症反応が起こります。特に夜間に顔がかゆくなる場合、顔ダニが夜行性であることと関連している可能性があります。
次に、ニキビや毛穴の詰まりも顔ダニと関係している場合があります。ダニが皮脂腺に詰まることで、皮脂の分泌が妨げられ、ニキビや白ニキビ、黒ニキビの原因になることがあります。繰り返すニキビに悩んでいる方は、顔ダニが関与しているケースも考えられます。
また、酒さ(ロザセア)と呼ばれる皮膚疾患との関連も指摘されています。酒さは顔に持続的な赤みや血管の拡張が起こる状態ですが、顔ダニの増殖がその発症や悪化に関係しているという研究があります。鼻の周囲や頬の赤みが長期間続く場合は、専門家への相談を検討しましょう。
さらに、まぶたのかゆみや炎症(眼瞼炎)も顔ダニと関連することがあります。まつ毛の毛包にはダニが特に集まりやすく、まぶたがかゆい、目やにが多い、まつ毛が抜けやすいといった症状を引き起こすことがあります。
肌の質感の変化も顔ダニの関与を疑う一つのサインです。毛穴が目立つ、肌がザラザラしている、化粧のノリが悪いといった変化が見られる場合、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりが原因となっていることがあり、顔ダニの増殖が関係している可能性があります。
💊 顔ダニが増える原因
顔ダニが増殖するには、いくつかの要因が複合的に絡み合っています。その主な原因を理解することで、効果的な対策を取ることができます。
最も大きな原因の一つが、皮脂の過剰分泌です。顔ダニは皮脂を主な栄養源としているため、皮脂が多いほど増殖しやすい環境が整ってしまいます。脂性肌の方や、ホルモンバランスの乱れによって皮脂分泌が増加している方は注意が必要です。
スキンケアの不足または過剰も原因になります。洗顔が不十分であれば皮脂汚れが毛穴に蓄積し、ダニが繁殖しやすい環境になります。一方で、洗いすぎによる乾燥も問題です。肌が乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下し、その代償として皮脂が過剰に分泌されることがあります。
免疫力の低下も顔ダニの増殖につながります。通常、免疫システムがダニの数をコントロールしていますが、ストレス・睡眠不足・過労・病気などによって免疫力が落ちると、ダニを抑制する力が弱まり、急激に増殖することがあります。
食生活の乱れも見逃せない原因です。糖質や脂質の多い食事は皮脂分泌を増やし、顔ダニの繁殖を促すことがあります。また、ビタミンやミネラルの不足は肌の状態を悪化させ、ダニが増えやすい環境をつくります。
メイクの落とし残しも重要な要因です。ファンデーションやコンシーラーなどのメイクアップ製品が毛穴に残ると、ダニの増殖を促す可能性があります。特にクレンジングが不十分な状態が続くと、毛穴の詰まりとダニの増殖が同時進行してしまいます。
また、加齢も顔ダニ増殖の一因となります。年齢とともに皮膚のターンオーバーが遅くなり、古い皮脂や角質が毛穴に蓄積しやすくなります。これがダニの好む環境を作り出します。
