女性のひどい爪水虫の症状・原因・治療法を徹底解説

「爪が白く濁ってきた」「爪が厚くなって靴が痛い」「爪がボロボロに崩れてきた」——こうした爪の変化に気づいたとき、多くの方が「まさか自分が爪水虫?」と驚かれるかもしれません。爪水虫(爪白癬)は、足の水虫が爪に広がることで起こる感染症です。「水虫は男性のもの」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実際には女性にも多く見られる疾患であり、特に進行した状態では治療に長い時間を要することがあります。この記事では、女性に多い爪水虫の特徴や、ひどくなったときの症状、原因、そして適切な治療法について詳しく解説します。爪の変化を感じている方はぜひ参考にしてください。


目次

  1. 爪水虫(爪白癬)とはどんな病気?
  2. 女性に爪水虫が多い理由
  3. ひどい爪水虫の症状とは?進行度別に解説
  4. 爪水虫を放置するとどうなるのか
  5. 爪水虫の原因菌と感染経路
  6. 自分でできるセルフチェックの方法
  7. 爪水虫の検査と診断
  8. ひどい爪水虫の治療法
  9. 治療中の注意点と生活習慣の見直し
  10. 再発を防ぐための予防策
  11. まとめ

この記事のポイント

爪水虫(爪白癬)は女性にも多く、ジェルネイルや蒸れが発症リスクを高める。放置すると悪化し、治療には内服薬・外用薬で数か月〜1年以上要する。気になる症状があれば早めに皮膚科を受診することが重要。

🎯 爪水虫(爪白癬)とはどんな病気?

爪水虫とは、白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる真菌(カビの一種)が爪に感染することによって起こる病気で、医学的には「爪白癬(つめはくせん)」と呼ばれます。日本国内では成人の約10人に1人が罹患していると言われており、非常に一般的な感染症のひとつです。

白癬菌は皮膚の角質層に含まれるケラチンというタンパク質を栄養源として繁殖します。爪もケラチンを多く含むため、いったん感染すると菌が定着しやすく、そのまま増殖を続けてしまいます。足の皮膚に水虫(足白癬)が起きている状態から、菌が爪の内部へと侵入することで爪白癬へと進展するケースが最も多いとされています。

爪水虫の特徴のひとつは、痛みやかゆみなどの自覚症状が乏しいことです。そのため、気づいたときにはすでにかなり進行してしまっている場合も少なくありません。また、爪は皮膚に比べて血流が届きにくい構造をしているため、薬が浸透しにくく、治療に数か月から1年以上かかることも多い疾患です。

Q. 女性が爪水虫になりやすい原因は何ですか?

女性の爪水虫リスクを高める主な要因は、ジェルネイルとストッキング・タイツの着用です。ジェルネイルは爪を薄くして白癬菌が侵入しやすくなり、感染に気づきにくくなります。ストッキングは通気性が低く、白癬菌が好む高温多湿な環境を足元に作り出します。

📋 女性に爪水虫が多い理由

「爪水虫は男性に多い」というイメージがありますが、近年では女性の爪水虫患者も増加傾向にあります。その背景にはいくつかの要因があります。

まず、女性がネイルアートやジェルネイルを行う機会が多くなっていることが挙げられます。ジェルネイルは爪の表面を削って密着させるため、爪が薄くなり白癬菌が侵入しやすくなることがあります。また、ジェルネイルを施している間は爪の状態が外から見えにくくなるため、感染が進行しても気づきにくいという問題もあります。さらに、ネイルサロンなどでネイルチップやファイルを共用することで感染が広がるリスクもあります。

次に、ストッキングやタイツの着用も関係しています。ストッキングやタイツは通気性が低く、足が蒸れやすい環境を作り出します。白癬菌は高温多湿な環境を好むため、蒸れた足はまさに菌が繁殖しやすい条件となります。

また、女性は「自分が水虫になるはずがない」という思い込みから、受診が遅れるケースも少なくありません。症状が見た目の問題として現れることから、市販の保湿クリームや美容液などで対処しようとして、根本的な治療ができないまま時間が経過してしまうこともあります。

