ナイアシンアミドはニキビに効く?成分の働きと使い方を解説

🌟 スキンケア成分として近年注目を集めているナイアシンアミド。美白・毛穴ケアだけじゃなく、実はニキビにも強力に効くって知っていましたか?

💬「本当にニキビに効果があるの?」「どう使えばいい?」——そんな疑問、この記事ですべて解決します。

🚨 この記事を読まないと…

  • 間違った使い方でニキビが悪化するリスクがある
  • 市販品だけでケアし続けて改善のチャンスを逃してしまう
  • ニキビ跡・色素沈着がどんどん定着してしまう

✅ この記事でわかること

  • 📌 ナイアシンアミドがニキビに効く4つの科学的理由
  • 📌 正しい濃度・使い方の具体的な目安
  • 📌 市販ケアでは限界があるケースとクリニック治療が必要なサイン

目次

  1. ナイアシンアミドとはどのような成分か
  2. ニキビが生じるメカニズムをおさらい
  3. ナイアシンアミドがニキビに働きかける理由
  4. 皮脂分泌の抑制と毛穴ケアへの影響
  5. 抗炎症作用と赤みへのアプローチ
  6. ニキビ跡・色素沈着へのケア効果
  7. 皮膚バリア機能の改善とニキビ予防
  8. ナイアシンアミドの正しい使い方と濃度の目安
  9. ほかのニキビケア成分との組み合わせ
  10. 使用時に注意したいポイント
  11. クリニックで行うニキビ治療との違い
  12. まとめ

この記事のポイント

ナイアシンアミドは皮脂抑制・抗炎症・美白・バリア機能強化の4経路でニキビに働きかける化粧品成分だが、中等度以上のニキビや凹みを伴うニキビ跡には医療的治療との併用が必要。

💡 ナイアシンアミドとはどのような成分か

ナイアシンアミドはビタミンB3(ナイアシン)の一形態であり、水溶性ビタミンに分類されます。正式名称はニコチンアミドとも呼ばれ、体内ではエネルギー代謝や細胞の修復に欠かせない補酵素(NADやNADP)の原料となる物質です。食品ではマグロやチキン、きのこ類などに多く含まれており、不足すると皮膚炎や神経障害を起こす「ペラグラ」という疾患を引き起こすことも知られています

スキンケアの世界においてナイアシンアミドが注目されるようになったのは、肌への多彩な作用が科学的研究によって裏付けられてきたからです。美白作用(メラニン転送の抑制)、毛穴の引き締め、皮脂分泌の調整、抗炎症作用、皮膚バリア機能の強化など、ひとつの成分でありながら複数の肌悩みに働きかける点が支持を集めています。化粧品原料としての安全性も比較的高く、刺激が少ないとされているため、敏感肌の方にも使いやすい成分として広く普及しています。

ナイアシンアミドは多くの市販化粧品(美容液、乳液、クリームなど)に配合されており、国内外を問わず非常に多くの製品ラインナップが存在します。化粧品表示では「ナイアシンアミド」という名称がそのまま使用されているため、成分表示を確認することで配合の有無を簡単に判断できます

Q. ナイアシンアミドがニキビに効くとされる理由は?

ナイアシンアミドはビタミンB3の一形態で、①皮脂分泌の抑制、②抗炎症作用、③メラニン転送の阻害によるニキビ跡ケア、④皮膚バリア機能の強化という4つの経路からニキビに働きかけます。特に4〜5%濃度での有効性が複数の臨床研究で示されています

📌 ニキビが生じるメカニズムをおさらい

ナイアシンアミドのニキビへの作用を理解するうえで、まずニキビがどのようにして生じるかを整理しておきましょう。ニキビ(尋常性ざ瘡)は、毛穴を中心に起こる慢性的な皮膚の炎症性疾患です。その発症には主に四つの要因が絡み合っています。

一つ目は皮脂の過剰分泌です。思春期や生理周期、ストレスなどの影響でアンドロゲン(男性ホルモン)の働きが高まると、皮脂腺が活発になり皮脂が大量に分泌されます。二つ目は毛穴の詰まりです。皮膚の角質が正常に剥がれ落ちず毛穴に蓄積すると、皮脂と混ざり合って「面皰(コメド)」と呼ばれる詰まりが生じます。これがいわゆる「白ニキビ」や「黒ニキビ」の状態です。

