ワキガの遺伝率はどのくらい?親から子への遺伝の仕組みと対策を解説

片腕を上げて脇を見る女性

💬 「親がワキガだから自分もそうかも…」「子どもに遺伝したらどうしよう」そんな不安、抱えていませんか?

この記事を読めば、ワキガの遺伝確率・チェック方法・今すぐできる対策まで、すべてがわかります。読まないまま放置すると、間違ったケアで悪化させてしまう可能性も。

🗣️ こんな悩みありませんか?

📌 親がワキガ → 自分もワキガ確定?

📌 子どもへの遺伝が心配でたまらない

📌 自分がワキガかどうか、正直よくわからない

✅ この記事でわかること

⚡ 遺伝確率の具体的な数値(両親・片親別)

⚡ 自分でできるワキガチェック法

⚡ 今日からできるニオイ対策

⚡ クリニックで根本解決できる治療法


目次

  1. ワキガとはどのような状態か
  2. ワキガの遺伝率はどのくらいか
  3. 遺伝の仕組み:優性遺伝と劣性遺伝の違い
  4. 両親の状態別に見る子どもへの遺伝確率
  5. 遺伝子検査でワキガはわかるのか
  6. ワキガかどうかを自分でチェックする方法
  7. 遺伝以外でワキガに影響する要因
  8. ワキガのニオイを和らげるセルフケア
  9. 根本的な改善を目指すクリニックでの治療法
  10. まとめ

💡 この記事のポイント

🔸 ワキガはABCC11遺伝子が関与する遺伝性体質で、

🔸 両親ともワキガの場合ほぼ100%、片親の場合50〜75%の確率で遺伝する。

🔸 ニオイの強さは食生活やストレスでも変化し、セルフケアや剪除法・ミラドライ等のクリニック治療で改善が可能。

💡 1. ワキガとはどのような状態か

ワキガとは、脇の下から発生する独特の強いニオイのことを指します。医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれており、病気というよりも体質的な特徴として位置づけられています。ワキガのニオイは、脇の下にあるアポクリン汗腺という汗腺が深く関わっています。

人間の皮膚には主に二種類の汗腺が存在します。一つはエクリン汗腺と呼ばれるもので、体全体に分布しており、体温調節のためにサラサラとした汗を分泌します。もう一つがアポクリン汗腺で、脇の下や耳の中、乳輪周辺など特定の部位に集中して存在しています。

アポクリン汗腺から分泌される汗は、タンパク質・脂質・糖質などの成分を多く含んでいます。この汗自体には本来ほとんどニオイがありませんが、皮膚に常在する細菌がこれらの成分を分解することで、独特のニオイ物質が生成されます。その代表的な成分の一つが「3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)」と呼ばれる物質で、ワキガ特有のニオイに深く関与していることが研究によって明らかになっています。

アポクリン汗腺は思春期以降に発達するため、ワキガのニオイは子ども時代より思春期を境に強くなることが多いです。また、アポクリン汗腺の数や活動量には個人差があり、これが遺伝によって決まる部分が大きいとされています。

Q. ワキガの遺伝率はどのくらいですか?

ワキガの遺伝率は、両親ともにワキガの場合はほぼ100%に近く、片方の親のみワキガの場合は50〜75%程度とされています。この体質にはABCC11遺伝子が深く関与しており、日本人のワキガ有病率は全体の10〜20%程度です。

📌 2. ワキガの遺伝率はどのくらいか

ワキガは遺伝との関連が非常に高い体質であることが、これまでの研究から示されています。日本人を対象とした調査では、ワキガを持つ人の多くが血縁者にも同様の体質を持つ人がいることが確認されています。

遺伝率の観点から見ると、両親の一方がワキガの場合、子どもに遺伝する確率はおよそ50〜75%程度とされています。さらに、両親の両方がワキガの場合は、子どもへの遺伝確率はほぼ100%に近くなると言われています。ただしこれはあくまで確率的な目安であり、実際には個人差があります。

