はじめに
脇の下にしこりを見つけたとき、多くの男性は不安を感じるものです。「これは何だろう」「病気のサインではないか」「病院に行くべきか」といった疑問が頭をよぎることでしょう。実際、脇の下のしこりは様々な原因で発生し、その多くは良性のものですが、中には注意が必要な疾患が隠れている場合もあります。
本記事では、男性の脇の下にできるしこりについて、考えられる原因、症状の特徴、適切な対処法、そして池袋エリアでの受診方法まで、詳しく解説していきます。

脇の下のしこりとは
脇の下(腋窩)は、リンパ節、汗腺、皮脂腺、毛包などが密集している部位です。この解剖学的特徴から、しこり(腫瘤)が発生しやすい場所として知られています。
しこりとは、皮膚の下や組織内に触れることができる塊状の盛り上がりを指します。大きさは数ミリから数センチまで様々で、硬さや動きやすさ、痛みの有無なども原因によって異なります。
男性特有の特徴
男性の脇の下のしこりには、いくつかの特徴的な傾向があります。
女性と比較すると、男性は乳腺組織が発達していないため、乳腺関連の疾患は少ない傾向にあります。一方で、男性ホルモンの影響により皮脂分泌が多く、粉瘤(ふんりゅう)などの皮膚の良性腫瘍が発生しやすいという特徴があります。
また、男性は女性に比べて医療機関への受診が遅れる傾向があり、しこりを発見しても「そのうち治るだろう」と放置してしまうケースが少なくありません。しかし、早期発見・早期治療が重要な疾患もあるため、気になるしこりを見つけたら早めに専門医に相談することが大切です。
脇の下にしこりができる主な原因
脇の下のしこりの原因は多岐にわたります。ここでは、男性に多く見られる主な原因について詳しく解説します。
リンパ節の腫れ
脇の下には多くのリンパ節が存在しており、体の免疫システムの一部として重要な役割を果たしています。リンパ節が腫れる原因としては以下が挙げられます。
感染症によるリンパ節腫脹は最も一般的な原因の一つです。風邪やインフルエンザなどの上気道感染、腕や手の傷からの細菌感染などにより、脇の下のリンパ節が反応性に腫れることがあります。この場合、通常は感染が治まるとともにリンパ節の腫れも引いていきます。
リンパ節腫脹の特徴として、触ると柔らかく、動きやすく、押すと痛みを伴うことが多いです。また、複数のリンパ節が同時に腫れることもあります。
粉瘤(アテローム)
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が溜まる良性の腫瘍です。脇の下は皮脂腺が多く、摩擦も多い部位であるため、粉瘤ができやすい場所として知られています。
粉瘤の特徴は、皮膚の下にドーム状の盛り上がりができ、中央に黒い点(開口部)が見られることがあります。通常は痛みを伴いませんが、細菌感染を起こすと炎症性粉瘤となり、赤く腫れて強い痛みを生じます。
男性は女性に比べて皮脂分泌が多いため、粉瘤ができやすい傾向にあります。また、毛深い方や、脇の下の汗や摩擦が多い方は特に注意が必要です。
粉瘤は自然に消失することはなく、根本的な治療には外科的な摘出が必要です。小さなうちに治療を受けることで、手術の負担も軽減できます。
脂肪腫
脂肪腫は、皮下脂肪組織が増殖してできる良性の腫瘍です。全身のどこにでもできる可能性がありますが、脇の下にもしばしば発生します。
脂肪腫の特徴として、柔らかく、弾力性があり、皮膚の下で動きやすいことが挙げられます。通常は痛みを伴わず、ゆっくりと大きくなっていきます。表面の皮膚は正常で、色の変化もありません。
脂肪腫自体は良性で健康に害を及ぼすものではありませんが、大きくなると見た目が気になったり、腕の動きに支障をきたしたりすることがあります。そのような場合は、外科的な摘出を検討します。
毛嚢炎・せつ(おでき)
毛嚢炎は毛穴に細菌が感染して炎症を起こす状態で、せつ(おでき)はその炎症が深部まで広がったものです。
脇の下は汗をかきやすく、カミソリでの処理による小さな傷ができやすいため、毛嚢炎やせつが発生しやすい部位です。特に男性の場合、制汗剤の使用や、スポーツなどによる摩擦も原因となることがあります。
