後頭部が痛い原因は首の凝り?頭痛と肩こりの関係や対処法を医師が解説

後頭部がズキズキ痛む、首や肩が凝って頭が重い——このような症状に悩まされている方は少なくありません。デスクワークやスマートフォンの長時間使用が当たり前になった現代では、首の凝りから来る後頭部の痛みを訴える方が増加しています。実は、後頭部の痛みと首の凝りには密接な関係があり、その多くは筋肉の緊張や神経の圧迫が原因となっています。本記事では、後頭部の痛みと首の凝りの関係性、考えられる原因や疾患、自宅でできるセルフケア、そして医療機関を受診すべきタイミングについて詳しく解説します。つらい症状を改善するためのヒントをぜひ参考にしてください。


🔍 目次

  1. 📌 後頭部の痛みと首の凝りの関係性
  2. ⚠️ 後頭部が痛くなる主な原因
  3. 🔸 首の凝りが引き起こす頭痛のタイプ
  4. 🏥 後頭部の痛みを伴う疾患
  5. ✨ 自宅でできるセルフケアと予防法
  6. 🚨 医療機関を受診すべき症状
  7. 🔍 病院での検査と治療法
  8. ❓ よくある質問
  9. 📝 まとめ

📌 後頭部の痛みと首の凝りの関係性

後頭部の痛みと首の凝りは、解剖学的に非常に密接な関係があります。首から後頭部にかけては多くの筋肉や神経が複雑に走行しており、首の筋肉が緊張することで後頭部に痛みが生じることがあります。

🔸 首と後頭部をつなぐ筋肉の構造

首から後頭部にかけては、僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋、後頭下筋群など、多くの筋肉が存在しています。これらの筋肉は頭を支え、首を動かす役割を担っています。特に僧帽筋は首から肩、背中にかけて広がる大きな筋肉で、この筋肉が緊張すると首や肩の凝りだけでなく、後頭部の痛みを引き起こすことがあります。また、後頭下筋群は頭蓋骨の後頭部と頸椎をつなぐ小さな筋肉群で、頭の細かい動きを制御しています。長時間同じ姿勢を続けたり、不良姿勢が習慣化したりすると、これらの筋肉が過度に緊張し、後頭部に痛みを感じるようになります。

🔸 後頭神経と首の凝りの関係

後頭部には大後頭神経と小後頭神経という重要な神経が走行しています。大後頭神経は第2頸椎から出て、首の筋肉の間を通り、後頭部の皮膚に分布しています。小後頭神経は第2・第3頸椎から出て、後頭部の側面に分布しています。これらの神経は首の筋肉と密接に接触しているため、首の筋肉が凝り固まると神経が圧迫され、後頭部に痛みやしびれを感じることがあります。この状態を後頭神経痛と呼び、首の凝りが原因となる代表的な頭痛の一つです。

🔸 血行不良による影響

首の筋肉が緊張すると、その周囲の血管も圧迫されて血行が悪くなります。頭部への血液供給は主に椎骨動脈と内頸動脈によって行われていますが、首の筋肉の緊張によって血流が妨げられると、後頭部の痛みや頭重感を感じることがあります。また、筋肉自体への血流が低下すると、筋肉内に疲労物質が蓄積し、さらに凝りが悪化するという悪循環に陥ることもあります。

⚠️ 後頭部が痛くなる主な原因

後頭部の痛みにはさまざまな原因があります。多くの場合は生活習慣に関連した原因によるものですが、中には注意が必要な病気が隠れていることもあります。ここでは、後頭部の痛みを引き起こす主な原因について解説します。

💻 長時間のデスクワークやパソコン作業

現代社会において最も多い原因の一つが、長時間のデスクワークやパソコン作業です。パソコンの画面を見続けることで、無意識のうちに頭が前に突き出た姿勢になりがちです。この姿勢は「ストレートネック」や「スマホ首」とも呼ばれ、首や後頭部の筋肉に大きな負担をかけます。成人の頭の重さは約5〜6キログラムありますが、頭が前に傾くと首にかかる負担は数倍にもなります。例えば、頭が15度前に傾くと約12キログラム、30度傾くと約18キログラムもの負荷が首にかかるとされています。この状態が長時間続くことで、首の筋肉が疲労し、後頭部の痛みを引き起こします。