さらに、免疫機能が低下している状態や、糖尿病などの基礎疾患がある場合にも白癬菌に感染しやすくなります。高齢の女性では、血行不良や免疫力の低下によって爪水虫になりやすく、また治りにくい傾向があります。

💊 ひどい爪水虫の症状とは?進行度別に解説

爪水虫の症状は、感染の進行度によってさまざまな変化が見られます。初期から重症までの変化を段階的に見ていきましょう。

🦠 初期段階の症状

感染の初期段階では、爪の先端や側面に白や黄色みがかった小さな変色が現れます。この時点では爪の形や厚みに大きな変化はなく、痛みもないため、爪の汚れや乾燥と混同されることがあります。爪先が少し白っぽくなった、あるいは爪の端に白い線が入ったように見えることもあります。

👴 中等度の症状

感染が中等度まで進行すると、変色の範囲が広がり、爪の色が全体的に白や黄色、または茶褐色に変わってきます。爪の表面が光沢を失い、ざらざらとした質感になることも特徴です。また、爪が徐々に厚くなってきて、爪切りで切りにくくなるという変化も見られます。爪の内側(爪床)と爪が剥離し始め、爪の下に白っぽい粉状の物質がたまってくることもあります。

🔸 ひどい状態(重症)の症状

ひどい爪水虫の状態になると、爪全体が変色し、著しく肥厚します。爪の厚みが通常の数倍にまで増すことがあり、靴を履くと圧迫感や痛みを感じるようになります。爪がボロボロと崩れたり、爪の端から白い粉がこぼれ落ちたりすることもあります。

さらに重篤な状態では、爪が完全に変形し、爪床から剥がれてしまうこともあります。このような状態になると爪の外観が大きく損なわれるだけでなく、歩行が困難になる場合もあります。爪の周囲の皮膚に二次的な細菌感染が起こることもあり、炎症や腫れ、痛みが生じることもあります

なお、爪水虫には主に3つの種類があります。最も多いのは爪の先端や側面から菌が侵入する「遠位爪甲下型」で、次いで爪の表面が侵される「表在性白色型」、爪の根元から侵される「近位爪甲下型」があります。女性に多く見られるのは遠位爪甲下型であり、足の親指の爪に発症するケースが最も多いとされています。

Q. 爪水虫が重症化するとどのような症状が出ますか?

爪水虫が重症になると、爪全体が白・黄色・茶褐色に変色し、厚みが通常の数倍に増します。爪がボロボロと崩れたり、爪床から剥がれたりすることもあります。靴を履くと圧迫や痛みが生じ、歩行が困難になる場合もあります。さらに爪周囲に細菌の二次感染が起こるリスクもあります。

🏥 爪水虫を放置するとどうなるのか

爪水虫は放置しても自然に治ることはほとんどなく、時間が経つにつれて悪化していくのが一般的です。放置することでどのようなリスクが生じるのかを理解することが、早期治療への第一歩となります。

まず、感染した爪の数が増えていきます。最初は1本の爪だけだったものが、隣の爪、さらには手の爪にまで広がっていくことがあります。また、足の皮膚の水虫(足白癬)も同時に悪化・拡大していくことが多いです。

爪が著しく肥厚・変形すると、靴が正常に履けなくなったり、歩行時に痛みを感じたりするようになります。特に高齢の方では、爪の変形によって歩行バランスが崩れ、転倒のリスクが高まることもあります。

さらに深刻な問題として、爪の周囲から細菌が侵入して二次感染を起こすリスクがあります。特に糖尿病の方や免疫が低下している方では、この二次感染が蜂窩織炎などの重篤な感染症に発展することもあります。蜂窩織炎は皮下の組織が細菌に感染して炎症を起こす病気で、場合によっては入院治療が必要になることもあります。

また、爪水虫は周囲の人への感染源にもなります。家族と同じお風呂やスリッパを共用することで、白癬菌が広がる可能性があります。自分だけの問題として考えず、家族への感染予防という観点からも早めの治療が重要です。

