女性の抜け毛は皮膚科で薬を処方してもらえる?原因と治療法を解説

鏡を見たときに髪のボリュームが減った気がする、枕やシャワーの排水口に抜け毛が増えている、分け目が目立ってきた…。こうした変化に気づいて不安を感じている女性は少なくありません。女性の抜け毛は男性と比べてあまり語られることが少ないですが、実際には多くの女性が悩んでいる身近な問題です。では、女性の抜け毛は皮膚科に行けば薬を処方してもらえるのでしょうか。そして、どのような薬や治療法があるのでしょうか。この記事では、女性の抜け毛の原因から皮膚科での診察内容、処方される薬の種類、さらにはクリニックでの治療の選択肢まで、幅広くわかりやすく解説します。抜け毛が気になり始めた女性の方や、どこに相談すればいいか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。


目次

  1. 女性の抜け毛の実態と正常な抜け毛との違い
  2. 女性の抜け毛の主な原因
  3. 女性の抜け毛の種類と症状の特徴
  4. 皮膚科での診察の流れと検査内容
  5. 皮膚科で処方される薬の種類
  6. 皮膚科以外で受けられる治療の選択肢
  7. 抜け毛を悪化させないための生活習慣
  8. 皮膚科を受診するタイミングの目安
  9. まとめ

この記事のポイント

女性の抜け毛はホルモン・栄養・ストレス・遺伝など複数原因が絡み、皮膚科ではミノキシジル外用薬・ステロイド・鉄剤等が処方される。FAGAは専門クリニックでのメソセラピーやレーザー治療も有効で、早期受診が回復の鍵となる。

🎯 女性の抜け毛の実態と正常な抜け毛との違い

まず大前提として、抜け毛は誰にでも起こる自然な生理現象であることを理解しておくことが大切です。人の頭髪は「ヘアサイクル」と呼ばれる毛周期を繰り返しており、成長期・退行期・休止期というサイクルを経て毛が自然に抜け落ち、また新しい毛が生えてきます。このサイクルは通常2〜6年かけて行われるため、健康な状態でも1日に50〜100本程度の抜け毛が生じるとされています。

問題になるのは、このヘアサイクルが乱れて抜け毛が増えたり、新たな毛が生えにくくなったりするケースです。1日100本を大幅に超えるような抜け毛が続く場合や、髪のボリュームが明らかに減少している場合、または分け目や頭頂部の地肌が透けて見えるようになった場合は、何らかの原因による病的な脱毛が疑われます。

女性の場合、男性とは異なるパターンで脱毛が進行することが多く、頭全体が薄くなるびまん性の脱毛が典型的です。額の生え際がそれほど後退せず、頭頂部や分け目付近からボリュームが失われていくケースが多いことが特徴的です。こうした変化は自覚しにくく、美容院に指摘されて初めて気づくという女性も多くいます。

Q. 女性の抜け毛の主な原因は何ですか?

女性の抜け毛は、エストロゲンの変動(妊娠・出産・更年期)、鉄分や亜鉛不足、慢性的なストレス、甲状腺疾患などの全身疾患、遺伝的要因によるFAGAなど、複数の原因が絡み合って起こることが多い。原因の特定には専門家の診察が必要です。

📋 女性の抜け毛の主な原因

女性の抜け毛は複数の要因が絡み合っていることが多く、原因を正確に特定するためには専門家の診察が欠かせません。以下に代表的な原因を挙げます。

🦠 ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモン(エストロゲン)は髪の毛の成長を促進し、健やかなヘアサイクルを維持する役割を担っています。妊娠・出産・授乳、更年期、月経不順、ピルの服用開始・中止など、ホルモンバランスが大きく変動するライフイベントの際に抜け毛が増えることがあります。特に出産後の女性は、産後脱毛(分娩後脱毛症)として知られる大量の抜け毛を経験することが多く、出産後2〜4ヶ月ごろに始まり、半年〜1年程度で自然に回復するケースが一般的です。

👴 栄養不足・極端なダイエット

髪の毛は主にケラチンというタンパク質で構成されており、その生成には鉄分・亜鉛・ビタミン類など多くの栄養素が必要です。極端なカロリー制限や偏食により鉄欠乏性貧血が生じると、頭皮への栄養や酸素の供給が低下し、抜け毛の増加につながります。特に若い女性はダイエットに取り組む機会が多く、栄養不足による抜け毛が問題になることがしばしばあります。

