はじめに
皮膚に突然できた赤く腫れたできものから膿が出てきた、触ると痛みがある、こうした経験をお持ちの方は少なくありません。膿を伴うできものは、日常生活でよく見られる皮膚トラブルの一つですが、放置すると症状が悪化したり、跡が残ったりする可能性があります。
池袋エリアにお住まいの方、または池袋で働いている方の中には、こうした皮膚のできものに悩みながらも、どの医療機関を受診すべきか迷っている方もいらっしゃるでしょう。本記事では、膿を持つできものの種類や原因、適切な治療法について詳しく解説し、池袋で安心して治療を受けられる情報をお届けします。
膿を持つできものとは
膿の正体
膿とは、細菌感染などによって生じる炎症反応の産物です。白血球が細菌やウイルスなどの病原体と戦った結果、死んだ白血球、細菌の残骸、組織液などが混ざり合って形成されます。通常、膿は白色や黄色、時には緑がかった色をしており、独特の臭いを伴うこともあります。
膿が溜まるということは、体内で何らかの感染や炎症が起きているサインです。適切に対処しないと、感染が広がったり、慢性化したりする恐れがあります。
できものができるメカニズム
皮膚にできものができるメカニズムはさまざまですが、膿を伴う場合、多くは以下のプロセスで発生します。
皮膚には常在菌と呼ばれる細菌が存在しており、通常は無害ですが、何らかの理由で皮膚のバリア機能が低下すると、これらの細菌が毛穴や皮膚の小さな傷から侵入します。体の免疫システムはこれを異物として認識し、白血球を送り込んで細菌を排除しようとします。この戦いの結果として膿が形成され、皮膚の下に溜まることでできものとして現れます。
膿を持つできものの主な種類
粉瘤（アテローム）
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が溜まってできる良性の腫瘍です。正式には表皮嚢腫（ひょうひのうしゅ）と呼ばれます。
粉瘤の特徴は、中央に黒い点のような開口部が見られることが多く、そこから白っぽいチーズ状の内容物が出ることがあります。通常は痛みがありませんが、細菌感染を起こすと炎症性粉瘤となり、赤く腫れて膿を持つようになります。この状態を感染性粉瘤または炎症性粉瘤と呼び、強い痛みを伴います。
粉瘤は体のどこにでもできますが、特に顔、首、背中、耳たぶの裏などに多く見られます。大きさは数ミリから数センチまでさまざまで、長年かけて徐々に大きくなることもあります。
せつ（癤）
せつは、毛穴の奥にある毛包と呼ばれる部分に細菌が感染して炎症を起こした状態です。主な原因菌は黄色ブドウ球菌で、皮膚の常在菌の一つですが、免疫力の低下や皮膚の傷などがきっかけで病原性を発揮します。
せつは初期段階では赤く硬いしこりとして始まり、徐々に中心部に膿が溜まって白く見えるようになります。触ると強い痛みがあり、周囲が赤く腫れ上がります。自然に膿が排出されると症状は改善しますが、適切に処置しないと跡が残ったり、再発したりすることがあります。
特に首の後ろ、顔、腋の下、臀部など、摩擦や圧迫を受けやすい部位に発生しやすい傾向があります。
よう（癰）
ようは、複数のせつが融合して一つの大きな病変となったもので、せつよりも深部まで炎症が広がった状態です。広範囲にわたって赤く腫れ、複数の膿の出口ができることが特徴です。
ようは強い痛みを伴うだけでなく、発熱や倦怠感などの全身症状を引き起こすこともあります。せつと比較して治療に時間がかかり、跡が残りやすいため、早期の医療機関受診が重要です。
糖尿病などの基礎疾患がある方は、免疫機能の低下によってようができやすく、また治りにくい傾向があります。
毛嚢炎（毛包炎）
毛嚢炎は、毛穴に細菌が感染して炎症を起こす状態で、せつの初期段階とも言えます。小さな赤いブツブツとして現れ、中心に膿を持つことがあります。
カミソリ負けや脱毛後、汗をかいた後など、毛穴が傷ついたり詰まったりした際に発生しやすくなります。多くの場合は軽症で自然治癒しますが、悪化するとせつに進展することがあります。
ひげを剃る習慣のある男性の顔や首、脱毛を行う女性の脚や腋の下などに多く見られます。
化膿性汗腺炎
