ナジフロキサシンとステロイドの強さを徹底解説|ニキビ治療に使われる抗菌薬の基礎知識

💊 ナジフロキサシンって、ステロイドと何が違うの?治療薬を処方されたけど、よくわからないまま使っていませんか?

🗣️ 「ナジフロキサシン…ステロイドとどう違うの?強さは?」
🗣️ 「ニキビにステロイド塗っていいの?怖くて…」

⚡ この記事を読めば、その不安がスッキリ解決します。

🚨 これを知らないと危険!

  • 📌 ニキビにステロイドを塗ると悪化するリスクがある
  • 📌 ナジフロキサシンとステロイドはまったく別の薬です
  • 📌 正しく使わないと薬剤耐性菌が生まれることも

この記事では、ナジフロキサシンの特徴・ステロイドとの違い・正しい使い方を、ニキビ・皮膚トラブルでお悩みの20〜30代に向けてわかりやすく解説します。

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目次

  1. ナジフロキサシンとはどんな薬か
  2. ナジフロキサシンの「強さ」とは何か
  3. ステロイドとはどんな薬か
  4. ステロイド外用薬の「強さ」のランク分け
  5. ナジフロキサシンとステロイドの根本的な違い
  6. ナジフロキサシンはニキビ治療にどう使われるか
  7. ステロイドをニキビに使うとどうなるか
  8. ナジフロキサシンの使い方と注意点
  9. ナジフロキサシンの副作用について
  10. ナジフロキサシンとほかの抗菌薬との比較
  11. 市販薬との違いと受診の必要性
  12. まとめ

💡 この記事のポイント

  • ✅ ナジフロキサシン(アクアチム)はニューキノロン系の抗菌薬で、ステロイドとは別物
  • アクネ菌への高い抗菌活性を持ち、炎症性ニキビに有効
  • ✅ ニキビへのステロイド使用は症状悪化リスクがあるため避けるべき

💡 1. ナジフロキサシンとはどんな薬か

ナジフロキサシンは、ニューキノロン系と呼ばれる種類の抗菌薬(抗生物質)です。日本では「アクアチム」という商品名で知られており、クリームや軟膏、ローションといった外用薬(塗り薬)として使われています。主に皮膚科領域で処方されることが多く、ニキビ(尋常性痤瘡)をはじめ、毛包炎、表在性皮膚感染症などに広く使用されています。

ナジフロキサシンが属するニューキノロン系抗菌薬は、細菌のDNA合成を阻害することで殺菌効果を発揮します。つまり、細菌が増殖するために必要なDNAの複製を邪魔することで、細菌を死滅させたり増殖を抑えたりする働きを持ちます。この作用機序は、ペニシリン系やセフェム系などほかの抗菌薬とは異なるため、異なる種類の細菌に対しても効果を発揮できるのが特徴の一つです。

特にナジフロキサシンは、ニキビの原因菌として知られるアクネ菌(Cutibacterium acnes)に対して優れた抗菌活性を持つとされています。また、皮膚の常在菌であるブドウ球菌属にも効果があり、幅広い皮膚感染症に対応できる薬として評価されています。

外用薬として皮膚に直接塗ることで、患部に高濃度の抗菌成分を届けられる点も大きなメリットです。内服薬(飲み薬)と比べて全身への副作用が出にくいという利点があり、比較的長期間にわたって使用されることもあります。ただし、抗菌薬である以上、耐性菌のリスクについては常に考慮する必要があります。

Q. ナジフロキサシンはどんな種類の薬ですか?

ナジフロキサシンはニューキノロン系の抗菌薬(抗生物質)であり、「アクアチム」という商品名で知られています。細菌のDNA合成を阻害して殺菌・静菌効果を発揮し、ニキビの原因菌であるアクネ菌に対して高い抗菌活性を持つ外用薬(塗り薬)です。

📌 2. ナジフロキサシンの「強さ」とは何か

「ナジフロキサシンとステロイドの強さ」という表現は、実は薬の種類が異なるため、単純に比較できるものではありません。しかし、「薬としての強さ」という観点から、ナジフロキサシンについて理解を深めておきましょう。

抗菌薬における「強さ」は、一般的に最小発育阻止濃度(MIC)という指標で測られます。MICとは、細菌の増殖を抑えるために必要な薬の最小濃度のことです。MICが低いほど、少ない量の薬で細菌を抑えられる、つまり強力な抗菌活性を持つということになります。

