
- 🔸 胸のニキビが何週間経っても治らない…
- 🔸 市販のニキビ薬を使っても全然効かない
- 🔸 なんとなくかゆい気がする
原因を間違えたまま市販薬を使い続けても症状は悪化するだけ。カビ(真菌)が原因なら、抗真菌薬でないと絶対に治りません。
- ✅ ニキビ OR カビ?自分で見分ける方法がわかる
- ✅ 正しい治療法がすぐわかる
- ✅ 病院に行くべきタイミングがわかる
目次
- 胸ニキビとカビによる皮膚炎はどう違う?
- マラセチア菌とは何か——カビが引き起こす毛包炎の仕組み
- 胸ニキビとマラセチア毛包炎の見分け方
- 胸ニキビがカビによるものになりやすい人の特徴
- カビによる胸の皮膚トラブルを悪化させる生活習慣
- マラセチア毛包炎の治療法
- 通常の胸ニキビの治療法
- 自分でできるケアと予防策
- 病院・クリニックを受診すべきタイミング
- まとめ
📌 この記事のポイント
胸のニキビに似たブツブツは、カビ(マラセチア菌)が原因の「マラセチア毛包炎」の場合があり、通常のニキビ治療薬では改善しない。痒みや均一な発疹が特徴で、抗真菌薬による治療が必要。改善しない場合は皮膚科への受診が重要。
💡 胸ニキビとカビによる皮膚炎はどう違う?
胸にできる小さな赤いブツブツや白いポツポツは、すべてが「ニキビ」とは限りません。同じような外見でも、その原因が細菌なのか真菌(カビ)なのかによって、適切な治療法がまったく異なります。
一般的なニキビは「アクネ菌」と呼ばれる細菌が毛穴に詰まった皮脂の中で増殖し、炎症を引き起こすことで発症します。医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれ、顔だけでなく胸や背中にも発症することが知られています。
一方、カビが原因となる皮膚トラブルは「マラセチア毛包炎」と呼ばれます。マラセチアというのは、私たちの皮膚に常在している真菌(カビの一種)の名前で、通常は無害ですが、特定の条件下で異常増殖し、毛包(毛穴の中の毛根を包む部分)に炎症を起こします。見た目は通常のニキビとほとんど区別がつかないことも多く、自己診断が難しい疾患のひとつです。
この二つの症状を混同してしまうと、治療が効果を発揮しないだけでなく、場合によっては症状を悪化させてしまうこともあります。一般的なニキビ治療に使われる抗菌薬は細菌には効果がありますが、真菌には効きません。逆に言えば、抗菌薬を使い続けることで皮膚の細菌バランスが乱れ、マラセチアがさらに増殖しやすい環境を作り出してしまう可能性もあります。
Q. 胸ニキビとマラセチア毛包炎の違いは何ですか?
胸ニキビはアクネ菌が毛穴で増殖して起こる炎症で、一般的なニキビ治療薬が有効です。一方、マラセチア毛包炎はカビの一種であるマラセチア菌の異常増殖が原因で、抗真菌薬による治療が必要です。原因が異なるため、治療法を誤ると改善しません。
📌 マラセチア菌とは何か——カビが引き起こす毛包炎の仕組み
マラセチア菌は、ほぼすべての成人の皮膚に存在している常在菌のひとつです。皮膚の常在菌というのは、特に病気を引き起こすわけではなく、健康な状態でも皮膚表面に存在している微生物のことを指します。マラセチア菌はもともと皮脂を好む性質があり、皮脂腺が多い場所——顔、頭皮、胸、背中——に多く存在しています。
通常であれば免疫システムや他の常在菌とのバランスによってマラセチア菌の増殖は抑えられています。しかし、以下のような条件がそろうと、マラセチア菌が異常増殖し、毛包に侵入して炎症を引き起こします。
