
💬 「市販薬でなんとかなるかな…」と思っていませんか?
顔が赤くなる、ヒリヒリする、ニキビのようなブツブツが出る——その症状、市販薬で対処するのは危険かもしれません。
🚨 酒さ様皮膚炎は、市販のステロイド薬を使い続けることで、症状がどんどん悪化してしまう皮膚疾患です。
「ちょっと赤いだけ」「すぐ治るだろう」と放置・市販薬で対応し続けた結果、慢性化・重症化するケースが後を絶ちません。
📖 この記事を読むとわかること
- ✅ 酒さ様皮膚炎が市販薬で治らない本当の理由
- ✅ 今すぐやめるべきNG行動と正しいスキンケア
- ✅ いつ・どこに受診すればいいかの判断基準
⚠️ 読まないとこうなるかも…
市販薬を使い続けることで
皮膚が薬に依存・慢性化してしまい
治療が長期化・難航するリスクがあります
目次
- 酒さ様皮膚炎とはどんな病気か
- 酒さ様皮膚炎の主な原因
- 酒さ様皮膚炎の症状と見分け方
- 市販薬で酒さ様皮膚炎は治せるのか
- 市販薬が逆効果になる理由
- 酒さ様皮膚炎に使われる医療機関での治療
- 日常生活で気をつけるべきこと・スキンケアの注意点
- 悪化させやすい習慣とNG行動
- 受診のタイミングと相談先
- まとめ
この記事のポイント
酒さ様皮膚炎は市販のステロイド薬では慢性化・悪化のリスクがあり、根本治療には皮膚科専門医による正確な診断と、原因薬剤の中止・適切な外用薬・低刺激スキンケアの組み合わせが不可欠である。
💡 酒さ様皮膚炎とはどんな病気か
酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)は、顔に赤みや炎症、ニキビのようなブツブツが繰り返し現れる皮膚疾患です。「酒さ」と名前が似ていますが、これらは異なる疾患です。酒さは慢性の皮膚疾患で原因がやや異なりますが、酒さ様皮膚炎はステロイド外用薬の長期使用や化粧品・スキンケア製品の刺激によって引き起こされることが多いとされています。
発症しやすい部位は鼻周囲・頬・おでこ・口周りなど顔の中心部です。赤みが続く、肌がヒリヒリと熱を持つ、毛細血管が透けて見える(毛細血管拡張)、膿疱(のうほう)や丘疹(きゅうしん)が繰り返しできる——こうした症状が特徴として挙げられます。
酒さ様皮膚炎は見た目にも影響するため、精神的なストレスを感じる方も多く、日常生活の質(QOL)の低下にもつながります。また、適切な治療を受けずに放置したり、間違ったセルフケアを続けたりすることで、症状が慢性化・悪化するリスクがあります。
