春におすすめの日焼け止め選び|紫外線対策と肌ケアの基本

「春はまだ日差しが弱いから大丈夫」と思っていませんか?実は春の紫外線量は夏に次いで高く、無防備に過ごすと肌にじわじわとダメージが蓄積されてしまいます。シミ・しわ・くすみなどの光老化は、毎日の紫外線対策の積み重ねで大きく変わります。この記事では、春に適した日焼け止めの選び方から正しい使い方、肌タイプ別のポイントまで、医療的な観点をふまえながらわかりやすくお伝えします。日焼け止め選びに迷っている方も、今年こそ本格的な紫外線対策を始めたい方も、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 春の紫外線はなぜ侮れないのか
  2. 日焼け止めの基本:SPFとPAって何?
  3. 春におすすめの日焼け止めの選び方
  4. 肌タイプ別:春の日焼け止め選びのポイント
  5. 日焼け止めの正しい塗り方・塗る量
  6. 塗り直しのタイミングと方法
  7. 日焼け止め以外で春にできる紫外線対策
  8. 日焼けしてしまったときのアフターケア
  9. 皮膚科・美容クリニックと日焼け止めの関係
  10. まとめ

この記事のポイント

春の紫外線量は真夏の約7〜8割に達するため、3月からSPF30〜50・PA++以上の日焼け止めを肌タイプに合わせて選び、2〜3時間ごとに塗り直すことがシミ・光老化予防の基本となる。

🎯 春の紫外線はなぜ侮れないのか

多くの方が「日焼けは夏のもの」というイメージを持っています。しかし実際のデータを見ると、紫外線量は3月ごろから急激に増加し始め、4〜5月には真夏の7〜8割近いレベルに達することが知られています。春は気温が低く体感的に日差しが穏やかに感じられますが、それは紫外線の強さとは別の話です。むしろ暑さを感じにくいぶん、長時間屋外に出ていても「そんなに浴びていない」と思いやすく、知らないうちにダメージを受けてしまうリスクがあります。

紫外線にはUVAとUVBの2種類があります。UVBは肌の表面を赤く炎症させる、いわゆる「日焼け」の直接的な原因になる紫外線です。一方UVAは、肌の奥の真皮層にまで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊して、しわや皮膚のたるみ、色素沈着の原因となります。UVAは窓ガラスも透過するため、室内にいても完全には防ぎきれません。春はUVBよりもUVAの割合が高くなる時期でもあるため、しっかりとした対策が必要です。

また春は花粉の季節でもあり、肌のバリア機能が低下しやすい時期です。外的刺激に対して肌が敏感になっているところへ紫外線を浴びると、ただでさえ弱った肌がさらにダメージを受けてしまいます。肌荒れやかゆみが出やすい方ほど、春の紫外線対策は丁寧に行うことが重要です。

Q. 春の紫外線はなぜ夏と同様に警戒が必要なのか?

春の紫外線量は3月から急増し、4〜5月には真夏の7〜8割近いレベルに達します。気温が低く日差しが穏やかに感じられるため油断しやすいですが、紫外線の強さと体感の暑さは別物です。さらに春はUVAの割合が高く、シワやたるみなどの光老化が進みやすい時期です。

📋 日焼け止めの基本:SPFとPAって何?

日焼け止めを選ぶ際に必ず目にする「SPF」と「PA」。この2つの数値・記号の意味を正しく理解することが、自分に合った日焼け止め選びの第一歩です。

SPF(Sun Protection Factor)は、UVBを防ぐ効果の指標です。数値が大きいほどUVBの遮断率が高くなりますが、SPF50とSPF30の実際の差はそれほど大きくありません。SPF30で約97%、SPF50で約98%のUVBをカットする計算になります。SPFの数字は「何も塗らなかった場合と比べて、日焼けするまでの時間を何倍に伸ばせるか」を示しているため、数値が高ければ高いほど良いというわけではなく、使用シーンに合わせた選択が大切です。