まず、高温多湿の環境です。マラセチア菌は湿度が高く温かい環境を好みます。夏場や、運動後に汗をかいたまま放置した状態は、菌にとって絶好の繁殖条件となります。
次に、皮脂の過剰分泌です。マラセチア菌は皮脂を主な栄養源としているため、皮脂が多い環境では急速に増殖します。思春期のホルモン変化や、油分の多い保湿剤の使用なども、菌の増殖を助けることがあります。
また、免疫力の低下も大きな要因です。体の免疫システムが弱まると、通常は抑制されているマラセチア菌が増殖しやすくなります。睡眠不足、過度なストレス、栄養不足、あるいは免疫抑制剤の使用などがこれに該当します。
さらに、抗生物質の長期使用も一因となります。細菌性のニキビに対して抗生物質を長期使用すると、皮膚の正常な細菌バランスが崩れ、相対的にマラセチア菌が増えやすい環境になることがあります。
マラセチア毛包炎のメカニズムとしては、増殖したマラセチア菌が毛包内に侵入し、そこで皮脂を分解する際に遊離脂肪酸などの刺激物質を生成します。この物質が毛包壁を刺激して炎症を起こし、赤みや痒みを伴うブツブツとして現れます。
✨ 胸ニキビとマラセチア毛包炎の見分け方
見た目がよく似ている通常の胸ニキビとマラセチア毛包炎ですが、いくつかの特徴的な違いがあります。自己判断はあくまで参考程度にとどめ、確定診断は必ず皮膚科や美容皮膚科の専門家に委ねることが重要ですが、以下のポイントを参考にしてみてください。
発疹の均一性という点では、マラセチア毛包炎の場合、粒の大きさが比較的そろっており、同じような大きさの小さなブツブツが集まって現れることが多いのが特徴です。一方、通常のニキビは粉刺(コメド)、丘疹、膿疱、嚢腫など、さまざまな段階の発疹が混在して現れます。
痒みの有無も重要なポイントです。マラセチア毛包炎では痒みを伴うことが多く、これが通常のニキビとの大きな違いのひとつです。ニキビは痛みを感じることはあっても、かゆみはあまり感じません。胸の発疹が「かゆい」と感じる場合は、マラセチア毛包炎を疑う根拠のひとつになります。
発症の時期や状況も手がかりになります。夏場や運動後、長時間蒸れた状態が続いた後に症状が悪化する場合は、マラセチア毛包炎の可能性があります。一般的なニキビもストレスや生活習慣の乱れで悪化しますが、特に蒸し暑さや汗との関連性が高い場合はカビによるものを疑いましょう。
治療への反応という観点からも判断できます。通常のニキビ治療(過酸化ベンゾイル、抗生物質入り外用薬、レチノイドなど)を続けても改善しない場合、あるいは一時的に良くなっても繰り返す場合は、マラセチア毛包炎の可能性を考える必要があります。
発症部位にも特徴があります。マラセチア毛包炎は胸の中央から上部、背中の上部などに好発します。これらは皮脂腺が豊富な部位であり、マラセチア菌の繁殖に適した環境です。
なお、正確な診断のために皮膚科では以下のような検査が行われることがあります。皮膚の一部を採取して顕微鏡で観察するKOH検査では、マラセチア菌が存在するかどうかを直接確認できます。また、ダーモスコピーという皮膚専用の拡大鏡を使った検査も行われることがあります。
Q. マラセチア毛包炎の見分け方を教えてください
マラセチア毛包炎を疑うポイントは主に3つです。①均一な大きさの小さなブツブツが集まって現れる、②かゆみを伴う、③夏場や運動後など高温多湿の状況で悪化する。通常のニキビ治療を続けても改善しない場合も、マラセチア毛包炎の可能性があります。

