美顔器でたるみは改善できる?効果・種類・選び方を徹底解説

🪞 鏡を見るたびに「あれ、たるんできた?」と感じていませんか?

この記事を読めば、美顔器の「本当の効果」と「限界」が丸わかり。正しい知識を持たずに高額な美顔器を買い続けるのは、お金と時間のムダになるかも。

💬 「美顔器って実際どうなの?」「どれを選べばいい?」という疑問に、医学的な観点からズバリお答えします。

💡 この記事でわかること

  • ✅ EMS・RF・超音波・LEDの違いと正直な効果
  • ✅ 自宅ケアで対応できる範囲とその限界
  • ✅ 美顔器だけでは追いつかないとき、医療機関で何ができるか

🚨 これを知らずに美顔器を使い続けると…

たるみが進行してから気づいても、セルフケアでは戻せないレベルになっている可能性があります。早めの対策が重要です。


目次

  1. たるみが生じるメカニズムをおさらい
  2. 美顔器がたるみに作用する仕組み
  3. 美顔器の種類と特徴:EMS・RF・超音波・LEDを比較
  4. 美顔器選びのポイント:何を基準に選ぶか
  5. 美顔器の正しい使い方と注意点
  6. 美顔器の効果を高めるスキンケアとの組み合わせ
  7. 美顔器の限界:自宅ケアで対応できる範囲とは
  8. 医療機関のたるみ治療との違い
  9. まとめ

この記事のポイント

美顔器(EMS・RF・超音波・LED)は軽度のたるみ予防・維持に有効だが、家庭用は出力が低く中等度以上のたるみへの効果は限定的。医療機関の治療との併用が最も効果的なアンチエイジング戦略となる。

💡 1. たるみが生じるメカニズムをおさらい

美顔器の効果を正しく理解するために、まずはたるみが生じる原因について確認しておきましょう。

顔のたるみは、複数の要因が複合的に重なって生じます。皮膚の構造は、表面から表皮、真皮、皮下組織、そしてSMAS(表在性筋膜システム)と呼ばれる筋膜の層で構成されています。若い頃は真皮層にコラーゲンやエラスチンが豊富に存在しており、皮膚に弾力とハリを与えています。しかし加齢とともにこれらのタンパク質が減少・変性し、皮膚が薄くなってたるみやすくなります。

コラーゲンは皮膚の乾燥重量の約70%を占めるタンパク質で、線維芽細胞によって産生されます。加齢によって線維芽細胞の数や機能が低下し、コラーゲンの産生量が減る一方で、紫外線などの外的ダメージによってコラーゲンが分解されるスピードは上がります。この産生と分解のバランスが崩れることで、皮膚のハリが失われていきます。

また、顔には表情筋と呼ばれる筋肉が約20種類以上存在しています。この筋肉も年齢とともに衰えることで、顔の輪郭を支える力が弱まり、たるみにつながります。さらに、顔の脂肪(コンパートメント)が加齢によって萎縮・移動することも、たるみやくぼみを引き起こす一因です。

加えて、紫外線による光老化、乾燥、体重の増減、生活習慣(睡眠不足・喫煙・偏った食事)なども、たるみを加速させる要因として知られています。たるみは単純な「皮膚のたるみ」ではなく、皮膚・筋肉・脂肪・骨格の変化が組み合わさった複雑な現象なのです。

Q. たるみが生じる主な原因は何ですか?

顔のたるみは、加齢による真皮層のコラーゲン・エラスチンの減少、表情筋の衰え、顔の脂肪の萎縮・移動が複合的に重なって生じます。紫外線による光老化や睡眠不足・喫煙などの生活習慣もたるみを加速させる要因です。

📌 2. 美顔器がたるみに作用する仕組み

美顔器がたるみにアプローチする主な方法は、大きく分けて以下のようなものがあります。

まず、熱エネルギーを使ったアプローチです。RF(ラジオ波)を代表とする美顔器は、皮膚に微弱な電磁波を当てることで真皮層に熱を発生させます。この熱刺激によってコラーゲンが収縮し、即時的なハリ感を生み出すとともに、線維芽細胞が活性化して新しいコラーゲンの産生が促されます。ただし家庭用美顔器の出力は医療機器と比較して大幅に制限されているため、到達できる深さや熱量に限界があります。

