寒い冬の季節、暖かいこたつに入っているとついウトウトしてしまい、そのまま眠ってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。しかし、こたつで寝ることは想像以上に体への負担が大きく、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。本記事では、こたつで寝ることがなぜ危険なのか、具体的にどのようなリスクがあるのかを詳しく解説するとともに、安全にこたつを使用するための対策についてもご紹介します。冬を健康に過ごすための参考にしていただければ幸いです。

目次
- こたつで寝ることが危険な理由とは
- こたつで寝ると起こる具体的な健康リスク
- こたつで寝てしまった時の対処法
- こたつを安全に使うための予防策
- 特に注意が必要な方
- こたつ以外の暖房器具との比較
- 医療機関を受診すべき症状
- よくある質問
- まとめ
この記事のポイント
こたつで寝ると脱水症状・低温やけど・心血管リスクなど深刻な健康被害を招く恐れがある。タイマー活用・温度控えめ設定・眠気を感じたら布団へ移動することが重要な予防策だと当院医師は解説している。
⚠️ こたつで寝ることが危険な理由とは
こたつは日本の冬の風物詩として親しまれている暖房器具ですが、その構造上、長時間使用したり、中で眠ってしまったりすると体に悪影響を及ぼす可能性があります。まずは、なぜこたつで寝ることが危険なのか、その基本的なメカニズムについて理解しておきましょう。
🌡️ 体温調節機能への影響
人間の体は、睡眠中に体温を下げることで深い眠りに入る仕組みになっています。
通常、眠りにつくと体の中心部の温度(深部体温)は自然と下がり、これによって脳や体を休息させることができます。しかし、こたつの中で寝ると、下半身が継続的に温められ続けるため、この自然な体温低下が妨げられてしまいます。
その結果、体は十分な休息を取ることができず、睡眠の質が大きく低下してしまうのです。
🔥 上半身と下半身の温度差
こたつで寝る際の大きな問題点の一つが、上半身と下半身の温度差です。
こたつは下半身を集中的に温める構造になっているため:
- 上半身は室温にさらされたまま
- 下半身だけが高温状態になる
- この不均一な温度環境が自律神経のバランスを乱す
- 体にさまざまなストレスを与える
特に冬場は室温が低いことが多いため、この温度差はより顕著になります。
💧 発汗と水分バランスの乱れ
こたつの中は通常40~60度程度の温度になっており、この環境下では体は体温を調節するために発汗します。しかし、睡眠中は水分補給ができないため、長時間こたつで寝ていると大量の汗をかき、体内の水分が失われていきます。
通常の睡眠でも一晩でコップ1杯程度の汗をかくといわれていますが、こたつで寝るとその量はさらに増加し、脱水状態に陥るリスクが高まります。
Q. こたつで寝ると体温調節にどんな影響がある?
人間は睡眠中に深部体温を下げることで深い眠りに入ります。しかしこたつで寝ると下半身が継続的に温められ、この自然な体温低下が妨げられます。また上半身は室温にさらされたままになるため、上下の温度差が自律神経のバランスを乱し、睡眠の質が大きく低下します。
🚨 こたつで寝ると起こる具体的な健康リスク
こたつで寝ることによって引き起こされる健康リスクは多岐にわたります。軽度なものから重篤なものまで、具体的にどのような症状や疾患が起こりうるのかを詳しく見ていきましょう。
💧 脱水症状
こたつで寝ることによる最も一般的かつ危険なリスクが脱水症状です。
前述のように、こたつの中では体が継続的に温められるため、体温を下げようと大量の汗をかきます。睡眠中は水分補給ができないため、長時間こたつで寝ていると体内の水分と電解質のバランスが崩れ、脱水状態に陥ります。
