
💬 「除去したのに、凹んだまま…」そのお悩み、放置すると治りにくくなるかもしれません。
ほくろ除去の施術を受けたあと、「傷跡が凹んだまま治らない」「もう何ヶ月も経つのに肌が平らにならない」と不安を感じている方は少なくありません。
この記事を読めば、凹みの原因・回復の目安・自宅ケア・クリニック治療まで、必要な情報がすべてわかります。
読まずに放置すると、適切な対処が遅れて凹みが定着するリスクがあります。
💡 この記事を読むとわかること
✅ 凹みができる仕組みと治らない原因
✅ 「もう治らない」と判断すべき時期の目安
✅ 自分でできるアフターケアの正解
✅ クリニックで受けられる改善治療の種類
🚨 こんな方は特に必読!
🔸 除去から3ヶ月以上経っても凹みが残っている
🔸 ケアの方法がわからず何もしていない
🔸 再治療を検討しているが何科に相談すべきか迷っている
目次
- ほくろ除去後に凹みができる仕組みとは
- 凹みが生じやすい部位・条件とは
- ほくろ除去の方法別・凹みリスクの違い
- 凹みが「治らない」と感じる時期の目安
- 凹みを悪化させるNG行動
- 自分でできるアフターケアの方法
- クリニックで受けられる凹み改善の治療法
- 再治療を検討するタイミングと相談先
- ほくろ除去後の凹みを予防するポイント
- まとめ
この記事のポイント
ほくろ除去後の凹みは術後1年を目安に自然回復することが多いが、6ヶ月以上改善しない場合はフラクショナルレーザーやヒアルロン酸注入など専門治療が有効。アイシークリニックでは個人の状態に応じた治療を提案している。
💡 1. ほくろ除去後に凹みができる仕組みとは
ほくろ除去後に皮膚が凹む現象は、皮膚科学的に見ると決して珍しいことではありません。これを理解するためには、まず皮膚の構造と傷の治癒プロセスについて知っておく必要があります。
私たちの皮膚は大きく分けて、表面の「表皮」、その下の「真皮」、さらにその下の「皮下組織」という3層構造になっています。ほくろ(色素性母斑)は、メラニン色素を産生するメラノサイトが集まったもので、小さなものは表皮内にとどまりますが、深いほくろは真皮層にまで達していることがあります。
ほくろを除去する際には、このほくろが存在する層まで皮膚組織を削り取ったり、切り取ったりします。除去後の皮膚は、本来あったはずの組織がなくなった状態ですので、そこには空白ができます。この空白を埋めるために、身体は「創傷治癒(そうしょうちゆ)」というプロセスを開始します。
創傷治癒のプロセスは大きく3段階に分かれます。最初は炎症期で、出血が止まり、免疫細胞が集まって感染を防ぎます。次に増殖期に入り、線維芽細胞がコラーゲンを産生して傷を埋めようとします。そして最後に成熟期として、コラーゲンが再構築され、皮膚の表面が整っていきます。この一連のプロセスが完了するまでには、一般的に3ヶ月から1年以上かかることもあります。
凹みが生じる主な理由は、真皮層や皮下組織のコラーゲンが十分に再生されなかったり、瘢痕組織(はんこんそしき)が収縮したりするためです。真皮層は一度大きくダメージを受けると、完全に元通りに再生することが難しい組織です。そのため、深い除去を行った場合や、傷の治癒がうまく進まなかった場合に、凹みとして残りやすくなります。
また、術後に感染が起きた場合や、かさぶたを無理に剥がしてしまった場合なども、正常な治癒プロセスが乱れ、凹みが残りやすくなります。つまり、凹みが生じるのは施術の質だけの問題ではなく、術後のケアや個人の体質なども大きく関係しているのです。