三つ目はアクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖です。詰まった毛穴の中は酸素が少なく、アクネ菌が繁殖しやすい環境となります。アクネ菌は皮脂を分解して脂肪酸などを産生し、これが毛穴周囲の組織を刺激します。四つ目が炎症反応です。アクネ菌やその産生物に対して免疫系が反応し、炎症性サイトカインが放出されることで赤みや腫れ、膿を伴うニキビへと進展します。これがいわゆる「赤ニキビ」「黄ニキビ」の状態です。

ニキビが治った後も、炎症によって生じたメラニンの蓄積(炎症後色素沈着)や皮膚組織の損傷(ニキビ跡)が残ることがあり、長期的なケアが必要になるケースも少なくありません。

✨ ナイアシンアミドがニキビに働きかける理由

ニキビのメカニズムを踏まえると、ナイアシンアミドがなぜニキビに有効とされるのかが見えてきます。この成分はニキビ発生の複数のステップに同時にアプローチできる点が特徴的です。具体的には、皮脂分泌の抑制、抗炎症作用、メラニン生成の抑制(ニキビ跡へのアプローチ)、そして皮膚バリア機能の向上という四つの側面から、ニキビの予防・改善に貢献するとされています。

ここで重要なのは、ナイアシンアミドはニキビを直接的に「治療」するための医薬品成分ではなく、あくまでも化粧品成分として肌環境を整える働きをもつという点です。医薬品成分(過酸化ベンゾイル、アダパレンなど)と比較すると作用のスピードや強度において違いがありますが、刺激が少なく継続しやすいという利点があります。また、既存のニキビ治療薬との併用により相乗効果が期待できる場合もあります

複数のランダム化比較試験(RCT)や観察研究において、ナイアシンアミド配合のスキンケア製品がニキビの数を減らし、炎症を抑える効果を示したことが報告されています。特に4〜5%濃度のナイアシンアミドゲルが、軽度から中等度のニキビに対して有効であることを示した研究が複数存在し、一部の研究では1%のクリンダマイシン(抗菌薬)と同程度の有効性が認められたというデータもあります

Q. ナイアシンアミドは炎症性ニキビの赤みに効果がある?

ナイアシンアミドはIL-1αやTNF-αといった炎症性サイトカインの産生を抑制し、抗酸化作用によって酸化ストレスも軽減するため、赤く腫れた炎症性ニキビへのアプローチが期待できます。ただし嚢腫性など重度の炎症には皮膚科や美容クリニックでの専門治療との併用が必要です

🔍 皮脂分泌の抑制と毛穴ケアへの影響

ニキビの大きな誘因となる皮脂の過剰分泌に対して、ナイアシンアミドは抑制的な働きをもつことが知られています。皮脂腺細胞に対する研究では、ナイアシンアミドが皮脂腺の活動を直接調整する可能性があることが示されており、皮脂の分泌量を減らすことで毛穴の詰まりやニキビの原因となる環境そのものを改善に向かわせると考えられています。

また、皮脂が減少することで毛穴が目立ちにくくなる効果も期待できます。毛穴が目立つ原因のひとつは皮脂や角栓による詰まりですが、ナイアシンアミドは皮脂量を調整しながら角化(角質の蓄積)にも影響を与えるとされており、毛穴の内側から詰まりを予防する方向に働くと考えられています。Tゾーン(額・鼻・顎)などの皮脂分泌が多い部位では、特にこうした効果を実感しやすいとされています

ただし、皮脂の分泌はホルモンバランスや食生活、生活習慣など多くの要因によって左右されます。ナイアシンアミドだけで皮脂の問題を完全にコントロールすることは難しく、洗顔習慣の見直しや食生活の改善など、複合的なアプローチが重要になります

💪 抗炎症作用と赤みへのアプローチ

ナイアシンアミドがニキビケアにおいて特に注目される理由のひとつが、その抗炎症作用です。赤く腫れた炎症性ニキビに対して、ナイアシンアミドは複数の経路で炎症を抑える働きをもつと考えられています。

