
💊 「メトロニダゾール、ちゃんと理解して使えてますか?」
処方されたけど、お酒を飲んでしまった…副作用が心配…妊娠中でも使える?——そんな不安、この記事を読めば全部解決します。
⚡ 知らずに使うと危険な落とし穴があるこの薬について、婦人科・消化器・皮膚科それぞれの使い方から、絶対にやってはいけないアルコールとの組み合わせまで、わかりやすくまとめました。
🚨 読まないとこんなリスクが…
🔸 服用中にお酒を飲んで激しい嘔吐・動悸が起きるかも
🔸 妊娠中の使用可否を正しく知らないまま服用してしまう
🔸 他の薬との飲み合わせで思わぬ副作用が出る可能性
目次
- メトロニダゾールとはどんな薬か
- メトロニダゾールが効く病原体・疾患の種類
- メトロニダゾールの剤形と使い方
- 内服薬(錠剤)として使う場合
- 外用薬(ゲル・クリーム)として使う場合
- 主な副作用と対処法
- アルコールとの相互作用に要注意
- 妊娠中・授乳中の使用について
- 他の薬との飲み合わせ
- メトロニダゾールを使用する際のよくある疑問
- まとめ
この記事のポイント
📌 メトロニダゾールは嫌気性菌・原虫感染症(細菌性腟症・ピロリ菌等)に有効な抗菌薬で、外用薬は酒さ・ニキビにも使用される。✅ 服用中のアルコール摂取はジスルフィラム様反応を引き起こすため厳禁で、服用終了後48〜72時間も禁酒が必要。アイシークリニックでは専門医による適切な処方・説明のもと使用を推奨している。
💡 1. メトロニダゾールとはどんな薬か
メトロニダゾール(metronidazole)は、1950年代にフランスで開発された抗菌薬・抗原虫薬です。ニトロイミダゾール系と呼ばれる薬剤クラスに属し、細菌や原虫(寄生性の微生物)に対して強い殺菌・殺虫作用を発揮します。現在では世界保健機関(WHO)の「必須医薬品リスト」にも掲載されており、世界中で広く使用されている医薬品のひとつです。
この薬が特徴的なのは、嫌気性菌(酸素が少ない環境で増殖する細菌)や原虫に対して特に高い効果を発揮する点です。一般的な抗生物質が効きにくいとされる嫌気性菌にも有効なため、感染症治療において重要な役割を担っています。
メトロニダゾールの作用メカニズムは独特で、薬が細菌や原虫の細胞内に取り込まれた後、その生体内で活性化されることで、DNAの構造を破壊します。これによって病原体の増殖や生存が妨げられ、感染の原因となる微生物が死滅します。この仕組みは嫌気性の環境でより効率的に働くため、酸素濃度の低い環境を好む病原体に対して特に効果的です。
日本国内では「フラジール」という商品名で長く使用されてきましたが、近年はジェネリック医薬品(後発品)も普及し、「メトロニダゾール錠」などの名称で処方されることも多くなっています。また、外用薬(ゲルやクリーム)の形では、ニキビや酒さ(ロザセア)といった皮膚疾患の治療にも用いられます。