初期段階では小さな赤い腫れとして始まり、進行すると膿を持った大きなしこりとなります。触ると痛みがあり、熱感を伴うこともあります。
軽症の場合は自然に治癒することもありますが、悪化すると切開排膿が必要になることもあります。抗生物質の内服や外用薬での治療が行われます。
化膿性汗腺炎
化膿性汗腺炎(別名:反復性膿皮症)は、アポクリン汗腺が密集する脇の下、鼠径部、臀部などに発生する慢性炎症性疾患です。
この疾患は、毛包が詰まることから始まり、二次的に細菌感染を起こして膿瘍を形成します。繰り返し再発しやすく、しこりや膿瘍が多発することが特徴です。
化膿性汗腺炎は肥満、喫煙、遺伝的要因などが関連していると考えられており、特に思春期以降の若年成人に多く見られます。男性にも女性にも発症しますが、重症化しやすいのは男性に多い傾向があります。
治療は抗生物質の長期投与、炎症を抑える薬剤、重症例では外科的治療が行われます。生活習慣の改善(禁煙、体重管理など)も重要です。
副乳・副乳腺
副乳は、通常の乳房以外の場所に乳腺組織が存在する先天性の状態です。脇の下は副乳ができやすい場所の一つです。
男性にも副乳は存在し、通常は小さなしこりとして触れることがあります。多くの場合は無症状ですが、ホルモンの影響で腫れたり、痛みを感じたりすることもあります。
副乳自体は良性のものですが、見た目が気になる場合や、痛みがある場合は外科的な切除を検討することができます。
脂漏性角化症(老人性疣贅)
脂漏性角化症は、加齢に伴って生じる良性の皮膚腫瘍で、「老人性いぼ」とも呼ばれます。脇の下にもできることがあり、茶色から黒っぽい色をした盛り上がりとして現れます。
中年以降の男性に多く見られ、表面がざらざらしていて、少し隆起した状態が特徴です。皮膚がんとの鑑別が必要な場合もあるため、急激に大きくなったり、出血したりする場合は専門医の診察を受けることが推奨されます。
悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は、リンパ系の細胞が悪性化する血液のがんです。脇の下のリンパ節が腫れる症状として現れることがあります。
悪性リンパ腫によるリンパ節腫脹の特徴として、硬く、痛みがなく、徐々に大きくなっていくことが挙げられます。また、発熱、寝汗、体重減少などの全身症状を伴うこともあります。
早期発見・早期治療が重要な疾患であり、原因不明のリンパ節腫脹が続く場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
乳がん(男性乳がん)
男性にも乳腺組織は存在し、稀ではありますが乳がんが発生することがあります。国立がん研究センターによると、男性乳がんは全乳がんの約1%を占めるとされています。
男性乳がんの症状として、乳頭の下やその周辺にしこりができることが多いですが、脇の下のリンパ節転移によってしこりが最初に発見されることもあります。
しこりの他に、乳頭からの分泌物、乳頭の陥没、皮膚のくぼみやひきつれなどの症状が見られることもあります。
高齢の男性、乳がんの家族歴がある方、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(BRCA遺伝子変異)を持つ方などはリスクが高いとされています。
転移性リンパ節腫大
他の臓器のがんが脇の下のリンパ節に転移することがあります。肺がん、胃がん、皮膚がん(メラノーマ)などが脇の下のリンパ節に転移する可能性があります。
転移性リンパ節は通常、硬く、動きにくく、徐々に大きくなる特徴があります。原発がんの症状(咳、体重減少、皮膚の変化など)を伴うこともあります。
しこりの症状と見分け方
脇の下のしこりを見つけたとき、その性質を観察することで、緊急性や疾患の種類をある程度推測することができます。ただし、自己判断は危険な場合もあるため、最終的には医療機関での診断が必要です。
良性の可能性が高いしこりの特徴
良性のしこりには以下のような特徴があります。
