
😢 ニキビ跡の凹みやクレーター状の肌に悩んでいる方の中には、さまざまなスキンケアや美容治療を試してきたという方も多いのではないでしょうか。
🚨 フラクショナルレーザーやダーマペンを試しても「全然改善しない…」と感じていませんか?
それ、アプローチが根本的に違うのかもしれません。
💡 近年、そんな方に注目されているのが「サブシジョン」という施術。凹みの原因となっている皮膚内の繊維組織を直接・物理的にほぐすアプローチで、他の治療法では届きにくい部分にアプローチできるという特徴があります。
📌 この記事を読めば、サブシジョンの仕組み・効果・ダウンタイム・注意点がまるごとわかります。
「もう諦めかけていた」という方こそ、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
- サブシジョンとは何か
- ニキビ跡の凹みが生じるメカニズム
- サブシジョンの仕組みと特徴
- サブシジョンで期待できる効果
- サブシジョンの施術の流れ
- サブシジョンのダウンタイムと経過
- サブシジョンのリスクと副作用
- サブシジョンに向いている人・向いていない人
- サブシジョンと他の治療法との組み合わせ
- 施術前後に気をつけること
- まとめ
💡 この記事のポイント
サブシジョンは専用針で皮下の瘢痕組織を切離しニキビ跡の凹みを改善する施術で、特にローリング型に有効。ダウンタイムは1〜2週間、効果実感は1〜3ヶ月後が目安。
💡 サブシジョンとは何か
サブシジョン(Subcision)とは、ニキビ跡や外傷などによって生じた皮膚の凹みを改善するために行われる外科的な美容施術のひとつです。英語の「Subcision」という言葉は、「皮下(Sub)」と「切る・切除する(cision)」を組み合わせた造語で、皮膚の下を切り離す処置という意味を持ちます。
この施術は1995年頃にアメリカの皮膚科医によって考案・発表されたもので、海外では比較的長い歴史を持つ治療法です。日本でも近年、美容皮膚科や形成外科を中心に導入するクリニックが増えており、ニキビ跡治療の選択肢として認知度が高まっています。
施術の基本的な方法は、専用の針(注射針や専用のサブシジョン針)を皮膚に刺し、凹みの原因となっている皮下の線維性組織(瘢痕組織)を針先で切り離すというものです。メスを使って皮膚を切開するわけではないため、外科的な手術と比べると体への負担が小さく、比較的手軽に受けられる治療として位置づけられています。
ただし、針を皮膚に刺して内部の組織に直接アプローチする施術であるため、表面にクリームを塗るだけのスキンケアとは次元が異なります。医師による適切な判断と技術が求められる医療行為です。
Q. サブシジョンとはどのような施術ですか?
サブシジョンとは、専用の針を皮膚に刺し、ニキビ跡の凹みの原因となっている皮下の線維性瘢痕組織を物理的に切り離す美容施術です。1995年頃にアメリカの皮膚科医が考案した治療法で、表面からのアプローチでは届きにくい深部の瘢痕組織に直接働きかけられる点が最大の特徴です。
📌 ニキビ跡の凹みが生じるメカニズム
サブシジョンの仕組みを理解するためには、まずニキビ跡の凹みがなぜ生じるのかを知っておくことが大切です。
ニキビは毛穴に皮脂や角栓が詰まり、アクネ菌が繁殖することで炎症が起きる肌トラブルです。炎症が深くまで及んだ重症ニキビや、ニキビを潰すなどの誤ったケアを行った場合、皮膚の真皮層や皮下組織が傷ついてしまいます。
皮膚が傷つくと、身体は傷を修復しようとして線維芽細胞がコラーゲンを産生し始めます。このコラーゲンによって傷は修復されていくのですが、修復の過程でコラーゲン線維が不規則に形成され、瘢痕組織(傷跡組織)として残ってしまうことがあります。この瘢痕組織が皮膚の深い部分から表皮を引っ張り込むように付着してしまうと、皮膚表面が下方向に引き下げられ、凹んで見えるようになります。これがいわゆる「クレーター状のニキビ跡」や「アイスピック型」「ローリング型」「ボックスカー型」と呼ばれるニキビ跡の正体です。