Q. ほくろ除去後に皮膚が凹む原因は何ですか?
ほくろ除去後の凹みは、真皮層のコラーゲンが十分に再生されなかったり、瘢痕組織が収縮したりすることで生じます。深いほくろの除去では組織の欠損が大きくなるため、再生が追いつかず凹みとして残りやすくなります。術後の感染やかさぶたを無理に剥がす行為も原因となります。
📌 2. 凹みが生じやすい部位・条件とは
ほくろ除去後の凹みは、どの部位にどのような条件が重なると起きやすいのか、具体的に見ていきましょう。
まず部位という観点では、皮膚の薄い部位では凹みが目立ちやすい傾向があります。たとえば、目の周囲や鼻の周辺は皮膚が薄く、皮下脂肪も少ないため、少しの組織の欠損でも目に見える凹みとして現れることがあります。一方、背中や肩、腕などは皮膚が比較的厚く、皮下組織も豊富なため、組織の再生が起きやすいと言われています。
次に、ほくろの大きさと深さが凹みのリスクに大きく影響します。直径が5ミリ以上の大きなほくろや、真皮層の深くまで根を張っているほくろは、除去時に多くの組織を取り除く必要があるため、その後に凹みが生じやすくなります。除去後の空白が大きければ大きいほど、再生が追いつかないケースが出てくるからです。
個人の体質も重要な要素です。コラーゲンの産生能力は加齢とともに低下するため、年齢が高い方ほど傷の回復が遅くなる傾向があります。また、糖尿病や免疫疾患を持っている方は傷の治癒が遅れやすく、凹みが残りやすいとされています。喫煙習慣も血流を悪化させるため、傷の治癒に悪影響を与えます。
さらに、術後のケアが不十分であった場合も凹みのリスクが高まります。除去後の傷口に紫外線を浴びてしまったり、保湿を怠ったり、かさぶたを触ってしまったりすると、炎症が長引いて凹みとして定着しやすくなります。
✨ 3. ほくろ除去の方法別・凹みリスクの違い
ほくろ除去の方法は複数あり、それぞれの方法によって凹みが生じるリスクや特性が異なります。主な方法について詳しく解説します。
レーザー照射法は、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)やQスイッチルビーレーザーなどを用いてほくろを削る方法です。比較的浅いほくろに適しており、傷口が小さく済むため回復が早い傾向があります。ただし、ほくろが深い場合に表面だけを処理しようとすると再発リスクがあるため、深いところまで照射すると凹みが生じることがあります。レーザー照射後は表皮が再生するまでの間、軽い凹みが生じますが、多くの場合は数ヶ月で改善します。
切除縫合法は、ほくろをメスで切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせる方法です。大きなほくろや深いほくろに用いられ、組織を確実に除去できるため、再発リスクが低いという利点があります。しかし、切除範囲が広い場合には縫合部分が引き攣れたり、瘢痕が凹んで見えたりすることがあります。縫合の技術や縫合後のテープ固定の管理が仕上がりに影響します。
電気メス法(電気焼灼法)は、電気メスを使って熱でほくろを焼き切る方法です。レーザーに比べてコストが低い場合があります。しかし、熱によるダメージが周囲の組織にも及びやすく、深い層まで処理した場合に凹みが残りやすいという特性があります。また、熱ダメージによって炎症後色素沈着(PIH)が起こりやすい点も注意が必要です。
くり抜き法(トレパン法)は、円形のメスを使ってほくろをくり抜く方法です。比較的均一な形で除去でき、小さなほくろに向いています。くり抜いた部分は縫合せずに自然治癒に任せることもあり、この場合は凹みが残りやすい傾向があります。縫合を行えば凹みのリスクはやや下がりますが、円形の瘢痕が残ることがあります。
どの方法にも一長一短がありますが、共通して言えることは、施術者の技術と術後ケアの徹底が仕上がりに大きく影響するという点です。クリニックを選ぶ際には、方法の説明をしっかり受け、自分のほくろの状態に合った方法を選択することが重要です。