Q. メトロニダゾールはどのような仕組みで効果を発揮しますか?
メトロニダゾールは薬が細菌や原虫の細胞内に取り込まれた後、生体内で活性化されてDNAの構造を破壊することで病原体を死滅させます。酸素が少ない嫌気性環境でより効率的に働くため、嫌気性菌や原虫に対して特に高い効果を発揮します。
📌 2. メトロニダゾールが効く病原体・疾患の種類
メトロニダゾールは非常に幅広い病原体に対して効果を発揮します。主に以下のような疾患・病原体に対して使用されます。
✅ 嫌気性菌による感染症
嫌気性菌とは、酸素が少ないまたはない環境で生育する細菌のことです。口腔内、腸管内、女性の膣内など、体内の酸素濃度が低い部位ではさまざまな嫌気性菌が生息しており、感染症の原因となることがあります。メトロニダゾールはこれらの嫌気性菌に対して高い有効性を持っています。代表的な対象菌にはバクテロイデス属、クロストリジウム属、ペプトコッカス属などが挙げられます。
📝 細菌性腟症(BV)
細菌性腟症は、膣内の正常な細菌バランスが乱れることで生じる感染症です。正常な腟内ではラクトバチルス(乳酸菌)が多く存在していますが、この菌が減少してガルドネレラ属などの嫌気性菌が過剰に増殖することで発症します。おりものの増加や特有の魚臭いにおいが主な症状として現れます。メトロニダゾールは細菌性腟症の第一選択薬のひとつとして使用されます。
🔸 トリコモナス感染症
トリコモナス(Trichomonas vaginalis)は、性行為によって感染する原虫です。女性では膣炎、男性では尿道炎や前立腺炎を引き起こします。メトロニダゾールはトリコモナス感染症に対する第一選択薬として世界的に認められており、パートナーと同時に治療を行うことが再感染防止のために推奨されます。
⚡ ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染症
ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)は、胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんのリスク増加に関わる細菌です。ピロリ菌の除菌治療では、複数の抗菌薬とプロトンポンプ阻害薬(胃酸を抑える薬)を組み合わせた「多剤併用療法」が行われます。メトロニダゾールは、一次除菌で使われることもありますが、特にクラリスロマイシンに耐性がある場合の二次除菌療法において重要な選択肢となっています。
🌟 アメーバ赤痢・ジアルジア症
アメーバ赤痢は赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)、ジアルジア症はランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)による寄生虫感染症です。いずれも汚染された水や食物から感染し、下痢・腹痛・発熱などの症状を引き起こします。これらの原虫感染症に対してもメトロニダゾールは高い効果を示し、治療の中心的な役割を果たします。
💬 クロストリジウム・ディフィシル(C. diff)感染症
クロストリジウム・ディフィシル(現在はクロストリジオイデス・ディフィシルとも呼ばれます)は、抗菌薬の使用後に腸内環境が乱れることで増殖し、偽膜性大腸炎などを引き起こす嫌気性菌です。抗菌薬関連下痢症の主な原因菌のひとつであり、軽症から中等症の場合にはメトロニダゾールが治療薬として使用されることがあります。
✅ 皮膚疾患への応用
外用薬(ゲル・クリーム)としてのメトロニダゾールは、主に酒さ(ロザセア)の治療に使用されます。酒さは顔面の慢性的な赤みや炎症、ニキビに似た発疹が生じる皮膚疾患で、メトロニダゾールの抗炎症作用がその改善に役立つとされています。また、ニキビ(尋常性痤瘡)に対しても一定の効果が報告されており、美容皮膚科の領域でも注目されています。
✨ 3. メトロニダゾールの剤形と使い方
メトロニダゾールは複数の剤形で提供されており、治療する疾患や患者の状態によって適切な剤形が選択されます。主な剤形としては、内服薬(錠剤・カプセル)、外用薬(ゲル・クリーム・腟錠)、点滴静注薬があります。