大きさが変わらない、またはゆっくりとしか大きくならないしこりは、良性である可能性が高いです。また、柔らかく、弾力性があり、皮膚の下で動きやすいしこりも良性の傾向があります。
痛みがある場合、特に感染や炎症による一時的なものである可能性が高いです。粉瘤の感染や毛嚢炎などがこれに該当します。
境界が明瞭で、表面が滑らかなしこりも良性の特徴です。脂肪腫や粉瘤などがこのタイプに分類されます。
注意が必要なしこりの特徴
一方、以下のような特徴があるしこりは、悪性の可能性も考慮する必要があります。
短期間で急速に大きくなるしこりは要注意です。数週間から数ヶ月で明らかにサイズが増大する場合は、早急に医療機関を受診すべきです。
硬く、石のように固い感触のしこりも悪性を疑う所見です。また、周囲の組織と癒着して動きにくいしこりも同様です。
痛みがないのに徐々に大きくなるしこりは、悪性腫瘍の可能性があります。悪性リンパ腫や乳がんなどは、初期には痛みを伴わないことが多いです。
表面が凸凹していたり、境界が不明瞭なしこりも要注意です。また、しこりの上の皮膚に変化(赤み、くぼみ、潰瘍など)がある場合も専門医の診察が必要です。
全身症状の有無
しこりと同時に以下のような全身症状がある場合は、より注意が必要です。
原因不明の発熱が続く、特に夜間に汗をかく(寝汗)、理由なく体重が減少する、全身の倦怠感が続く、などの症状は、悪性リンパ腫や他の全身性疾患の可能性を示唆します。
これらの症状を伴う場合は、早急に医療機関を受診することが強く推奨されます。
受診のタイミング
脇の下のしこりを見つけたとき、いつ医療機関を受診すべきか迷う方も多いでしょう。以下に、受診のタイミングの目安を示します。
すぐに受診すべきケース
次のような場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
しこりが急速に大きくなっている場合、特に数週間で明らかなサイズの変化がある場合は要注意です。また、しこりが非常に硬く、動かない場合も早期の受診が必要です。
発熱、寝汗、体重減少などの全身症状を伴う場合は、重大な疾患の可能性があるため、速やかに受診してください。
しこりから膿や血液が出る、周囲の皮膚が赤く腫れて熱を持つ、強い痛みがあるなどの炎症症状が強い場合も、早めの治療が必要です。
様子を見てもよいケース
一方、以下のような場合は、数日から1〜2週間程度様子を見ることも選択肢の一つです。
風邪やインフルエンザなどの感染症にかかった後に出現した小さなしこりは、リンパ節の反応性腫脹である可能性が高く、感染が治まるとともに小さくなることが多いです。
ただし、2週間以上経っても改善しない場合や、逆に大きくなる場合は受診が必要です。
定期的な経過観察が必要なケース
以前からあるしこりで、大きさや硬さに変化がない場合でも、定期的に自己チェックを行い、変化があれば受診することが大切です。
また、良性と診断されたしこりでも、サイズの変化や症状の出現に注意を払い、気になる変化があれば再度医療機関を受診してください。
診断方法
脇の下のしこりの診断には、様々な検査方法が用いられます。医師は問診、視診、触診から始め、必要に応じて追加の検査を行います。
問診・視診・触診
医師はまず、しこりに気づいた時期、大きさの変化、痛みの有無、随伴症状などについて詳しく質問します。
次に、しこりの位置、大きさ、形状、色、表面の状態などを目で確認します(視診)。そして、しこりの硬さ、動きやすさ、圧痛の有無、周囲組織との関係などを手で確認します(触診)。
これらの基本的な診察により、しこりの性質についてある程度の見当をつけることができます。
超音波検査(エコー)
超音波検査は、しこりの内部構造を観察するための非侵襲的な検査です。痛みがなく、放射線被曝もないため、安全に繰り返し行うことができます。
超音波検査により、しこりが充実性(組織が詰まっている)か嚢胞性(液体が溜まっている)か、血流の有無、周囲組織との関係などを評価できます。
粉瘤、脂肪腫、リンパ節腫脹などの鑑別に有用で、多くの場合、超音波検査だけで診断がつくこともあります。
