
💦 「汗が止まらない…」「もう限界」と感じていませんか?
実は、多汗症は日本人の約5〜10人に1人が経験する、とても身近な症状。でも、正しい治療を受けられていない人がほとんどです。
この記事を読めば、塩化アルミニウムの正しい使い方・効果・注意点がまるごとわかります。
読まないまま市販品を使い続けると、効果が出ないどころか肌トラブルの原因にも😰
😓「市販の制汗剤を試したけど全然効かない」
😓「病院に行くほどでもないかな…と我慢してる」
目次
- 多汗症とはどんな状態?
- 塩化アルミニウムとは何か
- 塩化アルミニウムが汗を抑える仕組み
- 塩化アルミニウムの種類と濃度について
- 塩化アルミニウムの正しい使い方
- 塩化アルミニウムの効果はどのくらい?
- 塩化アルミニウムを使う上での副作用・注意点
- 市販品と医療用の違い
- 塩化アルミニウムが向いている人・向いていない人
- 他の多汗症治療との比較
- 医療機関を受診するタイミング
- まとめ
💡 この記事のポイント
塩化アルミニウムは汗腺導管を物理的に塞ぐことで発汗を抑制し、特に腋窩多汗症に有効な第一選択薬。就寝前の乾燥した皮膚への塗布が基本で、医療機関では20〜25%の高濃度製剤が処方される。効果不十分な場合はイオントフォレーシスやボトックス注射などの代替治療も選択肢となる。
💡 多汗症とはどんな状態?
多汗症とは、体温調節に必要な量を超えて、過剰に汗をかいてしまう状態を指します。汗は体温を一定に保つために欠かせない生理的な機能ですが、多汗症の場合は暑さや運動とは無関係に、日常生活の中でも大量の汗が出てしまいます。
多汗症には大きく分けて「原発性多汗症」と「続発性多汗症」の2種類があります。原発性多汗症は原因となる基礎疾患が特定されないもので、脇の下(腋窩)、手のひら(手掌)、足の裏(足底)、顔面などに局所的に汗が出やすいのが特徴です。一方の続発性多汗症は、甲状腺機能亢進症や糖尿病、神経系の疾患など、別の病気が原因となって過剰な発汗が起きているものを指します。
原発性多汗症は思春期頃に発症することが多く、緊張や不安などの精神的な刺激でさらに悪化しやすいという特徴があります。「手汗で握手やスマートフォンの操作が難しい」「脇汗で洋服が濡れるのが気になって外出が億劫になる」など、生活の質(QOL)に大きく影響することも多く、精神的なストレスにもつながりやすい状態です。
こうした多汗症の治療として、まず試みられることが多いのが外用薬による治療です。その代表格が、今回取り上げる塩化アルミニウムを使った治療法です。
Q. 塩化アルミニウムが汗を抑える仕組みは?
塩化アルミニウムを皮膚に塗ると、アルミニウムイオンが汗腺の導管部に作用し、ゲル状の沈殿物を形成して汗の通り道を物理的に塞ぎます。汗腺そのものを破壊するわけではなく、使用をやめると発汗量は徐々に元に戻ります。
📌 塩化アルミニウムとは何か
塩化アルミニウム(Aluminum Chloride)は、アルミニウムと塩素が結合した無機化合物です。化学式はAlCl₃で表され、水に溶かすと強い酸性を示します。制汗・止汗作用が非常に高いことから、多汗症の治療薬として数十年以上にわたって使用されてきた歴史のある成分です。
塩化アルミニウムは、ドラッグストアで購入できる制汗剤にも含まれていますが、濃度が低いため日常的な汗のケアに使われることが多く、多汗症の治療目的では医療機関から処方される高濃度のものが使われます。日本では「塩化アルミニウム液」として医師が処方するケースが一般的ですが、市販品の中にも制汗成分として含まれているものがあります。
なお、「アルミニウムクロロハイドレート」や「塩化アルミニウム六水和物」など、アルミニウム系の制汗成分にはいくつかの種類がありますが、多汗症治療で主に使われるのは塩化アルミニウム(hexahydrate)です。
✨ 塩化アルミニウムが汗を抑える仕組み
塩化アルミニウムがどのようにして汗を抑えるのか、そのメカニズムについて見ていきましょう。
汗は皮膚の中にある「エクリン汗腺」という器官から分泌されます。エクリン汗腺は全身に約200〜400万個あるとされており、特に手のひらや足の裏、脇の下に多く分布しています。汗腺は深部にある分泌部と、皮膚の表面に向かって伸びる導管部から構成されており、汗はこの導管を通って皮膚の表面に出てきます。
塩化アルミニウムを皮膚に塗ると、アルミニウムイオンが汗腺の導管部に作用し、物理的に汗の通り道を塞ぐと考えられています。具体的には、アルミニウムイオンが導管の細胞や分泌物と反応して沈殿物(ゲル状の物質)を形成し、これが汗腺の開口部や導管をブロックすることで汗の分泌を抑えるという仕組みです。
