コロナにロキソニンは使える?感染時の解熱剤の正しい選び方と服用のポイント

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した際、多くの方が発熱やのどの痛み、頭痛といったつらい症状に悩まされます。そんなとき、「家にあるロキソニンを飲んでもいいのだろうか」と迷った経験はありませんか。

かつてコロナ流行初期には「NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は症状を悪化させる可能性がある」という情報が広まり、ロキソニンの使用を控えるべきだという見解もありました。しかし現在では、厚生労働省をはじめとする各機関がその見解を否定し、ロキソニンはコロナ感染時にも安全に使用できることが明らかになっています。

本記事では、コロナ感染時にロキソニンを使用する際の注意点や、カロナール(アセトアミノフェン)との違い、解熱剤を飲むベストなタイミングなど、多くの方が気になる疑問について詳しく解説します。正しい知識を身につけて、いざというときに適切な対処ができるよう備えておきましょう。

📊 【2024-2025シーズン】今年の新型コロナウイルス感染症の特徴

2024年から2025年にかけて、新型コロナウイルス感染症は季節性インフルエンザと同様に、秋から冬にかけて感染者数が増加する傾向が見られています。現在流行している変異株では、従来株と比較して以下のような特徴が報告されています。

  • のどの痛みや咳などの上気道症状が主体
  • 発熱期間が比較的短い(2-3日程度)
  • 味覚・嗅覚障害の頻度は減少傾向
  • 軽症例が多いものの、高齢者や基礎疾患のある方では重症化リスクは依然として存在

このような症状の変化により、風邪やインフルエンザとの区別がより困難になっており、症状だけでの判断は難しい状況が続いています。

📊 【2024-2025シーズン】今年の新型コロナウイルス感染症の特徴

目次

  1. 新型コロナウイルス感染症の基礎知識
  2. コロナ感染時に現れる主な症状
  3. ロキソニンとはどのような薬か
  4. コロナにロキソニンは使えるのか
  5. かつて「使用を控えるべき」と言われた理由
  6. ロキソニンとカロナールの違い
  7. 解熱剤を飲むベストなタイミング
  8. ロキソニン服用時の注意点
  9. コロナワクチン接種後の副反応にも使える
  10. 医療機関を受診すべき目安
  11. 自宅療養時に備えておきたいもの
  12. まとめ

この記事のポイント

コロナ感染時にロキソニン(NSAIDs)を使用しても安全であり、厚生労働省・WHO・FDAが科学的根拠なしとの見解を示している。胃腸が弱い方や小児・妊婦にはカロナールが推奨され、解熱剤は38℃以上で体がつらい際に服用するのが適切。

🦠 1. 新型コロナウイルス感染症の基礎知識

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、SARS-CoV-2というウイルスによって引き起こされる感染症です。2019年末に初めて確認されて以降、世界中で流行し、私たちの生活に大きな影響を与えてきました。

2023年5月8日より、日本においては感染症法上の分類が「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」から「5類感染症」へと移行しました。これにより、法律に基づく外出自粛要請などは行われなくなり、個人の判断で療養を行う形となっています。

しかしながら、ウイルス自体がなくなったわけではありません。現在も感染者は継続的に報告されており、特に冬場や季節の変わり目には感染が拡大する傾向があります。重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、引き続き注意が必要です。

感染経路としては、主に以下が知られています:

  • 飛沫感染:感染した人が咳やくしゃみをしたときに放出される飛沫を吸い込む
  • 接触感染:ウイルスが付着した物に触れた手で口や鼻、目を触る

潜伏期間は一般的に2日から7日程度とされており、発症してから5日間は特に感染力が高いとされています。そのため、発症した場合は周囲への感染を防ぐため、発症日を0日目として5日間は外出を控えることが推奨されています。

新型コロナウイルス感染症の詳しい潜伏期間や感染力については、こちらの記事「【2025年最新】新型コロナウイルスの潜伏期間を徹底解説|発症までの日数・症状・感染力について」で詳しく解説しています。


Q. コロナ感染時にロキソニンを使用しても安全ですか?

コロナ感染時にロキソニン(NSAIDs)を使用しても安全です。厚生労働省・WHO・FDAはいずれも「NSAIDsの使用によりコロナが悪化するという科学的根拠はない」との見解を示しており、発熱やのどの痛み、頭痛などの対症療法として問題なく使用できます。

