
☀️ 日焼け止めを塗ったらかゆい・赤い・ぶつぶつ…それ、蕁麻疹かもしれません。
日焼け止めによる蕁麻疹は、実は多くの方が経験する肌トラブルです。でも、正しい知識がないまま放置すると悪化することも。この記事を読めば、原因・対処法・肌に優しい選び方がまるごとわかります!
- ⚡ 日焼け止めを塗るたびにかゆくなる
- ⚡ 特定の製品だけ赤み・膨らみが出る
- ⚡ 塗ってしばらくするとぶつぶつ・じんましんが現れる
そのお悩み、この記事で解決します👇
- 🔸 原因がわからず同じ蕁麻疹を繰り返してしまう
- 🔸 間違ったセルフケアで症状が悪化するリスク
- 🔸 自分に合う日焼け止めを選べず紫外線ダメージが蓄積してしまう
目次
- 蕁麻疹とはどのような症状か
- 日焼け止めで蕁麻疹が起きる主な原因
- 日焼け止めに含まれる蕁麻疹の原因になりやすい成分
- 日焼け止めによる蕁麻疹の症状と特徴
- 日焼け止めで蕁麻疹が出たときの対処法
- 病院で受ける検査と治療について
- 蕁麻疹が出にくい日焼け止めの選び方
- 日焼け止めを使わない紫外線対策の方法
- まとめ
📌 この記事のポイント
日焼け止めによる蕁麻疹は、紫外線吸収剤・防腐剤・香料などが原因となりやすく、症状が出た際はすぐに洗い流し皮膚科を受診することが重要。ノンケミカル製品の選択や事前パッチテストで予防できる。
💡 蕁麻疹とはどのような症状か
蕁麻疹とは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う皮膚疾患です。膨疹(ぼうしん)と呼ばれる盛り上がりが特徴で、数分から数時間以内に現れ、通常は24時間以内に跡を残さず消えることがほとんどです。しかし症状が強い場合や、繰り返し発症する場合は慢性蕁麻疹と診断されることがあります。
蕁麻疹のメカニズムとしては、皮膚の中に存在する肥満細胞(マスト細胞)が何らかの刺激によって活性化され、ヒスタミンなどの化学物質を放出することで血管が拡張・透過性が亢進し、皮膚に赤みやむくみが生じます。このヒスタミンによる刺激がかゆみの主な原因でもあります。
蕁麻疹を引き起こす原因はさまざまで、食べ物、薬、花粉、ハウスダスト、動物の毛、精神的なストレス、温度変化、摩擦、そして今回テーマとなっている日焼け止めを含む化粧品や外用剤も原因となりえます。蕁麻疹は大きく「アレルギー性」と「非アレルギー性」に分けられ、それぞれ原因や対処法が異なります。
アレルギー性蕁麻疹は、IgE(免疫グロブリンE)抗体を介したアレルギー反応によって起こるもので、特定の物質に対して免疫系が過剰に反応することで発症します。一方、非アレルギー性蕁麻疹は免疫系のアレルギー反応とは関係なく、特定の物質が直接肥満細胞を刺激したり、皮膚の刺激によって反応が起きたりするものです。
