脇を触った手が臭い原因と対策|ワキガ・多汗症の基礎知識

脇を触った手をふと嗅いだとき、思いがけず強いにおいがして驚いた経験はないでしょうか?

🚨 「自分では気づいていないだけで、もしかして周りに迷惑をかけているかも…
そう不安を感じたことがある方、この記事はあなたのために書きました。

💡 この記事を読むとわかること
✅ 脇を触った手が臭くなる本当の原因
✅ 自宅でできる正しいケア方法
✅ 市販品では限界があるときの医療的治療の選択肢

⚠️ 間違ったケアを続けると、においが悪化することも。
正しい知識を持たないまま放置するのはキケンです。一人で悩まず、まず原因を知ることが第一歩です。


目次

  1. 脇を触った手が臭い、その原因は何?
  2. ワキガ(腋臭症)とはどのような状態か
  3. 多汗症との関係性について
  4. においを強くしてしまうNG習慣
  5. 日常生活でできるにおい対策
  6. 市販品の上手な使い方と選び方
  7. 医療機関での検査と診断
  8. ワキガ・多汗症の医療的治療法
  9. 治療を受けるタイミングとクリニック選びのポイント
  10. まとめ

この記事のポイント

脇を触った手の臭いはアポクリン腺の分泌物と常在菌の分解が原因で、ワキガ・多汗症が関与する。日常ケアで改善しない場合はボトックス注射やミラドライなど医療的治療が有効であり、アイシークリニックでは症状に応じた治療法を提案している。

💡 脇を触った手が臭い、その原因は何?

脇を触った手がにおうとき、多くの人はまず「汗のにおい」を思い浮かべるかもしれません。しかし実際には、脇のにおいには複数のメカニズムが絡み合っています。単純に汗をかいているだけではなく、皮膚の上に存在する常在菌の働きや、分泌腺の種類によっても、においの質や強さが大きく変わります。

人間の皮膚には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺が存在します。エクリン腺は体温調節のために全身に分布しており、ここから分泌される汗はほとんどが水分と電解質で構成されていて、においはほぼありません。一方、アポクリン腺は脇の下、耳の穴、乳輪、陰部といった特定の部位にのみ存在し、タンパク質や脂質、アンモニアなどを含んだ粘り気のある汗を分泌します。このアポクリン腺から出た汗が、皮膚表面の常在菌によって分解されると、独特の刺激臭が発生するのです。

脇を触った手がにおう場合、この分解産物が手に付着していると考えられます。特にアポクリン腺の分泌が活発な方や、皮膚常在菌のバランスが崩れている方は、少し触れただけでも手に強いにおいが移ることがあります。また、皮脂の分泌量が多い方や、脇のケアが不十分な場合も同様のことが起こりやすくなります。

さらに、食べ物や飲み物の影響も見逃せません。ニンニクやネギ、アルコール、脂肪分の多い食事などは、体内で代謝されたあとに汗として皮膚から排出されることがあり、これが既存の体臭と混ざり合うとにおいがより強く感じられることがあります。ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなども、汗の質や量に影響を与えるため、においの変化として現れることがあります。

Q. 脇を触った手が臭くなる仕組みは?

脇の下にあるアポクリン腺は、タンパク質や脂質を含む粘り気のある汗を分泌します。この汗が皮膚表面の常在菌によって分解されると独特の刺激臭が発生し、その成分が手に付着することで脇を触った手が臭くなります。皮脂分泌が多い方やケアが不十分な場合に起こりやすい現象です。

📌 ワキガ(腋臭症)とはどのような状態か

ワキガという言葉は日常的によく使われますが、医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれる状態を指します。アポクリン腺の分泌物が皮膚常在菌によって分解される際に生じる独特のにおいが特徴で、単なる汗臭さとは質が異なります。動物的・酸味のあるにおいと表現されることが多く、衣類に黄ばみが生じやすい点も特徴の一つです。

ワキガは遺伝的な要素が強く、両親のどちらかがワキガである場合、子どももその特性を受け継ぐ可能性が高いとされています。日本人の有病率は欧米と比べると低いとされていますが、それでも一定数の方が悩まれており、決して珍しい状態ではありません。