また、日本人のワキガの有病率についても興味深いデータがあります。日本人全体におけるワキガ(腋臭症)の割合は10〜20%程度とされており、欧米人の80〜90%以上と比べるとかなり低い数値です。この違いも遺伝子の違いによるものだと考えられています。

近年の遺伝子研究では、「ABCC11遺伝子」と呼ばれる遺伝子がワキガの有無に深く関わっていることが判明しています。この遺伝子の型によって、アポクリン汗腺の分泌量やニオイの強さが左右されることがわかっています。このABCC11遺伝子は、耳垢のタイプ(湿性か乾性か)とも関連しており、湿った耳垢を持つ人は乾いた耳垢を持つ人に比べてワキガになりやすい傾向があるとされています。

✨ 3. 遺伝の仕組み:優性遺伝と劣性遺伝の違い

ワキガの遺伝を理解するうえで、遺伝の基本的な仕組みを知っておくことが重要です。人間の遺伝子は両親から一つずつ受け取り、対になって機能しています。この対になった遺伝子のどちらが「表に出るか」によって、「優性遺伝」と「劣性遺伝」という概念が生まれます。

ワキガに関わるABCC11遺伝子には、大きく分けて「ワキガになりやすい型(G型)」と「ワキガになりにくい型(A型)」が存在します。ワキガになりやすいG型は優性遺伝子として機能するため、G型を一つでも持っていれば、もう一方がA型であってもワキガの体質を示す可能性があります。

具体的には、遺伝子の組み合わせは「GG型」「GA型」「AA型」の三つのパターンに分類されます。GG型の人はアポクリン汗腺の分泌が活発でワキガのニオイが強く出やすく、GA型の人も同様にワキガの体質を持ちやすいとされています。一方、AA型の人はワキガになりにくく、このタイプは日本人に比較的多く見られます。

ただし、遺伝子の型だけですべてが決まるわけではなく、環境要因や生活習慣によってニオイの強さは変化します。遺伝はワキガになりやすい「素地」を決める要因の一つと捉えるのが適切でしょう。また、同じGA型であっても、ニオイが強く感じられる人と、ほとんど気にならない程度の人がいるなど、個人差は大きいことを覚えておいてください。

Q. 耳垢の状態でワキガ体質かどうかわかりますか?

耳垢の状態はワキガ体質の目安になります。ワキガに関わるABCC11遺伝子は耳垢のタイプにも影響し、耳垢が湿ってベタベタしている人はG型遺伝子を持つ可能性が高く、ワキガ体質の傾向があります。乾燥した耳垢の人はワキガになりにくいAA型の可能性が高いとされています。

🔍 4. 両親の状態別に見る子どもへの遺伝確率

ワキガの遺伝確率は、両親それぞれの遺伝子型によって異なります。ここでは、両親の状態別にどのくらいの確率で子どもに遺伝するかを整理してみます。

まず、両親の両方がワキガの場合です。この場合、どちらの親もG型遺伝子を少なくとも一つ持っています。両親がともにGG型であれば、子どもに遺伝する確率はほぼ100%です。一方がGG型でもう一方がGA型であれば、子どもの遺伝確率は約75〜100%程度と非常に高くなります。

次に、片方の親だけがワキガの場合です。ワキガの親がGG型である場合、子どもは必ずG型遺伝子を一つ受け取るため、ワキガになりやすい体質を持つ確率が高くなります。もう一方の親がAA型であれば、子どもはGA型となり、ワキガの体質を持つ可能性があります。この場合の遺伝確率は50〜75%程度が一般的な目安です。

一方、両親ともにワキガでない場合はどうでしょうか。両親がともにAA型であれば、子どもはAA型となりワキガにはなりにくいとされています。ただし、両親の一方または両方がGA型のキャリア(外見上はワキガでなくてもG型遺伝子を持っている人)であれば、子どもがGG型またはGA型になる可能性があります。このような場合、「親はワキガでないのに子どもがワキガになった」というケースが生じることがあります。