Q. 顔ダニが増えると肌にどんな症状が出ますか?
顔ダニが過剰に増殖すると、夜間の肌のかゆみや赤み、繰り返すニキビや毛穴の詰まり、まぶたのかゆみ・炎症などが現れることがあります。また、酒さ(ロザセア)との関連も指摘されています。ただし同様の症状は他の原因でも起こるため、自己判断せず皮膚科への相談が推奨されます。
🏥 顔ダニの取り方・自宅でできるケア方法
「顔ダニを完全に取り除く」ことは現実的に難しく、また必ずしも必要でもありません。先述の通り、顔ダニは人間と共生する生き物であり、一定数存在すること自体は問題ではありません。重要なのは、ダニが異常に増殖しないように数をコントロールすることです。自宅でできるケア方法を正しく実践することで、顔ダニの数を適正な範囲に保つことができます。
まず基本となるのが、適切な洗顔です。洗顔は1日2回(朝と夜)が基本で、皮脂や汚れを優しく取り除くことを意識します。ただし、力を入れてゴシゴシと洗うのは禁物です。肌に摩擦を与えると、皮膚のバリア機能が壊れてしまい、かえって肌トラブルの原因になります。洗顔料をよく泡立て、泡で優しく包むように洗うことが大切です。
洗顔料の選び方も重要なポイントです。顔ダニが気になる方には、殺菌・抗菌効果のある成分が配合された洗顔料が役立つ場合があります。硫黄(サルファー)成分入りの石鹸や洗顔料は、ダニの増殖を抑える効果があるとされています。ただし、敏感肌の方には刺激になる場合もあるため、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。
ティーツリーオイル(ティートリーオイル)も顔ダニに対して効果が期待できる成分の一つです。ティーツリーオイルには天然の抗菌・殺ダニ作用があり、顔ダニの数を減らす効果が研究で報告されています。ただし、原液をそのまま肌に使用すると刺激が強すぎるため、必ずキャリアオイルや化粧水で希釈してから使用してください。また、まぶたのダニを減らすために、ティーツリーオイルを含むまつ毛クレンザーが有効という研究もあります。
クレンジングの方法にも気を配りましょう。メイクをしている日は、洗顔前にクレンジングでしっかりとメイクを落とすことが大切です。オイルクレンジングは毛穴の汚れを落とすのに効果的ですが、乳化不足や落とし残しには注意が必要です。クレンジングバームやミルクタイプは肌への負担が少なく、洗浄力とマイルドさのバランスが取れているためおすすめです。
毛穴パックやピーリングについては、適切な頻度で行うことが大切です。過度に行うと肌に負担がかかりますが、定期的に古い角質や毛穴の詰まりを取り除くことで、ダニが繁殖しにくい環境を整えることができます。酵素洗顔や弱酸性のピーリング剤を週1〜2回程度使用することが目安です。
枕カバーは週に1〜2回は交換し、洗顔後のタオルは清潔なものを使用することを心がけましょう。使い捨てのペーパータオルを使うのも一つの方法です。
⚠️ 顔ダニに効果的なスキンケアの見直し方
顔ダニの増殖を防ぐためには、日々のスキンケアルーティンを見直すことが非常に重要です。正しいスキンケアを行うことで、肌のバリア機能を強化し、ダニが繁殖しにくい環境を整えることができます。
保湿ケアは欠かせません。乾燥した肌は皮脂を過剰に分泌しやすくなり、結果的に顔ダニの増殖を促すことになります。洗顔後は速やかに化粧水や乳液で保湿を行い、肌の水分バランスを整えることが大切です。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が含まれたスキンケア製品は、肌のバリア機能を高める効果があり、顔ダニ対策にもなります。
スキンケア製品の成分もしっかりと確認しましょう。油分が多すぎる製品は、毛穴を詰まらせ、ダニの増殖を助けてしまうことがあります。脂性肌の方は、ノンコメドジェニック(毛穴を塞がない処方)と表記された製品を選ぶとよいでしょう。一方で、さっぱりしすぎる製品は乾燥の原因になることもあるため、自分の肌質に合ったものを選ぶことが大切です。
ニアシンアミドやレチノールが含まれたスキンケア製品も顔ダニ対策に有効とされています。ニアシンアミドは皮脂の分泌を抑制する効果があり、レチノールは皮膚のターンオーバーを促進して毛穴の詰まりを改善する効果があります。ただし、レチノールは刺激が強い成分のため、初めて使用する際は低濃度のものから始め、様子を見ながら使用することをおすすめします。
スキンケアアイテムの清潔さにも気を配りましょう。メイクブラシやパフ、スポンジなどは定期的に洗浄し、清潔な状態を保つことが大切です。これらのアイテムに雑菌や皮脂が蓄積すると、肌トラブルや顔ダニ増殖の原因になります。ブラシ類は週1回程度、パフやスポンジは2〜3回に一度は洗浄するのが理想的です。
日焼け止めの選び方も肌の状態に影響します。毛穴を塞ぎやすいタイプの日焼け止めは、皮脂が肌の外に出られなくなり、ダニの繁殖を助けることがあります。軽いテクスチャーで肌への負担が少ないタイプや、ミネラル系の日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
