「自分がワキガなのは親からの遺伝?」「子どもにワキガが遺伝してしまうのでは?」とお悩みの方は少なくありません。実際、ワキガ(腋臭症)は遺伝的要因が大きく関係しており、両親がワキガの場合は約80%、片親がワキガの場合は約50%の確率で子どもに遺伝すると言われています。しかし、遺伝したからといって必ずしも強い症状が現れるわけではなく、生活習慣や環境要因によっても症状の程度は変わります。本記事では、ワキガの原因と遺伝のメカニズムについて詳しく解説するとともに、遺伝かどうかを確認するセルフチェック方法や効果的な対策・治療法についてご紹介します。アイシークリニック池袋院では、ワキガでお悩みの方に対して専門的な診断と適切な治療を提供しておりますので、お気軽にご相談ください。

目次
- ワキガとは?基本的な仕組みを理解しよう
- ワキガの原因はアポクリン汗腺にある
- ワキガと遺伝の関係性
- 遺伝以外のワキガの原因・悪化要因
- ワキガ体質かどうかのセルフチェック方法
- ワキガの対策と予防法
- ワキガの治療方法
- アイシークリニック池袋院のワキガ治療
- よくある質問
- まとめ
🤔 ワキガとは?基本的な仕組みを理解しよう
ワキガ(腋臭症)とは、脇の下から特有の強いにおいが発生する症状のことを指します。医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、体臭の一種として分類されます。ワキガのにおいは、一般的な汗臭さとは異なり、独特の刺激臭を伴うことが特徴です。
💧 ワキガと汗臭さの違い
汗をかいたときに感じるにおいには、「汗臭さ」と「ワキガ臭」の2種類があります。
- 汗臭さ:主にエクリン汗腺から分泌される汗が皮膚表面の細菌によって分解されることで発生
- ワキガ臭:アポクリン汗腺から分泌される汗が細菌によって分解されることで生じる独特のにおい
汗臭さは運動後や暑い季節に誰でも感じるものですが、ワキガ臭はアポクリン汗腺の発達具合によって個人差があり、体質的な要因が大きく関係しています。
📊 ワキガの人口割合
日本人のワキガの割合は約10〜15%程度と言われています。これは欧米諸国と比較すると低い数値で、欧米では約70〜90%の人がワキガ体質であると報告されています。
この人種間の差は、遺伝的な要因によるものです。日本ではワキガの人が少数派であるため、においを気にする方が多い傾向にありますが、欧米ではワキガは一般的な体質として認識されています。
🔬 ワキガの原因はアポクリン汗腺にある
ワキガの直接的な原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗にあります。人間の体には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という2種類の汗腺があり、それぞれ異なる役割と特徴を持っています。
⚖️ エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違い
エクリン汗腺の特徴:
- 全身に約200〜500万個分布
- 主に体温調節のために汗を分泌
- 汗の99%が水分で、残りは塩分やアミノ酸などの微量成分
- この汗自体はほぼ無臭
アポクリン汗腺の特徴:
- 脇の下、乳輪、外陰部、外耳道など限られた部位にのみ存在
- タンパク質、脂質、アンモニア、鉄分などの成分が含まれる
- これらの成分が皮膚常在菌によって分解されることで、ワキガ特有のにおいが発生
🦠 ワキガ臭が発生するメカニズム
ワキガ臭が発生する過程は以下の通りです:
- アポクリン汗腺から汗が分泌される
- 汗に含まれるタンパク質や脂質が、皮膚に常在するコリネバクテリウム属などの細菌によって分解される
- この分解過程で、3-メチル-2-ヘキセノイン酸などの揮発性脂肪酸や、アンモニア、硫黄化合物などが生成される
- これらの物質が混ざり合うことで、ワキガ特有の刺激的なにおいが発生
📏 アポクリン汗腺の数と大きさが重要
ワキガの症状の強さは、アポクリン汗腺の数と大きさに左右されます。アポクリン汗腺の数が多く、サイズが大きいほど、分泌される汗の量も増え、においが強くなる傾向があります。
