「婦人科検診って、どのくらいの頻度で受けたらいいの?」と疑問に思っている女性は少なくありません。婦人科系の疾患は自覚症状が出にくいものも多く、定期的な検診によって早期発見・早期治療につなげることが重要です。しかし、どの検査を、いつから、どのくらいの間隔で受ければよいのか、正確に理解している方は意外と少ないのが現状です。この記事では、婦人科検診の種類や推奨される頻度について、年代別・目的別にわかりやすく解説します。自分に合った検診スケジュールを見直すきっかけにしてください。
目次
- 婦人科検診とは何か?含まれる検査の種類
- 婦人科検診を受けるべき頻度の基本的な考え方
- 子宮頸がん検診の推奨頻度と対象年齢
- 子宮体がん検診の頻度と注意点
- 卵巣がん・卵巣嚢腫のチェック:超音波検査の頻度
- 乳がん検診の頻度と自己検診の重要性
- 性感染症(STI)検査を受けるべき頻度
- 年代別に見る婦人科検診の推奨頻度
- 婦人科検診を受けるべきサインと受診のタイミング
- 婦人科検診を継続するためのポイント
- まとめ

🎯 婦人科検診とは何か?含まれる検査の種類
婦人科検診とは、女性特有の臓器や疾患に関する健康チェックを行う検診の総称です。一口に「婦人科検診」といっても、その内容はクリニックや自治体によって異なりますが、一般的には以下のような検査が含まれます。
まず、子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診)は、子宮の入り口である子宮頸部の細胞を採取して異常の有無を調べる検査です。痛みはほとんどなく、短時間で終わるため、婦人科検診の中でも最もなじみ深い検査のひとつです。
次に、経腟超音波検査(エコー検査)は、膣から超音波プローブを挿入して子宮や卵巣の状態を画像で確認する検査です。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、ポリープなどを発見するのに有効です。
また、乳がん検診として、マンモグラフィ(乳房X線撮影)や乳房超音波検査(エコー)が行われます。マンモグラフィは石灰化や早期の小さなしこりの発見に優れており、乳房超音波は若い世代の乳腺が密度の高い方にも適しています。
さらに、性感染症(STI)の検査として、クラミジア・淋病・梅毒・HIV・トリコモナスなどの検査が含まれる場合もあります。これらは症状がなくても感染していることがあるため、性行為がある女性には定期的なチェックが推奨されます。
その他にも、血液検査によるホルモン値の確認(月経不順・更年期関連)、HPV(ヒトパピローマウイルス)検査、おりもの検査、子宮体がん検診なども婦人科検診の一部として行われることがあります。
検診の内容は目的や年齢によって変わるため、自分に必要な検査が何かを把握しておくことが大切です。
📋 婦人科検診を受けるべき頻度の基本的な考え方
婦人科検診の頻度に関しては、「1年に1回が理想」というイメージを持っている方も多いと思います。実際のところ、検査の種類・年齢・リスクの状態によって推奨される頻度は異なります。
日本では、子宮頸がん検診については20歳以上の女性に対して2年に1回の受診が推奨されています。これは国の方針に基づくもので、市区町村の検診事業でも同様のスケジュールが採用されています。一方、乳がん検診については40歳以上の女性に2年に1回の受診が勧められています。
ただし、これらはあくまでも「公的な推奨頻度」であり、個人のリスクや状況によっては、より頻繁な受診が必要になることがあります。例えば、以下のようなケースでは検診頻度を上げることが適切です。
過去に異常を指摘された経験がある場合(例:要精検・軽度異形成など)、家族に乳がんや卵巣がんの患者がいる場合、HPV感染歴がある場合、子宮内膜症や子宮筋腫などの既往がある場合、妊娠・出産を経た後のフォローアップが必要な場合などが挙げられます。
また、公的な検診以外に自費で受けられるオプション検査(HPV検査、腫瘍マーカー、ホルモン検査など)を組み合わせることで、より精度の高い健康管理が可能になります。
婦人科検診の頻度を決める際には、「一般的な推奨」を基準にしながらも、自分の体の状態や生活習慣、家族歴などを踏まえて担当医と相談することが最善です。
💊 子宮頸がん検診の推奨頻度と対象年齢
子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が主な原因とされる女性に多いがんのひとつです。性行為の経験がある女性なら誰でも感染リスクがあるとされており、若い世代でも発症することが知られています。