遺伝確率を理解することは、自分の体質を受け入れ、早めに適切な対策を取るうえで非常に役立ちます。ただし、数字はあくまでも確率であり、実際にどうなるかは生まれてみなければわかりません。また、たとえワキガの体質を持っていても、適切なケアや治療によってニオイを大幅に軽減することが可能です。

💪 5. 遺伝子検査でワキガはわかるのか

近年、手軽に自分の遺伝子を調べられる「遺伝子検査キット」が普及しています。市販の遺伝子検査キットの中には、ワキガに関わるABCC11遺伝子の型を調べることができるものもあります。唾液や口腔粘膜を採取してキットに同梱された容器に入れて送付するだけで、数週間後に自分の遺伝子型のレポートが届くという手軽さが人気を集めています。

遺伝子検査でABCC11遺伝子のGG型またはGA型が判明した場合、ワキガの体質を持つ可能性が高いことが示されます。しかし、遺伝子検査で「G型を持つ」という結果が出たとしても、実際にワキガのニオイが強く感じられているかどうかは別の問題です。遺伝子の型はあくまでも素因を示すものであり、実際のニオイの強さは環境・生活習慣・ホルモンバランスなど多くの要因によって変わります。

逆に、遺伝子検査でAA型と判定されれば、ワキガの体質である可能性は低くなります。ただし、AA型でも日常のケア不足や体調変化によってニオイが気になることはありますので、遺伝子検査の結果だけで「ワキガではない」と断定することも難しい場合があります。

また、市販の遺伝子検査キットはあくまでも自己判断の参考として活用するものであり、医療機関での診断とは異なります。自分のニオイが気になる場合や、ワキガの体質が疑われる場合は、皮膚科や美容クリニックを受診し、専門医の診察を受けることをおすすめします。専門医はニオイの強さや汗腺の状態を総合的に評価したうえで、適切な治療を提案してくれます。

Q. 食生活やストレスはワキガのニオイに影響しますか?

食生活やストレスはワキガのニオイの強さに影響します。動物性脂肪の多い食事やにんにくなどの刺激物はニオイを強くする可能性があり、精神的緊張はアポクリン汗腺の分泌を増加させます。逆に野菜中心のバランスの良い食事やストレス管理により、ニオイを和らげることが期待できます。

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🎯 6. ワキガかどうかを自分でチェックする方法

「自分がワキガかどうかわからない」という方は多いものです。自分のニオイは慣れによって感じにくくなることがあるため、客観的な判断が難しい場合があります。ここでは、自分でできるいくつかのチェック方法をご紹介します。

まず最も簡単なチェック方法として、耳垢の状態を確認する方法があります。先ほどご説明したように、ワキガに関わるABCC11遺伝子は耳垢のタイプにも影響します。耳垢が湿っていてベタベタしている人は、G型遺伝子を持っている可能性が高く、ワキガの体質である可能性が上がります。一方、耳垢が乾燥してパサパサしている人はAA型の可能性が高く、ワキガになりにくい体質と言えます。

次に、脇の下の状態を確認する方法です。ワキガの方は、脇の下の皮膚が他の部位よりも黄色っぽく変色していることがあります。また、白いシャツや下着の脇の部分が黄ばんでいる場合も、アポクリン汗腺からの分泌物が多いサインである可能性があります。これはアポクリン汗腺の分泌物に含まれる成分が衣類を変色させることがあるためです。

ガーゼを使ったチェック方法も有効です。入浴してきれいな状態の脇の下に、清潔なガーゼや白い布を当てて数分置いた後、そのガーゼのニオイをかいでみます。この方法により、体臭として感じにくい自分のニオイを客観的に確認できることがあります。

また、信頼できる家族や友人に正直に聞いてみることも一つの方法です。自分では気づきにくいニオイを、周囲の人が感じていることは珍しくありません。家族にワキガの人がいる場合は、自分も体質を受け継いでいる可能性があるため、早めに確認することをおすすめします。

これらのセルフチェックで気になる点があった場合は、専門の医療機関での診断を受けることを強くおすすめします。医師による診察では、ニオイの程度や原因をより正確に評価することができます。

