イボの保険適用治療とは?種類・費用・方法をわかりやすく解説

手や足、顔などにできるイボは、多くの人が一度は経験する皮膚トラブルのひとつです。

💬 「イボって保険で治療できるの?」
実はウイルス性イボは健康保険が適用され、1回わずか500〜2,000円程度で治療できます!
この記事を読めば、費用・治療法・通院回数のすべてがわかります。

🚨 放置するとこんなリスクが!
✅ イボは自然治癒しにくく、広がったり人にうつることも
✅ 「どうせ高いだろう」と受診をためらい、悪化させてしまうケースが多数
✅ 正しい知識がないと、保険適用の治療を知らないまま自由診療で高額を支払うことに…


目次

  1. イボとはどのような皮膚疾患か
  2. イボの主な種類と特徴
  3. イボができる原因
  4. イボ治療に保険は適用されるのか
  5. 保険適用で受けられる主な治療法
  6. 液体窒素(冷凍凝固療法)による治療の詳細
  7. その他の保険適用治療法
  8. 保険適用外(自由診療)の治療法との違い
  9. 治療にかかる費用の目安
  10. 治療の流れと通院回数について
  11. 治療を受ける際の注意点
  12. イボを予防するための日常生活のポイント
  13. まとめ

この記事のポイント

ウイルス性イボ(尋常性疣贅・足底疣贅・水イボ等)は健康保険が適用され、液体窒素冷凍凝固療法を中心に1回500〜2,000円程度(3割負担)で治療可能。加齢による脂漏性角化症は原則自由診療となる。

💡 1. イボとはどのような皮膚疾患か

イボとは、皮膚の一部が盛り上がって硬くなった状態のことを指します。見た目はさまざまで、小さな粒状のものから、表面がゴツゴツとした大きなものまで多岐にわたります。皮膚の表面だけに留まるものもあれば、根が深く食い込んでいるものもあります。

一般的に「イボ」と呼ばれているものには、医学的には複数の種類が存在します。ウイルスが原因で生じるものもあれば、加齢や摩擦などの刺激が原因で生じるものもあり、原因によって治療法や保険適用の有無が異なってきます。

イボは皮膚科で診察を受けることができる疾患であり、放置していると徐々に大きくなったり、数が増えたりすることがあるため、気になる症状がある場合には早めに専門家に相談することが望ましいとされています。特にウイルス性のイボは自然治癒することもありますが、時間がかかることが多く、適切な治療によって早期に改善を図ることが一般的です。

Q. イボ治療で健康保険が適用される種類は?

ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の尋常性疣贅・足底疣贅・扁平疣贅・水イボ(伝染性軟属腫)は健康保険が適用されます。一方、加齢が原因の脂漏性角化症(老人性イボ)は美容目的とみなされるため、原則として保険適用外の自由診療となります。

📌 2. イボの主な種類と特徴

イボには大きく分けていくつかの種類があります。それぞれ見た目や発症しやすい部位、原因が異なるため、まずは自分のイボがどの種類に当てはまるのかを把握しておくことが重要です。

まず、もっとも一般的なのが「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれるイボです。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じるウイルス性のイボで、手の指や手の甲、足の裏などに多く見られます。表面がざらざらしていて、灰色や茶色っぽい色をしていることが多く、小さな点状の出血点(黒い点)が見られることもあります。子どもから大人まで幅広い年齢層に見られる一般的なイボです。

次に「足底疣贅(そくていゆうぜい)」があります。これも尋常性疣贅と同じくHPVによるものですが、足の裏(足底)にできる特徴があります。足底にできるため、体重がかかって皮膚の中に向かって成長することが多く、表面が平坦に見えたり、歩くときに痛みを感じたりすることがあります。タコや魚の目と混同されやすいですが、表面に黒い点がある場合はウイルス性のイボである可能性が高いです。

「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」は、顔や手の甲などに多くできる、表面が平らな小さなイボです。肌色〜薄茶色をしており、複数が集まって生じることがあります。ひっかいたりすることで広がることがあるため注意が必要です。

「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」は、一般的に「水イボ」と呼ばれているもので、主に子どもに多く見られます。ウイルス(伝染性軟属腫ウイルス)によって生じ、光沢のある半球状の小さな盛り上がりが特徴です。アトピー性皮膚炎のある子どもは特にかかりやすいとされています。