血液検査
血液検査では、炎症反応(白血球数、CRP)、感染症の有無、腫瘍マーカーなどを調べます。
悪性リンパ腫が疑われる場合は、LDH(乳酸脱水素酵素)などの値も参考にします。ただし、血液検査だけでは確定診断はできず、他の検査と組み合わせて総合的に判断します。
穿刺吸引細胞診
しこりに細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で観察する検査です。局所麻酔下で行われ、比較的簡単に実施できます。
良性か悪性かの鑑別に有用ですが、採取できる細胞量が少ないため、確定診断に至らない場合もあります。
針生検・切除生検
穿刺吸引細胞診で診断がつかない場合や、より確実な診断が必要な場合は、やや太い針で組織を採取する針生検、またはしこりの一部または全体を手術で切除する切除生検が行われます。
これらの検査により、病理組織学的な診断が可能となり、治療方針の決定に重要な情報を得ることができます。
CT・MRI検査
しこりの広がりや深部組織との関係、他の部位への転移の有無などを詳しく調べる必要がある場合は、CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)検査が行われます。
特に悪性腫瘍が疑われる場合や、手術前の詳細な評価が必要な場合に実施されます。
PET-CT検査
悪性リンパ腫や転移性腫瘍などが疑われる場合、全身の病変を一度に検索できるPET-CT検査が有用です。
この検査では、がん細胞が正常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質を利用して、病変を検出します。
治療方法
脇の下のしこりの治療は、原因となる疾患によって大きく異なります。ここでは主な疾患別の治療法について解説します。
粉瘤の治療
粉瘤の根本的な治療は外科的摘出です。粉瘤は袋状の構造物ごと完全に取り除かなければ再発するため、手術が必要となります。
炎症を起こしていない粉瘤の場合、局所麻酔下で小切開を加え、袋ごと摘出します。傷跡を最小限にするため、できるだけ小さな切開で行います。手術時間は通常15〜30分程度で、日帰りで可能です。
炎症性粉瘤(赤く腫れて痛みがある状態)の場合は、まず抗生物質で炎症を抑える治療を行います。膿が溜まっている場合は切開して排膿し、炎症が落ち着いてから根治手術を行うこともあります。
近年では、へそ抜き法(くり抜き法)と呼ばれる、より小さな傷で行う手術法も普及しています。この方法は小さな粉瘤に適しており、傷跡が目立ちにくいという利点があります。
脂肪腫の治療
脂肪腫は良性腫瘍であり、小さくて無症状の場合は経過観察でもよいとされています。ただし、大きくなって見た目が気になる、痛みがある、腕の動きに支障があるなどの場合は、外科的摘出を検討します。
手術は局所麻酔または全身麻酔下で行われ、脂肪腫を被膜ごと完全に摘出します。完全摘出できれば再発はほとんどありません。
リンパ節腫脹の治療
リンパ節腫脹の治療は原因によって異なります。
感染症によるリンパ節腫脹の場合は、原因となる感染症の治療が優先されます。細菌感染であれば抗生物質、ウイルス感染であれば対症療法が中心となります。感染が治まればリンパ節の腫れも自然に引いていきます。
悪性リンパ腫の場合は、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法、場合によっては造血幹細胞移植などが行われます。悪性リンパ腫には多くのサブタイプがあり、それぞれに最適な治療法が選択されます。
毛嚢炎・せつの治療
軽症の毛嚢炎の場合は、抗菌薬の外用や内服で治療します。清潔を保ち、刺激を避けることも重要です。
せつが形成されて膿が溜まっている場合は、切開して膿を出す処置が必要になることがあります。切開後は抗生物質の投与と、傷の洗浄・消毒を行います。
化膿性汗腺炎の治療
化膿性汗腺炎は慢性的に再発する疾患であり、長期的な管理が必要です。