🔍 胸ニキビがカビによるものになりやすい人の特徴
マラセチア毛包炎は誰にでも起こりうる皮膚トラブルですが、特になりやすい傾向がある人の特徴があります。自分が当てはまるかどうか確認してみましょう。
汗をかきやすい人は注意が必要です。運動習慣がある人、夏場に屋外で活動することが多い人、発汗量が多い体質の人は、皮膚が湿潤な状態になりやすく、マラセチア菌の増殖条件を作り出しやすいといえます。
脂性肌(オイリースキン)の人もリスクが高いといえます。皮脂の分泌量が多い人は、マラセチア菌の栄養源が豊富に供給されるため、菌が増殖しやすい環境にあります。特に思春期から成人期にかけてのホルモンバランスの変化によって皮脂分泌が増える時期は注意が必要です。
免疫機能が低下している人も該当します。HIV感染症やがんなどの疾患、免疫抑制剤を使用している場合、あるいは慢性的な疲労やストレスによって免疫力が低下している場合には、マラセチア菌の増殖を抑制する力が弱まります。
糖尿病の方も要注意です。血糖値が高い状態は真菌にとって増殖しやすい環境を作り出すことが知られており、糖尿病患者さんはカビによる皮膚トラブルが起きやすいとされています。
抗生物質を長期服用している人も注意が必要です。ニキビ治療として抗菌薬を内服している場合、皮膚の細菌バランスが崩れることでマラセチア菌が相対的に増殖しやすくなることがあります。
油分の多いスキンケア製品を使用している人も該当することがあります。ミネラルオイルやラノリンなどの油分を多く含む保湿剤やサンスクリーンは、マラセチア菌の繁殖を助ける可能性があります。
また、蒸れやすい衣類を着用している人にも起こりやすいといえます。通気性の悪い合成繊維の衣類、ぴったりとしたスポーツウェアなどは、皮膚表面の温度と湿度を上げ、マラセチア菌の増殖を促す環境になりやすいです。
💪 カビによる胸の皮膚トラブルを悪化させる生活習慣
マラセチア毛包炎を悪化させる可能性がある日常の習慣について知っておくことは、予防と改善の両面で非常に重要です。
運動後のシャワーを怠ることは大きなリスク要因です。運動後に汗をかいたまま長時間過ごすと、温かく湿った環境が皮膚上に維持され、マラセチア菌の絶好の繁殖場所になります。運動後はできるだけ早くシャワーを浴びて汗を洗い流すことが大切です。
入浴後にきちんと体を乾かさないことも問題です。特に胸部はタオルで拭いた後も水分が残りやすい部位です。完全に乾燥させてから衣類を着ることが重要です。
油分の多い保湿剤を胸に使うことも、マラセチア菌の栄養を補給することになりかねません。胸や背中など皮脂が多い部位には、できるだけノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)でかつ油分の少ない製品を選ぶことが望ましいです。
睡眠不足や慢性的なストレスも免疫機能を低下させ、マラセチア菌の増殖を抑える力を弱めます。規則正しい生活リズムと十分な睡眠の確保が皮膚の健康にとっても重要です。
過度な糖質摂取も菌の増殖を助ける可能性があります。真菌全般にいえることですが、糖を好む性質があるため、糖質を過剰に摂取する食生活は真菌が繁殖しやすい体内環境を作り出すという見方もあります。
また、ニキビと誤認して間違った治療を続けることも症状の長期化につながります。誤った薬を使い続けることは、原因への対処にならないだけでなく、皮膚のバリア機能を傷つけてしまう場合もあります。