⚠️ 爪水虫の原因菌と感染経路

爪水虫の原因となる白癬菌には主にいくつかの種類がありますが、日本では「トリコフィトン・ルブルム(Trichophyton rubrum)」と「トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)」が多くを占めています。これらの菌は皮膚や爪のケラチンを分解する酵素を持っており、角質層に侵入・増殖することで感染症を引き起こします。

感染経路としては、まず「自己感染」が挙げられます。足の皮膚に水虫を持っている方が、そこから爪へと菌が広がるパターンです。足の水虫を治療しないまま放置していると、やがて爪白癬へと移行するリスクが高まります

次に「接触感染」があります。白癬菌は感染した人の皮膚片(鱗屑)を介して広がります。家庭内では、風呂場の床、バスマット、スリッパなどが感染源になることが多いです。公共の場では、銭湯やプール、フィットネスジムのシャワールームなどで感染するケースもあります。

ただし、白癬菌に触れたからといって必ずしも感染するわけではありません。健康な皮膚バリアが保たれていれば、菌が定着しにくいとされています。感染リスクが高まる条件としては、皮膚に小さな傷がある場合、足が長時間蒸れた状態にある場合、免疫機能が低下している場合などが挙げられます。白癬菌は足の角質に付着してから感染が成立するまでに数時間かかると言われていますので、帰宅後に足をよく洗うことが予防の基本となります

🔍 自分でできるセルフチェックの方法

爪水虫かどうかを自分でチェックするために、以下のポイントを確認してみましょう。ただし、セルフチェックはあくまでも目安であり、確定診断は医療機関で行う必要があります。

まず、爪の色の変化を確認します。正常な爪はほぼ透明で、下の皮膚がうっすらと透けて見えます。爪水虫になると、爪が白、黄色、茶褐色などに変色します。特に爪の先端や側面から変色が始まっていることが多いです。

次に、爪の厚みを確認します。爪が以前より明らかに厚くなり、爪切りで切りにくくなっていれば要注意です。爪の表面がでこぼこしていたり、縦に筋が入っていたりする場合も変化のサインです。

また、爪と皮膚(爪床)の間に隙間ができていないかも確認しましょう。爪水虫が進行すると、爪床から爪が浮いてきて、その下に白っぽい粉状の物質がたまることがあります。

さらに、足の皮膚の状態もチェックしましょう。足の指の間の皮膚がじゅくじゅくしていたり、足の裏や側面の皮膚がカサカサとして皮が剥けていたりする場合は、足白癬を併発している可能性があります。

なお、爪の変色や変形の原因は爪水虫だけではありません。爪の外傷、乾癬(かんせん)、扁平苔癬(へんぺいたいせん)など、他の疾患でも似たような症状が現れることがあります。正確な診断のためにも、気になる変化がある場合は皮膚科を受診することをお勧めします

Q. 爪水虫の内服薬治療にはどんな薬が使われますか?

爪白癬の内服薬治療には、主にテルビナフィン(ラミシール)とイトラコナゾール(イトリゾール)が使用されます。テルビナフィンは1日1回・約6か月の服用が基本です。どちらも肝機能障害のリスクがあるため定期的な血液検査が必要で、他の薬との相互作用にも注意が必要です。必ず医師の指示に従い服用してください。

📝 爪水虫の検査と診断

爪水虫の診断は、見た目だけでは確定できません。医療機関では以下のような検査を行って診断します。

💧 直接鏡検(KOH検査)

最も一般的に行われる検査です。変色した爪の一部や爪の下にたまった粉状の物質をかき取り、KOH(水酸化カリウム)溶液で溶かして顕微鏡で観察します。白癬菌の菌糸が確認されれば、爪白癬と診断されます。この検査は比較的簡単に行えますが、採取した部位や量によっては菌が見つからないこともあります。