Q. 日焼け止めで蕁麻疹が起きるメカニズムは?
日焼け止めによる蕁麻疹は主に3種類ある。①特定成分に免疫系が過剰反応する「アレルギー性」、②塗布部位に限局して起こる「接触性蕁麻疹」、③肌バリア機能低下時に生じる「刺激性反応」だ。また日焼け止め成分が紫外線で変化しアレルゲンとなる「光接触性皮膚炎」も特有の原因として知られる。
📌 日焼け止めで蕁麻疹が起きる主な原因
日焼け止めによって蕁麻疹が起きる場合、その原因は大きく「アレルギー反応」「接触性蕁麻疹」「刺激性反応」の3つに分類できます。
アレルギー性の蕁麻疹は、日焼け止めに含まれる特定の成分に対して免疫系が過敏に反応することで起こります。初めて使用したときは症状が出なくても、繰り返し使用するうちに感作(免疫系がその物質を異物と認識して記憶する状態)が起こり、ある日突然に強い反応が現れることがあります。これが「以前は問題なかったのに急に蕁麻疹が出るようになった」というケースの多くを占めています。
接触性蕁麻疹は、特定の物質が皮膚に触れた部位に限局して蕁麻疹が出る反応です。日焼け止めを塗った部分だけに症状が現れることが多く、アレルギー性と非アレルギー性の両方が存在します。非アレルギー性の接触性蕁麻疹の場合は、免疫系が関与せずに直接的な皮膚反応として起こるため、初めて接触した際でも症状が出ることがあります。
刺激性反応は、アレルギーとは無関係に、皮膚への物理的・化学的な刺激によって起こる反応です。もともと肌が乾燥していたり、バリア機能が低下していたりする場合に起こりやすく、健康な状態の肌では問題なく使用できる成分でも、バリア機能が低下した状態ではかゆみや赤みを引き起こすことがあります。
また、日焼け止め特有の原因として「光接触性皮膚炎」があります。これは、日焼け止め成分が紫外線に当たることで化学変化を起こし、その物質がアレルゲンや刺激物として作用する反応です。日焼け止めを塗って太陽に当たった後にのみ症状が現れるため、日焼け止め自体が原因だと気づきにくいことがあります。
✨ 日焼け止めに含まれる蕁麻疹の原因になりやすい成分
日焼け止めには多くの成分が含まれており、その中でも蕁麻疹を引き起こしやすい成分として知られているものがあります。
紫外線吸収剤は、化学的に紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変換する成分で、肌への密着度が高く、アレルギーや光接触性皮膚炎を引き起こしやすいことが知られています。代表的な紫外線吸収剤としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(オクチルメトキシシンナメート)、オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3)、アボベンゾン(t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン)などがあります。特にオキシベンゾンは接触アレルギーの報告が多く、一部の国では使用規制が設けられるほど問題視されている成分です。
防腐剤・保存料も蕁麻疹の原因となることがあります。パラベン類(メチルパラベン、プロピルパラベンなど)はかつて最もよく使われた保存料ですが、アレルギー反応を引き起こすことがあるため、近年ではパラベンフリーの製品も増えています。フェノキシエタノールもよく使われる保存料で、肌質によっては刺激を感じることがあります。
香料・着色料も接触性蕁麻疹の原因となることが多い成分です。「香料」と一括表示される場合、その中に数十種類もの化学物質が含まれている場合があり、アレルギー体質の方には特に注意が必要です。「無香料」と表示された製品でも、香料を使っているものもあるため、成分表示をよく確認することが大切です。
乳化剤や界面活性剤も、皮膚バリア機能を低下させたり、直接的な刺激となったりすることがあります。特に肌が敏感な方や乾燥肌の方では、こうした成分が蕁麻疹や刺激性皮膚炎の引き金になることがあります。
一方、紫外線散乱剤(物理的紫外線防止剤)は、酸化亜鉛や酸化チタンなどの鉱物系成分で、紫外線を物理的に反射・散乱させる仕組みです。紫外線吸収剤と比べてアレルギー反応が起きにくいとされており、敏感肌の方や赤ちゃん用製品に多く使用されています。ただし、まったく反応しないということではなく、個人差があるため注意は必要です。