Q. 顔ダニを自宅でケアする効果的な方法は?
顔ダニ対策の基本は、朝晩2回の丁寧な洗顔と保湿ケアの継続です。ティーツリーオイル配合や硫黄成分入りの洗顔料はダニの抑制に有効とされています。また、枕カバーを週1〜2回交換し、清潔なタオルを使用することも重要な予防策です。顔ダニは完全除去より数のコントロールが目標です。
🔍 食生活と生活習慣の改善で顔ダニを抑える
顔ダニの増殖を抑えるためには、スキンケアだけでなく、食生活や生活習慣の改善も重要な役割を果たします。肌は体の内側の状態を映し出す鏡であり、体の内側から整えることで肌環境を根本から改善することができます。
食事面では、皮脂の過剰分泌を防ぐことを意識した食生活を心がけることが大切です。糖質(特に精製された砂糖や白米、白いパン)や飽和脂肪酸の多い食品(揚げ物、脂肪分の多い肉類など)は皮脂分泌を促進するとされています。これらを過剰に摂取しないよう注意しながら、野菜・果物・魚・豆類などをバランスよく取り入れた食事を心がけましょう。
ビタミンの摂取も肌の健康維持に欠かせません。ビタミンAは皮膚のターンオーバーを促進し、毛穴の詰まりを改善する効果があります。人参、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜に豊富に含まれています。ビタミンCは抗酸化作用があり、コラーゲンの生成を助けることで肌のバリア機能を強化します。柑橘類、パプリカ、ブロッコリーなどに多く含まれます。ビタミンBは皮脂の代謝を助け、過剰な皮脂分泌を抑える効果があります。
腸内環境の改善も肌の状態に直結しています。腸内細菌のバランスが崩れると、免疫機能が低下し、肌のバリア機能も弱まります。発酵食品(ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌など)を積極的に取り入れ、腸内環境を整えることで、免疫力を高め、顔ダニの増殖を抑えることができます。
睡眠の質と量を確保することも極めて重要です。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の再生・修復を促す働きがあります。睡眠不足が続くと肌の再生が追いつかず、皮脂のバランスも崩れやすくなります。また、免疫力も低下するため、顔ダニが増殖しやすい状態になってしまいます。毎晩7〜8時間の質の良い睡眠を確保することを目指しましょう。
ストレス管理も見逃せない要素です。ストレスを感じると、体内でコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を増やし、顔ダニが増殖しやすい環境を作り出します。ストレスを完全になくすことは難しいですが、適度な運動・趣味の時間・瞑想・入浴などを取り入れてストレスを上手に発散することが大切です。
アルコールの摂取も肌に影響を与えます。過度な飲酒は肌の血流を促進させ、皮脂の分泌を増やすことがあります。また、免疫機能を低下させる影響もあるため、アルコールの摂取は適量に抑えることをおすすめします。
📝 皮膚科・クリニックでの治療法
自宅でのケアを継続しても症状が改善しない場合、または顔ダニによるものかどうかの判断が難しい場合は、皮膚科やクリニックを受診することを検討しましょう。専門家による診断と適切な治療により、症状を効果的に改善することができます。
まず、皮膚科では顔ダニの検査が行われることがあります。毛穴から皮脂を採取し、顕微鏡で確認することでダニの有無や数を調べることができます。この検査によって、肌トラブルの原因が顔ダニにあるのかどうかを確認することができます。
顔ダニの増殖が確認された場合、医師から処方される代表的な治療薬の一つがイベルメクチンです。イベルメクチンは寄生虫を駆除する作用を持つ薬で、外用薬として処方されることがあります。日本では主に酒さ(ロザセア)の治療薬として使用されており、顔ダニの数を減らす効果が期待できます。
メトロニダゾール外用薬も、顔ダニに関連した皮膚炎や酒さの治療に使用されることがあります。抗菌・抗炎症作用があり、ダニが排出する物質による炎症を抑える効果があります。
過酸化安息香酸(ベンゾイルパーオキシド)を含む外用薬も、ニキビダニの増殖を抑える効果があるとされています。毛穴の詰まりを解消し、殺菌作用によってダニを減らす働きがあります。
クリニックでは、ケミカルピーリングやマイクロダーマブレージョンなどの施術も顔ダニ対策として有効な場合があります。これらの施術は古い角質を除去し、毛穴の詰まりを解消することで、ダニが繁殖しにくい肌環境を作り出します。ただし、敏感肌の方や炎症が強い場合には適さないこともあるため、医師に相談したうえで行うことが大切です。
まぶたに顔ダニが多い場合、眼科または皮膚科での専門的なケアが必要です。ティーツリーオイルを用いたまぶたクリーニングや、専用のまぶたシャンプーを使用した治療が行われることがあります。まぶたのかゆみや眼の不快感が続く場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
