「気持ち悪い」症状の原因と対処法|いつ受診すべき?医師が解説

はじめに

「気持ち悪い」「吐き気がする」「ムカムカする」──こうした症状は、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。医学用語では「悪心(おしん)」や「嘔気(おうき)」と呼ばれるこの症状は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

しかし、「気持ち悪い」という症状の裏には、軽い胃腸の不調から重大な病気まで、実に様々な原因が潜んでいます。本記事では、気持ち悪さの原因、危険なサインの見分け方、対処法、そして医療機関を受診すべきタイミングについて、詳しく解説していきます。

「気持ち悪い」とは?医学的な定義

悪心と嘔吐の違い

医学的には、「気持ち悪い」という感覚は「悪心(おしん)」または「嘔気(おうき)」と呼ばれます。これは、吐き気を催す不快な感覚を指し、実際に吐くこと(嘔吐)とは区別されます。

  • 悪心・嘔気:吐きそうな不快感、胃のムカムカ感
  • 嘔吐:胃の内容物を口から吐き出す行為

悪心は嘔吐の前兆として現れることが多いですが、必ずしも嘔吐に至るわけではありません。また、悪心だけが長時間続くこともあり、これが日常生活の質を大きく低下させる原因となります。

気持ち悪さが起こるメカニズム

気持ち悪さは、脳の嘔吐中枢が刺激されることで生じます。この嘔吐中枢は延髄に位置し、様々な経路から刺激を受けます。

主な刺激経路は以下の通りです:

  1. 消化管からの刺激:胃腸の炎症や刺激物による直接的な刺激
  2. 前庭器官からの刺激:内耳のバランス感覚の異常(乗り物酔いなど)
  3. 化学受容器引金帯(CTZ)からの刺激:薬物や毒素、代謝異常による刺激
  4. 大脳皮質からの刺激:視覚、嗅覚、記憶、精神的ストレスなど

これらの経路が複雑に絡み合い、「気持ち悪い」という症状を引き起こすのです。

気持ち悪さの主な原因

気持ち悪さの原因は非常に多岐にわたります。ここでは、主な原因をカテゴリー別に詳しく解説していきます。

1. 消化器系の問題

急性胃腸炎(胃腸風邪)

最も一般的な原因の一つが急性胃腸炎です。ウイルスや細菌による感染が原因で、気持ち悪さに加えて以下の症状が現れます。

  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 発熱
  • 全身倦怠感

特に冬場に流行するノロウイルスやロタウイルス、食中毒を引き起こすカンピロバクターやサルモネラ菌などが代表的です。通常は数日で自然に回復しますが、脱水症状には注意が必要です。

胃炎・胃潰瘍

慢性的な胃の炎症や潰瘍も、気持ち悪さの原因となります。以下のような特徴があります。

  • 空腹時や食後の胃のムカムカ感
  • みぞおちの痛み
  • 胸焼け
  • 食欲不振
  • 吐血や黒い便(重症の場合)

ヘリコバクター・ピロリ菌の感染、ストレス、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の長期服用などが主な原因です。放置すると胃がんのリスクも高まるため、適切な治療が重要です。

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流することで起こる疾患です。以下の症状が特徴的です。

  • 胸焼け
  • 酸っぱいものがこみ上げる感覚
  • 気持ち悪さ
  • 胸の痛み
  • 喉の違和感

肥満、食べ過ぎ、就寝前の食事、アルコール、喫煙などが悪化因子となります。生活習慣の改善と薬物療法で症状をコントロールできることが多いです。

胆石症・胆嚢炎

胆嚢に石ができたり、炎症が起こったりすると、強い気持ち悪さを感じることがあります。

  • 右上腹部の激しい痛み
  • 背中や肩への放散痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 発熱(炎症がある場合)
  • 黄疸(重症の場合)

特に脂っこい食事の後に症状が出やすいのが特徴です。症状が強い場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。

膵炎

膵臓の炎症も、激しい気持ち悪さを引き起こします。

  • みぞおちから背中にかけての激痛
  • 持続的な吐き気・嘔吐
  • 腹部の張り
  • 発熱

アルコールの過剰摂取、胆石、高脂血症などが原因となります。急性膵炎は重症化すると命に関わることもあるため、注意が必要です。

腸閉塞(イレウス)

