
💬 「子どもの頃はそんなに気にならなかったのに、大人になってからワキの臭いが強くなった気がする」「思春期を過ぎてから急に臭いが出てきた」——そんな経験、ありませんか?
🔸 ワキガは「生まれつき」「遺伝だから仕方ない」と思っていませんか?
実は、後天的な原因で臭いが強まるケースが非常に多いんです。
この記事を読めば、なぜ臭いが強くなったのか・今すぐできる対策は何かが丸わかりです✨
🚨 読まないと損! 間違ったセルフケアを続けると、臭いがさらに悪化したり、治療のタイミングを逃すことも。医療的な観点から正しい情報をチェックしておきましょう。
📌 目次
- ワキガとは何か——基本的な仕組みをおさらい
- ワキガは遺伝するのか?先天的な要素を整理する
- 後天的にワキガが発症・悪化する主な原因
- 食生活とワキガの関係
- ストレスや生活習慣がワキガに与える影響
- ホルモンバランスの変化とワキガ
- ワキガかどうかセルフチェックする方法
- 日常でできるセルフケアと予防策
- 医療機関で受けられる治療の選択肢
- まとめ
💡 この記事のポイント
ワキガは遺伝的素因だけでなく、食生活・ストレス・ホルモンバランスの変化など後天的要因でも発症・悪化する。セルフケアで改善しない場合は、ミラドライ等の低侵襲治療を含む医療機関への相談が有効。
💡 ワキガとは何か——基本的な仕組みをおさらい
ワキガ(腋臭症)とは、脇の下から独特の強い臭いが生じる状態を指します。この臭いは、汗そのものではなく、皮膚に存在する細菌が汗を分解するときに生じる物質によって引き起こされます。人の皮膚には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という2種類の汗腺があります。
エクリン汗腺は全身に広く分布しており、体温調節を目的とした無色透明でほぼ無臭の汗を分泌します。一方、アポクリン汗腺は脇の下・外陰部・乳輪周辺など特定の部位に集中しており、タンパク質・脂質・糖質などを含んだやや粘り気のある汗を分泌します。
アポクリン汗腺から分泌された汗が皮膚表面の細菌によって分解されると、脂肪酸やアンモニアなどの揮発性物質が発生します。この揮発性物質が独特のワキガ臭の正体です。アポクリン汗腺が活発に働いていて、かつ皮膚上に一定数以上の細菌が存在する場合に、臭いが強くなりやすいとされています。
ワキガの臭いの強さには、アポクリン汗腺の大きさや数、皮膚上の細菌の種類・量、皮脂の分泌量など、複数の要素が複合的に関与しています。これらの要素は個人差が大きく、ある人は強い臭いを発し、別の人はほとんど気にならないというケースも珍しくありません。
Q. ワキガの臭いはなぜ発生するのか?
ワキガの臭いは汗そのものではなく、アポクリン汗腺から分泌された汗を皮膚表面の細菌が分解する際に生じる脂肪酸やアンモニアなどの揮発性物質が原因です。アポクリン汗腺は脇の下などに集中しており、タンパク質・脂質・糖質を含む汗を分泌します。
📌 ワキガは遺伝するのか?先天的な要素を整理する
ワキガには遺伝的な素因があることが、これまでの研究で明らかになっています。特に注目されているのが「ABCC11遺伝子」という遺伝子です。この遺伝子の特定の変異型を持つ人は、アポクリン汗腺の分泌物が多くなりやすい傾向があり、ワキガになりやすいとされています。
ABCC11遺伝子の変異は人種によって出現率が異なり、欧米人や中東系の人では高い割合で見られる一方、日本人を含む東アジア系では比較的少ないとされています。このため、欧米ではワキガが当たり前のように存在するのに対し、日本では「体臭が気になる」こと自体が特別なことのように認識されやすいという文化的背景があります。
ただし、遺伝子的な素因があったとしても、必ずしも強いワキガになるとは限りません。遺伝子はあくまで「なりやすさ」を示すものであり、実際の臭いの強さには後天的な環境要因が大きく影響します。親がワキガであっても子どもが臭いを気にしないケースや、家族にワキガの人がいなくても後天的な要因で臭いが強くなるケースもあります。
