引越し後の肌荒れはストレスが原因?対策と改善方法を解説

引越しをしたあとから、なんとなく肌の調子が悪くなったと感じたことはありませんか。ニキビが増えた、乾燥がひどくなった、赤みやかゆみが出てきた──こうした肌荒れは「気のせい」ではなく、引越しにともなう環境の変化やストレスが実際に肌へ影響を与えているケースがほとんどです。引越しは新生活への期待がある一方で、体と心には大きな負担をかけるイベントでもあります。このコラムでは、引越し後に肌荒れが起こりやすい理由を医学的な視点から整理したうえで、日常でできるセルフケアや受診のタイミングについてわかりやすく解説します。


目次

  1. 引越しが肌に与える影響とは
  2. ストレスと肌荒れの関係を理解する
  3. 環境変化が引き起こす肌トラブルの種類
  4. 水質・気候・生活リズムの変化が肌に与えるダメージ
  5. 引越し後の肌荒れを悪化させる生活習慣
  6. ストレス性肌荒れへのセルフケア対策
  7. 肌荒れが改善しないときの受診目安とクリニックでできること
  8. まとめ

この記事のポイント

引越し後の肌荒れは、ストレスによる自律神経の乱れ・ホルモン変化・免疫低下に加え、水質・気候・生活リズムの変化が重なって起こる。セルフケアで2〜4週間改善しない場合は皮膚科・美容クリニックへの受診が推奨される。

🎯 引越しが肌に与える影響とは

引越しは、生活のあらゆる側面を一度にリセットするイベントです。住む場所が変わるということは、単に家が変わるだけではありません。水道水の水質、気温や湿度、花粉・PM2.5などの大気環境、通勤ルートや食生活、近くのスーパーや飲食店のラインアップ、さらには人間関係にいたるまで、あらゆる「慣れ親しんだ環境」が同時に変化します。

人間の体はホメオスタシス(恒常性)と呼ばれる仕組みによって、環境の変化に対応しようとします。しかし変化の幅が大きすぎたり、短期間に重なりすぎたりすると、この適応機能が追いつかなくなります。その影響は免疫系・自律神経・ホルモンバランスを通じて全身にあらわれますが、特に目に見えやすい形で変化が出やすいのが「肌」です。皮膚は外部環境に直接さらされているうえ、内臓や神経系の状態も反映しやすい器官であるため、引越しのような複合的なストレス下では肌トラブルが起きやすくなります。

実際、皮膚科への相談事例でも「引越し後から肌の調子が乱れた」という訴えは珍しくありません。「新しい家に移ったことでアレルギーが出た」「乾燥が急にひどくなった」「大人になってからニキビが増えた」といったケースの背景には、引越しにともなう複数の要因が重なっていることがほとんどです。まずは、その要因の中でも特に大きな影響を持つ「ストレス」について詳しく見ていきましょう。

Q. 引越し後に肌荒れが起きやすい主な原因は何ですか?

引越し後の肌荒れは、ストレスによる自律神経の乱れ・コルチゾール過剰分泌・免疫機能の低下に加え、水質・気候・生活リズムの変化が複合的に絡み合って起こります。皮膚は内臓や神経系の状態を反映しやすい器官であるため、こうした複合的なストレス下では肌トラブルが出やすくなります。

📋 ストレスと肌荒れの関係を理解する

「ストレスで肌が荒れる」という話はよく耳にしますが、なぜそうなるのかを正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。ストレスと肌の関係は、主に以下の3つのルートを通じて説明されます。

🦠 自律神経の乱れ

ストレスを受けると、体は「交感神経優位」の状態になります。交感神経が優位になると、血管が収縮して皮膚への血流が減少します。血流が減ると、皮膚に届く酸素や栄養素の量が減り、肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れます。その結果、古い角質が適切に剥がれ落ちず、毛穴が詰まりやすくなったり、肌のバリア機能が低下したりします。

引越しの準備期間や引越し直後は特に交感神経が高ぶりやすい時期です。荷造り・業者との調整・役所への届け出・新居のセットアップと、やるべきことが山積みになるため、体は長期にわたってストレス応答の状態が続きます。この状態が慢性化すると、肌のバリア機能が低下し、外からの刺激を受けやすくなります。