この疾患は皮膚科専門医による正確な診断と治療が必要です。「なんとなく肌が荒れている」と軽視せず、症状が続く場合は専門家に相談することが重要です。
Q. 酒さ様皮膚炎の主な原因は何ですか?
酒さ様皮膚炎の主な原因は、顔面へのステロイド外用薬の長期・不適切使用です。また、香料やアルコールを含む化粧品の刺激、ニキビ治療薬の誤使用、デモデックス(ニキビダニ)の過剰増殖なども関与します。紫外線・ストレス・アルコール摂取・辛い食事も症状悪化のトリガーとなります。
📌 酒さ様皮膚炎の主な原因
酒さ様皮膚炎が起こる原因として、現在最も注目されているのがステロイド外用薬の長期・不適切使用です。ステロイド外用薬はアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎など、さまざまな皮膚疾患に有効な治療薬ですが、顔面に長期間にわたって継続使用すると、皮膚の防御機能が低下し、酒さ様の症状が引き起こされることがあります。これはステロイド誘発性酒さ(steroid-induced rosacea)とも呼ばれます。
また、ステロイド以外にも以下のような要因が原因となることがあります。
まず、化粧品・スキンケア製品の過剰使用や刺激性成分です。界面活性剤・防腐剤・香料・アルコールなどの成分が皮膚のバリア機能を繰り返し傷つけることで、皮膚が過敏な状態になり、酒さ様皮膚炎を発症することがあります。「肌断食」が話題になるほど、過剰なスキンケアが皮膚に悪影響を及ぼすケースが増えています。
次に、ニキビ治療薬の誤った使用も原因のひとつです。ニキビ治療のために市販のビタミンC誘導体や硫黄含有製剤、レチノールなど刺激の強い成分を自己判断で使用し続けると、皮膚が過敏化するリスクがあります。
さらに、免疫機能の異常や微生物(デモデックスというニキビダニの一種)の関与も近年注目されています。デモデックスは健康な皮膚にも存在する常在ダニですが、免疫バランスが崩れると過剰増殖し、酒さや酒さ様皮膚炎の発症・悪化に関係する可能性が指摘されています。
紫外線・ストレス・疲労・アルコール摂取・辛い食べ物・極端な温度変化なども症状を悪化させる引き金(トリガー)として知られており、複合的な要因が重なって発症・悪化するケースが多いです。
✨ 酒さ様皮膚炎の症状と見分け方
酒さ様皮膚炎の症状は多様で、他の皮膚疾患と見分けるのが難しい場合があります。主な症状と特徴を整理しておきましょう。
顔の中央部(鼻・頬・おでこ・あご)を中心とした持続的な赤みが最も代表的な症状です。この赤みは一時的なものではなく、慢性的に続く点が特徴です。入浴後や運動後、アルコール摂取後などに一時的に赤くなる「フラッシング(紅潮)」も見られます。
炎症性の丘疹(赤いブツブツ)や膿疱(白や黄色の膿を持ったブツブツ)も酒さ様皮膚炎の代表的な症状です。一見するとニキビと区別がつきにくいため、「ニキビ治療を続けているのに治らない」という方が酒さ様皮膚炎と診断されるケースも少なくありません。
皮膚の灼熱感(ほてり・ヒリヒリ感)も特徴的です。スキンケア製品を使用した際や、日光を浴びた際に強い刺激を感じやすくなります。皮膚のバリア機能が低下しているため、以前は使えていたスキンケア製品が急に使えなくなったという症状の変化を経験する方もいます。
毛細血管の拡張(テランジェクタジア)も見られます。皮膚が薄くなり、表在する毛細血管が肉眼で確認できるようになります。特に鼻や頬のあたりに赤い血管が走って見える状態です。
酒さ様皮膚炎と混同されやすい疾患には、ニキビ(尋常性痤瘡)・接触性皮膚炎・脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎・全身性エリテマトーデス(SLE)などがあります。自己判断での鑑別は難しいため、正確な診断のために皮膚科を受診することが大切です。