ナジフロキサシンはアクネ菌に対して非常に低いMICを示すことが報告されており、同じキノロン系の抗菌薬の中でもアクネ菌への抗菌力は高いとされています。また、クリンダマイシンやエリスロマイシンといったほかの外用抗菌薬と比較しても、アクネ菌に対する抗菌活性が優れているというデータもあります。

ただし、抗菌薬の「強さ」は対象となる細菌の種類によっても変わります。ある細菌には非常に効果的でも、別の細菌にはほとんど効かないというケースも珍しくありません。そのため、どの細菌が原因なのかをしっかりと把握した上で、適切な抗菌薬を選択することが重要です。

さらに、抗菌薬は「強ければ強いほど良い」というわけではありません。強力な抗菌薬を安易に使用すると、耐性菌が生まれやすくなり、将来的に治療が難しくなるリスクがあります。ナジフロキサシンを使う際も、必要な期間だけ適切に使うことが大切です。

✨ 3. ステロイドとはどんな薬か

ステロイドとは、正式には「副腎皮質ステロイド(コルチコステロイド)」と呼ばれるホルモンに由来する薬です。人間の体内でも副腎という臓器からコルチゾールというステロイドホルモンが自然に分泌されており、これが体の炎症を調節したり、免疫反応を抑えたりする働きを担っています。この自然なホルモンを人工的に合成・改良したものが、ステロイド薬です。

ステロイド外用薬(塗り薬)は、皮膚の炎症を強力に抑える効果があります。アトピー性皮膚炎、湿疹、接触性皮膚炎、乾癬など、多くの皮膚疾患の治療に使われています。炎症を引き起こすさまざまな物質の産生を抑えることで、赤み・腫れ・かゆみ・痛みを和らげる効果を発揮します。

ステロイド薬の働きは、炎症を「抑える」ことにあります。感染症の「原因菌を倒す」ナジフロキサシンとは根本的に異なります。この点が、ナジフロキサシンとステロイドの最も大きな違いの一つです。

ステロイドには外用薬のほかに、内服薬(飲み薬)、注射薬、点眼薬など多くの剤形があります。皮膚に使う外用ステロイドと、全身に使う内服・注射ステロイドでは、その効果の範囲や副作用のリスクが大きく異なります。ここでは主に外用ステロイドについて解説していきます。

Q. ステロイド外用薬の強さはどう分類されますか?

ステロイド外用薬は抗炎症効果の強さによって5段階に分類されます。弱い順に「ウィーク」「ミディアム」「ストロング」「ベリーストロング」「ストロンゲスト」とランク分けされており、強いランクほど副作用リスクも高まるため、部位・症状・期間に応じた適切な選択が必要です。

🔍 4. ステロイド外用薬の「強さ」のランク分け

ステロイド外用薬には、抗炎症効果の強さによって5段階のランクが設けられています。日本では「ストロンゲスト(最強)」「ベリーストロング(強力)」「ストロング(強い)」「ミディアム(中程度)」「ウィーク(弱い)」という5つのランクに分類されています。

ストロンゲストに分類されるのは、クロベタゾールプロピオン酸エステルなどの成分で、乾癬や難治性の皮膚疾患に使われます。ウィークに分類されるのは、ヒドロコルチゾンなどの弱い成分で、顔面や小児など皮膚の薄い部位に使われることが多いです。

ランクが高い(強い)ステロイドほど炎症を素早く強力に抑えることができますが、副作用のリスクも高まります。ステロイド外用薬の主な副作用には、皮膚が薄くなる(皮膚萎縮)、毛細血管が浮き出る(毛細血管拡張)、にきびや毛包炎の悪化、ステロイド酒さ(酒さ様皮膚炎)、色素沈着などがあります。

そのため、ステロイド外用薬は「必要な強さのものを、必要な期間だけ、適切な部位に使う」ことが治療の基本原則とされています。自己判断で長期使用したり、強いランクのものを顔に塗り続けたりすることは避けるべきです。