脱水症状の症状:
- 初期症状:口の渇き、頭痛、めまい、倦怠感
- 重症化すると:意識障害や痙攣を引き起こす可能性
特に高齢者や持病のある方は注意が必要です。
🔥 低温やけど
低温やけどとは、44~50度程度の比較的低い温度でも、長時間皮膚が接触し続けることで起こるやけどのことです。
こたつのヒーター部分やその周辺は特に温度が高くなっており、睡眠中に無意識のうちに足や脚がヒーターに近づいた状態で長時間過ごすと、低温やけどを負う可能性があります。
低温やけどの特徴:
- 熱さをあまり感じないまま皮膚の深部まで損傷が進行
- 見た目には軽そうに見えても、実際には皮下組織にまでダメージが及んでいることがある
- 治療に時間がかかったり、跡が残ったりすることもある
🦠 風邪やインフルエンザなどの感染症リスク
こたつで寝ると、脱水症状によって喉や鼻の粘膜が乾燥しやすくなります。
粘膜は本来、ウイルスや細菌の侵入を防ぐバリア機能を果たしていますが、乾燥するとこの機能が低下してしまいます。その結果:
- 風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる
- 免疫力が低下する
- 感染症への抵抗力が弱まる
💩 便秘
脱水状態になると、体は水分を保持しようとして腸内の水分も吸収してしまいます。その結果:
- 便が硬くなり、排便が困難になる便秘を引き起こす
- 慢性的にこたつで寝る習慣がある方は、便秘が習慣化してしまう可能性
- 腹部膨満感や食欲不振、肌荒れなどさまざまな不調の原因
❤️ 心臓や血管への負担
脱水状態になると血液の粘度が上がり、いわゆる「ドロドロ血液」の状態になります。
この状態は以下のリスクを高めます:
- 血栓ができやすくなる
- 心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる
- ヒートショックによる心臓発作や脳卒中のリスク
特に、高血圧や動脈硬化などの持病がある方、高齢者は注意が必要です。
😴 睡眠の質の低下
こたつで寝ると、体温調節がうまくいかないため、深い睡眠(ノンレム睡眠)に入りにくくなります。
睡眠の質低下の原因:
- 上半身と下半身の温度差による不快感
- 姿勢の悪さ
- 頻繁に目が覚める
- 寝返りを打てない
睡眠の質が低下すると、翌日の疲労感や集中力の低下、免疫機能の低下など、さまざまな悪影響が生じます。
😣 体の痛みやしびれ
こたつの中で寝ると、布団やベッドで寝るときのように体を十分に伸ばすことができません。
窮屈な姿勢で長時間眠ることで:
- 首や肩、腰などに負担がかかる
- 起きたときに痛みやこわばりを感じる
- 血行が悪くなってしびれが生じる
- 慢性的な肩こりや腰痛の原因になる
Q. こたつで寝ると低温やけどになるのはなぜ?
低温やけどとは44〜50度程度の温度でも、長時間皮膚が接触し続けることで起こるやけどです。こたつのヒーター付近に足や脚が長時間触れると、熱さをあまり感じないまま皮膚の深部まで損傷が進行します。見た目より重症なケースも多く、治療に長期間かかることがあるため注意が必要です。
🆘 こたつで寝てしまった時の対処法
うっかりこたつで寝てしまった場合、目が覚めてからの対処が重要です。適切な対応を取ることで、体への悪影響を最小限に抑えることができます。
💧 まずは水分補給を
こたつで寝てしまった後にまず行うべきことは、十分な水分補給です。
おすすめの飲み物:
- 常温の水やぬるま湯
- スポーツドリンク
- 経口補水液(特に効果的)
注意点:
- 冷たい飲み物は胃腸に負担をかける可能性があるため避ける
- 一度に大量に飲むのではなく、少しずつこまめに飲む
🌡️ 体温を確認する
こたつで長時間寝ていた場合、体温が上昇している可能性があります。
