
🚨 「背中のぶつぶつ、ただのニキビだと思っていたら梅毒だった」――そんなケースが今、急増しています。
背中に発疹が出たとき、「どうせニキビでしょ」と自己判断して放置してしまう方がほとんどです。でも、その判断が命取りになるかもしれません。
⚠️ こんなリスク、知っていますか?
😱 症状が消えても「自然治癒」ではなく体の中で進行し続けている
😱 放置すると心臓・脳・神経まで深刻なダメージを受ける
😱 パートナーへの感染リスクがずっと続く
💡 この記事を読めばわかること
✅ 背中ニキビと梅毒の発疹を見分ける具体的なポイント
✅ 梅毒の進行ステージと今すぐ受診すべきサイン
✅ 検査・治療の流れと早期発見で完治できるという事実
目次
- 背中ニキビとはどんな状態か
- 梅毒の皮膚症状とはどんなものか
- 背中ニキビと梅毒の症状の違い
- 梅毒の進行ステージと皮膚への影響
- 自己判断が危険な理由
- 梅毒が増えている現状と感染経路
- どんなときに受診が必要か
- 受診する診療科と検査の流れ
- 梅毒の治療方法について
- まとめ
この記事のポイント
背中ニキビと梅毒の発疹は見た目が類似するが、手のひら・足の裏への広がりやかゆみの欠如が梅毒の特徴。梅毒は国内で急増中であり、症状が消えても自然治癒ではなく進行継続を意味する。早期発見・抗生物質治療で完治可能なため、疑わしい場合は速やかに医療機関を受診することが重要。
💡 背中ニキビとはどんな状態か
ニキビは、毛穴に皮脂や角質が詰まり、そこにアクネ菌が増殖することで生じる炎症性の皮膚疾患です。顔だけでなく、背中にも頻繁に発生します。背中は皮脂腺が多く存在するため、汗や皮脂が分泌されやすく、衣類との摩擦も加わることで毛穴が詰まりやすい環境になっています。
背中ニキビの特徴としては、まず複数のぶつぶつが集まって現れることが多いという点が挙げられます。初期段階では白や黒の小さな点(白ニキビ・黒ニキビ)として始まり、炎症が進むと赤みを帯びた丘疹になります。さらに悪化すると膿を持つ「膿疱」と呼ばれる状態になり、かゆみや痛みを伴うこともあります。
背中ニキビができやすい原因としては、以下のようなものが考えられます。
まず、皮脂の過剰分泌です。思春期のホルモン変化や、ストレス・睡眠不足などによって皮脂の分泌が増えると、毛穴が詰まりやすくなります。次に、摩擦や圧迫です。リュックやブラジャーのストラップ、きつい衣類が肌に当たり続けることで、毛穴が刺激されてニキビが生じます。また、不十分な洗浄も原因の一つです。背中は自分では洗いにくい部位であり、皮脂や汗が残りやすい環境にあります。さらに、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しが背中の肌に付着してニキビの原因になることも知られています。
背中ニキビは、同じ場所に複数まとまって出現することが多く、かゆみを伴うこともありますが、全身的な症状はほとんどありません。あくまで皮膚局所の問題であることがほとんどです。