🌡️ 2. コロナ感染時に現れる主な症状

新型コロナウイルスに感染した場合、どのような症状が現れるのでしょうか。症状には個人差がありますが、代表的なものとして以下が挙げられます。

🔥 主な症状

  • 発熱:37.5℃以上、中には38℃を超える高熱
  • のどの痛み:オミクロン株以降は特に多い症状
  • 咳・痰:乾いた咳から始まり、次第に痰が絡むように
  • 頭痛・倦怠感:全身のだるさ、関節痛・筋肉痛を伴うことも
  • 鼻症状:鼻水や鼻づまり(風邪の症状と類似)
  • 味覚・嗅覚障害:オミクロン株以降は頻度が減少
  • その他:下痢や腹痛などの消化器症状、胸の不快感、動悸

症状の経過としては、多くの場合、発熱や全身のだるさから始まり、その後にのどの痛みや咳といった呼吸器症状が現れます。軽症の場合は1週間程度で回復に向かうことが多いですが、一部の方では症状が長引いたり、回復後も倦怠感や息切れなどの後遺症(罹患後症状)が残ったりすることがあります。

高桑康太 医師・当院治療責任者

2024年秋以降、当院を受診される新型コロナウイルス感染症の患者さんの多くは、のどの痛みを主訴とされています。『風邪だと思っていたが、検査をしたらコロナだった』という方が非常に多く、症状だけでの判断は困難になっています。また、解熱剤の使用について『ロキソニンは使っても大丈夫ですか』というご質問を頻繁にいただきますが、現在では安全に使用できることをお伝えしています。ただし、胃腸の弱い方にはカロナールをお勧めすることが多いです。


💊 3. ロキソニンとはどのような薬か

ロキソニンは、「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を有効成分とする解熱鎮痛薬です。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)に分類される薬剤であり、以下の3つの効果を持っています。

  • 炎症を抑える作用
  • 痛みを和らげる作用
  • 熱を下げる作用

⚙️ 作用機序

ロキソニンの作用機序は、体内で炎症や痛み、発熱を引き起こす物質である「プロスタグランジン」の生成を抑制することにあります。プロスタグランジンは、体内でさまざまな役割を担っている物質ですが、過剰に産生されると痛みや腫れ、発熱といった症状を引き起こします。

ロキソニンは、プロスタグランジンの合成に必要な酵素(シクロオキシゲナーゼ:COX)の働きを阻害することで、炎症や痛み、発熱を抑えます。

✨ プロドラッグという特徴

ロキソニンの特徴として、「プロドラッグ」という性質があります。これは、服用後に体内で吸収・代謝されてから効果を発揮するという仕組みです。この特徴により、胃への直接的な刺激が軽減されているとされています。

🏪 市販薬について

市販薬としては、第一三共ヘルスケアから「ロキソニンS」シリーズが販売されています。ロキソニンSは第一類医薬品に分類されているため、薬剤師がいるドラッグストアでのみ購入が可能です。

興味深いことに、ロキソニンは日本国内で非常に広く使用されていますが、世界的に見ると日本での使用量が突出して多いことが知られています。欧米諸国ではアセトアミノフェン(日本での商品名:カロナール)やイブプロフェンがより一般的に使用されています。


✅ 4. コロナにロキソニンは使えるのか

結論から申し上げますと、新型コロナウイルス感染症にかかった際、発熱やのどの痛み、頭痛などの症状を和らげるためにロキソニンを使用することは問題ありません

🏛️ 公的機関の見解

  • 厚生労働省:新型コロナワクチン接種後の発熱や痛みに対して使用できる市販の解熱鎮痛薬として、アセトアミノフェンとともにロキソプロフェンを例示
  • 第一三共ヘルスケア:公式サイトで「新型コロナウイルスに感染して自宅療養中の発熱に対して、ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズを服用して問題ない」と明記
  • 日本感染症学会:「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」で、対症療法としてNSAIDsやアセトアミノフェンの使用を認可

⚠️ 重要な注意点

ただし、ロキソニンはあくまでも症状を和らげるための対症療法であり、ウイルスそのものを退治する効果はないということを理解しておく必要があります。発熱やのどの痛みなどのつらい症状を一時的に軽減することで、療養中の体の負担を減らし、回復を助けるという位置づけです。

