春のシミ対策を徹底解説|原因から予防・治療法まで

春になると「なんとなく肌の調子が悪い」「気づいたらシミが増えていた」と感じる方は少なくありません。冬の間は気にならなかったのに、春先になると急に肌の色ムラやシミが目立ち始めるのはなぜでしょうか。実は春という季節は、シミの形成にとって非常に重要な分岐点となっています。紫外線量の増加、肌の新陳代謝の変化、花粉による肌への刺激など、さまざまな要因が重なるこの時期に、正しいシミ対策を取り入れることが、美しい肌を長く保つための大切な第一歩です。このコラムでは、春にシミが増えやすい理由から、日々のスキンケア、医療機関での治療法まで、幅広く解説していきます。


目次

  1. 春にシミが気になる理由とは
  2. シミができるメカニズムをおさらい
  3. 春に多いシミの種類
  4. 春のシミを悪化させる生活習慣
  5. 日常でできる春のシミ予防ケア
  6. 正しい紫外線対策の方法
  7. 食事と栄養素でシミを内側からケアする
  8. シミに効果的なスキンケア成分
  9. 医療機関でのシミ治療の選択肢
  10. まとめ

この記事のポイント

春は紫外線急増・花粉・ストレスでシミが悪化しやすい季節。日焼け止め(SPF30〜50)の徹底、抗酸化スキンケア成分の活用、食事改善が有効。改善が難しい場合はアイシークリニックでレーザーや内服薬など種類別の専門治療が受けられる。

🎯 春にシミが気になる理由とは

春は一年の中でも肌にとって変化の多い季節です。気温が上がり、日差しが明るくなる一方で、肌はまだ冬の乾燥や低温にさらされた状態から回復しきれていないことが多く、刺激に対して敏感になっています。そのような状態で春の強い紫外線を浴びると、肌のメラニン生成が一気に活性化し、シミとして表れやすくなるのです。

特に注意が必要なのは、紫外線量の変化です。日本では3月に入ると紫外線量が急激に増加し始め、5月から6月にかけてピークに近づきます。冬の間は紫外線対策を意識しなかった方が多い分、春になって急に強い紫外線を浴びることで肌にダメージが集中しやすくなります。

また、春は花粉症の季節でもあります。花粉による肌への刺激が炎症を引き起こし、それがシミの悪化につながることもあります。さらに、環境の変化や生活リズムの乱れによる睡眠不足や疲労も、肌のターンオーバーを乱し、メラニンの排出を妨げる原因となります。

Q. 春にシミが増えやすい季節的な理由は何ですか?

春は紫外線量が冬の2〜3倍以上に急増するため、冬の間に対策を怠った肌が集中的にダメージを受けやすくなります。加えて、花粉による肌への炎症刺激や、新生活による睡眠不足・ストレスが肌のターンオーバーを乱し、メラニンが過剰に生成・蓄積されやすい環境が重なる季節です。

📋 シミができるメカニズムをおさらい

シミ対策を正しく行うためには、まずシミができる仕組みを理解しておくことが大切です。私たちの皮膚にはメラノサイト(色素細胞)と呼ばれる細胞が存在し、紫外線などの刺激を受けると「メラニン」という色素を生成します。メラニンは本来、紫外線の有害な影響から肌の深部を守るために作られる防衛物質ですが、過剰に生成されたり、正常に排出されなかったりすると、肌に蓄積してシミとなって現れます。

正常な肌のターンオーバーサイクルでは、表皮の細胞が約28日間かけて新しい細胞に入れ替わります。この過程で、メラニンも徐々に肌の表面へと押し上げられ、古い角質とともに剥がれ落ちていきます。しかし、紫外線ダメージの蓄積、加齢、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどによってこのターンオーバーが乱れると、メラニンが排出されずに肌内に留まり、シミとして定着してしまいます。

また、紫外線は表皮だけでなく真皮層にまでダメージを与え、長年蓄積された紫外線の影響が「光老化」として現れることもあります。光老化によって生じるシミは、日常的なケアだけでは改善が難しく、医療的なアプローチが必要になるケースも少なくありません。