このような凹みは、皮膚の表面だけにアプローチするスキンケアや、表皮・真皮上層部を刺激するだけの施術では根本的な改善が難しいとされています。なぜなら、凹みの原因となっているのは皮膚の深い部分にある瘢痕組織であり、その瘢痕組織が物理的に皮膚を引き下げているからです。
ニキビ跡の凹みの種類について少し補足しておくと、アイスピック型は直径2mm以下の針で突いたような細く深い凹みで、最も治療が難しいタイプとされています。ボックスカー型は底が平らで縁が鋭い正方形・長方形に近い形の凹みです。ローリング型は比較的浅く、なだらかな波状の凹みで、サブシジョンが特に有効とされているタイプです。
✨ サブシジョンの仕組みと特徴
サブシジョンの仕組みを具体的に説明します。施術では、特殊な形状の針(トリベルカット針や一般的な注射針など)を皮膚の凹んでいる部分に刺し入れ、皮膚の下で針先を動かしながら、凹みの原因となっている線維性の瘢痕組織を切り離していきます。
このとき、針は皮膚表面に対して水平方向に動かすのが基本です。真皮層と皮下組織の間、あるいは真皮層の中で針先をスライドさせることで、瘢痕組織が皮膚表面を引っ張り込んでいる繊維の束(瘢痕性の線維束)を物理的に切断します。これによって皮膚が下方向に引っ張られる力が解放され、凹んでいた皮膚が上がりやすくなります。
さらに、針を刺すことによって皮下に微細な出血(皮下血腫)が生じます。この出血は単なる副作用ではなく、治療効果の一部として重要な意味を持ちます。皮下に生じた血液は凝固し、血腫を形成しますが、その後の治癒過程でコラーゲン産生が促進されます。新しいコラーゲンが凹んでいた部分を内側から押し上げるように形成されることで、肌の底上げ効果が期待できるのです。
「瘢痕組織の切離」と「コラーゲン産生の促進」という二つの作用が、サブシジョンの治療効果の核心です。
他の治療法と比較したときのサブシジョンの特徴として、皮下の瘢痕組織に直接アプローチできる点が挙げられます。フラクショナルレーザーやダーマペンは真皮の上層から中層にかけてを刺激しますが、より深い部分にある繊維性の瘢痕組織まで効果が届きにくいケースがあります。一方、サブシジョンは針を刺す深さをコントロールすることで、問題のある深さの組織に直接アクセスすることができます。
また、使用する器具によって施術の精度や効果に差があり、クリニックによってトリベルカット針、通常の注射針、専用のカニューレなど、さまざまな器具が使用されます。それぞれに特徴があり、担当医師の判断と経験によって選択されます。
Q. サブシジョンの施術後のダウンタイムはどのくらいですか?
サブシジョン施術後は内出血(皮下血腫)と腫れが生じ、ダウンタイムは概ね1〜2週間程度です。腫れは施術後2〜3日目がピークで、その後徐々に改善します。内出血はメイクでカバー可能ですが、施術当日は施術部位へのメイクは控えるよう指示されるのが一般的です。
🔍 サブシジョンで期待できる効果
サブシジョンによって期待できる主な効果は以下のとおりです。
まず最も基本的な効果として、ニキビ跡の凹みの改善が挙げられます。前述のように、瘢痕組織を切り離すことで皮膚の引きつれが解除され、凹みが浅くなる、あるいは目立たなくなることが期待できます。特にローリング型のニキビ跡に対しては高い有効性が報告されており、1回の施術でも一定の改善を実感できる場合があります。
次に、コラーゲン産生促進による肌のボリュームアップ効果があります。施術によって生じた皮下血腫が治癒する過程でコラーゲンが産生され、凹んでいた部分が内側から補われるように変化していきます。これにより、時間の経過とともに肌のハリや弾力が改善されることが期待できます。
また、他の肌治療と組み合わせることで相乗効果が得られる可能性があります。例えば、サブシジョンで瘢痕組織をほぐした後にヒアルロン酸注入や成長因子含有製剤を使用すると、より効果的に凹みが改善されることがあります。また、ダーマペンやフラクショナルレーザーと組み合わせると、表面のテクスチャーと深部の構造変化の両方にアプローチできます。