腸の内容物が流れなくなる状態で、以下の症状が現れます。

  • 激しい腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 腹部膨満感
  • 便やガスが出ない

手術後の癒着、腫瘍、ヘルニアなどが原因となります。緊急手術が必要になることもある重大な状態です。

2. 脳・神経系の問題

片頭痛

片頭痛の発作時には、頭痛とともに強い気持ち悪さを感じることがあります。

  • 片側または両側のズキズキとした頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 光や音に対する過敏性
  • 前兆症状(視覚障害など)

ストレス、睡眠不足、気圧の変化、特定の食品などがトリガーとなります。予防薬や急性期治療薬で症状をコントロールできることが多いです。

めまい症(メニエール病など)

内耳の問題によるめまいでは、気持ち悪さが強く現れます。

  • 回転性のめまい
  • 吐き気・嘔吐
  • 耳鳴り
  • 難聴
  • 冷や汗

メニエール病、良性発作性頭位めまい症(BPPV)、前庭神経炎などが代表的です。耳鼻咽喉科での専門的な診察が必要です。

脳腫瘍・脳圧亢進

脳腫瘍や脳内の圧力が高まると、以下の症状が現れます。

  • 朝方に強い頭痛
  • 吐き気・嘔吐(特に起床時)
  • 視力障害
  • けいれん
  • 意識障害

これらの症状がある場合は、早急に脳神経外科や神経内科を受診する必要があります。

脳卒中(脳梗塞・脳出血)

脳血管の障害でも気持ち悪さが現れることがあります。

  • 突然の激しい頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 片側の手足の麻痺
  • 言語障害
  • 意識障害

これらの症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。

脳震盪

頭部の打撲後に以下の症状が現れた場合は、脳震盪の可能性があります。

  • 吐き気・嘔吐
  • 頭痛
  • めまい
  • 記憶障害
  • 意識消失(一時的)

スポーツや事故後に症状が出た場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

3. 心理的・精神的な原因

ストレスや不安

精神的なストレスは、自律神経を通じて消化器系に影響を与え、気持ち悪さを引き起こします。

  • 慢性的なストレス状況での胃のムカムカ
  • 不安や緊張時の吐き気
  • 特定の状況(人前に出る、試験など)での症状
  • 動悸や発汗を伴うことも

ストレスマネジメントやリラクゼーション法、必要に応じてカウンセリングや薬物療法が有効です。

パニック障害

突然の強い不安発作で、以下の症状が現れます。

  • 激しい動悸
  • 吐き気
  • めまい
  • 息苦しさ
  • 死の恐怖

適切な精神科治療により症状をコントロールできます。

うつ病

うつ病では身体症状として気持ち悪さが現れることがあります。

  • 慢性的な気分の落ち込み
  • 食欲不振と吐き気
  • 疲労感
  • 睡眠障害
  • 興味や喜びの喪失

早期の精神科受診と適切な治療が重要です。

4. 乗り物酔い(動揺病)

内耳の平衡感覚と視覚情報のズレにより起こります。

  • 車、船、飛行機などでの移動中の症状
  • 吐き気・嘔吐
  • 冷や汗
  • 顔面蒼白

酔い止め薬の予防的使用や、座席の選び方、視線の置き方などで予防できます。

5. 薬の副作用

多くの薬が副作用として気持ち悪さを引き起こします。

抗がん剤

化学療法は最も強い吐き気を引き起こす治療の一つです。現在は制吐剤の進歩により、症状を大幅に軽減できるようになっています。

抗生物質

特に経口抗生物質は胃腸障害を起こしやすく、吐き気の原因となります。

鎮痛剤

NSAIDsやオピオイド系鎮痛剤も吐き気を引き起こすことがあります。

その他の薬

抗うつ薬、降圧薬、糖尿病治療薬、ホルモン剤なども吐き気の副作用があります。薬による吐き気が疑われる場合は、主治医に相談し、薬の変更や制吐剤の併用を検討しましょう。

6. ホルモンの変化

つわり(妊娠悪阻)