ワキガかどうかを自己判断する目安としては、耳垢の状態を確認する方法がよく知られています。耳垢がしっとりと湿っている「湿性耳垢」の方は、アポクリン腺の活性が高い傾向にあり、ワキガを持っている可能性が比較的高いとされています。逆に乾燥したパラパラとした「乾性耳垢」の方は、アポクリン腺の活性が低く、ワキガの可能性は低いといわれています。ただし、これはあくまでも目安であり、確定診断には医師による診察が必要です。

また、ワキガには程度の差があり、非常に軽度で自分でも気になる程度のものから、日常生活や対人関係に支障をきたすほど強いものまで幅広く存在します。自分では気づきにくいケースも多く、脇を触った手のにおいが強いと感じたことがきっかけで初めて自覚するという方も珍しくありません。

ワキガは病気ではなく体質の一つですが、においによって精神的なストレスを抱えてしまうことも多く、QOL(生活の質)に大きく影響します。放置することで自己肯定感が低下したり、人との関わりを避けるようになったりするケースもあるため、悩みが深刻であれば早めに専門家に相談することが重要です。

✨ 多汗症との関係性について

脇のにおいを語る上で、多汗症との関係も重要です。多汗症とは、体温調節に必要な量を超えた汗が過剰に分泌される状態のことを指します。特に脇の下に汗が多く出る「腋窩多汗症(えきか たかんしょう)」は、においの問題と密接に関連しています。

多汗症そのものは主にエクリン腺の過剰な活動によるもので、アポクリン腺とは直接的な関係はありません。しかし、脇の下が常に湿った状態になることで、常在菌が繁殖しやすい環境が整ってしまいます。菌の数が増えれば、アポクリン腺の分泌物を分解する量も増え、結果としてにおいが強まるというメカニズムが働きます。

つまり、ワキガと多汗症が重なっている場合には、においの問題がより複雑になります。汗の量が多いことで布に汗が染み込みやすく、菌の繁殖が促進され、においがより強くなるという悪循環に陥りやすいのです。脇を触った手のにおいが気になる方の中には、このようにワキガと多汗症の両方を抱えているケースが少なくありません。

多汗症は精神的な緊張や緊張状態でも悪化しやすく、「においが気になる」というストレスがさらに発汗を促すという精神的な負のサイクルを生み出すこともあります。この問題を根本から解決するためには、においと多汗症のそれぞれに対して適切なアプローチを取ることが大切です。

Q. ワキガかどうかを自分で判断する方法は?

ワキガの簡易的な自己確認方法として、耳垢の状態を確認する方法が知られています。耳垢がしっとり湿った「湿性耳垢」の方はアポクリン腺の活性が高く、ワキガの可能性が比較的高いとされています。ただし耳垢はあくまで目安であり、確定診断には医師による診察が必要です。

🔍 においを強くしてしまうNG習慣

日常生活の中には、知らず知らずのうちに脇のにおいを悪化させてしまう習慣があります。正しいケアを実践する前に、まずこれらのNG行動を見直すことが大切です。

まず多くの方が陥りがちなのが、「脇の洗いすぎ」です。においが気になると、ゴシゴシと強く擦り洗いをしてしまう方がいますが、これは逆効果になることがあります。皮膚を過剰に刺激すると、皮脂の分泌がかえって増加したり、肌のバリア機能が低下して常在菌のバランスが崩れたりすることがあります。優しく丁寧に洗うことが基本です。

次に、制汗剤の誤った使い方も問題です。制汗剤は清潔な肌に使用することが前提ですが、汚れや雑菌が残った状態でスプレーやロールオンタイプのものを使うと、においの原因物質を上から覆うだけになり根本的な解決になりません。また、制汗剤を大量に使用しすぎると、肌トラブルの原因になることもあります。