📱 スマートフォンの長時間使用

スマートフォンを使用する際、多くの人は画面を見るために頭を下に向けます。この姿勢もデスクワークと同様に、首に大きな負担をかけます。特にスマホ首による頭痛については詳しく解説しているので、こちらの記事も参考にしてください。特に若い世代では、スマートフォンの使用時間が長くなる傾向があり、首の凝りや後頭部の痛みを訴える方が増えています。電車やバスでの移動中、就寝前のベッドの中など、さまざまな場面でスマートフォンを使用する習慣が、首や後頭部の症状を悪化させる要因となっています。

🔸 不良姿勢と筋力低下

猫背や反り腰などの不良姿勢は、首や肩の筋肉に余計な負担をかけます。また、運動不足による筋力低下も後頭部の痛みの原因となります。首を支える筋肉が弱くなると、頭の重さを支えきれなくなり、一部の筋肉に負担が集中します。特に高齢者では、加齢による筋力低下と姿勢の変化が重なり、後頭部の痛みを感じやすくなります。

💔 精神的ストレス

精神的なストレスも、後頭部の痛みの重要な原因の一つです。ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、無意識のうちに肩や首に力が入ってしまいます。この状態が続くと、筋肉が常に緊張した状態となり、後頭部の痛みを引き起こします。仕事や人間関係のストレス、不安、緊張などが続くと、慢性的な首の凝りと後頭部の痛みにつながることがあります。

👀 眼精疲労

目を酷使することも、後頭部の痛みに関係しています。パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けると、目の周りの筋肉が疲労します。目の筋肉と首の筋肉は神経を介してつながっているため、眼精疲労が首の凝りを引き起こし、それが後頭部の痛みにつながることがあります。また、視力が合っていない眼鏡やコンタクトレンズを使用していると、目に余計な負担がかかり、眼精疲労を悪化させます。

🛏️ 睡眠時の問題

合わない枕や寝具、不適切な寝姿勢も後頭部の痛みの原因となります。枕が高すぎたり低すぎたりすると、睡眠中に首に負担がかかり、朝起きたときに後頭部の痛みや首の凝りを感じることがあります。また、うつ伏せで寝る習慣がある方は、首を横に向けた状態が長時間続くため、首の筋肉に負担がかかりやすくなります。

❄️ 冷えによる影響

首や肩が冷えると、筋肉が収縮して血行が悪くなります。エアコンの効いた部屋での作業、冬場の寒さ、夏場の薄着などが原因で首が冷えると、筋肉が硬くなり、後頭部の痛みを感じやすくなります。特にエアコンの風が直接首に当たる環境では、知らないうちに首が冷えていることがあります。


❄️ 冷えによる影響

🔸 首の凝りが引き起こす頭痛のタイプ

首の凝りが原因となって起こる頭痛には、いくつかのタイプがあります。それぞれの特徴を理解することで、適切な対処法を選ぶことができます。

📌 緊張型頭痛

緊張型頭痛は、首の凝りが原因となる最も一般的な頭痛タイプです。日本人の頭痛の約70%を占めるとされており、多くの方が経験する頭痛です。緊張型頭痛の特徴は、頭全体が締め付けられるような痛み、または後頭部から首にかけての重苦しい痛みです。痛みの程度は比較的軽度から中等度で、日常生活に支障をきたすほどではないことが多いですが、慢性化すると生活の質を大きく低下させることがあります。緊張型頭痛は、首や肩の筋肉の緊張が主な原因であり、ストレス、姿勢の悪さ、眼精疲労などが誘因となります。痛みは数十分から数日続くことがあり、肩や首の凝りを伴うことが多いです。

⚡ 後頭神経痛

後頭神経痛は、後頭部を走行する神経が圧迫されることで起こる頭痛です。首の凝りによって後頭下筋群が硬くなり、その間を通る大後頭神経や小後頭神経が圧迫されることで発症します。後頭神経痛の特徴は、後頭部から頭頂部にかけてのピリピリ、チクチクとした電気が走るような痛みです。痛みは片側に出ることが多く、髪を触ったり、首を動かしたりしたときに痛みが誘発されることがあります。痛みは数秒から数分続く発作性の痛みであることが多いですが、鈍い痛みが持続することもあります。後頭部を押すと痛みが増強する圧痛点があることも特徴的です。