次に、電気刺激を使ったアプローチです。EMS(電気的筋肉刺激)は、微弱な電流で筋肉を直接収縮させる技術です。表情筋に働きかけることで、筋肉のトーンを維持・向上させ、顔の輪郭を引き締める効果が期待されています。これはいわば「顔の筋トレ」であり、継続的な使用によって効果が現れるとされています。

超音波を利用したアプローチも注目されています。超音波振動によって皮膚の深部に刺激を与え、血行を促進したり、美容成分の浸透を助けたりする効果があるとされています。医療機器の超音波HIFU(高密度焦点式超音波)とは出力が大きく異なりますが、皮膚表面へのマッサージ効果や導入効果としての側面があります。

LED(光)を利用したアプローチでは、特定の波長の光を皮膚に照射することで、細胞の活性化を促します。赤色光はコラーゲン産生の促進、近赤外線は深部への働きかけ、青色光は抗炎症・殺菌効果があるとされています。たるみへの直接的な即効性は低いものの、継続使用によって皮膚の質感改善や予防的ケアに役立つとされています。

✨ 3. 美顔器の種類と特徴:EMS・RF・超音波・LEDを比較

市場に流通している美顔器は、搭載している技術によって大きく4種類に分類できます。それぞれの特徴や期待できる効果を詳しく見ていきましょう。

✅ EMS(電気的筋肉刺激)美顔器

EMSは「Electrical Muscle Stimulation」の略で、微弱な電流を皮膚に流すことで筋肉を収縮・弛緩させる技術です。主に表情筋に働きかけることで、顔のリフトアップやフェイスラインの引き締めを目的として使用されます。

EMS美顔器の特徴は、筋肉そのものへの刺激です。たるみの原因の一つが表情筋の衰えであることを考えると、筋肉を鍛えるアプローチは理にかなっています。継続的に使用することで、徐々に筋力の維持・向上が期待できます。ただし、皮膚の深い層への到達度や筋肉への実質的な影響は、個人差が大きいとされています。

使用感としては、ピリピリとした刺激を感じることが多く、敏感肌の方や心臓ペースメーカーを使用している方には適さない場合があります。使用前には必ず製品の注意事項を確認することが重要です。

📝 RF(ラジオ波)美顔器

RF(Radio Frequency)は高周波の電磁波を使って皮膚の深部を温める技術です。熱によってコラーゲンを収縮させ、即時的なハリ感を生み出すとともに、線維芽細胞を活性化してコラーゲンの新生を促します。

RF美顔器は、たるみへのアプローチとして最も医学的に研究が蓄積されているカテゴリーの一つです。医療機関で使用されるサーマクール(Thermacool)などの医療用RF機器は、その有効性が複数の臨床研究で示されています。家庭用RF美顔器はこれらの医療機器の技術を参考に開発されていますが、安全性確保のため出力が大幅に低く制限されています。

家庭用RF美顔器では数十ミリワットから数百ミリワット程度の出力が一般的ですが、医療機器では数十ワットに達することもあります。この出力の差が、効果の差に直結しています。とはいえ、継続的に使用することで肌のハリ感の維持や、スキンケア製品との組み合わせによる相乗効果が期待できます。

🔸 超音波美顔器

超音波美顔器は、1秒間に数万回から数百万回の振動を皮膚に与えることで、さまざまな効果をもたらします。超音波の振動は皮膚深部まで届くとされており、細胞レベルでのマッサージ効果、血行促進、化粧品成分の浸透促進(ソノフォレーシス)などが期待できます。

超音波美顔器の中でも、HIFU(高密度焦点式超音波)技術を搭載した製品は、医療機関のウルセラ(Ulthera)に近い技術として注目されています。ただし、家庭用HIFUデバイスの安全性については議論があり、使用方法を誤ると皮膚にダメージを与える可能性があります。特に日本では規制の議論が続いており、使用には慎重さが求められます。

一般的な超音波美顔器(HIFU非搭載)は、導入美顔器として化粧品の浸透を助けるために使われることが多く、たるみへの直接的な効果よりも、肌状態を整えることで間接的にたるみにくい肌作りをサポートするという使い方が現実的です。