Q. メトロニダゾール服用中にアルコールを飲むとどうなりますか?
メトロニダゾール服用中にアルコールを摂取すると、アセトアルデヒドが体内に蓄積し「ジスルフィラム様反応」が起こります。顔面紅潮・激しい頭痛・吐き気・動悸・めまいなどの強い不快症状が現れ、重症では意識障害に至ることもあります。服用終了後も48〜72時間は禁酒が必要です。
🔍 4. 内服薬(錠剤)として使う場合
内服薬は消化器系感染症、婦人科系感染症、全身的な嫌気性菌感染症などに対して使用されます。用法・用量は疾患によって異なりますが、一般的に1日2〜3回に分けて服用することが多いです。
食事の前後どちらでも服用できますが、吐き気や胃部不快感といった消化器症状が出やすい場合は、食後に服用することで症状が和らぐことがあります。服用期間は疾患によって異なりますが、医師の指示通りに最後まで飲み続けることが重要です。症状が改善したからといって自己判断で中止すると、耐性菌が生じたり感染が再燃したりするリスクがあります。
錠剤の場合、成人に対しては通常1回250mgまたは500mgが処方されますが、疾患の種類・重症度・体重・年齢・腎機能や肝機能の状態などによって調整されます。自己判断で用量を変えることは危険ですので、必ず処方された通りに服用してください。
💪 5. 外用薬(ゲル・クリーム)として使う場合
外用のメトロニダゾールは、皮膚に直接塗布して使用します。日本では主に酒さ(ロザセア)の治療薬として「ロゼックスゲル」という製品が承認されています。また、一部の美容皮膚科やクリニックでは、ニキビ治療やその他の皮膚炎症に対してオフラベル(適応外)で使用されることもあります。
使用方法としては、清潔にした患部に1日1〜2回、薄く均一に塗布します。目・口・鼻の粘膜への接触は避け、万が一付着した場合は速やかに水で洗い流してください。外用薬は全身への吸収量が少ないため、内服薬に比べて全身的な副作用は起こりにくいとされていますが、皮膚への刺激感や乾燥、かゆみなどが生じることがあります。
腟錠(膣内に挿入するタイプ)は細菌性腟症やトリコモナス感染症に対して使用されることがあります。使用方法については医師の指示に従い、適切なアプリケーターを用いて挿入します。生理中は原則として使用を避け、使用期間中は性行為を控えることが一般的に推奨されます。

🎯 6. 主な副作用と対処法
メトロニダゾールは有効性の高い薬ですが、使用に際してはいくつかの副作用に注意が必要です。副作用の種類と頻度を理解した上で、異変を感じた際には早めに医師や薬剤師に相談することが大切です。
📝 消化器系の副作用(比較的よく見られる)
最も頻繁に報告される副作用は消化器症状です。具体的には吐き気(悪心)、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢などがあります。これらの症状は服用開始後しばらくすると和らぐことが多いですが、症状が強い場合は医師に相談してください。食後に服用することで吐き気を軽減できる場合があります。
また、口の中に金属のような味(金属味)を感じることも報告されています。これはメトロニダゾールに特有の副作用で、服用終了後に消失することが多いです。不快ではありますが、危険なものではありません。
🔸 神経系の副作用
頭痛、めまい、眠気などの神経症状が現れることがあります。多くは軽度で一時的なものですが、車の運転や機械の操作を行う際には注意が必要です。
まれに末梢神経障害(手足のしびれや感覚異常)が報告されることがあります。これは長期間または大量使用した場合に生じやすく、症状が現れた場合は直ちに医師に報告してください。また、非常にまれですが中枢神経系の副作用(脳症、けいれんなど)が起こることも知られています。これらは重篤な副作用ですので、異常を感じたらすぐに医療機関を受診してください。
⚡ アレルギー反応
薬に対するアレルギー反応として、皮疹(発疹)、じんましん、かゆみが現れることがあります。重篤なアレルギー反応としてアナフィラキシー(全身性の急激なアレルギー反応)が起こることも非常にまれにありますが、この場合は呼吸困難、顔面浮腫、血圧低下などの症状が現れるため、速やかに救急対応が必要です。
🌟 血液系への影響
長期使用によって白血球や好中球が減少する(白血球減少症、好中球減少症)ことがまれに報告されています。このような場合、感染症にかかりやすくなるため、長期投与の際には定期的な血液検査が推奨されます。
💬 尿の変色
メトロニダゾールの代謝産物が尿中に排泄されることで、尿が赤褐色や暗色になることがあります。これは薬の代謝による一時的な現象で、健康上の問題がないことがほとんどですが、不安な場合は医師に確認することをお勧めします。
