毛孔性角化症(毛孔性苔癬)とは?二の腕のぶつぶつの原因・症状・治療法を皮膚科医が解説

二の腕や太ももを触ると、ざらざらとした肌触りを感じることはありませんか。鏡で見ると、毛穴に小さなぶつぶつができていて、なかなか消えないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このような症状は「毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)」、別名「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と呼ばれる、非常にありふれた皮膚の状態です。一般的には「さめ肌」「とり肌」「チキンスキン」などと呼ばれることもあります。

毛孔性角化症は、決して珍しい症状ではありません。日本人の健康な方でも約44%にみられるという報告があり、小学校高学年では約20%に認められるとされています。思春期の若者においては、海外の報告では50~80%という高い頻度で認められるともいわれています。

この疾患は健康上の問題を引き起こすことはほとんどありませんが、見た目が気になって悩まれる方、特に若い女性の方が多くいらっしゃいます。夏場など肌を露出する機会が増える季節には、半袖やノースリーブを避けてしまうという声も聞かれます。

本記事では、毛孔性角化症の原因や症状、治療法から日常でできるセルフケアまで、皮膚科専門の知見をもとに詳しく解説いたします。お肌のぶつぶつでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。


目次

  1. 毛孔性角化症とは
  2. 毛孔性角化症の症状と特徴
  3. 毛孔性角化症ができやすい部位
  4. 毛孔性角化症の原因
  5. 毛孔性角化症になりやすい人
  6. 毛孔性角化症と間違いやすい皮膚疾患
  7. 毛孔性角化症の診断方法
  8. 毛孔性角化症の治療法
  9. 日常でできるセルフケアと予防法
  10. 毛孔性角化症で避けるべきこと
  11. よくある質問
  12. まとめ
  13. 参考文献

この記事のポイント

毛孔性角化症は日本人の約44%にみられる遺伝性の良性皮膚疾患で、二の腕や太ももに小さなぶつぶつが生じる。感染性はなく、保湿・外用薬・ピーリング等の治療で改善可能。加齢とともに自然軽快するケースが多い。

🔍 1. 毛孔性角化症とは

毛孔性角化症とは、皮膚の毛穴(毛孔)に角質が過剰に蓄積することで、小さなぶつぶつ(丘疹)が多数現れる皮膚疾患です。医学的には「毛孔性苔癬」とも呼ばれ、英語では「Keratosis pilaris」(略してKP)と表記されます。

私たちの皮膚は、約4週間(28日前後)のサイクルで生まれ変わっています。表皮の一番内側にある基底層で新しい角化細胞(ケラチノサイト)が生まれ、徐々に表面へと押し上げられながら角質細胞へと変化し、最終的には垢となって自然に剥がれ落ちていきます。この一連の過程を「ターンオーバー(新陳代謝)」と呼びます。

毛孔性角化症では、このターンオーバーに何らかの異常が生じています。本来であれば自然に剥がれ落ちるはずの古い角質が、うまく剥がれずに毛穴の中に溜まってしまいます。この溜まった角質が「角栓」となって毛穴をふさぎ、その先端部分が皮膚の表面に突出することで、触るとざらざらとした感触のぶつぶつが形成されるのです。

イメージとしては、家庭の排水溝を思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。正常な状態では排水溝はスムーズに水を流し、ゴミは溜まりません。しかし、毛孔性角化症の状態では、流れるべきゴミ(過剰な角質)がどんどん溜まり、硬い塊となって詰まってしまうような状態になっています。

毛孔性角化症は良性の皮膚疾患であり、感染性のものではありません。他人にうつす心配はまったくありませんので、ご安心ください。また、多くの場合は年齢とともに自然に改善していく傾向があります。


Q. 毛孔性角化症はどのくらいの人に見られる症状ですか?

毛孔性角化症は日本人の健康な方でも約44%にみられる、非常にありふれた皮膚の状態です。小学校高学年では約20%、思春期の若者では50〜80%に認められるとの報告もあります。感染性はなく、他人にうつる心配はありません。