Q. 市販のステロイド薬が酒さ様皮膚炎に逆効果な理由は?
市販のステロイド外用薬は一時的に炎症を抑えますが、使用後に中止すると「反跳現象(リバウンド)」で元より強い炎症が生じます。これを繰り返すと皮膚の依存性が高まり症状が慢性化します。さらにステロイドの免疫抑制作用がデモデックスの過剰増殖を促し、症状をより複雑化させるリスクもあります。
🔍 市販薬で酒さ様皮膚炎は治せるのか
「ドラッグストアで手に入る薬でなんとかしたい」という気持ちはよく理解できます。しかし、結論から言うと、酒さ様皮膚炎を市販薬で根本的に治すことは難しく、むしろ悪化させてしまうリスクがあります。
市販のスキントラブル対応薬には、ステロイド成分(ヒドロコルチゾンなど弱いものから強いものまで)を含むものが多くあります。これらは炎症を一時的に抑える効果がありますが、酒さ様皮膚炎においては使い続けることで症状を慢性化・悪化させる可能性があります。実際に、ステロイド外用薬の長期使用が酒さ様皮膚炎の主な原因となっているため、市販のステロイド薬を使うことは症状の悪循環を生み出す恐れがあります。
また、ニキビ向けの市販薬(過酸化ベンゾイル配合製品・サリチル酸製品など)は、皮膚刺激が強いため、すでにバリア機能が低下している酒さ様皮膚炎の皮膚にとっては過剰な刺激となります。使用後に赤みやヒリヒリ感が悪化するケースも報告されています。
抗炎症成分を含む市販の保湿クリームやスキンケア製品については、症状を悪化させないための補助的なケアとして使用できるものもありますが、製品選びは慎重に行う必要があります。刺激の少ない成分・無香料・無アルコール・低刺激処方のものを選ぶことが基本です。しかし、これらも根本治療にはなりません。
市販薬や市販のスキンケア製品で様子を見る期間が長くなればなるほど、皮膚の炎症が慢性化し、後から治療が難しくなるというデメリットもあります。早期に皮膚科を受診することが、最善の選択といえるでしょう。

💪 市販薬が逆効果になる理由
酒さ様皮膚炎の症状が出ているときに市販薬を使うと、なぜ逆効果になるのでしょうか。そのメカニズムを理解しておくことで、誤った対処を防ぐことができます。
第一の理由は、ステロイドの反跳現象(リバウンド)です。ステロイド外用薬を使うと、一時的に炎症が治まりすっきりした肌に見えます。しかしその後、ステロイドを中止したり減らしたりすると「反跳」と呼ばれる現象が起き、元の炎症より強い赤みや炎症が出ることがあります。これをくり返すうちに皮膚の依存性が高まり、さらに強いステロイドが必要になる——という悪循環に陥るリスクがあります。
第二の理由は、バリア機能のさらなる低下です。酒さ様皮膚炎では皮膚のバリア機能がすでに弱まっています。この状態でアルコール・防腐剤・香料・界面活性剤を含む市販薬やスキンケア製品を使うと、皮膚への刺激が通常よりも強くなり、炎症を悪化させることになります。
第三の理由として、誤診による対処の問題があります。自己判断でニキビだと思って市販のニキビ薬を使い続けたり、かぶれだと思って抗炎症薬を使い続けたりすることで、本来の酒さ様皮膚炎の治療が遅れてしまうケースがあります。症状が似ているため自分で判断するのは難しく、適切な治療を受ける機会を逃すことにつながります。
第四に、免疫反応への影響も挙げられます。ステロイドは免疫抑制作用を持つため、デモデックス(ニキビダニ)などの微生物が過剰増殖しやすい環境を作り出す可能性があります。デモデックスの関与が疑われる酒さ様皮膚炎では、ステロイドの使用がさらに症状を複雑化させるリスクがあります。
このように、市販薬が逆効果になる理由は一つではなく、複合的なメカニズムが絡み合っています。「薬を使ったのに治らない、むしろ悪化している」と感じたときは、自己治療の継続をやめ、専門医への受診を検討してください。