💡 7. 遺伝以外でワキガに影響する要因

ワキガの体質は主に遺伝によって決まりますが、ニオイの強さには遺伝以外のさまざまな要因も関与しています。ここでは、ワキガのニオイを悪化させたり、改善したりする可能性がある主な要因についてご説明します。

食生活はニオイに大きな影響を与える要因の一つです。動物性脂肪を多く含む食事(肉類・乳製品など)は、アポクリン汗腺の分泌を促進し、ニオイを強くする可能性があります。また、にんにく・玉ねぎ・香辛料などのニオイの強い食品も、体から排出される際に体臭として感じられることがあります。逆に、野菜や果物を中心としたバランスの良い食事はニオイを和らげる方向に働くことがあります。

ストレスや精神的な緊張も、汗腺の活動に影響します。緊張や不安を感じると、自律神経の働きによってアポクリン汗腺の分泌が増加することがあります。日常的にストレスが多い環境にある方は、ニオイが強くなりやすい傾向があると言えます。

ホルモンバランスの変化もワキガのニオイに影響します。思春期における性ホルモンの急増はアポクリン汗腺を活性化させるため、思春期を境にニオイが強くなることが多いです。また、女性においては月経周期に伴うホルモン変動や、妊娠・更年期などのライフイベントによってもニオイが変化することがあります。

体型・体重も無視できない要因です。肥満の方は脇の下の皮膚が密着しやすく、蒸れた環境で細菌が繁殖しやすくなります。適切な体重管理はニオイの軽減にも寄与する場合があります。

さらに、脇の毛(腋毛)の存在もニオイに影響します。腋毛はアポクリン汗腺の分泌物や細菌が付着しやすい環境を作り出すため、腋毛を処理することでニオイが軽減されることがあります。

衛生管理の方法も重要です。入浴時に脇の下を丁寧に洗わなかったり、洗い方が不十分だったりすると、細菌が繁殖しやすくなります。毎日の適切な清潔ケアが、ニオイの軽減につながります。

Q. クリニックでのワキガ治療にはどんな方法がありますか?

クリニックでのワキガ治療には主に、皮膚を切開してアポクリン汗腺を直接除去する「剪除法」、切開不要でマイクロ波を用いる「ミラドライ」、注射で発汗を抑制する「ボトックス注射」などがあります。各治療法は効果の持続性・ダウンタイム・費用が異なるため、専門医との十分な相談のうえで選択することが重要です。

📌 8. ワキガのニオイを和らげるセルフケア

ワキガの体質は遺伝によって決まる部分が多いですが、日常的なセルフケアによってニオイを効果的に抑えることは十分可能です。ここでは、日常生活の中で実践できるセルフケアの方法をご紹介します。

まずは毎日の入浴による清潔管理が基本中の基本です。脇の下は石鹸やボディソープを使って優しくしっかりと洗うことが重要です。細菌が繁殖しやすい場所でもあるため、泡立てた石鹸を使って丁寧に洗い、しっかりとすすぐことを心がけてください。また、洗浄成分として殺菌効果のある薬用石鹸を使用することも効果的です。

デオドラント製品の使用も欠かせないケアの一つです。市販のデオドラント製品には、ニオイをマスクするだけでなく、発汗を抑制したり、細菌の増殖を抑えたりする成分が含まれているものも多くあります。制汗成分を含むデオドラントスティック・ロールオンタイプ・スプレータイプなどさまざまな形状の製品があります。入浴後に乾いた肌に使用することで、より効果を発揮しやすくなります。

衣類の素材選びも重要です。化学繊維の衣類は通気性が低く、蒸れによって細菌が繁殖しやすい環境をつくります。綿や麻などの天然素材を選ぶと、通気性が高まり、ニオイの軽減につながります。また、吸汗速乾性に優れた機能性素材も選択肢の一つです。

脱毛や除毛の習慣も、ニオイ対策として有効です。腋毛を処理することで、アポクリン汗腺の分泌物が毛に付着するのを防ぎ、細菌の繁殖スペースを減らすことができます。カミソリや除毛クリームによる処理のほか、クリニックでの医療脱毛を受けることで、長期的に腋毛の処理を楽にする方法もあります。