✨ 培養検査

採取した爪の組織を培地で培養して白癬菌を増殖させ、菌の種類を特定する検査です。より確実な診断が可能ですが、結果が出るまでに2〜4週間程度かかります

📌 病理組織検査

爪の組織を採取して薄切にし、染色して顕微鏡で観察する方法です。菌の存在を高い精度で確認できますが、侵襲性が高いため、他の検査で診断が難しい場合などに行われます。

検査で爪水虫と確定診断されてから治療を開始することが重要です。なぜなら、爪水虫の治療薬(特に内服薬)は肝臓に負担をかけることがあるため、爪水虫でもない症状に対して不必要に内服薬を使用することは避けなければならないからです。市販薬で自己判断せず、まずは皮膚科を受診して正確な診断を受けることをお勧めします。

💡 ひどい爪水虫の治療法

爪水虫の治療法には、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)の2種類があります。ひどい状態(重症)の場合は、主に内服薬による治療が行われます。

▶️ 内服薬による治療

現在、爪白癬の治療で最もよく使われる内服薬はテルビナフィン(商品名:ラミシール)とイトラコナゾール(商品名:イトリゾール)です。

テルビナフィンは1日1回服用するタイプの薬で、通常6か月程度の服用が必要です。爪白癬に対する有効性が高く、副作用も比較的少ないとされていますが、肝機能障害が起こることがあるため、定期的な血液検査が必要です。

イトラコナゾールには2種類の服用方法があります。ひとつは毎日服用する「連日療法」(1日1回、6か月)、もうひとつは「パルス療法」と呼ばれる方法で、1週間服用して3週間休む、というサイクルを3回繰り返す方法です。パルス療法は服用する薬の総量が少なくて済む反面、一般的に爪白癬への有効性はテルビナフィンよりやや劣るとされています。

なお、これらの内服薬は他の薬との相互作用に注意が必要です。特定の薬との併用が禁忌とされているケースもあるため、現在服用中の薬がある場合は必ず医師に伝えてください

🔹 外用薬(塗り薬)による治療

従来の外用抗真菌薬(クリームや液体タイプ)は爪への浸透性が低く、爪白癬には効果が限られていました。しかし近年、爪専用の外用抗真菌薬が開発され、以前より外用薬でも治療が可能になりました。

エフィナコナゾール(商品名:クレナフィン爪外用液)とルリコナゾール(商品名:ルコナック爪外用液)は、爪への浸透性を高めた外用抗真菌薬で、1日1回爪に塗布します。内服薬に比べて全身への副作用リスクが低く、内服薬が使用できない方や軽症〜中等症の方に特に有用です。ただし、治療期間が1年程度と長くなることが多く、爪の状態によっては内服薬との併用が勧められることもあります。

📍 ひどい爪水虫に対する治療の選択

爪水虫がひどい状態になっている場合、一般的に内服薬による治療が第一選択となります。外用薬は爪の表面から薬が浸透していく仕組みであるため、爪が著しく厚くなっていたり、感染が爪全体に及んでいたりする重症例では効果が出にくいことがあります。

場合によっては、肥厚した爪を削ったり(爪甲削除)、外科的に一部除去したりした後に薬物治療を行うこともあります。爪を物理的に薄くすることで薬の浸透性が高まり、治療効果が上がることが期待できます。

また、レーザー治療についても一部のクリニックで行われています。レーザーの熱によって爪の内部の白癬菌にダメージを与える方法ですが、保険適用外であることが多く、効果についても薬物療法と比較したデータが現時点では限られています。

治療の選択は、感染の重症度、感染している爪の数、患者さんの年齢や基礎疾患、使用中の薬との相互作用など、さまざまな要因を考慮して決定されます。自己判断せず、皮膚科専門医と相談しながら治療方針を決めることが大切です。

Q. 爪水虫の再発を防ぐための日常的な予防策は?

爪水虫の再発予防には、毎日の入浴で足指の間まで丁寧に洗い、洗後は完全に乾燥させることが基本です。通気性の良い綿素材の靴下を毎日替え、靴は複数を交互に使って乾燥させましょう。銭湯やプールでは素足を避け、サンダルを使用することも有効です。足白癬も合わせて治療・予防することが重要です。