Q. 背中ニキビと梅毒の発疹を見分けるポイントは?
背中ニキビは毛穴を中心にかゆみや痛みを伴う発疹が集中するのに対し、梅毒の発疹は手のひらや足の裏にも広がり、かゆみがほとんどない点が特徴です。また発熱・倦怠感など全身症状を伴う場合は梅毒の可能性が高まります。
📌 梅毒の皮膚症状とはどんなものか
梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌によって引き起こされる性感染症です。感染すると段階的に症状が現れますが、皮膚に症状が出る時期があり、これが背中ニキビと混同されることがあります。
梅毒の皮膚症状の中でもよく知られているのが、「梅毒性バラ疹(ばらしん)」と呼ばれる発疹です。感染から数週間から数ヶ月後に出現するこの発疹は、バラの花びらのような淡い赤色や薄ピンク色のまだら状の斑点が全身に広がるのが特徴です。特に体の幹部(体幹)、手のひら、足の裏にも現れることがあり、この点が他の皮膚疾患と大きく異なります。
また、梅毒では「丘疹性梅毒疹」という、皮膚が盛り上がった赤みのある丘疹が現れることもあります。これがニキビに似た外観を持つことがあり、特に背中に出現した場合には背中ニキビと区別がつきにくいことがあります。
梅毒の皮膚症状の重要な特徴の一つは、通常かゆみがないか、あっても非常に軽いということです。ニキビはかゆみや痛みを伴うことが多いのに対し、梅毒の発疹はかゆみをほとんど感じない場合が多く、そのために気づかれにくいことがあります。
さらに、梅毒では皮膚症状だけでなく、発熱、倦怠感、頭痛、リンパ節の腫脹など全身的な症状を伴うことがあります。皮膚のぶつぶつが全身症状とともに現れている場合には、梅毒を含む感染症の可能性を念頭に置いておく必要があります。
✨ 背中ニキビと梅毒の症状の違い
背中ニキビと梅毒の皮膚症状は見た目が似ていることがありますが、いくつかの重要な違いがあります。これらのポイントを知っておくことで、受診のきっかけになることがあります。
発疹の分布に関しては、背中ニキビは毛穴の多い背中や肩周辺に集中して出現することが多いです。一方、梅毒による発疹は背中だけでなく、体幹全体、そして手のひらや足の裏にも現れる点が大きな特徴です。特に手のひらや足の裏にまで発疹が出ている場合は、梅毒を強く疑う必要があります。
かゆみや痛みについては、背中ニキビは炎症が強いとかゆみや痛みを感じることが多いです。対して、梅毒の発疹はほとんどかゆみがないのが一般的です。かゆみのない発疹は梅毒のサインである可能性があります。
発疹の性質についても違いがあります。背中ニキビは毛穴を中心に炎症が起きるため、毛穴が詰まった状態や膿を持った丘疹が特徴的です。梅毒の丘疹性梅毒疹は毛穴を中心としない場合が多く、均一な発赤(ほっせき)や盛り上がりが見られます。
全身症状の有無も重要な違いです。背中ニキビは基本的に全身症状を引き起こしません。一方、梅毒は発熱、倦怠感、頭痛、リンパ節腫脹などの全身症状を伴うことがあります。発疹と同時にこれらの症状がある場合は、感染症の可能性を考えるべきです。
経過についても異なります。背中ニキビは適切なスキンケアや治療を行えば徐々に改善することが多いです。梅毒の皮膚症状は治療をしなくても一時的に自然消退することがありますが、これは治癒ではなく病気が進行していることを意味します。症状が消えたからといって安心するのは危険です。
性的な接触歴も参考になります。最近新しいパートナーとの性的な接触があった場合や、コンドームを使用しない性交渉があった場合には、梅毒を含む性感染症の可能性を考慮することが重要です。