ただし、サブシジョンはすべてのニキビ跡に同じように効果があるわけではありません。アイスピック型のように非常に細く深い凹みには、サブシジョン単独では効果が限定的なことがあります。また、効果の出方や出る程度には個人差があり、1回の施術で劇的な改善が見られる方もいれば、複数回の施術が必要な方もいます。
さらに、ニキビ跡の改善だけでなく、水痘(みずぼうそう)の跡や手術後の陥没した傷跡など、他の原因による皮膚の凹みにもサブシジョンが応用されることがあります。いずれも皮膚が線維性の瘢痕組織によって引き下げられている場合に有効とされています。
💪 サブシジョンの施術の流れ
実際にサブシジョンの施術を受ける場合、どのような流れで行われるのかを解説します。クリニックによって細かい手順は異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。
まず、カウンセリングと診察が行われます。医師が肌の状態を確認し、凹みのタイプや深さ、広がりを診断します。サブシジョンが適切な治療法かどうかを判断するとともに、他の治療法との組み合わせについても検討されます。
次に、施術前の準備として洗顔やメイク落としが行われます。施術部位を清潔にしてから、麻酔クリーム(局所麻酔のクリーム)を施術部位に塗布します。麻酔クリームが十分に効くまで20〜40分程度待つのが一般的です。クリニックによっては麻酔クリームに加えて、局所麻酔の注射を行う場合もあります。
麻酔が効いたら、いよいよ施術本体です。消毒後、医師が専用の針を凹みの部分に刺し入れ、皮下で針先を動かしながら瘢痕組織を切り離していきます。施術部位の数や凹みの程度によって施術時間は異なりますが、通常は15〜30分程度で完了します。施術中は麻酔が効いているため痛みは軽減されていますが、針を刺す感覚や内部で針が動く感覚を感じる方もいます。
施術が終わると、施術部位を冷却して炎症を抑えます。その後、必要に応じてPRPや成長因子含有製剤などを注入する場合もあります。施術後のケアについての説明を受け、必要な薬(抗炎症薬など)が処方されることもあります。
術後のアフターケアについては、施術部位をむやみに触らないこと、刺激の強いスキンケアを避けること、強い日焼けを避けることなどが基本的な注意点として挙げられます。詳しくは次のセクションで説明します。

🎯 サブシジョンのダウンタイムと経過
サブシジョンを検討する際に多くの方が気になるのが、ダウンタイムについてです。サブシジョンは針を皮膚に刺して内部の組織を操作する施術であるため、一定のダウンタイムが生じます。
施術直後から翌日にかけては、施術部位に内出血(皮下血腫)が生じます。これはサブシジョンの効果的なコラーゲン産生を促すために必要なプロセスでもありますが、見た目には赤みや紫色の変色として現れます。また、施術部位が腫れることも多く、触ると硬く感じられる場合があります。
内出血の範囲や程度は施術部位の数や個人差によって異なりますが、広い範囲に施術した場合にはかなり目立つこともあります。内出血は通常1〜2週間程度で徐々に薄くなり、消えていきます。この間はメイクでカバーすることが可能ですが、施術当日は施術部位へのメイクは控えるよう指示されることが多いです。
腫れは施術後2〜3日目がピークとなることが多く、その後徐々に引いていきます。施術した箇所の数や個人の体質によって、腫れの程度は異なります。
痛みについては、施術後に軽い痛みや鈍痛を感じる方がいますが、多くの場合は数日で落ち着きます。痛みが強い場合には、処方された痛み止めを服用することで対処できます。
施術後1〜2週間は硬結(皮下の硬い塊のような感触)が残ることがありますが、これも時間の経過とともに柔らかくなっていきます。
効果の実感については、腫れや内出血が落ち着いた後から徐々に現れてきます。コラーゲンの産生には時間がかかるため、施術から1〜3ヶ月経過した頃に改善を実感できることが多いとされています。最終的な効果が安定するまでに3〜6ヶ月程度かかる場合もあります。
複数回の施術が必要な場合は、前回の施術から1〜2ヶ月以上の間隔を空けてから次の施術を行うことが一般的です。これは、前回の施術によるコラーゲン産生効果が安定してから次の治療を行うことで、効果を正確に評価しながら治療を進めるためです。
