- ✅ ダーマペンがシミに効く仕組みがまるごとわかる
- ✅ 何回通えばいいのか・副作用は?の疑問がすっきり解決
- ✅ 自分に向いているか・向いていないかが判断できる
肌のシミが気になって、何とかしたいと思っているけれど、どの治療法を選べばよいか迷っている方は多いのではないでしょうか。美容医療の分野では、近年「ダーマペン」と呼ばれる施術が注目を集めています。微細な針で肌に細かい穴を開けることで、肌本来の再生力を引き出すこの施術は、シミに対しても一定の効果が期待できると言われています。この記事では、ダーマペンとシミの関係について、仕組みから効果・注意点まで詳しく解説していきます。
目次
- そもそもシミはなぜできるのか
- ダーマペンとはどのような施術か
- ダーマペンがシミに効果をもたらす仕組み
- ダーマペンで改善が期待できるシミの種類
- ダーマペンでシミを改善するために必要な施術回数の目安
- ダーマペンとほかのシミ治療との違い
- ダーマペンの副作用・ダウンタイムについて
- ダーマペン施術前後の注意点
- ダーマペンが向いている人・向いていない人
- まとめ

💡 そもそもシミはなぜできるのか
ダーマペンとシミの関係を理解するためには、まずシミができる仕組みを知ることが重要です。シミとは、皮膚の中に存在するメラノサイト(色素細胞)が過剰にメラニン色素を産生することによって、皮膚の一部が黒ずんで見える状態のことを指します。
私たちの皮膚は、紫外線を受けると肌を守るためにメラノサイトがメラニンを作り出します。このメラニンは本来、肌のターンオーバー(新陳代謝)によって皮膚の表面へと押し上げられ、最終的には垢として剥がれ落ちます。ところが、紫外線を繰り返し浴びたり、肌への刺激やホルモンバランスの乱れが重なったりすることで、メラノサイトが過剰に活性化し、大量のメラニンが産生されてしまいます。さらに、ターンオーバーの乱れによってメラニンが上手く排出されず、皮膚の深い層に蓄積してしまうことで、シミとして目に見えるようになるのです。
シミの主な原因としては、紫外線(UV)の影響が最も大きいとされています。加齢による肌の代謝低下、摩擦などの物理的な刺激、ホルモンの変動(特に女性の場合)、ニキビやかぶれの後の色素沈着なども、シミを引き起こす要因として挙げられます。シミの種類によって原因や性質が異なるため、治療法の選択も変わってきます。
📌 ダーマペンとはどのような施術か
ダーマペンは、電動で上下運動をする極細の針が多数付いたデバイスを使用して、皮膚の表面に無数の微細な穴(マイクロチャンネル)を開けていく施術です。英語では「Derma(皮膚)」と「Pen(ペン)」を組み合わせた名称で、その外見がペンに似ていることからこう呼ばれています。
施術に使われる針の本数はメーカーや機種によって異なりますが、一般的には16〜36本程度の針が使用されます。針の深さは0.25mmから2.5mm程度まで調整が可能で、治療する部位や症状の深さに応じて使い分けます。顔の敏感な部分や額・鼻・頬・顎など、部位ごとに針の深さを変えることができるため、均一なアプローチができないレーザー治療とは異なる柔軟性を持っています。
施術前には、麻酔クリーム(表面麻酔)を肌に塗布し、30分〜60分程度かけて麻酔が効いてから処置を行うため、痛みはかなり軽減されます。それでも全く痛みがないわけではなく、針の深さが深くなるほど、また皮膚が薄い部位ほど刺激を感じやすくなります。施術後は美容成分が含まれた薬剤(成長因子、ビタミンC、ヒアルロン酸、トラネキサム酸など)を塗布し、開いたマイクロチャンネルを通じて成分を肌の奥まで浸透させることが多く行われます。この薬剤の組み合わせによって、シミへの効果がより高まることが期待されます。
ダーマペンはもともと「マイクロニードリング」という技術から発展した施術で、瘢痕(傷跡)治療やニキビ跡の改善、肌のハリ・ツヤのアップ、毛穴の開き、さらには抜け毛予防など、幅広い肌悩みに対応できるとして美容医療の現場で広く活用されています。
✨ ダーマペンがシミに効果をもたらす仕組み
ダーマペンがシミに対して効果をもたらすとされるのには、いくつかのメカニズムがあります。
✅ 肌のターンオーバーを促進する
