白血球が少ないとは?原因・症状・検査・対処法を専門医が詳しく解説

健康診断や血液検査で「白血球が少ない」と指摘され、不安を感じている方は少なくありません。白血球は私たちの体を感染症から守る重要な免疫細胞です。本記事では、白血球減少症について、その原因から検査方法、日常生活での対策まで、一般の方にもわかりやすく解説いたします。


## 📋 目次
  1. 白血球とは何か
  2. 白血球の種類と役割
  3. 白血球の基準値と「少ない」の定義
  4. 白血球が少ないときに現れる症状
  5. 白血球減少の主な原因
  6. 検査と診断の流れ
  7. 白血球減少症の治療法
  8. 日常生活での感染予防と対策
  9. 食事と生活習慣の見直し
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ

## 🔬 白血球とは何か

白血球は、血液中に存在する細胞成分の一つで、私たちの体を細菌やウイルスなどの病原体から守る「免疫システム」の中心的な役割を担っています。

血液は大きく分けて、以下の成分から構成されています:

  • 赤血球
  • 白血球
  • 血小板
  • 血漿(液体成分)

このうち白血球は、体内に侵入した異物を攻撃・排除する働きを持ち、「体の防衛隊」とも呼ばれています。

白血球は骨髄(骨の中心部にある組織)で作られ、血液に乗って全身を循環しながら、常に病原体の侵入がないかをパトロールしています。感染が起こると、白血球は素早く感染部位に集まり、病原体と戦います。

健康な成人の血液1マイクロリットル(μL)あたり、白血球は通常3,500〜9,000個程度存在します。この数値は個人差があり、運動やストレス、食事などによっても一時的に変動することがあります。


## 🧪 白血球の種類と役割

白血球は単一の細胞ではなく、形態や機能の異なる5種類の細胞の総称です。それぞれが異なる役割を担い、互いに協力しながら免疫機能を維持しています。

### 🎯 好中球(全白血球の50〜70%)

好中球は白血球の中で最も数が多く、細菌や真菌(カビ)などの感染に対する防御の最前線で活躍します。好中球は「貪食作用」と呼ばれる働きを持ち、病原体を自らの細胞内に取り込んで消化・分解します。

好中球は感染が起こると、血管壁を通過して感染部位に素早く集まる性質があります。傷口から出る膿の主成分は、実は病原体と戦って死んだ好中球の残骸です。好中球の寿命は血液中で約10時間と短く、1日に約1,000億個もの好中球が骨髄で新たに作られています。

### 🛡️ リンパ球(全白血球の20〜40%)

リンパ球は、より精密な免疫反応を担当する細胞です。リンパ球には以下の種類があります:

  • B細胞
  • T細胞
  • NK(ナチュラルキラー)細胞

B細胞は「抗体」というタンパク質を産生し、特定の病原体を認識して攻撃します。T細胞はウイルスに感染した細胞やがん細胞を直接攻撃したり、他の免疫細胞の働きを調整したりします。NK細胞は、異常な細胞を見つけ出して破壊する働きを持っています。

リンパ球は「獲得免疫」と呼ばれる仕組みの中心であり、一度戦った病原体の情報を記憶する能力を持っています。これがワクチンが効く仕組みの基盤となっています。

### 🔍 単球(全白血球の3〜8%)

単球は白血球の中で最も大きな細胞で、組織内に移動すると「マクロファージ(大食細胞)」に変化します。マクロファージは強力な貪食能力を持ち、好中球で処理しきれなかった病原体や、死んだ細胞、老廃物などを処理します。

また、マクロファージは病原体の情報をリンパ球に伝える「抗原提示」という重要な役割も担っており、獲得免疫の発動に欠かせない存在です。

### ⚡ 好酸球(全白血球の1〜5%)

好酸球は主に寄生虫感染に対する防御やアレルギー反応に関与します。気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患では、好酸球が増加することが知られています。

### 💫 好塩基球(全白血球の0.5〜1%)

好塩基球は白血球の中で最も数が少なく、ヒスタミンやヘパリンなどの物質を含む顆粒を持っています。アレルギー反応や炎症反応に関与し、蕁麻疹や気管支喘息などの症状に関わっています。


## 📊 白血球の基準値と「少ない」の定義 ### 📈 白血球数の基準値

白血球数の基準値は、検査機関によって若干の差がありますが、一般的に以下の範囲が正常とされています:

  • 成人:3,500〜9,000個/μL(施設により±500程度の差あり)
  • 小児:年齢によって異なり、成人より高めの傾向

この基準値を下回る状態を「白血球減少症」といいます。医学的には、白血球数が3,000/μL以下になると白血球減少症と診断されることが多いです。

### ⚠️ 好中球減少症の定義

臨床的により重要なのは、白血球全体の数よりも、その中でも最も多くを占める好中球の数です。好中球が1,500/μL以下になると「好中球減少症」と定義されます。

好中球数による感染リスクの目安:

  • 1,000〜1,500/μL:軽度の減少、感染リスクはやや上昇
  • 500〜1,000/μL:中等度の減少、感染リスクが明らかに上昇
  • 500/μL未満:重度の減少、重篤な感染症のリスクが非常に高い

特に好中球が500/μL未満になると、通常では感染を起こさないような弱い病原体でも重症感染症を引き起こす可能性があり、厳重な注意が必要です。

高桑康太 医師・当院治療責任者

白血球数の日内変動は意外に大きく、早朝と夕方では1.5倍程度の差が出ることもあります。そのため、1回の検査で基準値をわずかに下回っただけでは慌てる必要はありません。大切なのは経過を見ることです。過去の検査結果と比較して、明らかに減少傾向にあるか、または感染症状が現れているかどうかが重要な判断ポイントとなります。

### 📅 検査値の日内変動について

白血球数は、実は一日の中でも変動しています:

  • 早朝は低めで、夕方にかけて上昇する傾向
  • 食事後、運動後、ストレスがかかった後などは一時的に増加

そのため、1回の検査で基準値を少し下回っただけでは、必ずしも病的な状態とは限りません。継続的な経過観察が重要です。


## 🌡️ 白血球が少ないときに現れる症状

白血球減少症の特徴的な点は、白血球が少なくなっても、それ自体による自覚症状がないことです。しかし、白血球(特に好中球)が減少すると免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。そのため、感染症の症状として以下のような兆候が現れることがあります。

### 🌡️ 発熱

最も重要な症状は発熱です。白血球減少時に38度を超える発熱がある場合、感染症が起こっている可能性が高く、早急な医療機関への受診が必要です。悪寒や震えを伴うこともあります。

### 💊 口腔内の症状
  • 口内炎ができやすくなる
  • 歯茎の腫れや出血

口腔内は細菌が多く、白血球が少ない状態では感染が起こりやすい部位の一つです。

### 😷 咽頭・呼吸器の症状
  • 喉の痛み
  • 咳、痰
  • 息切れ

上気道炎や扁桃炎、さらには肺炎に進行することもあります。

### 🔴 皮膚の症状
  • 皮膚の化膿
  • 膿瘍(うみがたまる状態)
  • 傷が治りにくい

肛門周囲膿瘍など、通常ではあまり見られない部位の感染が起こることもあります。

### 🚨 重症化のサイン

白血球減少症で感染症が起こると、重症化しやすいという特徴があります。発熱に加えて、以下のような症状がある場合は、敗血症など重篤な感染症の可能性があり、緊急の対応が必要です:

  • 強い倦怠感、ぐったりする
  • 意識がぼんやりする
  • 血圧が下がる
  • 脈が速くなる
  • 呼吸が速くなる

## 🔬 白血球減少の主な原因

白血球が減少する原因は多岐にわたります。大きく分けると、白血球の産生が低下する場合と、白血球の破壊・消費が増加する場合があります。

### 🦠 ウイルス感染症

風邪やインフルエンザなどのウイルス感染症は、白血球減少の最も一般的な原因の一つです。代表的なウイルス感染症には以下があります:

  • 麻疹
  • 風疹
  • エプスタイン・バールウイルス(EBウイルス)
  • サイトメガロウイルス(CMV)
  • HIV感染

多くの場合、ウイルス感染による白血球減少は一時的で、感染が治まれば数週間で正常に回復します。

### 💊 薬剤性の白血球減少

様々な薬剤が白血球減少の原因となり得ます。薬剤性白血球減少症は、最も頻度の高い原因の一つです。

代表的な原因薬剤:

  • 抗がん剤(化学療法薬)
  • 抗甲状腺薬(チアマゾール、プロピルチオウラシルなど)
  • 抗てんかん薬(カルバマゼピンなど)
  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  • H2受容体拮抗薬(胃薬の一種)
  • 一部の抗生物質
  • 抗うつ薬の一部