PA(Protection grade of UVA)は、UVAを防ぐ効果の指標です。「+」の数が多いほど防御力が高く、現在は「PA++++」が最高レベルです。PA+は「効果がある」、PA++は「かなり効果がある」、PA+++は「非常に効果がある」、PA++++は「極めて高い効果がある」を表しています。日常のUVAによる光老化を防ぐためには、PAの指標もしっかり確認することが重要です。

春の日常使いであれば、SPF30〜50・PA++〜PA++++のものを選ぶのが一般的です。ただし、アウトドアやスポーツなど長時間屋外にいる場合は、より高い数値のものを選ぶと安心です。

💊 春におすすめの日焼け止めの選び方

日焼け止めにはさまざまなタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。春のシーンや自分の肌質に合ったものを選ぶことが、効果を最大限に引き出すポイントです。

🦠 テクスチャーで選ぶ

日焼け止めのテクスチャーには、クリームタイプ、乳液タイプ、ジェルタイプ、スプレータイプ、スティックタイプなどがあります。春はまだ気温が低い日もあるため、保湿感のあるクリームタイプや乳液タイプが使いやすい季節です。一方で、汗をかく日や皮脂が気になる方にはさらっとしたジェルタイプが適しています。

スプレータイプは手軽に塗れて、塗り直しにも便利ですが、均一に塗布しにくい面があります。髪の毛や頭皮の紫外線対策にはスプレータイプが活躍します。スティックタイプは目元や小鼻まわりなど、細かい部分の重ね塗りに向いています。

👴 紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違い

日焼け止めには、紫外線を肌の表面で反射・散乱させる「紫外線散乱剤」と、紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変換する「紫外線吸収剤」があります。紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタンなど)は、肌への刺激が少なく敏感肌の方にも向いていますが、白浮きしやすいデメリットがあります。紫外線吸収剤は透明感が出やすく塗り心地が良いですが、まれに刺激を感じる方もいます。

「ノンケミカル」と表示されているものは紫外線散乱剤のみを使用しており、敏感肌や子どもの肌に使いやすい傾向があります。春は花粉などで肌が敏感になりやすい時期のため、ノンケミカルタイプを選ぶのも一つの選択肢です。

🔸 ウォータープルーフかどうか

春はスポーツやアウトドアを楽しむ方も多い季節です。汗をかく場面や水に触れるシーンが予想される場合は、ウォータープルーフ(耐水性)タイプの日焼け止めを選ぶと良いでしょう。ただし、ウォータープルーフタイプは通常のクレンジングでは落ちにくいことがあるため、専用のクレンジング剤やオイルタイプのクレンジングでしっかり落とすことが大切です。洗い残しは毛穴詰まりや肌荒れの原因になるため注意が必要です。

💧 日常使いなら低刺激・保湿成分入りがおすすめ

毎日使う日焼け止めは、肌への負担が少ないものを選ぶことが大切です。セラミド、ヒアルロン酸、アラントインなどの保湿・肌荒れ防止成分が配合されたものは、使いながら肌ケアもできるため、春の乾燥・敏感肌の時期に向いています。無香料・無着色・アルコールフリーのものは刺激が少なく、肌が敏感な方にも使いやすいです。

Q. SPFとPAの違いと春に適した数値の目安は?

SPFはUVBを防ぐ指標で、SPF30で約97%、SPF50で約98%をカットします。PAはUVAを防ぐ指標で「+」が多いほど効果が高く、最高はPA++++です。春の日常使いにはSPF30〜50・PA++〜PA++++が目安で、アウトドアなど長時間の屋外活動ではより高い数値を選ぶことが推奨されます。

🏥 肌タイプ別:春の日焼け止め選びのポイント

同じ日焼け止めでも、肌タイプによって使い心地や向き・不向きが変わります。自分の肌質を把握した上で選ぶと、より快適に使い続けられます。

✨ 乾燥肌の方

乾燥肌の方は、保湿成分が豊富に配合されたクリームタイプや乳液タイプの日焼け止めがおすすめです。アルコール(エタノール)が多く含まれているものは乾燥を促進する可能性があるため、成分表示を確認してアルコールフリーのものを選ぶと良いでしょう。日焼け止めを塗る前に、化粧水や乳液でしっかりと保湿してから使用することで、塗り心地もなじみも改善されます。