「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」は、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)とも呼ばれ、加齢によって生じるイボです。ウイルスとは関係なく、中高年以降に顔や体幹などに多く現れます。表面がザラザラしていて黒〜茶色をしており、大きさはさまざまです。良性の皮膚腫瘍であり、悪性化することは基本的にありませんが、見た目を気にして治療を希望される方も多いです。

✨ 3. イボができる原因

イボができる主な原因は、ウイルス感染と加齢の2つに分けられます。

ウイルスが原因となるイボの代表例は、尋常性疣贅や扁平疣贅、足底疣贅などです。これらはヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の微細な傷口から侵入することで感染します。プールや公衆浴場など、素足で歩く場所での接触感染が起こりやすく、免疫機能が低下しているときには感染しやすくなるとされています。ウイルス性のイボは自分の身体の中でも、引っかいたり触れたりすることで他の部位に広がることがあるため、なるべく触れないようにすることが大切です。

加齢が原因となるイボの代表例は、脂漏性角化症です。紫外線の影響も関係していると考えられており、日光に当たりやすい部位(顔、手の甲、腕など)にできやすいとされています。遺伝的な要因も一部関係していると言われています。

また、摩擦や乾燥が皮膚のバリア機能を低下させ、ウイルス感染のリスクを高めることもあるため、日常的なスキンケアや保湿も予防の観点から重要です。特に手荒れや乾燥肌の方は注意が必要です。

🔍 4. イボ治療に保険は適用されるのか

イボの治療に健康保険が適用されるかどうかは、イボの種類と治療方法によって異なります。

医学的に疾患として認められているウイルス性のイボ(尋常性疣贅・扁平疣贅・足底疣贅・伝染性軟属腫など)については、皮膚科での治療に保険が適用されます。これらのイボはHPVなどのウイルスによって生じる感染性疾患であり、適切な治療が必要と判断されるため、健康保険の適用対象となっています。

一方、加齢による脂漏性角化症(老人性イボ)の場合は、基本的に美容目的の治療とみなされることが多く、保険適用外(自由診療)となるケースが一般的です。ただし、炎症を起こしていたり、悪性腫瘍との鑑別が必要だったりする場合には、診察や検査に保険が適用されることがあります。

まとめると、以下のようなイボが保険適用の対象となりやすいといえます。

  • 尋常性疣贅(手・足の指、手の甲などにできるウイルス性イボ)
  • 足底疣贅(足の裏にできるウイルス性イボ)
  • 扁平疣贅(顔や手の甲などにできる平らなウイルス性イボ)
  • 伝染性軟属腫(水イボ)

保険適用の可否については、実際に受診した際に医師が診断を行ったうえで判断されます。自己判断ではなく、まずは専門の医療機関を受診して相談することをおすすめします。

Q. 液体窒素によるイボ治療の費用はいくらかかる?

液体窒素冷凍凝固療法は健康保険適用のため、3割負担で1回あたり500〜2,000円程度が目安です。ただし診察料・処置料・薬剤費が加算されるため実際の費用はやや高くなります。複数回の通院が必要なため、トータルでは数千円〜数万円になることもあります。

💪 5. 保険適用で受けられる主な治療法

イボに対する保険適用の治療法はいくつかあります。代表的なものとして、液体窒素を用いた冷凍凝固療法、サリチル酸製剤などの外用薬治療、ヨクイニン(薏苡仁)の内服療法、電気焼灼法(電気メス)などが挙げられます。それぞれに特徴があり、イボの種類や大きさ、部位、患者の状態などを総合的に判断して治療法が選択されます。

多くの皮膚科やクリニックでは、液体窒素による冷凍凝固療法がもっとも広く用いられている治療法です。これはイボ組織を凍らせて壊死させることで除去する方法で、比較的短時間で行える処置として知られています。繰り返しの通院が必要になることが多いですが、特別な準備なく受けられる治療であるため、多くの患者に選ばれています。

外用薬治療は、サリチル酸などのイボを溶かす成分を含む薬剤を塗布する方法です。自宅でのケアと組み合わせて行われることが多く、液体窒素との併用で効果が高まるとされています。

ヨクイニン(薏苡仁)の内服は、ハトムギの種子から抽出した生薬で、免疫を高めてウイルス性イボを改善する効果が期待されています。飲み薬として処方されることがあり、外用療法と組み合わせて使用されることもあります。

🎯 6. 液体窒素(冷凍凝固療法)による治療の詳細

イボ治療の中でもっとも広く行われているのが、液体窒素を使った冷凍凝固療法です。液体窒素はマイナス196度という非常に低温の液体で、この極低温によってイボの組織を凍結・壊死させることでイボを除去します。

