
⚡ 重症ニキビ・難治性ニキビに悩む20〜30代に注目されているイソトロイン(イソトレチノイン)。効果は高いけど、副作用が怖くて踏み出せない…そんな方のために、この記事では知っておくべき副作用情報を全部まとめました。
💬 こんな悩みありませんか?
😟「イソトロインを試したいけど副作用が心配…」
😟「どんな症状が出るのか、事前に知りたい」
😟「安全に使う方法ってあるの?」
✅ この記事を読むとわかること
📌 イソトロインの副作用の種類と症状が一覧でわかる
📌 副作用を最小限に抑える具体的なポイントがわかる
📌 妊娠中は絶対NGなど、知らないと危険な注意事項がわかる
🚨 読まないとこんなリスクが…
副作用を知らずに服用すると、肝機能異常・催奇形性・精神症状などの重大なリスクを見落とす可能性があります。正しい知識で安全に治療を進めましょう。
目次
- イソトロインとはどのような薬か
- イソトロインの主な副作用一覧
- 皮膚・粘膜に現れる副作用
- 目・耳・鼻に現れる副作用
- 肝臓・血液検査値への影響
- 精神・神経系への影響
- 筋肉・骨への影響
- 妊娠・催奇形性リスクについて
- 副作用が出たときの対処法
- 副作用を最小限に抑えるためのポイント
- イソトロインを使用する際の注意事項
- まとめ
この記事のポイント
イソトロイン(イソトレチノイン)は重症ニキビに高い効果を持つ一方、皮膚乾燥・肝機能異常・催奇形性など多様な副作用があり、医師の管理下での定期的な血液検査と適切な用量調整が安全使用の必須条件となる。
💡 イソトロインとはどのような薬か
イソトロインは、イソトレチノイン(13-シス-レチノイン酸)を有効成分とする経口薬で、インドのMenarini India社が製造・販売している薬品です。ビタミンAの誘導体(レチノイド)に分類され、皮脂腺の活動を強力に抑制することで、ニキビの根本的な原因に働きかけます。
ニキビの発生には、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖、炎症という4つのメカニズムが関係していますが、イソトレチノインはこれらすべてに対して効果を発揮します。皮脂腺を縮小させて皮脂分泌を劇的に減少させ、毛穴の角化を正常化し、抗炎症作用も持つことから、他の治療に反応しなかった重症のニキビにも効果が期待できます。
日本国内では保険適用の承認を受けていないため、自由診療のクリニックで処方される形が一般的です。欧米では重症ニキビに対して標準的な治療薬として長年使用されており、その有効性は多くの臨床データによって裏付けられています。ただし、強力な作用を持つ薬であるがゆえに、副作用への理解と適切な管理が欠かせません。
Q. イソトロインの皮膚への副作用で最も多いものは?
イソトレチノイン(イソトロイン)による皮膚・粘膜の副作用で最多は口唇炎(唇の乾燥・ひび割れ)で、服用者のほぼ全員に現れます。顔や全身の皮膚乾燥、鼻腔乾燥による鼻血なども高頻度です。リップクリームや保湿剤の継続使用で症状を和らげることができます。
📌 イソトロインの主な副作用一覧
イソトロインによる副作用は非常に多岐にわたります。ほとんどすべての服用者に何らかの副作用が現れると言っても過言ではなく、特に皮膚や粘膜の乾燥は服用者のほぼ全員に生じます。ただし、副作用の多くは用量依存性であり、服用量を調整することで軽減できるものも少なくありません。また、服用を終了した後に回復するものがほとんどです。
副作用を大まかに分類すると、皮膚・粘膜系、眼科系、耳鼻咽喉系、肝臓・血液系、精神・神経系、筋肉・骨格系、生殖系などに分けられます。以下の各セクションで、それぞれの副作用について詳しく見ていきましょう。
✨ 皮膚・粘膜に現れる副作用