🔸 ストレス・睡眠不足

精神的・身体的なストレスは自律神経のバランスを崩し、頭皮の血行不良や免疫機能の低下を引き起こすことがあります。その結果、ヘアサイクルが乱れて休止期の毛が一気に抜け落ちる「休止期脱毛症」が起こることがあります。また、睡眠中には成長ホルモンが分泌され、髪の毛の修復・成長が促されるため、慢性的な睡眠不足も抜け毛の一因となります。

💧 甲状腺疾患などの全身疾患

甲状腺ホルモンの分泌異常(橋本病や甲状腺機能低下症など)は、全身の代謝に影響を与えるため、抜け毛や髪の質の変化を引き起こすことがあります。また、膠原病(全身性エリテマトーデスなど)や糖尿病なども脱毛と関連していることがあります。こうした全身疾患が背景にある場合は、その疾患の治療を優先することが重要です。

✨ 頭皮環境の悪化

脂漏性皮膚炎や毛包炎などの頭皮トラブル、過度なヘアカラーやパーマによるダメージ、頭皮の乾燥や過剰な皮脂分泌なども、抜け毛を悪化させる要因になります。頭皮の炎症が持続すると毛根へのダメージが蓄積し、毛が細く弱くなっていくことがあります。

📌 遺伝的要因(FAGA)

男性型脱毛症(AGA)の女性版として知られるFAGA(Female Androgenetic Alopecia:女性男性型脱毛症)は、男性ホルモンの影響によって毛包が徐々に小さくなり、産毛化していく疾患です。遺伝的な素因が関係しており、閉経後の女性に多く見られますが、若い世代にも起こりえます。適切な治療を行わないと進行する可能性があるため、早期からの対策が重要です。

💊 女性の抜け毛の種類と症状の特徴

女性の抜け毛にはいくつかの種類があり、それぞれ症状の現れ方や治療のアプローチが異なります。自分の抜け毛がどのタイプに当てはまるかを把握しておくと、医師への説明や治療方針の理解に役立ちます。

▶️ FAGA(女性男性型脱毛症)

頭頂部を中心に髪全体のボリュームが徐々に失われていくのが特徴で、男性のAGAのように額の生え際が大きく後退することは少ないです。ルードウィッグ分類という基準で重症度が評価され、I型からIII型まで段階があります。早期に発見・治療を開始することで進行を遅らせることができるため、「最近なんとなく薄くなってきた気がする」と感じた段階で受診することが大切です。

🔹 休止期脱毛症

成長期にあるべき毛が何らかのストレスや栄養不足、ホルモン変動などの影響で休止期に移行し、一気に脱落することで大量の抜け毛が起こります。産後脱毛症もこの一つです。休止期脱毛症は原因を取り除くことができれば自然に回復することが多いですが、慢性化した場合は治療が必要になることもあります。

📍 円形脱毛症

自己免疫反応によって毛根が攻撃されることで起こる脱毛症で、円形や楕円形のはっきりした脱毛斑が特徴です。単発型から多発型、さらに頭部全体が脱毛する全頭型まで重症度の幅があります。女性にも男性にも起こりますが、特にストレスとの関連が示唆されています。

💫 脂漏性皮膚炎による脱毛

頭皮に過剰な皮脂が分泌され、マラセチア菌という真菌が繁殖することで炎症が起こり、フケや頭皮のかゆみとともに抜け毛が増えることがあります。頭皮環境の改善と抗真菌薬の使用が有効です。

Q. 皮膚科では抜け毛にどんな検査をしますか?

皮膚科では、問診で発症時期や生活習慣・月経状況などを確認した後、頭皮の視診・ダーモスコピーによる拡大観察、血液検査(鉄分・甲状腺ホルモン・亜鉛・男性ホルモンなど)、プルテストによるヘアサイクルの状態確認など、複合的な検査で原因を特定します。