Q. 日焼け止めの成分で蕁麻疹を起こしやすいものは?
蕁麻疹を起こしやすい日焼け止め成分として、紫外線吸収剤(特にオキシベンゾン・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)、パラベン類などの防腐剤、香料・着色料が挙げられる。一方、酸化亜鉛・酸化チタンを使用した紫外線散乱剤(ノンケミカル)はアレルギー反応が起きにくく、敏感肌の方に適しているとされる。
🔍 日焼け止めによる蕁麻疹の症状と特徴
日焼け止めによる蕁麻疹の症状は、一般的な蕁麻疹と同様に、赤みを伴う膨らんだ発疹(膨疹)と強いかゆみが主な症状です。しかし、原因や反応の種類によって症状の現れ方や部位、時間的経過に違いがあります。
日焼け止めを塗った部分にのみ症状が現れる場合は、接触性蕁麻疹の可能性が高いです。顔全体に塗った後に顔全体に発疹が出たり、腕に塗った部分だけに症状が限局していたりする場合がこれに当たります。症状は塗布後数分から30分以内に現れることが多く、日焼け止めを洗い流すと比較的早く改善することが多いです。
光接触性皮膚炎の場合は、日焼け止めを塗って太陽光に当たった後に症状が現れます。日光が当たった部分に一致して発疹が出るため、首元や耳の後ろ、手の甲など、日光が当たりやすい部分に症状が出やすいのが特徴です。室内で日焼け止めを塗るだけでは症状が出ないことが多いため、原因の特定が難しいことがあります。
アレルギー性の蕁麻疹では、塗布部位だけでなく全身に症状が広がることがあります。重症の場合は、顔や喉の腫れ、息苦しさ、めまい、血圧低下などのアナフィラキシー症状が起こることもあるため、このような症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。
蕁麻疹と紛らわしい症状として「接触性皮膚炎(かぶれ)」があります。かぶれは炎症反応であり、蕁麻疹とは発症メカニズムが異なります。かぶれは接触から24〜48時間後に症状が現れることが多く、ジクジクした水ぶくれや皮むけを伴うことがある点で蕁麻疹と区別できます。ただし、自己判断は難しいため、皮膚科での診断を受けることをおすすめします。
また、症状が繰り返す場合は慢性蕁麻疹に発展することがあります。同じ日焼け止めを使い続けていて、使用するたびに症状が出る場合は、その製品または特定の成分に対する感作が起こっている可能性が高いです。

💪 日焼け止めで蕁麻疹が出たときの対処法
日焼け止めを使用して蕁麻疹の症状が現れた場合、まず以下の対処を行いましょう。
最初にすべきことは、原因と思われる日焼け止めをすぐに洗い落とすことです。ぬるま湯と低刺激性の洗顔料や石けんで優しく洗い、日焼け止めを完全に除去してください。このとき、強くこすったり熱いお湯を使ったりすると皮膚への刺激が増してしまうため、注意が必要です。
洗い流した後は、保湿を行い皮膚のバリア機能をサポートします。ただし、普段使い慣れていない保湿剤は使用せず、自分の肌に合うとわかっているシンプルな保湿剤を使用してください。
かゆみが強い場合は、患部を冷やすことで一時的にかゆみを和らげることができます。冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで患部に当てると効果的です。ただし、直接保冷剤を皮膚に当てると凍傷の恐れがあるため、必ずタオルなどで包んで使用してください。
市販の抗ヒスタミン薬(かゆみ止め内服薬)が手元にある場合は、服用することで蕁麻疹の症状を緩和できることがあります。ただし、薬の効果や副作用には個人差があり、他に服用している薬との相互作用がある場合もあるため、医療機関で相談することが理想的です。
軽度の症状であれば上記のセルフケアで改善することが多いですが、以下の場合は速やかに医療機関を受診してください。
顔や喉が腫れてきた場合、息苦しさや胸の締め付けを感じる場合、めまいや動悸がある場合、意識がもうろうとしている場合は、アナフィラキシーという重篤なアレルギー反応が起きている可能性があります。アナフィラキシーは命に関わる緊急事態であり、救急車を呼ぶなど迅速な対応が必要です。
症状が24時間以上続く場合、症状が広がっている場合、セルフケアを行っても改善しない場合も、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
