「最近、なぜか涙が止まらない」「何をするにもやる気が出ない」といった症状に悩んでいませんか。こうした状態が続くと、仕事や日常生活に支障をきたすだけでなく、周囲との人間関係にも影響が出てしまうことがあります。やる気が出ない、涙が出るといった症状は、単なる疲れや一時的な落ち込みではなく、こころと身体が発しているSOSのサインかもしれません。厚生労働省の調査によると、うつ病を含む気分障害の患者数は年々増加傾向にあり、約16人に1人が生涯のうちに一度はうつ病を経験するといわれています。本記事では、やる気が出ない・涙が出る症状の原因や考えられる病気、自分でできる対処法、そして医療機関を受診すべきタイミングについて詳しく解説します。つらい症状を我慢せず、適切な対処法を知ることで、心身の健康を取り戻すきっかけにしていただければ幸いです。

目次
- やる気が出ない・涙が出るとは?こころからのSOSサイン
- やる気が出ない・涙が出る主な原因
- 考えられる病気・疾患
- 症状のセルフチェックリスト
- 自分でできる対処法
- 医療機関を受診する目安
- 医療機関での治療法
- 日常生活でのセルフケア
- 周囲の方へ:大切な人がつらそうなときの接し方
- よくある質問
😢 やる気が出ない・涙が出るとは?こころからのSOSサイン
日常生活の中で、誰しも気分が落ち込んだり、悲しくて涙が出たりすることはあります。しかし、特に理由もなく涙が止まらなくなったり、以前は楽しめていたことにも興味が持てなくなったりする状態が続く場合は注意が必要です。こうした症状は、こころと身体が限界に近づいているサインである可能性があります。
涙には、目を保護するための生理的な涙と、感情によって流れる涙の2種類があります。感情によって流れる涙は、脳の前頭葉皮質が刺激を受けることで発生します。通常、私たちの脳は神経伝達物質であるセロトニンの働きによって感情のバランスを保っていますが、大きなストレスを受けたり、心身が疲弊したりするとセロトニンの機能が低下し、感情のコントロールが難しくなることがあります。その結果、些細なことで涙が出たり、理由もなく泣いてしまったりという現象が起こるのです。
また、やる気が出ないという症状は、医学的には「意欲低下」や「無気力」と呼ばれます。これは単なる怠けではなく、脳内のエネルギーが枯渇している状態を示していることがあります。厚生労働省のメンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」では、うつ病を脳のエネルギーが枯渇してしまう状態と説明しています。好きだったことにも興味が持てない、何をするにも億劫に感じる、集中力が続かないといった症状は、脳が休息を必要としているサインかもしれません。
💊 やる気が出ない・涙が出る主な原因
やる気が出ない、涙が出るといった症状には、さまざまな原因が考えられます。ここでは主な原因について詳しく解説します。
⚡ ストレスの蓄積
現代社会において、ストレスは避けて通れないものです。以下のようなストレス要因が私たちを取り巻いています:
- 仕事の重圧
- 人間関係のトラブル
- 経済的な不安
- 家庭内の問題
これらのストレスが蓄積されると、心身のバランスが崩れ、涙もろくなったり、何事にもやる気が起きなくなったりすることがあります。特に日中に感じたストレスが夜になるとあふれ出し、一人でいるときや寝る前に感情が高ぶって涙が止まらなくなるケースも少なくありません。
😴 睡眠不足・生活リズムの乱れ
質の良い睡眠は、心身の健康を維持するために欠かせません。睡眠不足が続くと、脳の疲労回復が十分に行われず、感情のコントロールが難しくなります。
以下のような要因が生活リズムの乱れを引き起こします:
- 夜型の生活パターン
- 不規則な食事時間
- 過度なスクリーンタイム
- 運動不足
自律神経のバランスが乱れると、イライラしやすくなったり、急に涙が出たり、やる気が低下したりといった症状が現れることがあります。
🌸 環境の変化
以下のような環境の大きな変化は心身に負担をかけることがあります:
- 転職・転勤
- 引っ越し
- 結婚・出産
- 進学・卒業
- 家族の死別
たとえそれがポジティブな変化であっても、新しい環境に適応しようとする過程でストレスが生じ、心身の不調につながることがあります。特に春先は、進学や就職、異動など環境が大きく変わる時期であり、メンタルヘルスの不調を訴える方が増える傾向にあります。
🌺 ホルモンバランスの変化