📌 脂性肌・混合肌の方

皮脂の分泌が多い脂性肌や、Tゾーンだけ脂っぽい混合肌の方には、さらっとしたジェルタイプや水性のミルクタイプが向いています。オイルフリーと表示されているものも、べたつきを抑えてくれます。春は気温が上がるにつれて皮脂分泌が増えやすいため、脂性肌の方は特にさらっと感を重視して選ぶのがポイントです。また、日焼け止めを塗った上からフェイスパウダーを重ねると、崩れにくくなります

▶️ 敏感肌の方

敏感肌の方は、成分の少ないシンプルな処方のものや、皮膚科医・アレルギーテスト済みと表示されたものを選ぶのが安心です。紫外線吸収剤よりも紫外線散乱剤のみを使用したノンケミカルタイプが刺激になりにくいとされています。また、新しい日焼け止めを使う前には、腕の内側などの目立たない部分でパッチテストを行い、赤みやかゆみが出ないことを確認してから顔や体に使用することをおすすめします。

🔹 子どもの肌

子どもの肌は大人に比べてバリア機能が未発達で、紫外線の影響を受けやすいです。子ども向けの日焼け止めはノンケミカルで低刺激なものが多く、大人と一緒に使えるファミリータイプも販売されています。SPF30以上のものを選び、日差しの強い時間帯(10時〜14時)はできるだけ屋外での活動を避けるなど、日焼け止め以外の対策も組み合わせましょう。

⚠️ 日焼け止めの正しい塗り方・塗る量

日焼け止めは塗る量が不十分だと、記載されているSPFやPAの効果が十分に発揮されません。多くの方が適切な量より少なく使っていることが、効果が出ない原因の一つです。

📍 適切な量の目安

顔全体に対しては、乳液タイプであれば1〜2円玉大(約2g)、クリームタイプであれば小豆大を2個分が目安とされています。一般的に私たちが日常的に使っている量はこの半分以下であることが多く、意識して多めに使う必要があります。体に塗る場合は、腕や足などのパーツごとにしっかりと量を取って塗布しましょう。

💫 塗り方のコツ

顔に塗る際は、額・両頬・鼻・あごの5か所にのせてから、内側から外側へやさしく伸ばしていきます。こすらず、押さえるように丁寧に塗ることで肌への摩擦を減らせます。小鼻のわきや目元のキワ、耳の周り、生え際など塗り忘れやすい部分にも注意が必要です。首や耳たぶも紫外線が当たりやすい部分なので、顔と一緒に塗るとより効果的です。

スキンケアの後、下地の前に日焼け止めを塗るのが基本的な順番です。日焼け止め効果のある化粧下地や、ファンデーションに日焼け止め成分が含まれている場合でも、単独では量が不十分になりやすいため、専用の日焼け止めを先に塗ることをおすすめします。

Q. 日焼け止めの適切な塗布量と正しい塗り方は?

顔全体への日焼け止めは、乳液タイプで1〜2円玉大(約2g)、クリームタイプで小豆大2個分が適量の目安です。多くの人は必要量の半分以下しか使っていません。額・両頬・鼻・あごの5か所にのせ、内側から外側へ摩擦なく伸ばし、小鼻や目元・耳周り・首も忘れず塗布することが重要です。

🔍 塗り直しのタイミングと方法

日焼け止めは一度塗ったら終わりではありません。汗や皮脂、摩擦などによって時間とともに効果が薄れていくため、定期的な塗り直しが非常に重要です。

🦠 塗り直しの頻度

屋外にいる場合や汗をかいた場合は、2〜3時間ごとに塗り直すのが理想的です。室内でも、窓越しに日光が当たる環境では昼に一度塗り直すと良いでしょう。またタオルで汗を拭いた後や、水で手を洗った後は効果が落ちやすいため、こまめに補充することが大切です。