このアポクリン汗腺の数と大きさは、生まれつき遺伝によって決まっており、後天的に変化することはありません。つまり、ワキガ体質かどうかは、生まれた時点でほぼ決定しているということです。
🧬 ワキガと遺伝の関係性
ワキガは遺伝的要因が非常に強い体質です。アポクリン汗腺の数や大きさは遺伝子によって決定されるため、親がワキガ体質であれば、子どもにも遺伝する可能性が高くなります。
📈 ワキガの遺伝形式は優性遺伝
ワキガの遺伝形式は「優性遺伝(顕性遺伝)」です。優性遺伝とは、両親から受け継いだ2つの遺伝子のうち、1つでもワキガの遺伝子を持っていれば、その形質が現れるという遺伝形式です。
つまり、ワキガの遺伝子は、ワキガでない遺伝子よりも優先的に発現するため、遺伝しやすい体質と言えます。
📊 遺伝確率について
ワキガの遺伝確率は、両親の状態によって異なります:
- 両親ともにワキガの場合:約80%の確率で子どもに遺伝
- 片親のみがワキガの場合:約50%の確率で遺伝
- 両親ともにワキガでない場合:基本的には子どもがワキガになる可能性は低いが、隔世遺伝の可能性もゼロではない
🧪 ABCC11遺伝子との関連
ワキガに関連する遺伝子として、ABCC11遺伝子が特定されています。この遺伝子は、アポクリン汗腺の活動に関わっており、この遺伝子の型によってワキガ体質かどうかが決まります。
ABCC11遺伝子には、以下の3つのタイプがあります:
- GG型またはGA型:ワキガ体質になりやすい
- AA型:ワキガになりにくい
日本人ではAA型の割合が高いため、ワキガの人口割合が低いのです。
👂 ワキガと耳垢の関係
興味深いことに、ABCC11遺伝子はワキガだけでなく、耳垢の性質にも関係しています。
- 湿型耳垢:ワキガ体質である可能性が高い
- 乾型耳垢:ワキガの可能性は低い
これは、外耳道にもアポクリン汗腺が存在し、同じ遺伝子によって制御されているためです。日本人では約16%が湿型の耳垢を持ち、この割合はワキガの人口割合とほぼ一致しています。
🔍 遺伝しても症状が現れないこともある
ワキガの遺伝子を受け継いだからといって、必ずしも強いにおいが発生するわけではありません。遺伝子を持っていても、以下の要因によって症状の程度には個人差があります:
- アポクリン汗腺の発達具合
- 生活習慣
- 環境要因
また、思春期になるまではアポクリン汗腺が十分に発達しないため、ワキガの症状が現れにくいこともあります。
⚠️ 遺伝以外のワキガの原因・悪化要因
ワキガの根本的な原因は遺伝ですが、症状を悪化させる要因はさまざまあります。これらの要因を理解し、コントロールすることで、においを軽減することが可能です。
🌟 思春期とホルモンバランス
ワキガの症状は思春期に顕著になることが多いです。これは、性ホルモンの分泌が活発になることでアポクリン汗腺が発達し、活動が活性化するためです。
- 男性:10〜18歳頃
- 女性:8〜16歳頃
特に女性は月経周期や妊娠、更年期などホルモンバランスの変動によってにおいの強さが変化することがあります。
🍖 食生活の影響
食事の内容はワキガのにおいに影響を与えます。
においを強める食品:
- 肉類や乳製品、揚げ物など脂質の多い食品
- ニンニク、ニラ、香辛料などの刺激物
においの軽減に役立つ食品:
- 野菜や果物、穀物を中心としたバランスの良い食事
- 食物繊維を多く含む食品
😰 ストレスと自律神経
精神的なストレスや緊張も、ワキガの症状を悪化させる要因です。ストレスを感じると自律神経の働きが乱れ、アポクリン汗腺からの汗の分泌が促進されます。
「冷や汗」や「脂汗」と呼ばれる汗は、このアポクリン汗腺から分泌されることが多く、緊張状態が続くとにおいが強くなりやすいです。
🍺 飲酒と喫煙
飲酒の影響:
- アルコールが体内でアセトアルデヒドに分解
- この物質が汗とともに体外に排出され、体臭が強くなる
- 体温上昇により発汗量が増加
喫煙の影響:
- ニコチンがアポクリン汗腺を刺激
- 汗の分泌を促進し、におい悪化の原因となる