解熱剤の適切な服用タイミングについては、こちらの記事「解熱剤を飲むタイミングはいつ?効果的な服用方法と注意点を医師が解説」で詳しく解説しています。


Q. ロキソニンとカロナールはどう使い分ければよいですか?

ロキソニンは抗炎症作用があり鎮痛効果がやや強い一方、胃腸への負担があります。カロナール(アセトアミノフェン)は胃にやさしく、小児・妊婦・授乳中の方にも使用できます。胃腸が弱い方や15歳未満の小児には、カロナールの使用が推奨されます。

❌ 5. かつて「使用を控えるべき」と言われた理由

新型コロナウイルス感染症の流行初期、2020年頃には「イブプロフェンなどのNSAIDsを使用するとコロナの症状が悪化する可能性がある」という情報が世界中に広まりました。

📱 情報拡散の経緯

この情報は、フランスの保健大臣がTwitterで発信したことをきっかけに大きな話題となり、日本国内でも「コロナにはロキソニンを使わない方がいい」「カロナール(アセトアミノフェン)を使うべき」という認識が広がりました。

🔬 懸念が生じた背景

  • ACE2受容体の発現増加仮説:NSAIDsがACE2受容体(新型コロナウイルスが細胞に侵入する際に利用する受容体)の発現を増加させる可能性があるという仮説
  • 免疫反応への影響:NSAIDsが持つ抗炎症作用が、ウイルスに対する免疫反応を弱めてしまうのではないかという懸念

🔍 その後の科学的検証

しかし、その後の研究や調査により、NSAIDsの使用が新型コロナウイルス感染症を悪化させるという科学的根拠は確認されませんでした

  • 厚生労働省:「新型コロナウイルス感染時にイブプロフェンの服用により新型コロナウイルス感染症が悪化することを示す科学的な根拠は得られていない」と発表
  • WHO・FDA:同様の見解を示し、NSAIDsの使用を控えるべきとする勧告は出していない

このような経緯から、現在ではロキソニンを含むNSAIDsもコロナ感染時に安全に使用できるとされています。


⚖️ 6. ロキソニンとカロナールの違い

コロナ感染時に使える解熱鎮痛薬として、ロキソニンとカロナール(アセトアミノフェン)の名前がよく挙がります。この2つの薬は、どちらも解熱鎮痛効果を持っていますが、作用機序や特徴、副作用などが異なります。

📋 基本情報の比較

項目ロキソニンカロナール
分類非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)非ピリン系解熱鎮痛薬
有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物アセトアミノフェン
抗炎症作用ありほとんどなし
効果の強さやや強い穏やか
主な副作用胃腸障害、腎機能障害肝機能障害(大量服用時)
胃への負担あり少ない
小児への使用15歳未満は不可可能(用量調整が必要)
妊婦への使用妊娠後期は禁忌可能(医師に相談)
市販薬の分類第一類医薬品第二類医薬品

⚙️ 作用機序の違い

ロキソニン:プロスタグランジンの生成を抑制することで効果を発揮。これにより、解熱作用、鎮痛作用に加えて、抗炎症作用も期待できます。

カロナール:主に脳内の中枢神経に作用して痛みや熱を和らげると考えられています。詳しい作用機序はまだ完全には解明されていませんが、脳から脊髄へ痛みを伝える経路を抑制する働きがあるとされています。

💪 効果の強さ

一般的にロキソニンの方がやや強いとされています。特に炎症を伴う強い痛み(歯痛、関節痛、捻挫など)に対しては、ロキソニンが効果的です。

⚠️ 副作用の違い

ロキソニン

  • 胃腸に負担をかけやすい(胃痛、胃もたれ、食欲不振、悪心など)
  • 腎臓に負担をかける可能性
  • 高齢者や腎機能低下者は注意が必要

カロナール

  • 胃腸への負担が比較的少ない
  • 空腹時に服用しても比較的安全
  • 大量服用時には肝機能障害のリスク

👨‍👩‍👧‍👦 使用できる対象者

カロナールは、適切な用量であれば小児から高齢者、妊婦、授乳中の方まで幅広く使用できます。そのため、家族全員が安心して使える薬として常備しておくと便利です。

ロキソニンは15歳未満の小児には使用できず、妊娠後期(出産予定日12週以内)の妊婦には禁忌とされています。


⏰ 7. 解熱剤を飲むベストなタイミング

発熱したとき、解熱剤をどのタイミングで飲むべきか迷う方は多いのではないでしょうか。「早めに飲んだ方がいいのか」「我慢した方が早く治るのか」など、さまざまな疑問があると思います。