また、耳垢のタイプとワキガには関連があることも知られています。耳垢が湿っている(軟耳垢)人はABCC11遺伝子の変異を持つ傾向があり、ワキガになりやすいといわれます。これも確実な指標ではありませんが、参考になる情報の一つです。
✨ 後天的にワキガが発症・悪化する主な原因
ワキガは完全に遺伝で決まるわけではなく、後天的な要因によっても発症したり、もともとあった臭いが強まったりすることがあります。後天的にワキガが悪化する主な要因としては、以下のものが挙げられます。
まず、アポクリン汗腺は思春期以降に活性化するという特徴があります。幼児期はアポクリン汗腺がほとんど機能しておらず、臭いが出にくい状態です。しかし思春期になると性ホルモンの分泌が増加し、アポクリン汗腺が発達・活性化します。このため、思春期を境に「急に臭いが気になりだした」というケースは非常に多く見られます。
次に、皮膚の細菌叢(さいきんそう)の変化が挙げられます。脇の下には多数の細菌が生息していますが、この細菌の種類や数が変化すると、汗の分解が促進されて臭いが強くなることがあります。衛生習慣の変化や抗菌製品の過剰使用、あるいは逆に洗浄が不十分な状態が続くことで、細菌叢のバランスが崩れることがあります。
さらに、体重の増加も後天的なワキガのリスク要因として知られています。体脂肪が増えると皮脂の分泌量が増加し、細菌の栄養源となる物質が皮膚表面に多く存在するようになります。また、肥満によって脇の下に汗が溜まりやすくなることも、臭いを強める一因となります。
衣類の素材や通気性も見逃せない要因です。通気性の低い合成繊維の衣類を長時間着用すると、脇の下の蒸れが促進され、細菌が繁殖しやすい環境が生まれます。これにより、もともと軽度のワキガであった人でも臭いが気になるレベルにまで悪化することがあります。
Q. ワキガの発症に遺伝はどう関係するか?
ワキガにはABCC11遺伝子の変異が関与しており、この変異を持つ人はアポクリン汗腺の分泌物が多くなりやすい傾向があります。ただし遺伝子はあくまで「なりやすさ」を示すものであり、実際の臭いの強さは食生活・ストレス・ホルモンバランスなど後天的な環境要因によっても大きく変わります。
🔍 食生活とワキガの関係
食生活はワキガの臭いの強さに大きく影響します。日常的に食べるものによってアポクリン汗腺から分泌される汗の成分が変化し、臭いの強さが変わることが知られています。
動物性脂肪を多く含む食事(肉類・乳製品など)は、アポクリン汗腺から分泌される脂肪酸の量を増やし、臭いを強める要因になるとされています。特に、牛肉や豚肉などの赤身肉を頻繁に摂取している人は、臭いが出やすいという研究報告があります。欧米型の食事スタイルが普及したことで、日本人の体臭が昔と比べて強くなったという見方もあります。
ニンニク・ネギ・玉ねぎなどに含まれる硫黄化合物も、汗とともに皮膚から放出されることで臭いを強める原因になります。これらは直接ワキガを引き起こすわけではありませんが、もともとワキガの臭いがある場合にそれをより強く感じさせることがあります。
アルコールの摂取も体臭に影響します。アルコールは体内で代謝される際にアセトアルデヒドなどの物質を生成し、これが汗とともに排出されることで独特の臭いを発生させます。毎日お酒を飲む習慣がある人は、そうでない人と比べて体臭が強くなりやすい傾向があります。
一方で、野菜・果物・発酵食品を積極的に取り入れた食生活は、体内の老廃物を排出しやすくし、腸内環境を整えることで体臭を和らげる効果が期待されます。特に食物繊維を豊富に含む食品は腸内で善玉菌を増やし、体全体のにおいのバランスを整えるのに役立つとされています。
カフェインを含む飲料(コーヒー・紅茶・エナジードリンクなど)も発汗を促進する作用があるため、摂りすぎると汗の量が増え、臭いが強くなることがあります。食生活全体を見直すことは、ワキガ対策の観点からも重要です。
💪 ストレスや生活習慣がワキガに与える影響