Q. ほくろ除去後の凹みはいつまで様子を見ればよいですか?
ほくろ除去後の凹みは、術後1〜3ヶ月でコラーゲン産生が活発になり改善し始め、3〜6ヶ月で傷跡が落ち着いてくるのが一般的です。医学的な目安は術後1年とされており、6ヶ月〜1年経過しても凹みが残る場合は、アイシークリニックなど専門クリニックへの相談を検討するタイミングといえます。
🔍 4. 凹みが「治らない」と感じる時期の目安
「もう何ヶ月も経っているのに、まだ凹んでいる」と感じている方の中には、実は皮膚の回復が正常範囲内で進んでいるケースも少なくありません。まず、回復のタイムラインについて正確に把握することが大切です。
術後1ヶ月以内は、傷口がまだ赤みを帯びていたり、かさぶたが残っていたりする段階です。この時期の凹みは、治癒過程の一部として起きている正常な状態であることが多く、まだ変化の途中です。
術後1〜3ヶ月は、傷跡が赤みから白や肌色に変化し始める時期です。コラーゲンの産生が活発になり、凹みが徐々に改善してくることが多い時期です。しかし、この時期にまだ凹みが目立つ場合でも、まだ治癒の途中と考えられます。
術後3〜6ヶ月になると、瘢痕の成熟が進み、傷跡の見た目が落ち着いてきます。凹みが残っている場合でも、この段階ではさらに改善が期待できます。多くの傷跡はこの時期に最終的な形状に近づいていきます。
術後6ヶ月〜1年が経過しても凹みが改善しない場合には、自然回復が難しい瘢痕が形成されている可能性があります。この時点で凹みが気になる場合には、クリニックへの相談を検討するのが適切なタイミングと言えます。
ただし、ほくろの大きさや深さ、施術の方法、部位、個人の体質によって回復のペースは大きく異なります。一般的には「術後1年は経過を見る」というのが医療的な目安となっており、1年未満で「治らない」と判断するのは早い場合があります。
また、凹みと同時に発赤や痛み、分泌物などが続いている場合は、感染や炎症が持続している可能性がありますので、時期を問わず早めにクリニックへ相談することをお勧めします。
💪 5. 凹みを悪化させるNG行動
ほくろ除去後の傷跡が凹んでしまった場合、無意識のうちに行っている行動が凹みを悪化させていることがあります。以下のNG行動を知っておき、回避することが大切です。
まず、かさぶたや傷口を触ったり、剥がしたりすることは厳禁です。かさぶたは傷口を保護し、内側で皮膚の再生を助ける役割を担っています。これを無理に剥がしてしまうと、再生中の組織が損傷し、炎症が長引いて凹みが深くなるリスクがあります。かさぶたは自然に取れるまで待つことが基本です。
次に、紫外線への無防備な露出も大きな問題です。術後の傷跡は色素沈着を起こしやすく、紫外線に当たると茶色や黒色に変色することがあります(炎症後色素沈着)。これは凹みそのものを悪化させるわけではありませんが、見た目を悪化させますし、紫外線による炎症は治癒を妨げることもあります。術後は必ず日焼け止めを使用し、傷跡が完全に安定するまでは紫外線対策を徹底しましょう。
保湿を怠ることも凹みの改善を遅らせます。乾燥した環境では皮膚の再生が遅くなり、瘢痕が硬くなりやすくなります。傷跡周囲の保湿を丁寧に行うことで、皮膚の柔軟性を保ち、回復をサポートできます。ただし、どのような保湿剤が適しているかはクリニックに確認するのが安全です。
飲酒や喫煙も傷の回復を妨げる行為です。アルコールは血管を拡張させて炎症を悪化させる可能性があり、ニコチンは末梢血管を収縮させて傷口への血流を低下させます。血流が低下すると、コラーゲンの産生に必要な酸素や栄養が届きにくくなり、回復が遅れます。
強い刺激を与えることも禁物です。スクラブ洗顔や洗顔ブラシなどで傷跡周囲を強くこすったり、皮膚に強い刺激を与えるスキンケア製品(レチノール、酸系成分、ピーリング剤など)を使用したりすることは、傷跡の炎症を誘発し、凹みを悪化させる可能性があります。
また、クリニックから指示された通院やケアを怠ることも、回復の遅れにつながります。アフターケアの指示は回復を最適化するために設計されていますので、必ず守るようにしましょう。