Q. 皮膚科では顔ダニにどんな治療を行いますか?
皮膚科では顕微鏡検査でダニの有無を確認したうえで、イベルメクチンやメトロニダゾールなどの外用薬が処方されることがあります。ケミカルピーリングが有効な場合もあります。
💡 顔ダニを増やさないための予防策

顔ダニの増殖を防ぐためには、日常的な予防策を継続的に実践することが重要です。一度きりのケアではなく、習慣として続けることで、長期的に肌の状態を良好に保つことができます。
日常的な洗顔の習慣は予防の基本です。朝と夜の2回、適切な洗顔料を使って優しく洗うことを継続しましょう。特に夜の洗顔は、1日分の皮脂汚れやメイクを落とすために非常に重要です。夜間は顔ダニが活発に活動する時間帯であるため、洗顔で毛穴をきれいにしておくことが効果的な予防策となります。
寝具の衛生管理は特に重要な予防策の一つです。顔が直接触れる枕カバーは、皮脂や汗が蓄積しやすく、顔ダニが移住・繁殖しやすい場所です。少なくとも週に一度は枕カバーを交換し、高温で洗濯することが推奨されます。枕そのものも定期的に日光に当てたり、クリーニングに出したりすることで清潔に保つことができます。
タオルの扱いにも注意が必要です。顔専用のタオルを決め、毎日交換するのが理想的です。他の人とタオルを共有することは避けましょう。また、洗顔後に顔を拭く際は、押し当てるようにして優しく水分を吸わせることで、肌への摩擦を最小限に抑えることができます。
手を顔に触れる習慣をなくすことも大切です。手には日常生活の中でさまざまな細菌や汚れが付着しています。無意識に顔を触る習慣がある方は、意識的に控えるようにしましょう。また、スマートフォンの画面も細菌の温床になりやすいため、定期的に消毒することをおすすめします。
定期的なスキンケア用品の見直しも効果的な予防策です。化粧品やスキンケア製品の使用期限を守り、開封後は適切な期間内に使い切るようにしましょう。古い製品は雑菌が繁殖している可能性があり、肌トラブルの原因になることがあります。
過度な紫外線の曝露を避けることも肌を守るために重要です。紫外線は肌のバリア機能を低下させ、皮膚の免疫機能に影響を与えます。日焼け止めの使用、帽子や日傘などのUVカットアイテムの活用など、適切なUV対策を行いましょう。
また、スキンケアのやりすぎにも注意が必要です。多くの種類の化粧品を重ね塗りしたり、頻繁にピーリングを行ったりすると、肌に必要な油分まで奪ってしまい、バリア機能が壊れることがあります。シンプルで適切なスキンケアを継続することが、長期的な肌の健康につながります。
定期的な医療機関の受診も予防の観点から有効です。肌の状態を専門家に定期的にチェックしてもらうことで、問題が悪化する前に対処することができます。肌の変化に早めに気づき、適切なケアを行うことが重要です。
👨⚕️ 【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、繰り返すニキビや頑固な赤み・毛穴トラブルでお悩みの患者様の中に、顔ダニ(毛包虫)の増殖が関与しているケースが一定数見受けられます。顔ダニは特別な存在ではなく、適切な洗顔・保湿・生活習慣の見直しによってコントロールできることがほとんどですが、酒さ(ロザセア)との関連が疑われる場合や自宅ケアで改善が見られない場合には、イベルメクチンなどの処方薬が有効なこともあるため、自己判断で放置せず早めにご相談いただくことをお勧めします。肌の状態はお一人おひとり異なりますので、まずは正確な診断のもと、患者様に合ったケアプランを一緒に考えていきましょう。」
✨ よくある質問