イソトロインの副作用として最も高頻度かつ早期に現れるのが、皮膚や粘膜の乾燥です。これは薬の作用機序である皮脂腺の抑制が過度に働くことで起こります。
口唇の乾燥・荒れ(口唇炎)は、服用者のほぼ全員に起こると言われています。唇がカサカサになり、ひび割れや出血を伴うこともあります。リップクリームをこまめに使用することで症状を和らげることができますが、薬を服用している間は継続的なケアが必要です。
顔面や全身の皮膚乾燥も高頻度に見られます。皮膚がつっぱる感じ、かゆみ、フケのような落屑(皮がむける)が生じることがあります。保湿剤の積極的な使用が推奨されます。特に手のひらや指先にひび割れが生じると日常生活に支障をきたすこともあるため、ハンドクリームの使用が役立ちます。
鼻腔の乾燥・鼻出血も多くの服用者に見られます。鼻の粘膜が乾燥することで、鼻血が出やすくなったり、鼻がつまりやすくなったりします。加湿器の使用や生理食塩水の点鼻スプレーが役立つ場合があります。
服用開始から数週間は、ニキビが一時的に悪化する「初期悪化」が起こることがあります。これは薬の作用によって皮脂分泌のバランスが変わる過程で生じるもので、多くの場合は一過性です。この現象を理解しておかないと、薬の効果がないと誤解して服用を中止してしまうことがあるため、事前に知っておくことが大切です。
光線過敏性(紫外線に対する感受性の増大)も副作用の一つです。日焼けしやすくなり、通常よりも少ない紫外線量で皮膚が赤くなったり、炎症を起こしたりします。服用期間中は日焼け止めの使用と紫外線対策が必須です。
また、脱毛(薄毛・抜け毛)が起こることもあります。多くの場合は服用終了後に回復しますが、まれに持続することもあるとされています。服用中に著しい脱毛が見られた場合は、医師に相談することをお勧めします。
その他、爪の変化(もろくなる、変形するなど)、皮膚の赤み・かぶれ、じんましんなどのアレルギー反応が起こることもあります。爪周囲の炎症(爪囲炎)が生じることもあり、痛みを伴う場合があります。
Q. イソトロイン服用中に血液検査が必要な理由は?
イソトレチノイン(イソトロイン)は肝機能値(AST・ALT)を上昇させるほか、服用者の25〜45%に中性脂肪の上昇が見られます。高度の中性脂肪上昇は膵炎を招くリスクがあるため、服用開始前・1ヶ月後・その後1〜3ヶ月ごとの定期的な血液検査による早期発見と対処が必須です。
🔍 目・耳・鼻に現れる副作用
目に関する副作用としては、ドライアイが最も頻度が高く、目の乾燥感、異物感、しょぼしょぼした感じ、光をまぶしく感じる羞明などの症状が現れます。コンタクトレンズを使用している方は不快感が強くなることがあり、服用期間中はメガネへの切り替えを検討する場合もあります。人工涙液(目薬)を使用することで症状を緩和できます。
夜間の視力低下(夜盲症)が生じることもあります。暗い場所での視力が低下し、夜間の運転や薄暗い場所での作業が困難になることがあります。車の運転をされる方は特に注意が必要です。
まれではありますが、視力の変化(近視や遠視の悪化)や眼の炎症(角膜炎、結膜炎など)が報告されています。服用中に視力の変化を感じた場合は、眼科を受診することをお勧めします。
耳に関しては、耳鳴りや聴力の変化が報告されていますが、比較的まれな副作用です。耳鳴りが続く場合や聴力の低下を感じた場合は、速やかに医師に相談してください。
鼻に関しては、前述の鼻腔乾燥・鼻出血に加え、鼻の粘膜の炎症が起こることがあります。鼻をかむ際に出血しやすくなるため、強くかみすぎないよう注意が必要です。
💪 肝臓・血液検査値への影響
イソトロインは肝臓で代謝される薬であるため、肝機能に影響を与えることがあります。血液検査でAST(GOT)やALT(GPT)などの肝機能を示す数値が上昇することがあり、これは服用者の一定割合に見られます。多くの場合は服用量の調整や中止によって回復しますが、定期的な血液検査によるモニタリングが必要です。