妊娠初期の最も一般的な症状の一つです。

  • 妊娠5〜6週頃から始まることが多い
  • 朝方に強い傾向(morning sickness)
  • 特定の匂いへの敏感さ
  • 食欲不振

通常は妊娠12〜16週頃までに改善しますが、重症の場合(妊娠悪阻)は入院治療が必要になることもあります。

月経関連

月経前症候群(PMS)や月経困難症でも吐き気が現れることがあります。

  • 月経前や月経中の症状
  • 下腹部痛を伴うことが多い
  • ホルモンバランスの変動が原因

生活習慣の改善や低用量ピル、鎮痛剤などで症状を軽減できます。

更年期障害

更年期のホルモン変動により、吐き気が生じることもあります。

7. 代謝・内分泌系の異常

糖尿病(ケトアシドーシス)

血糖値のコントロールが悪化すると、以下の症状が現れます。

  • 吐き気・嘔吐
  • 腹痛
  • 深く速い呼吸
  • 意識障害
  • 果物のような口臭

糖尿病性ケトアシドーシスは緊急事態であり、直ちに医療機関を受診する必要があります。

甲状腺機能異常

甲状腺ホルモンの異常も吐き気の原因となることがあります。

腎不全

腎臓の機能が低下すると、老廃物が体内に蓄積し、吐き気を引き起こします。

肝不全

肝機能の低下により、毒素が蓄積して吐き気が生じます。

8. 感染症

COVID-19

新型コロナウイルス感染症でも、消化器症状として吐き気が現れることがあります。

  • 発熱
  • 倦怠感
  • 吐き気・下痢
  • 味覚・嗅覚障害

その他の感染症

インフルエンザ、肝炎、髄膜炎、腎盂腎炎なども吐き気を伴うことがあります。

9. その他の原因

食物アレルギー・不耐症

特定の食品に対するアレルギーや不耐症(乳糖不耐症など)で吐き気が生じることがあります。

熱中症

高温環境での体温調節機能の障害により、以下の症状が現れます。

  • 吐き気・嘔吐
  • 頭痛
  • めまい
  • 大量の発汗または発汗停止
  • 意識障害(重症の場合)

低血糖

血糖値が急激に下がると、以下の症状が現れます。

  • 吐き気
  • 冷や汗
  • 動悸
  • 震え
  • 意識障害

一酸化炭素中毒

不完全燃焼による一酸化炭素の吸入で起こります。

  • 頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • めまい
  • 意識障害

命に関わる状態なので、すぐに換気し、救急車を呼びましょう。

危険なサインを見逃さない

気持ち悪さの多くは一時的なもので、自然に改善することが多いです。しかし、以下のような症状を伴う場合は、重大な病気の可能性があるため、直ちに医療機関を受診する必要があります。

すぐに救急車を呼ぶべき症状

  • 激しい胸痛:心筋梗塞の可能性
  • 突然の激しい頭痛:くも膜下出血の可能性
  • 片側の手足の麻痺や言語障害:脳卒中の可能性
  • 意識障害や錯乱:様々な重篤な状態の可能性
  • 呼吸困難:重篤なアレルギー反応や心肺の問題の可能性
  • 持続する激しい腹痛:腸閉塞、膵炎、虫垂炎などの可能性
  • 吐血や血便:消化管出血の可能性
  • けいれん発作:てんかんや脳の問題の可能性

早急に医療機関を受診すべき症状

  • 吐き気が1週間以上続く
  • 体重減少を伴う
  • 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
  • 高熱が続く
  • 脱水症状(口の渇き、尿量減少、皮膚の弾力性低下)
  • 妊娠中で水分も摂取できない
  • 薬の副作用が疑われる
  • 頭部打撲後の吐き気
  • 過去に同様の症状がなく、原因不明

気持ち悪い時の対処法

軽度の吐き気であれば、以下の対処法で症状を和らげることができます。

1. 安静にする

  • 横になって休む(頭を少し高くすると良い)
  • 静かで涼しい環境で過ごす
  • 深呼吸をしてリラックスする

2. 水分補給

  • 少量ずつこまめに水分を摂る
  • スポーツドリンクや経口補水液で電解質も補給
  • 冷たすぎるものは避ける
  • 炭酸水が楽に感じる人もいる

3. 食事の工夫

食べやすいもの

  • おかゆ、うどん
  • バナナ、りんご
  • クラッカー、トースト
  • ゼリー

避けるべきもの

  • 脂っこい食べ物
  • 辛い食べ物
  • アルコール
  • カフェイン
  • 強い匂いのある食品

4. 生姜の活用

生姜には吐き気を抑える効果があるとされています。

  • 生姜湯
  • 生姜入りのお茶
  • ジンジャーエール(砂糖の少ないもの)