精神的なストレスは、体臭に直接影響を与えることがわかっています。人が緊張したり強いストレスを感じたりすると、交感神経が刺激されてアポクリン汗腺の分泌が活発になります。いわゆる「冷や汗」や「緊張して汗をかく」という状態は、アポクリン汗腺が関与していることが多いとされています。
慢性的なストレス状態にある人は、日常的にアポクリン汗腺が過活動状態になりやすく、結果としてワキガの臭いが強くなることがあります。仕事や人間関係のストレスが続いているときに「体臭が気になるようになった」と感じる方がいるのは、このメカニズムによるものと考えられます。
睡眠不足も体臭悪化の要因となります。睡眠が不足すると自律神経のバランスが乱れ、ホルモン分泌にも影響が出ます。これにより発汗量が増加したり、皮脂の分泌が乱れたりすることで、臭いが強くなりやすくなります。また、睡眠中に体は老廃物の排出や細胞修復を行っていますが、睡眠不足ではこれらの機能が低下し、体内に不要な物質が蓄積しやすくなります。
運動習慣も体臭と密接に関係しています。適度な運動は発汗を促し、老廃物を体外に排出するのに役立ちます。一方で、運動後のケアを怠ると皮膚上に汗が長時間残り、細菌の繁殖を助長してしまいます。運動後はできるだけ早くシャワーを浴びるか、脇の下を清潔に保つことが大切です。
喫煙習慣もワキガの臭いを強くする要因の一つです。タバコに含まれるニコチンや有害物質は血行を悪化させ、皮膚の代謝機能を低下させます。また、タバコの臭い成分自体が汗に混ざって排出されることで、体臭全体がより不快に感じられるようになります。
Q. ホルモンバランスの変化はワキガにどう影響するか?
アポクリン汗腺はホルモンの影響を強く受けるため、思春期・妊娠・更年期などホルモンバランスが変化する時期に臭いが強まりやすくなります。女性は月経周期の黄体期にも発汗量が増えて体臭が変化することがあります。甲状腺機能亢進症でも代謝亢進により発汗量が増え、臭いが悪化する場合があります。

🎯 ホルモンバランスの変化とワキガ
ホルモンバランスの変化は、ワキガの発症や悪化に深く関わっています。アポクリン汗腺はホルモンの影響を強く受ける器官であり、ホルモンの状態が変わると汗腺の活動性も変化します。
思春期は男女ともに性ホルモンの分泌が急増する時期です。男性では男性ホルモン(アンドロゲン)、女性では女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌が増え、これがアポクリン汗腺の発達を促します。この時期に「急に臭いが気になりだした」という経験をする方が多いのは、まさにこのホルモン変化によるものです。
女性の場合、月経周期によっても体臭が変化することが知られています。排卵後から月経前にかけてのいわゆる黄体期には、体温が上昇するとともに発汗量が増える傾向があり、この時期に体臭が強まると感じる女性は少なくありません。月経前症候群(PMS)の一症状として体臭の変化を訴える方も見られます。
妊娠中もホルモンバランスが大きく変化し、体臭が強まることがあります。エストロゲンやプロゲステロンの急激な変動によって発汗量が増加し、アポクリン汗腺の活動も変化します。妊娠前はワキガをほとんど気にしていなかったのに、妊娠してから急に臭いが気になるようになったという方もいます。
更年期もワキガに影響を与えるホルモン変化の時期です。女性では閉経前後にエストロゲンの分泌が急減し、自律神経のバランスが乱れます。いわゆる「ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)」によって急に大量の汗をかくことが増え、これが体臭の悪化につながることがあります。男性でも加齢とともに男性ホルモンの分泌量が変化し、体臭のパターンが変わることがあります。
甲状腺機能の異常もホルモン関連の体臭悪化要因として挙げられます。甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)では代謝が亢進し、発汗量が増えることで臭いが強まることがあります。体臭の急激な変化とともに、体重減少・動悸・手の震えなどの症状がある場合は、甲状腺疾患の可能性も念頭に置いて医師に相談することをお勧めします。