⚡ LED(光)美顔器

LED美顔器は、特定の波長の光を皮膚に照射することで、皮膚細胞に光エネルギーを与える仕組みです。代表的な波長と効果は以下の通りです。

赤色光(630~660nm)は、線維芽細胞を活性化してコラーゲンや弾性繊維の産生を促進し、ハリや弾力の改善が期待されます。近赤外線(800~850nm)はより深部まで到達し、血行促進や細胞の修復を助けるとされています。青色光(415~470nm)は抗菌・抗炎症作用があり、ニキビ予防に使われることが多いです。

LED美顔器は即効性には乏しいものの、継続的な使用によって皮膚のコンディションを整え、たるみの予防的ケアとして機能すると考えられています。副作用が少なく安全性が高いため、敏感肌の方や初めて美顔器を使う方にも比較的使いやすいカテゴリーです。

🌟 複合型美顔器

近年では、EMS+RF、RF+LED、超音波+EMSなど、複数の技術を一つのデバイスに搭載した複合型美顔器も多く販売されています。複数のアプローチを組み合わせることで、相乗効果が期待できますが、一方でどの機能がどの効果に寄与しているかがわかりにくくなるというデメリットもあります。価格も高くなる傾向があるため、自分のたるみの悩みに合った機能が搭載されているかを確認してから選ぶことが大切です。

Q. EMS・RF・超音波・LEDはそれぞれ何に向いていますか?

EMSは表情筋を電気刺激で鍛え、フェイスラインの引き締めに向いています。RFは熱でコラーゲン産生を促し、真皮層へのアプローチに適しています。超音波は美容成分の浸透促進、LEDは肌コンディションを整える予防的ケアに効果的です。

🔍 4. 美顔器選びのポイント:何を基準に選ぶか

数多くの美顔器の中から自分に合うものを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

まず、自分のたるみの悩みを明確にすることが出発点です。フェイスラインのたるみが気になるのか、ほうれい線の深さが悩みなのか、全体的な皮膚のハリの低下なのかによって、適した技術が異なります。表情筋の衰えが強い場合はEMS、真皮層のコラーゲン減少が主な原因と考えられる場合はRFが向いているといわれています。

次に、科学的な裏付けの有無を確認しましょう。「臨床試験済み」「皮膚科医監修」などの表示がある製品は、一定の信頼性の指標となりますが、具体的なデータが公開されているかも確認できると理想的です。ただし、家庭用製品の場合、医療機器のような厳格な臨床試験が義務付けられているわけではないため、情報の解釈には注意が必要です。

心臓疾患のある方、ペースメーカーを使用している方、妊娠中の方、金属インプラントがある部位への使用については、EMS・RF製品を使用する際に禁忌となることがあります。また、敏感肌や肌荒れが続いている場合は、刺激の少ないLED美顔器から始めるのが安全です。

継続しやすさも大切なポイントです。美顔器の効果は一度使えば終わりではなく、継続的な使用によって徐々に現れます。操作が複雑すぎたり、使用時間が長すぎたりすると、続けることが難しくなります。毎日の習慣に組み込めるかどうかも考慮に入れましょう。

価格帯については、数千円から数十万円まで幅広く存在しますが、高価格=高効果とは限りません。必要な機能を絞り込み、適切な価格帯の製品を選ぶことが重要です。また、消耗品(導電ジェルなど)のランニングコストも合わせて確認しておくとよいでしょう。

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💪 5. 美顔器の正しい使い方と注意点

美顔器を購入しても、使い方が適切でなければ効果が得られなかったり、逆にトラブルを引き起こしたりすることがあります。以下の点に注意して使用することが重要です。

使用前の準備として、洗顔をしっかり行い、皮膚をクリーンな状態にすることが基本です。EMS・RF・超音波美顔器では、導電性を高め摩擦を防ぐためにジェルやローションを使用することが多いです。製品の指示に従い、適切な量のジェルを塗布してください。

使用中は、一か所に長時間当て続けることは避けましょう。特にRF美顔器では、同じ場所に長く当てすぎると過剰な熱が生じて、やけどや色素沈着を引き起こすリスクがあります。製品のマニュアルに記載された使用時間・移動速度を厳守してください。

使用頻度については、「毎日使えばより効果が出る」とは限りません。皮膚には回復のための時間が必要であり、過剰な刺激はかえって皮膚に負担をかけることがあります。製品ごとに推奨される使用頻度(週に数回など)が設定されていることが多いため、その指示に従うことが大切です。