💊 春に多いシミの種類

一口に「シミ」といっても、その種類によって原因や対処法が異なります。春の季節に特に気をつけたいシミの種類を確認しておきましょう。

老人性色素斑(日光性色素斑)は、最もよく見られるタイプのシミです。主に紫外線を長年浴び続けたことで生じる色素沈着で、頬や額、手の甲などに現れやすい特徴があります。春から夏にかけての紫外線量増加によって悪化しやすく、最初は薄い茶色でも、紫外線を浴びるたびに濃くなっていきます。

肝斑(かんぱん)は、頬骨のあたりに左右対称に現れる淡い茶色のシミです。30〜50代の女性に多く見られ、ホルモンバランスの乱れや紫外線、摩擦が主な原因とされています。春の紫外線増加や花粉対策での顔の摩擦(洗顔や目をこするなど)によって悪化しやすいタイプです。レーザー治療が効果的なシミと異なり、刺激に敏感であるため治療法の選択を誤ると悪化することがあります。

炎症後色素沈着は、ニキビや湿疹、肌荒れ、傷などの炎症が治った後に残る茶色い跡です。花粉による肌トラブルや、春の気温変化に伴う肌荒れの後に現れることがあります。時間とともに自然に薄くなることもありますが、紫外線を浴びると定着しやすくなるため注意が必要です。

雀卵斑(そばかす)は、遺伝的な要因が大きく、幼少期から現れることの多い小さなシミです。鼻の周りや頬に散らばるように分布し、春から夏にかけて紫外線を浴びると濃くなり、冬には薄くなる傾向があります。

Q. 肝斑と老人性色素斑の違いと治療法を教えてください。

老人性色素斑は紫外線の蓄積が主な原因で、レーザー治療が有効です。一方、肝斑は頬骨周辺に左右対称に現れ、ホルモンバランスや摩擦が主因で、レーザーを誤って照射すると悪化する場合があります。アイシークリニックでは医師が種類を正確に鑑別したうえで、内服薬や外用薬など最適な治療法を提案しています。

🏥 春のシミを悪化させる生活習慣

春にシミが増えやすい背景には、日常の生活習慣も大きく関係しています。以下に挙げるような習慣がある場合は、意識的に改善することがシミ予防につながります。

紫外線対策の油断は、最も直接的なシミ悪化の原因です。「春はまだ暑くないから大丈夫」という油断が、最も紫外線の影響を受けやすい時期の対策を疎かにしてしまいます。3月以降は紫外線量が冬の2〜3倍以上になることもあり、日焼け止めは春から必須です。

過度な洗顔や摩擦も肌に悪影響を与えます。花粉がついているからとゴシゴシと顔を洗ったり、何度も触ったりすることで肌バリアが傷つき、炎症が生じます。この炎症がメラノサイトを刺激してメラニンの過剰生成を促し、シミの悪化につながります。

睡眠不足と不規則な生活も見逃せません。春は環境の変化が多く、生活リズムが崩れやすい季節です。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーが促進されますが、睡眠が不十分だとこのプロセスが滞り、メラニンが蓄積しやすくなります。

ストレスも肌の大敵です。新生活や環境変化によるストレスは、活性酸素の増加やホルモンバランスの乱れを引き起こし、メラニン生成を促進します。また、ストレスによって免疫機能が低下すると、肌のバリア機能も弱まり、外部刺激の影響を受けやすくなります。

飲酒や喫煙も肌のターンオーバーを乱す要因です。アルコールはビタミンCを消費し、抗酸化作用を弱めます。ニコチンは血流を悪化させ、肌への栄養供給を妨げます。これらの習慣はシミを悪化させるだけでなく、全体的な肌の老化を促進します。

⚠️ 日常でできる春のシミ予防ケア

シミを予防するためには、日々のスキンケアの見直しが欠かせません。春という季節に合わせた適切なケアを取り入れることで、シミの形成を効果的に抑えることができます。

朝のスキンケアでは、まず洗顔を丁寧に行うことから始めます。花粉や皮脂汚れをしっかり落としつつも、摩擦を最小限に抑えることが大切です。泡立てた洗顔料を使い、こすらずなでるように洗うことを心がけましょう。洗顔後は素早く保湿を行い、肌バリアを整えます。