Q. メトロニダゾールの外用薬はどのような皮膚疾患に使われますか?
メトロニダゾール外用薬(ゲル・クリーム)は、主に顔面に慢性的な赤みや炎症が生じる酒さ(ロザセア)の治療に使用されます。抗菌作用に加えて抗炎症作用もあり、ニキビの治療にも効果が報告されています。アイシークリニックでは専門医が診察のうえ処方しています。
💡 7. アルコールとの相互作用に要注意
メトロニダゾールを使用する際に特に重要なのが、アルコールとの相互作用です。メトロニダゾールはアルコール(エタノール)を代謝する酵素であるアセトアルデヒド脱水素酵素の働きを阻害します。この酵素が阻害されると、アルコールを飲んだときに生じるアセトアルデヒドという有害物質が体内に蓄積し、ジスルフィラム様反応と呼ばれる強い不快症状を引き起こします。
ジスルフィラム様反応の症状には以下のようなものがあります。
- 顔面紅潮(顔が赤くほてる)
- 激しい頭痛
- 吐き気・嘔吐
- 動悸・心拍数の増加
- 血圧の低下
- 発汗
- めまい・ふらつき
- 重症の場合、意識障害や呼吸困難
これらの症状は非常に不快で、場合によっては危険な状態になることもあります。そのため、メトロニダゾールの服用中はアルコール飲料を一切飲まないことが大原則です。
注意すべきは、内服を終えた後もしばらくはアルコールを控える必要があることです。メトロニダゾールが体内から完全に排泄されるまでには一定の時間がかかるため、服用終了後少なくとも24〜48時間(製品や用量によっては72時間以上)はアルコール飲料の摂取を避けるよう医師や薬剤師から指導されます。
また、飲み物だけでなく、アルコールを含む食品(みりん、料理酒を使った料理など)や、アルコール含有の口腔洗浄液・うがい薬なども注意が必要です。さらに、外用薬として皮膚に塗布する場合も、全身への吸収は少ないながらも、念のためアルコールを避けることを推奨する場合があります。処方時に医師や薬剤師に確認するようにしましょう。
📌 8. 妊娠中・授乳中の使用について
妊娠中のメトロニダゾール使用については、慎重な判断が必要です。動物実験では催奇形性(胎児に奇形を引き起こす可能性)が報告されていますが、ヒトにおける研究では一般的に大きなリスクは認められないとする報告が多くあります。それでも、特に妊娠初期(妊娠12週未満)の使用はできる限り避けることが推奨されます。
一方、妊娠中に細菌性腟症やトリコモナス感染症などを治療しないことのリスク(早産・低出生体重児のリスク増加など)も無視できません。そのため、妊婦に対してメトロニダゾールを使用するかどうかは、治療の必要性と潜在的なリスクを医師が慎重に検討した上で判断します。妊娠中に感染症の症状があると感じた場合は、自己判断せず必ず産婦人科や担当医に相談してください。
授乳中については、メトロニダゾールが母乳中に移行することが知られています。授乳中の乳児に薬が届く可能性があることから、服用期間中は授乳を一時中断し、薬を飲み終えてから一定時間が経過した後に授乳を再開することを推奨する専門家もいます。授乳中に投薬が必要な場合は、薬のリスクと授乳の利点を医師と話し合い、最善の方法を選択してください。