ちなみに、市販のステロイド外用薬は弱いランクのもの(ウィーク〜ミディアム)に限られており、強いランクのものは処方薬として医師の判断のもとにのみ使用されます。

💪 5. ナジフロキサシンとステロイドの根本的な違い

ナジフロキサシンとステロイドは、同じ「皮膚に塗る薬」でありながら、その作用機序・目的・適応となる疾患がまったく異なります。それぞれの違いを整理してみましょう。

まず作用機序の違いについてです。ナジフロキサシンは細菌のDNA合成を阻害して殺菌・静菌作用を発揮する抗菌薬です。一方、ステロイドは炎症を引き起こすメディエーター(伝達物質)の産生を抑えることで、免疫反応・炎症反応を抑制する薬です。

次に目的の違いです。ナジフロキサシンの目的は「細菌感染症を治す・抑える」ことです。ステロイドの目的は「炎症・アレルギー反応を抑える」ことです。感染症に対してステロイドを単独で使うと、免疫が抑制されて感染がかえって悪化するリスクがあります。

適応疾患の違いについても重要です。ナジフロキサシンは、細菌感染が関与するニキビ、毛包炎、表在性皮膚感染症などに使われます。ステロイドは、アトピー性皮膚炎、湿疹、接触性皮膚炎など、主に炎症・アレルギーが原因の皮膚疾患に使われます。

また、副作用の種類も異なります。ナジフロキサシンの主な副作用は皮膚の刺激感・かぶれ・接触性皮膚炎などです。ステロイドの主な副作用は皮膚萎縮・毛細血管拡張・感染の悪化・酒さ様皮膚炎などです。

「ナジフロキサシンとステロイドはどちらが強いか」という比較は、薬の種類が根本的に異なるため、適切な問いかけではありません。リンゴとオレンジを比べるようなものです。正しくは「どちらの薬が自分の症状に必要か」を医師に判断してもらうことが重要です。

🎯 6. ナジフロキサシンはニキビ治療にどう使われるか

ニキビ(尋常性痤瘡)は、毛穴に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌が増殖して炎症を起こすことで発生します。ナジフロキサシンはこのアクネ菌を直接攻撃する作用があるため、炎症を伴うニキビ(赤ニキビ・膿みニキビ)に特に効果的です。

ナジフロキサシンは通常、1日2回程度、患部に薄く塗布して使用します。クリーム剤、軟膏剤、ローション剤の3種類があり、使用する部位や患者の好みに応じて使い分けられます。ローション剤は比較的さらさらしているため、頭皮や広い範囲への使用に向いており、クリーム剤や軟膏剤は特定の患部への塗布に使いやすい特徴があります。

ニキビ治療においてナジフロキサシンは、ほかの治療薬と組み合わせて使われることもあります。例えば、毛穴の詰まりを改善するアダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイルといった薬と組み合わせることで、より効果的なニキビ治療が期待できます。アダパレンが毛穴の詰まりを解消し、ナジフロキサシンがアクネ菌の増殖を抑えるという役割分担です。

ニキビ治療における一般的な使用期間は数週間から数ヶ月程度ですが、抗菌薬の長期使用は耐性菌のリスクがあることから、症状が改善してきたら医師の指示に従って使用を終了するか、別の薬に切り替えることが推奨されます。

また、ナジフロキサシンはコメドニキビ(白ニキビ・黒ニキビ)には効果が限定的です。コメドは細菌感染の前段階であるため、抗菌薬よりもアダパレンなどのコメド溶解薬が適しています。自分のニキビがどのタイプなのかによって、最適な治療法が異なります。

Q. ニキビにステロイドを塗るとどうなりますか?

ニキビへのステロイド外用薬の使用は原則として避けるべきです。ステロイドは免疫を抑制するため、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖しやすくなり症状が悪化するリスクがあります。また長期使用により皮脂分泌が促進されコメドが増えるほか、ステロイド酒さを引き起こす恐れもあります。

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💡 7. ステロイドをニキビに使うとどうなるか

ステロイド外用薬はニキビの治療には原則として使用しません。それどころか、ニキビにステロイドを塗ると症状が悪化するリスクがあります。

ステロイドには免疫を抑える作用があるため、ニキビの原因であるアクネ菌に対する体の抵抗力も低下させてしまいます。その結果、アクネ菌がさらに増殖しやすい環境が生まれ、ニキビが悪化したり、新たなニキビができやすくなったりする場合があります。