保湿は春のスキンケアでも欠かせないステップです。冬から春への移行期は、気温と湿度が不安定で肌が乾燥しやすい状態が続きます。乾燥した肌は刺激に対して敏感になり、炎症を起こしやすくなります。セラミドやヒアルロン酸、保湿成分を含む化粧水や乳液を使って、肌の水分と油分のバランスを整えましょう。

美容液やクリームにビタミンC誘導体、トラネキサム酸、ナイアシンアミドなどのシミに効果的な成分を含む製品を取り入れることも有効です。これらの成分については後ほど詳しく解説します。

夜のスキンケアでは、クレンジングと洗顔で日中の汚れや日焼け止め成分をしっかりと落とすことが重要です。その後の保湿ケアに加えて、レチノールやAHA(グリコール酸など)を含む製品を使うと、ターンオーバーを促進してメラニンの排出を助けることができます。ただし、これらの成分は紫外線感受性を高めることがあるため、夜専用として使い、翌朝は必ず日焼け止めを使用するようにしましょう。

Q. 春のシミ対策に効果的なスキンケア成分は何ですか?

春のシミ対策には、チロシナーゼを阻害してメラニン生成を抑えるビタミンC誘導体、肝斑に特に有効なトラネキサム酸、肌の色ムラ改善が期待できるナイアシンアミドが代表的です。ターンオーバー促進にはレチノールも有効ですが、刺激があるため夜のみ低濃度から使い始め、翌朝は必ず日焼け止めを使用してください。

🔍 正しい紫外線対策の方法

シミ対策において、紫外線対策は最も根本的かつ重要な取り組みです。日焼け止めの正しい選び方と使い方を身につけることが、効果的なシミ予防の第一歩となります。

日焼け止めのSPFとPAの意味を正しく理解しておきましょう。SPFはUVB(紫外線B波)に対する防御指数で、肌が赤くなるまでの時間を何倍に延ばせるかを示しています。PAはUVA(紫外線A波)に対する防御効果を示し、「+」が多いほど効果が高くなります。春の日常使いであればSPF30〜50、PA+++〜++++程度のものを選ぶとよいでしょう。

日焼け止めは、量が少ないと効果が大幅に落ちてしまいます。顔全体に塗る場合、パール粒大の量を2回重ね塗りするか、メーカーの指定量をしっかりと守ることが大切です。また、日焼け止めは時間が経つと汗や皮脂で落ちてしまうため、2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されます。外出先ではUVカット機能付きのパウダーを使うと、塗り直しが簡単になります。

日焼け止め以外の紫外線対策も組み合わせることで、より高い効果が得られます。日傘(UVカット加工のもの)、つばの広い帽子、UVカット加工のある長袖の上着などを活用することで、肌が紫外線にさらされる面積を物理的に減らすことができます。特に春の強い日差しは意外と侵入してくるため、日傘の使用は特に効果的です。

また、紫外線は直接当たるものだけでなく、地面や建物からの反射光(散乱紫外線)も肌にダメージを与えます。曇りの日でも紫外線量は晴れの日の60〜70%程度あると言われており、「曇っているから大丈夫」という考えは禁物です。春から秋にかけては、天気に関わらず毎日日焼け止めを使う習慣をつけることが理想的です。

ウィンドウガラス越しの紫外線にも注意が必要です。UVBはガラスにある程度カットされますが、UVAはガラスを通過しやすい性質を持っています。車の運転中や、窓際での仕事・勉強中にも日焼け止めを使用する習慣をつけておくとよいでしょう。

📝 食事と栄養素でシミを内側からケアする

シミ対策は外からのケアだけでなく、内側からのアプローチも重要です。食事や栄養素を意識することで、メラニンの過剰生成を抑制したり、ターンオーバーをサポートしたりする効果が期待できます。