具体的には、インターロイキン-1α(IL-1α)やTNF-αといった炎症を引き起こすシグナル分子(炎症性サイトカイン)の産生を抑制することが研究で示されています。これらのサイトカインはアクネ菌に対する免疫反応の過程で分泌され、ニキビの赤みや腫れ、痛みを引き起こす要因となります。ナイアシンアミドがこれらの産生を抑えることで、炎症の連鎖を食い止め、ニキビの進行を緩やかにする効果が期待されます

また、ナイアシンアミドはフリーラジカルを消去する抗酸化作用も備えています。皮膚における酸化ストレスは炎症反応を悪化させる要因のひとつであり、これを抑えることもニキビの炎症を和らげることにつながります。赤ニキビが頻繁にできやすい方、炎症が長引きやすい方にとって、日常的なナイアシンアミドの使用は肌環境を整える一助となる可能性があります

なお、重度の炎症性ニキビ(嚢腫性ニキビや集簇性ニキビなど)に対しては、ナイアシンアミドだけでは対処が難しい場合も多く、皮膚科や美容クリニックでの専門的な治療との組み合わせが望ましいでしょう。

🎯 ニキビ跡・色素沈着へのケア効果

ニキビが治癒した後に残る茶色や赤みがかった色素沈着(炎症後色素沈着)は、多くのニキビ経験者が悩む問題です。この色素沈着は、炎症の過程で活性化されたメラノサイト(メラニン産生細胞)が過剰にメラニンを生成することによって起こります。ナイアシンアミドはこのメラニン生成のプロセスにも介入できるとされており、ニキビ跡のケアにおいても重要な役割を担います。

ナイアシンアミドの美白メカニズムとして最もよく知られているのは、メラノサイトから角化細胞(表皮の細胞)へのメラニン転送を抑制する働きです。メラニン自体の産生を止めるのではなく、メラニンが皮膚の表面に届く経路をブロックすることで色素沈着を防ぐという独自の機序をもっています。これはトラネキサム酸やビタミンCとは異なるアプローチであり、複数の美白成分を組み合わせることで相加的な効果が見込める理由にもなっています。

複数の臨床試験において、ナイアシンアミド配合製品が炎症後色素沈着の改善に有効であることが示されており、特に5%前後の濃度での効果が報告されています。ただし、効果を実感するには継続した使用が必要であり、一般的には数週間から数ヶ月の使用が推奨されます。また、紫外線がメラニン産生を促進するため、ナイアシンアミドを使用しながら日焼け止めをしっかり使うことが、色素沈着の改善を早める上で非常に重要です。

一方で、ニキビ跡の中でも「凹み(クレーター)」を伴うような萎縮性瘢痕に対しては、外用スキンケア成分での改善は限定的です。こうした物理的な皮膚の損傷に対しては、フラクショナルレーザーやマイクロニードル治療などクリニックでの処置が必要になります。

Q. ナイアシンアミドは他のニキビケア成分と併用できる?

ナイアシンアミドはレチノール・サリチル酸・ビタミンCなどと組み合わせることで効果が広がります。レチノールとの併用はターンオーバー促進とバリア維持を両立でき、ヒアルロン酸やセラミドとの組み合わせは保湿力を高めニキビ予防にも有効です。サリチル酸とは使用に少し時間差を設けると安心です

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💡 皮膚バリア機能の改善とニキビ予防

ナイアシンアミドのニキビへの作用として見落とされがちなのが、皮膚バリア機能を高める働きです。健康な皮膚には外部からの刺激や細菌の侵入を防ぐバリア機能が備わっていますが、このバリアが弱まると皮膚の防御力が低下し、アクネ菌をはじめとする細菌が増殖しやすくなり、ニキビが生じやすい環境になります。

皮膚バリア機能の中心的な役割を担っているのは、セラミドやコラーゲン、天然保湿因子(NMF)です。ナイアシンアミドはこれらの成分の産生を促進する働きがあることが研究によって示されており、特にセラミドの合成を高めることで皮膚の水分保持能力を改善し、バリア機能の回復を助けます

また、ニキビ治療に使用される外用薬(レチノイド、過酸化ベンゾイル、サリチル酸など)は治療効果が高い反面、皮膚への刺激や乾燥・バリア機能の低下を引き起こすことがあります。ナイアシンアミドはこうした刺激を和らげ、バリア機能を補う役割を担う可能性があるため、ニキビ治療薬と併用するケアアイテムとしても理に適った選択といえます