Q. サブシジョンを受けられない人はどんな人ですか?
活動性のニキビがある方、ケロイド体質や肥厚性瘢痕の既往がある方、抗凝固薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は施術が推奨されないか、慎重な判断が必要です。また、物理的な凹みではなく色素沈着による肌悩みの場合はサブシジョンの適応外となるため、事前に医師への相談が必須です。
💡 サブシジョンのリスクと副作用
サブシジョンは比較的安全性が高い施術とされていますが、他の医療行為と同様にリスクや副作用が存在します。施術を受ける前に十分に理解しておくことが重要です。
最も一般的な副作用は内出血と腫れです。前述のとおり、これらは施術後に必ず生じるものですが、通常は1〜2週間で改善します。まれに内出血が長引いたり、腫れが強く出たりすることがあります。
感染のリスクについても注意が必要です。針を皮膚に刺す施術であるため、皮膚のバリアが一時的に破られます。清潔な環境での施術と、施術後の適切なアフターケアによって感染リスクは最小化されますが、ゼロにはなりません。施術後に発赤、腫れ、熱感、膿などの症状が現れた場合は速やかに受診することが大切です。
色素沈着(炎症後色素沈着)が生じる可能性もあります。施術部位の炎症が治まった後に、黒ずみや茶色の色素が残ることがあります。このリスクは日焼けをしていたり、もともと色素沈着が起きやすい肌質の方で高まる傾向があります。施術後の紫外線対策が重要な理由のひとつです。
瘢痕形成(新たな傷跡ができること)のリスクも存在します。多くの場合は問題ありませんが、ケロイド体質や肥厚性瘢痕になりやすい方では、施術による刺激が新たな瘢痕を形成するリスクがあります。過去に傷跡が盛り上がりやすかった経験がある方は、事前に医師に伝えることが必要です。
また、神経や血管への損傷リスクも理論的には存在します。経験豊富な医師のもとで施術を受けることが、こうしたリスクを低減するために重要です。
効果不十分や再発についても理解しておく必要があります。一度切り離した瘢痕組織が再び形成されることがあり、その場合は追加の施術が必要になることがあります。また、凹みの程度や原因によっては、期待したほどの改善が得られないこともあります。
麻酔に対するアレルギー反応は稀ですが、既往歴がある方は事前に必ず医師に伝えてください。
📌 サブシジョンに向いている人・向いていない人
サブシジョンはすべての人、すべての肌悩みに適した治療法というわけではありません。どのような方に向いていて、どのような方には向いていないかを整理しておきましょう。
サブシジョンが特に有効と考えられる方は、まずローリング型のニキビ跡がある方です。ローリング型の凹みは皮下の線維性瘢痕組織が広範囲に形成されているケースが多く、サブシジョンによる瘢痕組織の切離が効果を発揮しやすいとされています。
ボックスカー型のニキビ跡がある方にも一定の効果が期待できます。ただしアイスピック型のように非常に細く深い凹みの場合は、サブシジョン単独よりも他の治療法(TCAクロスなど)との組み合わせが適切なことが多いです。
また、レーザー治療やダーマペンを試したが十分な効果を感じられなかった方にとって、サブシジョンは新たなアプローチとして有効な選択肢になりえます。深い部分の瘢痕組織にアプローチできるため、これまでの治療で改善しなかった凹みに対しても効果が出る場合があります。
一方、サブシジョンが適さない、あるいは慎重に検討が必要な方としては、以下のようなケースが挙げられます。
活動性のニキビがある方は、施術によって炎症が広がるリスクがあるため、ニキビが落ち着いてから施術を検討することが推奨されます。
ケロイド体質や肥厚性瘢痕の既往がある方は、施術後に新たな瘢痕ができるリスクがあります。医師とよく相談したうえで判断する必要があります。
血液凝固障害がある方や、血液をさらさらにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用している方は、出血が止まりにくくなるリスクがあります。事前に服用中の薬を医師に伝え、必要に応じて服薬の調整が必要です。
妊娠中や授乳中の方は、施術の安全性が確立されていないため、一般的には施術を避けることが勧められます。
免疫抑制状態にある方や、重篤な全身疾患がある方については、施術の可否を医師が慎重に判断する必要があります。
また、凹みのタイプが色素沈着(赤みや茶色の変色)による見た目の問題であり、実際には皮膚の陥没がない場合、サブシジョンは適応外です。サブシジョンはあくまで物理的な凹みに対する治療法です。