血中脂質への影響も重要な副作用の一つです。トリグリセリド(中性脂肪)の上昇は特に頻度が高く、服用者の25〜45%に見られるとされています。HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低下することもあります。高度のトリグリセリド上昇は膵炎のリスクとなるため、定期的な血液検査が欠かせません。服用前から脂質異常症がある方や、飲酒量が多い方は特に注意が必要です。
血糖値への影響も報告されており、まれに血糖値が上昇することがあります。糖尿病の方や血糖値が高めの方は、医師に事前に相談することをお勧めします。
白血球数の変化(減少や増加)、血小板数の変化なども報告されており、これらも定期的な血液検査でチェックする必要があります。また、赤沈(赤血球沈降速度)の上昇やCRP(炎症マーカー)の上昇が見られることもあります。
これらの血液検査値の異常を早期に発見するためにも、服用前の基準値の確認と服用中の定期的なモニタリングが非常に重要です。一般的には、服用開始前、開始1ヶ月後、その後は1〜3ヶ月ごとに血液検査を行うことが推奨されています。
🎯 精神・神経系への影響
イソトロインと精神症状の関連については、長年にわたって議論が続いています。うつ症状、気分の落ち込み、不安感、気分の変動などの精神症状が報告されており、まれに自傷行為や自殺念慮との関連が指摘されています。ただし、ニキビ自体が精神的なストレスの原因となるため、因果関係の評価は難しい側面もあります。
精神症状のリスクは比較的低いとされていますが、服用開始後に気分の落ち込みや以前と比べて感情のコントロールが難しいと感じた場合は、すぐに処方医に相談することが大切です。服用中の本人だけでなく、周囲の家族や友人も変化に気づいたら速やかに医療機関に連絡するよう、あらかじめ確認しておくことが重要です。
頭痛は比較的よく見られる副作用で、服用者の数%に生じるとされています。通常は軽度ですが、激しい頭痛、特に頭全体が締め付けられるような頭痛や視力の変化を伴う頭痛は、頭蓋内圧亢進(脳圧上昇)の可能性があるため、直ちに医師を受診する必要があります。頭蓋内圧亢進は「偽性脳腫瘍(良性頭蓋内圧亢進症)」とも呼ばれ、まれですが重篤な副作用の一つです。
その他の神経系への影響として、眠気や疲労感、集中力の低下なども報告されています。運転や機械操作に影響することがある点に留意が必要です。
Q. イソトロインの催奇形性リスクはどれほど深刻?
イソトレチノイン(イソトロイン)は強力な催奇形性を持ち、妊娠中の服用で中枢神経・心臓・顔面などに重大な奇形が生じるリスクが非常に高くなります。服用中および服用終了後少なくとも1ヶ月間は妊娠を絶対に避け、二重避妊(ホルモン避妊法+コンドーム)の徹底が必要です。授乳中の使用も禁忌です。

💡 筋肉・骨への影響
筋肉痛(ミオパシー)は服用者の相当数に見られる副作用で、特に運動後に筋肉の痛みや疲労感が増強しやすくなります。激しい運動をしている方は症状が強く出ることがあり、服用期間中は運動強度の調整が必要になる場合があります。まれに筋肉が分解される横紋筋融解症が起こることがあり、これは重篤な副作用です。筋肉の激しい痛み、脱力感、尿が赤褐色になるなどの症状が現れた場合は、直ちに医師を受診してください。
関節痛も報告されており、膝や肘、腰などの関節に痛みが生じることがあります。特にスポーツを日常的に行っている方は、症状が出やすい傾向があります。