💡 ワキガかどうかセルフチェックする方法
「自分はワキガなのかどうか」を自己判断するのは難しいですが、いくつかのセルフチェック項目が参考になります。以下の項目に当てはまるものが多い場合は、ワキガの可能性があります。
まず、耳垢のタイプを確認してみましょう。耳垢が湿っている(ベトベトしている・綿棒で拭くと黄色くつく)場合は、ABCC11遺伝子の変異を持っている可能性が高く、ワキガになりやすい体質といわれています。逆に、乾いた耳垢(フケのようにパラパラしている)の場合は、ワキガになりにくい体質とされています。
次に、衣類の確認です。白いTシャツや下着の脇の部分が黄色く変色している場合、アポクリン汗腺の分泌物が衣類に付着しているサインです。アポクリン汗腺から出る汗には脂質・タンパク質・色素が含まれており、これが酸化・変色することで黄ばみが生じます。洗濯しても落ちにくい黄ばみがある場合は、ワキガの可能性を考えてみましょう。
脇の下の毛の量も一つの指標です。アポクリン汗腺は毛包(もうほう)と密接に関連しており、脇毛が濃い・量が多い人はアポクリン汗腺の数も多い傾向があるとされています。
家族にワキガの人がいるかどうかも確認する価値があります。前述のようにワキガには遺伝的な素因があるため、両親や兄弟姉妹がワキガである場合は、自分もその体質を持っている可能性が高まります。
また、汗をかいた後に脇の下から酸っぱい臭いや独特の臭いがする、あるいは第三者から体臭を指摘されたことがある場合は、ワキガの可能性を真剣に考えてみる必要があります。自分では臭いに慣れてしまい気づきにくいことも多いため、信頼できる家族や友人に確認してもらうのも一つの方法です。
ただし、これらはあくまでセルフチェックの目安であり、確定的な診断は医療機関での診察によって行われます。「もしかしたらワキガかも」と感じた場合は、皮膚科や形成外科などの専門医を受診することをお勧めします。
Q. ワキガの医療的治療にはどんな選択肢があるか?
ワキガの医療的治療には、メスを使わない低侵襲な治療と外科的治療があります。マイクロ波で汗腺を破壊するミラドライや高周波を用いるビューホットはダウンタイムが短く、日常生活への復帰が早い点が特徴です。外科的な剪除法は根本治療として効果が高い一方、回復期間が比較的長くなります。アイシークリニックでは個々の状態に合わせた治療法を提案しています。
📌 日常でできるセルフケアと予防策
ワキガの臭いを日常的に抑えるためのセルフケアとして、いくつかの効果的な方法があります。医療機関での治療と並行して、あるいは軽度の場合はセルフケアだけでも臭いを大幅に軽減できることがあります。
まず最も基本となるのが、脇の下の清潔を保つことです。毎日入浴またはシャワーを浴び、脇の下を石けんでしっかり洗浄しましょう。ただし、過度にこすり洗いをすると皮膚を傷つけてしまうため、泡立てた石けんを使って優しく洗うことが大切です。また、運動後や大量に汗をかいた後は、できるだけ早くシャワーを浴びて汗を流すことが臭い対策として効果的です。
デオドラント製品の活用も有効です。市販されているデオドラント製品には、制汗効果を持つものや抗菌作用を持つもの、臭いを中和するものなど様々な種類があります。アポクリン汗腺の分泌を抑える制汗成分(塩化アルミニウムなど)を含む製品は、特にワキガ対策に有効とされています。使用するタイミングは、入浴後の清潔な状態の脇に塗布するのが最も効果的です。
衣類の選択も重要です。通気性の高い天然素材(綿・麻など)の衣類を選ぶことで、脇の下の蒸れを軽減できます。また、速乾性の高い素材のインナーを着用することで、汗が衣類に長時間残らないようにすることも効果的です。脇の下部分に消臭・抗菌加工が施された衣類も市販されており、活用してみる価値があります。