乾燥しやすい秋冬の季節や、ニキビ治療中で肌が荒れがちな方には、ナイアシンアミドが配合された保湿ケアを取り入れることが、肌の回復力を高める助けになるでしょう

📌 ナイアシンアミドの正しい使い方と濃度の目安

ナイアシンアミドを含む製品を選ぶ際に確認したいのが、配合濃度です。市販の化粧品には2%〜10%程度の範囲でナイアシンアミドが配合されていることが多く、研究においては4〜5%の濃度でニキビへの有効性が示されているものが多いです。美白効果については5%程度、バリア機能への働きかけや皮脂調整には2〜5%程度が活用されることが多いとされています。

ただし、濃度が高ければ高いほど効果があるかというと、必ずしもそうとは言い切れません。10%を超える高濃度のナイアシンアミドを敏感肌の方が使用した場合、ヒスタミン遊離反応による一時的な赤みやほてりが生じることが報告されています。初めて使用する方や敏感肌の方は、2〜4%程度の低〜中濃度から試し始め、肌の反応を見ながら濃度を上げていくことが無難です

使い方としては、洗顔後のスキンケアの中に取り入れるのが一般的です。美容液・セラム・ローションなどナイアシンアミドが配合された製品をスキンケアのステップに組み込み、1日に1〜2回使用するのが標準的な方法です。日中使用する場合は日焼け止めと組み合わせることで、色素沈着ケアの効果をより高めることができます。

ナイアシンアミドは水溶性のため、油性成分より先に使用するのが浸透を助けるうえで効率的です。美容液として使用する場合は化粧水の後、乳液・クリームの前に使うのが一般的な順序です。また、安定性が比較的高く、室温での保管でも劣化しにくい成分であるため、扱いやすさという点でも使いやすいスキンケア成分です。

✨ ほかのニキビケア成分との組み合わせ

ナイアシンアミドは単体でも効果的ですが、他のスキンケア成分と組み合わせることでより包括的なニキビケアが可能になります。よく一緒に使われる成分との相性を整理しておきましょう。

レチノール(ビタミンA誘導体)との組み合わせは、ニキビケアの観点から非常に有効とされています。レチノールはターンオーバーを促進して毛穴の詰まりを防ぐ効果があり、ナイアシンアミドとの組み合わせによってバリア機能を維持しながら効果的なニキビ対策ができると考えられています。ただし、レチノールは刺激が強いため、使用頻度や濃度には注意が必要です

サリチル酸(BHA)との組み合わせも有益です。サリチル酸は毛穴の詰まりを除去する角質溶解作用をもち、ナイアシンアミドの皮脂抑制・抗炎症作用と合わせることで、コメドの解消と炎症の抑制を同時に狙うことができます。ただし、サリチル酸は酸性の成分であるため、ナイアシンアミドの安定性に影響を与える可能性があるという指摘もあります。製品として配合される場合はpH調整がなされていることが多いため問題になりにくいですが、それぞれ別製品を使用する場合は少し時間を空けてから重ねるとよいでしょう

ビタミンCとの組み合わせについては、過去に「ニコチン酸(フラッシング作用をもつ成分)を生成するため避けるべき」という見解がありました。しかし現在では、化粧品に配合される濃度においてこの反応は無視できるほど微量であり、実際の使用上は問題にならないとする見方が主流になっています。両成分とも美白・抗炎症作用をもつため、ニキビ跡のケアという意味では有用な組み合わせです。

ヒアルロン酸やセラミドとの組み合わせは、バリア機能を高める効果を相乗的に高める観点で理想的です。ニキビ肌でも保湿を怠ると皮脂の過剰分泌が起こりやすくなるため、ナイアシンアミドと保湿成分を組み合わせたスキンケアは、ニキビの予防という点でも理にかなっています。

Q. ナイアシンアミドで改善しないニキビはどうすればいい?

ナイアシンアミドは化粧品成分であり、医薬品と同等の治療効果はありません。中等度以上のニキビや繰り返すニキビ、凹みを伴うニキビ跡には医療的アプローチが必要です。アイシークリニックでは過酸化ベンゾイルやアダパレンの処方、レーザーやマイクロニードル治療など個人の肌状態に合わせた治療プランを提案しています。

