陰部にイボのようなものができたとき、「これは何だろう」「誰に相談すればいいのだろう」と不安を感じる方は少なくありません。デリケートな部位だけに、なかなか人に相談しづらく、インターネットで情報を探している方も多いのではないでしょうか。
陰部にできるイボには、性感染症である尖圭コンジローマから、治療の必要がない生理的な変化まで、さまざまな種類があります。自己判断で放置してしまうと、症状が悪化したり、パートナーに感染させてしまったりするリスクもあるため、早めに皮膚科を受診することが大切です。
この記事では、陰部にできるイボの種類や原因、治療法について詳しく解説します。池袋エリアで皮膚科をお探しの方に向けて、受診のタイミングや治療の流れについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

📋 目次
- 陰部にできるイボとは?主な種類と特徴
- 尖圭コンジローマとは?原因と感染経路
- 尖圭コンジローマの症状と見分け方
- 治療が不要な生理的変化について
- 陰部のイボの診断方法
- 陰部のイボの治療法
- 再発予防と日常生活での注意点
- HPVワクチンによる予防について
- 池袋の皮膚科を受診する際のポイント
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
🔍 1. 陰部にできるイボとは?主な種類と特徴
陰部にできるイボには、大きく分けて「治療が必要なもの」と「治療が不要な生理的変化」の2種類があります。見た目だけでは区別がつきにくいことも多いため、まずはそれぞれの特徴を理解しておくことが重要です。
⚠️ 治療が必要なイボ
陰部にできるイボのうち、治療が必要なものの代表例は尖圭コンジローマです。これはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる性感染症で、放置すると症状が悪化したり、パートナーに感染させてしまったりする可能性があります。
また、梅毒の2期症状として現れる扁平コンジローマも、陰部にイボ状の病変を形成します。扁平コンジローマは先端が平べったい形をしているのが特徴で、梅毒は放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早急な治療が必要です。
✅ 治療が不要な生理的変化
一方で、陰部にできるすべてのイボやブツブツが病気というわけではありません。男性に見られる真珠様陰茎小丘疹やフォアダイス、包皮腺(タイソン腺)、女性に見られる膣前庭乳頭腫症などは、いずれも生理的な変化であり、他人に感染することはなく、治療の必要もありません。
ただし、これらの生理的変化と尖圭コンジローマは見た目が似ていることがあり、自己判断で区別するのは困難です。少しでも気になる症状がある場合は、皮膚科を受診して正確な診断を受けることをおすすめします。
🦠 2. 尖圭コンジローマとは?原因と感染経路
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる性感染症です。感染症法では5類感染症に指定されており、日本国内でも年間6,000件以上の発症報告があります。
🧬 ヒトパピローマウイルス(HPV)について
ヒトパピローマウイルスは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされる非常に一般的なウイルスです。HPVには200種類以上の遺伝子型が存在しますが、そのほとんどは問題を起こしません。
尖圭コンジローマの原因となるのは、主にHPVの6型と11型です。これらは「低リスク型」と呼ばれ、がん化のリスクは低いとされています。一方、子宮頸がんの原因となるHPV16型や18型は「高リスク型」と呼ばれ、尖圭コンジローマとは異なるタイプのウイルスです。
ただし、低リスク型と高リスク型のHPVが同時に感染していることもあるため、尖圭コンジローマと診断された場合は、他の性感染症の検査も併せて受けることが推奨されます。
🔄 主な感染経路
尖圭コンジローマの主な感染経路は性行為です。性器同士の接触によって、皮膚や粘膜の微小な傷からウイルスが侵入し感染します。
- 膣への挿入を伴う性行為
- オーラルセックス
- アナルセックス
- 手指や物品を介した感染(まれ)
尖圭コンジローマの感染者と性行為をした場合、60~80%の確率でパートナーも感染するといわれています。また、まれに手指や物品を介して感染することもあるため、タオルの共有などにも注意が必要です。
妊娠中に尖圭コンジローマに感染している場合、出産時に産道で赤ちゃんにウイルスが感染し、新生児の喉にイボができる多発性咽頭乳頭腫を発症するリスクがあります。