📌 頸原性頭痛

頸原性頭痛は、首(頸椎)の異常が原因となって起こる頭痛です。頸椎の関節や椎間板の問題、首の筋肉や靭帯の異常などが原因となり、首から後頭部、さらには側頭部や前頭部にまで痛みが広がることがあります。頸原性頭痛の特徴は、首の動きによって痛みが誘発されたり増強したりすることです。首を後ろに反らしたり、横に傾けたりすると痛みが強くなることがあります。また、首を一定の姿勢に保っていると痛みが悪化することもあります。痛みは通常、片側に限局し、肩や腕に放散することもあります。

🔸 混合型頭痛

実際の臨床現場では、上記の頭痛タイプが単独で存在することは少なく、複数のタイプが混在していることが多いです。例えば、緊張型頭痛と後頭神経痛が同時に存在したり、片頭痛を持っている方が首の凝りによる頭痛も併発したりすることがあります。このような混合型の頭痛は、治療が複雑になることがありますが、それぞれの原因に対処することで症状の改善が期待できます。

🏥 後頭部の痛みを伴う疾患

⚠️ 注意!

後頭部の痛みの多くは首の凝りや筋肉の緊張が原因ですが、中には注意が必要な疾患が隠れていることもあります。

🦠 変形性頸椎症

変形性頸椎症は、加齢に伴って頸椎(首の骨)が変形する疾患です。椎間板の変性や骨棘の形成により、首の動きが制限されたり、神経が圧迫されたりします。症状としては、首の痛みや凝り、後頭部の痛み、腕のしびれなどがあります。40代以降に多く見られ、年齢とともに頻度が増加します。レントゲンやMRIなどの画像検査で診断されます。

🔸 頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアは、首の椎間板が飛び出して神経を圧迫する疾患です。後頭部から肩、腕にかけての痛みやしびれが特徴的です。首を動かしたときに症状が悪化することが多く、特に首を後ろに反らす動作で痛みが増強することがあります。20〜50代に多く見られ、急に発症することもあります。重症の場合は、手の巧緻性の低下や歩行障害を伴うこともあり、早期の治療が必要です。

🔸 頸椎症性神経根症

頸椎症性神経根症は、頸椎の変形や椎間板の変性によって神経根が圧迫される疾患です。後頭部から肩、腕にかけての痛みやしびれ、筋力低下などの症状が現れます。症状は通常、片側に出現し、首の動きによって悪化することがあります。中高年に多く見られる疾患です。

⚡ 片頭痛

片頭痛は、主に片側の頭部に拍動性の痛みが現れる頭痛です。通常は側頭部に痛みが出ますが、後頭部に痛みが出ることもあります。片頭痛の特徴は、吐き気や嘔吐を伴うこと、光や音に敏感になること、体を動かすと痛みが悪化することなどです。また、視覚的な前兆(閃輝暗点など)を伴うことがあります。片頭痛は女性に多く、月経周期と関連して発症することもあります。首の凝りが片頭痛を誘発したり、片頭痛と緊張型頭痛が併存したりすることも珍しくありません。

🩸 高血圧性頭痛

血圧が著しく上昇すると、後頭部に拍動性の痛みを感じることがあります。特に朝起きたときに後頭部が痛む場合は、高血圧が原因である可能性があります。高血圧性頭痛は、血圧が非常に高い状態(通常180/120mmHg以上)で起こりやすいとされています。高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれるように自覚症状が乏しいことが多いですが、頭痛が続く場合は血圧を測定してみることをお勧めします。

🚨 くも膜下出血

🚨 緊急度高!

