首のしこりが気になる方へ – 原因・症状・治療法を池袋の医師が解説

首にしこりを見つけたとき、多くの方が不安を感じるのは当然のことです。首のしこりは、良性のものから治療が必要なものまでさまざまな原因が考えられます。本記事では、首のしこりの主な原因、症状、診断方法、そして治療法について、池袋のアイシークリニックの医師が詳しく解説いたします。

首のしこりとは

首のしこりとは、首の皮膚の下や筋肉の間に触れることができる膨らみや腫瘤のことを指します。大きさは米粒大から鶏卵大までさまざまで、痛みを伴うものと伴わないものがあります。

首には多くのリンパ節が存在し、また皮下組織や筋肉、甲状腺などの器官も集中しているため、しこりができる原因は多岐にわたります。そのため、しこりの位置、大きさ、硬さ、痛みの有無などを総合的に判断することが重要です。

首のしこりの主な原因

リンパ節の腫れ

首のしこりの原因として最も多いのが、リンパ節の腫れです。リンパ節は体の免疫システムの一部で、細菌やウイルスなどの異物から体を守る役割を果たしています。

風邪やインフルエンザ、扁桃炎などの感染症にかかると、首のリンパ節が腫れることがあります。この場合、しこりは通常、柔らかく、押すと痛みを感じることが多いです。感染症が治癒すれば、リンパ節の腫れも自然に引いていきます。

ただし、リンパ節の腫れが数週間以上続く場合や、徐々に大きくなる場合は、悪性リンパ腫などの可能性も考慮する必要があります。国立がん研究センターでは、リンパ節の腫れが2週間以上続く場合は医療機関を受診することを推奨しています。

粉瘤(アテローム)

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が溜まってできる良性の腫瘍です。首にできることも多く、触ると弾力性のあるしこりとして感じられます。

粉瘤は通常、痛みを伴いませんが、細菌感染を起こすと赤く腫れて痛みを伴うようになります。この状態を炎症性粉瘤と呼びます。粉瘤は自然に消失することはなく、根本的な治療には外科的な摘出が必要です。

アイシークリニック池袋院では、粉瘤の日帰り手術にも対応しており、局所麻酔下で袋ごと摘出する治療を行っています。

脂肪腫

脂肪腫は、皮下脂肪組織が増殖してできる良性の腫瘍です。柔らかく、ゆっくりと成長する特徴があります。通常は痛みを伴わず、触るとぷよぷよとした感触があります。

脂肪腫は体のどこにでもできる可能性がありますが、首や肩、背中などに多く見られます。悪性化することはほとんどありませんが、大きくなって美容的な問題が生じたり、神経を圧迫して痛みが出たりする場合は、摘出手術を検討します。

甲状腺の腫れ

首の前面、喉仏の下あたりにしこりを感じる場合、甲状腺の病気が原因である可能性があります。甲状腺は首の前面に位置する蝶のような形をした器官で、体の代謝を調節するホルモンを分泌しています。

甲状腺のしこりには、以下のような原因が考えられます。

甲状腺腫瘍には良性の腺腫と悪性の癌があります。甲状腺結節の多くは良性ですが、一部に悪性のものも含まれるため、超音波検査や細胞診などの精密検査が必要です。

橋本病やバセドウ病などの甲状腺の病気でも、甲状腺全体が腫れることがあります。これらの疾患では、甲状腺ホルモンの値に異常が見られることが多く、血液検査で診断が可能です。

リンパ管腫

リンパ管腫は、リンパ管が異常に拡張してできる良性の腫瘍です。生まれつき存在することもあれば、成長とともに大きくなることもあります。首やわきの下に多く見られ、柔らかいしこりとして触れます。

感染を起こすと急速に腫れることがあり、この場合は早急な治療が必要です。治療には外科的摘出や硬化療法などがあります。

唾液腺の腫れ

耳の下から顎のラインにかけてしこりを感じる場合、唾液腺の病気が原因かもしれません。耳下腺や顎下腺といった唾液腺に炎症や腫瘍ができると、しこりとして触れることがあります。