使用後のケアも重要です。美顔器の使用後は皮膚が刺激を受けた状態になっています。保湿をしっかり行い、紫外線対策も忘れずに。特にRFやLED使用後の肌は光感受性が高まることがあるため、日中の外出前には日焼け止めを必ず塗布することを習慣にしましょう。

以下のような状態の方は、美顔器の使用を避けるか医師に相談の上で使用することをお勧めします。皮膚に炎症や傷がある場合、皮膚疾患(湿疹、乾癬、ニキビの炎症期など)がある場合、金属製のインプラントが顔周辺にある場合、心臓ペースメーカーを使用している場合、妊娠中または授乳中の場合、癌の治療中の場合などが該当します。

Q. 美顔器を使ってはいけない人はどんな人ですか?

心臓ペースメーカーを使用している方、顔周辺に金属インプラントがある方、妊娠中・授乳中の方、皮膚に炎症や傷がある方、湿疹・乾癬などの皮膚疾患がある方、がん治療中の方は使用を避けるか、事前に医師へ相談することが必要です。

🎯 6. 美顔器の効果を高めるスキンケアとの組み合わせ

美顔器単独での使用よりも、適切なスキンケアと組み合わせることで、たるみへのアプローチはより総合的になります。美顔器の効果を最大限に引き出すための、日々のスキンケアのポイントを解説します。

保湿は皮膚のバリア機能を守り、皮膚の弾力を保つために欠かせません。ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンなどを含む保湿剤を使用することで、皮膚に水分を補給し、乾燥によるたるみの悪化を防ぎます。保湿はRF・超音波美顔器の使用前(ジェル代わり)と使用後(ケア)の両方で重要です。

ビタミンC誘導体はコラーゲンの合成を促進する作用があり、抗酸化作用によって紫外線ダメージから皮膚を守ります。レチノール(ビタミンA誘導体)は皮膚のターンオーバーを促進し、コラーゲン産生を高めることが研究で示されています。ただし、使い始めは少量から徐々に増やすなど、適切な使用方法が求められます。

紫外線対策は、たるみ予防において最も重要なスキンケアの一つです。紫外線(特にUV-A)は真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを分解する酵素(MMP:マトリックスメタロプロテアーゼ)を活性化させます。日常的な紫外線ダメージが積み重なることで、皮膚の老化は大きく加速します。SPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを毎日使用することが、たるみ予防の基本です。

食生活においても、皮膚の健康を支える栄養素を意識して摂ることが大切です。タンパク質はコラーゲンの原料となり、ビタミンCはコラーゲン合成を助けます。亜鉛は皮膚の修復に関わり、抗酸化ビタミン(A、C、E)は酸化ストレスから皮膚を守ります。バランスのよい食事が、皮膚の内側からの健康を支えます。

また、表情筋のトレーニングも美顔器の効果を補完する方法の一つです。顔ヨガや表情筋エクササイズを取り入れることで、美顔器(特にEMS)の使用と相乗的に筋肉の維持・強化が期待できます。ただし、表情の癖や過度な繰り返し動作は逆にシワの原因になることもあるため、正しい方法で行うことが重要です。

💡 7. 美顔器の限界:自宅ケアで対応できる範囲とは

美顔器は手軽に日々のケアに取り入れられる便利なツールですが、その効果には明確な限界があります。自宅ケアで対応できる範囲を正しく理解することが、過度な期待によるがっかりを防ぎ、適切なケア計画を立てる上で重要です。

家庭用美顔器と医療機器の最大の違いは「出力」です。医療機器は医師の管理のもとで使用されるため、高い出力で真皮層や皮下組織の深部まで効果的にアプローチすることができます。一方、家庭用美顔器は安全性を最優先に設計されているため、出力が低く制限されており、皮膚の深部まで十分な刺激を届けることが難しい場合があります。

たるみの程度によっても、美顔器で対応できる範囲は異なります。軽度のたるみ(皮膚のハリ感の低下、初期のほうれい線など)に対しては、美顔器の継続使用が一定の維持・改善効果をもたらす可能性があります。しかし、中等度以上のたるみ(深いほうれい線、マリオネットライン、フェイスラインの崩れ、首のたるみ)に対しては、家庭用美顔器のみでは明らかな改善を実感することは難しいといえます。