Q. 梅毒の発疹が自然に消えたら治癒したといえる?
梅毒の発疹が自然に消えても治癒ではありません。体内では梅毒菌が生き続けており、放置すると心臓・血管・神経に深刻なダメージを与える第3期・第4期へ進行する危険があります。症状が消えた後も必ず血液検査による確認と適切な治療が必要です。
🔍 梅毒の進行ステージと皮膚への影響
梅毒は感染後の経過によってステージが分かれており、それぞれのステージで現れる皮膚症状が異なります。これを理解しておくと、背中の発疹が梅毒によるものかどうかを判断する参考になります。
第1期(感染後約3週間〜3ヶ月)は、感染した部位(性器、口唇、肛門周辺など)に「初期硬結」と呼ばれる硬いしこりが現れます。その後、しこりが潰れて「硬性下疳(こうせいげかん)」という潰瘍になります。この時期の症状は感染部位に限られており、痛みがないことが多いため見過ごされることがあります。リンパ節の腫脹(特に鼠径部)も見られます。第1期の皮膚症状は性器など限局した部位に出ることが多く、背中には出にくいです。
第2期(感染後約1〜3ヶ月以降)は、梅毒菌が血液によって全身に広がるため、全身性の皮膚症状が現れます。この時期が、背中ニキビと最も混同されやすい時期です。梅毒性バラ疹(全身に広がる薄赤い斑点)や丘疹性梅毒疹(ニキビに似た丘疹)が出現します。特に手のひらや足の裏にも発疹が出るのが特徴的です。発熱、倦怠感、咽頭痛、頭痛なども伴うことがあります。この時期の皮膚症状は自然に消退することがありますが、それは治癒ではありません。
潜伏梅毒(第2期以降)は、症状がない時期が続きます。血液検査では梅毒の感染を確認できますが、外見上の症状がないため感染していることに気づかない場合があります。この時期も他者への感染リスクがあるため注意が必要です。
第3期・第4期(感染後数年以上)は、治療されないまま放置された場合に進行するステージです。「ゴム腫」と呼ばれる皮膚や骨、内臓に現れるしこりが生じたり、心血管系の障害(大動脈瘤など)、神経系への影響(神経梅毒)が生じることがあります。現代では適切な治療が早期に行われるため、第3期・第4期まで進行するケースは以前より少なくなっていますが、ゼロではありません。
背中に発疹が現れた場合、特に第2期梅毒の皮膚症状との区別が重要になります。第2期の発疹は多様な形態をとることがあり、「梅毒は百面相」とも呼ばれるほど症状が多彩であることが特徴です。
💪 自己判断が危険な理由
背中に発疹が出たとき、多くの人は「ニキビだろう」と自己判断し、市販の薬を使ったり、スキンケアを変えたりして対処しようとします。しかし、自己判断には多くのリスクが伴います。
まず、梅毒の見逃しによる病気の進行というリスクがあります。梅毒は適切な抗生物質で治療すれば完治できますが、治療せずに放置すると病気が進行します。第2期の皮膚症状が自然消退しても梅毒菌は体内に残り続け、長期的には心臓・血管・神経などに深刻なダメージを与えることがあります。早期発見・早期治療が非常に重要です。
次に、他者への感染拡大というリスクがあります。梅毒は感染者との性的な接触によって他者にも感染します。自分が梅毒に感染していると気づかずにいることで、パートナーへの感染拡大につながります。妊娠中に梅毒に感染している場合は、胎児に梅毒が感染する「先天梅毒」のリスクがあり、これは非常に深刻な問題です。
また、市販のニキビ薬は梅毒に効果がありません。市販のニキビ治療薬(過酸化ベンゾイル、サリチル酸など)は梅毒トレポネーマには全く効果がなく、梅毒の発疹にこれらの薬を使用しても症状が改善することはありません。一時的に発疹が消えたとしても、それは薬の効果ではなく梅毒の自然経過によるものです。
さらに、見た目だけでは判断が困難という問題もあります。梅毒の皮膚症状は多様であり、皮膚科専門医でも見た目だけで確定診断することは難しい場合があります。血液検査(梅毒血清反応)による確認が必要です。自己判断で「これはニキビだ」と断定することは、たとえ医療の知識があっても難しいことを認識しておく必要があります。