女性の場合、月経周期に伴うホルモンバランスの変化が、気分の変動や涙もろさに影響することがあります。以下の時期は特に注意が必要です:
- 月経前(PMS)
- 妊娠中・産後
- 更年期
- 思春期
女性ホルモンは自律神経の働きにも関係しているため、ホルモンバランスの変化が自律神経の乱れを引き起こし、さまざまな心身の症状として現れることがあります。
🧠 脳内神経伝達物質の異常
やる気や感情のコントロールには、脳内の神経伝達物質が深く関わっています。代表的なものとして以下があります:
- セロトニン:精神の安定を保つ働きがあり、幸せホルモンとも呼ばれる
- ノルアドレナリン:意欲や集中力に関わる
- ドーパミン:喜びや快感を感じる際に分泌される
これらの神経伝達物質のバランスが崩れると、気分の落ち込み、意欲の低下、感情の不安定といった症状が現れることがあります。
🏥 考えられる病気・疾患
やる気が出ない、涙が出るといった症状が長期間続く場合、何らかの精神疾患や身体的な病気が隠れている可能性があります。ここでは、代表的な病気について詳しく解説します。
😔 うつ病
うつ病は、ストレスなどさまざまな原因により生じる、こころと身体の両方の症状からなる病気です。厚生労働省によると、約16人に1人は生涯のうちに一度はうつ病にかかるといわれており、決して珍しい病気ではありません。うつ病は脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの機能が低下することで発症すると考えられています。
うつ病の主な症状としては以下があります:
- 抑うつ気分
- 意欲の低下
- 興味や喜びの喪失
- 疲労感
- 集中力の低下
- 睡眠障害
- 食欲の変化
- 自責感
- 涙もろさ
これらの症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性が考えられます。うつ病は「こころの風邪」ともいわれますが、風邪と比べて非常につらい症状であり、適切な治療を受けないと日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
🎯 適応障害
適応障害は、特定のストレス要因によって心身のバランスが崩れ、日常生活に支障をきたしている状態です。うつ病と異なり、適応障害ではストレスの原因がはっきりしているのが特徴です。
以下のような状況がストレス要因となることが多いです:
- 転勤・配転
- 新しい人間関係
- 職場環境の変化
- 学校での問題
- 家族関係の変化
適応障害の大きな特徴は、ストレス要因から離れると症状が改善することです。例えば、仕事上の問題がストレス要因となっている場合、勤務する日は憂うつで涙が止まらなくなっても、休みの日には気分が少し楽になったり、趣味を楽しめたりすることがあります。
⚖️ 自律神経失調症
自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、さまざまな心身の症状が現れる状態です。
身体症状として以下があります:
- 動悸・めまい
- 頭痛・肩こり
- 倦怠感・疲労感
- 不眠・睡眠障害
- 胃腸の不調
精神症状として以下があります:
- イライラ・不安感
- やる気が出ない
- 急に涙が出る
- 感情のコントロールが困難
🔄 双極性障害(躁うつ病)
双極性障害は、気分が高揚する躁状態と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す病気です。うつ状態のときには、強い抑うつ感、意欲の低下、涙もろさなどの症状が現れます。一方、躁状態のときには、気分が異常に高揚し、活動的になりすぎたり、衝動的な行動をとったりすることがあります。
🩺 その他の原因となりうる疾患
やる気が出ない、涙が出るといった症状は、精神疾患だけでなく、身体的な病気によって引き起こされることもあります:
- 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌減少により倦怠感、気分の落ち込みが現れる
- 糖尿病:血糖値の変動が気分に影響
- 心臓病・がんなどの慢性疾患:身体的ストレスからうつ症状が現れる
- 脳梗塞・心筋梗塞:これらを患っている方はうつ病にかかりやすい
✅ 症状のセルフチェックリスト
以下のチェックリストで、ご自身の状態を確認してみましょう。当てはまる項目が多い場合は、専門医への相談をおすすめします。