対処法:
- 体温計で体温を測定
- 37.5度以上ある場合は熱中症の可能性を考慮
- 涼しい場所に移動し、体を冷やす
- 首筋や脇の下、太ももの付け根など、太い血管が通っている部分を冷やすと効果的
🔍 皮膚の状態をチェックする
低温やけどが起きていないか、足や脚の皮膚の状態を確認しましょう。
チェック項目:
- 赤みや腫れ
- 水疱
- 痛み
低温やけどが疑われる場合の対処:
- 患部を流水で冷やす
- 清潔なガーゼで覆う
- 医療機関を受診
- 自己判断で軟膏を塗ったり、水疱を潰したりすることは避ける
🛏️ 体調が悪い場合は安静に
以下の症状がある場合は、脱水症状や熱中症の可能性があります:
- 頭痛やめまい
- 吐き気
- 意識がもうろうとする
- 痙攣が起きる
対処法:
- 涼しい場所で横になる
- 水分補給をしながら安静にする
- 症状が改善しない場合や重篤な症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶか医療機関を受診
🛡️ こたつを安全に使うための予防策
こたつは正しく使えば、安全で快適な暖房器具です。以下の予防策を実践することで、こたつで寝てしまうリスクを減らし、健康的に冬を過ごすことができます。
⏰ タイマーを活用する
こたつにタイマー機能がついている場合は、積極的に活用しましょう。
設定のポイント:
- 1~2時間程度でスイッチが切れるように設定
- 万が一寝てしまっても長時間体が温められ続けることを防げる
- タイマー機能がないこたつの場合は、別売りのプログラムタイマーをコンセントに取り付ける
🌡️ 温度設定は控えめに
こたつの温度は「弱」または「中」程度に設定し、高温にしすぎないようにしましょう。
控えめ設定のメリット:
- 発汗量を減らし、脱水症状や低温やけどのリスクを軽減
- 眠くなりにくくなる
- 電気代の節約にもなる
💧 こまめに水分補給をする
こたつに入っている間も、こまめに水分補給を心がけましょう。
水分補給のポイント:
- 喉が渇いてから飲むのではなく、定期的に少量ずつ水分を摂取
- カフェインを含む飲み物には利尿作用があるため避ける
- 水やお茶、ノンカフェインの飲み物を選ぶ
😴 眠くなったら布団へ移動する
こたつに入っていて眠気を感じたら、無理に起きていようとせず、きちんと布団やベッドに移動して眠るようにしましょう。
「ちょっとだけうとうとしよう」という気持ちがそのまま長時間の睡眠につながってしまうことが多いため、眠気を感じたら早めに行動することが大切です。
🚶 定期的にこたつから出る
長時間こたつに入り続けることを避け、1時間に1回程度はこたつから出て体を動かすようにしましょう。
効果:
- 血行を促進
- 体温調節機能を正常に保つ
- 眠気を覚ます
🏠 部屋全体を暖かくする
こたつだけに頼らず、エアコンや他の暖房器具と併用して部屋全体を暖かくすることも効果的です。
メリット:
- こたつの温度を低く設定できる
- 上半身と下半身の温度差を小さくできる
- 体への負担を軽減
💨 適度な換気を行う
密閉された部屋でこたつを使い続けると、空気が乾燥して喉や鼻の粘膜が乾きやすくなります。
対策:
- 定期的に窓を開けて換気を行う
- 新鮮な空気を取り入れる
- 加湿器を併用して適度な湿度を保つ
Q. こたつで寝た後に真っ先にすべき対処法は?
こたつで寝てしまった後は、まず水分補給を行うことが最優先です。常温の水やぬるま湯、スポーツドリンク、経口補水液が適しています。冷たい飲み物は胃腸への負担があるため避け、少量ずつこまめに摂取します。その後、皮膚の赤みや水疱がないか確認し、頭痛・めまいが続く場合は医療機関を受診してください。
⚠️ 特に注意が必要な方