Q. サブシジョンは他の治療法と組み合わせられますか?
サブシジョンはダーマペン・フラクショナルレーザー・PRP療法・ヒアルロン酸注入などと組み合わせることで相乗効果が期待できます。深部の瘢痕組織をサブシジョンでほぐした後に他の治療を行うことで、表層から深部まで総合的にアプローチできます。最適な組み合わせは凹みのタイプや肌質をもとに医師が判断します。
✨ サブシジョンと他の治療法との組み合わせ
ニキビ跡治療において、サブシジョン単独で行われることもありますが、他の治療法と組み合わせることで、より高い改善効果が期待できます。主な組み合わせパターンをご紹介します。
まず、サブシジョンとダーマペンの組み合わせがあります。サブシジョンで深部の瘢痕組織を切離した後、ダーマペン(多数の微細な針で皮膚に刺激を与え、コラーゲン産生を促す施術)を行うことで、表皮から真皮にかけての肌質改善も同時に狙うことができます。凹みの改善だけでなく、肌のキメや質感の向上も期待できます。
サブシジョンとフラクショナルレーザーの組み合わせも効果的とされています。フラクショナルレーザーは真皮に微細な熱損傷を与えてコラーゲン産生を促し、肌のリモデリングを促進します。サブシジョンとの組み合わせにより、深部と表層の両方からアプローチすることができます。ただし、同じ日に両方の施術を行うかどうかは、施術の侵襲度や肌の状態を考慮して医師が判断します。
サブシジョン後にヒアルロン酸を注入する方法もあります。瘢痕組織が切り離された直後は皮下にスペースが生じていることが多く、そこにヒアルロン酸を注入することで即時的なボリュームアップ効果が得られます。ただし、ヒアルロン酸は永久的な成分ではないため、効果の持続には再注入が必要です。
PRP(多血小板血漿)療法との組み合わせも注目されています。PRPは患者自身の血液から抽出した成長因子を豊富に含む血小板を凝縮させたもので、これを施術部位に注入することでコラーゲン産生や組織修復が促進されます。サブシジョンで作り出した「再生しやすい環境」にPRPを注入することで相乗効果が期待できます。
TCAクロス(三塩化酢酸を高濃度で凹みの底部に塗布する方法)との組み合わせは、アイスピック型の凹みに対して有効なアプローチとされています。アイスピック型は非常に細く深い凹みであるため、サブシジョンだけでは対応が難しいことがありますが、TCAクロスで凹みの底から瘢痕組織を刺激して底上げを促す方法と組み合わせることで改善が期待できます。
どの組み合わせが最適かは、凹みのタイプ、深さ、分布、肌質、過去の治療歴などを総合的に判断して医師が提案します。複数の治療法を組み合わせる場合はコストも上がるため、治療計画について事前によく相談することをお勧めします。
🔍 施術前後に気をつけること

サブシジョンを安全に受け、効果を最大限に引き出すためには、施術前後のケアが重要です。
施術前の注意点として、まず服薬中の薬について医師に正直に伝えることが大切です。特に血液をさらさらにする薬(アスピリン、ワーファリン、クロピドグレルなど)、サプリメント(ビタミンEや魚油なども含む)は出血しやすくなる可能性があるため、医師の指示に従って一時的に中止が必要なものがあります。
施術前1〜2週間はなるべく日焼けを避け、施術時の肌のコンディションを整えておくことが望ましいです。活動性のニキビがある場合は、できる限りニキビの治療を先行させてから施術に臨むことが推奨されます。
ヘルペスウイルスの感染既往がある方は、施術の刺激によって再発することがあります。医師に伝えることで、予防的に抗ウイルス薬が処方されることがあります。
施術当日はメイクを落として清潔な状態でクリニックに来院します。体調が優れない日は施術を延期することも選択肢に入れましょう。
施術後の注意点については、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、施術部位を清潔に保つことが基本です。施術当日は入浴や激しい運動を避けることが勧められる場合があります。翌日以降も、施術部位を強くこすったり、刺激の強いスキンケア製品(ピーリング剤、レチノイン酸など)を使用することは避けましょう。
紫外線対策は施術後特に重要です。施術部位は日焼けによって色素沈着が起きやすくなっているため、外出時には日焼け止めをしっかり使用し、直射日光を避けるようにしましょう。帽子やUVカット機能のある衣類も有効です。
内出血が生じている部位には、医師から指示がある場合を除き、無理にマッサージしたり強く押したりしないようにしましょう。ただし、医師によっては血腫の吸収を促すために軽いマッサージを指示することもあります。医師の指示に従って行動することが最も大切です。
施術後に異常な症状(強い痛み、急激な腫れの悪化、発熱、膿の排出など)が見られた場合には、速やかにクリニックに連絡・受診してください。