Q. 梅毒の検査方法と受診できる場所を教えてください
梅毒の診断は主にRPR法とTPHA法を組み合わせた血液検査で行われます。皮膚科・性感染症専門クリニック・泌尿器科・内科などで受診でき、保健所では無料・匿名検査も実施されています。感染から検査で陽性が確認できるまで約4〜6週間かかる点に注意が必要です。

🎯 梅毒が増えている現状と感染経路
近年、日本国内での梅毒感染者数が急増しています。国立感染症研究所の報告によれば、梅毒の報告数は2010年代から増加傾向が続いており、特に2020年代以降は急激な増加が見られています。かつては一部のグループに限られた疾患というイメージがありましたが、現在では性別・年齢・性的指向にかかわらず広範な層で感染が確認されています。特に20〜40代の若い世代での増加が顕著です。
梅毒の主な感染経路は性的な接触です。梅毒トレポネーマは、感染者の皮膚病変や粘膜と直接接触することで感染します。性器、口腔、肛門などの粘膜や皮膚に傷があると感染しやすくなります。コンドームの適切な使用は感染リスクを低下させますが、病変が性器以外の部位(口唇など)にある場合には、コンドームによる予防が不十分になることがあります。
性的接触以外では、血液を介した感染(輸血、注射針の共有など)も理論上は起こりえますが、現代の日本では輸血による感染は適切な血液検査によってほぼ防がれています。また、梅毒は日常的な接触(握手、食器の共有、トイレなど)では感染しません。
梅毒が増加している背景には、マッチングアプリなどを通じた性的パートナーの多様化、性教育の不足、症状が軽微なため気づかれにくいこと、そして「梅毒は昔の病気」という誤った認識なども関係していると考えられています。
このような状況から、性的に活動的な人は定期的な性感染症検査を受けることが推奨されています。自覚症状がなくても感染している可能性があるため、定期検査は非常に重要です。
💡 どんなときに受診が必要か
背中の発疹について、どのような状況であれば受診を検討すべきかをまとめます。以下のいずれかに当てはまる場合は、自己判断せずに医療機関を受診することをおすすめします。
発疹が背中だけでなく全身に広がっている場合は、梅毒を含む感染症の可能性があります。特に手のひらや足の裏にも発疹が出ている場合は、梅毒を強く疑って受診してください。
発疹にかゆみや痛みがほとんどない場合も注意が必要です。通常のニキビは炎症が強いとかゆみや痛みを伴うことが多いですが、梅毒の発疹はかゆみがほとんどない傾向があります。かゆみのない発疹は梅毒を含む他の皮膚疾患の可能性を考えるべきです。
発疹とともに発熱、倦怠感、頭痛、リンパ節の腫れなどの全身症状がある場合は、感染症の可能性が高くなります。これらの症状が同時に現れている場合は早めに受診してください。
最近、新しいパートナーとの性的な接触があった、またはコンドームを使用しない性交渉があった場合も受診の目安になります。特に相手の感染状況が不明な場合には、梅毒を含む性感染症の検査を受けることを検討してください。
市販のニキビ薬を使っても発疹が改善しない場合や、むしろ悪化している場合も受診を検討してください。通常のニキビであれば適切なスキンケアや市販薬で改善することが多いですが、改善しない場合は別の原因が考えられます。
性器や口唇などに痛みのないしこりや潰瘍が現れたことがある場合は、梅毒の第1期症状の可能性があります。このような症状があった後に背中に発疹が出た場合は、特に注意が必要です。
また、自覚症状がなくても、新しい性的パートナーができたとき、複数のパートナーがいるとき、パートナーが性感染症と診断されたときなどには、定期的な性感染症検査を受けることが推奨されます。