この作用は一時的なものであり、汗腺そのものを破壊したり、永続的に機能を失わせたりするわけではありません。使用を継続することで汗を抑える効果が維持されますが、使用をやめると徐々に効果が薄れ、汗の量が元に戻っていきます。
また、塩化アルミニウムが汗腺の分泌細胞自体に直接作用して分泌活動を抑制するという説もあり、研究者によって見解が異なる部分もありますが、いずれにしても汗腺の機能を一時的に低下させることで発汗を抑えるという点では共通しています。
Q. 塩化アルミニウムの正しい使い方・タイミングは?
塩化アルミニウムは就寝前に、清潔で完全に乾燥した皮膚へ薄く均一に塗るのが基本です。皮膚が湿った状態では刺激が強まるため注意が必要です。翌朝は塗布部位を洗い流し、最初は毎日使用し、効果が出たら週2〜3回程度に減らします。
🔍 塩化アルミニウムの種類と濃度について
塩化アルミニウムを使った制汗・止汗剤には、さまざまな濃度のものが存在します。濃度によって効果の強さや使用シーン、副作用のリスクが異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
市販の制汗剤に含まれる塩化アルミニウムの濃度は一般的に低く、日常的な汗のケアを目的としたものが多いです。これらは皮膚への刺激が比較的少なく、毎日気軽に使えるというメリットがありますが、多汗症のような強い発汗には十分な効果が得られないことがあります。
一方、医療機関で処方される塩化アルミニウム液の濃度は20〜25%程度が一般的です。この濃度になると止汗効果は格段に上がりますが、皮膚への刺激も強くなるため、使用方法を守って正しく使う必要があります。
海外では10〜20%の製剤(例:Drysol、Certain Driなど)が市販されているケースもありますが、日本では医療用として処方されることが一般的です。医師の指示に従って濃度を決めてもらうことが安全です。
なお、日本では市販品として「デトランスα」などの塩化アルミニウム含有製品が販売されており、15〜20%程度の濃度のものも購入できるようになっています。ただし、自己判断で使用すると皮膚トラブルを起こすリスクもあるため、できれば医師に相談したうえで使用するのが望ましいでしょう。
💪 塩化アルミニウムの正しい使い方
塩化アルミニウムの効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるためには、正しい使い方を守ることが重要です。以下に、一般的な使用方法を紹介します。
✅ 使用するタイミング
塩化アルミニウムは、就寝前に使用するのが最も効果的とされています。理由は、就寝中は活動量が少なく、発汗量が少ないため、塗布した薬剤が汗で流れにくく、汗腺にしっかりと作用する時間を確保できるからです。昼間の活動中に使用すると汗で薄まってしまい、効果が弱まるだけでなく、衣類に付着してトラブルになることもあります。
📝 塗布前の準備
使用前には、塗布する部位をしっかりと洗浄し、完全に乾燥させることが大切です。皮膚が湿った状態で塗ると、塩化アルミニウムと水分が反応して塩酸が生成され、皮膚への刺激が強まる可能性があります。入浴後に皮膚を十分に乾燥させてから使用するのが理想的です。ドライヤーを使って乾燥させるとより効果的という指摘もあります。
🔸 塗布方法
薬剤は綿棒やガーゼ、または製品に付属のアプリケーターを使って、患部に薄く均一に塗ります。過剰に塗布しても効果は変わらず、皮膚への刺激が増すだけなので、適量を守ることが大切です。脇の下の場合は、脇の中心部だけでなく、発汗しやすい部位全体に薄く広げるようにしましょう。
⚡ 使用後の処理
塗布後は乾燥させてから就寝します。朝起きたら、シャワーまたは洗面で塗布した部位を洗い流します。特に脇の下の場合、薬剤が残ったまま活動すると衣類を傷めたり、皮膚刺激が続いたりすることがあるため、朝の洗い流しは習慣づけておくとよいでしょう。
🌟 使用頻度と継続期間
最初の数週間は毎日(または1日おき)使用し、効果が出てきたら週に2〜3回程度に減らしていくのが一般的な使い方です。継続することで効果が蓄積されていき、維持できるようになります。症状が改善されても使用をやめると再発することが多いため、維持療法として継続して使用することが推奨されます。
🎯 塩化アルミニウムの効果はどのくらい?