👴 ホルモンバランスの変化

ストレスがかかると、副腎から「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールは過剰に分泌されると皮脂の分泌を促進し、毛穴の詰まりやニキビの原因になることがわかっています。また、コルチゾールは炎症を引き起こすサイトカインの産生にも影響するため、肌の赤みやかゆみが起きやすくなります。

特に20〜40代の女性の場合、引越しのストレスが女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)のバランスにも影響することがあります。ホルモンバランスが乱れると、生理周期が崩れるとともに月経前後の肌荒れが悪化するケースもあります。

🔸 免疫機能の低下

コルチゾールには免疫を抑制する作用もあります。引越しのストレスで免疫機能が低下すると、普段であれば問題にならない程度の刺激(花粉・ハウスダスト・食品など)にも過敏に反応するようになります。これがアトピー性皮膚炎の悪化や、接触性皮膚炎(かぶれ)の発症につながることがあります。

また、睡眠の質が低下することも見逃せません。引越し後はベッドや枕が変わったり、周囲の騒音環境が異なったりして、なかなか深く眠れないことがあります。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌の修復が行われますが、睡眠が浅いとこの修復プロセスが十分に機能しなくなります。

Q. 引越し後にニキビが増えるのはなぜですか?

引越しのストレスで副腎からコルチゾールが過剰分泌されると、皮脂の分泌が促進され、毛穴の詰まりやアクネ菌の増殖が起こりやすくなります。特にあごや口まわり・フェイスラインに出るニキビはストレス性の大人ニキビである場合が多く、生活習慣の見直しと丁寧なスキンケアが改善の基本となります。

💊 環境変化が引き起こす肌トラブルの種類

引越し後の肌荒れは、一口に「肌荒れ」といっても症状の種類はさまざまです。どのような症状が出やすいかを把握しておくと、原因を絞り込みやすくなります。

💧 ニキビ・吹き出物

ストレスによる皮脂分泌の増加、ターンオーバーの乱れ、免疫低下によるアクネ菌の増殖が重なって起こりやすい肌トラブルです。成人になってからのニキビ(いわゆる大人ニキビ)は、思春期のニキビとは発症の仕組みが少し異なり、ストレスや生活習慣の乱れが主因になっていることが多いとされています。引越し後にあごや口まわり、フェイスラインにニキビが増えた場合は、ストレス性の可能性が高いといえます。

✨ 乾燥・粉ふき・つっぱり感

バリア機能の低下により、肌の水分が蒸発しやすくなることで起こります。特に乾燥した地域へ引越した場合や、冬に引越しをした場合は、急激な湿度の変化に肌が対応しきれずに乾燥トラブルが起きやすくなります。また、引越し後の掃除や荷解きで大量の洗い物をすることで、手荒れが起きることもよくあります。

📌 赤み・かゆみ・湿疹

新居のハウスダストやカビ、旧居とは異なる建材・壁紙の素材、新しい家具から揮発する化学物質(ホルムアルデヒドなど)が原因となることがあります。これらは接触性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎として発症し、皮膚が赤くなったり、かゆみを伴う湿疹が出たりします。

▶️ アトピー性皮膚炎の悪化

もともとアトピー性皮膚炎の傾向がある方は、引越しのストレスや環境変化をきっかけに症状が悪化することがあります。免疫系が乱れると、アトピー性皮膚炎に関係するIgE抗体の産生が増加したり、皮膚の炎症が起こりやすい状態になったりします。引越し前は落ち着いていたのに、引越し後から急に皮膚炎がひどくなったという場合は、専門医への相談を検討しましょう。

🏥 水質・気候・生活リズムの変化が肌に与えるダメージ

ストレス以外にも、引越しにともなう物理的な環境の変化が肌に影響することがあります。特に影響が大きいのが水質、気候、そして生活リズムの3つです。

🔹 水質の変化

日本の水道水は基本的に安全ですが、地域によって水の硬度(カルシウムやマグネシウムの含有量)が異なります。関東地方の水は比較的硬度が高い傾向があり、関西や九州は軟水が多いとされています。硬水は洗顔時に石けんが泡立ちにくく、泡切れも悪いため、洗い残しが毛穴を詰まらせることがあります。また、硬水に含まれるミネラルが肌を刺激し、乾燥や赤みの原因になることもあります。