⚖️ 肥満と運動不足
肥満の影響:
- 皮下脂肪によって体内の熱がこもりやすい
- 発汗量が増加する傾向
- 脇の下の通気性が悪くなる
運動不足の影響:
- 汗腺機能の低下
- 老廃物を含んだ濃い汗をかきやすくなる
👕 衣服の素材と通気性
化学繊維でできた衣服は、綿や麻などの天然素材と比較して通気性が悪く、脇の下に湿気がこもりやすくなります。湿度が高い環境は細菌の繁殖を促進するため、においが発生しやすくなります。
✅ ワキガ体質かどうかのセルフチェック方法
自分がワキガ体質かどうかを確認するためのセルフチェック方法をご紹介します。以下の項目に当てはまる数が多いほど、ワキガ体質である可能性が高いと言えます。
👂 耳垢が湿っている
前述の通り、ワキガと耳垢の性質は同じ遺伝子によって制御されています。
- 湿型耳垢:黄色っぽく湿った耳垢 → ワキガ体質の可能性が高い
- 乾型耳垢:乾燥してパサパサした白っぽい耳垢 → ワキガの可能性は低い
👨👩👧👦 両親や親族にワキガの人がいる
ワキガは遺伝性の高い体質であるため、家族歴を確認することは重要なチェックポイントです。
- 両親のどちらか、または両方がワキガ体質
- 祖父母や兄弟姉妹にワキガの人がいる
👔 衣服の脇部分に黄ばみができる
アポクリン汗腺から分泌される汗には、リポフスチンという色素成分が含まれています。この成分が衣服に付着することで、脇の部分に黄色いシミができます。
白いシャツやTシャツの脇部分に黄ばみができやすい場合は、アポクリン汗腺の活動が活発である証拠です。
🌿 脇毛が濃い、または柔らかい毛が多い
アポクリン汗腺は毛穴に付随して存在するため、脇毛の量や質とワキガには関連性があります。
- 男性の場合:脇毛が広範囲に生えていたり、毛量が多い
- 女性の場合:1本の毛穴から複数の細く柔らかい毛が生えている
💦 脇汗の量が多い
脇の下に多量の汗をかきやすい場合も、ワキガ体質を示唆するサインの一つです。ただし、脇汗が多いからといって必ずしもワキガというわけではありません。
重要なポイント:においを伴うかどうかが、ワキガとの違いを見分けるポイントです。
💬 他人からにおいを指摘されたことがある
自分のにおいは嗅覚が慣れてしまうため、自覚しにくいものです。
- 家族や友人、パートナーなどから体臭やワキガについて指摘されたことがある
- 人と接するときに相手が距離を取るような仕草をする
🛡️ ワキガの対策と予防法
ワキガの根本的な原因であるアポクリン汗腺の数を減らすことはできませんが、日常生活での対策によってにおいを軽減することは可能です。
🚿 こまめな清潔ケア
ワキガ臭は、汗が皮膚常在菌によって分解されることで発生します。そのため、脇の下を清潔に保つことがにおい対策の基本です。
- 朝と夜の入浴やシャワーで脇の下を丁寧に洗う
- 汗をかいたらこまめに拭き取る
- 外出先では汗拭きシートや除菌シートを活用
注意点:洗いすぎは皮膚のバリア機能を低下させ、かえって細菌が繁殖しやすくなることがあるため、適度な洗浄を心がけてください。
🧴 デオドラント製品の活用
制汗剤やデオドラント製品は、ワキガ対策として手軽に利用できるアイテムです。
- 制汗剤:汗の分泌を抑える効果
- デオドラント剤:殺菌成分によってにおいの原因となる細菌の繁殖を防ぐ
製品タイプ:
- ロールオンタイプ
- スプレータイプ
- クリームタイプ
ワキガ用に開発された医薬部外品や医薬品を選ぶと、より高い効果が期待できます。
✂️ 脇毛の処理
脇毛が多いと、汗や細菌が毛に絡まりやすくなり、においが発生しやすくなります。
脇毛処理の効果:
- 通気性が良くなり、湿度が下がる
- 細菌が繁殖しにくい環境になる
- においの軽減効果が期待できる
注意点:剃毛による肌荒れには注意が必要です。
🥗 食生活の改善
控えるべき食品:
- 動物性脂肪の多い食事
- 脂質の多い食品
積極的に摂取したい食品:
- 野菜や果物
- 発酵食品
- 食物繊維を多く含む食品(腸内環境を整える)
また、水分を十分に摂取することで、汗の濃度が薄まり、においが軽減されることもあります。
😌 ストレス管理