5. ツボ押し

**内関(ないかん)**というツボが吐き気に効果的とされています。

  • 手首の内側、手のひら側
  • 手首のシワから指3本分肘側
  • 両手首にある
  • 優しく押す、または酔い止めバンドを使用

6. 姿勢の工夫

  • 食後すぐに横にならない
  • 上半身を少し高くして寝る
  • 締め付ける衣服を緩める

7. 環境調整

  • 換気をして新鮮な空気を取り入れる
  • 強い匂いを避ける
  • 適度な室温を保つ

8. 市販薬の使用

制吐剤

  • ドンペリドン(ナウゼリン)
  • メトクロプラミド(プリンペラン)
  • ジフェンヒドラミン(トラベルミン)

胃腸薬

  • H2ブロッカー(ガスター)
  • 制酸剤

注意点:市販薬を使用する際は、必ず用法用量を守り、他の薬との飲み合わせに注意しましょう。症状が改善しない場合や悪化する場合は、医療機関を受診してください。

医療機関での診断と治療

診察の流れ

問診

医師は以下のような質問をします。

  • いつから症状があるか
  • どのような状況で起こるか
  • 随伴症状(痛み、発熱、下痢など)
  • 食事内容や飲酒歴
  • 既往歴や服用中の薬
  • 妊娠の可能性(女性の場合)

身体診察

  • バイタルサイン測定(体温、血圧、脈拍)
  • 腹部の診察(圧痛、腫瘤の有無)
  • 神経学的診察(必要に応じて)
  • 眼底検査(脳圧亢進が疑われる場合)

検査

原因を特定するため、必要に応じて以下の検査が行われます。

血液検査

  • 一般血液検査(炎症反応、貧血など)
  • 生化学検査(肝機能、腎機能、電解質など)
  • 妊娠反応検査(必要に応じて)

画像検査

  • 腹部超音波検査
  • 腹部X線検査
  • 腹部CT検査
  • 頭部CT/MRI検査(脳の問題が疑われる場合)

内視鏡検査

  • 上部消化管内視鏡(胃カメラ)
  • 大腸内視鏡

その他

  • 心電図(心疾患が疑われる場合)
  • 平衡機能検査(めまいを伴う場合)

治療法

原因に応じた治療が行われます。

薬物療法

制吐剤

  • ドンペリドン
  • メトクロプラミド
  • オンダンセトロン(5-HT3受容体拮抗薬)
  • デキサメタゾン(ステロイド)

原因疾患の治療薬

  • 胃酸分泌抑制薬(PPIやH2ブロッカー)
  • 抗生物質(感染症の場合)
  • 片頭痛治療薬(トリプタン製剤など)
  • 抗めまい薬

輸液療法

脱水が強い場合や、経口摂取ができない場合は、点滴による水分・電解質補給が行われます。

生活指導

  • 食事指導
  • ストレス管理
  • 生活習慣の改善

外科的治療

腸閉塞、虫垂炎、胆石症など、手術が必要な疾患の場合は外科的治療が行われます。

予防のための生活習慣

1. 規則正しい食生活

  • 1日3食、規則正しく食べる
  • 食べ過ぎを避ける
  • ゆっくりよく噛んで食べる
  • 就寝2〜3時間前までに食事を済ませる

2. 胃腸に優しい食事

  • 脂っこい食べ物を控える
  • 刺激物(辛いもの、酸っぱいもの)を控える
  • 適度な食物繊維を摂る
  • 発酵食品で腸内環境を整える

3. ストレス管理

  • 十分な睡眠を取る
  • 適度な運動習慣
  • リラクゼーション法(瞑想、ヨガなど)
  • 趣味や楽しみの時間を持つ

4. アルコールとカフェインの適量

  • アルコールは適量に(男性は1日40g以下、女性は20g以下)
  • カフェインの過剰摂取を避ける

5. 禁煙

喫煙は胃酸分泌を増加させ、逆流性食道炎のリスクを高めます。

6. 適正体重の維持

肥満は逆流性食道炎や生活習慣病のリスクを高めます。

7. 薬の適切な使用

  • 痛み止め(NSAIDs)は空腹時を避けて服用
  • 医師の指示通りに薬を服用
  • 市販薬の長期使用は避ける

8. 水分補給

脱水を防ぐため、こまめな水分補給を心がけましょう。

9. 乗り物酔い対策

  • 酔い止め薬の予防的服用
  • 視線を遠くに向ける
  • 換気の良い席を選ぶ
  • 空腹や満腹を避ける

よくある質問(FAQ)

Q1. 気持ち悪さが続く場合、何日で受診すべきですか?