⏰ 潜伏期間について
尖圭コンジローマの潜伏期間は3週間から8か月程度と幅があり、平均では約2.8か月とされています。潜伏期間が長いため、いつ感染したのかを特定することが難しいケースも少なくありません。
👁️ 3. 尖圭コンジローマの症状と見分け方
尖圭コンジローマの最も特徴的な症状は、性器やその周辺に現れるイボです。ここでは、男女別の症状と、尖圭コンジローマを見分けるためのポイントについて解説します。
👨 男性の症状
男性が尖圭コンジローマに感染した場合、主に以下の部位にイボが発生します。
- 亀頭の先端部分
- 冠状溝(カリ首)
- 包皮内外板
- 陰茎部
- 陰嚢(キンタマ)
- 尿道口
- 肛門周辺
イボの色は白、ピンク、灰色、褐色、時には黒色とさまざまで、大きさは直径1~3mm前後が多いとされています。初期の状態では小さなイボですが、放置すると徐々に大きくなり、数も増えていきます。さらに進行すると、イボ同士がくっついてニワトリのトサカ状やカリフラワー状になることもあります。
👩 女性の症状
女性が尖圭コンジローマに感染した場合、主に以下の部位にイボが発生します。
- 大陰唇
- 小陰唇
- 膣前庭
- 膣内部
- 子宮頸部
- 会陰(膣と肛門の間)
- 尿道口
- 肛門周辺
女性の場合、膣内部や子宮頸部など外から見えない部位にイボができることがあるため、感染に気づかないまま症状が進行してしまうケースも少なくありません。子宮頸がん検診で偶然発見されることもあります。
📊 イボの特徴
尖圭コンジローマのイボには、以下のような特徴があります。
- 先が尖った形をしていることが多い
- 表面がザラザラ、デコボコしている
- 不規則に配置され、数が増えていく
- 痛みやかゆみがほとんどない
- 放置すると大きくなり、数も増える
痛みやかゆみなどの自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに症状が進行してしまうことがあります。また、口腔内や喉に感染した場合には、口内炎と間違えられることもありますが、尖圭コンジローマのイボには痛みがないことで区別できます。
🔍 見分けるポイント
尖圭コンジローマと生理的変化を見分けるポイントとして、以下の点が参考になります。
尖圭コンジローマの場合は、イボが不規則に配置され、時間とともに数が増えたり大きくなったりする傾向があります。一方、真珠様陰茎小丘疹のような生理的変化は、イボの大きさが均一で、カリ首の周囲に整然と並んで配置されることが多いです。
ただし、初期の段階では見た目だけで判断することは難しいため、少しでも気になる症状がある場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
✅ 4. 治療が不要な生理的変化について
陰部にできるブツブツやイボのすべてが病気というわけではありません。ここでは、治療の必要がない生理的変化について詳しく解説します。
⚪ 真珠様陰茎小丘疹(PPP)
真珠様陰茎小丘疹は、亀頭のカリ首(冠状溝)の周囲に沿って、小さな白色から半透明の粒が1列から数列に並んで現れる状態です。直径は1~2mm程度で、ドーム状あるいは細かい突起状に見えます。
成人男性の約20~30%に見られる生理的な変化であり、思春期以降に目立つようになることが多いです。痛みやかゆみなどの症状はなく、性感染症でもないため他人にうつることはありません。包茎の方に多い傾向がありますが、病気ではないため緊急の治療は必要ありません。
🟡 フォアダイス
フォアダイスは、陰茎の皮膚や包皮に見られる白から黄白色のブツブツです。皮脂腺が皮膚の表面に透けて見える状態であり、毛のない部位に存在する皮脂腺が外側に飛び出しているだけの生理的現象です。
成人男性の約60~70%に見られるとされており、非常に一般的です。真珠様陰茎小丘疹がカリ首の周囲に現れるのに対し、フォアダイスは主に陰茎の竿の部分の皮膚に現れます。痛みやかゆみはなく、他人に感染することもありません。
💧 包皮腺(タイソン腺)
包皮腺は、亀頭と包皮をつなぐ部分(包皮小帯の両側)に発生する白いイボです。タイソン線とも呼ばれ、球状ではなく鉛筆のような細長い形をしているのが特徴です。皮脂を分泌する皮脂腺が膨張することで形成されます。
包皮腺もフォアダイスや真珠様陰茎小丘疹と同様に生理的な現象であり、他人に感染させる可能性はありません。包茎の場合は皮脂がたまりやすいため、包皮腺が増加する可能性がありますが、病気ではないため治療の必要はありません。
🌸 膣前庭乳頭腫症