ダーマペンの最も基本的な作用は、皮膚への刺激による自然治癒力の活性化です。無数の微細な傷が皮膚に入ることで、皮膚は「傷を修復しなければならない」と判断し、成長因子やコラーゲン・エラスチンの産生を促進します。この結果、肌のターンオーバーが活性化し、古い角質やメラニン色素が蓄積した表皮細胞が効率よく入れ替わっていきます。ターンオーバーが整うことで、皮膚の深部に滞留していたメラニン色素も排出されやすくなり、シミが薄くなっていく効果が期待できます。
📝 美容有効成分を肌の深部へ届ける
通常、スキンケア製品に含まれる美容成分は、皮膚の最外層である角質層が壁となってほとんど内部に浸透しません。しかしダーマペンによってマイクロチャンネルが形成されると、この通路を通じて美容成分が皮膚の深層まで届くようになります。シミ治療においては、以下のような成分が用いられることが多いです。
トラネキサム酸は、メラノサイトの活性化を抑制し、メラニンの過剰産生を防ぐ効果があります。ビタミンC(アスコルビン酸)は、メラニンの生成を抑制するとともに、すでに生成されたメラニンを還元(色を薄める)する働きがあります。グルタチオンも同様に抗酸化作用を持ち、メラニン生成の抑制に役立ちます。成長因子(EGF、FGFなど)は、肌の再生・修復を促すことでターンオーバーを助けます。これらの成分が皮膚の深部まで届くことで、シミの原因であるメラニンの過剰産生を内側から抑制する効果が高まります。
🔸 コラーゲン産生によって肌の質を底上げする
ダーマペンによる刺激でコラーゲンやエラスチンの産生が促されると、肌のハリや弾力が回復します。肌の土台がしっかりとすることで、メラニン色素が均一に分布しやすくなり、シミが目立ちにくい均一な肌色に近づいていきます。また、コラーゲンの増加は肌の透明感の向上にもつながるため、くすみが改善されシミとの対比が少なくなることで、シミが相対的に目立たなくなる効果も期待できます。
🔍 ダーマペンで改善が期待できるシミの種類
シミにはいくつかの種類があり、それぞれ性質や深さが異なります。ダーマペンはどのようなシミに向いているのかを理解することが、施術を選ぶ際の重要なポイントになります。
⚡ 老人性色素斑(日光黒子)
いわゆる「加齢によるシミ」の代表格で、長年の紫外線ダメージが蓄積することで生じます。境界がはっきりとした褐色〜黒褐色の斑点で、顔や手の甲、腕などの紫外線が当たりやすい部位に多く見られます。表皮に存在するシミであるため、ターンオーバーの促進や美容成分の浸透によって改善が期待できます。ただし、深い色素沈着の場合はレーザー治療の方が効果が高い場合もあります。ダーマペンは、レーザーではアプローチしにくい肌質や範囲の広いシミに対して有効な選択肢となることがあります。
🌟 炎症後色素沈着(PIH)
ニキビや傷、虫刺されなどの炎症が治った後に残る茶色〜黒色の色素沈着です。表皮から真皮浅層にかけてメラニンが沈着していることが多く、ターンオーバーの促進と美容成分(特にトラネキサム酸やビタミンC)の浸透によって改善が期待できます。ダーマペンは炎症後色素沈着に対して比較的効果が出やすいとされており、ニキビ跡のシミに悩む方には特に向いている施術と言えます。
💬 肝斑(かんぱん)
肝斑は、30〜50代の女性に多く見られる左右対称のくすんだ茶色のシミで、主にほお骨周囲に現れます。ホルモンバランスの乱れや紫外線、摩擦が原因とされており、通常のシミと異なり、レーザーによる刺激で悪化することがあります。ダーマペンによる物理的刺激も肝斑を悪化させる可能性があるため、単独の施術では難しい場合がありますが、適切な薬剤(トラネキサム酸など)と組み合わせることで改善が期待できるケースもあります。ただし、肝斑への対応は慎重に判断する必要があり、専門医との相談が不可欠です。
✅ 雀卵斑(そばかす)
鼻や頬に散らばる小さな淡褐色の斑点で、遺伝的な要因が強く関わっています。表皮に存在するシミであり、ダーマペンによるターンオーバー促進と成分浸透によって薄くなることが期待されますが、遺伝的な体質のため完全になくすことは難しいです。レーザー治療と組み合わせることで、より高い効果が期待できる場合もあります。
一方で、真皮深部にメラニンが沈着している「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」や「太田母斑」などは、ダーマペン単独での効果は限定的で、Qスイッチレーザーやピコレーザーなどの専門的な機器による治療が優先されます。