化膿性汗腺炎は、アポクリン汗腺が多く分布する腋の下、鼠径部、臀部などに繰り返し膿を持つしこりができる慢性的な皮膚疾患です。
初期には小さなしこりとして始まりますが、炎症を繰り返すうちに瘻孔（ろうこう）と呼ばれるトンネル状の構造ができ、複数のしこりがつながることがあります。痛みを伴い、膿や血液が混じった分泌物が出ることもあります。
喫煙や肥満、遺伝的要因などが関連していると考えられており、生活習慣の改善も治療の一環として重要です。
にきび（尋常性ざ瘡）
にきびは、主に思春期に多く見られる皮膚疾患ですが、成人してからもストレスやホルモンバランスの乱れなどで発症することがあります。
毛穴に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌（プロピオニバクテリウム・アクネス）が増殖することで炎症を起こします。初期の白にきびや黒にきびから、炎症が進むと赤にきび、さらに膿を持つ黄にきびへと進行します。
顔、胸、背中など皮脂腺が多い部位に好発します。適切な治療を行わないと、にきび跡として色素沈着やクレーター状の瘢痕が残ることがあります。
膿を持つできものの原因
細菌感染
膿を持つできものの最も一般的な原因は細菌感染です。黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、連鎖球菌などの細菌が皮膚に侵入し、増殖することで炎症と膿の形成が起こります。
これらの細菌は通常、皮膚の表面に存在していますが、皮膚のバリア機能が低下したり、小さな傷ができたりすると、より深い層に侵入して感染を引き起こします。
皮脂の過剰分泌と毛穴の詰まり
皮脂腺から分泌される皮脂が過剰になると、毛穴が詰まりやすくなります。詰まった毛穴の中では細菌が繁殖しやすい環境となり、炎症を起こして膿が溜まります。
ホルモンバランスの変化、ストレス、食生活の乱れ、不適切なスキンケアなどが皮脂の過剰分泌を引き起こす要因となります。
免疫力の低下
睡眠不足、過労、栄養不足、ストレスなどによって免疫力が低下すると、通常は無害な常在菌でも感染を引き起こしやすくなります。
また、糖尿病や腎臓病などの基礎疾患、免疫抑制剤の使用なども、感染症のリスクを高める要因です。
摩擦や圧迫
衣服や下着による継続的な摩擦、長時間の座位による圧迫などは、皮膚を傷つけたり毛穴を詰まらせたりして、できものの原因となります。
特に首周りのシャツの襟、ベルトのライン、ブラジャーのストラップ部分など、繰り返し刺激を受ける部位は注意が必要です。
不衛生な環境
汗をかいた後に放置する、古い化粧品を使用する、タオルやシーツを長期間洗わないなど、不衛生な環境は細菌の繁殖を促し、皮膚感染のリスクを高めます。
特に高温多湿の環境では細菌が繁殖しやすいため、清潔を保つことが重要です。
遺伝的要因
粉瘤や化膿性汗腺炎など、一部のできものには遺伝的な要素が関与していることが知られています。家族に同様の症状がある場合は、発症リスクが高まる可能性があります。
症状と見分け方
粉瘤の症状
粉瘤は通常、痛みのない皮膚の下のしこりとして始まります。ドーム状に盛り上がり、触るとやや弾力性があります。中央に小さな黒い点（開口部）が見られることが特徴的です。
感染を起こすと急速に大きくなり、赤く腫れて熱を持ち、強い痛みを伴うようになります。膿が溜まると波動感（押すとぷよぷよとした感触）が感じられることもあります。
せつ・ようの症状
最初は赤く硬いしこりとして現れ、徐々に中心部に白い膿が見えるようになります。周囲が赤く腫れ、触ると強い痛みがあります。
ようの場合は、より広範囲に腫れが広がり、複数の膿の出口ができます。発熱や倦怠感などの全身症状を伴うこともあります。
毛嚢炎の症状
毛穴を中心とした小さな赤いブツブツができ、中央に白い膿を持つことがあります。通常は軽度の痛みやかゆみを伴います。
カミソリ負けや脱毛後に複数できることが多く、時間とともに自然に治ることもありますが、悪化すると深部の感染に進展する可能性があります。
化膿性汗腺炎の症状