ビタミンCは、シミ対策において最も注目される栄養素のひとつです。強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素によるメラノサイトへのダメージを軽減します。また、メラニンの生成過程に関わるチロシナーゼという酵素の働きを抑える効果もあり、シミの形成を根本から防ぐ働きが期待されます。ビタミンCを多く含む食品としては、パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、イチゴ、レモンなどが挙げられます。

ビタミンEも重要な抗酸化ビタミンです。ビタミンCと組み合わせることで相乗効果が生まれ、紫外線ダメージからの保護効果が高まります。アーモンドやひまわり油、アボカド、ほうれん草などに豊富に含まれています。

ポリフェノールを含む食品も積極的に取り入れましょう。緑茶のカテキン、ブルーベリーやぶどうなどに含まれるアントシアニン、トマトのリコピンなど、様々なポリフェノールが強い抗酸化作用を発揮し、肌を酸化ストレスから守ります。

タンパク質は肌の基盤となるコラーゲンの材料です。ターンオーバーを正常に保つためにも、良質なタンパク質(鶏肉、魚、大豆製品、卵など)を毎食取り入れることが大切です。特にアミノ酸のひとつであるL-システインは、メラニンの生成を抑制する効果があるとされており、納豆や卵、鶏肉などに含まれています。

亜鉛も見逃せない栄養素です。亜鉛はターンオーバーを正常化し、メラニンの生成を調整する働きがあります。牡蠣、牛肉、大豆、ナッツ類などに豊富に含まれています。

一方で、摂り過ぎに注意すべき食品もあります。紫外線感受性を高めるとされる「光感作性食品」(セロリ、パセリ、いちじく、柑橘類の皮など)は、摂取後に日光を浴びると肌が過敏に反応しやすくなることが知られています。これらを大量に摂取した後、長時間屋外に出る場合は注意が必要です。

Q. 医療機関で受けられるシミ治療の種類を教えてください。

医療機関では、老人性色素斑や雀卵斑にはQスイッチレーザーやピコレーザー、広範囲のシミにはフォトフェイシャル(IPL治療)、ターンオーバー促進にはケミカルピーリングが選択できます。また、高濃度ハイドロキノンやトレチノインの外用薬処方、ビタミンCやグルタチオンの美白点滴など、内側からのアプローチも組み合わせることが可能です。

💡 シミに効果的なスキンケア成分

市販のスキンケア製品には、シミに対して様々なアプローチをする成分が含まれています。春のシミ対策として特に注目したい成分を解説します。

ビタミンC誘導体は、スキンケアにおけるシミ対策の代表的な成分です。純粋なビタミンCは不安定で酸化しやすいため、肌への浸透性を高めた「誘導体」として製品化されています。チロシナーゼ阻害作用によるメラニン生成抑制、既存のメラニンを還元して色を薄くする作用、コラーゲン生成促進による肌の弾力改善など、多角的な効果が期待できます。

トラネキサム酸は、肝斑に対して特に有効とされる成分です。もともとは止血剤として使われていましたが、美白効果があることが明らかになり、シミ・そばかすを防ぐ効能が認められた医薬部外品の美白成分として広く使われています。メラノサイトに対するプロスタグランジン(炎症物質)の働きを抑えることで、メラニンの過剰生成を防ぎます。

ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、近年特に注目されている成分です。メラニンが表皮細胞に移動するのを防ぐ作用があり、肌の色ムラを改善する効果が期待できます。また、肌バリア機能の強化、毛穴の開き改善、抗炎症作用など、多様な美肌効果を持っています。刺激が少なく、敏感肌の方にも比較的使いやすい成分です。

アルブチンはコウジ酸とともに、古くからシミの薬用成分として認められている成分です。チロシナーゼの活性を阻害することでメラニン生成を抑制します。刺激が少なく、安定性が高いことが特徴です。

レチノール(ビタミンA)は、肌のターンオーバーを促進し、メラニンの排出を助けます。また、コラーゲン生成を促進して光老化によるシミや小じわの改善にも効果があります。ただし、刺激性があるため最初は低濃度のものから使い始め、肌が慣れてきたら濃度を上げていくことが推奨されます。妊娠中は使用を避けてください。