👴 メイクの上からの塗り直し方法

メイクをしている場合は、ファンデーションを直接塗り重ねると崩れてしまうため、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めが便利です。スプレータイプは顔全体に均一に吹きかけられ、パウダータイプはブラシで軽くはたくだけで使えます。ただしスプレーは目に入らないよう注意し、顔から30センチ程度離して使用しましょう

外出先での塗り直しが難しい場合は、あらかじめ朝の段階で多めに塗っておくことや、日傘や帽子と組み合わせて使うことで、塗り直しの間隔を長くすることができます。

📝 日焼け止め以外で春にできる紫外線対策

日焼け止めは紫外線対策の重要な手段ですが、それだけに頼らずに他の対策も組み合わせることで、より高い防御効果が得られます。

🔸 日傘・帽子

日傘は紫外線を物理的にブロックする有効な方法です。UVカット加工が施された日傘は、紫外線透過率が低く、直射日光を効果的に防ぎます。黒色や濃色のものほどUVカット効果が高い傾向があります。帽子についても、つばの広いものを選ぶと顔・首・耳まで広くカバーできます。

💧 UVカット衣類・サングラス

UVカット加工が施された長袖シャツやカーディガンは、腕や体幹の紫外線対策に有効です。また目も紫外線のダメージを受ける部位のため、UVカット機能を持つサングラスの使用をおすすめします。目の紫外線ダメージは、白内障や黄斑変性症などの眼疾患リスクを高めることが医学的にわかっています

✨ 時間帯と行動の見直し

紫外線は1日の中で10時〜14時ごろがピークです。この時間帯の外出をできるだけ減らすか、屋内や日陰で過ごすだけでも紫外線の被ばく量を大きく減らすことができます。外出する場合は建物の日陰を選んで歩くなど、行動パターンを少し意識するだけでも差が出ます。

📌 食事・内側からの紫外線対策

紫外線ダメージへの対策は外側からだけではありません。ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールなどの抗酸化成分を含む食品を積極的に摂ることで、紫外線によって発生する活性酸素を体内で抑えられると考えられています。ビタミンCはコラーゲン生成にも関わるため、肌の健康維持に重要な栄養素です。トマト・ブロッコリー・緑茶・ベリー類などを日々の食事に取り入れることも、内側からの紫外線対策として注目されています。

Q. 日焼けしてしまった直後にすべきアフターケアは?

日焼け直後は炎症が起きているため、まず冷水で肌を冷やして熱を取ることが最優先です。保冷剤を直接当てると凍傷のリスクがあるため、タオルに包んで使用してください。炎症が落ち着いたらセラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤でしっかりケアします。赤みや水ぶくれが強い場合は皮膚科への受診を推奨します。

💡 日焼けしてしまったときのアフターケア

どれだけ対策をしていても、うっかり日焼けしてしまうことはあります。日焼けによる炎症は早めにケアすることで、その後のシミ・色素沈着を抑えられます

▶️ すぐに冷やす

日焼け直後は肌に炎症が起きている状態です。まずはたっぷりの水で肌を冷やし、熱を取ることが最優先です。保冷剤や氷を直接当てると凍傷になる恐れがあるため、タオルに包んでから使用してください。シャワーを浴びる際も、熱いお湯は刺激になるため、ぬるめのお湯にしましょう。

🔹 保湿をしっかり行う

日焼けした肌は乾燥しやすく、バリア機能が著しく低下しています。炎症が落ち着いたら、たっぷりの保湿ケアを行いましょう。セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤が効果的です。アルコールや刺激成分が多い化粧品は避け、しばらくはシンプルなスキンケアにとどめるのが賢明です。