💪 ダーマペンでシミを改善するために必要な施術回数の目安
ダーマペンの効果は1回の施術で劇的に現れるものではなく、複数回の施術を重ねることで効果が積み重なっていきます。シミの改善を目的とした場合の目安は以下の通りです。
📝 効果を実感できる回数の目安
一般的には、1〜3回程度の施術でも肌のトーンアップや質感の改善を感じる方がいます。しかし、シミそのものを明らかに薄くするためには5〜10回程度の施術が必要とされることが多いです。肌のターンオーバーのサイクルは約28〜45日(加齢とともに延長します)であるため、施術の間隔は通常3〜4週間おきに設定します。
🔸 施術間隔と総期間
3〜4週間ごとに施術を行うとすると、5回で約3〜4か月、10回で約7〜10か月の期間が必要となります。シミの状態や深さ、肌の再生力によって個人差が大きいため、あくまで目安として考えてください。施術を受けながら経過を確認し、担当の医師と相談しながら回数や間隔を調整していくことが大切です。
⚡ 効果の持続性と維持管理
ダーマペンによって得られた改善効果は半永久的に続くものではありません。紫外線対策を怠ると再びシミが濃くなる可能性があります。そのため、シミが改善した後も2〜3か月に1回程度のペースでメンテナンス施術を行い、日々のUVケアを徹底することが、効果を長持ちさせる上で重要です。

🎯 ダーマペンとほかのシミ治療との違い
シミに対する美容医療には、ダーマペン以外にもさまざまな選択肢があります。それぞれの特徴を比較することで、自分に合った治療法を選ぶ参考にしてください。
🌟 レーザー治療(Qスイッチレーザー・ピコレーザー)
特定の波長の光をシミのメラニン色素に照射して破壊するレーザー治療は、老人性色素斑などの表皮性シミに対して非常に高い効果を持ちます。1〜数回の施術でシミを劇的に改善できる場合がある反面、シミの色が一時的に濃くなる「かさぶた」の形成や、術後の日焼けによる色素沈着リスクが伴います。肌の色が濃い方や炎症後色素沈着が残りやすい体質の方には、逆効果になる場合もあります。
ダーマペンはレーザーのように強い熱エネルギーを使わないため、肌の刺激が少なく、ダウンタイムも比較的短い傾向があります。レーザーでは対応が難しい肝斑の合併症例や、肌質が敏感な方に対してダーマペンが選ばれることがあります。
💬 フォトフェイシャル・IPL治療
IPL(インテンスパルスライト)は、レーザーとは異なる広い波長域の光を使用する施術で、シミの改善とともに毛穴・赤み・くすみなどの複合的な肌悩みに対応できます。ダウンタイムが少なく複数の悩みを同時にケアできるメリットがありますが、1回の効果はレーザーに比べて緩やかです。ダーマペンとの大きな違いは、ダーマペンが「針で物理的に刺激する」のに対して、フォトフェイシャルは「光エネルギーで刺激する」点です。
✅ ケミカルピーリング
酸性の薬剤を皮膚に塗布して表皮を剥離させ、ターンオーバーを促進する方法です。シミへの効果は比較的緩やかで、複数回の施術が必要です。ダーマペンと組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
📝 内服薬・外用薬
トラネキサム酸やビタミンCの内服、ハイドロキノンやトレチノインの外用はシミに対して効果があると言われていますが、効果が出るまでに時間がかかります。ダーマペンはこれらの薬剤を皮膚の深部まで届けることができるため、単なる外用薬よりも高い吸収効率が期待できます。
💡 ダーマペンの副作用・ダウンタイムについて
ダーマペンは比較的安全性の高い施術ですが、針を用いて皮膚に物理的な刺激を与える以上、一定の副作用やダウンタイムが生じることがあります。事前にしっかり把握しておきましょう。
🔸 施術直後に現れる反応
施術後すぐに赤みや腫れ、熱感が生じるのは正常な反応です。これは皮膚が傷を修復しようとしている証拠でもあります。多くの場合、赤みは施術後24〜48時間程度で落ち着きますが、針の深さや個人の肌質によっては数日間続く場合があります。また、施術部位に点状の出血が見られることがありますが、これも通常の経過です。
⚡ 乾燥・かゆみ・皮剥け
ダーマペン施術後は皮膚のバリア機能が一時的に低下するため、乾燥しやすくなります。施術後2〜5日頃にかゆみや軽い皮剥けが生じることもあります。この時期は保湿ケアを徹底し、肌を触ったりこすったりしないようにすることが大切です。