日本における公的な子宮頸がん検診の対象は20歳以上の女性で、推奨頻度は2年に1回とされています。多くの市区町村では偶数年齢(20歳、22歳、24歳…)に無料または低価格で受けられるクーポンが配布されています。
子宮頸がんは、がん細胞になる前段階である「異形成」と呼ばれる状態を経て進行することが多く、この段階で発見できれば治療の選択肢も広がります。細胞診(子宮頸部の細胞を採取して顕微鏡で調べる検査)は、このような前がん病変を早期に発見するために非常に有効な方法です。
近年では、細胞診とHPV検査を組み合わせた「コ・テスト」の有用性も注目されています。HPV検査は、がんの原因となるウイルスが感染しているかどうかを調べるもので、細胞診だけでは見逃す可能性があるリスクを補完できます。両方陰性の場合は次回の検診までの間隔を延ばせる可能性もあるため、今後の検診指針の変化にも注目が必要です。
一方で、以下のような方は2年に1回より頻繁な検診が勧められる場合があります。過去の検診でASC-USやLSIL(軽度の細胞異常)と判定された方、HPV感染が確認されている方、免疫機能が低下している方(HIV感染者など)は、担当医の指示に従って6ヶ月〜1年ごとの検診やコルポスコピー検査が必要になることがあります。
HPVワクチンを接種していても、ワクチンがカバーしていない型のHPVへの感染リスクはゼロではないため、接種後も定期的な検診を継続することが大切です。
🏥 子宮体がん検診の頻度と注意点
子宮体がんは子宮の内側を覆っている子宮内膜に発生するがんで、子宮頸がんとは異なる部位に生じます。日本では50〜60代の閉経後の女性に多く見られますが、近年は若年化の傾向もあり、40代での発症例も増加しています。
子宮体がんの検診は、子宮頸がん検診のように国が一律に推奨する公的な検診プログラムは現時点では整備されていません。そのため、自覚症状のある方や高リスクの方が対象となることが多く、希望者が自費または一部助成を受けて受診する形が一般的です。
子宮体がんのリスク因子としては、閉経後の不正出血、肥満(体脂肪の過多によりエストロゲンが増加)、糖尿病、高血圧、月経不順、妊娠・出産経験がないこと、家族歴(リンチ症候群など)、乳がん治療でタモキシフェンを使用している場合などが挙げられます。
検診の方法としては、子宮内膜細胞診(子宮内部から細胞を採取する検査)が主に用いられます。ただし、細い管を子宮内に挿入するため、子宮頸がん検診よりも多少の痛みや不快感を伴う場合があります。超音波検査(エコー)で子宮内膜の厚みを確認することも、スクリーニングのひとつとして有効とされています。
閉経後に不正出血がある方、月経量が異常に多い方、月経不順が続いている方などは、症状が出た時点ですぐに婦人科を受診することが重要です。「年齢的にしょうがない」「更年期だから仕方ない」と放置せず、早めに専門医に相談することをお勧めします。
リスク因子がある方は、年1回を目安に子宮体がん検診を受けることを医師と相談の上で検討してください。
⚠️ 卵巣がん・卵巣嚢腫のチェック:超音波検査の頻度
卵巣は子宮の両側に位置する臓器で、卵子の生産やホルモン分泌を担っています。卵巣に生じる疾患には、良性の卵巣嚢腫(のうしゅ)から悪性の卵巣がんまで幅広いものがあります。
卵巣がんは「サイレントキラー」とも呼ばれるほど自覚症状が少なく、発見されたときにはすでに進行していることが多い難しいがんです。早期発見のための明確な公的検診プログラムは現在のところ存在しませんが、経腟超音波検査と血液検査による腫瘍マーカー(CA-125など)の組み合わせが有用とされています。
卵巣がんのリスクが高い方(BRCA1/BRCA2遺伝子変異保有者、家族歴がある方など)は、6ヶ月〜1年ごとの超音波検査と腫瘍マーカーの定期チェックが推奨されることがあります。一般的なリスクの方でも、婦人科の定期受診時に超音波検査を受けることで偶発的に早期発見できるケースもあります。
卵巣嚢腫については、ほとんどは良性ですが、大きくなると茎捻転(けいねんてん)という緊急の状態を引き起こすリスクがあるほか、一部は悪性化する可能性もあります。特に子宮内膜症性嚢腫(チョコレート嚢胞)は経過観察を継続し、場合によっては手術が必要になることもあります。
過去に卵巣嚢腫を指摘されたことがある方、子宮内膜症と診断されている方は、3〜6ヶ月に1回程度の超音波検査による経過観察が必要になる場合があります。自覚症状がなくても、定期的に状態を把握しておくことが大切です。