こころの症状に関するチェック項目
- 理由もなく涙が出ることがある
- 以前楽しめていたことに興味が持てなくなった
- 何をするにもやる気が起きない
- 気分が落ち込んだ状態が続いている
- 集中力が低下している
- 些細なことで不安になったりイライラしたりする
- 自分は価値のない人間だと感じる
- 人に会いたくない・話したくないと感じる
身体の症状に関するチェック項目
- 寝つきが悪い、または夜中に何度も目が覚める
- 朝起きるのがつらい
- 食欲がない、または過食してしまう
- 身体がだるく疲れやすい
- 頭痛や肩こりが続いている
- 動悸やめまいがある
- 胃の不快感や下痢・便秘がある
これらの症状が2週間以上続いている場合は、うつ病やその他の精神疾患の可能性が考えられます。また、症状が2週間未満であっても、日常生活や仕事に支障が出ている場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
🛠️ 自分でできる対処法
やる気が出ない、涙が出るといった症状を感じたとき、まずは自分でできる対処法を試してみましょう。ただし、症状が重い場合や長期間続く場合は、無理をせず専門医に相談することが大切です。
😴 十分な休養をとる
心身の疲労が蓄積している場合、まずは休養をとることが最も重要です。以下を心がけましょう:
- 可能であれば、仕事を休む
- 家事を手伝ってもらう
- 毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる
- 寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控える
- 寝室の環境を整える
🎯 ストレスの原因を特定し、距離を置く
やる気が出ない、涙が出る原因が特定のストレス要因によるものである場合、可能な範囲でそのストレス要因から距離を置くことが効果的です:
- 仕事の負担が大きすぎる場合は上司に相談して業務量を調整
- 人間関係がストレスになっている場合は接触を減らす
- 休日には仕事のことを考えないようにする
- こころを休める時間を意識的に作る
⏰ 規則正しい生活を心がける
自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい生活が重要です:
- 毎日決まった時間に起床・就寝する
- バランスの良い食事を規則正しくとる
- 適度な運動を取り入れる
- 朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
🏃♀️ 適度な運動を取り入れる
運動には、ストレスを発散し、気分を改善する効果があります:
- ウォーキングやストレッチ、ヨガなど無理のない範囲で
- リズム運動(ウォーキング、ダンス、歌など)はセロトニンの分泌を促進
- まずは5分程度の軽い散歩から始める
💬 誰かに話を聞いてもらう
つらい気持ちを一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことは、こころの負担を軽くする効果があります:
- 家族や友人、職場の同僚など話しやすい相手に相談
- こころの健康相談統一ダイヤルや、よりそいホットラインの活用
- 話すことで気持ちが整理される
- 新たな視点を得られることがある
🧘♀️ リラクゼーション法を実践する
以下のリラクゼーション法で、緊張した心身をほぐすことができます:
- 深呼吸・腹式呼吸:副交感神経を優位にし、リラックス状態を促す
- 瞑想:心を落ち着かせる効果
- アロマテラピー:好きな香りでリラックス
- 入浴:ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
🏥 医療機関を受診する目安
自分でできる対処法を試しても症状が改善しない場合や、以下のような状態が見られる場合は、精神科や心療内科などの専門医を受診することをおすすめします。
受診をおすすめする状態
- 気分の落ち込みや涙もろさ、やる気の低下などの症状が2週間以上続いている
- 十分な休養をとっても症状が改善しない
- 日常生活や仕事に支障が出ている(仕事に集中できない、家事ができない、人と会えないなど)
- 2週間以上の不眠や、1カ月で体重の5%以上の増減がある
- 死にたいという気持ちがある場合は、至急専門医を受診