治療は綿棒や専用の器具(クライオスプレー)を使って、液体窒素をイボに直接当てることで行われます。凍結する時間はイボの大きさや深さによって異なりますが、1カ所あたり数秒〜数十秒程度です。処置中は冷たさとともにチリチリとした痛みを感じることがありますが、多くの場合は短時間で終わります。

治療後はイボの周囲が赤くなったり、水ぶくれ(水疱)ができたりすることがあります。これは正常な反応であり、水疱は自然に消えていきます。水疱を自分でつぶすと感染のリスクがあるため、そのまま清潔に保つことが重要です。その後、イボの部分がかさぶたになり、徐々に剥がれ落ちていきます。

液体窒素による治療は1回で完結することはほとんどなく、通常は1〜2週間に1回程度の間隔で複数回の通院が必要です。イボが完全になくなるまでの回数は個人差があり、数回で改善する場合もあれば、10回以上かかることもあります。足底疣贅など、深いイボや大きなイボほど治療回数が多くなる傾向があります。

液体窒素治療の利点としては、健康保険が適用されること、特別な事前準備が不要であること、外来で短時間に処置ができることが挙げられます。一方で、複数回の通院が必要なこと、処置時に痛みを伴うこと、治療後に色素沈着(黒ずみ)が残ることがあることなどの点も考慮が必要です。

また、液体窒素治療は子どもに対しても行われますが、痛みに敏感な子どもの場合は処置中に泣いたり嫌がったりすることもあります。子どもの場合は、処置前に十分な説明を行い、リラックスした状態で受けられるよう配慮してもらえるクリニックを選ぶことも大切です。

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💡 7. その他の保険適用治療法

液体窒素以外にも、保険適用で受けられるイボの治療法があります。

サリチル酸外用薬(スピール膏など)は、角質を軟化・溶解させる働きを持つサリチル酸が含まれた貼り薬や塗り薬です。イボに直接貼ることで徐々にイボを柔らかくし、削り取りやすくする効果があります。液体窒素と組み合わせて使用されることが多く、自宅で日常的にケアができるという点が便利です。副作用として、周囲の正常な皮膚を刺激することがあるため、イボの部分だけに使用することが重要です。

ヨクイニン(薏苡仁)の内服は、漢方薬のひとつとして処方されます。ハトムギから得られる成分で、皮膚の免疫機能を高めることでウイルス性イボに効果があるとされています。飲み薬であるため痛みなく治療を続けられる点が特徴で、特に痛みを嫌がる子どもや、複数の部位に多くのイボがある方に向いています。ただし、効果が出るまでに時間がかかることがあり、単独での使用より他の治療法と組み合わせることで効果が高まると考えられています。

電気焼灼法(電気メス)は、電気によって発生する熱でイボ組織を焼き取る方法です。切除に近い治療であり、液体窒素で改善しにくいイボや比較的大きなイボに対して行われることがあります。局所麻酔を使用して処置を行うため、痛みを感じにくい状態で治療を受けることができます。傷跡が残りやすいというデメリットもあるため、顔など目立つ部位への適用は慎重に検討されることがあります。

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、レーザーによってイボ組織を蒸散させる治療法です。精度が高く、周囲の正常組織へのダメージが比較的少ないとされています。ただし、保険適用については施設や状況によって異なる場合があるため、受診時に確認することをおすすめします。

水イボ(伝染性軟属腫)に対しては、ピンセットなどで一つひとつ摘み取る方法(摘除法)が保険適用で行われることがあります。痛みを伴うため、麻酔テープを事前に貼付してから処置を行うことが多く、子どもへの負担を軽減する工夫がされています。

Q. 液体窒素以外に保険適用のイボ治療はある?

液体窒素以外にも、サリチル酸外用薬(スピール膏など)の塗布・貼付、ハトムギ由来の漢方薬「ヨクイニン」の内服、電気焼灼法(電気メス)が保険適用で受けられます。痛みを嫌がる子どもや広範囲にイボがある方にはヨクイニン内服が特に向いています。

📌 8. 保険適用外(自由診療)の治療法との違い

保険適用の治療法以外にも、自由診療(自費診療)で受けられるイボの治療法があります。これらは保険が効かない分、費用は高くなりますが、仕上がりの美しさや治療の即効性、痛みの少なさなどの面でメリットがある場合もあります。

