ウイルス性イボを放置するとどうなる?自然治癒の可能性と治療が必要なケース

💬 「小さいし、そのうち治るかな…」と放置していたら、気づいたらイボが増えていたという経験はありませんか?

実は、ウイルス性イボを放置するのはとても危険です。
この記事を読めば、放置した場合に何が起きるのか・いつ病院に行くべきかがたった数分でわかります。

⚠️ 読まずに放置を続けると…
🔸 イボがどんどん増殖・拡大するリスクがあります
🔸 家族や恋人など周りの人にうつしてしまう可能性があります
🔸 悪化してからの治療は、時間もお金も何倍もかかります


目次

  1. ウイルス性イボとは何か
  2. ウイルス性イボの種類と特徴
  3. ウイルス性イボを放置するとどうなるのか
  4. ウイルス性イボが自然に治ることはあるのか
  5. 放置してはいけないケースとは
  6. ウイルス性イボの主な治療法
  7. 日常生活での注意点と感染予防
  8. まとめ

📌 この記事のポイント

ウイルス性イボ(HPV感染症)は自然治癒することもあるが、放置するとイボの増殖・拡大や他者への感染リスクがある。免疫低下・急増・出血・性器周囲のイボは早期受診が必要で、液体窒素凍結療法などの専門的治療が有効。

💡 ウイルス性イボとは何か

ウイルス性イボとは、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)が皮膚や粘膜に感染することによって生じる良性の腫瘤(しこり・盛り上がり)です。HPVは非常に多くの型が存在しており、現在100種類以上が確認されています。そのうちのいくつかの型が皮膚に感染すると、いわゆる「イボ」を引き起こします。

HPVは、皮膚の小さな傷や切り傷から侵入します。公共のプールや銭湯、スポーツジムのシャワールームなど、素足で歩く場所での接触感染が代表的な感染経路です。また、イボを触った手で別の部位を触ることによる自家接種(自己感染)も起こりやすく、知らないうちにイボの数が増えてしまうことがあります

ウイルス性イボは子どもに多い疾患として知られていますが、大人でも免疫力が低下している場合や、皮膚に傷が多い職業の方などに見られることがあります。アトピー性皮膚炎や免疫抑制剤を使用している方は特に感染しやすいとされています

見た目は「ただの皮膚の変化」に見えても、その内部にはウイルスが存在しており、適切な対応が必要な疾患です。医療機関を受診せずに放置してしまうケースが多いですが、状態によっては治療が不可欠なこともあります。

Q. ウイルス性イボとは何が原因で生じる疾患ですか?

ウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から侵入して感染することで生じる良性の腫瘤です。HPVには100種類以上の型が確認されており、公共のプールや銭湯などでの接触感染が主な感染経路とされています。

📌 ウイルス性イボの種類と特徴

ウイルス性イボにはいくつかの種類があり、発生する部位や見た目、原因となるHPVの型によって分類されます。それぞれの特徴を理解しておくことが、適切な対処につながります。

✅ 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

最も一般的なウイルス性イボで、手の指や手の甲、足の裏などによく見られます。表面がざらざらしており、硬くて白っぽい色をしているのが特徴です。複数個まとまって発生することもあり、大きさは数ミリから1センチ程度とさまざまです。原因となるHPVは主に2型、4型などです。子どもに非常に多く見られますが、大人にも発症します。

📝 足底疣贅(そくていゆうぜい)

足の裏(足底)に発生するイボです。体重がかかることで皮膚の内側に向かって成長するため、表面からはほとんど盛り上がって見えないことが多く、タコ(胼胝)やウオノメ(鶏眼)と間違えられることがよくあります。歩行時に痛みを感じることがあり、黒い点(毛細血管の出血点)が見えるのが特徴のひとつです。足の裏は体重がかかるため、他の部位のイボより治療が難しいとされています。