🔍 乳がん検診の頻度と自己検診の重要性
乳がんは日本人女性が最も多くかかるがんであり、生涯のうちに約9人に1人が乳がんと診断されるとも言われています。40代をピークに発症率が上昇するため、特にこの世代からは定期的な検診が非常に重要です。
日本の国が推奨する乳がん検診の対象は40歳以上の女性で、マンモグラフィによる検診を2年に1回受けることが勧められています。マンモグラフィは乳房をプレートで挟んでX線撮影を行う検査で、触診では見つけにくい小さなしこりや石灰化を発見するのに適しています。
40代未満の若い女性は乳腺組織が発達しているため、マンモグラフィでの評価が難しい場合があります。そのため、乳房超音波検査(エコー)が推奨されることが多く、30代から自費で年1回の受診を習慣にする方も増えています。
乳がんのリスクが高い方(母・姉・妹に乳がん患者がいる、BRCA遺伝子変異がある、過去に乳がんや乳腺疾患を経験しているなど)は、年1回以上の検診や、MRI検査の追加なども検討されます。リスクに応じたフォローアップについては、専門医と相談することをお勧めします。
検診に加えて、自己検診(セルフチェック)も乳がん早期発見において重要な役割を担っています。月に1回、月経終了後数日後(閉経後は毎月同じ日)に鏡の前で乳房の変化を確認し、手で触れてしこりや凹みがないか確認する習慣をつけましょう。
自己検診で気になる変化(しこりを感じる、皮膚が引きつれる、乳頭から分泌物が出るなど)があれば、次の検診を待たずにすぐに医療機関を受診してください。
📝 性感染症(STI)検査を受けるべき頻度
性感染症(STI:Sexually Transmitted Infections)は、クラミジア・淋病・梅毒・HIV・HPV・ヘルペス・トリコモナスなど多岐にわたります。これらの感染症は、症状がなくても感染していることがあり(不顕性感染)、放置すると不妊や合併症を引き起こすリスクがあるため、定期的な検査が重要です。
性感染症の検査頻度については、性行為の状況やパートナーの数、過去の感染歴などに応じて個人差がありますが、以下のような目安が参考になります。
性行為があるすべての女性は、少なくとも年1回の性感染症スクリーニングを受けることが推奨されます。特に複数のパートナーがいる場合やコンドームを使用しないセックスがある場合は、3〜6ヶ月ごとの検査が適切です。新しいパートナーができた場合や、パートナーの感染が疑われる場合は、その都度検査を受けることが大切です。
クラミジアは特に若い女性(10〜30代)に多く、感染しても自覚症状がないことが多い感染症です。不妊や子宮外妊娠の原因になることもあるため、注意が必要です。梅毒は近年日本でも感染者数が増加しており、特に若い世代での感染拡大が問題視されています。
性感染症の検査は恥ずかしいと感じる方もいますが、婦人科クリニックでは日常的に行われており、プライバシーにも十分配慮した環境で検査を受けることができます。自分自身の健康を守るためにも、積極的に受診することをお勧めします。

💡 年代別に見る婦人科検診の推奨頻度
婦人科検診は年齢によってリスクが変わるため、年代に応じた検診の優先順位や頻度が異なります。ここでは、10〜20代・30代・40代・50代以降に分けて、それぞれの年代に推奨される婦人科検診について解説します。
🦠 10〜20代:まずは子宮頸がん検診と性感染症の検査から
10代から20代前半は婦人科検診の入口となる世代です。性行為の開始後は、HPVへの感染リスクが生じるため、20歳になったら子宮頸がん検診を開始することが推奨されます。市区町村から送られてくる検診のお知らせやクーポンを活用しましょう。
この年代では、月経痛がひどい、月経不順がある、不正出血があるといった症状があれば、早めに婦人科を受診することが重要です。月経に関する悩みは「体質だから仕方ない」と我慢してしまう方も多いですが、子宮内膜症などが隠れている可能性があるため、専門家に相談することをお勧めします。
性行為がある場合は、年1回以上の性感染症検査も検討しましょう。
👴 30代:子宮内膜症・筋腫のチェックと検診の継続
30代は仕事やプライベートが忙しくなる時期ですが、子宮筋腫や子宮内膜症が発症・進行しやすい年代でもあります。妊娠・出産を希望する方にとっては、これらの疾患の早期発見が重要になります。
子宮頸がん検診は引き続き2年に1回受けましょう。経腟超音波検査による子宮・卵巣のチェックも年1回程度行うと安心です。将来の妊娠を考えている方は、ブライダルチェック(不妊や感染症のスクリーニング検査)を受けることも一般的になっています。