衣類の素材選びも見落とされがちなポイントです。ポリエステルなど合成繊維は通気性が低く、汗が蒸発しにくい環境を作り出します。脇の下が蒸れた状態が続くと菌が繁殖しやすくなり、においが強まります。においが気になる方には、通気性の高い綿素材や機能性素材のインナーを選ぶことが推奨されます。

食生活の乱れもにおいに直結します。動物性脂肪の多い食事や、ニンニク・ネギ類・カレーなどの香辛料を多く含む食品、アルコールの過剰摂取は体臭を強める原因となります。また、ファストフードやスナック菓子などの加工食品に含まれるトランス脂肪酸なども、体内で代謝されたのちに汗として排出され、においの原因になることがあります。

睡眠不足やストレスの蓄積も無視できません。これらは自律神経のバランスを乱し、汗腺の活動を不安定にさせます。十分な睡眠とストレス管理は、においのケアという観点からも重要です。

また、脇の毛の処理方法にも注意が必要です。剃った直後の肌は傷つきやすく、制汗剤や汗によって刺激を受けると炎症が起きやすくなります。炎症が起きた状態では菌の繁殖も促進されるため、脱毛や除毛をする際には肌への負担を最小限にすることが大切です。

💪 日常生活でできるにおい対策

日常生活の中で実践できるにおい対策は複数あります。これらを組み合わせることで、においの程度を軽減し、快適な毎日を送ることができます。

洗浄は最も基本的なケアです。入浴時には脇の下を意識的に丁寧に洗いましょう。泡立てた石鹸やボディソープをやさしく脇に乗せ、指の腹でなでるようにして洗うのが理想的です。殺菌成分(イソプロピルメチルフェノールなど)が含まれた石鹸は、常在菌の過剰な繁殖を抑えるのに役立ちます。ただし、殺菌力が非常に強いものを毎日使い続けると皮膚の正常な菌バランスが崩れる場合もあるため、適度に使用することが大切です。

入浴後は脇の水分をしっかり拭き取ることも重要です。湿った状態は菌にとって好ましい環境であり、においの原因につながります。タオルで軽く押さえるようにして水分を取り除き、しっかり乾燥させてから衣類を着用しましょう。

食事の見直しも効果的です。野菜や果物、発酵食品を積極的に摂取することで腸内環境が整い、体臭の改善につながることがあります。特に緑黄色野菜に含まれるクロロフィルは体臭を軽減する効果があるとされており、日常的に取り入れると良いでしょう。水分をこまめに補給することも、汗の濃度を薄めるという意味で有効です。

衣類の管理も大切です。汗をかいた衣類はできるだけ早く洗濯し、長時間の着用を避けましょう。洗濯後の衣類が生乾きになると雑菌が繁殖し、着用したときにかえってにおいが強まる原因になります。乾燥機を使う、風通しの良い場所で乾かすなどの工夫をすることが推奨されます。

適度な運動もにおい対策に有効です。運動によって大量に汗をかき、その汗を洗い流すことで毛穴の詰まりが解消され、汗腺の働きが正常化するといわれています。また、運動はストレスの解消にもなり、精神的な面からもにおいの改善に寄与します。

脇の毛の処理についても検討する価値があります。脇毛は汗や皮脂を吸着し、菌が繁殖しやすい環境を作り出します。脇毛を処理することでにおいが軽減されたと感じる方も多くいます。ただし、先述の通り、処理後の肌への刺激には注意が必要です。

Q. 脇のにおいを悪化させるNG習慣とは?

脇のにおいを悪化させる主なNG習慣には、ゴシゴシ洗いによる肌バリア機能の低下、汚れた肌への制汗剤使用、通気性の低いポリエステル素材の着用、ニンニクやアルコールの過剰摂取、睡眠不足やストレスの蓄積などがあります。これらを見直すことがにおい改善の重要な第一歩となります。

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🎯 市販品の上手な使い方と選び方

ドラッグストアや薬局には、脇のにおいや汗に対応した市販品が数多く販売されています。これらを正しく選び、適切に使用することで日常のにおいケアの効果を高めることができます。