希死念慮は、精神的に非常につらい状態にあるサインです。自分を傷つけたい、死について考えてしまうという場合は、迷わず精神科救急や相談窓口に連絡してください。
うつ病をはじめとする精神疾患は、早期発見・早期治療によって回復が早くなり、症状も軽症で済むといわれています。厚生労働省の調査によると、うつ病を発症している方のうち、実際に医療機関を受診している方は4分の1程度にとどまっています。「この程度で病院に行っていいのか」「もう少し様子を見よう」と思わず、少しでも心配な症状があれば専門医に相談することが大切です。
💊 医療機関での治療法
やる気が出ない、涙が出るといった症状で医療機関を受診した場合、医師による診察と検査を経て、適切な治療が行われます。ここでは、主な治療法について解説します。
😴 休養と環境調整
治療の基本は、十分な休養をとることです。症状が重い場合は、仕事や学校を休むことが必要になることもあります。
環境調整の例:
- 過重労働が原因の場合:業務量の調整や休職を検討
- 人間関係がストレスの場合:配置転換を相談
- 学校での問題:学習環境の調整
💊 薬物療法
うつ病やその他の精神疾患と診断された場合、抗うつ薬などの薬物療法が行われることがあります。抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの働きを調整し、症状を改善する効果があります。
代表的な抗うつ薬:
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
- SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
重要なポイント:
- 抗うつ薬は効果が現れるまでに2〜3週間ほどかかる
- すぐに効果が感じられなくても、医師の指示に従って継続することが大切
- 症状が改善しても自己判断で服薬を中止すると再発のリスクが高まる
- 減薬や中止のタイミングは必ず医師と相談
🗣️ 精神療法・カウンセリング
薬物療法と並んで重要なのが、精神療法やカウンセリングです。認知行動療法は、うつ病や適応障害などに効果があるとされる代表的な精神療法です。
主な精神療法:
- 認知行動療法:ストレスに対する考え方のパターン(認知)を見直し、より適応的な考え方や行動を身につける
- 問題解決療法:現在抱えている問題と症状に焦点を当て、解決方法を見出していく
- 対人関係療法:対人関係の改善を通じて症状の軽減を図る
🌱 日常生活でのセルフケア
治療と並行して、日常生活でのセルフケアを継続することも大切です。ここでは、日々の生活の中で取り入れられるセルフケアの方法を紹介します。
☀️ セロトニンを増やす生活習慣
精神の安定に重要な役割を果たすセロトニンの分泌を促進するためには、以下が効果的です:
- 日光を浴びること:朝起きたら太陽の光を浴びる習慣をつける
- リズム運動:ウォーキングや散歩、ダンスなど
- トリプトファンを含む食品:大豆、卵、バナナ、牛乳など
🍽️ バランスの良い食事
脳の働きを維持するためには、バランスの良い食事が欠かせません。特に重要な栄養素:
- ビタミンB群:神経伝達物質の合成に必要
- 鉄分:不足すると疲労感や意欲低下につながる
- 亜鉛:うつ症状の改善に関わる
注意点:
- 偏った食事や過度なダイエットは避ける
- 主食・主菜・副菜をバランスよく摂る
- 過度なカフェインの摂取は控える
🍺 アルコールとの付き合い方
つらい気持ちをまぎらわせるために、お酒に頼りたくなることがあるかもしれません。しかし、アルコールは一時的に気分を楽にするように感じても、実際には抑うつ症状を悪化させたり、睡眠の質を低下させたりする作用があります。
注意点:
- 抗うつ薬などの薬を服用している場合、アルコールとの相互作用で副作用が強く出ることがある
- 治療中はできるだけアルコールを控える
💝 自分を責めすぎない
やる気が出ない、涙が出るという状態になると、「自分は弱い人間だ」「こんなことで落ち込んでいる場合ではない」と自分を責めてしまうことがあります。
大切なこと:
- これらの症状は脳の機能の変化によって引き起こされるもので、本人の意志の弱さや甘えではない
- 自分を責めることは症状を悪化させる要因になる
- 「今はこころと身体を休める時期なのだ」と受け入れる
- 自分に優しくすることを心がける
🤝 周囲の方へ:大切な人がつらそうなときの接し方