なお、症状が出た製品はすぐに捨てず、受診の際に持参するか、成分表を確認できるようにしておきましょう。原因成分を特定するうえで重要な情報となります。
Q. 日焼け止めで蕁麻疹が出た場合の正しい対処法は?
日焼け止めで蕁麻疹が出たら、まずぬるま湯と低刺激性洗顔料で優しく洗い流す。その後、冷たいタオルで患部を冷やすとかゆみが和らぐ。顔・喉の腫れや息苦しさなどアナフィラキシー症状が現れた場合は直ちに救急対応が必要だ。症状が24時間以上続く場合や広がる場合も、速やかに皮膚科を受診することが重要である。
🎯 病院で受ける検査と治療について
日焼け止めによる蕁麻疹が疑われる場合、皮膚科を受診することで適切な検査と治療を受けることができます。
問診では、症状が現れた状況、使用した製品、症状の経過、既往歴、アレルギー歴などについて詳しく聞かれます。症状が出た日時と日焼け止めを使用した時間の関係、症状が出た部位なども重要な情報です。できれば使用した製品の成分表を持参すると、原因の特定に役立ちます。
パッチテスト(貼付試験)は、接触性アレルギーを確認するための検査です。疑われる成分や製品を小さなパッチに染み込ませ、背中や腕の内側に48時間貼り付けて、反応の有無を判定します。通常、貼付から48時間後と72〜96時間後の2回判定を行います。この検査では、日焼け止めに含まれる個々の成分に対するアレルギーを調べることができ、今後避けるべき成分を特定するのに役立ちます。
光パッチテストは、光接触性皮膚炎を診断するための検査です。パッチテストと同様の方法で成分を貼付し、一方は紫外線を照射し、もう一方は照射しない状態で反応を比較します。紫外線を当てた側にのみ反応が出れば、光接触性皮膚炎と診断されます。
プリックテストは、IgE抗体が関与するアレルギー性蕁麻疹を調べる検査です。アレルゲンと思われる物質を皮膚に少量置き、専用の器具で皮膚を軽く刺して反応を確認します。15分後に膨らみが現れれば陽性と判断されます。
血液検査では、特異的IgE抗体(特定のアレルゲンに対するアレルギー抗体)を測定し、アレルギーの原因を調べることができます。ただし、接触性蕁麻疹では必ずしも血液検査で異常が出るとは限らないため、パッチテストとの組み合わせで評価されることが多いです。
治療としては、抗ヒスタミン薬の内服が基本となります。抗ヒスタミン薬はヒスタミンの働きを抑えることで、かゆみや膨疹を改善します。症状が強い場合はステロイド薬が使用されることもあります。外用薬としては、ステロイド含有クリームや抗ヒスタミン含有クリームが処方されることがあります。
重要なのは、原因となっている成分を特定して今後の使用を避けることです。検査で原因成分が判明したら、今後は成分表を必ず確認し、その成分を含む製品を避けるようにしましょう。
💡 蕁麻疹が出にくい日焼け止めの選び方
日焼け止めで蕁麻疹が出たことがある方や、敏感肌の方が日焼け止めを選ぶ際には、いくつかのポイントを意識することが大切です。
紫外線吸収剤よりも紫外線散乱剤(ノンケミカル)を選ぶことが基本的な考え方です。紫外線散乱剤の主成分である酸化亜鉛や酸化チタンは、肌への浸透が少なく、アレルギーを引き起こしにくいとされています。製品のパッケージに「ノンケミカル」「紫外線散乱剤のみ使用」「紫外線吸収剤不使用」などと表示されているものを選びましょう。
無香料・無着色・パラベンフリーの製品を選ぶことも重要です。香料や着色料、パラベン系保存料はアレルギーの原因となりやすいため、これらが含まれていない製品を選ぶことで、蕁麻疹のリスクを低減できます。ただし、「無香料」と記載されていても必ずしも香料が全く入っていないわけではない場合があるため、成分表で確認することをおすすめします。
成分がシンプルな製品を選ぶことも効果的です。多くの成分が配合されている製品ほど、アレルゲンが含まれている可能性も高くなります。成分数が少なく、シンプルな処方の製品は、敏感肌や蕁麻疹が出やすい方に向いています。
アレルギーテスト済み・皮膚科医監修などの表示がある製品は、安全性を確認する試験が行われている可能性が高く、ひとつの目安となります。ただし、テスト済みであっても全ての人に反応が出ないことを保証するわけではありません。
赤ちゃん用・子ども用製品も選択肢のひとつです。これらは特に低刺激性を重視して作られているため、敏感肌の大人にも使いやすいことがあります。
新しい日焼け止めを試す際は、必ずパッチテストを行うことをおすすめします。腕の内側など目立たない部分に少量を塗り、24〜48時間様子を見て、かゆみや赤みが出ないことを確認してから顔や全身に使用するようにしましょう。これだけで多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
また、肌の状態が悪い日(肌荒れしているとき、日焼けした直後など)は日焼け止めの使用を控えるか、肌への刺激が少ないタイプに切り替えることも大切です。バリア機能が低下した肌は成分が浸透しやすく、蕁麻疹などの反応が起きやすい状態にあります。
SPFやPA値は高ければよいというわけではなく、日常使いであれば低めの数値でも十分な場合があります。高いSPF・PA値の製品は成分量も多くなりがちなため、必要以上に高い数値を求めず、使用目的に合ったものを選ぶことも大切です。