腋の下や鼠径部などに、繰り返し痛みを伴うしこりができます。しこりから膿や血液が混じった分泌物が出ることがあり、特有の臭いを伴うこともあります。
慢性的に繰り返すことで、皮膚が硬くなったり、瘢痕が形成されたりします。
にきびの症状
初期の白にきび（面皰）から、炎症を伴う赤にきび、膿を持つ黄にきびへと進行します。黄にきびは赤く腫れた中心部に黄色い膿が見え、痛みを伴います。
炎症が強い場合は、硬いしこりとなる硬結性にきびや、膿が袋状に溜まった嚢腫性にきびに進展することもあります。
診断方法
視診と触診
医師は、できものの見た目（色、大きさ、形）、触った感触（硬さ、波動感）、開口部の有無などを確認します。多くの場合、これらの所見から診断が可能です。
粉瘤であれば中央の開口部、せつであれば毛穴を中心とした炎症など、それぞれの特徴的な所見を確認します。
超音波検査
皮膚の下の状態をより詳しく調べるために、超音波検査を行うことがあります。できものの深さや大きさ、内部構造、周囲の組織との関係などを評価できます。
特に粉瘤の場合、袋状の構造を確認することで診断の確実性が高まります。
細菌培養検査
膿が出ている場合、その膿を採取して細菌培養検査を行うことがあります。どの細菌が感染を引き起こしているかを特定し、最適な抗菌薬を選択するために有用です。
特に治療に抵抗性の場合や、MRSA（メチシリン耐性黄色ブドウ球菌）などの耐性菌が疑われる場合には重要な検査となります。
病理組織検査
まれですが、悪性腫瘍との鑑別が必要な場合や、診断が困難な場合には、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる病理組織検査を行うことがあります。
治療法
保存的治療
抗菌薬の内服・外用
細菌感染が原因の場合、抗菌薬による治療が基本となります。軽症の場合は外用薬、中等症以上の場合は内服薬を使用します。
一般的に使用される抗菌薬には、セファロスポリン系、マクロライド系、ニューキノロン系などがあり、原因菌や患者さんの状態に応じて選択されます。抗菌薬は医師の指示通りに最後まで服用することが重要です。
消炎鎮痛薬
痛みや腫れを軽減するために、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）などの消炎鎮痛薬を使用することがあります。
温罨法
温めたタオルなどで患部を温めることで、血行を促進し、膿の排出を促すことができます。ただし、炎症が強い急性期には逆効果となる場合もあるため、医師の指示に従うことが大切です。
外科的治療
切開排膿
膿が溜まって腫れが強い場合、切開して膿を排出する処置を行います。局所麻酔を行った後、できものに小さな切開を加えて内部の膿を絞り出します。
切開排膿により、痛みや腫れが速やかに軽減されます。処置後は創部の清潔を保ち、ガーゼ交換などの適切なアフターケアが必要です。
粉瘤の摘出術
粉瘤は袋状の構造ごと完全に取り除かない限り、再発する可能性が高いため、手術による摘出が根本的な治療となります。
炎症がない時期に行う「くり抜き法」や「小切開法」などの低侵襲な手術方法もあり、傷跡を最小限に抑えることが可能です。炎症が強い時期には、まず抗菌薬で炎症を抑えてから手術を行うか、切開排膿を行った後に二期的に摘出することもあります。
レーザー治療
一部のできものには、炭酸ガスレーザーなどによる治療が有効な場合があります。出血が少なく、治癒が早いというメリットがあります。
その他の治療法
化膿性汗腺炎に対しては、生物学的製剤の使用、重症にきびに対してはイソトレチノインの内服など、専門的な治療が選択されることもあります。
合併症と注意点
蜂窩織炎（ほうかしきえん）
できものの感染が周囲の皮膚や皮下組織に広がると、蜂窩織炎と呼ばれる状態になります。広範囲に赤く腫れ、熱感と痛みを伴い、発熱などの全身症状も現れます。
蜂窩織炎は早期の抗菌薬治療が必要で、場合によっては入院治療が必要となることもあります。
菌血症・敗血症
まれですが、感染が血液中に入り込むと、菌血症や敗血症と呼ばれる重篤な状態に進行する可能性があります。高熱、悪寒、血圧低下などの症状が現れ、緊急の治療が必要です。