骨への影響については、長期使用や高用量使用において骨密度の低下が懸念されることがあります。若い年代の患者では骨の成長に影響する可能性も指摘されており、成長期の患者への使用には特別な注意が必要です。また、骨棘(骨のとげ)の形成や早期の骨端線閉鎖(成長板の早期閉鎖)が長期使用で報告されていますが、通常の治療期間(6ヶ月前後)での使用では大きな問題になることは少ないとされています。
また、背中の痛みが生じることもあり、これは椎間板への影響が関係している可能性があります。腰痛が強い場合や持続する場合は医師に相談することをお勧めします。
📌 妊娠・催奇形性リスクについて
イソトロインの副作用の中で最も深刻なものが催奇形性、すなわち胎児に奇形を引き起こすリスクです。これはイソトロインを使用するうえで絶対に見過ごすことができない重要な問題です。
イソトレチノインは強力な催奇形性を持つ薬物として知られており、妊娠中に服用した場合、胎児に重大な奇形が生じるリスクが非常に高くなります。具体的には、中枢神経系の奇形(水頭症、小頭症など)、顔面の奇形(口蓋裂、耳介・外耳道の奇形など)、心臓奇形、胸腺の異常などが報告されています。服用中および服用終了後少なくとも1ヶ月間は妊娠を絶対に避けなければなりません。
妊娠の可能性がある女性が服用する場合は、服用前に妊娠していないことを確認する妊娠検査が必要です。服用期間中は確実な避妊方法(経口避妊薬などのホルモン避妊法とコンドームの併用など、二重の避妊)を行う必要があります。
イソトレチノインは母乳中にも移行するため、授乳中の使用も禁忌(絶対に使用してはいけない)とされています。
男性の場合、精液中のイソトレチノイン濃度は非常に低く、パートナーへの催奇形性リスクは事実上ないとされていますが、心配な場合は医師に相談してください。
万が一、服用中または服用直後に妊娠が判明した場合は、直ちに服用を中止し、産婦人科医および処方医に相談することが必要です。この薬の催奇形性リスクは、服用を検討するすべての女性が十分に理解しておかなければならない重要事項です。
✨ 副作用が出たときの対処法
副作用が現れた場合の対処法は、症状の種類と程度によって異なります。ここでは症状別の基本的な対処法を説明します。
皮膚・粘膜の乾燥に対しては、保湿ケアが基本となります。口唇にはワセリンや低刺激のリップクリームをこまめに塗布し、顔や体には保湿性の高い乳液やクリームを使用します。入浴後など水分が蒸発しやすいタイミングでのケアが特に重要です。洗顔や入浴はぬるめのお湯で行い、刺激の少ない洗浄料を選びましょう。
鼻出血が続く場合は、鼻腔用の保湿スプレーや軟膏を使用することで粘膜の乾燥を防ぐことができます。鼻を強くかまないよう注意し、室内の湿度を適切に保つことも大切です。
ドライアイには人工涙液(防腐剤無添加のものが望ましい)を適宜点眼します。コンタクトレンズの使用が辛い場合はメガネに切り替えることを検討してください。
紫外線過敏への対策として、日焼け止め(SPF30以上、PA++以上)を外出前に塗布し、帽子や日傘、長袖などで物理的に紫外線を遮断することが重要です。服用期間中はむやみな日光浴や海水浴、日焼けサロンの利用は避けてください。
頭痛や筋肉痛が生じた場合は、市販の鎮痛剤で対処できることもありますが、症状が強い場合や改善しない場合は医師に相談しましょう。特に激しい頭痛や視覚症状を伴う頭痛は、前述の頭蓋内圧亢進の可能性があるため速やかに受診が必要です。
精神症状が現れた場合(気分の落ち込み、強い不安、思考の変化など)は、自己判断で服用を継続せず、すぐに処方医に連絡してください。状況によっては服用の中止や精神科・心療内科への紹介が必要になる場合があります。
血液検査値の異常が確認された場合の対処は医師の判断によりますが、程度によっては服用量の減量や一時中止が必要になることがあります。自己判断で検査を省略したり、異常値を無視して服用を続けたりすることは大変危険です。