Q. マラセチア毛包炎はどのように治療しますか?
マラセチア毛包炎にはカビに効く抗真菌薬を使用します。軽度の場合はケトコナゾールなどの外用薬やシャンプーを患部に使用し、広範囲に及ぶ場合はイトラコナゾールなどの内服薬が処方されます。アイシークリニックでは症状を正確に診察した上で最適な治療プランを提案しています。

🎯 マラセチア毛包炎の治療法
マラセチア毛包炎の治療には、真菌(カビ)に対して効果のある抗真菌薬が使用されます。通常のニキビ治療薬や抗菌薬は効果がないため、正確な診断のもと適切な薬を使用することが重要です。
外用抗真菌薬は軽度から中等度のマラセチア毛包炎に対して処方される治療薬です。イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾールなどの成分が含まれるクリームやローション、シャンプーが使用されます。ケトコナゾールシャンプーは薄めて患部に使用することもあり、胸や背中に広範囲に発疹が出ている場合に特に有効とされています。外用薬は通常、数週間から1か月程度継続して使用します。
内服抗真菌薬は症状が広範囲に及ぶ場合や外用薬だけでは改善しない場合に処方されます。イトラコナゾールやフルコナゾールといった内服薬は、全身に作用して真菌の増殖を抑える効果があります。ただし、内服薬は副作用のリスクもあるため、医師の判断のもとで使用されます。
治療の難しい点は、再発しやすいという点です。マラセチア菌は皮膚の常在菌であるため、治療後も再発する可能性があります。皮脂分泌が多い体質の人や、生活環境が高温多湿である場合は、特に再発リスクが高いといえます。再発予防のために、治療後も定期的に抗真菌シャンプーを使うなどのメンテナンスが推奨されることもあります。
治療期間中は、通気性のよい衣類を選ぶ、汗をかいたら早めにシャワーを浴びる、油分の多いスキンケア製品を避けるなど、生活習慣の改善も並行して行うことが治療効果を高めます。
アイシークリニック池袋院のような美容皮膚科クリニックでは、症状の詳細な診察を行い、マラセチア毛包炎なのか通常のニキビなのかを適切に見極めた上で、最適な治療プランを提案しています。自己判断で治療を続けて改善しない場合は、専門家への相談を検討しましょう。
💡 通常の胸ニキビの治療法
カビが原因ではなく、アクネ菌による通常の胸ニキビの場合は、それに適した治療法があります。ここでは一般的に行われる治療法を紹介します。
外用薬による治療としては、過酸化ベンゾイル(BPO)が現在のニキビ治療の主力薬のひとつです。アクネ菌に対して殺菌作用を持ち、また毛穴の詰まりを改善する効果もあります。アダパレン(レチノイド系薬剤)は毛穴の詰まりを改善し、新しいニキビの発生を抑える効果があります。これらは単独で使われることも、組み合わせて使用されることもあります。
抗菌薬(外用・内服)は炎症が強いニキビに対して使用されることがあります。クリンダマイシンやナジフロキサシンなどの外用抗菌薬、あるいはミノサイクリンやドキシサイクリンなどの内服抗菌薬が処方されることがあります。ただし、耐性菌の問題から長期使用は避けることが推奨されており、過酸化ベンゾイルと組み合わせて使用されることが多いです。
ホルモン療法は特に女性のニキビに対して有効な場合があります。ホルモンバランスの乱れが皮脂分泌の増加につながりニキビを悪化させている場合、低用量ピルなどが選択肢になることがあります。
ケミカルピーリングは毛穴の詰まりを改善し、ニキビの発生を抑える効果があります。グリコール酸やサリチル酸などを使ったピーリングは、クリニックで定期的に行うことで胸ニキビの改善に効果的とされています。
光線療法(フォトセラピー)はLEDライトなどを使ってアクネ菌の増殖を抑え、炎症を鎮める効果があります。赤色光と青色光を組み合わせた治療がクリニックで行われることがあります。
ニキビ跡の治療としては、色素沈着(赤みや茶色いシミ)にはビタミンC誘導体を含む美容薬の外用やレーザー治療が有効です。凸凹したニキビ跡(瘢痕)にはフラクショナルレーザーやマイクロニードル治療などが検討されます。
Q. マラセチア毛包炎の予防法を教えてください
日常でできる主な予防策は4つです。①運動後はすぐにシャワーを浴びて汗を洗い流す、②入浴後は胸部をしっかり乾かしてから衣類を着る、③通気性の高い綿素材の衣類を選ぶ、④ノンコメドジェニックで油分の少ないスキンケア製品を使用する。免疫維持のため十分な睡眠も重要です。