特に免疫力が低下している方、糖尿病などの基礎疾患がある方は注意が必要です。
瘢痕形成
炎症が強かったり、不適切な処置を行ったりすると、治癒後に瘢痕（傷跡）が残ることがあります。特に顔など目立つ部位の場合は、早期の適切な治療が重要です。
再発
粉瘤の場合、袋状の構造を完全に取り除かないと再発します。また、化膿性汗腺炎のように慢性的に繰り返す疾患もあります。
予防とセルフケア
清潔を保つ
毎日の入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つことが基本です。汗をかいた後はできるだけ早く洗い流し、清潔な衣類に着替えましょう。
ただし、過度の洗浄や強くこすることは皮膚のバリア機能を低下させるため、優しく洗うことを心がけてください。
スキンケア
適度な保湿により、皮膚のバリア機能を維持することが大切です。乾燥すると皮膚が傷つきやすくなり、感染のリスクが高まります。
にきびがある場合は、ノンコメドジェニック（にきびができにくい）処方の化粧品を選ぶとよいでしょう。
適切な剃毛方法
カミソリを使用する際は、清潔な刃を使用し、剃毛前に皮膚を温めて毛を柔らかくすると、皮膚への負担が軽減されます。剃毛後は保湿を行いましょう。
電気シェーバーを使用することで、皮膚への直接的なダメージを減らすこともできます。
衣類の選択
通気性の良い素材の衣類を選び、きつすぎる下着や衣服は避けましょう。摩擦や圧迫を減らすことで、できものの予防につながります。
生活習慣の改善
十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動により、免疫力を維持することが重要です。ストレス管理も大切です。
喫煙は化膿性汗腺炎などの症状を悪化させる要因となるため、禁煙が推奨されます。
糖尿病などの基礎疾患の管理
糖尿病がある方は、血糖値のコントロールが不良だと感染症にかかりやすくなります。定期的な通院と適切な治療により、基礎疾患をしっかり管理することが予防につながります。
医療機関を受診すべきタイミング
以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することをお勧めします。
- 赤く腫れて痛みが強い
- 膿が大量に出る
- 発熱や悪寒がある
- できものが急速に大きくなる
- 複数のできものが繰り返しできる
- 市販薬を使用しても改善しない
- 顔など目立つ部位にできた
- 糖尿病などの基礎疾患がある
自己判断で膿を無理に絞り出したり、針で刺したりすることは、かえって感染を広げたり、瘢痕を残したりする原因となるため避けるべきです。
池袋で膿を持つできものの治療を受けるなら
池袋は、東京都豊島区に位置する副都心であり、多くの医療機関が集まるエリアです。JR、東京メトロ、西武線、東武東上線などが乗り入れ、アクセスが非常に便利な立地となっています。
池袋には、皮膚科や形成外科を標榜するクリニックが多数あり、膿を持つできものの治療においても選択肢が豊富です。駅から徒歩圏内のクリニックも多く、仕事帰りや買い物のついでに受診しやすい環境が整っています。
アイシークリニック池袋院は、皮膚外科・形成外科を専門とし、粉瘤をはじめとするできものの診断と治療に力を入れています。日帰り手術にも対応しており、忙しい方でも治療を受けやすい体制を整えています。
池袋で医療機関をお探しの際は、以下のポイントを参考にしてください。
- 皮膚科・形成外科の専門医が在籍しているか
- 日帰り手術に対応しているか
- 駅からのアクセスが良いか
- 予約制で待ち時間が少ないか
- 清潔で落ち着いた環境か
できものの治療は、早期に適切な診断と治療を受けることで、痛みや不快感を軽減し、瘢痕を最小限に抑えることができます。症状が気になる方は、早めに専門の医療機関を受診することをお勧めします。
よくある質問
自分で潰すことは推奨されません。不潔な手や道具で触ることで、さらなる感染を引き起こしたり、炎症を悪化させたりする可能性があります。また、深部まで炎症が広がったり、瘢痕が残ったりするリスクもあります。医療機関で適切な処置を受けることをお勧めします。