「美顔器を使っているけれど、なかなか効果を感じない」という方が多い背景には、このような出力の限界と、たるみの進行度の問題が大きく関係しています。美顔器はたるみを「治す」というよりも、「進行を緩やかにする」「予防する」「現状を維持する」ための補助的なツールとして位置づけるのが現実的です。

また、美顔器の効果には個人差が大きいという点も理解しておく必要があります。皮膚の状態、年齢、使用頻度、使用方法、スキンケアとの組み合わせなど、多くの要因が効果に影響します。他の人に効果があったからといって、自分にも同じ効果が得られるとは限りません。

さらに、市場には効果が科学的に十分証明されていない製品も存在します。誇大広告や根拠の乏しい「劇的効果」を謳う製品には注意が必要です。購入前に成分・技術の科学的根拠、メーカーの信頼性などを調べることをお勧めします。

Q. 家庭用美顔器と医療機関のたるみ治療はどう違いますか?

家庭用美顔器は安全性確保のため出力が低く、軽度のたるみ予防・維持が主な役割です。医療機関の医療用RF・HIFUや糸リフトは数十〜数百倍の出力で真皮・SMAS層まで作用し、中等度以上のたるみにも明確な改善効果が期待できます。

📌 8. 医療機関のたるみ治療との違い

家庭用美顔器で満足できる効果が得られない場合や、より明確な改善を求める場合は、医療機関でのたるみ治療を検討することが一つの選択肢です。医療機関で提供されているたるみ治療は、科学的なエビデンスに基づいた技術を、医師の管理のもとで高い出力で行うものであり、家庭用美顔器とは大きく異なります。

💬 医療用RF(高周波)治療

医療機関で使用されるRF機器(サーマクール、ポラリス、インフィニなど)は、家庭用美顔器の数十倍から数百倍の出力で真皮層や皮下組織に熱を届けます。コラーゲンの収縮による即時的な引き締め効果と、数ヶ月にわたるコラーゲン新生による長期的な改善効果が期待できます。施術は医師または医師の指示のもとで行われ、治療前に局所麻酔を使用することもあります。効果は数ヶ月続くとされており、たるみが中等度程度の方に適した治療です。

✅ HIFU(高密度焦点式超音波)治療

HIFUは超音波を一点に集中させ、皮膚の深部(真皮層・SMAS層)に熱エネルギーを届ける技術です。医療機関で使用されるウルセラ(Ulthera)やダブロ(Doublo)などの機器は、家庭用超音波美顔器とは根本的に異なる出力と精度を持っています。SMAS層(筋膜層)にまでアプローチできる点が大きな特徴であり、フェイスリフト手術に近い効果を非切開で得られるとして注目されています。治療効果は施術後3〜6ヶ月かけて現れ、6〜12ヶ月程度持続するとされています。

📝 糸リフト(スレッドリフト)

皮膚の下に吸収性の特殊な糸を挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる治療法です。糸には方向性のあるコグ(とげ)が付いており、これが組織をつかんで引き上げます。即効性があり、たるみへの直接的なリフトアップ効果が得られます。糸は体内で徐々に吸収されますが、その過程でコラーゲン産生が促進されるため、効果の持続性も期待できます。エネルギー系治療と組み合わせることで相乗効果が得られることも多いです。

🔸 ヒアルロン酸注射・コラーゲン注射

たるみによって生じた溝(ほうれい線・マリオネットラインなど)や、脂肪の萎縮によって生じたくぼみにヒアルロン酸などのフィラー(充填剤)を注入することで、即時的なボリューム回復と輪郭の改善を図る治療です。注射によって行われるため侵襲性は低く、効果は直後から確認できます。持続期間は使用するフィラーの種類によって異なりますが、6〜24ヶ月程度が一般的です。

⚡ フェイスリフト手術

中等度から重度のたるみに対して、最も効果的かつ持続的な改善が期待できる方法が外科的なフェイスリフト(フェイシャルリフト)手術です。皮膚を切開してSMAS層ごと引き上げ、余分な皮膚を除去することで、大幅な若返り効果が得られます。一方でダウンタイムが長く、費用も高額になるため、適応の判断には医師との十分な相談が必要です。