✨ 治療中の注意点と生活習慣の見直し

爪水虫の治療を始めたら、途中で勝手にやめないことが非常に重要です。症状が改善したように見えても、爪の内部に菌が残っていることがあります。自己判断で治療を中断すると再発のリスクが高まりますので、医師の指示に従って治療を最後まで続けることが必要です。

内服薬を服用している期間中は、定期的に血液検査を受けて肝機能などを確認します。もし服用中に食欲不振、吐き気、倦怠感、黄疸などの症状が現れた場合は、すぐに医師に相談してください

外用薬を使用する場合は、塗り方が治療効果に大きく影響します。爪の表面だけでなく、爪の下の部分(爪床)や爪の側面にも薬が届くよう丁寧に塗布することが大切です。また、入浴後の清潔な状態で塗布することで薬の浸透性が高まります。

生活習慣の面では、足を清潔に保つことが基本です。毎日入浴またはシャワーを浴びて足全体をよく洗い、特に指の間まで丁寧に洗うようにしましょう。洗った後は足の指の間まできちんと水分を拭き取ることが重要です。湿った状態が続くと白癬菌が繁殖しやすくなります。

靴や靴下の選択も重要です。通気性の良い素材の靴下(綿素材など)を選び、毎日替えるようにしましょう。靴も複数を交互に使用して、中が乾燥する時間を確保することが望ましいです。靴の内部に抗菌スプレーを使用することも効果的です。

治療中はジェルネイルやネイルカラーは控えることをお勧めします。爪の状態が見えにくくなると治療効果の確認が難しくなるほか、ジェルネイルの施術によって爪がさらにダメージを受ける可能性があります。

また、家族への感染を防ぐために、バスマット、タオル、スリッパなどの共用を避けることも大切です。感染した家族がいる場合は、その方も同時に治療を受けることが再感染予防の観点から重要です。

📌 再発を防ぐための予防策

爪水虫は治療が完了した後も再発するリスクがあります。長い時間をかけて治した爪水虫を再発させないために、日常的な予防習慣を身につけることが大切です。

まず最も基本的な予防策は、足の清潔を保つことです。毎日の入浴時に足の指の間まで丁寧に洗い、洗った後はきちんと乾燥させましょう。ドライヤーを使って足の指の間を乾かすことも有効です。

公共の場での感染リスクを減らすために、銭湯やプール、スポーツジムのシャワールームなどでは素足で歩かず、サンダルを使用することをお勧めします。そして帰宅後には必ず足をよく洗い流しましょう。

靴下は毎日新しいものに替えることを習慣にしましょう。吸湿性・通気性の良い素材(綿、シルクなど)の靴下を選ぶのが理想的です。化学繊維は通気性が低く蒸れやすいため、長時間の着用は避けることが望ましいです。

靴は同じものを毎日履き続けないようにし、複数を交互に使うことで靴内部を十分に乾燥させる機会を作りましょう。使用した靴には靴用の乾燥剤を入れたり、抗菌スプレーを使用したりすることも効果的です。

ネイルケアに関しては、ジェルネイルをする場合には施術前に爪の状態をよく確認し、爪に変化が見られる場合は施術を控えて皮膚科を受診することをお勧めします。ネイルサロンでは清潔な器具が使われているかどうかも確認するようにしましょう。

足白癬(足の水虫)の予防・治療も欠かせません。足の皮膚に水虫がある場合は、そこから爪への感染が起こりやすいため、足白癬もしっかりと治療することが重要です。特に趾間型(指の間がじゅくじゅくするタイプ)や小水疱型(足の裏に小さな水ぶくれができるタイプ)、角化型(足裏全体が分厚くなるタイプ)の水虫は、爪白癬と合併していることが多いため注意が必要です。

治療完了後も定期的に爪の状態を確認し、再発の兆候を早期に発見できるようにしておきましょう。気になる変化があれば早めに皮膚科を受診することが、再び重症化させないための重要なポイントです。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、爪の変色や変形を「老化や乾燥のせい」と思い込んで長期間放置された後に受診される女性患者様が多く、診察時にはすでに重症化しているケースも少なくありません。特にジェルネイルをされている方は爪の変化に気づきにくいため、ネイルオフのタイミングで爪の状態をしっかり確認していただくことをお勧めしています。爪水虫は適切な治療で必ず改善できる疾患ですので、「もしかして?」と感じたら一人で悩まずにお早めにご相談ください。」

🎯 よくある質問

爪水虫は女性にも起こるのですか?