脇毛の処理も臭い対策として効果的です。脇毛がある状態では、汗や分泌物が毛に絡みついて細菌の繁殖を助長しやすくなります。脇毛を除去または短くすることで、皮膚表面を清潔に保ちやすくなり、臭いが軽減されやすくなります。ただし、除毛の方法によっては皮膚への刺激が強い場合があるため、自分の肌質に合った方法を選ぶことが大切です。
食生活の改善も重要なセルフケアの一つです。動物性脂肪の多い食事を控え、野菜・果物・発酵食品を積極的に取り入れましょう。アルコール・カフェイン・香辛料の過剰摂取も控えることで、体臭の悪化を予防できます。十分な水分補給も、体内の老廃物を排出するうえで役立ちます。
ストレス管理も忘れてはならない要素です。適度な運動・十分な睡眠・趣味や休暇によるリフレッシュなど、ストレスを溜め込まない生活習慣を心がけることが、アポクリン汗腺の過活動を抑えるうえで重要です。
✨ 医療機関で受けられる治療の選択肢

セルフケアで改善が見られない場合、あるいは日常生活や対人関係に支障をきたすほどのワキガの場合は、医療機関での治療を検討することをお勧めします。ワキガに対する医療的な治療法は近年大きく進歩しており、メスを使わない治療法から外科的な治療法まで、様々な選択肢があります。
塩化アルミニウム外用療法は、最もシンプルな医療的アプローチです。塩化アルミニウムを高濃度で含む薬剤を脇の下に塗布することで、汗腺の開口部を物理的に塞いで汗の分泌を抑制します。軽度から中等度のワキガに対して効果が期待でき、副作用も比較的少ない治療法です。ただし、効果が持続する期間は限られているため、定期的に使用し続ける必要があります。
ミラドライ(マイクロ波治療)は、マイクロ波エネルギーを皮膚の外側から照射し、アポクリン汗腺・エクリン汗腺を破壊する治療法です。メスを使わずに汗腺を減少させることができ、治療効果の持続性が高いことが特徴です。ダウンタイムも比較的短く、日常生活への復帰が早い点が多くの患者さんに支持されています。ただし、機器や施術者の技術によって結果に差が出ることがあるため、実績のあるクリニックで受けることが大切です。
ビューホット(高周波治療)は、専用の針を皮膚に刺入して高周波エネルギーを照射し、汗腺を熱凝固させる治療法です。ミラドライと同様にメスを使わない治療法であり、精度の高い汗腺の除去が可能とされています。局所麻酔を使用して行われるため、施術中の痛みはほとんどありません。
剪除法(せんじょほう)は、外科的にアポクリン汗腺を取り除く治療法です。脇の下の皮膚を数センチ切開し、皮膚の裏面に付着したアポクリン汗腺を直接確認しながら除去します。根本的な治療法として効果が高く、再発率が低い点が特徴です。一方で、外科的な手術であるため、術後の傷跡が残る可能性や、回復までの期間が比較的長いという点を理解しておく必要があります。
吸引法(サクション法)は、特殊な器具を使って皮下からアポクリン汗腺を吸引・破壊する方法です。剪除法と比べて傷跡が小さく、回復が早いという利点があります。ただし、汗腺の除去率は剪除法ほど高くない場合があるため、重度のワキガには剪除法と組み合わせて行われることもあります。
どの治療法が適しているかは、ワキガの程度・生活スタイル・肌の状態・希望するダウンタイムの長さなど、個々の状況によって異なります。医療機関でのカウンセリングを通じて、自分に最も合った治療法を選択することが重要です。アイシークリニック池袋院では、患者さんの状態に合わせた適切な治療法を提案しております。まずは気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「子どもの頃は気にならなかったのに、大人になってから急に臭いが強くなった」とご相談にいらっしゃる患者様が多く、ワキガが後天的な要因によっても悪化しうることはとても重要なポイントです。食生活の乱れやストレス、ホルモンバランスの変化など、日常生活の中に臭いを強める要因が潜んでいることも多いため、まずは生活習慣の見直しと合わせて専門医にご相談いただくことをお勧めします。最近の傾向として、メスを使わない低侵襲な治療への関心が高まっており、患者様それぞれのライフスタイルやご希望に合わせた治療法をご提案できますので、一人で抱え込まず気軽にお声がけください。」