塩化アルミニウムによる多汗症治療の効果について、国内外の研究や臨床データをもとに解説します。
脇汗(腋窩多汗症)に対しては、塩化アルミニウムは第一選択の治療薬として広く推奨されており、適切な使用方法で一定の効果が期待できます。研究によれば、20〜25%濃度の塩化アルミニウム液を使用した場合、多くの患者で発汗量の有意な減少が確認されており、使用開始から数週間で効果を実感する方が多いとされています。
ただし、効果の出方には個人差があります。脇汗には比較的効きやすいとされている一方で、手のひら(手掌多汗症)や足の裏(足底多汗症)に対しては、効果が得られにくいケースも報告されています。これは手や足の皮膚が脇の皮膚に比べて厚く、薬剤が汗腺まで浸透しにくいためと考えられています。
また、一部の患者では塩化アルミニウムの使用で十分な効果が得られないこともあります。その場合は、イオントフォレーシスや内服薬(抗コリン薬)、ボツリヌス毒素注射(ボトックス®)、マイクロ波治療など、他の治療法への切り替えや組み合わせが検討されます。
効果が現れるまでの期間には個人差があり、早い方では1〜2週間で変化を感じることもありますが、十分な効果が得られるまでに1〜2ヶ月程度かかることもあります。焦らず継続して使用することが大切です。
なお、塩化アルミニウムはあくまで「汗を一時的に抑える」ものであり、多汗症そのものを根本的に治す治療法ではありません。使用をやめると徐々に発汗量が戻るため、症状の管理を目的とした継続使用が基本となります。
Q. 塩化アルミニウムの市販品と医療用の違いは?
最大の違いは濃度です。市販品は軽度の発汗ケア向けの低濃度製品が中心ですが、医療機関では20〜25%程度の高濃度製剤が処方されます。アイシークリニック池袋院では、医師が症状や部位に合わせた濃度を選び、正しい使い方も丁寧に説明します。

💡 塩化アルミニウムを使う上での副作用・注意点
塩化アルミニウムは比較的安全性の高い成分ですが、使用に際していくつかの副作用や注意すべき点があります。事前に把握しておくことで、トラブルを防ぎながら適切に使用することができます。
💬 皮膚への刺激・かぶれ
最も多く見られる副作用は、皮膚への刺激です。塩化アルミニウムは酸性が強いため、皮膚に塗ると灼熱感やかゆみ、発赤(赤み)が起きることがあります。特に皮膚が湿った状態で使用したり、傷や剃毛直後の皮膚に使用したりすると刺激が強まりやすくなります。
かゆみや赤みが出た場合は、一度使用を中止し、皮膚が落ち着いてから再開することを検討しましょう。刺激が続く場合は皮膚科や専門クリニックに相談することをおすすめします。
✅ 衣類の変色・劣化
塩化アルミニウムは衣類に付着すると変色や劣化の原因になることがあります。特に朝まで完全に乾燥していない状態で衣類に触れると、シミや傷みが生じるリスクがあります。就寝中は古い衣類を着用するか、乾燥後に清潔な下着に着替えるなどの対策が有効です。
📝 剃毛・除毛後の使用は避ける
脇に使用する場合、剃毛や除毛の直後は皮膚が傷つきやすくなっているため、塩化アルミニウムの刺激を受けやすい状態になっています。剃毛後24〜48時間は使用を控えるのが安全です。
🔸 粘膜や傷口への使用禁止
目の周りや口の中などの粘膜、傷や炎症のある皮膚には使用しないでください。強い刺激により症状を悪化させる可能性があります。
⚡ アルミニウムの全身吸収について