📋 2. 毛孔性角化症の症状と特徴

毛孔性角化症には、いくつかの特徴的な症状があります。ご自身の症状が毛孔性角化症に当てはまるかどうか、以下のポイントを確認してみてください。

👁️ 見た目の特徴

毛孔性角化症でできるぶつぶつは、直径1~3mm程度の小さな丘疹です。丘疹の色は正常な皮膚と同じ色か、やや赤みを帯びていることが多いです。一つひとつの丘疹は孤立しており、お互いに融合することはありません。

丘疹の中心部には、小さな白色の角化物(角栓)が詰まっているのが特徴で、これが毛穴をふさいだ状態になっています。全体として皮膚は乾燥していることが多く、小さな吹き出物のように見えることもあります。

多くの方が「鳥肌が立っているような状態」や「鶏の皮のような見た目」と表現されることから、「チキンスキン」という俗称でも知られています。

✋ 触感の特徴

毛孔性角化症の最も特徴的な症状は、皮膚を触ったときのざらざらとした感触です。角化性丘疹が密に集まっている部分を手で触れると、ちょうど「おろし金」に触れたようなザラザラした感じがあります。これは、毛穴から突出した円錐形の角栓が皮膚表面に多数存在するためです。

💭 自覚症状について

毛孔性角化症では、かゆみや痛みなどの自覚症状はほとんどありません。これは、美容上の問題になることはあっても、健康上の問題を引き起こすことはほとんどないということを意味しています。

ただし、まれに軽度のかゆみを訴える場合があります。特に秋から冬にかけて乾燥が進む季節には、かゆみが生じやすくなることがあります。

📅 発症年齢と経過

毛孔性角化症は、小児期に出現し始め、思春期に最も目立つようになります。多くの場合、5~6歳頃から発症し、10代で最も症状が顕著になります。

一般に20代以降は加齢とともに次第に軽減し、30代には自然に消えていく方が多いとされています。ただし、これには個人差があり、中高年になっても症状が残るケースも報告されています。

毛孔性角化症には病型による違いがあることも知られています。赤み(紅斑)を伴わない「alba型」では、多くは10代後半頃までに症状の改善を認めるケースが多い一方、赤みを伴う「rubra型」では年齢が上がるとともに罹患率が増加し、20~40代で最も頻度が高いとされています。

🌤️ 季節による変動

毛孔性角化症の症状は、季節によって変動することがあります。一般的に、寒い気候のときに現れやすく、夏季には消失または軽減することがよくあります。これは、冬場の乾燥が症状を悪化させる要因となっているためと考えられています。

高桑康太 医師・当院治療責任者

毛孔性角化症は思春期の患者さまが「二の腕のブツブツが気になって半袖が着られない」とご相談にいらっしゃることが多い疾患です。適切な治療とケアにより症状は十分改善が期待できますので、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。


🎯 3. 毛孔性角化症ができやすい部位

毛孔性角化症は、体の特定の部位に好発します。皮脂の分泌が少なく、乾燥しやすい部位に現れやすいのが特徴です。

💪 二の腕(上腕伸側)

毛孔性角化症が最も多く現れるのは、二の腕の外側(上腕伸側)です。これは毛孔性角化症の代表的な発症部位であり、ほとんどのケースでこの部位に症状が認められます。左右対称に発症することがほとんどです。

🦵 太もも(大腿伸側)

二の腕の次に多いのが、太ももの外側から前側にかけての部位(大腿伸側)です。こちらも左右対称性がみられます。

📍 その他の好発部位

上記の部位のほか、以下の部位にも症状が現れることがあります。

  • 臀部(お尻)
  • 背中
  • ふくらはぎ

😊 顔面への発症

毛孔性角化症は顔面にも出現することがあり、特に小児によくみられます。顔では頬に現れることが多く、赤みを伴うことが多いのが特徴です。

耳前部から頬部にかけて毛孔性角化症を伴う紅斑と色素沈着が生じる状態は、「顔面毛包性紅斑黒皮症(がんめんもうほうせいこうはんこくひしょう)」と呼ばれています。これは毛孔性角化症の類縁疾患であり、毛孔性角化症に合併することが多いです。特に10代の男性に多く見られますが、女児にも見られます。顔面毛包性紅斑黒皮症も、毛孔性角化症と同様に年齢とともに自然に軽快していきます。