Q. ほくろ除去後の凹みを悪化させる行動は何ですか?
ほくろ除去後の凹みを悪化させる主なNG行動として、かさぶたを無理に剥がすこと、紫外線対策を怠ること、保湿を怠ること、喫煙・飲酒が挙げられます。また、スクラブ洗顔やレチノール・ピーリング剤など刺激の強いスキンケアも炎症を誘発するため、術後は避けることが重要です。

🎯 6. 自分でできるアフターケアの方法
ほくろ除去後の凹みを少しでも早く改善するために、自宅で行えるケア方法を正しく理解しておきましょう。ただし、以下の方法はあくまで一般的な情報であり、実際のケア方法はクリニックの医師の指示に従うことが最優先です。
保湿ケアは最も基本的かつ重要なケアです。皮膚が乾燥すると、傷の治癒が遅くなり、硬い瘢痕が形成されやすくなります。傷跡が完全に閉じてかさぶたが取れた後は、保湿クリームやジェルを使って傷跡周囲を丁寧に保湿しましょう。刺激の少ない、香料や防腐剤の含有量が少ない製品を選ぶことをお勧めします。ワセリンは刺激が少なく保湿力が高いため、傷跡の保湿に広く使われています。
紫外線対策は術後の重要なケアのひとつです。SPF30以上の日焼け止めを毎日塗布することを習慣にしましょう。外出時には帽子や日傘なども活用し、傷跡への直接の日光曝露を避けることが理想的です。
シリコンジェルシートの使用は、傷跡の改善に一定の効果が認められています。シリコン素材が皮膚に密着することで、水分蒸散を防ぎ、コラーゲンの過剰産生を抑えることで、瘢痕の硬化や盛り上がりを防ぐ効果が期待できます。また、シリコンジェルシートの圧迫効果により、凹みの改善にも役立つとされています。薬局やドラッグストアで市販されていますが、使用前にクリニックで相談することをお勧めします。
マッサージも、傷跡の成熟を助けるケアとして有効な場合があります。傷跡が完全に閉じてから(目安として術後1ヶ月以降)、傷跡周囲を保湿クリームを使って優しく円を描くようにマッサージすることで、皮膚の血流が促進され、コラーゲンの再構築が助けられると言われています。ただし、まだ傷跡が敏感な時期に強いマッサージを行うと逆効果になる場合がありますので、必ず医師の許可を得てから行いましょう。
栄養バランスの良い食事も傷の回復に貢献します。コラーゲンの合成にはビタミンCが必要であり、タンパク質は皮膚の再生に不可欠な栄養素です。野菜、果物、良質なタンパク質(肉、魚、大豆など)をバランスよく摂るよう心がけましょう。また、十分な睡眠も傷の回復には欠かせません。成長ホルモンは睡眠中に分泌されており、皮膚の修復を促進します。
💡 7. クリニックで受けられる凹み改善の治療法
自宅でのケアを続けても凹みが改善しない場合や、凹みが目立ってお悩みの場合には、クリニックで専門的な治療を受けることを検討しましょう。現在の医療では、傷跡の凹みを改善するためのさまざまな治療法が提供されています。
フラクショナルレーザー(フラクショナルCO2レーザー・フラクショナルエルビウムレーザーなど)は、細かいビームで皮膚に微細な穴を開けることで、コラーゲンの再生を促す治療法です。凹み傷跡(陥凹性瘢痕)に対して特に有効とされており、複数回の施術を繰り返すことで徐々に皮膚の表面が改善されます。ダウンタイム(赤みや腫れ)が生じることがありますが、通常は数日から1週間程度で落ち着きます。
ヒアルロン酸注入は、凹んだ部分にヒアルロン酸を注入して皮膚表面を持ち上げる治療法です。即効性があり、注入直後から凹みが改善されたように見えるのが特徴です。ただし、ヒアルロン酸は時間とともに吸収されるため(通常6ヶ月〜1年程度)、効果を維持するには定期的な注入が必要です。根本的な組織再生を促す治療ではないため、他の治療と組み合わせることもあります。
PRP(多血小板血漿)療法は、自分の血液から採取した血小板を濃縮して、凹み部分に注入する治療法です。血小板には成長因子が豊富に含まれており、コラーゲンや線維芽細胞の産生を促進する効果があります。自身の血液を使用するため、アレルギーリスクが低いのが特徴です。効果が出るまでに時間がかかる場合がありますが、自然な組織再生が期待できます。
サブシジョン(皮下組織切離術)は、凹み傷跡の直下に針を挿入し、皮膚を引き攣らせている線維組織を切離する治療法です。皮膚が引っ張られて凹んでいる場合に効果的で、処置後に自然と皮膚が持ち上がってきます。主にニキビ跡の凹みに用いられることが多い手技ですが、ほくろ除去後の凹みにも応用されることがあります。
ステロイド注射は、主に盛り上がった瘢痕(肥厚性瘢痕やケロイド)に用いられますが、瘢痕の硬化を改善することで、結果的に凹みの見た目を改善するのに役立つ場合があります。
切除再縫合は、凹みのある瘢痕組織そのものを切り取り、丁寧に縫合し直す方法です。技術力の高い形成外科医が行うことで、瘢痕の形状や深さを改善できる可能性があります。他の治療法で改善が難しい場合の選択肢として検討されます。