医療機関でのたるみ治療を選ぶ際には、信頼できるクリニックで医師によるカウンセリングを受け、自分のたるみの程度・希望する改善度・予算・ダウンタイムの許容範囲などを総合的に考慮した上で、最適な治療法を選択することが重要です。美顔器と医療機関の治療は「どちらか一方」ではなく、組み合わせることでより効果的なアンチエイジングケアを実現できる場合もあります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、美顔器を長期間使用されても思うような効果が得られず、ご来院される患者様が多くいらっしゃいます。家庭用美顔器は日常的なたるみ予防・維持ツールとして有用ですが、中等度以上のたるみには医療機器との出力差から限界があるのが実情です。最近の傾向として、美顔器と医療機関での治療を上手に組み合わせることで、より満足度の高い結果を得られる方が増えており、ご自身のたるみの状態やライフスタイルに合わせた最適なケアプランを一緒に考えてまいりますので、まずはお気軽にご相談ください。」

✨ よくある質問

美顔器でたるみは本当に改善できますか?

美顔器は軽度のたるみの予防・維持・軽微な改善に一定の効果が期待できます。ただし、家庭用美顔器は安全性確保のため出力が低く制限されており、中等度以上のたるみに対して顕著な改善効果を期待することは難しいのが実情です。「たるみを治す」というよりも「進行を緩やかにする・予防する」ツールとして位置づけるのが現実的です。

EMS・RF・超音波・LEDのどの美顔器を選べばいいですか?

悩みの種類によって適した技術が異なります。表情筋の衰えによるたるみにはEMS、真皮層のコラーゲン減少が気になる場合はRFが向いています。超音波は美容成分の浸透促進、LEDは肌コンディションを整える予防的ケアに適しています。敏感肌の方や美顔器初心者には、副作用が少ないLED美顔器から始めることをお勧めします。

美顔器はどのくらいの頻度で使えばいいですか?

「毎日使えばより効果が出る」とは限りません。皮膚には回復のための時間が必要であり、過剰な刺激はかえって負担をかけることがあります。各製品に推奨使用頻度(週に数回など)が設定されていることが多いため、その指示に従うことが重要です。使用後は保湿と紫外線対策もしっかり行いましょう。

美顔器を使ってはいけない人はいますか?

以下の方は使用を避けるか、事前に医師へご相談ください。心臓ペースメーカーを使用している方、金属製インプラントが顔周辺にある方、妊娠中・授乳中の方、皮膚に炎症や傷がある方、湿疹・乾癬などの皮膚疾患がある方、癌の治療中の方が該当します。特にEMS・RF製品は禁忌事項が多いため、購入前に必ず注意事項を確認してください。

美顔器で効果が感じられない場合はどうすればいいですか?

美顔器を長期間使用しても効果が感じられない場合は、医療機関でのたるみ治療を検討することをお勧めします。

🔍 まとめ

美顔器はたるみへのアプローチとして一定の科学的根拠を持つ技術(EMS・RF・超音波・LED)を搭載しており、継続的に適切な方法で使用することで、軽度のたるみの予防・維持・軽微な改善に役立てることができます。特にセルフケアとして日常に取り入れやすく、スキンケアや生活習慣の改善と組み合わせることで、その効果はより高まります。

一方で、家庭用美顔器の出力には医療機器と比較して大きな制限があり、中等度以上のたるみに対して顕著な改善効果を期待することは難しいのが実情です。たるみが気になり始めたら早めにケアを開始し、美顔器を「たるみ予防・維持ツール」として活用しながら、必要に応じて医療機関でのプロフェッショナルな治療を組み合わせることが、最も効果的なアンチエイジング戦略といえるでしょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 皮膚の構造(表皮・真皮・コラーゲン・エラスチン)や光老化・紫外線によるたるみのメカニズム、皮膚疾患への対応に関する学会ガイドラインおよび専門情報
  • 日本美容外科学会 – 医療機関におけるたるみ治療(医療用RF・HIFU・糸リフト・ヒアルロン酸注射など)の概要・適応・安全性に関する患者向け情報および学会見解
  • 厚生労働省 – 家庭用美顔器を含む医療機器・美容機器の薬機法上の分類・規制・安全性に関する行政情報および消費者向け注意喚起

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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