🏥 皮膚科での診察の流れと検査内容

抜け毛が気になって皮膚科を受診した場合、どのような流れで診察が進むのかを知っておくと安心です。

🦠 問診

最初に問診が行われ、抜け毛がいつ頃から始まったか、どのくらいの量が抜けているか、生活習慣やストレスの有無、ダイエットの経験、妊娠・出産・月経の状況、服用中の薬、家族の脱毛歴などについて詳しく聞かれます。これらの情報が診断の大きな手がかりになるため、できるだけ正確に答えることが大切です。

👴 頭皮・毛髪の視診・触診

医師が実際に頭皮と毛髪の状態を確認します。脱毛のパターン(びまん性か局所性か)、頭皮の炎症や赤み、フケや皮脂の状態、毛の太さや密度などを観察します。ダーモスコピーという拡大鏡を用いた検査を行う場合もあり、毛根の状態や頭皮の毛細血管、毛周期の異常などをより詳しく確認することができます

🔸 血液検査

全身疾患が原因の脱毛を除外するために、血液検査が行われることがあります。一般的には貧血(鉄分・フェリチン値)、甲状腺ホルモン、血糖値、栄養状態(亜鉛・ビタミンDなど)、男性ホルモン(テストステロン)、膠原病マーカーなどが調べられます。これらの数値に異常があれば、脱毛の根本原因へのアプローチが可能になります。

💧 毛髪検査・引っ張りテスト

毛を軽く引っ張り、休止期の毛が多く抜けるかどうかを確認するプルテスト(引っ張りテスト)や、顕微鏡を用いて抜けた毛の毛根の状態を観察する検査が行われることもあります。これにより、ヘアサイクルのどの段階で問題が起きているかを把握することができます。

⚠️ 皮膚科で処方される薬の種類

皮膚科では、診断の結果に応じてさまざまな薬が処方されます。女性の抜け毛に対して実際に使用される薬について詳しく説明します。

✨ ミノキシジル(外用薬)

ミノキシジルは、女性の脱毛症(特にFAGA)に対して最もよく使用される外用薬の一つです。頭皮の血管を拡張して血流を改善し、毛根への栄養供給を促進することで、休眠状態にある毛包を活性化させます。日本では女性用の1%ミノキシジル外用液(ロゲイン、リアップX5 Wなど)が承認されています。男性用の5%製剤に比べて濃度は低くなっていますが、女性の頭皮にはこの濃度が適しているとされています。効果が現れるまでには数ヶ月を要し、使用を中止すると効果が消えるため、継続的な使用が必要です。

なお、ミノキシジルの内服薬(経口薬)は男性のAGA治療薬として一部のクリニックで処方されていますが、女性への使用については国内では承認されておらず、妊娠中・授乳中の方への使用は禁忌とされているため、必ず医師に確認することが必要です。

📌 スピロノラクトン(内服薬)

スピロノラクトンはもともと利尿薬として使用されていた薬ですが、男性ホルモンの働きを抑える抗アンドロゲン作用があることから、FAGAの治療に用いられることがあります。日本では脱毛症に対する保険適用は現時点ではなく、適応外処方となる場合が多いため、処方する医師の判断と患者さんの同意のもとで使用されます。

▶️ ステロイド外用薬・注射

円形脱毛症に対しては、炎症を抑える目的でステロイドの外用薬が処方されることが一般的です。外用薬で効果が不十分な場合や、広範囲の脱毛に対しては、ステロイドの局所注射(ケナコルト注射)が行われることもあります。ただし、ステロイドを長期・大量に使用する場合は副作用のリスクもあるため、適切な管理が必要です。

🔹 抗真菌薬(外用薬・内服薬)

脂漏性皮膚炎が原因の脱毛に対しては、マラセチア菌の増殖を抑える抗真菌薬が処方されます。外用のケトコナゾールシャンプーや外用液、必要に応じて内服の抗真菌薬が使用されます。頭皮の炎症が改善されることで、抜け毛の減少が期待できます。

📍 鉄剤・亜鉛製剤などの補充療法

血液検査で鉄欠乏や亜鉛不足などの栄養素の欠乏が確認された場合、それを補う薬剤が処方されることがあります。鉄欠乏性貧血に対しては鉄剤の内服、亜鉛不足に対しては亜鉛製剤などが用いられます。栄養補充によってヘアサイクルが正常化し、抜け毛が改善されるケースがあります。