塩化アルミニウムを皮膚に塗った場合のアルミニウムの体内への吸収については、これまで懸念を示す声もありました。しかし、現在の研究では通常の使用量において経皮吸収量は非常に少なく、健康への悪影響は確認されていません。ただし、傷のある皮膚への使用は吸収量が増える可能性があるため、避けることが推奨されています。
🌟 妊娠中・授乳中の使用
妊娠中や授乳中の方が塩化アルミニウムを使用する場合は、事前に医師に相談してください。安全性に関するデータが十分ではない部分もあるため、自己判断での使用は避けることが賢明です。
📌 市販品と医療用の違い
塩化アルミニウムを含む製品には、市販品と医療機関で処方されるものの2種類があります。それぞれの特徴と違いについて整理しておきましょう。
市販品の塩化アルミニウム製品は、ドラッグストアやインターネット通販で購入できます。日本国内では比較的低濃度のものが多く、軽度〜中等度の発汗が気になる方向けのラインナップが中心です。ただし、近年では個人輸入品として高濃度の製品も入手できるようになっており、中には医療用に近い濃度のものも存在します。これらの市販・個人輸入品を使用する場合は、使用方法を十分に理解し、皮膚トラブルが起きた際に対処できるよう備えておくことが重要です。
一方、医療機関(皮膚科・専門クリニックなど)で処方される塩化アルミニウム液は、患者の症状や部位に合わせた適切な濃度で処方されます。また、医師や看護師から正しい使い方や注意点についての説明を受けられるため、安全性と効果の面で安心です。健康保険が適用される場合もあり(多汗症と診断された場合)、費用面での負担も抑えられることがあります。
多汗症の症状がある場合や、市販品を使っても効果が感じられない場合は、まず医療機関を受診して適切な診断と治療方針を確認することをおすすめします。自己判断で高濃度の製品を使用すると、皮膚への強い刺激やかぶれが起きるリスクがあるためです。
✨ 塩化アルミニウムが向いている人・向いていない人
塩化アルミニウムによる治療が向いている人と、そうでない人の特徴を整理しておきましょう。自分がどちらに当てはまるかを確認することで、適切な治療の選択に役立てることができます。
💬 塩化アルミニウムが向いている人
脇汗(腋窩多汗症)が主な症状の方には、塩化アルミニウムが特に効果的とされています。局所に限定された多汗症で、副作用が少ない治療法から始めたいという方にも向いています。また、注射や手術などの侵襲的な治療を希望しない方、費用を抑えながら治療を始めたい方にとっても、塩化アルミニウムは取り組みやすい選択肢です。
症状が比較的軽度〜中等度の多汗症の方では、塩化アルミニウムだけで十分な効果が得られるケースも多くあります。まずは外用薬から試してみることが、多くの治療ガイドラインでも推奨されています。
✅ 塩化アルミニウムが向いていない人
手のひらや足の裏など、皮膚が厚い部位の多汗症の場合は、塩化アルミニウムの効果が出にくい傾向があります。このような場合は、イオントフォレーシスやボツリヌス毒素注射など、他の治療法と組み合わせるか、最初から他の治療を選択することが検討されます。
また、皮膚が敏感でかぶれやすい方、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある方には、皮膚への刺激が強く出ることがあるため、慎重に使用する必要があります。アルミニウムにアレルギーのある方は使用できません。