逆に、軟水地域から硬水地域へ移ったとき、または逆方向の引越しでも、肌が新しい水質に慣れるまでの間は肌荒れが起きやすいことがあります。「引越し前と同じスキンケアをしているのに肌の調子が悪い」という場合は、水質の変化を疑ってみることも重要です。

📍 気候・湿度の変化

都市部から山間部・海沿いの地域へ、あるいは温暖な地域から寒冷な地域へといった気候変化は、肌に直接的な影響を与えます。湿度が低い地域へ引越した場合は乾燥トラブルが増えやすく、反対に高温多湿の地域へ移った場合は皮脂の過剰分泌や汗疹(あせも)、カビ由来の肌トラブルが起きやすくなります。

また、花粉の種類や飛散量、PM2.5・黄砂の飛来量も地域によって異なります。これまで花粉症がなかった人でも、引越し先の環境では特定の花粉に感作(アレルギー反応を起こすようになること)してしまうケースもあります。

💫 生活リズムの変化

新しい職場や学校への通勤・通学ルートが変わることで、起床時間や食事のタイミングが変わることがあります。体内時計(サーカディアンリズム)が乱れると、ホルモン分泌のタイミングがずれ、肌のターンオーバーにも影響が出ます。肌のターンオーバーは夜間に活発になるため、就寝時間が不規則になると肌の再生サイクルが崩れやすくなります。

さらに、引越し後しばらくはコンビニやデリバリーに頼った食生活になりやすいという方も多いでしょう。栄養バランスが偏ることで、肌に必要なビタミン類(特にビタミンA・C・E・B群)が不足しがちになり、肌荒れが長引く原因になります。

Q. 水質の変化は肌荒れの原因になりますか?

地域によって水道水の硬度は異なり、硬水は石けんが泡立ちにくく洗い残しが毛穴を詰まらせたり、肌の乾燥や赤みを引き起こしたりすることがあります。引越し前と同じスキンケアをしているのに肌の調子が悪い場合は水質の変化が疑われ、洗顔用の軟水フィルターやミネラルウォーターの活用が有効です。

⚠️ 引越し後の肌荒れを悪化させる生活習慣

引越し後の慌ただしい時期に陥りやすい生活習慣が、肌荒れをさらに悪化させることがあります。心当たりがないか確認してみましょう。

🦠 スキンケアを手抜きしてしまう

引越しの片づけで疲れ果て、夜のスキンケアをサボってしまうことがあります。洗顔をせずに眠ったり、保湿をせずにそのまま就寝したりすることが続くと、肌のバリア機能が急激に低下します。また、荷物の中からスキンケア用品がすぐに取り出せずに、いつもと違う製品を使うことで肌が反応してしまうケースもあります。

👴 睡眠不足

先述のとおり、睡眠中は肌の修復が行われます。引越し後の興奮や不安、新居の音環境・光環境の変化によって寝つきが悪くなることは珍しくありません。慢性的な睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が減少し、肌のターンオーバーが乱れます。また、睡眠不足自体がストレスとなって、コルチゾールの分泌をさらに促進する悪循環も起きやすくなります。

🔸 飲酒・喫煙量の増加

引越し作業の疲れや新生活への不安を解消しようとして、飲酒量が増えたり、喫煙量が増えたりすることがあります。アルコールは利尿作用があるため体内の水分を奪い、肌の乾燥を引き起こします。また肝臓への負担が増すことで、解毒機能が低下し、肌にも影響が出ます。喫煙はビタミンCを大量に消費し、肌のコラーゲン合成を妨げるほか、血流悪化による肌色のくすみや乾燥の原因にもなります。