膣前庭乳頭腫症は、女性の小陰唇の内側や膣の入り口に見られる小さな乳頭状の突起です。尖圭コンジローマと見た目が似ていますが、膣前庭乳頭腫症の多くは整列して認められ、イボの先端は丸くてツルンとしているのが特徴です。
膣前庭乳頭腫症の原因は現在のところ不明ですが、女性ホルモンの関与が考えられており、性感染症ではないため治療の必要はありません。
💰 見た目が気になる場合の対処法
これらの生理的変化は治療の必要がありませんが、見た目が気になる場合は電気焼灼やレーザー治療による除去が可能です。ただし、生理的変化の除去は病気の治療ではないため、保険適用外となり自費診療となります。
また、自分で判断して生理的変化だと思っていても、実際には尖圭コンジローマである可能性もあります。自己判断で放置せず、一度は皮膚科を受診して正確な診断を受けることをおすすめします。
🔬 5. 陰部のイボの診断方法
陰部にイボが見つかった場合、皮膚科ではどのような診断が行われるのでしょうか。ここでは、診断の流れと方法について解説します。
👀 視診による診断
尖圭コンジローマの診断は、主に医師による視診で行われます。イボの形状、色、配置、数などの特徴を観察し、尖圭コンジローマかどうかを判断します。
尖圭コンジローマのイボは、先が尖った形状でニワトリのトサカ状やカリフラワー状になることが特徴的なため、多くの場合は視診のみで診断が可能です。通常、特別な検査は必要ありません。
🔬 病理検査(顕微鏡検査)
典型的ではない症例や、他の疾患との鑑別が難しい場合には、イボの一部を採取して病理検査(顕微鏡検査)を行うことがあります。これは主に悪性腫瘍を否定する目的で実施されます。
病理検査では、採取した組織を顕微鏡で観察し、細胞の状態を詳しく確認します。これにより、尖圭コンジローマであるかどうか、また他の疾患の可能性がないかを判断することができます。
🔍 鑑別すべき疾患
陰部のイボの診断においては、以下の疾患との鑑別が重要です。
- ボーエン様丘疹症:HPV感染によるもので、尖圭コンジローマより扁平な丘疹が特徴
- 膣前庭乳頭腫症:女性に見られる生理的変化で、整列した丸い突起が特徴
- 扁平コンジローマ:梅毒の2期症状として現れる先端が扁平なイボ
- 尋常性疣贅:一般的なイボで、手足に多いが陰部にもできることがある
- 真珠様陰茎小丘疹・フォアダイス:男性に見られる生理的変化
これらの疾患は見た目が似ていることがあるため、医師による正確な診断が重要です。
🧪 他の性感染症の検査
尖圭コンジローマと診断された場合、他の性感染症にも感染している可能性があるため、梅毒やHIVなどの検査を併せて受けることが推奨されます。特に、尖圭コンジローマに感染すると免疫力が低下し、HIV感染率が高まるともいわれています。
女性の場合は、高リスク型HPV(子宮頸がんの原因となるタイプ)が同時に感染していることもあるため、子宮頸がん検診やHPVタイピング検査も検討するとよいでしょう。
💊 6. 陰部のイボの治療法
尖圭コンジローマの治療には、薬物療法と外科療法の2種類があります。それぞれの治療法について詳しく解説します。
🧴 薬物療法(ベセルナクリーム)
尖圭コンジローマの薬物療法として、現在日本で保険適用となっている外用薬はイミキモドクリーム(商品名:ベセルナクリーム)のみです。
ベセルナクリームは、局所の免疫反応を活性化させることでウイルスの増殖を抑制し、感染した細胞を障害する作用があります。「Best(最適な治療)」「Self-administered(自分で塗布可能)」「Natural healing(自己治癒力を高める)」の頭文字をとって「ベセルナ」と名付けられました。
使用方法:
- イボの部分に適量を1日1回、週3回(1日おき)塗布
- 就寝前に塗布し、起床後(6~10時間後)に石けんと水で洗い流す
- 治療期間は原則として16週間まで
ベセルナクリームによる治療では、12~16週間で約50~70%の患者さんでイボが完全に消失するとされています。体へのダメージが少なく、傷跡が残りにくいという長所がありますが、盛り上がりが強いイボやサイズが大きいイボには向いていません。
副作用として、塗布部位やその周辺に紅斑、びらん、表皮剥離、浮腫などが高頻度に現れます。これらの症状は治療効果の現れであり、ある程度は想定内の反応ですが、重度の症状が出た場合は使用を中止して医師に相談してください。
❄️ 凍結療法(液体窒素療法)
凍結療法は、液体窒素を含ませた綿棒をイボに押し当て、イボを凍結させて壊死させる治療法です。麻酔は不要で、1~2週間ごとに繰り返し治療を行います。
メリット・デメリット:
- ✅ 1回の施術で広い範囲を治療可能
- ✅ 出血が少ない
- ❌ 治療中および治療後に数日間痛みが続くことがある
- ❌ 完治まで半年以上かかることもある