📍 ビタミンC含有のスキンケアを活用する

日焼け後のシミ対策として、ビタミンC誘導体を含む美容液や化粧水を取り入れることが有効です。ビタミンCはメラニン色素の生成を抑制する働きがあり、シミの予防・改善に役立ちます。ただし、炎症のある状態では刺激になることもあるため、赤みや熱感が引いてから使用するようにしましょう。

💫 市販薬の活用

日焼けによる炎症が強い場合、薬局で手に入るハイドロコルチゾン入りの軟膏(ステロイド外用薬)を一時的に使うことで炎症を和らげる効果が期待できます。ただし、ステロイド外用薬は医師・薬剤師の指示に従い、用法容量を守って使用することが大切です。赤みや痛み、水ぶくれが強い場合や発熱を伴う場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

✨ 皮膚科・美容クリニックと日焼け止めの関係

日焼け止めは市販のものでも十分な効果を発揮しますが、医療機関や美容クリニックでは、より高い紫外線対策や日焼けによるダメージの治療・予防を受けることができます。

🦠 医療機関で処方・販売される日焼け止め

美容皮膚科や皮膚科では、市販品よりも刺激が少なく、皮膚の状態に合わせた日焼け止めを提案・処方してもらうことができます。また、治療中の方(レーザー治療後、ピーリング後など)は肌が特に敏感になっているため、医師の指示のもとで適切な日焼け止めを使用することが推奨されます

👴 シミ・色素沈着の治療

すでにシミや色素沈着が気になる方は、日焼け止めによる予防だけでなく、美容皮膚科での治療を検討することも一つの選択肢です。レーザートーニングやフォトフェイシャル(IPL)、ケミカルピーリング、トランサミン(トラネキサム酸)や美白外用薬の処方など、さまざまな選択肢があります。治療を受けた後は紫外線ダメージを受けやすくなるため、日焼け止めによるケアが一層重要になります。

アイシークリニック池袋院では、お肌の状態に合わせた紫外線対策のアドバイスや、シミ・色素沈着に対する治療について専門的な視点からご相談いただけます。市販の日焼け止めでは改善が難しいお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

🔸 飲む日焼け止めについて

近年、「飲む日焼け止め」として話題になっているサプリメントがあります。これらはポリポジウム・ロイコトモスなどの植物エキスや、フェーン酸などの成分を含むもので、体の内側から紫外線ダメージを軽減する効果があるとされています。ただし、現時点では外用の日焼け止めほどの強力な紫外線防御効果はなく、あくまで補助的な役割として捉えるのが適切です。飲む日焼け止めだけに頼るのではなく、外用の日焼け止めや物理的な遮光と組み合わせて使用することが重要です。

💧 肌の専門家に相談するタイミング

日焼け止めを使っても肌荒れが続く場合、日焼け後の炎症が長引く場合、シミや色素沈着がなかなか改善しない場合は、市販品でのセルフケアに限界があることもあります。このような場合は、皮膚科や美容皮膚科を受診し、専門家に肌の状態を診てもらうことをおすすめします。自己判断での対処が、かえって肌の状態を悪化させてしまうこともあるため、気になることがあれば早めに相談する習慣をつけましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「春はまだ日焼け止めは早い」と感じて受診される患者様の中に、実は春からじわじわと蓄積された紫外線ダメージがシミや色素沈着の原因となっているケースが少なくありません。UVAは窓ガラスを透過するため、室内での日常生活においても油断は禁物で、特に春は花粉の影響で肌のバリア機能が低下しやすく、紫外線の影響を受けやすい状態になっていることを意識していただくことが大切です。日焼け止めの選び方や塗り方に不安がある方、またすでに気になるシミや色素沈着がおありの方は、お気軽にご相談ください。」

📌 よくある質問

春の紫外線は夏と比べてどのくらい強いのですか?

春の紫外線量は3月ごろから急増し、4〜5月には真夏の7〜8割近いレベルに達します。気温が低く日差しが穏やかに感じられるため油断しがちですが、紫外線の強さと体感の暑さは別物です。知らないうちにUVAによる光老化ダメージが蓄積されるため、3月から日焼け止めを使い始めることが重要です。

SPFとPAの数値は高ければ高いほど良いのですか?