Q. 梅毒はどのような治療で完治できますか?
梅毒はペニシリン系抗生物質によって完治できます。内服薬(アモキシシリンなど)のほか、2023年以降は筋肉内注射(ベンジルペニシリンベンザチン)も選択肢に加わりました。ペニシリンアレルギーがある場合はドキシサイクリンが使用されます。治療後は血液検査で効果を確認しながら経過を観察します。
📌 受診する診療科と検査の流れ
背中の発疹が気になる場合や、梅毒の可能性を心配している場合、どの診療科を受診すればよいか迷う方も多いと思います。
皮膚症状が主な訴えである場合は、皮膚科を受診するのが一般的です。皮膚科では発疹の視診を行い、必要に応じて血液検査や皮膚の検査を行います。梅毒が疑われる場合には血液検査(梅毒血清反応)を行います。
性感染症の検査を希望する場合や、梅毒の検査を受けたい場合には、性感染症専門のクリニック、泌尿器科、産婦人科(女性の場合)、または内科・一般外来でも対応してもらえる場合があります。
梅毒の検査は主に血液検査によって行われます。梅毒の血液検査には大きく分けて2種類あります。一つはRPR法(非特異的検査)と呼ばれるもので、梅毒トレポネーマの感染によって生じる抗体(レアギン)を検出します。治療効果の判定にも使われます。もう一つはTPHA法またはFTA-ABS法(特異的検査)と呼ばれるもので、梅毒トレポネーマに対する特異的な抗体を検出します。過去に感染したことがあれば治療後も陽性のまま継続することがあります。
これらの検査を組み合わせることで、現在活動性の感染があるかどうかを判断します。感染から検査で陽性が確認できるようになるまでにはある程度の時間(ウィンドウ期間)が必要であり、一般的に感染後4〜6週間程度で血液検査での検出が可能になるとされています。
保健所や性感染症検査センターでも梅毒の無料・匿名検査を実施している場合があります。プライバシーが気になる方はこのような施設を活用することも一つの選択肢です。
受診の際には、皮膚症状の経過(いつから出現したか、どのように変化しているか)、全身症状の有無、最近の性行動歴などを医師に正直に伝えることが、正確な診断につながります。性行動歴を伝えることは恥ずかしいことではなく、適切な治療を受けるために非常に重要な情報です。
✨ 梅毒の治療方法について

梅毒が確認された場合、適切な治療を行うことで完治することができます。早期発見・早期治療が重要であり、治療が遅れるほど体への影響が大きくなる可能性があります。
梅毒の標準的な治療は抗生物質(ペニシリン系)による薬物療法です。日本では、アモキシシリン(ペニシリン系の経口抗生物質)が広く使用されています。ペニシリンアレルギーがある場合には、ドキシサイクリンなどの代替薬が使用されることがあります。
2023年以降、日本でも筋肉内注射のベンジルペニシリンベンザチン(ビシリン)が使用可能になり、1回または数回の注射で治療できる方法も選択肢に加わりました。注射による治療は飲み忘れのリスクがなく、確実な治療が可能です。
治療期間は病気のステージによって異なります。第1期・第2期では比較的短い治療期間で完治することが多いですが、潜伏梅毒や第3期では長期の治療が必要になる場合があります。
治療後は血液検査で治療効果を確認します。RPR値(梅毒血清反応の一つの指標)が治療によって低下していくことで、治療が効果的であることが確認できます。定期的なフォローアップ検査が重要です。
治療中および治療完了が確認されるまでは性的な接触を控えるか、コンドームを正しく使用することが必要です。パートナーも同時に検査・治療を受けることが再感染の予防のために重要です。梅毒は一度治癒しても再度感染する可能性があるため、予防的な対策を継続することが大切です。
妊娠中の女性が梅毒と診断された場合には、胎児への感染(先天梅毒)を防ぐために早急な治療が必要です。妊婦健診での梅毒検査は義務付けられていますが、妊娠中に新たに感染する可能性もあるため、リスクがある場合には追加の検査を検討することも重要です。