唾液腺の結石や感染症が原因の場合、食事の際に痛みが増すことがあります。また、良性腫瘍である多形腺腫や、まれに悪性腫瘍が発生することもあります。

悪性腫瘍

首のしこりの原因として、悪性腫瘍も考慮しなければなりません。悪性リンパ腫、甲状腺癌、唾液腺癌、転移性リンパ節腫大などがあります。

悪性腫瘍による首のしこりには、以下のような特徴があることが多いです。

  • 硬くて動きにくい
  • 徐々に大きくなる
  • 痛みを伴わないことが多い
  • 表面がでこぼこしている
  • 周囲の組織と癒着している

ただし、これらの特徴があるからといって必ずしも悪性とは限りませんし、逆にこれらの特徴がなくても悪性の場合もあります。正確な診断には医療機関での検査が必要です。

首のしこりの症状と特徴

首のしこりは、原因によって症状や特徴が異なります。以下に主な特徴をまとめます。

大きさと形

しこりの大きさは、数ミリから数センチまでさまざまです。リンパ節の腫れは通常1~2センチ程度ですが、粉瘤や脂肪腫はそれ以上大きくなることもあります。

形は丸いもの、楕円形のもの、不規則な形をしたものなどがあります。

硬さ

しこりの硬さも重要な判断材料です。

  • 柔らかい:脂肪腫、リンパ管腫など
  • 弾力性がある:粉瘤、良性のリンパ節腫大など
  • 硬い:悪性腫瘍、石灰化した古い病変など

痛みの有無

痛みを伴うしこりは、感染や炎症が原因であることが多いです。リンパ節炎や炎症性粉瘤などがこれに当たります。

一方、痛みを伴わないしこりは、良性腫瘍や悪性腫瘍の可能性があります。ただし、痛みがないからといって安心できるわけではありません。

動きやすさ

皮膚の下で動くしこりは、比較的表層にある良性の腫瘍であることが多いです。粉瘤や脂肪腫はこの特徴があります。

一方、周囲の組織と癒着して動きにくいしこりは、悪性腫瘍の可能性も考慮する必要があります。

その他の症状

しこり以外に以下のような症状がある場合は、早めの受診をお勧めします。

  • 発熱や全身倦怠感
  • 体重減少
  • 寝汗
  • 声のかすれ
  • 飲み込みにくさ
  • 呼吸困難
  • しこりからの出血や分泌物

首のしこりの診断方法

首のしこりの正確な診断には、以下のような検査が行われます。

問診と視診・触診

まず、医師が詳しく症状を聞き、しこりの状態を観察します。いつからあるか、大きさの変化はあるか、痛みはあるかなどを確認します。

次に、実際に触ってしこりの大きさ、硬さ、動きやすさ、痛みの有無などをチェックします。

超音波検査(エコー検査)

超音波検査は、しこりの内部構造を詳しく観察できる検査です。痛みもなく、放射線被曝もないため、安全に繰り返し行うことができます。

しこりが充実性(中身が詰まっている)か嚢胞性(液体が溜まっている)かを判断でき、血流の状態も確認できます。

血液検査

感染症が疑われる場合は、白血球数や炎症反応を調べます。甲状腺の病気が疑われる場合は、甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンの値を測定します。

悪性リンパ腫が疑われる場合は、LDH(乳酸脱水素酵素)などの腫瘍マーカーを調べることもあります。

CT検査・MRI検査

より詳しい検査が必要な場合は、CT検査やMRI検査を行います。これらの検査では、しこりの詳細な構造や周囲の組織との関係、リンパ節の状態などを立体的に把握できます。

特に、悪性腫瘍が疑われる場合や、手術前の評価に有用です。

穿刺吸引細胞診・組織生検

しこりの性質を確定するために、細い針で細胞を採取する穿刺吸引細胞診や、一部の組織を採取する組織生検を行うことがあります。

これらの検査により、良性か悪性かの判断や、腫瘍の種類を特定することができます。

首のしこりの治療法

首のしこりの治療法は、原因によって大きく異なります。

経過観察

明らかに感染症によるリンパ節の腫れで、症状も軽い場合は、経過観察となることがあります。風邪などの感染症が治れば、自然にしこりも小さくなっていきます。

ただし、2週間以上経過してもしこりが小さくならない場合や、大きくなる場合は、再度受診が必要です。

薬物療法

細菌感染が原因の場合は、抗生物質を使用します。甲状腺の病気の場合は、甲状腺ホルモン剤や抗甲状腺薬を使用することがあります。

外科的治療

粉瘤、脂肪腫、良性腫瘍などは、外科的に摘出するのが根本的な治療法です。

アイシークリニック池袋院では、局所麻酔下での日帰り手術に対応しています。小さな切開で傷跡を最小限に抑える工夫をしながら、確実に病変を摘出します。

粉瘤の場合、袋ごと完全に摘出しないと再発する可能性があるため、丁寧な手術が重要です。当院では、くり抜き法や小切開摘出法など、患者さんの状態に合わせた術式を選択しています。