自由診療で受けられる代表的な治療法としては、ピコレーザーやQスイッチレーザーなどの高機能レーザー治療、ケミカルピーリング、外科的切除(保険適用の場合もあり)などがあります。特に老人性イボ(脂漏性角化症)はウイルスとは無関係であるため、保険の適用外となることがほとんどで、自由診療での治療が主流です。

保険診療と自由診療の大きな違いは、費用負担の割合です。保険診療の場合は3割負担(一般的な成人の場合)で治療を受けられますが、自由診療の場合は費用の全額が自己負担となります。治療の費用対効果や通院の負担なども考慮しながら、どの治療法が自分に合っているかを医師と相談して決めることが大切です。

また、美容クリニックと皮膚科では対応できる治療法や得意な治療領域が異なることがあります。保険適用での治療を希望する場合は皮膚科への受診が基本となりますが、美容目的での治療や最新のレーザー治療を希望する場合は美容皮膚科や美容クリニックへの相談が適しているケースもあります。

✨ 9. 治療にかかる費用の目安

イボ治療にかかる費用は、治療法やイボの大きさ・数・部位、受診するクリニックによって異なります。以下はあくまで目安であり、実際の費用は診察を受けた際に確認することをおすすめします。

液体窒素による冷凍凝固療法は、1回あたりの処置費用として保険適用の3割負担の場合、およそ500〜2,000円程度が目安となることが多いです。ただし、イボの数が多い場合や、処置に加えて診察料・薬剤費・処置料などが加算される場合は、1回の受診でかかる費用がさらに増えることがあります。また、複数回の通院が必要なため、トータルでかかる費用は数千円〜数万円になることもあります。

ヨクイニンの内服処方は、1カ月分の薬代として保険3割負担で1,000〜2,000円程度となることが一般的です。こちらも診察料が別途必要です。

サリチル酸外用薬については、市販品(OTC医薬品)として購入することもできますが、医師の処方箋によって処方される場合は保険が適用されます。処方薬は市販品よりも濃度が高いものも存在するため、確実な治療効果を求める場合は医師による処方を受けることをおすすめします。

電気焼灼法や外科的切除の場合は、処置の規模や部位によって費用が大きく変わります。保険適用で行われる場合でも、数千円〜1万円以上になることもあります。

初診料については、医療機関ごとに基準が異なりますが、保険3割負担の場合で800〜900円程度が目安です。再診料はそれより低い金額になります。

自由診療での治療は、保険が効かないため費用は全額自己負担となり、1回あたり数千円〜数万円かかることがあります。老人性イボのレーザー治療の場合、イボ1個あたりの費用設定としているクリニックが多く、数が多いと相応の費用がかかります。

費用の面で不安がある場合は、初診時に医師やスタッフに遠慮なく確認することをおすすめします。治療計画と合わせて、予想される通院回数や総費用の目安を事前に把握しておくことで、安心して治療を続けることができます。

🔍 10. 治療の流れと通院回数について

イボ治療の流れについて、一般的な受診から治療終了までの流れをご説明します。

まず初診時には、医師による視診・問診が行われます。イボの種類・大きさ・数・部位などを確認し、必要に応じてダーモスコピー(拡大鏡検査)などを用いて詳しく観察します。これにより、ウイルス性のイボなのか加齢によるイボなのか、あるいは他の皮膚疾患との鑑別が行われます。診断に基づき、最適な治療法が提案されます。

治療方針が決まったら、液体窒素や外用薬など選択された治療法に従って処置・処方が行われます。液体窒素の場合は、その場で処置を行うことが多いです。

液体窒素を用いた治療の場合、通常は1〜2週間に1回程度の間隔で通院します。1回の通院時間は処置自体は短時間(数分〜10分程度)ですが、待ち時間も含めると30分〜1時間程度かかることが多いです。

治療回数については個人差が大きく、イボの大きさや深さ、部位、体の免疫状態などによって異なります。一般的なウイルス性イボでは数回〜十数回程度が目安とされることが多いですが、足底疣贅などの深いイボや長い期間放置していたイボは、それ以上かかることもあります。

治療期間中は医師の指示に従い、処置後のケアをしっかり行うことが大切です。水疱ができた場合の処置方法や、外用薬の使用方法などについても、通院時に説明を受けることができます。