🛡️ 発熱は体の防御反応

まず理解しておきたいのは、発熱は体の防御反応であるということです。細菌やウイルスが体内に侵入すると、免疫システムがそれらと戦うために体温を上げます。これは、多くの病原体が高い温度では活動しにくくなること、また免疫細胞の働きが活性化することなどが理由とされています。

🎯 最適な使用タイミング

解熱剤を使うベストなタイミングは、熱が上がりきった後です。

見極めのポイント

  • 手足が熱くなっている
  • 汗をかき始めている
  • 悪寒や寒気がおさまっている
  • 体が震えていない

体温の目安:一般的に38℃以上、あるいは38.5℃以上を目安に使用を検討するとよいとされています。

😣 本人の感覚を重視

最も大切なのは「つらいかどうか」という本人の感覚です。以下のような場合は、体温にかかわらず解熱剤の使用を検討してください:

  • 体がつらくて休息が取れないとき
  • 高熱で眠れない場合
  • 水分や食事が十分に取れないとき
  • 脱水状態になりそうなとき

⚠️ 注意すべき点

  • 予防的使用は推奨されない:「熱が出そうだから先に飲んでおこう」という使い方は効果がなく、副作用のリスクだけが増えます
  • 効果発現時間:30分から1時間程度で効果が現れ、3〜4時間程度持続
  • 服用間隔:次に服用する際は、前回の服用から5〜6時間以上の間隔を空ける

Q. 解熱剤を飲むベストなタイミングはいつですか?

解熱剤は熱が上がりきった後、体がつらいと感じたタイミングで服用するのが最適です。目安は38℃以上で、手足が温かくなり汗をかき始めた頃が適切です。水分や食事が取れない、眠れないなどの場合は体温に関わらず使用を検討してください。

⚠️ 8. ロキソニン服用時の注意点

ロキソニンは広く使われている薬ですが、すべての方に適しているわけではありません。安全に使用するために、以下の注意点を確認しておきましょう。

🚫 服用してはいけない方(禁忌)

  • 消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)がある方
  • 重篤な血液異常がある方
  • 重篤な肝障害・腎障害・心機能不全がある方
  • アスピリン喘息(解熱鎮痛薬で喘息発作を起こしたことがある方)
  • 妊娠後期(出産予定日12週以内)の妊婦
  • 15歳未満の小児

⚡ 注意が必要な方

  • 高齢者:腎機能や胃腸機能が低下していることが多いため、副作用が現れやすい
  • 腎臓や肝臓に持病がある方:副作用のリスクが高まる
  • 胃腸が弱い方:服用により胃痛や胃もたれなどの症状が現れることがある
  • 他の薬を服用している方:抗凝固薬、降圧薬、利尿薬、ステロイド薬などとの相互作用に注意

💊 正しい服用方法

  • 空腹時の服用は避ける:胃への負担を軽減するため、食後に服用
  • 用法・用量を守る:市販のロキソニンSは成人1回1錠、1日2回まで
  • 長期間の連用は避ける:5〜6日間使用しても症状が改善しない場合は医療機関を受診
  • アルコールとの併用は避ける:胃腸への負担を増やし、副作用のリスクを高める

🔄 他の薬との併用注意

市販の風邪薬には解熱鎮痛成分が含まれているものが多く、知らずに同じ成分を重複して服用してしまうことがあります。薬を併用する際は、成分をよく確認してください。

🚨 副作用が現れた場合

以下のような症状が現れた場合は、服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください:

  • 胃痛、胃もたれ、吐き気などの消化器症状
  • 発疹やかゆみなどのアレルギー症状
  • むくみ
  • めまい、頭痛の悪化

💉 9. コロナワクチン接種後の副反応にも使える

新型コロナウイルスワクチンの接種後には、さまざまな副反応が現れることがあります。代表的なものとしては、以下が挙げられます:

  • 接種部位の痛みや腫れ
  • 発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 筋肉痛、関節痛
  • 悪寒
  • 下痢