🌟 色素沈着のリスク
施術後に紫外線を浴びると、炎症後色素沈着(PIH)が生じる可能性があります。これはもともとのシミとは異なり、施術による炎症が原因で生じる新たな色素沈着です。施術後は特にUVケアを徹底することが重要で、日焼け止めの使用やなるべく紫外線を避けることが求められます。
💬 感染・瘢痕形成のリスク
清潔でない環境での施術や、術後のケアが不十分な場合には感染のリスクがあります。信頼できる医療機関での施術と、正しいアフターケアによって感染リスクを最小限に抑えることが重要です。また、非常にまれですが、施術の深さや個人の体質によって瘢痕(傷跡)が形成されることがあります。
✅ ヘルペスの再活性化
過去に口唇ヘルペスや帯状疱疹の既往がある方では、施術による免疫への刺激でヘルペスウイルスが再活性化する可能性があります。既往がある方は施術前に必ず担当医に申告し、必要に応じて抗ウイルス薬の予防投与を検討してもらいましょう。
📌 ダーマペン施術前後の注意点
ダーマペンを受ける際に安全性と効果を高めるためには、施術前後のケアが非常に重要です。
📝 施術前の注意点
施術の1〜2週間前からは、肌への刺激を避けるために、ピーリング製品(AHA・BHA配合のスキンケア)やレチノール・レチノイン酸の使用を控えることが推奨されます。また、施術当日は化粧をしていない状態でクリニックへ来院するようにしてください。日焼けをした直後の肌は施術を受けられない場合があるため、施術の数週間前から日焼けを避けるようにしましょう。体調が優れない時やアクティブなニキビ・皮膚炎がある場合も、施術を延期する方が安全です。
🔸 施術後の注意点
施術後24〜48時間は肌が非常に敏感になっているため、洗顔は優しく行い、刺激の少ない洗顔料を使用してください。メイクは施術当日は控え、翌日以降も医師の指示に従って再開してください。保湿は施術後すぐから重要で、医師が処方または推奨する保湿剤を丁寧に塗布してください。刺激の強いスキンケア製品(アルコール高配合、酸性・アルカリ性の強いもの)は施術後1週間程度は使用を控えた方が安全です。
紫外線対策は施術前から施術後、そして継続的に最重要です。SPF30以上の日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘の活用も積極的に取り入れましょう。施術後1週間程度は激しい運動や長時間のサウナ・温泉など、体が過度に加熱・発汗する行動は避けた方が良いでしょう。
⚡ 定期的な経過確認
ダーマペンの効果は肌の状態によって個人差があります。予期しない副作用が現れた場合にはすぐにクリニックへ相談してください。また、次回の施術に合わせて肌の状態を確認しながら、施術計画を調整していくことも大切です。
✨ ダーマペンが向いている人・向いていない人
ダーマペンはすべての人に最適な施術というわけではありません。自分がダーマペンに向いているかどうかを事前に把握することで、より適切な治療選択ができます。
🌟 ダーマペンが向いている人
ニキビ跡やヤケドの跡などの炎症後色素沈着によるシミに悩んでいる方には、ダーマペンが特に有効とされています。また、レーザー治療では肌への刺激が強すぎると感じる方や、肌が敏感でダウンタイムをなるべく短くしたい方にとっても、ダーマペンは選択肢として適しています。シミだけでなく、毛穴の開き・肌のハリ低下・ニキビ跡のクレーターなど、複数の肌悩みを同時にケアしたい方にも向いています。全顔的にくすみやシミが広がっていて、特定の一部だけにアプローチするレーザーよりも広い範囲に施術したい場合にも効果的です。
💬 ダーマペンが向いていない人
以下に当てはまる方は、ダーマペンを受けることができない、または慎重に対応する必要があります。ケロイド体質の方は、微細な傷から過剰な瘢痕形成が起こるリスクがあるため、施術を避けた方が良いとされています。アクティブなニキビや皮膚炎、感染症がある部位は施術の対象外です。妊娠中の方や授乳中の方は、使用する薬剤の安全性が確認されていない場合があるため、一般的に施術は控えることが推奨されます。血液凝固に関する疾患がある方や、抗凝固薬を服用している方も、出血リスクが高まるため事前に必ず相談が必要です。また、施術後の紫外線対策が十分に行えない環境にある方(屋外での長時間の仕事など)は、色素沈着のリスクが高まるため注意が必要です。