Q. イソトロイン服用中に避けるべきことは?
イソトレチノイン(イソトロイン)服用中は、肝機能への負担増加と中性脂肪上昇を防ぐため禁酒または大幅な節酒が推奨されます。ビタミンAサプリメントはビタミンA過剰症を招くため併用禁止です。テトラサイクリン系抗生物質との併用は頭蓋内圧亢進リスクを高めるため禁忌とされており、追加薬は必ず医師に相談が必要です。
🔍 副作用を最小限に抑えるためのポイント

イソトロインの副作用を少しでも軽減するために、服用中に実践できるポイントをまとめます。
食事と一緒に服用することが推奨されています。イソトレチノインは脂溶性の薬であるため、脂肪分を含む食事と一緒に服用することで吸収率が高まります。空腹時に服用するよりも食後に服用する方が、血中濃度が安定し、同じ用量でもより効果的に作用します。
飲酒は肝機能への負担を増大させるため、服用期間中は禁酒または大幅な節酒が強く推奨されます。アルコールはトリグリセリドを上昇させる作用もあるため、脂質への影響も懸念されます。
ビタミンAを多量に含むサプリメントとの併用は避けてください。イソトレチノイン自体がビタミンAの誘導体であり、ビタミンAサプリメントと組み合わせることでビタミンA過剰症(頭痛、肝機能障害、骨や皮膚への影響など)を引き起こすリスクが高まります。
他の薬との相互作用にも注意が必要です。テトラサイクリン系抗生物質(ミノサイクリンなど)との併用は頭蓋内圧亢進のリスクを高めるため禁忌とされています。また、メトトレキサートとの併用も肝毒性を高めるため避けるべきとされています。服用中に他の薬やサプリメントを追加する際は、必ず処方医に相談してください。
定期的な血液検査を欠かさずに受けることが副作用の早期発見・対処につながります。肝機能や血中脂質、血球数などをモニタリングすることで、重篤な副作用に進行する前に対処することができます。
十分な水分補給を心がけることも大切です。体内の水分を十分に保つことで、皮膚や粘膜の乾燥を軽減する助けになります。また、腎臓への負担を軽減する観点からも、こまめな水分摂取を意識してください。
激しい運動は一時的に控えるか、強度を落とすことをお勧めします。筋肉痛や関節痛が出やすい状態であるため、過度な運動は症状を悪化させる可能性があります。運動を続けたい場合は、医師に相談の上で適切な運動量を設定することが大切です。
スキンケアは低刺激のものを選び、ピーリング成分(AHA、BHA、レチノールなど)を含む製品は避けることをお勧めします。皮膚が敏感になっているため、刺激の強い成分は症状を悪化させる可能性があります。
💪 イソトロインを使用する際の注意事項
イソトロインを安全に使用するために、事前に知っておきたい注意事項について説明します。
まず、イソトロインの使用は必ず医師の監督のもとで行う必要があります。自己判断での購入・使用は非常に危険であり、適切な検査や経過観察なしに使用することは重大な健康被害を招くリスクがあります。信頼できる医療機関で診察を受け、適切な処方と管理のもとで使用してください。
使用開始前に行うべき検査としては、血液検査(肝機能、血中脂質、血球数、血糖値など)と妊娠検査(女性の場合)があります。既往症や現在使用中の薬についても医師に詳しく伝えることが重要です。
以下の方はイソトロインの使用を禁忌または慎重に行うべき方です。妊娠中の方、妊娠の可能性がある方(確実な避妊を行っていない場合)、授乳中の方、肝臓疾患がある方、高脂血症(特に高トリグリセリド血症)がある方、ビタミンAまたはレチノイドに対してアレルギーがある方、脂質吸収不全症候群がある方などが含まれます。
服用量と期間については、医師の指示に従うことが最も重要です。一般的な治療期間は16〜24週間程度(4〜6ヶ月)で、累積投与量が重要とされています。自己判断で用量を増やしたり、期間を延長したりすることは副作用のリスクを高めます。
服用を終了した後も、一定期間は注意が必要です。薬が体内から完全に排出されるまでの期間(服用終了後少なくとも1ヶ月間)は妊娠を避ける必要があります。また、服用終了後しばらくは皮膚の乾燥などの副作用が続くことがありますが、多くは時間とともに回復します。
服用終了後6ヶ月以内は献血を控えることが推奨されています。血液中に残存するイソトレチノインが輸血を受けた妊婦さんの胎児に影響を与える可能性があるためです。