軽症から中等症の場合は、抗生物質の長期投与(数ヶ月〜年単位)が行われます。テトラサイクリン系やクリンダマイシンなどが使用されます。
炎症を抑えるために、生物学的製剤(TNF-α阻害薬など)が使用されることもあります。これらは自己免疫性疾患の治療にも用いられる薬剤で、炎症を強力に抑える効果があります。
膿瘍が形成された場合は切開排膿を行い、瘢痕化や瘻孔形成が進んだ重症例では、病変部を広範囲に切除する手術が必要になることもあります。
生活習慣の改善も重要で、禁煙、体重管理、患部の清潔保持、摩擦を避ける衣服の選択などが推奨されます。
男性乳がんの治療
男性乳がんの治療は、女性の乳がんとほぼ同様です。手術(乳房切除術、センチネルリンパ節生検など)、放射線療法、化学療法、ホルモン療法などが、がんの進行度や性質に応じて組み合わされます。
男性乳がんの多くはホルモン受容体陽性であるため、ホルモン療法が有効な場合が多いとされています。
早期発見により予後は大きく改善するため、しこりを見つけたら早めに受診することが重要です。
アイシークリニック池袋院での診療
アイシークリニック池袋院では、脇の下のしこりに関する診察・治療を行っています。
当院の特徴
当院では、形成外科・皮膚科の専門医が診察を行い、適切な診断と治療を提供しています。特に粉瘤、脂肪腫などの良性腫瘍の日帰り手術に豊富な経験があります。
最新の医療機器を導入し、超音波検査などによる正確な診断を行っています。また、できるだけ傷跡が目立たないような手術手技を心がけています。
診療の流れ
初診時には、まず問診で症状の詳細をお伺いし、視診・触診を行います。必要に応じて超音波検査などの検査を実施し、診断を確定します。
治療が必要な場合は、治療方法、手術の内容、費用、リスクなどについて詳しく説明し、患者様にご納得いただいた上で治療を進めます。
手術が必要な場合、多くのケースで当日または後日の日帰り手術が可能です。手術後は定期的に経過観察を行い、傷の状態を確認します。
アクセス・診療時間
アイシークリニック池袋院は、JR池袋駅から徒歩圏内に位置し、東京メトロや西武線、東武線などからもアクセス良好です。池袋エリアにお住まいの方はもちろん、近隣の豊島区、練馬区、板橋区、新宿区などからも通いやすい立地です。
診療時間や予約方法については、当院のホームページをご確認ください。初診の方も予約制となっておりますので、事前のご予約をお勧めします。
池袋エリアでの受診のメリット
池袋は交通の便が良く、仕事帰りや休日にも受診しやすいエリアです。また、大型商業施設も多く、通院の前後にショッピングや食事なども楽しめます。
当院では、お忙しい男性の方でも通いやすいよう、土日祝日も診療を行っています(診療日時は変更になる場合がありますので、最新情報は公式ウェブサイトでご確認ください)。
予防と日常のケア
脇の下のしこりの中には、日常生活の工夫で予防できるものもあります。
清潔を保つ
脇の下は汗をかきやすく、細菌が繁殖しやすい環境です。毎日の入浴で丁寧に洗い、清潔を保つことが大切です。
ただし、ゴシゴシと強くこすりすぎると皮膚を傷つけ、かえって炎症の原因になることがあります。優しく洗い、しっかりとすすぐことを心がけましょう。
適切な除毛・脱毛
カミソリでの除毛は、皮膚に小さな傷をつけやすく、毛嚢炎の原因となることがあります。除毛する場合は、肌に優しい方法を選び、使用後は保湿を心がけましょう。
頻繁にカミソリを使用する方は、医療機関での脱毛を検討するのも一つの方法です。
適切な衣服の選択
脇の下の摩擦を減らすため、きつすぎない、通気性の良い衣服を選びましょう。特に運動時やスポーツ時は、吸湿速乾性に優れた素材の衣服がお勧めです。
制汗剤・デオドラントの適切な使用
制汗剤やデオドラント製品は、使い方を誤ると毛穴を詰まらせたり、皮膚刺激の原因となったりすることがあります。
使用する際は、清潔な肌に適量を使用し、肌に異常を感じたら使用を中止しましょう。また、就寝前に使用すると効果的な製品もあります。
生活習慣の改善
肥満は化膿性汗腺炎のリスク因子の一つです。適正体重を維持することで、脇の下の摩擦や汗を減らすことができます。