制汗剤(デオドラント)には、スプレータイプ、ロールオンタイプ、スティックタイプ、クリームタイプなど様々な形状があります。それぞれ使い心地や効果の持続時間が異なるため、自分のライフスタイルや肌質に合ったものを選ぶことが大切です。成分面では、塩化アルミニウムを含む製品は汗腺を収縮させて発汗を抑える効果が高く、においを根本から減らすことができます。ただし、肌が敏感な方にはかぶれの原因になることもあるため、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。

デオドラント成分としてよく使われるのが、銀イオンや柿タンニン、ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)などです。ミョウバンは天然由来の成分で、殺菌と収れん作用があり、においを抑えるために昔から使われてきました。水に溶かしてスプレーボトルに入れ、自作の制汗スプレーとして使う方もいます。ただし、ミョウバンの効果は穏やかであり、においが強い方には物足りないこともあります。

制汗剤を使用するタイミングも重要です。入浴後、肌がしっかり乾いた清潔な状態で使用するのが最も効果的です。汗をかいているときや汚れが残っている状態での使用は効果が半減するだけでなく、肌トラブルの原因にもなります。寝る前に使用することで、翌朝の効果が持続しやすいという製品もあります。

衣類用のスプレーや洗濯添加剤も活用できます。部屋干し臭防止成分や抗菌成分を含む洗濯用品は、衣類に残るにおいを軽減するのに役立ちます。また、脇パッドや汗取りインナーを使用することで、衣類への汗の染み込みを防ぎ、においの広がりを抑えることもできます。

市販品はあくまでも日常的なにおい管理のためのものであり、ワキガや多汗症そのものを根本から治療するものではありません。市販品を使用しても改善が見られない場合や、においが日常生活に支障をきたすほど強い場合には、医療機関を受診することを検討する必要があります。

💡 医療機関での検査と診断

においの悩みを医療機関に持ち込むことは、決して大げさなことではありません。ワキガや多汗症は医学的に対処可能な状態であり、適切な診断と治療を受けることで生活の質を大きく改善することができます。

医療機関での診察では、まず問診が行われます。においがいつ頃から気になり始めたか、どのような状況でにおいが強くなるか、家族にワキガの方はいるか、これまでにどのようなケアを行ってきたかといった情報が診断の参考になります。

視診では、脇の下の皮膚の状態、毛孔の状態、汗の分泌状況などを確認します。においの程度については、医師が直接確認するほか、ガーゼを脇に挟んで数分間置いたあとで検査する方法なども取られます。

多汗症の診断には、ヨウ素デンプン反応テスト(マイナー法)が用いられることがあります。これは脇の下にヨウ素液を塗り、その上にデンプン粉末をまぶすことで、汗の出ている箇所が青紫色に変色する反応を利用した検査法です。発汗の分布や量を視覚的に確認できるため、治療の方針を決める上で非常に役立ちます。

診断の結果は、軽症・中等症・重症といった程度に分類されることが多く、その程度に応じて適切な治療法が提案されます。においに関する悩みはデリケートな問題であるため、患者さんの気持ちに寄り添いながら丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶことが大切です。

また、においの原因がワキガや多汗症ではなく、別の疾患(例えば皮膚感染症や内分泌疾患)による可能性もあるため、自己判断で放置せずに医師の診察を受けることが重要です。

Q. ワキガ・多汗症の医療的治療にはどんな選択肢がある?

ワキガ・多汗症の主な医療的治療法には、汗腺への神経信号をブロックするボトックス注射(効果持続は半年〜1年程度)、マイクロ波でアポクリン腺を永続的に破壊するミラドライ、外科的にアポクリン腺を除去する手術などがあります。アイシークリニックでは症状の程度に応じた最適な治療法を提案しています。

📌 ワキガ・多汗症の医療的治療法

医療機関では、ワキガや多汗症に対してさまざまな治療法が用意されています。治療の選択肢は症状の程度や患者さんの希望、体質によって異なります。ここでは代表的な治療法をご紹介します。