乳がんのリスクは30代から高まり始めるため、家族歴がある方や気になる症状がある方は乳腺超音波検査を受けることを検討しましょう。30代から年1回受けておくと、変化に気づきやすくなります。
🔸 40代:乳がん検診の開始と女性ホルモンの変化に注意
40代は乳がんの発症ピーク世代であるとともに、更年期に向けたホルモンバランスの変化が始まる時期です。この年代から、国の推奨に従ってマンモグラフィによる乳がん検診を2年に1回受け始めましょう。乳腺の状態によっては超音波検査との組み合わせが有効です。
子宮頸がん検診は引き続き2年に1回継続しましょう。また、月経不順・不正出血・月経量の変化など、子宮体がんのサインとなる症状が出やすい年代でもあるため、気になる変化があれば早めに受診することが重要です。
更年期症状(ほてり、発汗、不眠、気分の落ち込みなど)が気になる方は、ホルモン検査(FSH・LHなど)を含む検診を受けることで、自分の体の状態を把握する手がかりになります。
💧 50代以降:閉経後のケアと子宮体がん・卵巣がんへの注意
50代以降は閉経を迎え、女性ホルモンの分泌が大幅に低下します。この年代では子宮体がん・卵巣がんのリスクが高まるため、定期的な婦人科検診が引き続き重要です。
閉経後に不正出血が見られた場合は、子宮体がんの可能性があるため、すぐに婦人科を受診することが必要です。「閉経したから大丈夫」「もう年だから検診は不要」という思い込みは危険です。閉経後も子宮頸がん検診は継続し、超音波検査による子宮・卵巣のチェックも受け続けましょう。
乳がんは閉経後も増加し続けるため、マンモグラフィ検診は継続することが重要です。骨密度の低下(骨粗鬆症)も更年期以降の女性に多い問題で、骨密度検査も定期的に受けると安心です。
✨ 婦人科検診を受けるべきサインと受診のタイミング
婦人科検診は定期的に受けることが基本ですが、定期受診の時期以外にも、以下のような症状や状況があった場合は、検診を待たずに婦人科を受診することが大切です。
月経以外のタイミングでの出血(不正出血)は、多くの婦人科疾患のサインになりえます。子宮頸がん・子宮体がん・子宮頸管ポリープ・ホルモン異常・性感染症などさまざまな原因が考えられるため、一度でも不正出血があったら婦人科を受診しましょう。
月経痛がひどくなってきた・月経量が以前より増えた・月経の周期が乱れるようになったといった変化も、子宮筋腫・子宮内膜症・ホルモン異常などを示している可能性があります。「年齢のせい」と決めつけず、専門医に相談することが大切です。
おりものの量・色・においの変化(特に黄色や緑色のおりもの、異臭を伴う場合)は、細菌性膣炎・カンジダ・トリコモナスなどの感染症のサインである可能性があります。下腹部の痛み・圧迫感・張り感が続く場合も、子宮や卵巣に関する問題が疑われるため、受診が必要です。
性行為後の出血(接触出血)は子宮頸がんの症状としてよく知られているため、繰り返し起きる場合は早急に婦人科を受診してください。
また、妊娠を希望しているのに半年以上妊娠しない場合、流産を繰り返す場合なども、婦人科での相談が必要なタイミングです。
📌 婦人科検診を継続するためのポイント
婦人科検診の重要性はわかっていても、実際には受診率が低いという現実があります。厚生労働省の調査によると、子宮頸がん検診の受診率は先進国の中でも低水準にとどまっており、その理由としては「恥ずかしい」「忙しい」「怖い・痛そう」「費用がかかる」などが挙げられています。
検診を継続するために、以下のポイントを意識してみましょう。
まず、自分の誕生日や年度の変わり目など、覚えやすい時期に受診する習慣をつけると、毎年または2年に1回の受診を忘れずに続けやすくなります。スマートフォンのカレンダーやリマインダー機能を活用するのも有効です。
次に、市区町村の検診事業や職場の健康診断で実施される無料・低価格の検診を積極的に利用しましょう。自治体から送られてくるクーポンや案内は捨てずに活用してください。
「婦人科は怖い・恥ずかしい」というイメージを持つ方も多いですが、現在の婦人科クリニックは女性のプライバシーに配慮した環境が整っており、女性医師が対応するクリニックも多くあります。検診の痛みについても、事前に医師や看護師に相談することで、不安を和らげることができます。