悪性腫瘍の治療

悪性腫瘍と診断された場合は、腫瘍の種類や進行度に応じて、手術、放射線療法、化学療法などを組み合わせた治療を行います。

この場合は、専門の医療機関と連携して治療を進めることになります。日本癌治療学会では、各種がんの診療ガイドラインを公開しており、標準的な治療法が示されています。

首のしこりで受診すべきタイミング

以下のような場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

  1. しこりが2週間以上続いている
  2. しこりが徐々に大きくなっている
  3. しこりが硬く、動きにくい
  4. しこりに痛みがあり、赤く腫れている
  5. 発熱や全身倦怠感を伴う
  6. 複数のしこりがある
  7. 原因不明の体重減少がある
  8. 声のかすれや飲み込みにくさがある

特に、痛みのない硬いしこりが徐々に大きくなる場合は、悪性腫瘍の可能性も考慮する必要があるため、早期の受診が重要です。

池袋で首のしこりの診療を受けるには

アイシークリニック池袋院のアクセス

アイシークリニック池袋院は、池袋駅から徒歩圏内に位置し、アクセスが非常に便利です。

池袋は東京都豊島区に位置する主要なターミナル駅で、JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ丸ノ内線、有楽町線、副都心線など、多くの路線が乗り入れています。そのため、池袋周辺にお住まいの方はもちろん、埼玉県や神奈川県など広い範囲から通院しやすい立地となっています。

当院の診療体制

アイシークリニック池袋院では、首のしこりをはじめとする皮膚・皮下の腫瘍に対する診療を行っています。

経験豊富な医師が丁寧に診察し、必要に応じて超音波検査などを実施して、正確な診断に努めています。良性腫瘍の場合は、日帰り手術での摘出も可能です。

また、悪性が疑われる場合や、専門的な治療が必要な場合は、適切な医療機関にご紹介いたします。

受診時に持参するもの

初診時には、健康保険証をご持参ください。他院で検査を受けたことがある方は、その結果をお持ちいただくとスムーズです。

また、いつからしこりがあるか、大きさの変化はあるか、痛みの有無など、症状の経過をメモしておくと診察の際に役立ちます。

首のしこりの予防と日常生活での注意点

首のしこりの多くは予防が難しいですが、日常生活で以下のような点に注意することで、早期発見につながります。

セルフチェック

入浴時や洗顔時に、首を触ってしこりがないかチェックする習慣をつけましょう。鏡を見ながら、左右対称かどうかも確認します。

しこりを見つけた場合は、大きさや硬さ、痛みの有無などを記録しておくと、医師に伝える際に役立ちます。

感染症の予防

風邪やインフルエンザなどの感染症は、リンパ節の腫れの原因となります。手洗いやうがいを励行し、感染症の予防に努めましょう。

十分な睡眠とバランスの取れた食事も、免疫力を保つために重要です。

日焼け対策

首の皮膚は紫外線にさらされやすい部位です。長時間の日光浴は避け、日焼け止めを使用するなど、紫外線対策を心がけましょう。

ストレス管理

過度のストレスは免疫力を低下させ、さまざまな病気のリスクを高めます。適度な運動やリラクゼーション、趣味の時間を持つなど、ストレスを上手に管理しましょう。

喫煙と飲酒

喫煙は頭頸部癌のリスク因子として知られています。禁煙は首のしこりの予防だけでなく、全身の健康にとっても重要です。

過度の飲酒も控えめにしましょう。厚生労働省では、適度な飲酒量についてのガイドラインを示しています。

よくある質問

首のしこりは自然に消えることがありますか?