📌 自分でできるケアと予防策
胸ニキビやマラセチア毛包炎を予防・改善するために、日常生活で取り組める具体的なケア方法をご紹介します。
正しいボディウォッシュの選び方と使い方が基本となります。胸を洗う際は、ゴシゴシとこすらず、泡立てた洗浄料をやさしく当てて汚れを落とすようにしましょう。洗浄力が強すぎる石鹸は皮膚のバリア機能を傷つけることがあります。マラセチア毛包炎を予防したい場合は、ケトコナゾールやピロクトンオラミンなどの抗真菌成分を含むシャンプーをボディウォッシュとして代用する方法もありますが、使用前に皮膚科に相談することをお勧めします。
衣類の選択も重要です。通気性の高い天然素材(綿、麻など)の衣類を選ぶことで、皮膚表面の湿気をコントロールしやすくなります。運動時は速乾性のある素材のウェアを選び、運動後は速やかに着替えることが大切です。
シャワーの習慣について言えば、運動後や汗をかいた後はできるだけ早くシャワーを浴びましょう。また、シャワー後は胸部もしっかりとタオルで水分を拭き取り、完全に乾燥させてから衣類を着ることが予防につながります。
スキンケア製品の見直しも効果的です。胸や背中に使う保湿剤は、ノンコメドジェニックと表示されているものを選びましょう。油分の多い製品は毛穴を詰まらせやすく、ニキビやマラセチア毛包炎の悪化を招くことがあります。
食生活の改善も皮膚の健康に影響します。高GI食品(白米、白パン、砂糖など)や乳製品は一部の研究でニキビを悪化させる可能性が示されています。野菜や果物を中心としたバランスのよい食事、十分な水分補給を心がけましょう。
ストレス管理も皮膚の状態に深く関係しています。ストレスはコルチゾールというホルモンの分泌を促し、皮脂分泌の増加やニキビの悪化につながります。適度な運動、十分な睡眠、趣味の時間を確保するなど、自分なりのストレス発散方法を持つことが大切です。
ベッドのシーツや衣類の清潔さも見落とされがちですが重要です。枕カバーやシーツは定期的に洗濯し、清潔を保つようにしましょう。汗や皮脂が染み込んだシーツは細菌や真菌の温床になる可能性があります。
自己処置でニキビを潰すことは避けましょう。清潔でない指で発疹を触ったり潰したりすることは、炎症を悪化させるリスクがあります。特に胸は背中同様、自分で見えにくい部位でもあるため、無理に処置をしようとすることは傷をつける原因にもなります。

✨ 病院・クリニックを受診すべきタイミング
胸のブツブツや発疹は自己ケアで改善することもありますが、以下のような状況では専門家への相談を強くお勧めします。
市販薬や自己ケアを1か月以上続けても改善しない場合は、原因が通常のニキビではない可能性を考える必要があります。特にマラセチア毛包炎は、正しい薬(抗真菌薬)を使わない限り改善しないため、長引く発疹はできるだけ早く皮膚科を受診することが大切です。
痒みが強い場合もクリニックへの受診をお勧めします。前述のとおり、痒みはマラセチア毛包炎の特徴的な症状のひとつです。通常のニキビとは異なるケアが必要である可能性が高く、自己判断では対処が難しいことが多いです。
発疹が急速に広がっている場合や、広範囲に及んでいる場合も受診が必要です。胸全体や背中まで広がっている場合は、内服薬による治療が必要になることも多く、早期の医療介入が重要です。
発疹が痛みを伴う場合や、腫れが著しい場合も注意が必要です。細菌感染が合併している可能性があり、抗菌薬による治療が必要になることがあります。
ニキビ跡(色素沈着や凸凹)が残っている場合も、クリニックでの治療が有効です。特に色の濃いニキビ跡や、陥没した瘢痕(クレーター状の肌荒れ)は、自己ケアだけでは改善が難しく、美容皮膚科での治療が必要なケースが多いです。
精神的なストレスや自信の喪失につながっている場合も、積極的に受診を検討すべきです。肌トラブルは外見的な問題だけでなく、精神的な健康にも影響を与えます。皮膚科や美容皮膚科では、外見の改善と合わせて生活指導も行っていることが多く、包括的なサポートを受けることができます。