✅ 公的機関の見解

これらの副反応に対して、ロキソニンを使用することは認められています。厚生労働省の「新型コロナワクチンQ&A」においても、ワクチン接種後の発熱や痛みに対して市販の解熱鎮痛薬を使用できると明記されており、その例としてロキソプロフェンが挙げられています。

📅 副反応の経過

副反応は、接種翌日がピークで、多くの場合は2〜3日以内に自然に治まります。症状がつらい場合に解熱鎮痛薬を使用することで、日常生活への影響を軽減することができます。

⚠️ 重要な注意点

  • 予防的使用は推奨されない:ワクチン接種前に予防的に解熱鎮痛薬を服用することは推奨されていない
  • 症状が出てから対処:副反応が出るかどうかは個人差があり、症状が出てから対処すれば十分
  • 局所症状への対処:接種部位の腫れや赤みには、冷却や塗り薬が有効な場合もある

副反応が重い場合や、数日経っても改善しない場合、呼吸困難や胸痛などの症状がある場合は、医療機関を受診してください。


🏥 10. 医療機関を受診すべき目安

新型コロナウイルス感染症の多くは軽症で、自宅療養と対症療法(解熱剤など)で回復します。しかし、中には重症化するケースもあるため、以下のような症状がある場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。

🚨 緊急性の高い症状

  • 呼吸困難:息切れ、息苦しさ、呼吸が速い、胸の痛み
  • 意識レベルの低下:意識がもうろうとする、ぼんやりする、受け答えがおかしい
  • 酸素不足の兆候:顔色が悪い、唇が紫色になっている

⚠️ 注意が必要な症状

  • 高熱の持続:39℃以上の高熱が3日以上続く、解熱剤を使用しても熱が下がらない
  • 脱水状態:嘔吐や下痢が続く、水分や食事が全く取れない
  • 症状の長期化:通常1週間程度で回復するが、それ以上症状が続く
  • 症状の再悪化:一度改善した後に再び悪化した

👥 重症化リスクの高い方

以下の方は、症状が軽くても早めに医療機関に相談することをおすすめします:

  • 高齢者(65歳以上)
  • 基礎疾患がある方(糖尿病、心臓病、呼吸器疾患、腎臓病、免疫不全など)
  • 肥満の方
  • 妊婦

👶 子どもの場合の目安

子どもは症状を正確に伝えられないことがあります。以下のような様子が見られる場合は、医療機関を受診してください:

  • ぐったりしている
  • 機嫌が悪い
  • 食欲がない
  • 水分を取りたがらない

📞 相談先

迷った場合は、かかりつけ医や地域の相談窓口に電話で相談することをおすすめします。オンライン診療を行っている医療機関も増えていますので、外出が難しい場合はそのような選択肢も検討してください。

発熱外来の受診方法や流れについては、こちらの記事「発熱外来とは?受診の流れや対象となる症状、自宅でのセルフケアまで徹底解説」で詳しく解説しています。


Q. 2024〜2025年シーズンのコロナの症状の特徴は何ですか?

2024〜2025年シーズンの新型コロナは、のどの痛みや咳などの上気道症状が主体で、発熱期間は2〜3日程度と比較的短い傾向があります。味覚・嗅覚障害の頻度は減少しており、風邪やインフルエンザとの区別が困難なため、症状だけでの判断は難しい状況です。

🏠 11. 自宅療養時に備えておきたいもの

新型コロナウイルス感染症に備えて、自宅に常備しておくと安心なものをご紹介します。感染してから慌てて買い物に行くのは、体調面でも感染拡大防止の面でも望ましくありません。日頃から準備しておくことをおすすめします。

💊 医薬品・医療器具

  • 解熱鎮痛薬:ロキソニン、カロナール(家族構成に応じて選択)
  • 体温計:電池残量と予備電池の確認
  • のど飴やトローチ:のどの痛み緩和に
  • 新型コロナウイルス抗原検査キット:「体外診断用医薬品」または「第一類医薬品」表示のもの

🥤 水分・栄養補給

  • 経口補水液やスポーツドリンク:脱水予防に
  • 消化にやさしい食品:レトルトおかゆ、ゼリー飲料、バナナ、ヨーグルト、うどん、カップスープ

🧽 感染対策用品

  • マスク:家族内感染防止用
  • 消毒用アルコール:手指・環境消毒用
  • ティッシュペーパー・使い捨て紙タオル:使い捨て用途に
  • ビニール袋:使用済みティッシュ・マスクの廃棄用