梅毒に感染したことで自分を責める必要はありません。梅毒は適切な治療で完治できる病気です。大切なのは早期に気づいて適切な医療機関を受診し、治療を受けることです。また、感染を広げないようにパートナーへの告知と受診を勧めることも、社会的な感染拡大防止のために重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、背中の発疹を「ただのニキビ」と自己判断されて来院が遅れてしまうケースが少なくなく、実際に梅毒と診断される患者さんも増加傾向にあります。最近の傾向として、特に手のひらや足の裏にも発疹が広がっているにもかかわらず気づかれないまま時間が経過しているケースも見受けられますので、少しでも「いつものニキビと違うかも」と感じたら、ためらわずにご相談ください。梅毒は早期に適切な治療を行えば完治できる病気ですので、受診することを恥ずかしいとは思わず、ご自身とパートナーの健康を守るためにも、お気軽に当院までお越しいただければと思います。」
🔍 よくある質問
主な違いは「発疹の広がり」と「かゆみの有無」です。梅毒の発疹は背中だけでなく手のひらや足の裏にも現れることがあり、かゆみがほとんどありません。一方、背中ニキビはかゆみや痛みを伴うことが多く、毛穴を中心に集中して出現します。ただし見た目だけでの判断は専門医でも難しいため、不安な場合は受診をおすすめします。
自然に消えても治癒ではありません。第2期梅毒の皮膚症状は治療しなくても一時的に消退することがありますが、体内では梅毒菌が生き続けており、放置すると心臓・血管・神経に深刻なダメージを与える段階へ進行する危険があります。症状が消えても必ず医療機関を受診し、血液検査で確認することが重要です。
皮膚科、性感染症専門クリニック、泌尿器科、内科などで受診できます。アイシークリニック池袋院でもプライバシーに配慮した環境で対応しています。また、保健所や性感染症検査センターでは無料・匿名での梅毒検査を実施している場合もあります。感染から検査で陽性が確認できるまで約4〜6週間かかる点も覚えておきましょう。
早期発見・早期治療であれば、抗生物質(ペニシリン系)によって完治できます。内服薬(アモキシシリンなど)のほか、2023年以降は筋肉内注射による治療も選択肢に加わりました。治療後は血液検査で効果を確認しながら経過を観察します。ペニシリンアレルギーがある場合は代替薬が使用されます。一度治っても再感染するため、予防の継続も大切です。
以下のいずれかに該当する場合は早めの受診をおすすめします。①発疹が手のひら・足の裏を含む全身に広がっている、②かゆみや痛みがほとんどない、③発熱・倦怠感・リンパ節の腫れなど全身症状を伴っている、④最近新しいパートナーとの性的接触があった、⑤市販のニキビ薬を使っても改善しない。梅毒は早期治療ほど完治しやすいため、ためらわず受診することが大切です。
💪 まとめ
背中ニキビと梅毒の皮膚症状は、見た目が似ていることがあるため混同されやすいですが、いくつかの重要な違いがあります。発疹の分布(手のひら・足の裏にも出るかどうか)、かゆみの有無、全身症状の有無、そして性的な接触歴などを総合的に考慮することが重要です。
梅毒は近年日本国内で急増しており、自分には無関係と思っていても感染リスクはあらゆる人に存在します。梅毒の皮膚症状は「百面相」とも呼ばれるほど多様であり、専門家でも血液検査なしには確定診断が難しいことがあります。
背中に発疹が出たとき、特にかゆみが少ない、全身に広がっている、最近性的な接触があったなどの状況がある場合には、自己判断せずに医療機関を受診することをおすすめします。また、自覚症状がなくても、性的に活動的な方は定期的な性感染症検査を受けることが自分自身とパートナーを守ることにつながります。
梅毒は早期に発見して適切に治療すれば完治できる病気です。少しでも不安を感じたら、恥ずかしがらずに専門の医療機関に相談することが、自分の健康を守る第一歩です。アイシークリニック池袋院では、皮膚のお悩みに関するご相談を受け付けています。プライバシーに配慮した環境で、専門の医師が対応いたしますので、一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 国立感染症研究所 – 梅毒の感染者数の増加動向、感染経路、症状のステージ別解説、疫学データなど記事中で引用している日本国内の梅毒急増に関する統計情報の根拠として参照
- 厚生労働省 – 梅毒の治療方法(ペニシリン系抗生物質)、妊婦健診における梅毒検査の義務付け、先天梅毒のリスク、保健所での無料・匿名検査に関する公的情報の根拠として参照
- 日本皮膚科学会 – 背中ニキビ(尋常性痤瘡)の皮膚科学的な定義・原因・症状の特徴、および梅毒性皮疹(バラ疹・丘疹性梅毒疹)との鑑別に関する専門的知見の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務