💧 引越しによる運動不足

新しい土地に慣れておらず、ジムや運動施設の場所がわからない、あるいは新生活の準備に追われて運動する時間がないという状況は珍しくありません。適度な運動は血行を促進し、自律神経を整える効果があります。引越しによって運動習慣が途絶えると、血行不良による肌のくすみや、自律神経の乱れによる肌荒れが起きやすくなります。

✨ マスクや帽子など身のまわりのものの変化

引越しの作業中は長時間マスクを着用することが多く、マスク内の高温多湿環境によって肌荒れが起きる「マスク荒れ」も見落とせません。また、荷解き作業でほこりを長時間吸い込んだり、皮膚にほこりが付着したりすることで、肌が刺激を受けることもあります。

🔍 ストレス性肌荒れへのセルフケア対策

引越し後の肌荒れを防ぐ・改善するためのセルフケアは、「肌に直接アプローチするケア」と「ストレスや生活習慣を整えるケア」の両面から考えることが大切です。

📌 スキンケアの基本を丁寧に続ける

引越しで疲れている時期こそ、スキンケアの基本である「洗顔・保湿」をしっかり行うことが大切です。洗顔はぬるま湯で優しく行い、刺激の少ない洗顔料を使いましょう。洗い過ぎは皮脂を必要以上に取り除き、バリア機能をさらに低下させます。洗顔後はすぐに化粧水と保湿クリームで水分と油分を補い、皮膚の乾燥を防ぐことが基本です。

引越し先の水質が変わった場合は、洗顔用の軟水フィルターを使ったり、ミネラルウォーターを洗顔に活用したりすることも有効です。また、肌荒れが起きているときは、新しいスキンケア製品を試すよりも、以前から使い慣れた製品を使い続けるほうが肌への負担は少なくなります。

▶️ 保湿成分を意識して選ぶ

引越し後の肌荒れには、バリア機能を修復する成分を含むスキンケア製品が効果的です。ヒアルロン酸やセラミド、グリセリンは水分を保持する能力が高く、乾燥による肌荒れに対して効果的です。また、ナイアシンアミド(ビタミンB3誘導体)は皮脂の調整や肌の炎症を抑える効果があるとされており、ニキビが出やすい肌にも対応しています。

🔹 睡眠の質を上げる工夫をする

新しい環境でも眠りやすい環境をつくることが肌の回復には欠かせません。遮光カーテンや耳栓を活用して光や音の刺激を減らす、就寝1〜2時間前はスマートフォンの使用を控える、就寝前にぬるめのお風呂に入って体温を一度上げてから下げることで眠りに入りやすくなります。アロマやハーブティー(カモミール・ラベンダーなど)をリラックスのルーティンに取り入れるのも効果的です。

📍 食生活を整える

肌の健康を維持するためにとりたい栄養素として、ビタミンC(コラーゲン合成を助ける)、ビタミンA・E(抗酸化作用)、ビタミンB群(ターンオーバーを助ける)、亜鉛(皮膚の再生を促す)などが挙げられます。引越し後も可能な限り野菜・果物・良質なたんぱく質(魚・豆腐・鶏むね肉など)をバランスよく摂ることを心がけましょう。手軽に続けるためにはマルチビタミンやミネラルサプリメントを活用することも一つの方法です。

また、腸内環境と肌の状態は密接に関係していることが最近の研究でわかっています。腸内細菌のバランスが崩れると肌荒れが起きやすくなることが示唆されており、引越しによる食生活の乱れや睡眠不足は腸内環境にも悪影響を与えます。ヨーグルト・味噌・納豆などの発酵食品を毎日の食事に取り入れることで、腸内環境の改善と肌の状態の安定化につながります。

💫 ストレスを意識的に発散する

ストレスの根本原因である「引越しにともなう生活の変化」は時間とともに落ち着いていきますが、その過程でストレスを適切に発散することが大切です。軽い有酸素運動(ウォーキング・ストレッチなど)は副交感神経を刺激して自律神経のバランスを整え、コルチゾールの過剰分泌を抑える効果があります。新しい街を散歩することは運動にもなり、新しい環境に慣れる機会にもなるためおすすめです。

また、腹式呼吸や瞑想などのリラクゼーション法も、自律神経のバランスを整えるうえで科学的に効果が認められています。1日5〜10分でもよいので、ゆっくりと呼吸に意識を向ける時間を作るようにしましょう。