はい、女性にも多く見られる疾患です。ジェルネイルによる爪へのダメージや、ストッキング・タイツによる足の蒸れが感染リスクを高めます。また「自分はならないはず」という思い込みから受診が遅れるケースも多く、気づいたときには重症化していることも少なくありません。

爪水虫の治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

治療期間は症状の重さによって異なりますが、数か月から1年以上かかるのが一般的です。内服薬(テルビナフィンなど)は通常6か月程度の服用が必要で、外用薬は1年程度の塗布が必要なケースが多いです。症状が改善しても自己判断で治療を中断すると再発リスクが高まるため、医師の指示に従って最後まで続けることが大切です。

爪水虫を放置するとどうなりますか?

放置しても自然に治ることはほとんどなく、感染が他の爪へ広がったり、爪が著しく変形して歩行が困難になったりするリスクがあります。さらに爪周囲から細菌が侵入する二次感染が起こり、蜂窩織炎などの重篤な感染症に発展する可能性もあります。また家族への感染源にもなるため、早めの受診をお勧めします。

爪水虫かどうか、自分で見分けるポイントはありますか?

爪の先端や側面が白・黄色・茶褐色に変色している、爪が厚くなって爪切りで切りにくくなった、爪の下に白い粉状の物質がたまっているといった変化がセルフチェックのポイントです。ただし、外傷や乾癬など他の疾患でも似た症状が現れるため、正確な診断のために皮膚科を受診することが重要です。

治療中にジェルネイルはしてもいいですか?

治療中はジェルネイルを控えることをお勧めします。ジェルネイルをすると爪の状態が見えにくくなり、治療効果の確認が難しくなります。また施術によって爪がさらにダメージを受ける可能性もあります。当院では、ネイルオフのタイミングで定期的に爪の状態を確認し、変化があれば早めにご相談いただくようお伝えしています。

📋 まとめ

女性のひどい爪水虫について、症状・原因・治療法を詳しく解説してきました。爪水虫は自然に治ることがほとんどなく、放置するほど悪化し治療が難しくなる疾患です。特に重症化すると歩行が困難になったり、二次感染を起こしたりするリスクもあります。

女性の場合、ジェルネイルやストッキングの着用によって発症・悪化しやすい環境が生まれやすく、また見た目の問題から受診をためらいがちです。しかし爪水虫は皮膚科での適切な治療によってしっかりと治すことができる疾患です。

治療には内服薬と外用薬があり、重症例では主に内服薬が選択されます。治療期間は数か月から1年以上かかることが多いですが、医師の指示のもとで正しく治療を続けることが完治への近道です。治療中は足を清潔に保つ生活習慣も重要になります。

爪の色や形に気になる変化があれば、まずは皮膚科専門医を受診して正確な診断を受けることをお勧めします。アイシークリニック池袋院では、皮膚疾患の診断・治療に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。爪の健康を取り戻すために、ぜひ早めの受診を心がけてください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 爪白癬(爪水虫)の診断基準・治療ガイドライン、白癬菌の種類、内服薬・外用薬の使い分けなど、爪白癬の医学的な標準的治療指針に関する情報
  • 厚生労働省 – テルビナフィン・イトラコナゾールなど爪白癬治療薬の承認情報、副作用・肝機能障害に関する注意喚起、医薬品の適正使用に関する情報
  • 国立感染症研究所 – 白癬菌(Trichophyton rubrum・Trichophyton mentagrophytes)の病原体情報、感染経路・疫学データ、国内における爪白癬の罹患率に関する情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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