Q. 毛孔性角化症の原因は何ですか?

毛孔性角化症の主な原因は、毛包上皮の角化異常です。遺伝的要因が強く関与しており、常染色体優性遺伝または多因子遺伝が推定されています。また、思春期のホルモン変化や皮膚の乾燥も症状の発症・悪化に関与する重要な因子とされています。

🧬 4. 毛孔性角化症の原因

毛孔性角化症のはっきりとした原因は、現在も完全には解明されていません。しかし、いくつかの要因が関与していると考えられています。

👨‍👩‍👧‍👦 遺伝的要因

毛孔性角化症の発症には、遺伝的要因が強く関与していると考えられています。家族内発生も多くみられ、特に母娘間での発症が確認されています。遺伝形式としては、常染色体優性遺伝もしくは多因子遺伝が推定されています。

ご両親に同じような症状がある(または小児期にあった)場合、お子さんにも毛孔性角化症が現れやすい傾向があります。

🔬 角化異常

毛孔性角化症の本態は、毛包上皮の角化異常です。何らかの原因によって、皮膚のタンパク質であるケラチンが過剰に産生され、毛穴の出口で角化が異常に進んでしまいます。その結果、古い角質がうまく剥がれ落ちずに毛穴に蓄積し、角栓を形成してしまうのです。

🌸 ホルモンの影響

思春期に症状が最も目立つことから、ホルモンバランスの変化も一因とされています。思春期には体内のホルモン分泌が活発になり、これが皮脂分泌や角化に影響を与えることがあります。

また、妊娠中のホルモンの変化が毛孔性角化症の発症に関与している可能性も示唆されています。妊娠中はアンドロゲンが増加し、インスリンに対する抵抗性が上昇することが原因と考えられています。

⚗️ その他の関与因子

従来より、以下のような要因が毛孔性角化症に関与している可能性が指摘されています。

  • ビタミンA代謝異常
  • 脂腺機能異常
  • 乾燥

特に乾燥は症状を悪化させる重要な因子であり、秋から冬にかけて症状が悪化しやすいのは、この時期の空気の乾燥が影響していると考えられています。


👤 5. 毛孔性角化症になりやすい人

毛孔性角化症は、特定の条件を持つ方に発症しやすい傾向があります。

👪 家族歴がある方

前述のとおり、毛孔性角化症には遺伝傾向があります。家族に毛孔性角化症の方がいる場合、発症リスクが高まります。

🤧 アトピー性皮膚炎がある方

アトピー性皮膚炎の方は、毛孔性角化症を合併しやすい傾向があります。アトピー性皮膚炎では皮膚のバリア機能が低下しており、慢性的な皮膚の乾燥も症状を悪化させる要因となります。

🐟 尋常性魚鱗癬がある方

尋常性魚鱗癬(じんじょうせいぎょりんせん)は、皮膚が魚の鱗のようにカサカサする遺伝性の皮膚疾患です。この疾患がある方にも、毛孔性角化症の合併が多くみられます

🌸 季節性アレルギーがある方

季節性アレルギー(花粉症など)がある方でも、毛孔性角化症が生じやすくなるという報告があります。ただし、毛孔性角化症自体は過敏症や免疫系の病気ではないと考えられています。

💧 乾燥肌の方

乾燥肌の方は、毛孔性角化症を発症しやすく、また症状が悪化しやすい傾向があります。皮膚が乾燥すると角質が硬くなり、毛穴が詰まりやすくなります。

⚖️ 肥満傾向のある方

肥満がある場合には発症率が高いことが報告されています。また、肥満体型の方は特に症状が目立ちやすいとされています。毛孔性角化症は思春期の肥満に伴って症状が明瞭となることもあります。