Q. メトロニダゾールはワルファリンと併用しても大丈夫ですか?
メトロニダゾールはワルファリンの代謝を抑制し、血液凝固を防ぐ効果を増強するため、出血リスクが高まる可能性があります。併用する場合はPT-INRなどの凝固能を定期的にモニタリングし、必要に応じてワルファリンの用量を調整する必要があります。必ず事前に医師へ申告してください。
✨ 9. 他の薬との飲み合わせ
メトロニダゾールは他の薬と相互作用を起こすことがあるため、複数の薬を服用している場合は必ず医師・薬剤師に申告することが重要です。主な相互作用について解説します。
✅ ワルファリン(血液凝固を防ぐ薬)
メトロニダゾールはワルファリンの代謝を抑制し、血液を凝固しにくくする効果を増強することがあります。これにより出血リスクが高まる可能性があります。ワルファリンを服用中の方がメトロニダゾールを使用する場合は、PT-INR(プロトロンビン時間)などの凝固能を定期的にモニタリングし、必要に応じてワルファリンの用量を調整する必要があります。
📝 リチウム
双極性障害の治療などに用いられるリチウムは、メトロニダゾールとの併用によって血中リチウム濃度が上昇することがあります。リチウムは有効域と毒性域が近いため、濃度が上昇すると中毒症状(振戦、嘔吐、腎障害など)が現れるリスクがあります。リチウムを服用中の方は必ず医師に相談してください。
🔸 フェニトイン・フェノバルビタール(抗てんかん薬)
これらの抗てんかん薬はメトロニダゾールの代謝を促進する場合があり、メトロニダゾールの効果が低下することがあります。また、フェニトインの血中濃度が上昇する可能性も報告されています。抗てんかん薬を服用中の方は特に注意が必要です。
⚡ シクロスポリン(免疫抑制薬)

臓器移植後などに使用されるシクロスポリンは、メトロニダゾールとの併用によって血中濃度が変動することがあります。腎毒性などのリスクが高まる可能性があるため、使用には慎重な管理が必要です。
🌟 ジスルフィラム(アルコール依存症の治療薬)
ジスルフィラム(抗酒薬)とメトロニダゾールの併用は避けることが強く推奨されます。両者の相互作用によって、精神症状(混乱、精神病的反応)が引き起こされる可能性があります。
このほかにも相互作用を起こす可能性のある薬が存在します。市販薬やサプリメントも含め、現在服用・使用しているすべての薬や健康食品を医師・薬剤師に伝えることが、安全な薬物療法の基本です。
🔍 10. メトロニダゾールを使用する際のよくある疑問
💬 飲み忘れた場合はどうすればいい?
内服薬を飲み忘れた場合は、気づいた時点でできるだけ早く服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合(半分以上の時間が過ぎている場合の目安)は、その回は飛ばして次の通常の時間に1回分だけ服用してください。飲み忘れた分を補うために2回分を一度に服用することは絶対に避けてください。用法・用量の詳細については処方時に医師や薬剤師に確認しておくと安心です。
✅ 治療期間はどのくらい?
治療期間は疾患の種類や重症度によって大きく異なります。トリコモナス感染症では単回投与(一度に大量服用)のレジメンが用いられることもあれば、7日間服用するプロトコルもあります。細菌性腟症では通常7日間、ピロリ菌の除菌療法では他の薬と合わせて7〜14日間の服用が一般的です。アメーバ赤痢やジアルジア症では5〜10日程度が多いです。いずれも医師の指示に従い、途中で自己判断して中止しないことが大切です。
📝 耐性菌が生じることはある?
残念ながら、メトロニダゾールに対しても耐性を持つ菌が存在します。特にピロリ菌やトリコモナスでの耐性報告が増加しており、世界的な問題となっています。耐性の発生を防ぐためには、処方された通りに最後まで服用すること、不必要な抗菌薬の使用を避けることが重要です。治療後に症状が改善しない場合は、耐性の可能性も含めて医師に相談してください。
🔸 市販薬として購入できる?
日本ではメトロニダゾールの内服薬は医師の処方箋が必要な処方薬です。市販薬として自由に購入することはできません。外用薬についても、ロゼックスゲルは処方箋が必要な医療用医薬品です。自己判断での使用は症状の悪化や副作用のリスクを高める可能性があるため、必ず医師の診察を受け、適切な処方のもとで使用してください。
⚡ 小児への使用は可能?
メトロニダゾールは小児に使用されることもありますが、年齢・体重・疾患の種類に応じて用量が調整されます。小児への使用については必ず小児科医または専門医の指示に従ってください。特に新生児への使用は薬の代謝能力が未熟なため特別な管理が必要です。
🌟 腎臓・肝臓の機能が低下している場合は?
メトロニダゾールは主に肝臓で代謝され、腎臓から排泄されます。そのため、肝機能や腎機能が低下している患者では薬が体内に蓄積するリスクがあり、用量の調整や慎重な投与が必要です。肝臓病や腎臓病を抱えている方は、処方前に必ずその旨を医師に伝えてください。
💬 外用薬(ゲル)は美容目的で使用できる?