💫 甲状腺疾患・全身疾患の治療薬

甲状腺機能低下症などの全身疾患が原因の脱毛では、その疾患そのものを治療する薬が処方されます。甲状腺ホルモン製剤の補充療法を行うことで、脱毛が改善するケースが多く見られます。この場合は皮膚科だけでなく内分泌内科などとの連携が必要になることもあります。

🦠 保険適用か自費か

皮膚科での抜け毛治療において、円形脱毛症は保険診療の対象となることが多い一方、FAGAについては現時点では保険適用外(自費診療)になる場合がほとんどです。処方される薬や治療法によって費用が大きく異なるため、受診前に確認しておくとよいでしょう。

Q. FAGAの治療にはどんな方法がありますか?

FAGAには皮膚科でのミノキシジル外用薬(女性用1%製剤)やスピロノラクトン内服のほか、専門クリニックでは頭皮に発毛成分を直接注入するメソセラピー、低出力レーザー照射(LLLT)、自己血小板を活用するPRP療法など、より積極的な治療の選択肢もあります。

🔍 皮膚科以外で受けられる治療の選択肢

抜け毛の治療は皮膚科だけでなく、専門のクリニック(AGAクリニック・毛髪専門外来)での治療も選択肢の一つです。アイシークリニック池袋院のような専門クリニックでは、皮膚科的な診察に加えて、より多様な治療メニューが用意されていることが多く、ライフスタイルや症状に合わせた幅広いアプローチが可能です。

👴 メソセラピー(頭皮注入療法)

頭皮に直接、発毛を促進する成分(成長因子・ビタミン類・ミノキシジルなど)を注入する治療法です。有効成分が頭皮に直接届くため、外用薬に比べて高い効果が期待できるとされています。注射による施術のため痛みが生じることもありますが、針が細い機器を使用するクリニックでは痛みの軽減が工夫されています。複数回の施術が必要で、自費診療となります。

🔸 LLLT(低出力レーザー照射療法)

特定の波長のレーザーや光を頭皮に照射することで、毛根細胞を活性化し、発毛を促す治療法です。FDA(米国食品医薬品局)で承認されている治療法でもあり、副作用が少なく、痛みもほとんどないことが特徴です。自宅用デバイスも市販されていますが、クリニックで使用する医療用機器の方がより高い出力を持ちます。

💧 PRP療法(多血小板血漿療法)

自分自身の血液を採取して遠心分離し、成長因子を多く含む血小板血漿(PRP)を頭皮に注射する治療法です。組織の再生や修復を促す働きがあり、毛根の活性化に効果があるとされています。自己血液を使用するため安全性が高く、アレルギーのリスクが低いことがメリットです。

✨ 内服薬(自費処方)

専門クリニックでは、皮膚科では処方しにくい薬や、女性のホルモン状態に合わせた複合的な薬を自費で処方することがあります。漢方薬が有効なケースもあり、体質改善という観点から脱毛にアプローチすることも可能です。

📝 抜け毛を悪化させないための生活習慣

薬や医療的な治療と並行して、日常生活の中でできるセルフケアも大切です。生活習慣を整えることで、抜け毛の改善速度を高めたり、再発を防いだりする効果が期待できます。

📌 バランスのよい食事を心がける

髪の毛の主成分であるタンパク質を十分に摂ることが基本です。肉・魚・卵・大豆製品などからしっかりとタンパク質を補給しましょう。また、鉄分(赤身の肉・レバー・ほうれん草・ひじきなど)、亜鉛(牡蠣・牛肉・ナッツ類など)、ビタミンB群(豚肉・玄米・ブロッコリーなど)も髪の健康に重要な栄養素です。極端なダイエットは避け、栄養バランスのとれた食事を1日3回規則正しく摂ることを心がけましょう。

▶️ 適切な頭皮ケアを行う

洗髪は毎日行い、頭皮の皮脂や汚れをしっかり落とすことが大切です。シャンプーは頭皮に適したものを選び、爪を立てずに指の腹で優しく洗うようにしましょう。洗髪後は十分にすすぎ、ドライヤーで素早く乾燥させることで、雑菌の繁殖や頭皮への余分な水分ダメージを防げます。頭皮マッサージは血行を促進し、毛根への栄養供給を助けると考えられているため、シャンプー時や乾燥後に取り入れるとよいでしょう。