⚡ 電気焼灼法
電気焼灼法は、電気メスを使ってイボを焼き切る治療法です。局所麻酔が必要ですが、1回の施術でイボを除去できるため、通院回数が少なくて済むというメリットがあります。
液体窒素療法で効果がない方や、頻繁に通院することが難しい方に適しています。ただし、傷跡が残る可能性があること、切除していない部位から再発するリスクがあることに注意が必要です。
🔦 レーザー治療(炭酸ガスレーザー)
炭酸ガスレーザーを使ってイボを蒸散させる治療法です。局所麻酔が必要ですが、周囲の組織へのダメージが少なく、傷跡が残りにくいという特徴があります。
ただし、炭酸ガスレーザー治療は保険が効かない場合が多く、イボの個数によっては高額になることがあります。
✂️ 外科的切除
イボが大きい場合や、他の治療法で効果がない場合には、外科的に切除することもあります。局所麻酔下で行われ、切除した組織は病理検査に提出されることがあります。
📋 治療法の選択
どの治療法を選択するかは、イボの大きさ、数、部位、患者さんの希望などを考慮して医師が判断します。単独の治療では治癒率が60~90%程度であり、複数の治療法を組み合わせることもあります。
治療によってイボが消失しても、体内にウイルスが残っている場合は再発の可能性があります。治療後も3か月程度は経過観察を続け、再発がないことを確認することが重要です。
🔄 7. 再発予防と日常生活での注意点
尖圭コンジローマは、治療によってイボが消失しても再発しやすい疾患です。ここでは、再発予防と日常生活での注意点について解説します。
📊 再発率について
尖圭コンジローマの再発率は、治療後3か月以内で約25~30%と高く、4人に1人が再発する計算になります。これは、治療によってイボを取り除いても、周囲の皮膚や粘膜にウイルスが残っているためです。
ただし、HPVは約90%の確率で2年以内に体外に排除されるとされているため、再発を繰り返しても根気よく治療を続けることが大切です。
⚠️ 治療中・治療後の注意点
治療期間中は、以下の点に注意してください。
- 性行為は控えるか、コンドームを使用する
- パートナーにも検査・治療を勧める
- 治療部位を清潔に保つ
- タオルなどの共有を避ける
- ベセルナクリーム使用中は、塗布部位を絆創膏やテープで覆わない
治療完了後も、3か月間は再発がないか定期的に自己チェックを行い、少しでも異常を感じたらすぐに受診してください。
💑 パートナーへの配慮
尖圭コンジローマは性感染症であるため、パートナーへの感染リスクがあります。パートナーにも検査を受けてもらい、感染が確認された場合は一緒に治療を行うことが大切です。
治療が完了するまでは性行為を避けるか、感染リスクを軽減するためにコンドームを使用してください。ただし、コンドームで覆われていない部位にウイルスが存在する可能性もあるため、コンドームだけでは完全に感染を防ぐことはできません。
💪 免疫力を維持する生活習慣
HPVは免疫力が低下しているときに感染しやすく、また症状が悪化しやすいとされています。以下のような生活習慣を心がけ、免疫力を維持することが再発予防につながります。
- 十分な睡眠をとる
- バランスの良い食事を摂る
- 適度な運動を行う
- ストレスをためない
- 過度な飲酒や喫煙を控える
💉 8. HPVワクチンによる予防について
尖圭コンジローマの原因となるHPVへの感染は、ワクチンによって予防することができます。ここでは、HPVワクチンについて詳しく解説します。
🔢 HPVワクチンの種類
日本国内で使用されているHPVワクチンには、2価、4価、9価の3種類があります。
- 2価ワクチン(サーバリックス):HPV16型、18型に対応
- 4価ワクチン(ガーダシル):HPV6型、11型、16型、18型に対応
- 9価ワクチン(シルガード9):HPV6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型に対応
尖圭コンジローマの原因となるHPV6型と11型に対応しているのは、4価ワクチンと9価ワクチンです。これらのワクチンを接種することで、尖圭コンジローマの発症を予防する効果が期待できます。
👩 女性のHPVワクチン接種
HPVワクチンは、小学校6年生から高校1年生相当の女子を対象に定期接種(公費負担)が行われています。性行為を経験する前にワクチンを接種することで、HPV感染を効果的に予防することができます。
また、定期接種の対象年齢を過ぎた女性でも、まだワクチンで予防できるHPV型に感染していなければ、予防効果が期待できます。