Q. 病院では日焼け止めアレルギーをどう調べますか?
皮膚科では主にパッチテスト(疑われる成分を48時間貼付して反応を確認)で原因成分を特定する。光接触性皮膚炎が疑われる場合は光パッチテスト、IgE抗体関与のアレルギーにはプリックテストや血液検査も活用される。
📌 日焼け止めを使わない紫外線対策の方法

日焼け止めを使うたびに蕁麻疹が出てしまう場合や、どうしても肌に合う日焼け止めが見つからない場合は、日焼け止めを使わない紫外線対策を取り入れることも重要です。
衣類による紫外線対策は、最も確実な方法のひとつです。UVカット機能のある衣類を選ぶことで、肌に直接日焼け止めを塗らなくても十分な紫外線対策が可能です。長袖・長ズボン・スカートなどで肌の露出を減らすことが基本ですが、特にUV遮断率の高い素材でできたラッシュガードや日焼け防止素材のシャツなどは非常に効果的です。一般的な素材でも、白より黒、薄手より厚手、目の細かい織りのものほど紫外線遮断率が高くなります。
帽子も効果的な紫外線対策グッズです。つばの広い帽子は、顔や首、耳への紫外線を大幅に軽減します。特に日差しの強い季節や時間帯には、つばが10cm以上ある帽子が理想的です。UVカット素材の帽子であれば、さらに高い効果が期待できます。
日傘は女性だけでなく男性にも有効な紫外線対策です。UVカット機能のある日傘は、直射日光を遮ることで顔や全身への紫外線量を大幅に減らすことができます。晴れた日だけでなく、曇りの日でも紫外線は地表に届いているため、曇りの日にも活用できます。
サングラスも忘れてはいけない紫外線対策のひとつです。目に入る紫外線は、目のダメージだけでなく皮膚の光老化にも関係しています。UVカット機能のあるサングラスを選ぶことで、目周りへの紫外線対策になります。
行動の工夫も大切です。紫外線が最も強い時間帯(一般的に10時〜14時頃)の外出を避けたり、屋外活動の際は日陰を選んで歩いたりすることで、肌に当たる紫外線量を減らすことができます。また、窓ガラス越しの紫外線にも注意が必要で、UV遮断フィルムを窓に貼ることも室内での紫外線対策になります。
顔用の日焼け止めだけが問題の場合は、ファンデーションやBBクリームなどのメイクアップ製品にUV機能が付いているものを使用するのも選択肢です。日焼け止め単体に反応が出る場合でも、ベースメイク製品のUV成分は問題なく使用できる場合があります(ただし、事前にパッチテストを行うことが重要です)。
これらの方法を組み合わせることで、日焼け止めを使わなくても十分な紫外線対策が可能です。ただし、完全に日焼け止めなしで済ませるかどうかは、その日の紫外線量や外出時間、活動内容などによって判断することが大切です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、日焼け止めによる蕁麻疹やかゆみのご相談は春から夏にかけて特に多くなる傾向があり、同じ製品を長年使用していたにもかかわらず突然症状が出るようになったというケースも少なくありません。 紫外線対策は皮膚の健康を守るうえでとても大切ですので、「日焼け止めが使えない」と諦めずに、まずはお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
まず原因と思われる日焼け止めをぬるま湯と低刺激性の洗顔料で優しく洗い流してください。洗い流した後は患部を冷たいタオルで冷やすとかゆみが和らぎます。顔や喉の腫れ、息苦しさなどの症状が現れた場合はアナフィラキシーの可能性があるため、すぐに救急対応が必要です。