🔹 睡眠の質を高める

成長ホルモンは主に睡眠中(特に深いノンレム睡眠中)に分泌されます。成長ホルモンは細胞の修復・再生を促す役割があり、毛根の活性化にも関与しています。毎日7〜8時間程度の質の高い睡眠を確保することを目標にしましょう。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、入浴で体を温めてからリラックスした状態で眠りにつくことが有効です。

📍 ストレスをため込まない

ストレスは脱毛の大きな原因の一つです。趣味や運動など、自分なりのストレス発散方法を持つことが重要です。適度な有酸素運動は血行を促進し、ストレスホルモンの分泌を抑える効果があります。深呼吸や瞑想などのリラクゼーション法も試してみてください。ストレスの原因を完全になくすことは難しいですが、上手に付き合っていく方法を見つけることが大切です。

💫 ヘアスタイルや頭皮への負担を減らす

過度なヘアカラーやパーマ、アイロンの使用は髪や頭皮へのダメージを蓄積させます。また、ポニーテールやお団子など、髪を強く引っ張るスタイルを毎日続けることで、牽引性脱毛症という引っ張りによる脱毛が起こることもあります。これらの習慣を見直し、できる限り髪や頭皮への負担を軽減するようにしましょう。

Q. 抜け毛を悪化させない日常習慣は何ですか?

抜け毛を悪化させないためには、タンパク質・鉄分・亜鉛・ビタミン類を含むバランスのよい食事、毎日の適切な頭皮ケアと洗髪、7〜8時間の質の高い睡眠確保、適度な運動によるストレス管理、過度なヘアカラーやパーマ・強い引っ張りスタイルの見直しが重要です。

💡 皮膚科を受診するタイミングの目安

「どのくらい抜け毛が増えたら受診すればよいのか」という疑問を持つ方も多いです。以下のような状態が続く場合は、早めに皮膚科や専門クリニックを受診することをおすすめします。

一つ目は、1日の抜け毛が明らかに増え、100本を大幅に超えると感じる状態が2〜3週間以上続いている場合です。枕やブラシ、排水口に溜まる毛の量で判断するのも一つの方法です。

二つ目は、分け目の幅が広がってきた、頭頂部の地肌が透けて見えるようになった、前よりも明らかに髪のボリュームが減ったと感じる場合です。

三つ目は、丸い形の脱毛斑が突然現れた場合です。円形脱毛症は早期治療が回復を早める可能性があるため、気づいたら早めに受診することが大切です。

四つ目は、頭皮に赤みやかゆみ、フケの増加などの症状が伴っている場合です。頭皮の炎症が脱毛を促進している可能性があります。

五つ目は、産後6ヶ月以上経過しても抜け毛が改善しない場合です。産後脱毛は通常1年程度で回復しますが、それ以上続く場合は別の原因が重なっている可能性があります。

「これくらいで受診してもいいのかな」と躊躇する方もいるかもしれませんが、脱毛は一般的に進行してから治療を始めるよりも、早期に対処した方が回復しやすい傾向があります。「気になる」と思ったときに専門家に相談することを躊躇わないでください。

また、皮膚科と専門クリニックのどちらを選ぶべきか迷う場合もあるかもしれません。一般的に、円形脱毛症・脂漏性皮膚炎・全身疾患に伴う脱毛など、保険診療が適用される疾患は皮膚科が適しています。一方、FAGAや慢性的な抜け毛増加でより積極的な治療を希望する場合は、毛髪専門外来やAGAクリニックで診てもらうことも選択肢として有効です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、髪のボリュームが減ってきたことに気づいてから受診をためらい、症状が進行してから相談に来られる女性の方も少なくありません。女性の抜け毛はホルモンバランスや栄養状態、ストレスなど複数の要因が複雑に絡み合っていることが多く、原因に応じた適切なアプローチが回復の近道となります。「これくらいで受診してもいいのかな」と思われた段階でお気軽にご相談いただくことで、より早期に適切なケアをご提案できますので、一人で抱え込まずにぜひお声がけください。」

✨ よくある質問

女性の抜け毛は皮膚科で薬を処方してもらえますか?