薬剤性の白血球減少は、原因となる薬剤を中止することで、多くの場合1〜3週間程度で回復します。ただし、自己判断で薬を中止せず、必ず主治医に相談してください。

### 🦴 骨髄の疾患

骨髄は血液細胞を作る「工場」です。この骨髄に問題が生じると、白血球の産生が低下します。

#### 🩸 再生不良性貧血

再生不良性貧血は、骨髄の造血幹細胞(すべての血液細胞の元となる細胞)が減少し、白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する病気です。原因の多くは免疫の異常(自己免疫)と考えられていますが、不明な場合も少なくありません。国の指定難病の一つです。

症状としては、貧血による疲労感や息切れ、血小板減少による出血傾向(あざができやすい、鼻血が出やすいなど)、白血球減少による感染症にかかりやすさが挙げられます。

#### 🧬 骨髄異形成症候群(MDS)

骨髄異形成症候群は、造血幹細胞の異常によって正常な血液細胞が十分に作られなくなる病気です。白血球減少、貧血、血小板減少が起こります。高齢者に多く、一部は急性骨髄性白血病に移行することがあります。

#### 🔴 白血病

白血病は血液のがんで、骨髄で異常な白血球が無秩序に増殖する病気です。「白血球が多くなる病気」というイメージがありますが、実際には白血球数が減少することもあります。正常な造血が障害されるため、感染症にかかりやすくなります。

### ⚔️ 自己免疫疾患

体の免疫システムが誤って自分自身の白血球を攻撃してしまう病気があります。

#### 🌸 全身性エリテマトーデス(SLE)

全身性エリテマトーデスは、免疫系が全身の様々な臓器を攻撃する自己免疫疾患です。白血球(特にリンパ球)の減少がしばしば見られます。顔の蝶形紅斑、関節痛、腎臓の障害なども特徴的な症状です。

#### 🎯 自己免疫性好中球減少症

体内で好中球に対する抗体ができてしまい、好中球が減少する病気です。小児では比較的予後が良く、5歳頃までに自然回復することが多いとされています。

### 🥗 栄養障害

ビタミンB12や葉酸の欠乏は、巨赤芽球性貧血という貧血を引き起こすとともに、白血球減少も起こすことがあります。

ビタミンB12欠乏の原因としては、胃炎や胃切除による吸収不良が知られています。葉酸欠乏は、過度の飲酒、低栄養、妊娠・授乳時の需要増加などで起こります。また、亜鉛や銅の欠乏も白血球減少の原因となることがあります。


## 🔍 検査と診断の流れ

健康診断などで白血球減少を指摘された場合、どのような検査が行われるのでしょうか。

### 🔄 再検査の重要性

まず重要なのは、再検査を受けることです。白血球数は日内変動があり、ウイルス感染の回復期など一時的に低下していることも少なくありません。健診で異常を指摘されても、再検査では正常範囲内ということもよくあります。

過去の検査結果があれば、経時的な変化を見ることも重要です。数年にわたって同程度の値で安定している場合は、体質的なものである可能性が高くなります。

### 🩸 血液検査(血算)

基本となるのは血液検査です。白血球の総数だけでなく、以下のような項目を調べます:

#### 📊 白血球分画

白血球の種類別の割合(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)を調べます。どの種類の白血球が減少しているかによって、原因の推定に役立ちます。

#### 🔴 赤血球・血小板の数

白血球だけでなく、赤血球や血小板にも異常がないかを確認します。複数の血液細胞が減少している場合(汎血球減少)は、骨髄の病気などより重篤な原因が考えられます。

#### 🔬 末梢血塗抹検査

採取した血液を顕微鏡で直接観察し、血液細胞の形態異常がないかを確認します。異常な形の細胞や、通常は血液中に見られない未熟な細胞が存在する場合は、血液疾患の可能性があります。

### 🧪 追加の血液検査

原因を特定するために、以下のような追加検査が行われることがあります:

  • ウイルス検査(EBウイルス、CMV、HIV抗体など)
  • 自己抗体検査(抗核抗体、抗好中球抗体など)
  • ビタミンB12、葉酸、亜鉛、銅などの栄養素
  • 肝機能・腎機能検査
  • 甲状腺機能検査
  • 免疫グロブリン値