厚生労働省では、HPVワクチンの積極的勧奨が一時差し控えられていた時期に接種機会を逃した方(1997年4月2日から2008年4月1日生まれの女性)に対して、キャッチアップ接種の経過措置を実施しています。
👨 男性のHPVワクチン接種
男性もHPVワクチンを接種することで、尖圭コンジローマや肛門がんなどの予防効果が期待できます。また、男性がワクチンを接種することで、性交渉によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防にもつながる可能性があります。
現在、男性への接種が承認されているのは4価ワクチン(ガーダシル)と9価ワクチン(シルガード9)です。ただし、男性への接種は現時点では定期接種の対象外であり、費用は自己負担となります。一部の自治体では男性へのHPVワクチン接種費用の助成を行っているところもありますので、お住まいの市区町村に確認してみてください。
⚠️ ワクチン接種の注意点
HPVワクチンには、すでに感染したHPVを排除したり、既存の感染症やがんを治療したりする効果はありません。あくまでも「予防」のためのワクチンであり、すでに尖圭コンジローマを発症している場合は、別途治療が必要です。
また、ワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどの副反応が生じることがあります。まれに重いアレルギー症状や神経系の症状が起こることもありますが、これらの症状が出た場合は医療機関を受診してください。
🏥 9. 池袋の皮膚科を受診する際のポイント
陰部にイボができたとき、どのように皮膚科を受診すればよいのでしょうか。ここでは、受診のタイミングや準備について解説します。
⏰ 受診のタイミング
陰部に以下のような症状がある場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
- 今までなかったイボやブツブツができた
- イボの数が増えてきた
- イボが大きくなってきた
- 性行為後にイボが現れた
- パートナーが尖圭コンジローマと診断された
尖圭コンジローマは放置すると症状が悪化し、治療が長期化する可能性があります。また、パートナーに感染させてしまうリスクもあるため、少しでも気になる症状があれば早めの受診が大切です。
🏥 何科を受診すべきか
陰部のイボについては、以下の診療科で診察・治療を受けることができます。
- 皮膚科:男女とも外性器や肛門周辺のイボを診察・治療
- 泌尿器科:主に男性の性器のイボを診察・治療
- 婦人科:女性の外陰部や膣内のイボを診察・治療
男性の場合は皮膚科または泌尿器科、女性の場合は皮膚科または婦人科を受診するとよいでしょう。女性で膣内にもイボがある可能性がある場合は、婦人科での診察をおすすめします。
📝 受診時の準備
受診時には、以下の情報を医師に伝えられるよう準備しておくと、診察がスムーズに進みます。
- いつ頃からイボに気づいたか
- イボの数や大きさの変化
- 痛みやかゆみなどの自覚症状
- 性行為の有無(パートナーの症状を含む)
- 過去の性感染症の既往
- 現在服用している薬
デリケートな内容を話すことに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、正確な診断と適切な治療のためには、医師に正直に伝えることが大切です。医師には守秘義務がありますので、安心してご相談ください。
🏢 アイシークリニック池袋院について
池袋エリアで陰部のイボについてお悩みの方は、アイシークリニック池袋院にご相談ください。当院では、皮膚科専門医による診察・治療を行っており、患者さまのプライバシーに配慮した診療体制を整えています。
尖圭コンジローマの治療には、薬物療法(ベセルナクリーム)や凍結療法(液体窒素)など、患者さまの症状に合わせた治療法をご提案いたします。また、他の性感染症の検査についてもご相談いただけます。

❓ 10. よくある質問(Q&A)
陰部のイボに関してよくいただくご質問にお答えします。
尖圭コンジローマは、20~30%の方で自然に症状が軽くなることがあるといわれています。しかし、自然治癒を待っている間にイボが増えたり大きくなったりする可能性があり、パートナーに感染させてしまうリスクもあります。また、体内にウイルスが残っている限り再発の可能性があるため、医療機関で適切な治療を受けることをおすすめします。
尖圭コンジローマに効果のある市販薬はありません。「イボコロリ」などの一般的なイボ治療薬は、手足のイボ(尋常性疣贅)向けの製品であり、デリケートな陰部に使用すると重大な副作用を引き起こす可能性があります。陰部のイボは必ず医療機関を受診し、医師の処方による治療薬を使用してください。
Q3. 治療費はどのくらいかかりますか?