美容皮膚科の領域では、ニキビや皮膚の炎症、酒さなどに対してメトロニダゾールゲルが使用されることがあります。抗菌作用に加えて抗炎症作用もあることから、皮膚の赤みや炎症を抑える効果が期待されています。ただし、適切な診断なく自己判断で使用することは推奨されません。皮膚トラブルでお悩みの場合は皮膚科や美容皮膚科を受診し、専門医の指示のもとで使用するようにしましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、酒さ(ロザセア)やニキビでお悩みの患者様に対してメトロニダゾール外用薬をご提案する機会が多く、丁寧な説明のもとで使用いただくことで多くの方に改善の実感を得ていただいています。特にアルコールとの相互作用については内服薬を中心に見落とされがちな注意点ですので、処方の際には服用終了後48〜72時間はアルコールを控えていただくよう必ずお伝えしています。皮膚トラブルや感染症でお困りの際は自己判断せず、お気軽にご相談ください。患者様一人ひとりの状態に合わせた安全で適切な治療をご提案いたします。」
💪 よくある質問
嫌気性菌による感染症や原虫感染症に広く使用されます。具体的には細菌性腟症、トリコモナス感染症、ピロリ菌感染症、アメーバ赤痢などが対象です。また外用薬(ゲル)としては、酒さ(ロザセア)やニキビなどの皮膚疾患の治療にも用いられます。
アルコールとの併用により「ジスルフィラム様反応」が起こり、顔面紅潮・激しい頭痛・吐き気・動悸・めまいなどの強い不快症状が現れます。服用終了後も24〜72時間はアルコールを控える必要があります。みりんや料理酒を使った料理にも注意が必要です。
最も多いのは吐き気・腹痛・下痢などの消化器症状です。口の中に金属のような味がすることもあります。まれに手足のしびれ(末梢神経障害)や頭痛・めまいなどの神経症状が現れることもあります。気になる症状があれば早めに医師や薬剤師にご相談ください。
妊娠初期(12週未満)はできる限り使用を避けることが推奨されています。ただし感染症を放置するリスクもあるため、使用するかどうかは医師が慎重に判断します。授乳中は母乳への移行が知られているため、服用期間中は授乳を一時中断することが勧められる場合があります。必ず担当医にご相談ください。
はい、アイシークリニックでは酒さ(ロザセア)やニキビなどの皮膚トラブルに対して、メトロニダゾール外用薬をご提案しています。専門の医師が丁寧に診察・説明した上で処方いたします。皮膚の赤みや炎症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
🎯 まとめ
メトロニダゾールは、嫌気性菌感染症や原虫感染症に対して高い有効性を持つ医薬品です。細菌性腟症やトリコモナス感染症、ピロリ菌感染症、アメーバ赤痢など、幅広い疾患の治療に活用されており、外用薬としては酒さや皮膚炎症にも使用されています。
一方で、アルコールとの相互作用(ジスルフィラム様反応)や消化器症状、神経症状などの副作用に注意が必要です。服用中および服用後の一定期間はアルコールを厳禁とすること、他の薬との相互作用をチェックすること、妊娠中・授乳中は特に慎重に対応することが重要なポイントです。
メトロニダゾールは医師の処方によって使用する薬です。自己判断で使用したり途中で中断したりすることは、治療効果を損なったり耐性菌を生じさせたりするリスクにつながります。疑問や不安があれば、主治医や薬剤師に積極的に相談するようにしてください。
アイシークリニック池袋院では、皮膚トラブルや感染症に関するご相談を受け付けています。メトロニダゾールを含む外用薬の使用についても、専門の医師が丁寧に診察・説明いたします。皮膚の赤みや炎症、ニキビなどでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- WHO(世界保健機関) – メトロニダゾールのWHO必須医薬品リストへの掲載情報、および世界的な使用指針・推奨事項の参照
- 国立感染症研究所 – 細菌性腟症・トリコモナス感染症・アメーバ赤痢・ジアルジア症など、メトロニダゾールが適応となる各種感染症の病原体情報・疫学情報の参照
- 日本皮膚科学会 – 酒さ(ロザセア)およびニキビに対するメトロニダゾール外用薬(ロゼックスゲル)の使用根拠・診療ガイドラインの参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務