A. 明らかな原因がなく、2〜3日以上症状が続く場合は受診をお勧めします。また、症状が徐々に悪化する場合や、体重減少を伴う場合は早めに受診しましょう。

Q2. つわりがひどくて何も食べられません。どうすればいいですか?

A. 水分も摂取できない状態が続く場合は、妊娠悪阻の可能性があります。脱水や栄養不良は母体と胎児に影響するため、産婦人科を受診して点滴などの治療を受けましょう。

Q3. ストレスで気持ち悪くなるのは気のせいですか?

A. いいえ、ストレスによる吐き気は実際に起こる身体症状です。ストレスは自律神経を通じて消化器系に影響を与えます。心身医学的アプローチやストレス管理が有効です。

Q4. 市販の酔い止め薬と処方薬の違いは?

A. 基本的な成分は同じものもありますが、処方薬の方が選択肢が多く、より強力な制吐剤もあります。特に、化学療法による吐き気など強い症状には、処方薬が必要です。

Q5. 子供が気持ち悪いと言っています。様子を見ていいですか?

A. 子供の場合、急激に状態が悪化することがあります。元気がない、水分を摂れない、高熱がある、激しい腹痛がある場合は、早めに小児科を受診しましょう。

Q6. 朝だけ気持ち悪いのは何が原因ですか?

A. 朝の吐き気は、妊娠(つわり)、逆流性食道炎、低血糖、片頭痛、ストレスなど様々な原因が考えられます。パターンや随伴症状から原因を探る必要があります。

Q7. 食後に必ず気持ち悪くなります。

A. 胃炎、胃潰瘍、機能性ディスペプシア、胆石症、膵炎などの可能性があります。特に脂っこい食事後に症状が強い場合は、胆嚢や膵臓の問題を疑います。消化器内科を受診しましょう。

Q8. 気持ち悪さに効くツボはありますか?

A. 内関(ないかん)というツボが吐き気に効果的とされています。手首の内側、手のひら側で、手首のシワから指3本分肘側にあります。優しく押してみましょう。

まとめ

「気持ち悪い」という症状は、私たちが日常生活で頻繁に経験する不快な感覚ですが、その原因は実に多様です。軽い胃腸の不調から重大な病気まで、様々な可能性が考えられます。

重要なポイント:

  1. 多くは一時的なもの:胃腸炎、乗り物酔い、食べ過ぎなど、一時的な原因によるものが大半です
  2. 危険なサインを見逃さない:激しい胸痛、突然の頭痛、意識障害などを伴う場合は緊急事態です
  3. 原因に応じた対処が重要:原因によって適切な対処法は異なります
  4. 長引く場合は受診を:2〜3日以上続く場合や、体重減少を伴う場合は医療機関を受診しましょう
  5. 予防が大切:規則正しい生活習慣、ストレス管理、適切な食事が予防につながります

気持ち悪さは体からの重要なサインです。軽視せず、適切に対処し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。


参考文献

  1. 厚生労働省「e-ヘルスネット」悪心・嘔吐
    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
  2. 日本消化器病学会「患者さんとご家族のためのガイド」
    https://www.jsge.or.jp/citizens/
  3. 日本神経学会「神経疾患の診療ガイドライン」
    https://www.neurology-jp.org/guidelinem/
  4. 日本めまい平衡医学会「めまいの診療ガイドライン」
    https://www.memai.jp/
  5. 国立がん研究センター「がん情報サービス」制吐療法
    https://ganjoho.jp/
  6. 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン」
    https://www.jsog.or.jp/
  7. 日本心身医学会「心身医学の診療指針」
    https://www.shinshin-igaku.com/
  8. 日本救急医学会「救急診療指針」
    https://www.jaam.jp/
  9. 日本東洋医学会「漢方治療のエビデンスレポート」
    https://www.jsom.or.jp/
  10. 日本臨床内科医会「わかりやすい病気のはなし」
    https://www.japha.jp/

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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