また、ステロイドには皮脂分泌を促進する作用もあり、毛穴に皮脂が詰まりやすくなることでコメドが増えるという問題もあります。さらに、ステロイドを顔に長期間使用すると、ステロイド酒さ(酒さ様皮膚炎)と呼ばれる状態になり、赤みや小さなぶつぶつが顔一面に広がることがあります。この状態はニキビと見た目が似ていることがありますが、治療法が異なるため、混同しないよう注意が必要です。

過去には、ニキビの赤みを「炎症」として捉えてステロイドを塗る方もいましたが、これは誤った対処法です。ニキビの炎症はアクネ菌による感染が原因であるため、抗菌薬で細菌をコントロールすることが適切な治療の基本となります。

ただし、ニキビ跡の赤み(炎症後紅斑)や色素沈着が残っている場合には、状況によっては医師の判断で一時的にステロイドを使うケースもあります。しかし、これは医師が慎重に判断した上での使用であり、自己判断でステロイドをニキビに塗ることは避けるべきです。

📌 8. ナジフロキサシンの使い方と注意点

ナジフロキサシンを正しく使うためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

まず使用方法についてです。基本的には患部を清潔にしてから、1日2回(朝・夕または朝・夜)薄く塗布します。厚く塗っても効果が増すわけではなく、むしろ必要量を丁寧に塗ることが大切です。ローション剤は患部に直接垂らして広げる、または綿棒などを使って塗布する方法もあります。

使用期間については、医師の指示に従うことが基本です。症状が改善してきても自己判断で急にやめず、指示された期間は継続することが大切です。一方で、必要以上に長期間使い続けることも避けましょう。抗菌薬の長期使用は耐性菌のリスクを高めます。

目や口などの粘膜への接触は避けてください。万が一目に入った場合はすぐに水で洗い流し、必要であれば医師に相談しましょう。また、傷が深い部位や感染がひどい部位への使用については、医師の判断が必要です。

ナジフロキサシンはキノロン系抗菌薬に対してアレルギーのある方には使用できません。過去にキノロン系の薬でアレルギー反応を起こしたことがある場合は、必ず医師に伝えてください。

また、ナジフロキサシンは光線過敏症を引き起こす可能性があります。使用中は必要以上に日光に当たることを避け、外出時は日焼け止めを使うなどの対策をとることが望ましいです。

妊娠中・授乳中の使用については、安全性に関するデータが十分ではない場合もあるため、医師に相談した上で使用するかどうかを判断してもらいましょう。

✨ 9. ナジフロキサシンの副作用について

ナジフロキサシンは外用薬であるため、全身的な副作用は少ないとされています。しかし、皮膚への局所的な副作用は起こる可能性があります。主な副作用について詳しく見ていきましょう。

接触性皮膚炎は、ナジフロキサシンやその基剤に対するアレルギー反応として起こることがあります。塗った部位が赤くなる、かゆみが強くなる、腫れるといった症状が現れた場合には、使用を中止して医師に相談してください。

刺激感や灼熱感(ひりひり感)も比較的よく報告される副作用です。これは薬が患部に触れた際に生じる刺激によるもので、多くの場合は一時的なものです。しかし、強い痛みや症状が続く場合は使用を中止する必要があります。

光線過敏症については、ナジフロキサシンを塗った部位が紫外線に当たることで、正常な皮膚よりも強い日焼け反応が起きることがあります。これはキノロン系抗菌薬全般に共通する副作用の一つです。

耐性菌の問題も重要な点です。ナジフロキサシンを長期間使用し続けると、薬が効かないアクネ菌(耐性アクネ菌)が生まれる可能性があります。耐性菌が発生すると、その後の治療が難しくなるため、抗菌薬の適正使用が求められます。

まれな副作用として、塗布部位のかぶれ(湿疹様変化)や色素沈着が報告されることもあります。これらの症状が出た場合も、医師への相談が必要です。

全体的に見ると、ナジフロキサシンの副作用は軽度で局所的なものが多く、内服の抗菌薬と比べると副作用リスクは低いとされています。ただし、「外用薬だから安全」と過信して自己判断で使用することは避けてください。

Q. ナジフロキサシンと他の外用抗菌薬の違いは何ですか?

ナジフロキサシンは、広く使われるクリンダマイシン(ダラシン)に耐性を持つアクネ菌に対しても一定の効果を示す点が特徴です。過酸化ベンゾイルと比べると皮膚刺激が少ない傾向があります。ただし長期使用による耐性菌リスクがあるため、アイシークリニックではアダパレンとの併用など適切な治療法をご提案しています。