肝斑については、ダーマペンによる物理的な刺激が悪化を招く場合があるため、肝斑が主なシミである場合には、内服薬(トラネキサム酸)や低出力のレーザー治療(トーニング)なども含めた総合的なアプローチを医師と相談することが重要です。

👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、シミの種類や深さを丁寧に見極めた上でダーマペンの適応を判断しており、特に炎症後色素沈着やニキビ跡によるシミに対して効果を実感される患者様が多い印象です。最近の傾向として、肝斑と老人性色素斑が混在しているケースも多く、ダーマペン単独ではなく内服薬やレーザートーニングなどを組み合わせた総合的なアプローチをご提案することで、より満足度の高い結果につながっています。一人ひとりの肌状態や生活環境に合わせた施術計画を丁寧にご説明しながら進めてまいりますので、シミのお悩みはどうぞお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
肌のトーンアップや質感の改善は1〜3回でも実感される方がいますが、シミを明らかに薄くするには5〜10回程度の施術が必要とされることが多いです。施術間隔は3〜4週間おきが目安で、完了までに3〜10か月程度かかります。シミの深さや個人差があるため、担当医と相談しながら回数を調整することが大切です。
炎症後色素沈着(ニキビ跡など)や老人性色素斑(加齢によるシミ)、そばかすに対して一定の効果が期待できます。一方、肝斑はダーマペンの物理的刺激で悪化する可能性があるため慎重な判断が必要です。真皮深部のシミ(ADMや太田母斑)はレーザー治療が優先されます。シミの種類を正確に見極めることが重要です。
施術直後から赤みや腫れ、熱感が生じますが、多くの場合24〜48時間程度で落ち着きます。施術後2〜5日頃に乾燥やかゆみ、軽い皮剥けが起こる場合もあります。針の深さや肌質によって個人差がありますが、レーザー治療と比べてダウンタイムは比較的短い傾向があります。
ケロイド体質の方、アクティブなニキビや皮膚炎・感染症がある方、妊娠中・授乳中の方、血液凝固に関する疾患や抗凝固薬を服用している方は施術を避けるか、事前に必ず医師へ相談が必要です。また、屋外での仕事など施術後の紫外線対策が十分に行えない環境の方も色素沈着リスクが高まるため注意が必要です。
シミの種類によって異なります。老人性色素斑などの表皮性シミにはレーザーが短期間で高い効果を発揮しますが、炎症後色素沈着や肝斑が混在するケース、敏感肌の方にはダーマペンが適している場合があります。当院では、シミの種類や肌質を丁寧に見極めた上で、必要に応じてレーザーや内服薬との組み合わせもご提案しています。
💪 まとめ
ダーマペンは、微細な針で皮膚に物理的な刺激を与え、肌本来の再生力を活性化させることで、シミの改善に働きかける施術です。ターンオーバーの促進、美容有効成分の効率的な浸透、コラーゲン産生による肌質の底上げという複合的な作用により、特に炎症後色素沈着や老人性色素斑には一定の効果が期待できます。
シミの種類や深さによっては、レーザーや他の治療法との組み合わせや、レーザーを優先する方が効果的な場合もあります。また、ダーマペンの効果を最大限に引き出すためには、複数回の施術と適切なアフターケア、そして徹底した紫外線対策が欠かせません。
大切なのは、自分のシミの種類や肌質を正確に把握し、専門の医師に相談した上で最適な治療計画を立てることです。アイシークリニック池袋院では、患者さん一人ひとりの肌状態に合わせた施術プランをご提案しています。シミや肌悩みについてお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – シミ(色素斑)の種類・分類・メラニン生成メカニズム、および肝斑・老人性色素斑・炎症後色素沈着などの診断と治療方針に関する情報
- 日本美容外科学会 – ダーマペン(マイクロニードリング)を含む美容医療施術の適応・安全性・副作用・ダウンタイムに関する学会見解および施術ガイドライン情報
- PubMed – マイクロニードリング(ダーマペン)によるシミ・色素沈着・肝斑への効果・施術回数・美容成分の経皮吸収促進に関する臨床研究・査読済み論文
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務