🦠 新居の環境を整える

新居に入居したら、まず部屋の換気を十分に行い、建材から揮発する化学物質を排出することが大切です。ハウスダストや旧居からの引越しのほこりも丁寧に掃除しましょう。加湿器を導入して室内の湿度を40〜60%に保つことも、肌の乾燥を防ぐうえで効果的です。特に冬や乾燥した地域への引越しでは、加湿器は大きな助けになります。

Q. 引越し後の肌荒れはいつ受診すべきですか?

セルフケアを2〜4週間継続しても改善が見られない場合、またはニキビに膿が出る・強い痛みがある・かゆみで眠れない・湿疹が広範囲に広がるといった症状がある場合は皮膚科や美容クリニックへの受診が推奨されます。アイシークリニックでは肌質や生活背景を丁寧に確認したうえで、一人ひとりに合った治療をご提案しています。

📝 肌荒れが改善しないときの受診目安とクリニックでできること

セルフケアを2〜4週間続けても改善が見られない場合、あるいは以下のような状態が続く場合は、皮膚科やスキンケアに対応した美容クリニックを受診することを検討してください。

👴 受診を検討するサイン

まず、ニキビや吹き出物が悪化して膿が出ている・触ると強い痛みがある・広範囲に広がっているという場合は、自己判断でのケアでは対応が難しいため早めに受診することをおすすめします。また、赤みやかゆみがひどく、かき傷ができるほどかゆい場合、あるいは湿疹が体幹や手足にまで広がっている場合も受診の対象になります。

さらに、アトピー性皮膚炎の既往がある方が引越し後から症状が悪化した場合や、市販の保湿剤・ステロイド軟膏では改善しない場合も、専門家による評価が必要です。

🔸 皮膚科・クリニックで行われる治療

医療機関では、患者の肌の状態に合わせたさまざまな治療が提供されています。ニキビに対しては、抗菌薬の外用・内服、過酸化ベンゾイルやアダパレンなどの外用薬が処方されることがあります。乾燥・湿疹・アトピーに対しては、症状の程度に応じてヒルドイドなどの保湿剤、ステロイド外用薬、またはタクロリムスなどの免疫調節薬が処方されます。

美容クリニックでは、保険診療では対応しにくい「ニキビ跡のケア」「肌のくすみや色むら」「毛穴の開き」などに対して、ケミカルピーリング・光治療(IPL)・レーザートーニングなどの施術が選択肢として挙げられます。また、内側からのアプローチとして、ビタミンC点滴やビタミン内服薬などを取り入れることで、肌のターンオーバーを整えながら肌荒れを改善する方法もあります。

アイシークリニック池袋院では、肌の状態を丁寧に診察したうえで、一人ひとりの肌質や生活背景に合った治療・スキンケアのアドバイスを行っています。引越し後の肌荒れで悩んでいる方は、セルフケアだけで抱え込まず、専門家に相談することも選択肢として考えてみてください。

💧 受診前に準備しておくと役立つこと

クリニックを受診する際は、以下の点をまとめておくとスムーズに診察が進みます。まず、引越し前後でどのように肌の状態が変わったかを具体的に把握しておきましょう。次に、現在使用しているスキンケア製品の名前、食生活・睡眠・ストレスの状況、アレルギーの既往歴、これまでに使って効果があった・なかった薬や製品などを整理しておくと、医師が適切な治療を選択する際の参考になります。

また、症状の写真を撮っておくことも有効です。肌の状態は受診のタイミングによって変化することがあるため、症状がひどかったときの写真を医師に見せることで、より正確な診断につながります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、引越しを機に肌荒れを訴えてご来院される患者様は決して少なくなく、ストレスによる自律神経の乱れや水質・気候といった環境の変化が複合的に絡み合っているケースがほとんどです。「引越し後から急に肌の調子が悪くなった」とお感じの方は、決してご自身の肌が弱いのではなく、それだけ体が新しい環境に一生懸命適応しようとしているサインと捉えていただければと思います。セルフケアを続けても2〜4週間ほど改善が見られない場合や、かゆみや湿疹がひどくなってきた場合は、早めにご相談いただくことで、お一人おひとりの肌質や生活背景に合わせた適切なケアをご提案できますので、どうぞお気軽にお越しください。

💡 よくある質問

引越し後に肌荒れが起きるのはなぜですか?