また、「結果が怖くて受診できない」という心理的な壁を感じる方もいますが、万が一異常が見つかっても、早期発見であればほとんどの婦人科系がんは治療成績が高く、体への負担も少ない治療で対処できることが多いです。むしろ、異常がないことを確認するために検診を受けるという前向きな捉え方が大切です。
友人や家族と一緒に受診を計画したり、信頼できるかかりつけの婦人科医を持つことも、定期受診を継続するためのモチベーションにつながります。

👨⚕️ 【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「「症状がないから大丈夫」と思って長年婦人科検診を受けていなかった方が、久しぶりに受診して初めて異常を指摘されるケースを多く経験しています。婦人科系の疾患は自覚症状が出にくいものが多く、定期的な検診こそが早期発見・早期治療への最善の近道です。年代やご自身のリスクに合わせた検診スケジュールについて、ご検討ください。」
🎯 よくある質問
検査の種類によって異なります。子宮頸がん検診は20歳以上で2年に1回、乳がん検診(マンモグラフィ)は40歳以上で2年に1回が国の推奨頻度です。ただし、過去に異常を指摘された方や家族歴がある方は、より頻繁な受診が必要な場合があるため、担当医と相談の上でスケジュールを決めることが重要です。
はい、必要です。婦人科系の疾患は自覚症状が出にくいものが多く、症状がない段階でも異常が進行しているケースがあります。当院でも、長年検診を受けていなかった方が久しぶりに受診して初めて異常を指摘されるケースを多く経験しています。定期検診による早期発見が、最善の対策です。
20代でも婦人科検診は必要です。性行為の経験がある方はHPV感染のリスクがあるため、20歳になったら子宮頸がん検診を2年に1回受けることが推奨されます。また、性行為がある場合は年1回以上の性感染症検査も検討しましょう。市区町村から送付されるクーポンを活用すると、無料または低価格で受診できます。
閉経後も婦人科検診は継続することが重要です。50代以降は子宮体がんや卵巣がんのリスクが高まります。特に閉経後の不正出血は子宮体がんのサインである可能性があるため、すぐに受診が必要です。「閉経したから大丈夫」という思い込みは危険で、乳がん検診も含め定期的な検診を続けましょう。
以下の症状がある場合は、定期検診を待たずにすぐ受診してください。①月経以外のタイミングでの出血(不正出血)、②月経痛の悪化・月経量の急激な増加、③おりものの色・においの異常な変化、④下腹部の痛みや圧迫感の持続、⑤性行為後の出血が繰り返される場合です。当院では、こうした症状に関するご相談にも対応しております。
📋 まとめ
婦人科検診の頻度は、検査の種類・年齢・個人のリスクによって異なります。日本の公的な推奨としては、子宮頸がん検診は20歳以上で2年に1回、乳がん検診(マンモグラフィ)は40歳以上で2年に1回が基本となっています。ただし、個人の健康状態や家族歴によってはより頻繁な受診が必要になるケースもあるため、担当医と相談しながら自分に合ったスケジュールを設定することが重要です。
年代別に見ると、20代は子宮頸がん検診の開始と性感染症検査、30代は子宮・卵巣の定期チェックと妊娠準備、40代は乳がん検診の開始と更年期への対応、50代以降は閉経後のがんリスク管理が特に重要なポイントになります。
また、定期検診に加えて、不正出血・月経の異常・おりものの変化・下腹部の痛みなどの症状があった際は、次の定期受診を待たずにすぐに婦人科を受診することが大切です。
女性の健康を守るために、婦人科検診を「当たり前の習慣」として生活に組み込みましょう。定期的な婦人科検診のスケジュールや、ご自身の体のお悩みについてお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 子宮頸がん・乳がん検診の推奨頻度(20歳以上2年に1回、40歳以上マンモグラフィ2年に1回)および対象年齢に関する公的指針、受診率の現状と課題についての根拠情報
- 国立感染症研究所 – クラミジア・梅毒・淋病・HIVなど性感染症(STI)の感染動向、不顕性感染のリスク、近年の梅毒感染者数増加に関する疫学データの根拠情報
- WHO(世界保健機関) – HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮頸がんの関連性、コ・テスト(細胞診+HPV検査併用)の有用性、HPVワクチン接種後も検診継続が必要な根拠に関する国際的ガイドラインの情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務