必ずしもそうとは言えません。SPF30で約97%、SPF50で約98%のUVBをカットでき、数値による差はわずかです。春の日常使いならSPF30〜50・PA++〜PA++++が目安です。ただしアウトドアや長時間の屋外活動では高い数値のものを選ぶなど、使用シーンに合わせた選択が大切です。

敏感肌や乾燥肌には、どんな日焼け止めを選べばよいですか?

敏感肌の方には、紫外線散乱剤のみを使用した「ノンケミカル」タイプで、無香料・無着色・アルコールフリーの低刺激なものがおすすめです。乾燥肌の方には、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたクリームタイプや乳液タイプが向いています。新しい製品は必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。

日焼け止めは一日に何回塗り直す必要がありますか?

屋外にいる場合や汗をかいた場合は、2〜3時間ごとの塗り直しが理想的です。室内でも窓際など日光が当たる環境では昼に一度補充すると良いでしょう。メイクの上からはスプレータイプやパウダータイプが便利です。塗り直しが難しい場面では、日傘や帽子との併用で紫外線ダメージを軽減できます。

日焼けしてしまったとき、まず何をすればよいですか?

まず肌を冷水でしっかり冷やし、炎症による熱を取ることが最優先です。保冷剤を直接当てると凍傷になるリスクがあるため、タオルに包んで使用してください。炎症が落ち着いたらセラミドやヒアルロン酸入りの保湿ケアを丁寧に行いましょう。赤みや水ぶくれが強い場合や発熱を伴う場合は、皮膚科への受診をおすすめします。

🎯 まとめ

春の紫外線は見た目の穏やかさとは裏腹に、肌にじわじわとダメージを与え続けています。シミ・しわ・たるみといった肌の老化は、毎日の紫外線対策の積み重ねが大きく関係しています。「春くらいなら大丈夫」と油断せず、3月になったらしっかりと日焼け止めを使い始めることが大切です。

日焼け止め選びでは、SPF・PA値、テクスチャー、成分(ノンケミカルか否か)、ウォータープルーフの有無などを自分の肌タイプや使用シーンに合わせて選ぶことがポイントです。乾燥肌にはしっとりタイプ、脂性肌にはさらっとジェルタイプ、敏感肌にはノンケミカル・低刺激タイプというように、自分に合ったものを選ぶと毎日継続しやすくなります。

また、日焼け止めの効果を最大限に引き出すには、正しい量・正しい塗り方・こまめな塗り直しが欠かせません。日傘や帽子、UVカット衣類なども組み合わせながら、多層的な紫外線対策を習慣化しましょう。万が一日焼けしてしまった場合は、すぐに冷やして保湿し、必要であれば医療機関で適切なケアを受けることをおすすめします。

春から始める丁寧な紫外線対策が、将来の肌の美しさにつながります。この記事を参考に、自分に最適な日焼け止めを選び、毎日の習慣としてケアを続けていきましょう。シミや色素沈着のお悩みや、肌に合う日焼け止めがわからないといった場合には、アイシークリニック池袋院へお気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 紫外線による光老化・色素沈着(シミ)の発症メカニズム、UVA・UVBの肌への影響、日焼け止めのSPF・PA指標の医学的根拠、敏感肌・アトピー性皮膚炎患者への紫外線対策の推奨事項に関する診療ガイドラインおよび学術情報
  • 厚生労働省 – 紫外線対策に関する公式情報(UVインデックス・紫外線量の季節変動データ、紫外線が健康に与える影響、日焼け止めを含む紫外線防護手段の推奨内容)
  • WHO(世界保健機関) – 紫外線(UV放射線)が人体に与える健康影響(白内障・黄斑変性症などの眼疾患リスク、皮膚がんリスク)、国際的な紫外線防護の推奨基準、UVインデックスの解説に関する国際的エビデンス

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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