精神的なストレスはアポクリン汗腺の活動を活性化させるため、ストレスを適切に管理することがにおい対策につながります。
- 十分な睡眠を取る
- 趣味の時間を確保する
- 運動を習慣化する
- 自分なりのストレス解消法を見つける
重要な注意点:ワキガを過度に気にしすぎることがストレスとなり、かえってにおいを悪化させる悪循環に陥ることもあるため、気にしすぎないことも重要です。
👗 衣服の選び方
推奨される素材:
- 綿
- 麻
- シルク
これらの天然素材は吸湿性に優れており、汗を吸収して乾かす効果があります。
その他の対策:
- 脇汗パッドの使用
- 汗が衣服に染み込むのを防ぐ
- においの拡散を抑える
🏥 ワキガの治療方法
セルフケアだけでは改善が難しい場合や、根本的にワキガを治療したい場合は、医療機関での治療を検討することをおすすめします。ワキガの治療法には、保存的治療から外科的治療までさまざまな選択肢があります。
💊 外用薬による治療
軽度のワキガには、塩化アルミニウム外用液などの制汗剤が処方されることがあります。
塩化アルミニウムの効果:
- 汗腺の出口を塞いで汗の分泌を抑える
- 市販品よりも濃度が高く、効果も強い
- より確実なにおい軽減が期待できる
注意点:皮膚への刺激が強い場合があるため、医師の指示に従って使用することが大切です。
💉 ボトックス注射
ボツリヌス毒素を脇の下に注射することで、汗腺への神経伝達を一時的にブロックし、発汗を抑える治療法です。
ボトックス注射の特徴:
- 施術時間:約10〜15分程度
- 効果持続期間:約4〜9ヶ月間
- 切らない治療法でダウンタイムが少ない
- 日常生活への影響も最小限
注意点:効果は永続的ではないため、定期的な施術が必要です。重度の原発性腋窩多汗症と診断された場合は、保険適用となることもあります。
🔪 剪除法(皮弁法)
剪除法は、脇の下を切開し、皮膚を裏返してアポクリン汗腺を直接目で確認しながら除去する手術法です。
剪除法のメリット:
- 日本で最も広く行われているワキガ手術
- アポクリン汗腺を確実に除去できる
- 高い効果が期待できる
- 保険適用の手術で費用負担を抑えられる
剪除法のデメリット:
- 術後は数日間の安静が必要
- 傷跡が残る可能性
📡 ミラドライ
ミラドライは、マイクロ波(電磁波)を利用してアポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊する治療法です。
ミラドライの特徴:
- 皮膚を切開する必要がない
- 傷跡が残らない
- ダウンタイムも比較的短い
- 一度破壊された汗腺は再生しないため、半永久的な効果が期待できる
注意点:保険適用外の治療であるため、費用は自己負担となります。
🌊 超音波法・吸引法
超音波法:
- 超音波を発生させる器具を脇の下に挿入
- アポクリン汗腺を破砕・吸引
吸引法:
- 細い管(カニューレ)を挿入
- 汗腺を吸引除去
共通のメリット:
- 切開範囲が小さい
- 傷跡が目立ちにくい
- 回復も比較的早い
注意点:剪除法と比較すると、汗腺の除去率がやや低くなる可能性があります。
🏥 アイシークリニック池袋院のワキガ治療
アイシークリニック池袋院では、患者様一人ひとりの症状や希望に合わせた最適なワキガ治療を提供しています。
👨⚕️ 丁寧なカウンセリングと診断
ワキガの治療において、まず重要なのは正確な診断です。アイシークリニック池袋院では、経験豊富な医師が丁寧なカウンセリングを行い、症状の程度や原因を詳しく評価します。
- ガーゼテストなどの客観的な検査を実施
- ワキガの重症度を判定
- 最適な治療プランをご提案
🎯 複数の治療オプション
当院では、軽度から重度まで、さまざまな程度のワキガに対応できる治療オプションを揃えています。
- 保存的治療が適している場合:外用薬の処方
- より積極的な治療が必要な場合:ボトックス注射や手術療法
患者様のライフスタイルや希望する効果、ダウンタイムの許容範囲などを考慮し、最適な治療法を一緒に選んでいきます。
💰 保険診療にも対応
ワキガの症状が一定の基準を満たす場合、保険適用での治療が可能です。