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれる成分で、強力なメラニン生成抑制作用を持ちます。日本では市販品として販売できる濃度に制限があり、高濃度のものは医師の処方が必要です。使用には注意が必要ですが、シミに対する効果が高く、医療機関での処方品として広く活用されています。

✨ 医療機関でのシミ治療の選択肢

日常のスキンケアでは改善が難しい濃いシミや、長年蓄積したシミには、医療機関での専門的な治療が有効な選択肢となります。アイシークリニック池袋院をはじめとした美容皮膚科や皮膚科では、シミの種類や状態に合わせたさまざまな治療法が提供されています。

レーザー治療は、シミ治療として最も広く知られている方法のひとつです。特定の波長の光をシミに照射し、メラニン色素に選択的にダメージを与えることで、シミを除去します。代表的なものにQスイッチNd:YAGレーザーやルビーレーザーなどがあり、老人性色素斑や雀卵斑に高い効果が期待できます。治療後は赤みやかさぶたが生じることがありますが、適切なアフターケアを行うことで回復していきます。

フォトフェイシャル(IPL治療)は、さまざまな波長の光(インテンス・パルスド・ライト)を照射する治療です。レーザーとは異なり、広い範囲のシミ・くすみ・赤みを一度に改善できるのが特徴で、比較的ダウンタイムが少ないため、日常生活への影響を最小限にしたい方に向いています。複数回の施術を重ねることで効果が高まっていきます。

ピコレーザーは、従来のナノ秒単位のレーザーよりもさらに短いピコ秒単位の照射を行う最新世代のレーザーです。色素粒子をより細かく破砕できるため、少ない回数で効果が得やすく、周囲の正常な組織へのダメージが少ないとされています。タトゥー除去にも使われていますが、シミ治療としても注目されています。

肝斑に対しては特別な注意が必要です。肝斑は一般的なレーザー治療によって悪化することがあるため、専門医による正確な診断が不可欠です。肝斑に対しては、内服薬(トラネキサム酸やビタミンC・Eの組み合わせ)が非常に有効であり、内服治療と外用薬の組み合わせが一般的なアプローチとなります。低出力のトーニングレーザーが肝斑に用いられることもありますが、治療法の選択は医師に委ねることが重要です。

ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布して古い角質を除去し、ターンオーバーを促進する治療法です。グリコール酸やサリチル酸などが使われ、表面的なシミの改善に加えて、肌のくすみ解消や毛穴の縮小にも効果があります。施術後は肌が一時的に敏感になるため、紫外線対策が特に重要になります。

医師処方の外用薬として、高濃度ハイドロキノンやレチノイン酸(トレチノイン)、コウジ酸などを含むクリームが処方されることがあります。これらは市販品と比べて高い有効成分濃度を持っており、医師の管理のもとで適切に使用することで、高い美白効果が期待できます。

美白点滴・内服薬は、体の内側からシミを改善するアプローチです。ビタミンCやグルタチオンを高濃度で点滴投与することで、全身のメラニン生成を抑制し、肌全体の色調を整える効果が期待されます。外用治療と組み合わせることで、より包括的なシミ対策が可能になります。

いずれの治療を選択する場合でも、事前に医師による十分な診察と説明を受けることが重要です。シミの種類を正確に見極め、その方の肌質や生活習慣、希望する仕上がりに合わせた治療計画を立てることが、満足のいく結果につながります。また、治療後のアフターケアや日焼け止めの徹底が、再発防止と長期的な効果維持のために欠かせません。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「最近の傾向として、「冬の間は気にならなかったのに、春になって急にシミが濃くなった」とご相談にいらっしゃる患者様が非常に多く、春先の紫外線量の急増がいかに肌へ大きな影響を与えるかを日々実感しています。当院では、シミの種類を正確に見極めたうえで治療法をご提案することを大切にしており、特に肝斑と老人性色素斑の鑑別は治療の成否を左右する重要なステップです。まずは自己判断でのケアに限界を感じる前に、お気軽にご相談いただくことが、より早く、より確実な改善への近道となります。」

📌 よくある質問

春になるとシミが増えやすいのはなぜですか?