典型的な症状は、「今まで経験したことのない激しい頭痛」「バットで殴られたような痛み」と表現されることが多いです。

くも膜下出血は、脳の表面を覆うくも膜の下に出血が起こる疾患で、非常に危険な状態です。後頭部から始まる突然の激しい頭痛で、吐き気、嘔吐、意識障害を伴うことがあります。くも膜下出血は命に関わる緊急事態であり、このような症状がある場合は直ちに救急医療機関を受診してください。

🦠 脳腫瘍

脳腫瘍は、脳内に腫瘍ができる疾患です。腫瘍の位置によっては、後頭部に痛みを感じることがあります。脳腫瘍による頭痛の特徴は、朝起きたときに痛みが強いこと、咳やくしゃみで痛みが悪化すること、徐々に痛みが強くなっていくことなどです。また、視力障害、吐き気、嘔吐、けいれん、意識障害などを伴うことがあります。これらの症状がある場合は、早急に医療機関を受診してください。

🦠 髄膜炎

髄膜炎は、脳や脊髄を覆う髄膜に炎症が起こる疾患です。細菌やウイルスの感染が原因となることが多く、激しい頭痛、高熱、首の硬直(項部硬直)などの症状が特徴的です。首を前に曲げることが困難になり、後頭部の痛みを伴います。髄膜炎は重篤な疾患であり、早期の治療が必要です。

✨ 自宅でできるセルフケアと予防法

首の凝りからくる後頭部の痛みは、日常生活での工夫やセルフケアによって改善・予防することができます。以下に、効果的な方法をご紹介します。

📌 正しい姿勢を意識する

後頭部の痛みを予防するためには、正しい姿勢を保つことが重要です。デスクワーク時は、椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばしましょう。パソコンの画面は目の高さに合わせ、画面との距離は40〜50センチメートル程度が理想的です。キーボードやマウスは肘が90度程度に曲がる高さに配置します。また、1時間に1回程度は立ち上がって体を動かし、同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう。スマートフォンを使用する際は、できるだけ目の高さまで持ち上げて、首を下に向けないようにすることが大切です。

🔸 ストレッチを行う

首や肩のストレッチは、筋肉の緊張をほぐし、血行を改善する効果があります。以下のストレッチを毎日行いましょう。

  • 📌 首の前後屈のストレッチ:ゆっくりと首を前に倒し、後頭部から首にかけての筋肉を伸ばします。10〜15秒キープしたら、ゆっくりと元に戻します。
  • 📌 首の側屈のストレッチ:耳を肩に近づけるように首を横に倒します。反対側の首から肩にかけての筋肉が伸びるのを感じながら、10〜15秒キープします。
  • 📌 肩回し:両肩を大きく円を描くように回します。前回しと後ろ回しをそれぞれ10回ずつ行いましょう。

🔥 温める

首や肩を温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれます。蒸しタオルを首に当てたり、温かいシャワーを首や肩に当てたりすることで、効果が期待できます。入浴時には、ぬるめのお湯(38〜40度程度)に15〜20分程度浸かることで、全身の血行が改善されます。市販のホットパックや温熱シートを使用するのも効果的です。ただし、炎症を伴う急性の痛みの場合は、温めることで症状が悪化することがあるため注意が必要です。

🏃 適度な運動を心がける

適度な運動は、首や肩の筋肉を強化し、血行を改善する効果があります。ウォーキング、水泳、ヨガなどの有酸素運動がお勧めです。特にヨガは、ストレッチと筋力強化の両方の効果があり、首や肩の凝りの改善に効果的です。運動は週に3〜5回、1回30分程度を目安に行いましょう。ただし、激しい運動や首に負担のかかる運動は避けてください。

💆 ストレス管理

精神的なストレスは首の凝りを悪化させるため、ストレス管理も重要です。深呼吸やリラクゼーション法を取り入れることで、自律神経のバランスを整え、筋肉の緊張を和らげることができます。趣味の時間を設けたり、十分な睡眠を取ったりすることも、ストレス軽減に効果的です。瞑想やマインドフルネスなどの実践も、ストレス管理に役立ちます。関連記事:冬にセロトニンを増やす方法も参考にしてください。

🛏️ 枕を見直す

自分に合った枕を選ぶことは、後頭部の痛みの予防に重要です。枕の高さは、仰向けに寝たときに首の自然なカーブが保たれる高さが理想的です。高すぎる枕は首を前に曲げた状態となり、低すぎる枕は首を後ろに反らした状態となり、いずれも首に負担をかけます。横向きに寝る場合は、肩幅に合った高さの枕を選びましょう。素材も重要で、適度な硬さがあり、頭をしっかり支えてくれるものを選んでください。