はい、処方してもらえます。皮膚科では問診・頭皮の視診・血液検査などで原因を特定したうえで、ミノキシジル外用薬・ステロイド薬・抗真菌薬・鉄剤など、症状に応じた薬を処方します。ただし、FAGAなど一部の脱毛症は保険適用外となる場合があるため、受診前に確認しておくとよいでしょう。

1日に何本以上抜けたら皮膚科を受診すべきですか?

1日50〜100本程度の抜け毛は正常な範囲内です。ただし、100本を大幅に超える抜け毛が2〜3週間以上続く場合や、分け目が広がった・頭頂部の地肌が透けて見えるといった変化がある場合は、早めに皮膚科や専門クリニックへの受診をおすすめします。早期対処ほど回復しやすい傾向があります。

産後の抜け毛はいつまで続きますか?治療は必要ですか?

産後脱毛は出産後2〜4ヶ月ごろに始まり、多くの場合は半年〜1年程度で自然に回復します。ホルモンバランスの変動による一時的なものがほとんどです。ただし、産後6ヶ月以上経過しても改善しない場合は、別の原因が重なっている可能性があるため、皮膚科や専門クリニックへの相談をご検討ください。

女性の抜け毛に使われるミノキシジルとはどんな薬ですか?

ミノキシジルは、頭皮の血管を拡張して血流を改善し、休眠状態の毛根を活性化させる外用薬です。特にFAGAの治療に広く用いられており、女性には1%濃度の製剤が適しているとされています。効果が現れるまで数ヶ月かかり、使用を中止すると効果が消えるため、継続的な使用が必要です。妊娠中・授乳中の方は使用できません。

皮膚科と専門クリニック、どちらを受診すればよいですか?

症状の種類によって選ぶのがポイントです。円形脱毛症・脂漏性皮膚炎・甲状腺疾患など保険診療が適用される疾患は皮膚科が適しています。一方、FAGAや慢性的な抜け毛でメソセラピー・レーザー治療など積極的な治療を希望する場合は、毛髪専門外来やAGAクリニックも有効な選択肢です。アイシークリニック池袋院でも女性の抜け毛に関するご相談を受け付けています。

📌 まとめ

女性の抜け毛は、ホルモンバランスの変動・栄養不足・ストレス・全身疾患・遺伝的要因など、複数の原因が絡み合って起こることが多い症状です。その種類も、FAGA・休止期脱毛症・円形脱毛症・脂漏性皮膚炎によるものなどさまざまで、それぞれ治療のアプローチが異なります。

皮膚科では、問診・頭皮の視診・血液検査などを通じて原因を特定し、ミノキシジル外用薬・ステロイド薬・抗真菌薬・栄養補充薬など、状況に応じた薬を処方してもらうことができます。FAGAのような進行性の脱毛症については、専門クリニックでのメソセラピーやレーザー治療などより積極的な選択肢も検討する価値があります

いずれにせよ、大切なのは「気になったら早めに専門家に相談する」ことです。抜け毛は精神的な負担も大きく、適切なケアや治療によって改善できる可能性があります。一人で悩まず、皮膚科や毛髪専門クリニックを積極的に活用することで、より早く効果的な解決策を見つけることができるでしょう。アイシークリニック池袋院では、女性の抜け毛に関するご相談も受け付けています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 女性の脱毛症(FAGA・円形脱毛症・脂漏性皮膚炎による脱毛など)の診断基準・治療ガイドラインおよび皮膚科での診察内容・処方薬に関する信頼性の高い医学的情報の参照元として活用
  • 厚生労働省 – ミノキシジル外用薬・スピロノラクトンなど脱毛症治療薬の承認状況・保険適用の可否・添付文書情報、および女性への適応における注意事項の確認に活用
  • PubMed – FAGA(女性男性型脱毛症)・休止期脱毛症・産後脱毛症のメカニズムや治療法(メソセラピー・LLLT・PRP療法など)に関する国際的な臨床研究・エビデンスの参照元として活用

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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