繰り返し使用するうちに免疫系が成分を異物として記憶する「感作」が起こることがあります。一度感作が成立すると、以前は問題なかった製品でも突然強いアレルギー反応が現れることがあります。このようなケースは珍しくないため、皮膚科でパッチテストを受けて原因成分を特定することをおすすめします。
紫外線吸収剤ではなく、酸化亜鉛や酸化チタンを使用した「ノンケミカル(紫外線散乱剤のみ)」タイプを選ぶのが基本です。加えて、無香料・無着色・パラベンフリーの製品を選ぶとリスクを減らせます。新しい製品を試す際は、腕の内側で必ず事前にパッチテストを行ってください。
主にパッチテスト(貼付試験)が行われます。疑われる成分を皮膚に48時間貼り付け、アレルギー反応の有無を確認します。光接触性皮膚炎が疑われる場合は光パッチテスト、IgE抗体が関与するアレルギーには血液検査やプリックテストも用いられます。
UVカット機能のある衣類・つばの広い帽子・UVカット日傘などを組み合わせた物理的な対策が有効です。また、紫外線が強い10時〜14時の外出を避けたり、日陰を選んで行動することも効果的です。UV機能付きのファンデーションやBBクリームが使用できる場合もあるため、事前にパッチテストを行ったうえで試してみてください。
🔍 まとめ
日焼け止めによる蕁麻疹は、アレルギー性反応、接触性蕁麻疹、刺激性反応、光接触性皮膚炎などさまざまなメカニズムで起こります。原因となりやすい成分は紫外線吸収剤(特にオキシベンゾンなど)、防腐剤・保存料、香料・着色料などで、これらを避けた製品を選ぶことがトラブル予防につながります。
日焼け止めで蕁麻疹が出た場合は、まず製品を洗い流して患部を冷やし、症状が重い場合や広がる場合は速やかに皮膚科を受診することが大切です。特に顔や喉の腫れ、呼吸困難などアナフィラキシーの症状が出た場合は、救急対応が必要です。
蕁麻疹が出にくい日焼け止めを選ぶ際は、紫外線散乱剤のみ使用の製品(ノンケミカル)、無香料・無着色・パラベンフリーの製品を選び、必ず事前にパッチテストを行うことをおすすめします。どうしても肌に合う日焼け止めが見つからない場合は、衣類・帽子・日傘などを活用した物理的な紫外線対策を取り入れてください。
「日焼け止めを使うたびにかゆくなる」「どの製品でも肌が赤くなる」といった症状でお悩みの方は、アイシークリニック池袋院にご相談ください。皮膚科専門の観点から、治療、肌に合った日焼け止めの選び方まで丁寧にサポートいたします。紫外線対策を諦めず、自分の肌に合った方法を見つけていきましょう。
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- お風呂上がりにかゆいぶつぶつが出る原因と対処法を解説
- あせも・湿疹の薬の選び方と正しい使い方|症状別に解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 蕁麻疹の定義・メカニズム(肥満細胞・ヒスタミン放出)・分類(アレルギー性・非アレルギー性)・診断基準および治療方針(抗ヒスタミン薬・ステロイド薬)に関する医学的根拠として参照
- 厚生労働省 – 日焼け止め製品を含む化粧品・外用剤に含まれる成分(紫外線吸収剤・防腐剤・香料等)の安全性評価、接触性皮膚炎・光接触性皮膚炎に関する規制・ガイダンスおよびアレルギー表示に関する根拠として参照
- PubMed – 日焼け止め成分(オキシベンゾン・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル等)による接触性蕁麻疹・光接触性皮膚炎・感作メカニズムおよびパッチテスト・光パッチテストの診断的有用性に関する国際的な査読済み臨床文献として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務