イボが完全に消えたと判断された時点で治療終了となりますが、再発することもあるため、気になる変化が見られた場合は再受診することをおすすめします。

Q. イボを日常生活で予防するには何をすればいい?

ウイルス性イボの予防には、皮膚の乾燥を防ぐ保湿ケアと、プールや公衆浴場での素足歩行を避けることが重要です。また十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動で免疫力を維持することも効果的です。老人性イボの予防には、日焼け止めなど日常的な紫外線対策が有効とされています。

💪 11. 治療を受ける際の注意点

イボ治療を受ける際に知っておきたい注意点をいくつかまとめました。

まず、自己診断でイボと判断して市販薬で対処しようとするケースがありますが、イボに似た皮膚疾患は複数あります。例えば、足の裏のイボはタコや魚の目と混同されやすく、適切な治療法が異なります。また、まれに悪性腫瘍(皮膚がんの一種)がイボのように見えることもあるため、自己判断せずに専門医の診断を受けることが非常に重要です。気になる皮膚の変化があれば、まず皮膚科を受診することをおすすめします。

治療途中で自己判断して通院をやめてしまうと、イボが再び大きくなったり、再発したりするリスクがあります。表面上イボが見えなくなっても、ウイルスが皮膚に残っている可能性があるため、医師が治癒を確認するまでしっかり通院を続けることが大切です。

液体窒素の処置後に水疱ができた場合は、つぶさないようにしてください。水疱を無理につぶすと、感染のリスクが高まるほか、傷跡が残りやすくなることがあります。水疱が大きい場合や強い痛みがある場合は、クリニックに相談してください。

イボを触ったり、ひっかいたりすることは避けましょう。ウイルス性のイボは、触れることで周囲の皮膚や身体の他の部位に広がることがあります。また、爪で傷つけることで皮膚のバリア機能が低下し、新たな感染につながるリスクもあります。

プールや公衆浴場など裸足で歩く場所では、タオルやスリッパなどを共有しないようにすること、または裸足での歩行を避けることで他者への感染リスクを下げることができます。家族内での感染を防ぐためにも、タオルや靴下の共有を避けることが大切です。

妊娠中の方や特定の疾患をお持ちの方は、使用できる治療法や薬剤に制限がある場合があります。受診時に妊娠中であることや持病・服用中の薬などを正確に伝えることが重要です。

また、イボの治療は時間がかかることがあります。特に長い期間放置していたイボや、複数のイボが広範囲にある場合は、根気強く治療を継続することが求められます。治療経過について不安や疑問があれば、担当医に積極的に相談するようにしましょう。

🎯 12. イボを予防するための日常生活のポイント

イボの予防においては、ウイルスへの感染を防ぐことと、皮膚のバリア機能を健全に保つことが重要です。日常生活の中で取り入れられる予防策をご紹介します。

皮膚の乾燥や荒れを防ぐことは、ウイルス性イボの予防において非常に大切です。皮膚のバリア機能が低下していると、ウイルスが侵入しやすくなります。特に手洗い後や入浴後はしっかり保湿を行い、皮膚が乾燥しないよう日頃からスキンケアを続けることをおすすめします。ハンドクリームや保湿剤を使って、特に乾燥しやすい指先や手の甲などのケアを怠らないようにしましょう。

プールや公衆浴場、フィットネスジムなど素足で歩く機会が多い場所では、専用のサンダルやスリッパを使用してできるだけ直接床に触れないようにすることが予防につながります。また、これらの場所の後はシャワーでしっかり洗い流し、清潔を保つことも大切です。

免疫機能を維持することも重要な予防策のひとつです。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけることで免疫力を高め、ウイルスへの抵抗力を向上させることができます。疲労やストレスが続くと免疫機能が低下しやすくなるため、規則正しい生活習慣を意識しましょう。

老人性イボ(脂漏性角化症)の予防という観点では、日焼け対策が有効と考えられています。紫外線は皮膚の老化を促進する要因のひとつとされており、日常的な日焼け止めの使用や帽子・衣類による紫外線対策を取り入れることで、加齢による皮膚トラブル全般の予防につながります。

すでに身体にイボがある場合は、触れたり引っかいたりすることを避け、自分の身体の中での感染拡大を防ぐことも大切です。イボがある部位を清潔に保ち、他の皮膚との接触をできるだけ減らすよう心がけましょう。

また、小さなイボであっても放置せず、早めに皮膚科を受診して対処することが、イボの拡大や長期化を防ぐことにつながります。「たかがイボ」と軽視せず、気になる症状は早めに専門医に相談する習慣をつけることをおすすめします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「費用が心配で受診をためらっていた」とおっしゃる患者さんが多くいらっしゃいますが、ウイルス性のイボは健康保険が適用されるため、思ったよりも負担を抑えて治療を受けていただくことができます。液体窒素による冷凍凝固療法を中心に、お一人おひとりのイボの状態や生活スタイルに合わせた治療法をご提案しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。自己判断で市販薬を使い続けるよりも、早めに専門医を受診していただくことが、結果的に治療期間の短縮にもつながります。

💡 よくある質問

イボの治療に健康保険は使えますか?