食生活の見直しもニオイ改善に貢献します。動物性脂肪の摂取を控え、野菜や海藻などを積極的に取り入れたバランスの良い食事を心がけることで、体臭全体を抑える効果が期待できます。水分をしっかり摂ることも、体内の老廃物を排出しやすくするため、体臭改善に役立つと言われています。

ストレス管理も見逃せないポイントです。ストレスを溜め込まないよう、適度な運動やリラクゼーション法を取り入れることで、自律神経のバランスを整え、過剰な発汗を抑えることができます。

ただし、これらのセルフケアはワキガのニオイを抑える効果はありますが、ワキガの根本的な原因であるアポクリン汗腺そのものを変えることはできません。ニオイが強く日常生活や対人関係に支障をきたしている場合は、クリニックでの治療を検討することをおすすめします。

✨ 9. 根本的な改善を目指すクリニックでの治療法

ワキガのニオイを根本的に改善したい場合には、クリニックでの専門的な治療が有効です。クリニックでは、アポクリン汗腺に直接アプローチする様々な治療法が提供されています。ここでは、代表的な治療法について詳しくご説明します。

クリニックで提供されるワキガ治療の中で最も効果が高いとされるのが、外科的治療法です。アポクリン汗腺を物理的に除去することで、ワキガのニオイを根本から断ち切ることができます。外科的治療にはいくつかの種類があります。

剪除法(せんじょほう)は、脇の皮膚を切開し、アポクリン汗腺を直接目視で確認しながら除去する方法です。確実性が高く、効果が高い治療法ですが、傷跡が残ることや、術後のダウンタイムが比較的長いことがデメリットです。保険適用になる場合もあるため、費用負担を抑えられるケースがあります。

吸引法(サクション法)は、脇の皮膚に小さな穴を開け、専用の器具でアポクリン汗腺を吸引して除去する方法です。傷口が小さく術後の回復が比較的早いことがメリットですが、確実性の面では剪除法に劣る場合があります。

マイクロ波(ミラドライ)を使った治療法は、皮膚の外側からマイクロ波エネルギーをあてて、アポクリン汗腺を熱によって破壊する方法です。切開を伴わないため傷跡が残らず、ダウンタイムも比較的短いことが特徴です。痛みや腫れが出る場合がありますが、多くの場合1〜2週間程度で落ち着きます。一度の施術で高い効果が期待できますが、施術費用は高めに設定されていることが多いです。

ボトックス注射を使った治療法も人気があります。ボツリヌストキシンを脇の下に注射することで、汗腺の活動を抑制し、発汗量やニオイを軽減する効果があります。手術を伴わないため体への負担が少ないことが最大のメリットです。ただし効果は永続的ではなく、通常は数か月〜1年程度で効果が薄れるため、定期的な施術が必要になります。

レーザー治療も選択肢の一つです。専用のレーザーを皮膚の外側から照射してアポクリン汗腺に熱ダメージを与えることでニオイを軽減します。複数回の施術が必要な場合が多いですが、切開を伴わないため体への侵襲が少ないことが特徴です。

どの治療法が最適かは、ワキガの程度・ライフスタイル・ダウンタイムへの許容度・予算などによって異なります。クリニックを受診した際は、担当医に自分の状況を詳しく伝え、十分な説明を受けたうえで治療法を選択することが大切です。アイシークリニック池袋院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案しています。ワキガでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「親がワキガだから自分も…」と不安を抱えて来院される方が多く、遺伝に関する正しい知識をお伝えすることが安心への第一歩になると実感しています。ABCC11遺伝子との関連が明らかになった現在でも、遺伝的素因があるからといって必ずしも強いニオイに悩まされるわけではなく、セルフケアや適切な治療によって十分にコントロールできる体質です。ワキガは本人の不衛生さとは無関係であることをご理解いただいたうえで、気になる症状があれば一人で抱え込まず、どうぞ気軽にご相談ください。」

🔍 よくある質問

両親ともにワキガの場合、子どもへの遺伝率はどのくらいですか?