症状の変化や気になることがあれば、次の定期診察を待たずに医師に相談することが大切です。特に以下の症状が現れた場合は速やかに受診してください。激しい頭痛・視覚障害・嘔吐(頭蓋内圧亢進の可能性)、腹部の激しい痛み(膵炎の可能性)、激しい筋肉痛・脱力・赤褐色の尿(横紋筋融解症の可能性)、重度のアレルギー反応、重篤な精神症状などは緊急性が高い症状です。
👨⚕️ 【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「イソトレチノインは重症ニキビに対して非常に有効な治療薬ですが、服用を開始される患者様に対して、副作用の内容を丁寧にご説明したうえで、定期的な血液検査を徹底しながら安全な治療管理が必要です。最近の傾向として、皮膚・粘膜の乾燥や初期悪化を心配されてご相談にいらっしゃる方が多く、事前にしっかりと情報を把握されていることで治療継続率が高まると実感しています。特に女性の患者様には催奇形性リスクについて十分にご理解いただくことを最優先とする必要があります。」
🎯 よくある質問
皮膚・粘膜の乾燥(口唇炎など)はほぼ全員に現れますが、副作用の多くは用量依存性です。服用量を適切に調整することで軽減できるものも多く、服用終了後に回復するケースがほとんどです。当院では定期的な血液検査を行いながら、一人ひとりの状態に合わせた用量管理を徹底しています。
最も重要なのが催奇形性リスクです。服用中および服用終了後少なくとも1ヶ月間は妊娠を絶対に避ける必要があります。服用前の妊娠検査の実施と、二重避妊(ホルモン避妊法+コンドーム)が必要です。授乳中の使用も禁忌です。
イソトロインは肝機能や血中脂質(特に中性脂肪)、血糖値などの検査値に影響を与えることがあるためです。異常を早期に発見し、重篤な副作用(膵炎など)へ進行する前に対処するために、服用開始前・開始1ヶ月後・その後1〜3ヶ月ごとの定期検査が強く推奨されています。
アルコールは肝機能への負担を高め、中性脂肪も上昇させるため、服用期間中は禁酒または大幅な節酒が推奨されます。また、ビタミンAを多量に含むサプリメントはビタミンA過剰症を引き起こすリスクがあるため併用禁止です。逆に脂肪分を含む食事と一緒に服用すると吸収が安定しやすくなります。
服用開始から数週間は「初期悪化」として一時的にニキビが増えることがあります。これは皮脂分泌のバランスが変わる過程で生じる一過性の反応であり、薬の効果がないわけではありません。自己判断で中止せず、まず当院の担当医にご相談ください。多くの場合そのまま継続することで改善が期待できます。
💡 まとめ
イソトロイン(イソトレチノイン)は、重症ニキビや難治性ニキビに対して非常に高い治療効果をもたらす薬である一方、多岐にわたる副作用が伴う薬でもあります。皮膚・粘膜の乾燥、肝機能や血中脂質への影響、精神症状、そして特に重大な催奇形性リスクなど、副作用の内容をしっかりと理解したうえで使用を検討することが必要です。
副作用の多くは用量依存性であり、適切な用量管理と定期的なモニタリングによってリスクを軽減することができます。また、皮膚の保湿ケアや紫外線対策、飲酒の制限、ビタミンAサプリメントとの併用回避など、生活習慣上の工夫も副作用の予防・軽減に役立ちます。
最も重要なことは、イソトロインの使用は必ず医師の適切な管理のもとで行うということです。自己判断での使用は大変危険であり、定期的な血液検査と診察を欠かさず受けることが安全な使用の大前提となります。副作用への不安がある方、使用を検討している方は、まず専門医に相談し、自分の健康状態に適した治療方法を一緒に考えることをお勧めします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の診療ガイドラインおよびイソトレチノインを含む治療薬の適応・副作用管理に関する学会公式情報
- 厚生労働省 – イソトレチノインの催奇形性リスクや肝機能・血中脂質への影響に関する医薬品安全性情報および使用上の注意に関する行政指導情報
- PubMed – イソトレチノインの副作用(精神・神経系への影響、催奇形性、血液検査値異常、筋骨格系への影響など)に関する国際的な臨床研究・査読済み論文データベース
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務