また、喫煙も化膿性汗腺炎と関連があるとされています。禁煙は様々な健康上のメリットがあり、皮膚の健康にも良い影響を与えます。
バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることで、免疫力を高め、感染症によるリンパ節腫脹などを予防することができます。
自己チェックの習慣
月に一度程度、入浴時などに脇の下を自分で触ってチェックする習慣をつけましょう。しこりの早期発見につながります。
普段から自分の体の状態を把握しておくことで、異常を早く察知することができます。

よくある質問
リンパ節腫脹の場合、体調や感染症の有無によってサイズが変化することがあります。風邪をひいたときに大きくなり、治ると小さくなるようなパターンであれば、過度に心配する必要はないかもしれません。
ただし、明らかに大きくなる傾向がある場合や、サイズの変化が頻繁な場合は、念のため医療機関を受診することをお勧めします。
複数のしこりがある場合、いくつかの可能性が考えられます。複数のリンパ節が同時に反応している、複数の粉瘤や脂肪腫がある、などです。
必ずしも危険とは限りませんが、それぞれのしこりの性質を評価する必要があるため、医療機関での診察をお勧めします。
痛みがないしこりは心配いらないですか?
痛みがないからといって安心はできません。実は、悪性腫瘍の多くは初期には痛みを伴わないことが多いのです。
痛みの有無よりも、しこりの硬さ、大きさの変化、動きやすさなどが重要な所見となります。痛みがなくても、気になるしこりがあれば受診してください。
しこりがあっても仕事や運動は普通にできますか?
多くの場合、しこりがあっても日常生活や運動に制限はありません。ただし、炎症を起こしている場合や、しこりが大きくて腕の動きに影響がある場合は、無理をしないことが大切です。
また、激しい運動や摩擦がしこりの悪化につながることもあるため、医師に相談することをお勧めします。
しこりの手術後、仕事はいつから復帰できますか?
手術の規模や仕事の内容によって異なりますが、粉瘤や脂肪腫などの小さな腫瘍の摘出手術であれば、デスクワークなら翌日から可能な場合もあります。
ただし、腕を大きく動かす作業や重いものを持つ仕事の場合は、1週間程度は控えた方が良いでしょう。手術時に医師から具体的な指示があるので、それに従ってください。
まとめ
脇の下のしこりは、男性にも珍しくない症状です。その原因は多岐にわたり、粉瘤やリンパ節腫脹などの良性のものから、稀ではありますが悪性腫瘍まで様々です。
多くのしこりは良性で、適切な治療により改善します。しかし、中には早期発見・早期治療が重要な疾患もあるため、気になるしこりを見つけたら、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。
特に、急速に大きくなるしこり、硬くて動かないしこり、全身症状を伴うしこりなどは、早めの受診が必要です。
アイシークリニック池袋院では、脇の下のしこりに関する診察・治療を行っています。池袋エリアで脇の下のしこりが気になる男性の方は、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富な医師が、丁寧に診察し、適切な治療方法をご提案いたします。
早期発見・早期治療が、多くの疾患で良好な結果につながります。しこりが気になったら、ためらわずに受診しましょう。
参考文献
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「男性乳がん」
- 日本形成外科学会「一般の方へ」
- MSDマニュアル家庭版「皮膚のできものと腫瘍」
- 厚生労働省「がん対策情報」
- 日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」
- 日本リンパ網内系学会「リンパ腫について」
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務