感染症によるリンパ節の腫れは、感染症が治れば自然に小さくなることがほとんどです。ただし、粉瘤や脂肪腫などの腫瘍は自然に消えることはありません。
2週間以上経過してもしこりが小さくならない場合は、医療機関を受診しましょう。

しこりを触ると悪化しますか?

必要以上に触ったり押したりすることは避けた方が良いですが、優しく触って確認する程度であれば問題ありません。
ただし、粉瘤の場合、強く押すと炎症を起こすことがあるので注意が必要です。

手術の傷跡は残りますか?

手術の傷跡は完全に消すことは難しいですが、できるだけ目立たないように工夫します。

アイシークリニック池袋院では、小さな切開で摘出する方法や、皮膚のしわに沿って切開する方法など、傷跡を最小限に抑える技術を用いています。

手術は痛いですか?

局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。麻酔の注射時にチクッとした痛みを感じる程度です。

手術後は、痛み止めの薬を処方しますので、ご安心ください。

手術後の日常生活に制限はありますか?

手術の翌日から通常の日常生活に戻れることがほとんどです。ただし、激しい運動や入浴は、抜糸まで控えていただくことがあります。

デスクワークなどの軽作業は、手術当日から可能な場合が多いです。

首のしこりに関する最新の医学情報

医学は日々進歩しており、首のしこりの診断や治療についても新しい知見が蓄積されています。

画像診断技術の進歩

超音波検査やCT、MRIなどの画像診断技術は年々進歩しており、より詳細な情報が得られるようになっています。特に、超音波エラストグラフィという技術では、組織の硬さを視覚化することができ、悪性腫瘍の診断精度が向上しています。

低侵襲手術の発展

できるだけ小さな傷で手術を行う低侵襲手術の技術も進歩しています。内視鏡を使った手術や、レーザーを用いた治療など、患者さんの負担を軽減する方法が開発されています。

分子標的治療

悪性腫瘍の治療において、がん細胞の特定の分子を標的とする分子標的治療が発展しています。従来の抗がん剤に比べて副作用が少なく、効果的な治療が期待できるケースもあります。

免疫療法

がん細胞を攻撃する免疫の力を高める免疫療法も注目されています。一部の頭頸部癌では、免疫チェックポイント阻害薬が使用されるようになっています。

首のしこりと心のケア

首のしこりを見つけたとき、多くの方が不安を感じます。「もしかして悪い病気ではないか」と心配になるのは自然な反応です。

不安を一人で抱え込まない

不安や心配は、一人で抱え込まずに、家族や友人、医療従事者に話すことが大切です。正確な情報を得ることで、不安が軽減されることもあります。

正しい情報を得る

インターネット上には、首のしこりに関するさまざまな情報がありますが、中には不正確な情報もあります。信頼できる医療機関や学会のウェブサイトで情報を確認しましょう。

日本皮膚科学会日本頭頸部外科学会などの公式サイトでは、一般の方向けの情報も提供されています。

早期受診の重要性

不安を解消する最良の方法は、早めに医療機関を受診することです。多くの場合、検査をすることで良性のしこりであることが分かり、安心できます。

万が一、治療が必要な病気が見つかった場合でも、早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、良好な結果が期待できます。

まとめ

首のしこりは、リンパ節の腫れ、粉瘤、脂肪腫、甲状腺の病気など、さまざまな原因で生じます。多くは良性のものですが、中には治療が必要なものや、悪性腫瘍の可能性もあります。

以下のような場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

  • しこりが2週間以上続いている
  • しこりが徐々に大きくなっている
  • しこりが硬く、動きにくい
  • しこりに痛みがあり、赤く腫れている
  • 発熱や全身倦怠感を伴う

アイシークリニック池袋院では、首のしこりをはじめとする皮膚・皮下の腫瘍に対する診療を行っています。池袋駅からアクセスしやすい立地で、経験豊富な医師が丁寧に診察いたします。

首のしこりが気になる方は、一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。早期の診断と適切な治療が、健康な生活を守る第一歩となります。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス
    https://ganjoho.jp/
  2. 日本皮膚科学会
    https://www.dermatol.or.jp/
  3. 日本癌治療学会
    https://www.jsco.or.jp/
  4. 日本頭頸部外科学会
    https://www.jshns.org/
  5. 厚生労働省
    https://www.mhlw.go.jp/
  6. 日本甲状腺学会
    http://www.japanthyroid.jp/

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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