塩化アルミニウムを使っても効果が感じられない方、または効果が十分でない方は、他の治療法への切り替えを検討する価値があります。
Q. 塩化アルミニウムが効かない場合の代替治療は?
塩化アルミニウムで効果が不十分な場合、イオントフォレーシス・抗コリン薬(内服薬)・ボツリヌス毒素注射(ボトックス®)・マイクロ波治療(ミラドライ)などが選択肢となります。手のひらや足の裏など皮膚が厚い部位には、特にこれらの代替治療が有効なケースが多いです。
🔍 他の多汗症治療との比較

多汗症の治療には塩化アルミニウム以外にも複数の選択肢があります。それぞれの特徴を比較することで、自分に合った治療法を見つけやすくなります。
📝 イオントフォレーシス
水道水や薬液に浸した状態で弱い電流を流し、汗腺の機能を一時的に抑制する治療法です。手のひらや足の裏の多汗症に特に効果的とされており、塩化アルミニウムが効きにくい部位への治療として推奨されています。専用の機器が必要で、病院での治療のほか、家庭用機器もあります。効果を維持するためには定期的な施術が必要です。
🔸 抗コリン薬(内服薬)
プロパンテリン(コリオパン®)などの抗コリン薬は、神経から汗腺への刺激を遮断することで全身の発汗を抑える内服薬です。全身的に効果が現れるため、複数の部位に多汗症がある方に適していますが、口渇、便秘、視力障害、排尿困難などの副作用が出ることがあります。また、緑内障や前立腺肥大のある方は使用できません。
⚡ ボツリヌス毒素注射(ボトックス®)
ボツリヌス毒素を患部に注射することで、汗腺を支配する神経の働きを遮断し、発汗を抑える治療法です。脇汗(腋窩多汗症)や手汗(手掌多汗症)に対して高い効果が得られることが知られており、効果の持続期間は通常4〜9ヶ月程度です。効果が高い分、注射の痛みや費用(保険外診療となる場合が多い)のほか、定期的な再注射が必要という点が考慮すべき点です。
🌟 マイクロ波治療(ミラドライ)
マイクロ波を照射して脇の汗腺を破壊する治療法です。1〜2回の治療で長期的な効果が期待でき、再発しにくいという特徴があります。脇汗専用の治療法で、コストは高めですが、長期的に見ると費用対効果が高いと考える方もいます。日本では自由診療となっているクリニックが多いです。
💬 外科的手術
胸腔鏡下交感神経遮断術(ETS)は、胸腔鏡を使って交感神経を切断または遮断する外科的治療です。手掌多汗症に対して高い効果が期待できますが、代償性発汗(術後に別の部位で汗が増える副作用)が高頻度で起こることが知られており、現在では適応を厳選して行われることが多くなっています。
これらの治療法と塩化アルミニウムを比べると、塩化アルミニウムは最も侵襲性が低く、費用も比較的安価で、副作用も軽微なことが多いという特徴があります。そのため、まず第一選択として試みる価値のある治療法です。
💪 医療機関を受診するタイミング
「市販の制汗剤を使っても汗が止まらない」「汗のせいで仕事や人間関係に影響が出ている」という方は、医療機関への受診を検討してみましょう。多汗症は病気として認識されており、適切な治療を受けることで症状を大幅に改善できる可能性があります。
以下のような状況が当てはまる方は、早めに受診することをおすすめします。
市販の制汗剤や低濃度の塩化アルミニウム製品を使用しても十分な効果が得られない場合、汗の量が多すぎて日常生活や仕事に支障をきたしている場合、手汗や足汗で電子機器の操作や書類が濡れてしまうなど具体的な問題が生じている場合、汗のにおいや衣類の汚れで精神的なストレスを感じている場合などが該当します。
また、急に発汗が増えた場合や、全身的に汗が増えた場合は、甲状腺疾患や糖尿病などの疾患が背景にある可能性もあるため、内科や皮膚科での検査が必要です。
多汗症の専門的な診療は、皮膚科や美容皮膚科、形成外科などで受けられます。アイシークリニック池袋院では、多汗症に関する相談から診断、適切な治療の提案まで対応しておりますので、気になる症状がある方はぜひご相談ください。医師がお一人おひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療方針を丁寧にご説明します。