飲酒は血流を促進し内出血が広がる原因となることがあるため、施術後数日間は避けることが推奨されます。
施術後の保湿は重要なスキンケアのひとつです。肌のバリア機能が低下している時期は、保湿をしっかり行うことで回復をサポートします。処方されたケア用品がある場合はその使用方法を守り、市販の保湿剤を使用する場合は刺激の少ないものを選びましょう。
施術の効果を正しく評価するためにも、定期的なアフターフォローの受診をお勧めします。経過を医師に確認してもらいながら、必要に応じて追加の施術や治療法の変更を検討することが、満足のいく結果につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「フラクショナルレーザーやダーマペンなどを試しても凹みの改善が思うように感じられなかった患者様から、サブシジョンのご相談をいただくケースが増えています。特にローリング型のニキビ跡は皮下の瘢痕組織が原因であることが多く、深部に直接アプローチできるサブシジョンとの相性が良い場合があります。」
💪 よくある質問
サブシジョンは、専用の針を皮膚に刺し、ニキビ跡の凹みの原因となっている皮下の線維性瘢痕組織を物理的に切り離す施術です。1995年頃にアメリカで考案された治療法で、表面からのアプローチでは届きにくい深部の瘢痕組織に直接働きかけることができるのが最大の特徴です。
特に「ローリング型」のニキビ跡に高い有効性が報告されています。ローリング型は皮下に線維性の瘢痕組織が広範囲に存在することが多く、サブシジョンとの相性が良いとされています。「ボックスカー型」にも一定の効果が期待できますが、「アイスピック型」には他の治療法との組み合わせが推奨される場合があります。
施術後は内出血(皮下血腫)と腫れが生じ、ダウンタイムは概ね1〜2週間程度です。腫れは施術後2〜3日目がピークで、その後徐々に改善します。内出血はメイクでカバー可能ですが、施術当日は施術部位へのメイクは控えるよう指示されるのが一般的です。
腫れや内出血が落ち着いた後から徐々に効果が現れ始め、コラーゲン産生には時間がかかるため、施術から1〜3ヶ月後に改善を実感される方が多いとされています。最終的な効果が安定するまでに3〜6ヶ月程度かかる場合もあります。効果の出方や程度には個人差があります。
活動性のニキビがある方、ケロイド体質や肥厚性瘢痕の既往がある方、抗凝固薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は施術が推奨されない、または慎重な判断が必要です。また、凹みではなく色素沈着による肌悩みの場合はサブシジョンの適応外となります。事前のカウンセリングで医師にご相談ください。
🎯 まとめ
サブシジョンとは、ニキビ跡や瘢痕による皮膚の凹みに対して、専用の針を用いて皮下の線維性瘢痕組織を物理的に切り離すことで改善を目指す施術です。1995年頃に考案された歴史ある治療法であり、特にローリング型やボックスカー型のニキビ跡に有効とされています。
施術の仕組みは、瘢痕組織の切離による皮膚の引きつれ解除と、切離によって生じた皮下血腫を利用したコラーゲン産生促進の、二つの作用から成り立っています。表面からのアプローチでは届きにくい深部の瘢痕組織に直接働きかけることができる点が、この治療法の最大の特徴です。
ダウンタイムとしては内出血や腫れが1〜2週間程度生じること、効果の実感には1〜3ヶ月かかることが多いことを理解しておく必要があります。また、感染・色素沈着・瘢痕形成などのリスクも存在しますが、適切なクリニックで適切な技術により施術を受けることでリスクを最小化することができます。
ダーマペン、フラクショナルレーザー、PRP療法、ヒアルロン酸注入などと組み合わせることで相乗効果が期待できるため、凹みの程度や肌質に応じた治療計画を医師と相談しながら組み立てることが重要です。
サブシジョンはすべての方、すべての凹みに適した治療法ではありませんが、これまでの治療でなかなか改善が見られなかった方にとって、新たな選択肢として有効な治療法のひとつです。ニキビ跡の凹みでお悩みの方は、まずは専門の医師に相談し、自分の肌の状態に合った最適な治療法を検討されることをお勧めします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の診療ガイドラインおよび瘢痕・ニキビ跡に関する皮膚科学的知見の参照
- 日本形成外科学会 – 瘢痕・傷跡の種類(ケロイド・肥厚性瘢痕・陥凹性瘢痕)および形成外科的治療に関する情報の参照
- PubMed – サブシジョンの施術効果・安全性・他治療法との比較に関する国際的な査読済み臨床研究論文の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務