Q. 酒さ様皮膚炎はどんな治療が行われますか?
酒さ様皮膚炎の治療では、まず原因となるステロイド外用薬や刺激性スキンケア製品を医師の指導のもとで段階的に中止します。外用薬ではアゼライン酸やメトロニダゾール、内服薬ではテトラサイクリン系抗生剤が用いられます。毛細血管拡張や赤みが強い場合はVビームレーザー治療が選択肢となることもあります。

🎯 酒さ様皮膚炎に使われる医療機関での治療
酒さ様皮膚炎の治療は、原因の除去と皮膚の炎症コントロールを両立させることが基本となります。皮膚科専門医による適切な診断と治療計画が重要です。主な治療法を解説します。
まず、原因となっているステロイド外用薬や刺激性スキンケア製品の中止が最初のステップです。ただし、ステロイドを急に中止するとリバウンド症状が強く出ることがあるため、医師の指示のもとで段階的に減らしていく方法が取られることがあります。
外用薬による治療としては、アゼライン酸クリームやメトロニダゾール外用薬が国際的に酒さ・酒さ様皮膚炎への有効性が認められています。アゼライン酸は抗炎症・抗菌・角質正常化の作用を持ち、比較的刺激が少ない成分です。メトロニダゾールは抗菌・抗炎症作用があり、デモデックスに対する効果も期待されています。なお、これらは日本では保険適用外の場合があり、自費診療となるクリニックもあります。
内服薬では、テトラサイクリン系抗生剤(ドキシサイクリンなど)が使われることがあります。抗菌作用だけでなく抗炎症作用も持つため、炎症性の丘疹・膿疱の改善に効果を発揮します。内服期間や量は症状の程度によって医師が判断します。
皮膚のバリア機能を回復させるために、低刺激の保湿剤(エモリエント剤)による適切な保湿ケアも治療の一環として行われます。医師や専門家が推奨する保湿剤を正しく使うことで、皮膚の修復を助けます。
毛細血管拡張が目立つ場合や、慢性的な赤みが強い場合には、レーザー治療(Vビームレーザーなど)が選択肢となることがあります。血管を標的とするレーザーを照射することで、拡張した毛細血管を収縮・閉塞させ、赤みを改善する治療です。複数回の治療が必要な場合があり、費用や治療スケジュールは事前に確認することが重要です。
また、酒さ様皮膚炎の治療では、治療中の肌管理・スキンケア指導も重要なパートです。どんな保湿剤を使えばよいか、紫外線対策はどうすべきかなど、生活面のアドバイスも受けながら治療を進めることが大切です。
💡 日常生活で気をつけるべきこと・スキンケアの注意点
酒さ様皮膚炎の改善・予防には、医療機関での治療だけでなく、日常のスキンケアと生活習慣の見直しが欠かせません。正しいケアを続けることで、症状の悪化を防ぎ、治療効果を高めることができます。
洗顔については、刺激の少ない低刺激・無香料・無着色の洗顔料を使い、ぬるま湯でやさしく洗うことが基本です。ゴシゴシとこすると皮膚のバリア機能をさらに傷つけてしまいます。洗顔後は清潔なタオルで押さえるように水分を取り除き、すぐに保湿を行いましょう。洗顔の回数は1日2回程度が目安で、洗いすぎも禁物です。
保湿については、セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなどの保湿成分を含む、刺激の少ない製品を選ぶことが推奨されます。アルコール・香料・精油・強い界面活性剤を含む製品は避けましょう。新しい製品を使い始める前には、耳の後ろや腕の内側など目立たない部分でパッチテストを行うと安心です。
紫外線対策は酒さ様皮膚炎において非常に重要です。紫外線は炎症を悪化させる大きなトリガーのひとつです。日焼け止めは刺激の少ない低刺激タイプ(ノンケミカルや敏感肌向け)を選び、外出時には日傘・帽子・サングラスなどを活用して紫外線を物理的にブロックする工夫も有効です。ただし、日焼け止めも肌に刺激となる場合があるため、皮膚科医に相談の上で製品を選ぶと安心です。
スキンケアのアイテム数はできるだけ減らすことも大切です。多くの製品を重ねるほど、刺激を受けるリスクが高まります。洗顔・保湿・日焼け止めの3ステップを丁寧に行うシンプルなルーティンが、皮膚への負担を最小限にします。
メイクについては、酒さ様皮膚炎の治療期間中はできるだけミニマムにすることが望ましいです。ファンデーションやコンシーラーで赤みをカバーしたい気持ちはわかりますが、製品の成分が皮膚を刺激する可能性があります。どうしてもメイクが必要な場合は、肌に優しいミネラルコスメや敏感肌専用の製品を選び、クレンジングは刺激の少ないミルクタイプやクリームタイプにしましょう。