Q. 毛孔性角化症にはどのような治療法がありますか?

毛孔性角化症の治療は、尿素配合クリームやサリチル酸ワセリン、ヘパリン類似物質含有製剤などの外用薬が保険診療で使用されます。さらに自由診療では、トレチノイン外用薬やケミカルピーリング、医療脱毛、ダーマペンなどより積極的な治療も選択可能です。

⚠️ 6. 毛孔性角化症と間違いやすい皮膚疾患

毛孔性角化症には、似たような症状を呈する皮膚疾患がいくつかあります。正しい診断と適切な治療のためにも、これらの疾患との違いを理解しておくことが大切です。

🐟 尋常性魚鱗癬

尋常性魚鱗癬は、皮膚が乾燥して魚の鱗のようなカサカサした状態になる遺伝性の皮膚疾患です。毛孔性角化症と合併することも多く、両者を併発している方も少なくありません。

🔵 アミロイド苔癬

アミロイド苔癬は、皮膚にアミロイドというタンパク質が沈着することで生じる疾患です。かゆみを伴う褐色調のぶつぶつが現れ、特にすねに好発します。

👶 小児乾燥性湿疹

小児乾燥性湿疹は、乾燥によって生じる湿疹で、かゆみを伴うことが特徴です。毛孔性角化症と異なり、炎症を伴うことが多いです。

🔴 ニキビ(尋常性ざ瘡)

毛孔性角化症のぶつぶつは、ニキビと間違われることがあります。しかし、ニキビは毛穴に皮脂や細菌が溜まって炎症を起こしたもので、通常は顔面に多く発症し、炎症や痛みを伴うことが多いです。毛孔性角化症は炎症を伴わないことが多く、二の腕や太ももに好発する点で異なります。

🦠 毛嚢炎(毛包炎)

毛嚢炎は毛穴に細菌が感染して炎症を起こす疾患です。赤みや痛み、かゆみを伴うことが多く、膿を持つこともあります。毛孔性角化症とは異なり、感染症です。

ご自身の皮膚症状が何であるかわからない場合は、皮膚科を受診して正しい診断を受けることをお勧めします。


🔍 7. 毛孔性角化症の診断方法

毛孔性角化症の診断は、通常、皮膚科専門医による視診と触診で行われます。特別な検査を必要とすることは少なく、皮膚の外観と肌触りの特徴から診断されます。

👀 視診による診断

医師は、皮膚に現れている丘疹の外観、分布、色調などを観察します。毛孔性角化症に特徴的な、毛穴に一致した小さなぶつぶつが左右対称に多発している所見があれば、診断の手がかりとなります。

✋ 触診による診断

皮膚を触ったときのざらざらとした感触は、毛孔性角化症の重要な診断ポイントです。角化性丘疹が密集している部分では、おろし金のような特徴的な手触りが確認できます。

💬 問診

医師は患者さんの病歴についても確認します。発症時期、家族歴、アトピー性皮膚炎などの合併疾患の有無、症状の季節変動などの情報が診断に役立ちます。

🔬 検査について

毛孔性角化症に特異的な検査所見はありません。診断は主に皮膚所見の特徴から明らかになります。ただし、他の疾患との鑑別が必要な場合には、皮膚生検(皮膚の一部を採取して顕微鏡で調べる検査)が行われることもあります。

病理組織学的には、毛穴が開大し、内壁をなす角層が顕著な角栓を形成して皮膚の表面に突出している所見が特徴です。


Q. 毛孔性角化症のセルフケアで注意すべきことは?

毛孔性角化症のセルフケアでは、入浴後すぐに尿素配合の保湿剤を塗布することが重要です。一方、ぶつぶつを無理につぶす行為や、硬いボディタオルで強くこする行為は炎症や色素沈着の原因となるため避けてください。熱すぎるお湯での入浴も乾燥を招き、症状を悪化させます。

💊 8. 毛孔性角化症の治療法

毛孔性角化症は遺伝的要因が強く関与しているため、根本的な治療は困難です。しかし、適切な治療により症状の改善が期待できます。治療は主に外用剤による対症療法が中心となります。

ここでは、保険診療で行われる治療と、自由診療(保険適用外)で行われる治療についてご説明します。

🏥 保険診療での治療

保険診療では、以下のような外用薬が処方されることが一般的です。

尿素配合クリーム(ケラチナミンなど)