炎症を起こしていない粉瘤は、痛みがなければ経過観察することもありますが、自然に消失することはほとんどありません。袋状の構造が残っている限り、再び内容物が溜まったり、感染を起こしたりする可能性があります。根本的な治療のためには、手術で袋ごと摘出することが必要です。
抗菌薬はどのくらいの期間飲む必要がありますか？
症状や感染の程度によりますが、通常は5日から2週間程度です。症状が改善しても、医師の指示通りに最後まで服用することが重要です。途中で服用をやめると、耐性菌ができたり、再発したりする可能性があります。
市販薬で治療できますか？
軽度の毛嚢炎などであれば、抗菌成分を含む外用薬で改善することもあります。しかし、症状が強い場合や、粉瘤などの場合は医療機関での治療が必要です。市販薬を使用しても数日で改善しない場合は、受診することをお勧めします。
手術は痛いですか？
局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。麻酔の注射時にチクッとした痛みがありますが、その後は痛みを感じることなく処置を受けられます。術後の痛みについては、痛み止めの処方により対処可能です。
手術の傷跡は残りますか？
できものの大きさや部位、手術方法によって異なりますが、専門医による丁寧な処置により、傷跡を最小限に抑えることが可能です。特に顔など目立つ部位では、美容的な配慮をした縫合を行います。時間とともに傷跡は目立たなくなっていきます。
再発を防ぐにはどうすればよいですか？
粉瘤の場合は、袋ごと完全に摘出することが再発予防になります。せつや毛嚢炎の場合は、清潔を保つ、免疫力を維持する、皮膚への刺激を避けるなどの日常的なケアが大切です。
健康保険は使えますか？
ほとんどのできものの治療は健康保険が適用されます。ただし、美容目的の治療の場合は自費診療となることがあります。受診時に確認することをお勧めします。
まとめ
膿を持つできものは、粉瘤、せつ、よう、毛嚢炎など、さまざまな種類があり、それぞれ原因や治療法が異なります。多くは細菌感染によるもので、適切な治療により改善が期待できます。
重要なポイントは以下の通りです。
自己判断で膿を絞り出すなどの処置は避け、医療機関で適切な診断と治療を受けることが大切です。早期に治療を開始することで、痛みや腫れを軽減し、瘢痕を最小限に抑えることができます。
粉瘤は袋状の構造ごと取り除かない限り再発するため、手術による摘出が根本的な治療となります。炎症がない時期に行うことで、低侵襲な手術が可能です。
日常的なセルフケアとして、清潔を保つ、適切なスキンケア、生活習慣の改善などが予防に役立ちます。
基礎疾患がある方は、その管理も重要です。特に糖尿病の方は、血糖コントロールにより感染症のリスクを減らすことができます。
池袋は医療機関へのアクセスが良く、仕事帰りなどにも受診しやすい環境です。気になる症状がある方は、早めに専門の医療機関を受診することをお勧めします。
皮膚のできものは、日常生活で誰にでも起こりうるトラブルですが、適切な知識と対処により、健康な皮膚を保つことができます。本記事が、できものに悩む皆様の一助となれば幸いです。
参考文献
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」 https://www.dermatol.or.jp/qa/
- 公益社団法人日本皮膚科学会「尋常性痤瘡治療ガイドライン2017」 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913421_2.pdf
- 厚生労働省「皮膚科疾患情報」 https://www.mhlw.go.jp/
- 国立感染症研究所「感染症情報」 https://www.niid.go.jp/niid/ja/
- 日本形成外科学会「形成外科で扱う疾患」 https://www.jsprs.or.jp/
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務