こたつで寝ることのリスクは誰にでもありますが、特に以下のような方は注意が必要です。
👴👵 高齢者
高齢者は体の水分量がもともと少なく、喉の渇きを感じにくいため、脱水症状に陥りやすい傾向があります。
高齢者のリスク:
- 皮膚感覚が鈍くなっていることも多く、低温やけどに気づきにくい
- 心臓や血管の機能が低下している場合、ヒートショックによる心臓発作や脳卒中のリスクが高まる
対策:
- 家族が定期的に様子を確認
- 水分補給を促す配慮
👶 乳幼児
乳幼児は体温調節機能が未発達で、大人よりも体温が上昇しやすく、脱水症状になりやすい特徴があります。
乳幼児の特徴:
- 自分で暑さを訴えたり、こたつから出たりすることができない
- 特に注意が必要
対策:
- 乳幼児をこたつに入れることは避ける
- 部屋全体を暖かくするなど、別の方法で保温
🩺 糖尿病の方
糖尿病の方は、末梢神経障害によって足の感覚が鈍くなっていることがあります。
糖尿病患者のリスク:
- 低温やけどに気づきにくく、重症化するリスクが高まる
- 傷の治りが遅い傾向があるため、一度低温やけどを負うと治療に長い時間がかかる
対策:
- 足にヒーターが直接当たらないよう注意
- 定期的に足の状態を確認
❤️ 心臓病や高血圧の方
心臓病や高血圧の方は、脱水による血液粘度の上昇や、温度差による血圧変動のリスクが特に高くなります。
リスク:
- 血栓ができやすくなることで心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる
- ヒートショックによる心臓への負担も大きくなる
対策:
- こたつの使用は控えめにする
- こまめな水分補給と温度管理を心がける
🍺 飲酒後の方
お酒を飲んだ後は、アルコールの利尿作用により体内の水分が失われやすくなっています。
飲酒後のリスク:
- この状態でこたつで寝てしまうと、脱水症状がさらに進行
- 体温調節機能や判断力が低下しているため、低温やけどなどのリスクも高まる
対策:
- 飲酒後にこたつで眠ってしまうことは非常に危険
- 酔いが覚めるまではこたつに入らない
- 家族に声をかけてもらうなどの対策を取る
🔥 こたつ以外の暖房器具との比較
こたつ以外にもさまざまな暖房器具がありますが、それぞれに特徴やリスクがあります。安全な使用のために、各暖房器具の特性を理解しておきましょう。
🛏️ 電気毛布・電気敷布
電気毛布や電気敷布は、こたつと同様に長時間使用すると脱水症状や低温やけどのリスクがあります。
リスク:
- 電源を入れたまま眠ってしまうと、全身が温められ続ける
- こたつ以上に危険な場合がある
対策:
- 就寝前に布団を温めておく
- 眠るときには電源を切る
- タイマー機能を使って自動的にオフになるように設定
🏠 ホットカーペット
ホットカーペットもこたつと同様に、長時間同じ姿勢で接触していると低温やけどのリスクがあります。
特に注意すべき点:
- ホットカーペットの上で直接眠ってしまうと危険
- 体重がかかっている部分が圧迫されて血行が悪くなる
- やけどが起きやすくなる
対策:
- クッションや座布団を敷いて直接接触を避ける
- 定期的に姿勢を変える
❄️ エアコン
エアコンは部屋全体を均一に暖めることができ、体の特定の部分だけが温められるということがないため、こたつに比べて体への負担は少ないといえます。
注意点:
- エアコンは空気を乾燥させやすい
- 喉や鼻の粘膜が乾燥するリスク
対策:
- 加湿器と併用
- 室温を高くしすぎないよう注意
🔥 ストーブ・ファンヒーター
石油ストーブやガスファンヒーターは、燃焼によって熱を発生させるため、換気が不十分だと一酸化炭素中毒のリスクがあります。
リスク:
- 本体が高温になるため、近くで眠ってしまうとやけどの危険性
- 一酸化炭素中毒の可能性
対策:
- 使用中は定期的な換気を行う
- 就寝前には必ず消火する
Q. こたつで寝るリスクが特に高い人は?
高齢者は体内水分量が少なく喉の渇きを感じにくいため脱水症状に陥りやすく、皮膚感覚の低下から低温やけどにも気づきにくい傾向があります。糖尿病の方は末梢神経障害で足の感覚が鈍く、心臓病・高血圧の方は血液粘度の上昇で心筋梗塞リスクが高まります。飲酒後の方も脱水が進みやすく特に危険です。
🏥 医療機関を受診すべき症状
こたつで寝た後に以下のような症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
💧 脱水症状が疑われる場合
以下の症状がある場合は、脱水症状が進行している可能性があります:
- 強い口の渇き
- 尿の量が極端に少ない
- 尿の色が濃い
- 頭痛やめまいが続く
- 意識がもうろうとする
水分補給をしても改善しない場合や、症状が重い場合は、点滴などの治療が必要になることがあるため、医療機関を受診しましょう。
🔥 低温やけどが疑われる場合
以下の症状がある場合は低温やけどの可能性があります:
- 皮膚に赤み
- 腫れ
- 水疱
- 痛み
低温やけどは見た目以上に深部まで損傷していることがあるため、軽く見えても医療機関を受診することをお勧めします。特に、水疱が大きい場合や、皮膚が白っぽくなっている場合は重症の可能性があるため、早急に受診してください。
❤️ 胸の痛みや息苦しさがある場合
以下の症状がある場合は、心臓に問題が生じている可能性があります:
- 胸の痛み
- 動悸
- 息苦しさ
- 冷や汗
ヒートショックによる心臓発作や、脱水による血栓形成などが原因として考えられます。このような症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶか、医療機関を受診してください。
🧠 手足のしびれや麻痺がある場合
以下の症状がある場合は、脳卒中の可能性があります:
- 手足のしびれや麻痺
- 言葉が出にくい
- 視野が狭くなる
これらの症状は一刻を争う緊急事態のサインですので、すぐに救急車を呼んでください。
🤧 発熱や咳などの風邪症状が続く場合
こたつで寝た後に風邪のような症状が出て、数日経っても改善しない場合は、インフルエンザや肺炎などの可能性もあります。
特に高齢者や持病のある方は、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。

❓ よくある質問
重度の脱水症状による意識障害、血栓形成による心筋梗塞や脳梗塞、ヒートショックによる心臓発作など、命に関わる事態を引き起こす可能性があります。実際にこたつで寝たまま亡くなったという報告もあり、特に高齢者や持病のある方は注意が必要です。
短時間であれば重大なリスクは低いですが、体質や体調によっては30分程度でも脱水症状の初期症状が現れることがあります。起きた後に水分補給をし、体調に異変がないか確認しましょう。うたた寝が習慣化すると長時間の睡眠につながりやすいため、眠気を感じたら布団に移動することをお勧めします。
タイマーを設定して一定時間で電源が切れるようにする、温度を低めに設定する、眠気を感じたらすぐに布団に移動する、定期的にこたつから出て体を動かすなどの対策が効果的です。また、就寝時間が近づいたらこたつを消して、布団で眠る習慣をつけることも大切です。
常温の水やぬるま湯、スポーツドリンク、経口補水液などがおすすめです。経口補水液は水分と電解質を効率よく補給できるため、脱水状態からの回復に特に効果的です。冷たい飲み物は胃腸に負担をかける可能性があるため、常温か温かい状態で、少しずつこまめに飲むようにしましょう。
本当です。こたつで寝ると脱水症状により喉や鼻の粘膜が乾燥し、ウイルスや細菌に対するバリア機能が低下します。また、睡眠の質が下がることで免疫力も低下するため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
📝 まとめ
こたつは日本の冬に欠かせない暖房器具ですが、その中で眠ってしまうことは想像以上に体への負担が大きく、以下のような健康リスクを引き起こす可能性があります:
- 脱水症状
- 低温やけど
- 感染症リスクの増加
- 心臓や血管への負担
特に以下の方は注意が必要です:
- 高齢者
- 乳幼児
- 糖尿病や心臓病などの持病がある方
- 飲酒後の方
こたつを安全に使用するためには、以下の予防策を実践することが大切です:
- タイマーを活用する
- 温度設定は控えめにする
- こまめに水分補給をする
- 眠くなったら布団に移動する
万が一こたつで寝てしまった場合は、まず水分補給を行い、皮膚の状態や体調を確認してください。
重度の脱水症状、低温やけど、胸の痛みや息苦しさ、手足のしびれや麻痺などの症状がある場合は、早急に医療機関を受診することが重要です。
参考文献
- 厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト
- 総務省消防庁 ヒートショックに注意
- 日本熱傷学会 熱傷診療ガイドライン
- 厚生労働省 e-ヘルスネット 睡眠と健康
- 日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
こたつで寝ることの健康リスクは軽視できません。特に脱水症状は短時間でも起こりうるため、うたた寝程度でも注意が必要です。また、低温やけどは見た目以上に深刻な場合が多く、治療に時間がかかることもあります。暖かくて眠くなるのは自然な反応ですが、健康を守るためにも適切な寝具でお休みになることをお勧めします。