Q. 酒さ様皮膚炎のスキンケアで避けるべき行動は?
酒さ様皮膚炎では、ピーリング剤やスクラブ洗顔、電動洗顔ブラシの使用は皮膚への刺激が強いため禁忌です。香料・アルコール配合の製品も避け、洗顔・保湿・日焼け止めのシンプルな3ステップが推奨されます。サウナや長風呂など体温を上げる行為、アルコール摂取、辛い食事も症状悪化につながるため控えましょう。
📌 悪化させやすい習慣とNG行動
酒さ様皮膚炎を悪化させやすい習慣やNG行動を知っておくことで、日常生活での注意点が明確になります。以下に代表的なものをまとめます。
長時間の高温環境への暴露は大きなリスクです。サウナ・長い入浴・ホットヨガなど体温を大幅に上げる行為は、顔の血管拡張を促し、赤みや炎症を悪化させます。入浴は短時間・ぬるめのお湯で行うのが理想です。
アルコール摂取は代表的なトリガーのひとつです。アルコールは血管拡張作用があるため、顔の赤みやフラッシングを引き起こしやすくなります。特にビールや赤ワインのような発酵飲料は影響が強い場合があります。症状がひどいときはアルコールを控えることが推奨されます。
辛い食べ物・スパイスの多い食事も、体に熱感をもたらし、血管拡張によって症状を悪化させることがあります。症状が強い時期には、刺激の強い食事を避けることが賢明です。
自己流のピーリングやスクラブ洗顔は絶対に避けてください。酒さ様皮膚炎の皮膚はバリア機能が著しく低下しており、物理的・化学的な刺激に非常に弱い状態にあります。ピーリング剤(グリコール酸・サリチル酸・レチノールなど)やスクラブ入り洗顔料は炎症を激化させる可能性があります。
電動洗顔ブラシや洗顔パフなどの道具を使った洗顔も、皮膚への摩擦が強くなるため避けた方が無難です。素手で優しく洗うことが基本です。
また、ストレスの蓄積も症状悪化の要因となります。心理的なストレスは免疫バランスを乱し、皮膚の炎症を増幅させることが知られています。十分な睡眠・適度な運動・リラクゼーションなど、ストレス管理も酒さ様皮膚炎のケアの一環と考えましょう。
さらに、喫煙は皮膚の血流を悪化させ、炎症を慢性化させる要因となります。禁煙は肌の健康だけでなく、全身の健康にも有益ですので、酒さ様皮膚炎の改善においても禁煙の取り組みは意味があります。
インターネット上の「民間療法」や「体験談」を安易に実践することも危険です。ティートゥリーオイル・重曹・レモン汁・酢などを顔に塗るといった民間療法は、刺激が強く症状を著しく悪化させることがあります。皮膚科専門医の指導のもとで治療を進めることが最も安全です。
✨ 受診のタイミングと相談先

酒さ様皮膚炎が疑われる症状が続いている場合、どのタイミングで受診すればよいのか、どこに相談すればよいのかを明確にしておきましょう。
以下のような状況では、早めに皮膚科または美容皮膚科を受診することをお勧めします。顔の赤みや炎症が2週間以上続いている場合、ニキビのようなブツブツが繰り返し出て市販のニキビ薬では改善しない場合、スキンケア製品を使うたびにヒリヒリ感や灼熱感が生じる場合、毛細血管が皮膚の表面から透けて見える場合、ステロイド外用薬を長期間(2〜3週間以上)顔に使用しており、やめると悪化する場合などが受診の目安となります。
受診先としては、皮膚科専門医がいるクリニックや病院が第一選択です。酒さ様皮膚炎は慢性疾患であるため、継続的な診療体制が整っているクリニックを選ぶことが重要です。また、レーザー治療など美容的な治療も視野に入れたい場合は、皮膚科・美容皮膚科を標榜するクリニックへの受診も選択肢となります。
受診の際には、現在使用しているスキンケア製品・化粧品・内服薬・外用薬をすべてリストアップして持参するか、写真に撮って見せると診断の参考になります。症状がいつ頃から始まったか、どんな状況で悪化するか、以前にステロイド外用薬を使っていたかどうかなどの情報も医師に正確に伝えましょう。
「皮膚科に行くほどのことじゃないかも」と思って受診を躊躇う方もいますが、早期に適切な治療を始めることが症状の慢性化を防ぐ最善の方法です。肌の変化を感じたら、ためらわずに専門家に相談することをお勧めします。