📝 備蓄のポイント

  • 備蓄期間:5〜7日分程度用意
  • 定期確認:使用期限の切れたものは入れ替え
  • 災害時対応:災害時の備えとしても活用

手指消毒の正しい方法については、こちらの記事「手指消毒の正しい方法とは?効果的なやり方と注意点を医療の視点から解説」で詳しく解説しています。


📝 備蓄のポイント

❓ 12. よくある質問(FAQ)

2024-2025年シーズンのコロナ感染時、ロキソニンとカロナールどちらがおすすめですか?

どちらも安全に使用できますが、胃腸が弱い方や小児、妊婦にはカロナールがおすすめです。炎症を伴う強い痛みがある場合はロキソニンが効果的です。現在流行している変異株では、のどの痛みが主体となることが多いため、どちらでも十分な効果が期待できます。

コロナ感染時にロキソニンを飲んでも本当に安全ですか?

はい、安全です。厚生労働省やWHO、FDAなどの公的機関が「NSAIDsの使用によりコロナが悪化するという科学的根拠はない」との見解を示しています。ただし、胃潰瘍やアスピリン喘息などの禁忌に該当する方は使用を避けてください。

解熱剤はどのタイミングで飲むのがベストですか?

熱が上がりきった後、体がつらいと感じたときに使用するのがベストです。38℃以上を目安に、手足が温かくなり汗をかき始めたタイミングで服用を検討してください。水分や食事が取れない、眠れないなどの症状がある場合は体温に関わらず使用を検討しましょう。

ロキソニンを服用してはいけない人はいますか?

はい、以下の方は服用できません:消化性潰瘍がある方、重篤な肝・腎・心機能障害がある方、アスピリン喘息の方、妊娠後期(出産予定日12週以内)の妊婦、15歳未満の小児。これらに該当する方はカロナールの使用を検討するか、医師に相談してください。

今年のコロナの症状の特徴は何ですか?

2024-2025年シーズンでは、のどの痛みや咳などの上気道症状が主体となっています。発熱期間は比較的短く(2-3日程度)、味覚・嗅覚障害の頻度は減少傾向にあります。風邪やインフルエンザとの区別が困難なため、症状だけでの判断は難しい状況です。

📝 13. まとめ

本記事では、新型コロナウイルス感染症とロキソニンの使用について詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

コロナ感染時にロキソニンは使用可能です。かつては懸念の声もありましたが、現在では厚生労働省やWHO、FDAなどが「NSAIDsの使用によりコロナが悪化するという科学的根拠はない」との見解を示しています。発熱やのどの痛み、頭痛などの症状緩和にロキソニンを使用して問題ありません。

ただし、ロキソニンは対症療法であり、ウイルスを退治する効果はありません。あくまでもつらい症状を一時的に和らげるための薬です。

ロキソニンとカロナールには、それぞれ特徴があります。ロキソニンは炎症を抑える作用があり、効果がやや強いですが、胃腸への負担があります。カロナールは胃にやさしく、小児や妊婦にも使用できますが、抗炎症作用はありません。ご自身の症状や体質に合わせて選んでください。

解熱剤は、熱が上がりきった後、体がつらいと感じたときに使用するのがベストです。38℃以上を目安に、水分や食事が取れない場合や休息が取れない場合に使用を検討してください。

ロキソニンを使用できない方もいます。消化性潰瘍、重篤な肝・腎・心機能障害、アスピリン喘息、妊娠後期、15歳未満の小児などに該当する方は使用を避け、カロナールを選ぶか医師に相談してください。

症状が重い場合や長引く場合は、自己判断で薬を飲み続けるのではなく、医療機関を受診してください。特に呼吸困難、高熱の持続、水分が取れない状態などは早めの受診をおすすめします。

日頃から解熱剤や検査キットなどを常備しておくことで、いざというときに慌てずに対処できます。この機会に、ご自宅の備えを確認してみてはいかがでしょうか。

新型コロナウイルス感染症は、多くの場合1週間程度で回復します。正しい知識を持って適切に対処し、十分な休息と水分補給を心がけながら、焦らず療養を進めていきましょう。


📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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