これらの治療法はそれぞれ適応条件があり、凹みの状態によって最適な治療法が異なります。専門医に相談の上、自分の状態に合った治療を選択することが大切です。
Q. ほくろ除去後の凹みにクリニックではどんな治療がありますか?
ほくろ除去後の凹みに対してクリニックでは、フラクショナルレーザーによるコラーゲン再生促進、ヒアルロン酸注入による即効的な凹み改善、自身の血液を用いたPRP療法、線維組織を切離するサブシジョンなどの治療法があります。アイシークリニックでは専門医が状態を診断し、個人に適した治療を提案しています。
📌 8. 再治療を検討するタイミングと相談先
ほくろ除去後の凹みについて、いつ・どこに相談すれば良いか、判断に迷う方も多いと思います。ここでは、再治療を検討すべきタイミングと、適切な相談先についてお伝えします。
まず、すぐにクリニックへの相談が必要な状態としては、以下のようなケースが挙げられます。傷口から膿や分泌物が出ている場合、激しい痛みや熱感が続いている場合、傷跡が急速に拡大している場合、傷跡が急に盛り上がってきた場合などは、感染や異常な瘢痕形成(ケロイドなど)の可能性がありますので、時期を問わず早急に受診が必要です。
術後6ヶ月以上経過しても凹みが改善しない場合には、自然回復を期待するよりも専門的な治療を検討するタイミングと言えます。この段階では瘢痕がある程度成熟している可能性が高く、適切な治療によって改善が期待できます。逆に、術後1年以上経過してから治療を受けても効果は得られますが、早めに対処することで改善しやすいケースも多いため、長期間放置するよりは専門家に相談することをお勧めします。
相談先としては、まず施術を受けたクリニックへの相談が最初のステップです。術後の経過観察はクリニックの責任のひとつであり、施術後の凹みについて相談を受け付けているクリニックがほとんどです。施術を行った医師が状態を直接確認できるため、最も状況を把握しやすいというメリットがあります。
もし施術を受けたクリニックへの相談が難しい場合や、他の医師の意見を聞きたい場合には、形成外科や皮膚科を専門とするクリニックでセカンドオピニオンを受けることも選択肢のひとつです。瘢痕治療を専門とする医師は多く、適切な治療法を提案してもらえます。
相談の際には、施術の方法、施術からどれくらいの期間が経過したか、現在どのようなケアを行っているかなどを整理してメモしておくと、診察がスムーズに進みます。傷跡の経過写真があれば持参することをお勧めします。
✨ 9. ほくろ除去後の凹みを予防するポイント

ほくろ除去後の凹みは、完全に予防できるわけではありませんが、リスクを最小限に抑えるためにできることはいくつかあります。これからほくろ除去を考えている方や、既に施術を受けた方で再治療を検討している方にとっても参考になる内容です。
まず、信頼できるクリニック・医師の選択が最も重要です。ほくろ除去は一見簡単な施術に見えますが、ほくろの大きさ・深さ・部位に応じて適切な方法を選択し、丁寧に施術を行う医師の技術が仕上がりに大きく影響します。カウンセリング時に、ほくろの状態をしっかり評価してもらい、使用する方法のメリット・デメリット・凹みのリスクについて詳しく説明してもらえるクリニックを選びましょう。
施術前のカウンセリングで疑問をすべて解消しておくことも大切です。「このほくろはどの程度の深さか」「どのような方法で除去するのか」「凹みが生じた場合の対応はどうなるか」「術後のアフターケアはどのように行えばよいか」などを事前に確認しておくことで、術後のトラブルを防ぐことができます。
施術後の指示を忠実に守ることも予防の大きな柱です。クリニックから処方された軟膏や保護テープを指示通りに使用し、定期的な通院や経過確認を怠らないようにしましょう。特に術後の早い時期は傷跡が最も敏感な状態ですので、指示されたケアを丁寧に行うことが凹みの予防につながります。
紫外線対策の徹底も予防の重要なポイントです。術後は傷跡が紫外線の影響を受けやすく、色素沈着や炎症が生じやすい状態です。特に顔や首、手の甲など露出しやすい部位のほくろを除去した場合は、術後少なくとも3〜6ヶ月間は毎日の日焼け止め塗布と物理的な遮光を意識しましょう。
生活習慣の見直しも傷の回復をサポートします。バランスの良い食事、十分な睡眠、禁煙(喫煙者の場合)は、皮膚の再生能力を高めるために効果的です。特に喫煙は傷の治癒を明確に妨げることがわかっており、可能であれば術前後の一定期間は禁煙することを強くお勧めします。