身近な方がやる気が出ない、涙が出るといった症状を抱えている場合、どのように接すればよいのでしょうか。ここでは、周囲の方に向けたアドバイスを紹介します。
👂 話を聴く姿勢を大切に
まずは、相手の話をじっくりと聴くことが大切です。以下を心がけましょう:
- 「大丈夫?」「どうしたの?」と声をかける
- 相手が話しやすい雰囲気を作る
- アドバイスや解決策を急いで提示しない
- 相手の気持ちに寄り添う
- 「つらかったね」「大変だったね」と共感の言葉をかける
⚠️ 避けたい言葉
以下のような言葉は、本人にとってはプレッシャーや負担に感じられることがあります:
- 「頑張って」
- 「気の持ちようだよ」
- 「もっと頑張れるはずだ」
- 「甘えているのではないか」
- 「怠けているのではないか」
うつ病や適応障害などの精神疾患は、本人の意志の問題ではなく、脳の機能の変化によって引き起こされるものです。誤解に基づく発言は避け、病気として理解することが大切です。
🏥 専門家への相談を勧める
症状が長引いていたり、日常生活に支障が出ていたりする場合は、専門家への相談を勧めてみましょう:
- 「病院に行きなさい」と強制しない
- 「一緒に病院に行こうか」と優しく提案
- 「話を聞いてもらうだけでも楽になるかもしれないよ」と伝える
- 受診に抵抗がある場合は、相談窓口やオンライン相談を勧める
👁️ 見守る姿勢を忘れずに
回復には時間がかかることを理解し、焦らず見守る姿勢を持ちましょう:
- 症状には波があり、良くなったり悪くなったりを繰り返すことがある
- 「早く元気になってほしい」という気持ちをプレッシャーにしない
- 本人のペースを尊重する
- 安心して療養できる環境を整える

❓ よくある質問
やる気が出ない、涙が出るといった症状は、うつ病の初期症状として現れることがあります。特にこれらの症状が2週間以上続き、日常生活に支障が出ている場合は、うつ病の可能性が考えられます。ただし、適応障害や自律神経失調症など他の疾患でも同様の症状が現れることがあるため、正確な診断には専門医の診察が必要です。症状が続く場合は、精神科や心療内科を受診することをおすすめします。
涙が止まらない症状は、ストレスの蓄積が原因である可能性があります。大きなストレスを受けると、精神を安定させるセロトニンの機能が低下し、感情のコントロールが難しくなることがあります。また、涙を流すことには、ストレスホルモンを排出する効果があるともいわれています。ただし、涙が止まらない状態が続く場合は、うつ病や適応障害などの精神疾患が隠れている可能性もあるため、専門医への相談をおすすめします。
気分の落ち込み、やる気の低下、涙もろさなどの症状が2週間以上続いている場合は、精神科や心療内科を受診することをおすすめします。2週間未満であっても、日常生活や仕事に支障が出ている場合、十分な休養をとっても改善しない場合、死にたいという気持ちがある場合は、すぐに専門医を受診してください。早期に受診することで、回復が早くなったり、症状が軽症で済んだりする可能性が高まります。
うつ病は適切な治療を受けることで回復が期待できる病気です。治療には休養、薬物療法、精神療法などがあり、症状や状態に応じて組み合わせて行われます。抗うつ薬の効果が現れるまでには2〜3週間程度かかることがありますが、医師の指示に従って治療を継続することが大切です。回復までの期間は個人差がありますが、焦らず自分のペースで治療に取り組むことが重要です。再発を防ぐためには、症状が改善した後も一定期間は治療を継続することが推奨されています。
ストレス解消法として、適度な運動(ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど)、十分な睡眠、リラクゼーション法(深呼吸、瞑想、入浴など)、趣味や好きなことをする時間を作る、信頼できる人に話を聞いてもらうなどがあります。また、規則正しい生活を心がけ、朝日を浴びる、バランスの良い食事をとることもセロトニンの分泌を促し、心の安定につながります。ただし、症状が重い場合は無理をせず、専門医に相談することをおすすめします。
📚 参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
やる気が出ない、涙が出るといった症状は決して珍しいものではありません。これらは心と体からのSOSサインであり、早期に適切な対処をすることで回復が期待できます。一人で抱え込まず、症状が2週間以上続く場合は専門医にご相談いただくことをおすすめします。