まず、塩化アルミニウム外用療法について説明します。これは高濃度の塩化アルミニウム溶液を脇に塗布することで、汗腺の開口部を物理的に塞ぎ、発汗を抑制する方法です。多汗症に対して特に有効で、比較的手軽に始めることができます。ただし、皮膚への刺激が強いため、かぶれや炎症が起きることがあります。

ボトックス注射(ボツリヌス毒素注射)は、多汗症の治療として広く用いられています。ボツリヌス毒素を脇の皮膚に少量ずつ注射することで、神経から汗腺への信号伝達をブロックし、発汗を抑制します。効果の持続時間は個人差がありますが、一般的に半年から1年程度とされています。痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどないため人気の高い治療法です。ワキガに対しても、汗の量を減らすことでにおいを軽減する効果が期待できます。

ミラドライ(マイクロ波治療)は、マイクロ波のエネルギーを脇の下に照射し、アポクリン腺とエクリン腺の両方を永続的に破壊する治療法です。手術不要で比較的ダウンタイムが短く、1〜2回の施術で長期的な効果が期待できることから、近年多くのクリニックで導入されています。ワキガと多汗症の両方に対して効果があり、特に外科手術に抵抗がある方にとっては有力な選択肢となります。施術後に一時的な腫れや赤みが生じることがありますが、多くの場合は数日で治まります。

レーザー治療も選択肢の一つです。特定の波長のレーザーを照射することで、アポクリン腺を熱で破壊します。ミラドライと同様に、手術不要で外来で受けられる治療です。

外科的治療としては、皮弁法やシェービング法といった手術があります。これらはアポクリン腺そのものを外科的に除去する方法であり、根本的な解決が期待できます。特に重症のワキガに対しては有効な選択肢ですが、傷跡が残る可能性や術後のケアが必要になるという側面もあります。

イオントフォレーシスは、水の中に手足を浸けて弱い電流を流すことで汗腺の活動を抑制する治療法です。主に手のひらや足裏の多汗症に使われますが、専用の機器を使えば脇への適用も可能です。効果を維持するためには定期的な施術が必要です。

近年では、抗コリン薬の内服治療や外用薬も選択肢として増えています。全身の発汗を抑制する作用がありますが、口の渇きや視力への影響などの副作用が出ることもあるため、医師の管理のもとで使用することが必要です。

✨ 治療を受けるタイミングとクリニック選びのポイント

「どの程度の状態になったら医療機関を受診すべきか」というのは、多くの方が迷うポイントです。一般的な目安としては、以下のような状況が当てはまる場合に受診を検討することをおすすめします。

日常生活に支障をきたしている場合、たとえば仕事や学校でのにおいを気にするあまり集中できない、人前に出ることが怖くなってきた、交友関係に消極的になってきたといった場合は、精神的な健康にも影響が出ている状態です。このような場合は早めに専門家に相談することが重要です。

また、市販品を正しく使用してもにおいが改善されない場合、汗の量が多く衣類にひどい汗染みができてしまう場合、脇のにおいについて他者から指摘を受けたことがある場合なども、医療機関への受診を検討するタイミングといえます。

クリニックを選ぶ際には、いくつかのポイントを確認することが大切です。まず、ワキガや多汗症の治療実績が豊富なクリニックを選ぶことが基本です。美容皮膚科や美容外科、形成外科などがこれらの治療を行っており、専門的な知識と技術を持った医師が在籍しているかどうかを確認しましょう。

カウンセリングの質も重要な判断基準です。においの悩みは非常にデリケートなテーマであるため、患者さんの話をしっかり聞いてくれるか、複数の治療選択肢を提示して丁寧に説明してくれるか、無理な勧誘をしないかといった点を確認しましょう。

治療費用についても事前に確認しておくことが大切です。ワキガや多汗症の治療の多くは自由診療(保険適用外)となるため、費用がかかります。ただし、症状の程度によっては保険診療が適用されるものもあります。詳細はクリニックで確認してください。

アイシークリニック池袋院では、ワキガや多汗症に関するご相談を受け付けており、患者さんの状態に合わせた最適な治療法をご提案しています。においの悩みを一人で抱え込まず、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、脇のにおいを気にして来院される方の多くが、長期間一人で悩まれてから受診されるケースが目立ちます。ワキガや多汗症は体質的な要因が大きく、日常ケアだけでは限界があることも多いため、生活の質に影響が出ていると感じた段階でお早めにご相談いただくことをお勧めします。においの悩みは決して恥ずかしいことではなく、適切な診断と治療によって大きく改善できる状態ですので、どうか一人で抱え込まずに専門家を頼っていただければと思います。」

🔍 よくある質問

脇を触った手が臭くなるのはなぜですか?