尖圭コンジローマの治療は保険適用となります。3割負担の場合、ベセルナクリームの薬剤費は1か月あたり2,500円程度です(薬剤費のみ)。これに加えて、初診料や再診料、処置料などがかかります。治療期間や治療法によって総額は異なりますので、詳しくは受診時にご確認ください。
Q4. 治療中に性行為をしてもいいですか?
治療中は性行為を控えることをおすすめします。イボがある状態で性行為をすると、パートナーに感染させてしまうリスクがあります。また、ベセルナクリームの基剤(油脂性)は、コンドームなどのラテックスゴム製品を劣化・破損させる可能性があるため、治療中は特に注意が必要です。
Q5. パートナーにどう伝えればいいですか?
尖圭コンジローマと診断されたことをパートナーに伝えることは勇気がいることですが、パートナーの健康を守るためにも重要です。パートナーも感染している可能性があるため、一緒に検査を受けることをおすすめします。伝え方に悩む場合は、医師に相談してアドバイスをもらうのも一つの方法です。
Q6. 妊娠中に尖圭コンジローマになったらどうすればいいですか?
妊娠中に尖圭コンジローマに感染している場合、出産時に産道で赤ちゃんにウイルスが感染するリスクがあります。妊娠中や妊娠の可能性がある方は、必ず医師に伝えた上で治療方針を相談してください。なお、ベセルナクリームは妊婦への使用は推奨されていないため、他の治療法が検討されます。
Q7. 何度も再発して困っています。どうすればいいですか?
尖圭コンジローマは再発しやすい疾患ですが、根気よく治療を続けることが大切です。HPVは約90%の方で2年以内に体外に排除されるため、時間の経過とともに再発しにくくなる傾向があります。再発を繰り返す場合は、複数の治療法を組み合わせたり、免疫力を高める生活習慣を心がけたりすることで、改善が期待できます。
📝 11. まとめ
陰部にイボができた場合、まずは皮膚科を受診して正確な診断を受けることが大切です。尖圭コンジローマであれば適切な治療が必要ですし、真珠様陰茎小丘疹やフォアダイスなどの生理的変化であれば治療の必要はありません。
尖圭コンジローマの治療には、薬物療法(ベセルナクリーム)や凍結療法、電気焼灼法などがあり、患者さまの症状に合わせて治療法が選択されます。治療によってイボが消失しても再発の可能性があるため、治療後も3か月程度は経過観察を続けることが重要です。
また、HPVワクチンの接種により、尖圭コンジローマの発症を予防することができます。まだワクチンを接種していない方は、予防接種についても医師に相談してみてください。
デリケートな部位の症状は相談しづらいと感じる方も多いかもしれませんが、早期発見・早期治療が重要です。少しでも気になる症状がある方は、お気軽にアイシークリニック池袋院にご相談ください。患者さまのプライバシーに配慮しながら、丁寧に診察・治療を行います。
📚 参考文献
- 厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html)
- 厚生労働省「性感染症報告数」(
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
尖圭コンジローマは決して珍しい病気ではありません。HPVは性的接触のある方であれば誰でも感染する可能性があるウイルスです。恥ずかしがらずに早期受診することで、適切な治療を受けることができ、パートナーへの感染拡大も防ぐことができます。一人で悩まず、専門医にご相談ください。