👀 眼精疲労対策

眼精疲労を軽減することで、首の凝りや後頭部の痛みの予防につながります。パソコン作業中は、20分ごとに20秒間、6メートル以上離れた場所を見る「20-20-20ルール」を実践しましょう。また、パソコンの画面の明るさを周囲の環境に合わせて調整し、ブルーライトカット眼鏡を使用することも効果的です。定期的に視力検査を受け、適切な度数の眼鏡やコンタクトレンズを使用することも重要です。

💆 マッサージ

首や肩のマッサージは、筋肉の緊張をほぐし、血行を改善する効果があります後頭部の付け根にある窪み(風池、天柱と呼ばれるツボ)を親指でゆっくり押すことで、後頭部の痛みが軽減することがあります。また、僧帽筋や肩甲骨周囲の筋肉をもみほぐすことで、首や肩の凝りが改善されます。自分で行う場合は、強く押しすぎないよう注意してください。テニスボールを使って背中や肩甲骨周囲の筋肉をほぐすのも効果的です。

🚨 医療機関を受診すべき症状

後頭部の痛みの多くは、生活習慣の改善やセルフケアで対処できますが、中には医療機関を受診すべき症状もあります。以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

🚨 すぐに救急受診すべき症状

🚨 緊急度高!

以下の症状がある場合は、脳卒中など命に関わる疾患の可能性があるため、直ちに救急医療機関を受診してください。

  • 突然発症した激しい頭痛(今まで経験したことのない痛み)
  • ⚡ 意識障害や意識消失を伴う頭痛
  • 手足のしびれや麻痺を伴う頭痛
  • ⚡ ろれつが回らない、言葉が出にくいなどの症状を伴う頭痛
  • 高熱と首の硬直を伴う頭痛
  • ⚡ けいれんを伴う頭痛

⚠️ 早めに受診すべき症状

  • 📌 頭痛が徐々に強くなっている場合
  • 📌 市販の鎮痛薬が効かなくなってきた場合
  • 📌 頭痛の頻度が増えている場合
  • 📌 吐き気や嘔吐を伴う頭痛
  • 📌 視力障害を伴う頭痛
  • 📌 首を動かすと激しい痛みがある場合

💡 受診を検討すべき状況

  • 頭痛が2週間以上続いている場合
  • ✅ セルフケアを行っても改善しない場合
  • 頭痛により仕事や日常生活に支障が出ている場合
  • ✅ 鎮痛薬を頻繁に(週に2日以上)使用している場合
  • ✅ 50歳以上で初めて頭痛を経験した場合

🔍 病院での検査と治療法

医療機関では、後頭部の痛みの原因を特定するためにさまざまな検査が行われます。また、原因に応じた治療が提供されます。

🔍 検査

問診と身体診察では、頭痛の性質、発症時期、持続時間、痛みの程度、随伴症状などについて詳しく聞かれます。また、首の可動域や筋肉の圧痛、神経学的な異常がないかなどを調べます。

画像検査としては、頭部や頸椎のレントゲン、CT、MRIなどが行われることがあります。これらの検査により、骨や軟部組織の異常、脳の病変などを確認できます。血液検査では、炎症の有無や感染症の有無などを調べます。場合によっては、髄液検査や脳波検査が行われることもあります。

💊 薬物療法

後頭部の痛みに対しては、さまざまな薬物が使用されます。鎮痛薬としては、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が一般的に使用されます。これらの薬は、痛みを軽減し、炎症を抑える効果があります。

筋弛緩薬は、筋肉の緊張をほぐす効果があり、首の凝りからくる頭痛に有効です。後頭神経痛に対しては、神経ブロック注射や神経障害性疼痛に対する薬物(プレガバリンなど)が使用されることがあります。頭痛の頻度が多い場合は、予防薬が処方されることもあります。