春は紫外線量が冬の2〜3倍以上に急増するため、冬の間に対策を怠っていた肌が一気にダメージを受けやすくなります。また、花粉による肌への刺激や、新生活のストレス・睡眠不足によるターンオーバーの乱れも重なり、メラニンが過剰に生成・蓄積されやすい環境が整ってしまいます。

春の日焼け止めはどのくらいの強さを選べばよいですか?

春の日常使いであれば、SPF30〜50・PA+++〜++++程度のものが目安です。また、量が少ないと効果が大幅に低下するため、顔全体にパール粒大の量を2回重ね塗りするか、メーカー指定量を守ることが重要です。汗や皮脂で落ちるため、2〜3時間ごとの塗り直しも忘れずに行いましょう。

肝斑と普通のシミはどう違いますか?治療法も異なりますか?

肝斑は頬骨あたりに左右対称に現れる淡い茶色のシミで、ホルモンバランスや摩擦が主な原因とされます。通常のシミ(老人性色素斑など)に有効なレーザー治療を肝斑に行うと悪化する場合があるため、正確な鑑別が必要です。アイシークリニックでは医師がシミの種類を見極めたうえで、最適な治療法をご提案しています。

シミ対策に効果的なスキンケア成分を教えてください。

代表的な成分として、メラニン生成を抑制するビタミンC誘導体、肝斑に特に有効とされるトラネキサム酸、肌の色ムラ改善が期待できるナイアシンアミドなどが挙げられます。ターンオーバー促進にはレチノールも効果的ですが、刺激があるため夜用として低濃度から始め、翌朝は必ず日焼け止めを使用してください。

市販のケアでシミが改善しない場合、医療機関ではどんな治療が受けられますか?

医療機関では、シミの種類に応じてレーザー治療(Qスイッチレーザーやピコレーザー)、広範囲のシミに対応するフォトフェイシャル(IPL治療)、ターンオーバーを促すケミカルピーリング、高濃度ハイドロキノンやトレチノインの外用薬処方などが選択できます。アイシークリニックでは、患者様の肌状態やライフスタイルに合わせた治療プランをご提案しています。

🎯 まとめ

春はシミにとって最も注意が必要な季節のひとつです。急増する紫外線、花粉による肌刺激、環境変化によるストレスや生活リズムの乱れなど、複数の要因が重なることで、肌のメラニン生成が活性化しやすくなります。しかし、正しい知識を持ち、適切な対策を実践することで、シミの形成を大幅に抑えることが可能です。

日常できる対策の中で最も重要なのは、紫外線対策の徹底です。3月に入ったら日焼け止めの使用を習慣化し、日傘や帽子も積極的に活用しましょう。また、保湿によって肌バリアを整え、肌への摩擦や刺激を最小限に抑えることも大切です。さらに、ビタミンCを中心とした抗酸化成分を含む食事やスキンケアを取り入れることで、内側と外側の両方からシミに対抗することができます。

すでにシミが気になっている方や、市販品でのケアに限界を感じている方は、医療機関での専門的な治療を検討してみるとよいでしょう。シミの種類によって最適な治療法は異なるため、まずは医師による診断を受けることが大切です。アイシークリニック池袋院では、患者さん一人ひとりの肌状態やライフスタイルに合わせたシミ治療のご提案を行っています。

春のシミ対策は、今この季節から始めることに大きな意味があります。早め早めの予防と適切なケアを続けることで、透明感のある美しい肌を長く保つことができるでしょう。日々の小さな積み重ねが、年月を経た肌の差となって表れてきます。ぜひこの春から、シミ対策を本格的に取り入れてみてください。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – シミ(老人性色素斑・肝斑・炎症後色素沈着など)の種類・診断基準・治療ガイドラインに関する情報
  • 厚生労働省 – 美白成分(ハイドロキノン・トラネキサム酸・アルブチン等)を含む医薬部外品の承認成分および安全性に関する情報
  • PubMed – メラニン生成メカニズム・紫外線による色素沈着・肝斑治療(レーザー・内服薬)に関する国際的な医学研究論文

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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