🔍 よくある質問
はい、ワキガは後天的な要因によっても発症・悪化することがあります。アポクリン汗腺は思春期以降に性ホルモンの影響で活性化するため、子どもの頃は気にならなかった方でも、思春期や成人以降に臭いが気になり始めるケースは非常に多く見られます。食生活やストレス、ホルモンバランスの変化なども臭いを強める要因となります。
いくつかのセルフチェック方法があります。耳垢が湿っている(ベトベト・黄色い)場合や、白いTシャツの脇が黄ばむ場合はワキガの可能性があります。また、家族にワキガの人がいるかどうかも参考になります。ただしこれらはあくまで目安であり、確定的な診断は皮膚科や形成外科などの医療機関での診察が必要です。
食生活の見直しは臭いの軽減に効果が期待できます。動物性脂肪の多い食事やアルコール、ニンニク・ネギなどの硫黄化合物を含む食品は臭いを強める原因となります。一方、野菜・果物・発酵食品を積極的に取り入れ、腸内環境を整えることで体臭が和らぐとされています。ただし食生活だけで根本的に解決できるわけではないため、他のケアと組み合わせることが大切です。
いいえ、現在はメスを使わない治療法も複数あります。マイクロ波で汗腺を破壊する「ミラドライ」や、高周波エネルギーを用いる「ビューホット」などの低侵襲な治療法が普及しており、ダウンタイムが短い点が特徴です。アイシークリニックでは、患者様の状態やライフスタイルに合わせた治療法をご提案しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
はい、強い影響があります。精神的なストレスを感じると交感神経が刺激され、アポクリン汗腺の分泌が活発になります。また睡眠不足は自律神経やホルモン分泌のバランスを乱し、発汗量の増加や皮脂分泌の乱れにつながります。慢性的なストレスや睡眠不足が続くと臭いが悪化しやすいため、適度な運動や十分な睡眠など、生活習慣の改善も臭い対策として重要です。
💪 まとめ
ワキガは遺伝的な素因がある一方で、後天的な要因によっても発症・悪化することが理解していただけたかと思います。食生活・ストレス・ホルモンバランスの変化・生活習慣など、様々な要素がワキガの臭いに影響を与えています。
「生まれつきだから仕方ない」と諦めてしまう前に、まずは日常的なセルフケアを見直してみましょう。清潔を保つ・食生活を整える・ストレスを管理するといった基本的な対策だけでも、臭いの程度が大きく変わることがあります。
それでも改善が見られない場合や、対人関係に支障が出るほど気になる場合は、医療機関への相談を検討してください。ワキガの治療法は近年大きく進歩しており、メスを使わない低侵襲な治療から根本的な外科的治療まで、幅広い選択肢が用意されています。一人で悩まず、専門家に相談することが、快適な生活への近道です。
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- 医療脱毛は痛い?痛みの原因と部位別の特徴、対策を徹底解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)の定義・診断・治療法に関する医学的根拠。アポクリン汗腺の仕組み、遺伝的素因、および皮膚科的治療の選択肢についての専門的情報を参照。
- 日本形成外科学会 – 剪除法・吸引法などの外科的治療法や、ミラドライ・ビューホットといった低侵襲治療を含むワキガの形成外科的治療の標準的アプローチに関する情報を参照。
- PubMed – ABCC11遺伝子とワキガの関連性、人種間での遺伝子変異の出現率の違い、耳垢タイプとの相関、およびアポクリン汗腺の分泌メカニズムに関する査読済み学術研究論文を参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務