アポクリン腺から分泌された汗に含まれるタンパク質や脂質が、皮膚の常在菌によって分解される際に独特のにおいが発生します。そのにおいの成分が手に付着するため、脇を触った手が臭く感じられます。皮脂の分泌量が多い方やケアが不十分な場合にも起こりやすくなります。

自分がワキガかどうかを自分で確認する方法はありますか?

耳垢の状態が一つの目安になります。耳垢がしっとり湿っている「湿性耳垢」の方はアポクリン腺の活性が高く、ワキガの可能性が比較的高いとされています。ただし、これはあくまで目安であり、確定診断には医師による診察が必要です。

脇のにおい対策として避けるべきNG習慣は何ですか?

主なNG習慣として、脇の洗いすぎ(肌のバリア機能を低下させる)、汚れた肌への制汗剤の使用、通気性の低い合成繊維の衣類の着用、ニンニクやアルコールなど体臭を強める食品の過剰摂取、睡眠不足やストレスの蓄積などが挙げられます。これらを見直すことがにおい改善の第一歩です。

市販の制汗剤ではにおいが改善しない場合、どうすればよいですか?

市販品を正しく使用しても改善が見られない場合や、においが日常生活・対人関係に支障をきたしている場合は、医療機関への受診をおすすめします。アイシークリニックでは、ボトックス注射やミラドライなど症状の程度に合わせた治療法をご提案しており、専門医への相談が根本的な改善につながります。

ワキガ・多汗症の治療法にはどのような種類がありますか?

主な治療法として、塩化アルミニウム外用療法、ボトックス注射(効果は半年〜1年程度持続)、マイクロ波でアポクリン腺を破壊するミラドライ、外科的にアポクリン腺を除去する手術などがあります。症状の程度や希望に応じて選択肢が異なるため、医師との相談のうえで最適な治療法を決めることが大切です。

💪 まとめ

脇を触った手が臭いと感じたとき、その背景にはアポクリン腺の分泌物と常在菌の関係、ワキガや多汗症といった体質的な要因が絡み合っています。においの問題は一度気になり始めると精神的な負担も大きく、日常生活に影響を与えることがあります。

まずは正しい洗浄と保湿、適切な制汗剤の使用、食生活や生活習慣の見直しといった日常ケアから取り組むことが基本です。これらを丁寧に実践することで、においを軽減できるケースも多くあります。

一方で、日常ケアだけでは改善が難しい場合や、においによって生活の質が著しく低下している場合には、医療機関での治療が大きな助けになります。ボトックス注射やミラドライ、外科的治療など、症状の程度に応じた様々な選択肢があります。

においの悩みは誰にでも起こりうることであり、恥ずかしいことでも特別なことでもありません。正しい情報を持ち、適切なケアと必要に応じた医療的介入を組み合わせることで、においの悩みを改善し、より快適な毎日を取り戻すことができます。気になる症状がある方は、ぜひ専門家への相談を検討してみてください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)の定義・診断基準・アポクリン腺とエクリン腺の仕組み、および多汗症の病態に関する医学的根拠として参照
  • 日本形成外科学会 – ワキガ・腋臭症に対する外科的治療法(シェービング法・皮弁法など)の適応・術式・リスクに関する情報として参照
  • PubMed – 腋臭症・多汗症に対するボツリヌス毒素注射・マイクロ波治療(ミラドライ)・塩化アルミニウム外用療法の有効性・安全性に関する国際的な臨床研究論文として参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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