🔍 10. ナジフロキサシンとほかの抗菌薬との比較

ニキビ治療に使われる外用抗菌薬はナジフロキサシン以外にもいくつかあります。それぞれの特徴を比較することで、ナジフロキサシンの位置づけがよりわかりやすくなります。

クリンダマイシン(ダラシン)は、リンコサミド系の外用抗菌薬で、日本のニキビ治療で最も広く使われてきた薬の一つです。アクネ菌への効果があり、使い勝手もよいのですが、近年クリンダマイシン耐性のアクネ菌が増加していることが問題となっています。ナジフロキサシンは、クリンダマイシン耐性のアクネ菌に対しても効果を示すケースがあるとされており、耐性菌が発生している場合の代替薬として有用な場合があります。

エリスロマイシンは、マクロライド系の外用抗菌薬で、日本では単独での使用よりも、ほかの薬との配合剤として使われることがあります。エリスロマイシンに対する耐性菌は世界的に増加しており、単独での使用は以前より少なくなってきています。

過酸化ベンゾイル(ベピオ)は、抗菌薬ではありませんが、強力な酸化力でアクネ菌を直接殺菌する薬です。抗菌薬と異なり、耐性菌を生みにくいことが最大の特徴です。ただし、皮膚刺激が出やすく、漂白作用があるため衣服への付着に注意が必要です。ナジフロキサシンと過酸化ベンゾイルを比べると、刺激性は過酸化ベンゾイルの方が高い傾向があります。

最近では、抗菌薬単独よりもアダパレン(ディフェリン)などのレチノイド系薬との組み合わせがニキビ治療のスタンダードとなりつつあります。アダパレンがコメド(毛穴の詰まり)を解消し、抗菌薬がアクネ菌を抑えるという相乗効果が期待できます。

ナジフロキサシンの特徴をまとめると、アクネ菌への高い抗菌活性、外用薬のため全身副作用が少ない、クリンダマイシン耐性菌に対してもある程度有効、という点が挙げられます。一方で、長期使用による耐性菌リスクや光線過敏症のリスクがある点は考慮が必要です。

💪 11. 市販薬との違いと受診の必要性

ナジフロキサシンは医療機関でのみ処方される処方薬であり、市販薬(OTC薬)としては販売されていません。ドラッグストアや薬局で「アクアチム」を購入することはできず、必ず医師の診察・処方が必要です。

市販のニキビ薬には、イブプロフェンピコノールやイオウ・サリチル酸などの成分が含まれていることが多いです。これらは比較的軽いニキビに対しては一定の効果がありますが、炎症が強いニキビや広範囲のニキビ、繰り返すニキビには十分な効果が得られないことがあります。

市販薬で改善が見られない場合、ニキビが増え続けている場合、膿が出るような重いニキビがある場合、ニキビ跡が残ってしまっている場合などは、皮膚科を受診することを強くおすすめします。

皮膚科では、ニキビのタイプや重症度を正確に診断した上で、ナジフロキサシンのような処方薬を適切に処方してもらえます。また、ニキビと見た目が似ている別の疾患(毛包炎、酒さ、脂漏性皮膚炎など)との鑑別も行ってもらえます。

近年は皮膚科だけでなく、美容クリニックでもニキビ治療を行っているところが増えています。美容クリニックでは、薬物療法に加えてケミカルピーリングやレーザー治療などを組み合わせた総合的な治療が受けられることも特徴です。ニキビ跡や毛穴の目立ちも気になるという方には、このような選択肢も検討してみてください。

ステロイドについても、市販薬と処方薬があります。市販のステロイド外用薬はウィーク〜ミディアムと弱いランクのものに限られており、顔への使用は短期間(1週間程度)に留めることが推奨されています。強いランクのステロイドが必要な場合や、顔に使用したい場合は医師に相談することが必要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、市販のニキビ薬を長期間使用しても改善が見られず、ご来院される患者様が多くいらっしゃいます。ナジフロキサシンはアクネ菌への抗菌力が高く、最近の傾向としてアダパレンとの組み合わせ治療でより早期の改善が期待できるケースも増えております。ニキビへのステロイド使用は悪化リスクがあるため、自己判断での使用は避け、まずは専門医にご相談いただくことをお勧めします。

🎯 よくある質問

ナジフロキサシンはステロイドの一種ですか?