アイシークリニック池袋院では、皮膚トラブルの診療・スキンケア相談に対応しています。顔の赤みや炎症、ニキビのような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「市販のニキビ薬やステロイド外用薬を長期間使い続けていたが一向に改善しない」というお悩みで受診される方が少なくなく、診察の結果、酒さ様皮膚炎と診断されるケースを多く経験しています。自己判断での対処が症状の慢性化を招いてしまうことがあるため、顔の赤みやヒリヒリ感が続く場合には、まず正確な診断を受けていただくことが何より大切です。お一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
市販薬で根本的に治すことは難しく、むしろ悪化するリスクがあります。特にステロイド成分を含む市販薬は一時的に炎症を抑えても、使い続けることで症状が慢性化する恐れがあります。早めに皮膚科専門医を受診し、正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。
見た目が似ているため自己判断は難しいですが、酒さ様皮膚炎は顔の中央部に慢性的な赤みや灼熱感が続き、市販のニキビ薬を使っても改善しない点が特徴です。「ニキビ治療を続けているのに治らない」という場合は、酒さ様皮膚炎の可能性があるため皮膚科への受診をお勧めします。
はい、顔面へのステロイド外用薬の長期・不適切な使用は、酒さ様皮膚炎の主な原因のひとつです。ステロイドを中止するとリバウンドで症状が悪化する悪循環に陥るケースもあります。自己判断での中止は危険なため、必ず医師の指示のもとで段階的に対処することが重要です。
無香料・無アルコール・低刺激処方の洗顔料と保湿剤を選び、ぬるま湯でやさしく洗顔することが基本です。ピーリングやスクラブ、電動洗顔ブラシは皮膚への刺激が強いため避けてください。スキンケアアイテムはできるだけ少なくし、洗顔・保湿・日焼け止めのシンプルな3ステップが推奨されます。
顔の赤みや炎症が2週間以上続く場合、市販のニキビ薬で改善しない場合、スキンケアのたびにヒリヒリ感がある場合、ステロイド外用薬をやめると悪化する場合は早めの受診が必要です。アイシークリニック池袋院でも皮膚トラブルの診療・スキンケア相談に対応していますので、お気軽にご相談ください。
💪 まとめ
酒さ様皮膚炎は、顔の慢性的な赤みや炎症・ブツブツを特徴とする皮膚疾患で、ステロイド外用薬の長期使用や刺激性スキンケア製品が主な原因となります。市販薬——特にステロイドを含む製品——は一時的に症状を抑えるように見えても、使い続けることで症状を慢性化・悪化させるリスクがあります。ニキビ向けの市販薬も、バリア機能が低下した皮膚には過剰な刺激となるため注意が必要です。
酒さ様皮膚炎の治療には、原因となる薬剤・製品の中止、医師が処方する適切な外用薬・内服薬の使用、皮膚のバリア機能を回復させる保湿ケア、必要に応じたレーザー治療などが行われます。日常生活においては、低刺激スキンケアの徹底・紫外線対策・トリガーとなる習慣の改善が症状コントロールに役立ちます。
「市販薬で様子を見よう」という判断が症状を長引かせる原因になることも多いため、顔の赤みや炎症が続く場合は早めに皮膚科専門医を受診することが最も大切なステップです。自己判断での治療には限界があります。正確な診断と専門的な治療を受けることで、酒さ様皮膚炎の症状を適切にコントロールし、快適な日常生活を取り戻しましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 酒さ様皮膚炎の診断基準・治療ガイドライン、ステロイド外用薬の適正使用に関する学会公式情報
- 厚生労働省 – ステロイド外用薬の適正使用・副作用に関する公式情報および医薬品の適正使用に関する指針
- PubMed – 酒さ様皮膚炎(ステロイド誘発性酒さ)の原因・治療法・アゼライン酸やメトロニダゾールの有効性に関する国際的な査読済み医学文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務