引越しにともなうストレスが自律神経・ホルモンバランス・免疫機能に影響を与えるためです。交感神経が優位になると皮膚への血流が減り、バリア機能が低下します。さらに水質・気候・生活リズムの変化も重なることで、乾燥・ニキビ・湿疹などさまざまな肌トラブルが起きやすくなります。

引越し後のニキビはストレスが原因ですか?

可能性は高いといえます。ストレスによって分泌されるコルチゾールが皮脂分泌を促進し、毛穴の詰まりやアクネ菌の増殖を引き起こします。特にあごや口まわり・フェイスラインに出るニキビはストレス性の大人ニキビである場合が多く、生活習慣の見直しと丁寧なスキンケアが改善の基本となります。

引越し後の肌荒れにどんなセルフケアが効果的ですか?

「洗顔・保湿」の基本スキンケアを丁寧に継続することが最優先です。加えて、十分な睡眠の確保、ビタミン類・発酵食品を含むバランスの良い食事、ウォーキングなどの適度な運動、室内の加湿(湿度40〜60%)なども有効です。引越し前から使い慣れたスキンケア製品を継続して使うことも肌への負担を減らすポイントです。

水質の変化も肌荒れの原因になりますか?

なります。地域によって水道水の硬度が異なり、硬水は石けんの泡立ちが悪く洗い残しが毛穴を詰まらせたり、肌を乾燥・赤みの原因になることがあります。「以前と同じスキンケアをしているのに肌の調子が悪い」という場合は水質の変化も疑われます。洗顔用の軟水フィルターやミネラルウォーターの活用が有効です。

引越し後の肌荒れでクリニックを受診する目安はありますか?

セルフケアを2〜4週間継続しても改善が見られない場合や、ニキビに膿が出る・強い痛みがある、かゆみで眠れない、湿疹が広範囲に広がるといった症状がある場合は受診をおすすめします。アイシークリニックでは肌質や生活背景を丁寧に確認したうえで、一人ひとりに合った治療・スキンケアのご提案を行っています。

✨ まとめ

引越し後の肌荒れは、ストレスによる自律神経の乱れ・ホルモンバランスの変化・免疫機能の低下という体内の変化と、水質・気候・生活リズムという外部環境の変化が複合的に絡み合って起こります。「新しい家に来てから急に肌の調子が悪くなった」と感じる方は、その背景に引越しという大きなライフイベントが影響していることをまず理解することが大切です。

セルフケアの基本は、スキンケアの継続・睡眠の確保・食生活の改善・適度な運動によるストレス発散と新居の環境整備です。これらを組み合わせながら、焦らず地道に続けることが肌の回復につながります。ただし、2〜4週間経過しても改善が見られない場合や、症状が悪化・広がる場合は、自己判断での対処には限界があります。早めに皮膚科や美容クリニックへ相談することで、適切な治療を受けながら肌の回復を早めることができます。

引越しはゴールではなく、新しい生活の始まりです。肌の状態が安定してこそ、新しい環境での日々をより快適に過ごすことができます。肌荒れのサインを見逃さず、体と肌のケアを丁寧に行いながら、新生活に慣れていきましょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)・アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎などの診断基準や治療ガイドラインの参照。ストレスによる肌荒れのメカニズムや皮膚疾患の種類・対応方法に関する医学的根拠として活用。
  • 厚生労働省 – 睡眠と健康に関する公式情報。睡眠不足がホルモン分泌・肌のターンオーバーに与える影響や、睡眠環境の整え方に関する根拠として参照。
  • PubMed – ストレス(コルチゾール)と皮脂分泌・バリア機能低下・ニキビ発症の関係、腸内環境と肌状態の関連性など、記事内で言及している医学的メカニズムに関する査読済み学術論文の根拠として活用。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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