🔍 使用時に注意したいポイント

ナイアシンアミドは多くの方に安全に使用できる成分ですが、使用にあたっていくつか気をつけておきたい点があります。

まず、前述のとおり高濃度(10%以上)での使用に関しては、一時的な赤みやヒリヒリ感(ニコチン酸フラッシュ様反応)が生じることがあります。これは一時的な反応であることが多いですが、敏感肌の方は特に低濃度から始めるのが安心です。初めて使用する際にはパッチテスト(腕の内側など目立たない部分に少量塗布して24〜48時間反応をみる)を行うことを推奨します

次に、ニキビの種類と状態によっては、スキンケアだけでは改善が難しい場合があります。多数の炎症性ニキビが継続している場合、嚢腫や結節を伴うような重症ニキビ、または繰り返すニキビに悩んでいる場合には、早めに皮膚科や美容クリニックを受診することが大切です

また、ナイアシンアミドはあくまでも補助的なスキンケア成分という位置づけです。洗顔の仕方、食生活、睡眠、ストレス管理、紫外線対策など、ニキビに影響するライフスタイル全体を整えることなくスキンケア成分だけに頼っても、期待する効果が十分に得られないことがあります。ナイアシンアミドはそうした生活習慣の改善と並行して使用することで、より大きな効果が期待できます。

妊娠中・授乳中の方については、化粧品として使用するナイアシンアミドは一般的に安全とされていますが、高濃度のものや他成分との配合によっては注意が必要な場合もあります。気になる場合は使用前に医師や薬剤師に相談するのが安心です。

💪 クリニックで行うニキビ治療との違い

ナイアシンアミド配合のスキンケアは、ニキビの予防や軽度の改善、ニキビ跡のケアに有用ですが、クリニックで行う医療的なニキビ治療とは根本的に異なります。それぞれの特徴を理解した上で、自分の状態に合ったアプローチを選ぶことが大切です。

クリニックでのニキビ治療には、外用薬(過酸化ベンゾイル、アダパレン、クリンダマイシン、レチノイン酸など)の処方のほか、内服薬(抗菌薬、ビタミン剤、ホルモン療法など)、ケミカルピーリング、レーザー治療、ニキビ圧出などさまざまな選択肢があります。これらは化粧品と異なり、医薬品または医療行為として有効性が認められたものであり、中等度から重度のニキビに対して確実な治療効果を発揮します。

例えば、過酸化ベンゾイルはアクネ菌を直接殺菌する強力な抗菌作用をもち、日本では2023年より保険適用のニキビ治療薬として処方可能となりました。アダパレンはレチノイン酸受容体に作用してターンオーバーを正常化し、コメドを解消する効果があります。これらの医薬品成分はナイアシンアミドとは作用の強さが大きく異なり、重症例に対してはより早く確実な改善が期待できます。

また、ニキビ跡の凹みや目立つ瘢痕に対しては、フラクショナルCO2レーザーやエルビウムヤグレーザー、マイクロニードル(ダーマペン)などの治療が選択肢となります。これらはスキンケアでは改善が難しい皮膚構造の変化に対応するもので、クリニックでの専門的な処置が必要です。

ナイアシンアミドを含むスキンケアは、クリニック治療と対立するものではなく、むしろ補完的な関係にあります。治療中の肌をサポートし、バリア機能を保ちながら、炎症や色素沈着のケアを日常的に行うためのツールとして活用することで、治療の効果をより引き出すことができます。クリニックに通いながらナイアシンアミドを使用したい場合は、担当の医師に使用中のスキンケア製品について相談し、処方薬との相互作用がないか確認するとよいでしょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、ナイアシンアミド配合のスキンケアを日常的に取り入れていても「思ったように改善しない」「ニキビ跡がなかなか消えない」といったお悩みでご来院される方が多く見られます。ナイアシンアミドは皮脂抑制・抗炎症・美白と多面的に働く優れた成分ですが、中等度以上のニキビや凹みを伴うニキビ跡には医療的なアプローチが必要なケースも少なくありません。スキンケアと専門治療をうまく組み合わせることで肌の回復をより効果的に後押しできますので、改善が見られない場合はどうぞお気軽にご相談ください。」

🎯 よくある質問

ナイアシンアミドはニキビにどのような効果がありますか?