- 保険診療と自由診療の両方に対応
- 患者様の状態に応じて適切な治療をご案内
- 費用面でのご不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください
🔒 プライバシーへの配慮
ワキガはデリケートな悩みであり、人に相談しにくいと感じる方も多いでしょう。アイシークリニック池袋院では、患者様のプライバシーに最大限配慮した診療を行っています。
- 完全予約制で待ち時間を最小限に抑制
- 周囲を気にせず安心して治療を受けられる環境
- 患者様が安心して相談できる雰囲気づくり

❓ よくある質問
ワキガは優性遺伝の形質であるため、遺伝する可能性は高いですが、必ず遺伝するわけではありません。両親がワキガの場合は約80%、片親がワキガの場合は約50%の確率で遺伝すると言われています。また、遺伝子を受け継いでも、症状の程度には個人差があり、生活習慣や環境要因によって左右されます。
ワキガの症状は、思春期に現れ始めることが多いです。これはアポクリン汗腺が性ホルモンの影響で発達するためで、男性は10〜18歳頃、女性は8〜16歳頃に症状が出始めることが一般的です。ただし、ホルモンバランスや個人差によって発症時期は異なります。
ワキガの原因であるアポクリン汗腺は加齢とともに徐々に機能が低下するため、高齢になるとにおいが弱まることがあります。しかし、完全に自然治癒することは稀です。根本的な改善を希望する場合は、医療機関での治療を検討することをおすすめします。
残念ながら、遺伝自体を防ぐ方法はありません。ワキガは遺伝子によって決まる体質であり、両親がワキガ体質の場合、子どもに遺伝する可能性があります。ただし、遺伝しても症状が軽度で気にならない場合もありますし、適切なケアや治療によってにおいをコントロールすることは可能です。
剪除法などの手術によってアポクリン汗腺を除去すると、高い確率でワキガの症状は改善します。ただし、汗腺を100%完全に除去することは技術的に難しく、わずかに残った汗腺からにおいが発生する可能性もゼロではありません。また、手術の効果には個人差があり、術後のケアも重要です。
📝 まとめ
ワキガの原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗が細菌によって分解されることにあり、このアポクリン汗腺の数や大きさは遺伝によって決定されます。
遺伝確率:
- 両親がワキガの場合:約80%
- 片親がワキガの場合:約50%
ただし、遺伝しても症状の程度には個人差があります。
遺伝以外にも、以下の要因がワキガの症状に影響を与えます:
- 食生活
- ストレス
- ホルモンバランス
- 生活習慣
日常的なセルフケア:
- 脇の下を清潔に保つ
- デオドラント製品を活用
- バランスの良い食事を心がける
- ストレス管理
- 適切な衣服選択
セルフケアで改善が難しい場合は、医療機関での治療を検討しましょう。外用薬やボトックス注射などの保存的治療から、剪除法やミラドライなどの根本的な治療まで、さまざまな選択肢があります。
アイシークリニック池袋院では、患者様一人ひとりの症状や希望に合わせた最適な治療をご提案しています。ワキガでお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ専門医にご相談ください。
📚 参考文献
- 腋臭症の診断と治療 – 日本皮膚科学会
- 腋臭症・多汗症 – 北海道大学大学院医学研究科皮膚科学教室
- 耳垢型と腋臭症に関与する遺伝子ABCC11の研究 – 慶應義塾大学
- アポクリン腺 – 厚生労働省 e-ヘルスネット
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
ワキガの遺伝について心配される患者様が多くいらっしゃいますが、遺伝子を受け継いだからといって必ずしも強い症状が現れるわけではありません。症状の程度は個人差が大きく、適切なケアや治療によってコントロール可能です。まずは正確な診断を受けて、ご自身の状態を把握することから始めましょう。