ウイルス性のイボ(尋常性疣贅・足底疣贅・扁平疣贅・水イボなど)は、皮膚科での治療に健康保険が適用されます。一方、加齢が原因の脂漏性角化症(老人性イボ)は基本的に自由診療となります。保険適用の可否は医師が診断したうえで判断されるため、まずは専門医への受診をおすすめします。

液体窒素治療は何回通院が必要ですか?

液体窒素による冷凍凝固療法は、1〜2週間に1回のペースで複数回の通院が必要です。治療回数はイボの大きさや深さ、部位、免疫状態によって個人差があり、数回で改善する場合もあれば、10回以上かかるケースもあります。足底疣贅など深いイボほど回数が多くなる傾向があります。

液体窒素治療1回あたりの費用はいくらですか?

保険適用3割負担の場合、液体窒素による処置費用の目安は1回あたり500〜2,000円程度です。ただし、診察料・処置料・薬剤費などが加算されるため、実際の1回の受診費用はこれより高くなることがあります。複数回の通院が必要なため、トータルの費用は数千円〜数万円になることもあります。

イボを自己判断で市販薬を使って治療してもいいですか?

自己判断での市販薬使用はおすすめできません。イボに似た皮膚疾患は複数あり、足裏のイボはタコ・魚の目と混同されやすいほか、まれに悪性腫瘍がイボのように見えることもあります。アイシークリニックの医師も「早めに専門医を受診することが、結果的に治療期間の短縮につながる」とコメントしています。

イボの感染を防ぐために日常生活で気をつけることは?

ウイルス性イボの予防には、皮膚の乾燥・荒れを防ぐ保湿ケアが重要です。またプールや公衆浴場では素足での歩行を避け、タオルや靴下の共有を控えましょう。十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動で免疫力を維持することも大切です。すでにイボがある場合は触れたり引っかいたりしないよう注意してください。

📌 まとめ

イボには様々な種類があり、それぞれ原因や特徴が異なります。ウイルス性のイボ(尋常性疣贅・足底疣贅・扁平疣贅・水イボなど)については、皮膚科での治療に健康保険が適用されるため、費用の心配をしながら受診を先延ばしにする必要はありません。一方、加齢が原因の脂漏性角化症は基本的に自由診療の対象となることが多いです。

保険適用で受けられる代表的な治療法は液体窒素を用いた冷凍凝固療法であり、多くの皮膚科やクリニックで行われています。この他にも、外用薬や内服薬、電気焼灼法など様々な選択肢があり、医師がイボの状態に応じて最適な方法を提案してくれます。

治療にかかる費用は保険3割負担で1回あたり数百円〜数千円程度が目安となりますが、通院回数が複数回必要になることが多いため、トータルのコストも考えながら継続して治療を受けることが大切です。

イボを放置すると大きくなったり数が増えたりすることがあるほか、まれに悪性腫瘍と紛らわしいケースもあるため、皮膚の変化に気づいたら早めに専門医を受診することをおすすめします。アイシークリニック池袋院では、イボを含む皮膚疾患の診察・治療に対応しております。受診を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – イボ(疣贅)の種類・原因・治療法に関する診療ガイドラインおよび患者向け情報。尋常性疣贅・足底疣贅・扁平疣贅・伝染性軟属腫などの分類と液体窒素冷凍凝固療法・ヨクイニン内服などの保険適用治療の根拠として参照。
  • 国立感染症研究所 – ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染経路・感染機序・免疫との関係に関する情報。ウイルス性イボの原因・感染リスク・プールや公衆浴場での感染予防に関する記述の根拠として参照。
  • 厚生労働省 – 健康保険制度における保険適用・自己負担割合(3割負担)・保険診療と自由診療の違いに関する公式情報。イボ治療の費用目安や保険適用の可否に関する記述の根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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