## 💊 白血球減少症の治療法

白血球減少症の治療は、その原因や重症度によって大きく異なります。

### 🎯 原因の除去・治療

最も重要なのは、白血球減少の原因を特定し、それに対処することです。

#### 💊 薬剤性の場合

原因と考えられる薬剤を中止します。多くの場合、薬剤中止後1〜3週間程度で白血球数は回復します。ただし、自己判断で薬を中止せず、必ず主治医と相談してください。

#### 🦠 ウイルス感染の場合

ほとんどのウイルス感染による白血球減少は一時的で、感染の回復とともに自然に改善します。特別な治療は通常必要ありません。

#### 🥗 栄養欠乏の場合

ビタミンB12や葉酸の欠乏が原因の場合は、不足している栄養素を補充します。

### 🛡️ G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)製剤

G-CSF製剤は、骨髄での好中球の産生を促進する薬剤です。抗がん剤治療による好中球減少症の予防や治療に広く使用されています。

代表的な製剤には、以下があります:

  • フィルグラスチム(グラン®)
  • レノグラスチム(ノイトロジン®)
  • 持続型のペグフィルグラスチム(ジーラスタ®)

皮下注射で投与され、通常24時間後頃から好中球数が増加し始めます。


## 🛡️ 日常生活での感染予防と対策

白血球が少ない状態では、感染症を予防することが何より重要です。以下に、日常生活で心がけるべきポイントを紹介します。

### 🧼 手洗い・うがいの徹底

感染予防の基本中の基本が手洗いです。外出から帰宅したとき、食事の前、トイレの後など、こまめに流水と石けんで手を洗いましょう。アルコール消毒剤の携帯も有効です。

うがいも、口腔内や咽頭の感染予防に効果があります。

### 🦷 口腔ケア

口の中は細菌が多い部位です。毎食後の歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保ちましょう。柔らかい歯ブラシを使用し、歯茎を傷つけないように注意してください。

### 🏢 人混みを避ける

白血球減少が顕著な時期は、不特定多数の人が集まる場所への外出は控えましょう。やむを得ず外出する場合は、マスクを着用してください。

体調の悪い人(発熱、咳などの症状がある人)との接触は避けるようにしましょう。

### 🧴 皮膚のケア

皮膚は病原体の侵入を防ぐバリアの役割を果たしています。皮膚を清潔に保ち、乾燥を防ぐために保湿を心がけましょう。

傷ができた場合は、すぐに洗浄し、消毒・保護を行ってください。小さな傷でも感染のきっかけになり得ます。

### 🍽️ 食事の衛生管理

食中毒予防の基本を守ることが大切です:

  • 食品は新鮮なものを選ぶ
  • 調理器具は清潔に保つ
  • 生野菜や果物はよく洗う
  • 生肉・生魚と野菜のまな板は分ける
  • 調理後は早めに(2時間を目安に)食べる
  • 冷凍食品は室温放置ではなく、電子レンジなどで短時間で解凍する

好中球が著しく少ない場合(500/μL未満)は、生もの(刺身、生肉、生野菜、生卵など)、発酵食品、ドライフルーツ、貝類などは避けたほうがよい場合があります。担当医の指示に従ってください。

### 🌡️ 体調の観察

白血球減少時は、感染症の早期発見が重要です。毎日体温を測定し、以下のような症状がないか注意してください:

  • 38度以上の発熱
  • 悪寒、震え
  • 喉の痛み、咳、痰
  • 口内炎、歯茎の腫れ
  • 皮膚の発赤、腫れ、膿
  • 腹痛、下痢
  • 排尿時の痛み

これらの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。


## 🍎 食事と生活習慣の見直し

特定の食品を摂取することで白血球を直接増やすことは、残念ながら医学的には証明されていません。しかし、バランスの良い食事と健康的な生活習慣は、免疫機能を維持するために重要です。

### 🥩 良質なタンパク質の摂取

タンパク質は免疫細胞を作る材料となります。肉、魚、卵、大豆製品など、良質なタンパク質を毎日の食事に取り入れましょう。

### 🥕 ビタミン類の摂取 #### ✨ ビタミンA・βカロテン

皮膚や粘膜の健康を保ち、病原体の侵入を防ぎます。緑黄色野菜(ニンジン、カボチャ、ホウレンソウなど)やレバーに多く含まれます。

#### 🍊 ビタミンC

白血球の働きを活性化させるとされています。果物(柑橘類、イチゴ、キウイなど)、ブロッコリー、赤ピーマンなどに多く含まれます。

#### 🥜 ビタミンE

抗酸化作用があり、免疫機能の維持に関与します。ナッツ類、魚介類、植物油などに含まれます。

### ⚡ ミネラルの摂取

亜鉛、セレン、銅などのミネラルは、免疫細胞の機能維持に必要です。牡蠣、牛肉、ナッツ類、全粒穀物などに含まれています。

### 🦠 腸内環境を整える

免疫細胞の約70%は腸に集まっているとされ、腸内環境と免疫機能には密接な関係があります。発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなど)や食物繊維(野菜、海藻、きのこ類など)を積極的に摂り、腸内環境を整えましょう。