アイシークリニック池袋院では、胸ニキビやマラセチア毛包炎を含むさまざまな皮膚トラブルに対して、専門的な診察と最新の治療法を提供しています。「ニキビが治らない」「市販薬が効かない」「ニキビ跡が気になる」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「胸のニキビが何ヶ月経っても治らない」というお悩みでご来院された患者様の中に、マラセチア毛包炎と診断されるケースが少なくなく、ご自身でニキビ用の市販薬を長期間使い続けていたというケースも見受けられます。通常のニキビと原因がまったく異なるため、抗真菌薬による適切な治療を開始すると比較的早期に改善に向かうことが多いのですが、自己判断のまま放置すると症状が広がってしまう場合もありますので、痒みを伴うブツブツや治りにくい発疹があれば、ためらわずお早めにご相談いただければと思います。」
🔍 よくある質問
主な見分け方は3つあります。①発疹の大きさが均一でそろっている、②かゆみを伴う、③夏場や運動後など蒸れた状況で悪化しやすい、という特徴がある場合はマラセチア毛包炎の可能性があります。ただし、見た目だけでの自己判断は難しいため、確定診断は皮膚科・美容皮膚科を受診することをお勧めします。
原因がマラセチア菌(カビ)によるマラセチア毛包炎である場合、一般的なニキビ用の抗菌薬や市販薬は効果がありません。さらに、抗菌薬を使い続けると皮膚の細菌バランスが崩れ、マラセチア菌がより増殖しやすい環境になる恐れもあります。1か月以上改善しない場合は、専門クリニックへの受診をご検討ください。
マラセチア毛包炎には、カビに効果のある「抗真菌薬」が使用されます。軽度の場合はケトコナゾールなどの外用薬やシャンプーを患部に使用し、広範囲に及ぶ場合はイトラコナゾールなどの内服薬が処方されることもあります。アイシークリニック池袋院では、症状を正確に見極めた上で最適な治療プランをご提案しています。
以下に該当する方はリスクが高い傾向があります。①汗をかきやすい・運動習慣がある、②脂性肌(オイリースキン)、③免疫力が低下している、④糖尿病がある、⑤ニキビ治療で抗生物質を長期服用している、⑥油分の多いスキンケア製品を使用している、⑦通気性の悪い衣類をよく着用している。複数当てはまる場合は注意が必要です。
日常でできる主な予防策は以下のとおりです。①運動後はできるだけ早くシャワーを浴び、汗を洗い流す、②入浴後は胸部をしっかり乾かしてから衣類を着る、③通気性の高い綿素材の衣類を選ぶ、④ノンコメドジェニックで油分の少ないスキンケア製品を使用する、⑤十分な睡眠とストレス管理で免疫力を維持する。これらを継続することが再発防止にも役立ちます。
💪 まとめ
胸にできるニキビに似たブツブツは、すべてが同じ原因によるものではありません。カビの一種であるマラセチア菌による「マラセチア毛包炎」は、通常のニキビとよく似た外見を持ちながら、まったく異なる治療を必要とする皮膚疾患です。
通常の胸ニキビは皮脂や角栓が毛穴に詰まり、アクネ菌が増殖することで炎症が起きるもので、一般的なニキビ治療薬が有効です。一方、マラセチア毛包炎はカビの異常増殖によるものであり、抗真菌薬による治療が必要です。この二つを取り違えてしまうと、いくら治療を続けても改善しないことになります。
マラセチア毛包炎を疑うポイントとしては、均一な大きさの小さなブツブツが集まって現れること、痒みを伴うこと、高温多湿の環境や汗との関連が高いこと、そして通常のニキビ治療では改善しないことが挙げられます。
日常生活では、運動後の早めのシャワー、通気性のよい衣類の選択、油分の少ないスキンケア製品の使用、十分な睡眠とストレス管理など、予防的なケアを心がけることが大切です。
自己ケアで改善しない場合や、症状が広がっている場合、強い痒みや痛みがある場合は、できるだけ早く皮膚科や美容皮膚科を受診することをお勧めします。専門家による正確な診断と適切な治療によって、胸の皮膚トラブルを根本から改善することができます。肌の悩みを一人で抱え込まず、専門家の力を借りながら健やかな肌を取り戻しましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性痤瘡(ニキビ)の診療ガイドラインおよびマラセチア毛包炎を含む皮膚真菌症の診断基準・治療方針に関する学会公式情報
- PubMed – マラセチア毛包炎の病態・診断・抗真菌薬治療の有効性に関する査読済み国際学術論文群
- 国立感染症研究所 – 真菌(カビ)による皮膚感染症の病原体特性・感染メカニズム・免疫との関連に関する公式解説情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務