尿素には、角質の水分保持能を増加させる作用と、角質を軽く溶解・剥離させる作用があります。これにより、増殖した角質を柔らかくし、毛穴の詰まりを改善する効果が期待できます。

医療用の尿素製剤(ケラチナミン、ウレパール、パスタロンなど)は尿素を20%程度含有しており、毛孔性角化症に対して処方されます。尿素は市販のハンドクリームなどにも含まれている成分であり、安全性が高いため、気軽に始められる治療法です。ただし、効果は緩やかであるため、症状が軽度な方に適しています。

サリチル酸ワセリン

サリチル酸には角質を柔らかくし、古い角質を剥がれやすくする作用があります。5~10%のサリチル酸ワセリンが処方されることが多く、角質の除去や皮膚のざらつきの改善に役立ちます。ワセリンには保湿効果があり、肌の乾燥を防ぎながら治療をサポートします。

ヘパリン類似物質含有製剤(ヒルドイドなど)

ヘパリン類似物質には保湿作用があり、乾燥した皮膚の状態を改善します。乾燥は毛孔性角化症の悪化因子であるため、保湿を行うことはとても重要です。

ビタミンA軟膏(ザーネなど)

ビタミンA製剤は皮膚の角化を正常化する作用があり、毛孔性角化症の改善に寄与します。

🏥 自由診療での治療

保険診療では十分な効果が得られない場合や、より積極的な治療を希望される場合には、自由診療(保険適用外)の治療法があります。

トレチノイン外用薬

トレチノインはビタミンA誘導体であり、皮膚のターンオーバーを促進する効果があります。角質のターンオーバーを正常化し、毛穴の詰まりを改善します。効果は高いものの、使用初期に赤みや皮むけが生じることがあるため、医師の指導のもとで使用することが重要です。

活性型ビタミンD3外用薬

一部の角化症疾患に有効な活性型ビタミンD3外用薬は、毛孔性角化症にも効果があるという報告があります。ただし、現在のところ毛孔性角化症には保険適用がありません。また、血清カルシウム値を上昇させる副作用があるため、使用には注意が必要です。

アゼライン酸

アゼライン酸は比較的マイルドなピーリング作用があり、乾燥やひりつきを起こしにくいため、敏感肌の方にも適しています。自宅で簡単に行えるケア方法として有用です。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を皮膚に塗布して古い角質を除去する治療法です。グリコール酸やサリチル酸マクロゴールなどが使用され、毛穴のつまりを解消し、皮膚のターンオーバーを正常化する効果があります。

サリチル酸マクロゴールピーリングは、副作用が少なく安全性が高いとされ、多くの医療機関で採用されています。

医療脱毛(レーザー脱毛)

毛孔性角化症では、毛穴に詰まった角質とともに、ねじれて埋もれた産毛も原因の一つとなっています。医療レーザー脱毛によって、この埋もれた毛を除去することで、症状の改善が期待できます。

ダーマペン

ダーマペンは、微細な針で皮膚に小さな穴を開けることで、皮膚の再生を促す治療法です。成長因子の分泌が促され、皮膚のターンオーバーが活性化することで、毛孔性角化症にも効果的であると報告されています。

⚠️ 治療の継続と注意点

毛孔性角化症の治療では、以下の点に注意が必要です。

  • 治療を中止すると症状が再発しやすい
  • 一人の患者さんでも、季節や年齢により好まれる外用剤が変化することがある
  • 効果が現れるまでには一定期間の継続が必要

根気強く治療を続けながら、ご自身に合った治療法を見つけていくことが大切です。


🏠 9. 日常でできるセルフケアと予防法

毛孔性角化症の改善と予防には、日常的なスキンケアが重要な役割を果たします。以下のポイントを意識して、肌のコンディションを整えましょう。

💧 保湿ケアの徹底

乾燥は毛孔性角化症を悪化させる大きな要因です。適切な保湿ケアを行うことで、症状の悪化を防ぎ、改善を促すことができます。

  • 入浴後は肌がまだ少し湿っているうちに、保湿剤を塗布しましょう
  • 尿素配合のクリームやローションは、角質を柔らかくする効果もあるためおすすめです
  • 乾燥が気になる季節には、こまめに保湿剤を塗り直しましょう