💉 神経ブロック療法

後頭神経痛に対しては、神経ブロック療法が効果的なことがあります後頭神経ブロックは、大後頭神経や小後頭神経に局所麻酔薬やステロイドを注射する治療法です。神経の興奮を抑え、痛みを軽減する効果があります。トリガーポイント注射は、筋肉の硬結部(トリガーポイント)に局所麻酔薬を注射する治療法で、筋肉の緊張をほぐし、痛みを軽減します。

🏃 理学療法

理学療法士による治療も、後頭部の痛みの改善に効果的です。首や肩の筋肉のストレッチやマッサージ、姿勢指導、運動療法などが行われます。また、温熱療法や電気刺激療法なども併用されることがあります。理学療法は、薬物療法と組み合わせることで、より効果的な治療が期待できます。

✨ その他の治療法

鍼灸治療は、首の凝りや後頭部の痛みに対して効果があるとされています。ツボを刺激することで、筋肉の緊張をほぐし、血行を改善します。カイロプラクティックや整体なども、首の凝りの改善に利用されることがあります。重症の頸椎疾患(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など)で神経症状が強い場合は、手術が必要になることもあります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院には、デスクワークや在宅勤務の増加により、首こりからくる後頭部痛を訴える患者さんが急増しています。生活習慣の改善と適切な治療を組み合わせることで、多くの方が症状の改善を実感されています。」

📝 まとめ

後頭部の痛みと首の凝りは、密接に関連しています。首の筋肉の緊張や神経の圧迫が、後頭部の痛みを引き起こすことが多く、その原因としては長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、不良姿勢、ストレスなどが挙げられます。首の凝りからくる頭痛には、緊張型頭痛、後頭神経痛、頸原性頭痛などがあり、それぞれに特徴的な症状があります。多くの場合、姿勢の改善、ストレッチ、温熱療法などのセルフケアで症状を改善することができます。しかし、突然の激しい頭痛、意識障害を伴う頭痛、神経症状を伴う頭痛などは、重篤な疾患の可能性があるため、早急に医療機関を受診してください。慢性的な後頭部の痛みでお悩みの方は、アイシークリニック池袋院にご相談ください。専門的な診断と適切な治療で、つらい症状の改善をサポートいたします。

❓ よくある質問

後頭部の痛みが続く場合、何科を受診すればよいですか?

後頭部の痛みが続く場合は、まず内科や頭痛外来を受診することをお勧めします。首の凝りが主な原因と考えられる場合は整形外科、神経症状を伴う場合は神経内科や脳神経外科が適切です。どの科を受診すべきか迷う場合は、かかりつけ医に相談するか、総合病院の総合診療科を受診するとよいでしょう。

首の凝りからくる頭痛と片頭痛の違いは何ですか?

首の凝りからくる頭痛(緊張型頭痛)は、頭全体が締め付けられるような痛みで、肩や首の凝りを伴います。一方、片頭痛は片側の頭部にズキズキとした拍動性の痛みがあり、吐き気や光・音への過敏性を伴うことが特徴です。片頭痛は体を動かすと悪化しますが、緊張型頭痛は動いても悪化しにくいです。

市販の鎮痛薬を飲み続けても大丈夫ですか?

市販の鎮痛薬を頻繁に(週に2〜3日以上)使用し続けると、「薬物乱用頭痛」を引き起こす可能性があります。これは鎮痛薬の使いすぎによって、かえって頭痛が悪化する状態です。鎮痛薬が手放せない状態になっている場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けることをお勧めします。

後頭部の痛みにマッサージは効果がありますか?

首や肩の凝りが原因の後頭部の痛みには、マッサージが効果的なことがあります。特に後頭部の付け根にある筋肉をほぐすことで、痛みが軽減することがあります。ただし、強すぎるマッサージは逆効果になることもあるため、適度な力加減で行いましょう。症状が強い場合は、専門家によるマッサージや理学療法を受けることをお勧めします。

ストレートネックと後頭部の痛みは関係ありますか?

ストレートネックは後頭部の痛みの主要な原因の一つです。正常な頸椎は前方に緩やかにカーブしていますが、ストレートネックではこのカーブが失われ、首がまっすぐになっています。この状態では、首の筋肉に過度な負担がかかり、後頭部の痛みや首の凝りを引き起こしやすくなります。姿勢の改善やストレッチで症状が軽減することがあります。


📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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