また、ほくろ除去後に凹みが目立ち始めたら、早めの対応が肝心です。「様子を見ていれば自然に治るだろう」と放置するよりも、気になる段階でクリニックに相談した方が、適切な対処を早く受けられるため、最終的な仕上がりが良くなることが多いです。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ほくろ除去後の凹みについてご不安を抱えて来院される患者様が多く、「もう半年以上経つのに治らない」とお悩みのケースも少なくありません。凹みの回復には個人差が大きく、術後1年程度は経過を見守ることが医学的な目安となりますが、傷口からの分泌物や強い痛みが続く場合は感染の可能性もあるため、時期を問わず早めにご相談いただくことをお勧めします。自宅でのケアに加え、改善が思わしくない場合はフラクショナルレーザーなど様々な治療の選択肢もございますので、一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
一般的に、術後1〜3ヶ月でコラーゲン産生が活発になり凹みが改善し始め、3〜6ヶ月で傷跡が落ち着いてきます。完全な回復には最大1年以上かかることもあります。術後6ヶ月〜1年経過しても改善が見られない場合は、専門的な治療を検討するタイミングと言えます。
かさぶたを無理に剥がす、紫外線対策を怠る、保湿をしない、喫煙・飲酒をするなどが凹みを悪化させる主な行動です。また、スクラブ洗顔やレチノール・ピーリング剤など刺激の強いスキンケアも炎症を誘発する恐れがあるため、術後は避けるようにしましょう。
フラクショナルレーザーによるコラーゲン再生促進、ヒアルロン酸注入による即効的な凹み改善、自身の血液を活用したPRP療法、線維組織を切離するサブシジョン、瘢痕を切除して縫合し直す方法などがあります。凹みの状態によって最適な治療法が異なるため、当院では専門医が丁寧に診断・提案を行っています。
傷跡が閉じた後はワセリンなど刺激の少ない保湿剤でしっかり保湿し、SPF30以上の日焼け止めで紫外線対策を行うことが基本です。市販のシリコンジェルシートも凹み改善に一定の効果が期待できます。ただし、具体的なケア方法は必ず施術を受けたクリニックの医師の指示に従うことを優先してください。
傷口から膿や分泌物が出ている、激しい痛みや熱感が続いている、傷跡が急速に拡大・盛り上がってきたなどの症状は、感染や異常な瘢痕形成(ケロイドなど)の可能性があります。これらの症状は術後の時期を問わず早急な受診が必要です。アイシークリニックでも随時ご相談をお受けしています。
💪 まとめ
ほくろ除去後の凹みは、施術の種類や深さ、部位、個人の体質などさまざまな要因が絡み合って生じます。術後すぐに凹みが生じても、それは治癒過程の一部であることが多く、数ヶ月から1年にかけて徐々に改善されることが一般的です。ただし、術後6ヶ月〜1年以上経過しても凹みが残っている場合には、専門的な治療を検討するタイミングと言えます。
自宅でできるケアとしては、正しい保湿、徹底した紫外線対策、シリコンジェルシートの使用、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠などが挙げられます。一方で、かさぶたを剥がす、紫外線に無防備に当たる、喫煙する、強い刺激を与えるなどのNG行動は避けることが大切です。
クリニックで受けられる治療法には、フラクショナルレーザー、ヒアルロン酸注入、PRP療法、サブシジョン、切除再縫合など、さまざまな選択肢があります。自分の凹みの状態や原因に応じて、専門医と相談しながら最適な治療法を選ぶことが重要です。
アイシークリニック池袋院では、ほくろ除去後の傷跡や凹みに関するお悩みについても、専門のスタッフが丁寧にカウンセリングを行っています。「なかなか治らない」「どうすれば改善できるか分からない」とお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 皮膚科診療ガイドラインおよび色素性母斑(ほくろ)の診断・治療に関する学術情報。創傷治癒プロセス、瘢痕形成のメカニズム、炎症後色素沈着(PIH)などの皮膚科学的根拠として参照。
- 日本形成外科学会 – 傷跡(瘢痕・ケロイド)の治療に関する専門情報。肥厚性瘢痕・陥凹性瘢痕の分類、フラクショナルレーザーやサブシジョンなどの瘢痕改善治療法、切除再縫合の適応に関する情報として参照。
- 日本美容外科学会 – ほくろ除去施術(レーザー照射法・切除縫合法・電気焼灼法・くり抜き法)の方法別リスクや術後ケアに関する患者向け情報。施術選択の基準やアフターケアの指針として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務