ナイアシンアミドは、皮脂分泌の抑制、抗炎症作用、メラニン転送の阻害(ニキビ跡ケア)、皮膚バリア機能の強化という4つの経路からニキビに働きかけます。特に軽度から中等度のニキビや炎症後の色素沈着に対して、継続的な使用による改善効果が期待できます。

ナイアシンアミドの化粧品はどの濃度を選べばよいですか?

ニキビケアには4〜5%程度の濃度が有効とされています。ただし、初めて使用する方や敏感肌の方は2〜4%の低〜中濃度から試し始め、肌の反応を見ながら調整するのが安心です。10%以上の高濃度は一時的な赤みやほてりを引き起こす場合があるため注意が必要です

ナイアシンアミドはスキンケアのどのステップで使えばよいですか?

ナイアシンアミドは水溶性のため、洗顔後に化粧水を使った後、乳液・クリームの前に使用するのが基本です。美容液やセラムとして1日1〜2回取り入れるのが一般的です。日中使用する場合は日焼け止めと組み合わせると、色素沈着ケアの効果がより高まります。

ニキビ跡の凹み(クレーター)もナイアシンアミドで改善できますか?

ナイアシンアミドはニキビ跡の色素沈着(茶色や赤みの残り)には一定の改善効果が期待できますが、凹みを伴う萎縮性瘢痕への効果は限定的です。凹みのあるニキビ跡には、フラクショナルレーザーやマイクロニードル治療などクリニックでの専門的な処置が必要になります。アイシークリニックでもご相談を承っています。

ナイアシンアミドを使っても改善しない場合はどうすればよいですか?

中等度以上のニキビや繰り返すニキビ、なかなか消えないニキビ跡には、スキンケアだけでは対処が難しい場合があります。ナイアシンアミドはあくまでも化粧品成分であり、医薬品と同等の治療効果はありません。改善が見られない場合は早めに皮膚科や美容クリニックを受診し、専門的な治療との組み合わせを検討することをおすすめします。

💡 まとめ

ナイアシンアミドはビタミンB3の一形態であり、皮脂分泌の抑制、抗炎症作用、メラニン転送の阻害(ニキビ跡ケア)、皮膚バリア機能の強化という複数の経路からニキビに対して働きかける、多機能なスキンケア成分です。科学的な研究の蓄積によってその有効性が支持されており、特に軽度から中等度のニキビや炎症後の色素沈着に対しては、継続的な使用によって改善効果が期待できます。

一方で、ナイアシンアミドはあくまでも化粧品成分であり、医薬品と同等の治療効果をもつわけではありません。重度のニキビや繰り返すニキビ、改善しないニキビ跡については、皮膚科や美容クリニックへの受診を早めに検討することが大切です。スキンケアと医療を適切に組み合わせることが、ニキビ問題の根本的な解決への最善の道といえるでしょう

アイシークリニック池袋院では、ニキビや肌トラブルに関する専門的な診察と治療を提供しています。ナイアシンアミドを含むスキンケアを試してみても改善が見られない方、重度のニキビや目立つニキビ跡にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。お一人おひとりの肌状態に合わせた最適な治療プランをご提案します。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 日本皮膚科学会が策定した「尋常性ざ瘡(ニキビ)診療ガイドライン」を参照。ニキビの発症メカニズム(皮脂分泌・アクネ菌・炎症反応・コメド形成)や治療法(過酸化ベンゾイル・アダパレン等)に関する記述の根拠として活用
  • PubMed – ナイアシンアミドのニキビへの有効性を示したランダム化比較試験(RCT)および臨床研究の文献群を参照。特に4〜5%濃度のナイアシンアミドゲルの有効性、クリンダマイシンとの比較データ、抗炎症作用(IL-1α・TNF-α抑制)、メラニン転送阻害機序、皮膚バリア機能改善に関する記述の科学的根拠として活用
  • 厚生労働省 – 過酸化ベンゾイル配合ニキビ治療薬の保険適用(2023年)に関する情報を参照。クリニックでのニキビ治療における医薬品成分の位置づけと化粧品成分(ナイアシンアミド)との違いを説明する根拠として活用

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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