いいえ、ナジフロキサシンはステロイドではありません。ニューキノロン系の抗菌薬(抗生物質)であり、細菌のDNA合成を阻害して殺菌する薬です。一方、ステロイドは炎症を抑えるホルモン由来の薬で、目的も作用機序も全く異なります。同じ「皮膚に塗る薬」でも種類が根本的に違います。

ニキビにステロイドを塗っても大丈夫ですか?

ニキビへのステロイド使用は原則として避けるべきです。ステロイドには免疫を抑える作用があるため、ニキビの原因菌であるアクネ菌がさらに増殖しやすくなり、症状が悪化するリスクがあります。また、長期使用によりステロイド酒さを引き起こす恐れもあります。自己判断での使用は避け、専門医にご相談ください。

ナジフロキサシンはドラッグストアで買えますか?

いいえ、ナジフロキサシン(アクアチム)は医師の処方が必要な処方薬であり、ドラッグストアや薬局では購入できません。市販のニキビ薬で改善が見られない場合や、炎症の強いニキビが続く場合は、皮膚科や当院のような美容クリニックを受診して適切な処方を受けることをおすすめします。

ナジフロキサシンの主な副作用は何ですか?

主な副作用は、塗布部位の刺激感・かゆみ・赤みなどの接触性皮膚炎です。また、キノロン系抗菌薬共通の副作用として光線過敏症があり、使用中は紫外線対策が推奨されます。外用薬のため全身的な副作用は少ないですが、長期使用による耐性菌のリスクもあるため、医師の指示に従った使用が重要です。

ナジフロキサシンはどんなニキビに効果的ですか?

ナジフロキサシンは、アクネ菌の増殖が関与する赤ニキビや膿みニキビ(炎症性ニキビ)に特に効果的です。一方、白ニキビ・黒ニキビなどのコメドには効果が限定的で、アダパレンなどのコメド溶解薬が適しています。当院では患者様のニキビのタイプに合わせて、最適な治療薬の組み合わせをご提案しています。

💡 まとめ

ナジフロキサシンとステロイドは、どちらも皮膚に使われる薬ですが、その種類・目的・作用機序はまったく異なります。ナジフロキサシンはニューキノロン系の抗菌薬であり、アクネ菌などの細菌を殺菌・静菌することでニキビや皮膚感染症を治療します。一方、ステロイドは副腎皮質ホルモンに由来する抗炎症薬であり、炎症やアレルギー反応を抑えるために使われます。

「強さ」という観点では、ナジフロキサシンの強さは抗菌活性(MICなど)で測られ、アクネ菌に対して高い抗菌力を持っています。ステロイドの強さはランク(ウィーク〜ストロンゲスト)で分類されており、5段階の強度があります。これら二つの「強さ」は異なる尺度で測られるものであり、直接比較することはできません。

ニキビの治療においては、ステロイドを使うとかえって悪化するリスクがあるため、原則として使用しません。ニキビにはナジフロキサシンのような抗菌薬や、アダパレン・過酸化ベンゾイルといったニキビ専用の治療薬を適切に使うことが重要です。

ナジフロキサシンは処方薬であるため、市販薬では手に入りません。ニキビが気になる方、市販薬で改善しない方は、皮膚科や美容クリニックに相談することをおすすめします。正しい診断と適切な治療を受けることで、ニキビの改善はもちろん、ニキビ跡の予防にもつながります。

アイシークリニック池袋院では、ニキビや皮膚トラブルに関するご相談を承っております。薬の選び方や治療方針についても丁寧にご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尋常性痤瘡(ニキビ)治療ガイドラインにおける、ナジフロキサシンを含む外用抗菌薬の適応・使用法・ステロイド外用薬との使い分けに関する公式指針
  • 厚生労働省 – 医薬品(ナジフロキサシン外用薬)の承認情報・添付文書に関する情報、および抗菌薬の適正使用推進に関する政策情報
  • PubMed – ナジフロキサシンのアクネ菌(Cutibacterium acnes)に対する抗菌活性(MIC値)・クリンダマイシン耐性菌への有効性・他の外用抗菌薬との比較に関する査読済み臨床研究文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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