両親ともにワキガの場合、子どもへの遺伝確率はほぼ100%に近いとされています。片方の親だけがワキガの場合でも、50〜75%程度の確率で遺伝するとされています。ただしこれはあくまで確率的な目安であり、遺伝的素因があっても適切なケアや治療でニオイをコントロールすることは十分可能です。

耳垢の状態でワキガかどうかわかるのは本当ですか?

はい、一定の目安になります。ワキガに関わるABCC11遺伝子は耳垢のタイプにも影響しており、耳垢が湿ってベタベタしている人はG型遺伝子を持つ可能性が高く、ワキガ体質である傾向があります。一方、耳垢が乾燥している人はワキガになりにくいAA型の可能性が高いとされています。ただし、確定診断には専門医への受診をおすすめします。

親がワキガでないのに子どもがワキガになることはありますか?

あります。両親が外見上ワキガでなくても、どちらかがG型遺伝子を持つ「キャリア(GA型)」の場合、子どもがGG型やGA型になる可能性があります。遺伝子の組み合わせによっては、親世代では症状が出なくても子どもに体質が現れるケースがあるため、「親がワキガでないから安心」とは言い切れません。

ワキガは遺伝だけで決まりますか?食事や生活習慣も関係しますか?

遺伝はワキガの「体質」を決める大きな要因ですが、ニオイの強さは生活習慣にも左右されます。動物性脂肪の多い食事やストレス、ホルモンバランスの乱れ、衛生管理の不足などはニオイを悪化させる可能性があります。逆にバランスの良い食事や適切な清潔ケアを心がけることで、ニオイを和らげることが可能です。

クリニックでのワキガ治療にはどのような方法がありますか?

当院では、患者さんの状態に合わせた複数の治療法をご提案しています。代表的なものとして、アポクリン汗腺を直接除去する「剪除法」、切開不要でマイクロ波を使う「ミラドライ」、注射で発汗を抑制する「ボトックス注射」などがあります。効果の持続性・ダウンタイム・費用はそれぞれ異なるため、担当医と十分に相談したうえで選択することが大切です。

💪 まとめ

ワキガは遺伝との関係が非常に深い体質であり、ABCC11遺伝子の型がニオイの強さに大きく影響することがわかっています。両親の両方がワキガの場合にはほぼ100%近くの確率で遺伝するとされており、片方の親がワキガの場合でも50〜75%程度の遺伝率があるとされています。

ただし、遺伝によってワキガの体質を持っていても、ニオイの強さは食生活・ストレス・ホルモンバランス・衛生管理など様々な要因によって変化します。日常的なセルフケアによって、ニオイを効果的に抑えることは十分に可能です。

一方で、セルフケアでは対応しきれないほどニオイが強い場合や、ニオイによって日常生活や人間関係に支障をきたしている場合には、クリニックでの専門的な治療を検討することが重要です。剪除法・ミラドライ・ボトックス注射など、様々な治療法が存在しており、それぞれにメリットとデメリットがあります。

ワキガは遺伝による体質であり、本人の努力不足や不衛生さとは関係がありません。適切な知識を持ち、必要であれば専門家に相談することで、ニオイに悩まされない快適な毎日を取り戻すことができます。自分自身や子どもの体臭が気になっている方は、ぜひ早めに専門の医療機関を受診されることをおすすめします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 腋臭症(ワキガ)の診断基準・治療ガイドラインに関する情報。アポクリン汗腺の機能や腋臭症の医学的定義、治療法(剪除法・吸引法等)の根拠として参照
  • PubMed – ABCC11遺伝子とワキガ(腋臭症)の関連性、3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)の研究、日本人と欧米人の有病率差異に関する査読済み学術論文として参照
  • 日本形成外科学会 – ワキガに対する外科的治療法(剪除法・吸引法)の適応・手技・術後管理に関する専門的情報、および保険適用の可否に関する根拠として参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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