### 🛁 体を温める

体温が上がると血流が良くなり、免疫細胞が全身を巡りやすくなります。温かい食事を心がけ、入浴時はシャワーだけでなく湯船に浸かるようにしましょう。

### 😴 十分な睡眠

睡眠不足は免疫機能を低下させます。毎日7〜8時間程度の質の良い睡眠を確保しましょう。

### 😌 ストレス管理

慢性的なストレスは免疫機能に悪影響を与えます。適度な運動、趣味の時間、リラクゼーションなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

### 🚭 禁煙・節酒

喫煙は免疫機能を低下させ、感染症のリスクを高めます。過度の飲酒も免疫機能に悪影響を与え、栄養状態の悪化にもつながります。


## ❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 健康診断で白血球が少ないと言われましたが、すぐに受診すべきですか?

軽度の白血球減少で、特に自覚症状(発熱、易感染性など)がなければ、緊急性は低いことが多いです。ただし、原因を確認するために、早めに内科(できれば血液内科)を受診することをお勧めします。過去の検査結果があれば持参してください。

Q2. 白血球が少ないと、必ず何か病気があるのですか?

いいえ、必ずしもそうではありません。体質的に白血球数が低めの方もいますし、ウイルス感染後の一時的な減少のこともあります。ただし、原因を確認することは大切ですので、医師の指示に従って検査を受けてください。

### ❓ Q3. 白血球数は回復しますか?

原因によります。薬剤による副作用の場合は、薬を中止することで多くは回復します。ウイルス感染による一時的な減少も、通常は数週間で回復します。骨髄の病気などが原因の場合は、適切な治療により改善を目指します。

### 💉 Q4. 白血球が少ないとワクチン接種は受けられますか?

軽度の白血球減少であれば、多くのワクチン接種は可能です。ただし、免疫力が著しく低下している場合、生ワクチン(麻疹、風疹、水痘、BCGなど)は避ける必要があることがあります。接種前に担当医に相談してください。

### 👶 Q5. 子どもでも白血球減少症になりますか?

はい、子どもでも白血球減少症は起こります。ウイルス感染、薬の副作用、自己免疫疾患、先天性の好中球減少症などが原因となります。小児の自己免疫性好中球減少症は、5歳頃までに自然に回復することが多いとされています。

### 💊 Q6. 白血球を増やす薬はありますか?

G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)製剤という、好中球の産生を促進する注射薬があります。主に抗がん剤治療による好中球減少症の予防・治療に使用されますが、他の原因による好中球減少症にも使われることがあります。

### ⚠️ Q7. 白血球減少時に気をつけるべき感染症はありますか?

細菌感染症全般に注意が必要ですが、特に以下の感染症に気をつけてください:

  • 肺炎
  • 尿路感染症
  • 皮膚・軟部組織感染症
  • 口腔内感染症
  • 敗血症

また、通常では感染を起こさないような弱い病原体(真菌やウイルスなど)による日和見感染症にも注意が必要です。

### 🧼 Q8. 日常生活で最も重要な予防策は何ですか?

最も重要なのは「手洗い」です。手は様々なものに触れるため、病原体が付着しやすい部位です。こまめな手洗いで、多くの感染症を予防できます。


## 📝 まとめ

白血球減少症は、健康診断などで比較的よく指摘される所見ですが、その原因は体質的なものから重篤な血液疾患まで様々です。

重要なポイントをまとめると以下のようになります:

  1. 白血球は体を感染症から守る免疫細胞であり、特に好中球が重要な役割を果たしています。
  2. 白血球減少の原因には、ウイルス感染、薬剤の副作用、骨髄の病気、自己免疫疾患、栄養欠乏など様々なものがあります。
  3. 軽度の白血球減少で自覚症状がない場合でも、原因を確認するための検査を受けることが大切です。
  4. 白血球減少時は感染症のリスクが高まるため、手洗い・うがい、口腔ケア、人混みを避けるなどの感染予防が重要です。
  5. 発熱などの感染症の兆候がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
  6. バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス管理など、健康的な生活習慣が免疫機能の維持に役立ちます。

白血球減少を指摘された場合は、自己判断せず、医師の指示に従って適切な検査・治療を受けることが大切です。ご不安な点があれば、お気軽に当院にご相談ください。


## 📚 参考文献

※本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を行うものではありません。症状がある場合や健康上の不安がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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