受診の際には、「どの部位にどの程度の汗をかくか」「いつ頃から症状があるか」「日常生活にどのような影響が出ているか」などを整理して伝えると、スムーズに診察が進みます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、多汗症でお悩みの患者様に対してまず塩化アルミニウムによる外用療法をご提案することが多く、特に腋窩多汗症の方では適切な使用方法を丁寧にご説明することで、多くの方に満足いただける改善が得られています。最近の傾向として、市販品を試したものの効果が不十分で受診される方が増えており、濃度や使用タイミングを見直すだけで症状が大きく改善するケースも少なくありません。「汗が多い体質だから」と諦めず、まずはお気軽にご相談いただければ、お一人おひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療法を一緒に考えてまいります。」
🎯 よくある質問
塩化アルミニウムを皮膚に塗ると、アルミニウムイオンが汗腺の導管部に作用し、ゲル状の沈殿物を形成することで汗の通り道を物理的に塞ぎます。汗腺そのものを破壊するわけではなく、一時的に機能を低下させる仕組みです。使用をやめると徐々に効果が薄れ、発汗量が元に戻ります。
就寝前に、清潔で完全に乾燥した皮膚に薄く均一に塗るのが基本です。皮膚が湿った状態で使用すると刺激が強まるため注意が必要です。翌朝は塗布部位を洗い流してください。最初は毎日または1日おきに使用し、効果が出てきたら週2〜3回程度に減らしていくのが一般的な方法です。
最も多い副作用は、かゆみ・赤み・灼熱感などの皮膚への刺激です。皮膚が湿った状態での使用や、剃毛直後の使用で刺激が強まりやすくなります。症状が続く場合は一度使用を中止し、皮膚科や専門クリニックへご相談ください。アルミニウムアレルギーのある方は使用できません。
最大の違いは濃度です。市販品は比較的低濃度で軽度の発汗ケア向けですが、医療機関では症状に合わせて20〜25%程度の高濃度製剤が処方されます。当院では医師が患者様の症状や部位に合わせた濃度を選び、正しい使い方も丁寧にご説明するため、安全性と効果の面で安心して治療を受けていただけます。
イオントフォレーシス(弱電流で汗腺を抑制)、抗コリン薬(内服薬)、ボツリヌス毒素注射(ボトックス®)、マイクロ波治療(ミラドライ)などの選択肢があります。手のひらや足の裏など皮膚が厚い部位には、塩化アルミニウム以外の治療が有効なケースも多いため、当院では症状に応じた最適な治療法をご提案しています。
💡 まとめ
多汗症の治療薬として広く使われている塩化アルミニウムについて、その仕組みや効果、正しい使い方、副作用、他の治療法との比較など、さまざまな角度から詳しく解説してきました。
塩化アルミニウムは、汗腺の導管部を物理的にブロックすることで発汗を抑える仕組みを持ち、特に脇汗(腋窩多汗症)に対して高い効果が期待できる治療法です。侵襲性が低く費用も比較的安価なため、多汗症治療の第一歩として取り組みやすい選択肢となっています。
ただし、皮膚への刺激が出ることがあるため、正しい使い方を守ることが大切です。就寝前の乾いた皮膚への塗布、朝の洗い流し、頻度の調整などの基本を押さえながら使用することで、副作用を最小限に抑えながら効果を引き出すことができます。
市販品で効果が感じられない場合や、症状が重い場合は、医療機関での高濃度の塩化アルミニウム製剤の処方や、イオントフォレーシス、ボツリヌス毒素注射などの他の治療法を検討することが重要です。
多汗症は適切な治療で症状をコントロールできる状態であることが多く、「汗が多い体質だから仕方がない」と諦めずに、ぜひ一度専門家に相談してみてください。生活の質を大きく改善できる可能性があります。アイシークリニック池袋院では、多汗症に関するご相談を随時受け付けておりますので、お気軽にご来院ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 日本皮膚科学会による多汗症の診療ガイドライン。原発性多汗症の診断基準、塩化アルミニウムを含む各治療法の推奨度・エビデンスレベルに関する記載を参照。
- PubMed – 塩化アルミニウムの多汗症治療における有効性・安全性・作用機序に関する国際的な臨床研究・論文データベース。発汗抑制メカニズムや濃度別の効果に関する根拠として参照。
- 厚生労働省 – 医薬品・外用薬の承認・安全性情報に関する公式情報。塩化アルミニウム液の医療用処方における位置づけ、市販品との規制上の違いに関する根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務