はい、顔ダニは特定の人だけにいるものではありません。研究によると、成人の多くが顔にダニを持っており、60代以上ではほぼ全員に存在するとされています。顔ダニが一定数いること自体は異常ではなく、人間と共生している存在です。問題になるのは、増えすぎた場合です。
顔ダニが過剰に増殖すると、夜間のかゆみや赤み、繰り返すニキビや毛穴の詰まり、まぶたのかゆみや炎症などが現れることがあります。ただし、これらは他の原因でも起こりうるため、自己判断は禁物です。気になる症状が続く場合は、皮膚科での顕微鏡検査による正確な診断をおすすめします。
朝晩2回の適切な洗顔、丁寧なクレンジング、保湿ケアの継続が基本です。また、ティーツリーオイル配合や硫黄成分入りの洗顔料も顔ダニの抑制に効果的とされています。加えて、枕カバーを週1〜2回交換し、タオルを清潔に保つことも重要な対策となります。
顔ダニを完全に除去することは現実的に難しく、また必ずしも必要でもありません。大切なのは、異常に増殖しないようにコントロールすることです。適切な洗顔・保湿・生活習慣の見直しによって、ダニが増えすぎない肌環境を整えることが正しいアプローチです。
当院を含む皮膚科・クリニックでは、顕微鏡によるダニの検査のほか、イベルメクチンやメトロニダゾールなどの外用薬の処方が行われることがあります。また、ケミカルピーリングなどの施術も有効な場合があります。自己判断で放置せず、症状が改善しない場合はお早めにご相談ください。
📌 まとめ
顔ダニ(ニキビダニ・毛包虫)は、多くの人の顔に自然に存在する生き物です。一定数が共生している状態は問題ありませんが、皮脂の過剰分泌・免疫力の低下・不適切なスキンケア・生活習慣の乱れなどによって増殖すると、かゆみ・赤み・ニキビ・毛穴の詰まりなどさまざまな肌トラブルを引き起こすことがあります。
顔ダニを完全に除去することは難しく、またその必要もありません。大切なのは、ダニが増えすぎないように肌環境を整えることです。適切な洗顔・保湿・クレンジングを継続し、枕カバーやタオルの清潔さを保ち、食生活や睡眠・ストレス管理などの生活習慣を見直すことが、顔ダニをコントロールするための基本的な対策となります。
また、ティーツリーオイルや硫黄成分を含むスキンケア製品が顔ダニの抑制に役立つ場合もありますが、使用方法を誤ると肌への刺激になることもあるため、慎重に取り入れることが大切です。
自宅でのケアを続けても症状が改善しない場合や、症状が悪化している場合は、皮膚科やクリニックへの受診を検討してください。専門家による正確な診断と適切な治療によって、肌の状態を効果的に改善することができます。アイシークリニック池袋院では、肌のお悩みについて丁寧にご相談をお受けしていますので、気になる症状がある方はぜひお気軽にご相談ください。
正しい知識と適切なケアを継続することで、顔ダニのトラブルを防ぎ、健やかで美しい肌を保つことができます。今日からできることから少しずつ始めてみましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 顔ダニ(毛包虫・デモデックス)による皮膚症状、酒さ(ロザセア)との関連、および皮膚科での診断・治療方針に関する診療ガイドライン
- PubMed – Demodex folliculorum・Demodex brevisの生態、増殖メカニズム、ティーツリーオイルやイベルメクチンによる治療効果に関する査読済み学術論文群
- 厚生労働省 – 皮膚疾患・肌トラブルに関する一般向け健康情報、およびイベルメクチン等処方薬の使用に関する医薬品安全性情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務