🧼 優しい洗浄を心がける

肌を洗う際には、優しく丁寧に洗浄することが大切です。

  • ゴシゴシと強くこすらないようにしましょう
  • 刺激の少ない、肌に優しい洗浄料を選びましょう
  • 熱すぎるお湯は皮脂を奪いすぎるため、ぬるめのお湯で洗いましょう

🛁 入浴時のケア

入浴時には、以下のようなケアが効果的です。

  • 入浴時にスポンジパフなどで優しくこすり、毛穴の角化性丘疹を機械的に取り除くことも有効です
  • ただし、強くこすりすぎると逆効果になるため、力加減には注意が必要です
  • 入浴後は速やかに保湿ケアを行いましょう

👕 衣類による刺激の軽減

衣類との摩擦も、毛孔性角化症を悪化させる要因となります。

  • 肌に直接触れる衣類は、肌触りの良い素材を選びましょう
  • 締め付けの強い衣類は避け、ゆったりとした服装を心がけましょう

☀️ 紫外線対策

毛孔性角化症による赤みや色素沈着がある場合は、紫外線対策を徹底しましょう。紫外線を浴びることで、色素沈着が悪化する可能性があります。

  • 症状が出やすい部位は、日焼け止めや衣類で保護しましょう
  • 夏場でも長袖を着用するなど、物理的に紫外線を防ぐことも効果的です

🌟 生活習慣の見直し

規則正しい生活習慣は、肌のターンオーバーを正常に保つために重要です。

  • 十分な睡眠をとりましょう
  • バランスの良い食事を心がけましょう
  • 適度な運動を取り入れましょう
  • ストレスを溜めすぎないようにしましょう

🚫 10. 毛孔性角化症で避けるべきこと

毛孔性角化症の症状を悪化させないために、以下のような行為は避けるようにしましょう。

💥 無理にぶつぶつをつぶさない

ぶつぶつが気になるからといって、爪や指で無理につぶしたり、押し出したりしないでください。

  • 皮膚を傷つけ、傷跡が残る原因となります
  • 炎症を引き起こす可能性があります
  • 色素沈着の原因となることがあります
  • 細菌感染のリスクを高めます

🧽 硬いボディタオルで強くこすらない

ザラザラが気になるからといって、硬いボディタオルやスポンジで強くこすることは避けましょう。

  • 皮膚に過度な刺激を与え、症状を悪化させる可能性があります
  • 摩擦による色素沈着の原因となります

🪒 角栓を無理に押し出さない

角栓を無理に押し出したり、ひっかいたりするような刺激は避けてください。

  • 炎症を引き起こす原因となります
  • 跡が残る可能性があります

🪒 カミソリでの頻繁な処理を避ける

ムダ毛処理のためにカミソリを頻繁に使用することは、肌への負担となります。

  • 肌を傷つけ、毛孔性角化症を悪化させる可能性があります
  • 埋没毛の原因となることがあります

🧴 ボディスクラブの過剰な使用を避ける

ボディスクラブを過剰に使用することも、症状を悪化させる可能性があります。使用する場合は、週に1~2回程度にとどめ、優しくマッサージするように使用しましょう。

🌵 過度な乾燥を避ける

乾燥は毛孔性角化症の大敵です。以下のような行為は乾燥を招くため、注意が必要です。

  • 長時間の入浴
  • 熱すぎるお湯での入浴
  • 洗浄力の強すぎるボディソープの使用
  • エアコンの効いた部屋での長時間の滞在(加湿を心がけましょう)

🌵 過度な乾燥を避ける

❓ 11. よくある質問

毛孔性角化症について、患者さんからよくいただくご質問にお答えします。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
PAGE TOP
電話予約
0120-226-002
1分で入力完了
簡単Web予約
運営:医療法人社団鉄結会