🔸 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

顔や手の甲、腕などに多く見られる、やや扁平(平たい)な形のイボです。色は肌色から淡褐色で、表面はなめらかなことが多く、一見するとイボと気づきにくい形状です。原因となるHPVは主に3型、10型などです。複数個が密集して発生する傾向があり、かゆみを伴うことがあります。ひっかくと傷に沿って広がる「ケブネル現象」が起こりやすいことでも知られています

⚡ 伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)/水イボ

厳密にはHPVではなく伝染性軟属腫ウイルス(MCV)による感染症ですが、一般的に「水イボ」と呼ばれる疾患です。子どもに多く、光沢のある小さな丘疹(きゅうしん)が特徴で、中央に小さなへそ状のくぼみがあります。プールでのタオルや浮き輪の共有などで感染が広がることが多く、アトピー性皮膚炎の子どもに特に多い傾向があります

🌟 尖圭コンジローマ

性行為によって感染するHPV(主に6型、11型)が原因で、性器や肛門周囲に発生するイボです。カリフラワー状や鶏のとさか状の形をしており、性感染症として扱われます。他のイボとは感染経路や発生部位が異なるため、特別な注意が必要です。

Q. ウイルス性イボを放置するとどんなリスクがありますか?

ウイルス性イボを放置すると、主に3つのリスクがあります。①イボを触った手で他部位に触れる「自家接種」によってイボが増殖する、②個々のイボが大きく成長して治療が困難になる、③家族など周囲の人へ感染が広がる、です。足裏のイボは歩行痛にもつながります。

✨ ウイルス性イボを放置するとどうなるのか

ウイルス性イボを放置した場合に起こりうる問題について、具体的に見ていきましょう。「小さいから大丈夫」と思いがちですが、放置することにはさまざまなリスクが伴います。

💬 イボの数が増える(自家接種)

ウイルス性イボを放置するうちに起こりやすいのが、イボの増殖です。HPVが存在するイボを触った手で他の部位を触れると、ウイルスが移動し新しいイボができることがあります。これを自家接種(じかせっしゅ)と呼びます。例えば、手のイボを爪でひっかく習慣があると、爪でひっかいた部位にもイボが広がることがあります。

最初は1〜2個だったイボが、気づいたときには10個以上に増えていたというケースも珍しくありません。イボの数が多いほど治療に時間がかかるため、早期に対処することが重要です。

✅ イボが大きくなる

放置した期間が長いほど、個々のイボが大きく成長することがあります。最初は数ミリの小さなイボでも、時間が経つにつれて1センチ以上の大きさになることがあります。イボが大きくなるほど、治療に必要な回数や期間が増えてしまうため、早めの治療が望まれます

📝 他の人にうつす可能性がある

ウイルス性イボは感染性があるため、放置することで家族や周囲の人に感染が広がるリスクがあります。特に、同じタオルやスリッパを共用している場合、浴室を共有している場合などは注意が必要です。子どもがいる家庭では、子どもへの感染リスクも考慮する必要があります。

🔸 足裏のイボは歩行に支障をきたすことがある

足の裏(足底)にできるイボは、体重がかかることで内側に向かって成長し、神経を圧迫することがあります。そのため、歩くたびに強い痛みを感じるようになることがあります。放置するほど深く成長してしまい、日常生活に支障が出る場合もあります

⚡ 見た目の変化が続く

顔や手など目立つ部位にイボができた場合、放置することで見た目の変化が長期間続くことになります。特に顔のイボは精神的なストレスにつながることもあり、早期に適切な治療を受けることが生活の質の向上にも関わります

🌟 免疫が低下している場合は悪化しやすい

通常、健康な方であれば免疫システムがある程度HPVの増殖を抑制しています。しかし、免疫抑制剤を使用している方、HIV感染症の方、抗がん剤治療中の方などは免疫機能が低下しており、イボが急速に増殖・拡大するリスクが高くなります。このような方が放置することは特に危険です。

🔍 ウイルス性イボが自然に治ることはあるのか

ウイルス性イボが「自然に治ることがある」というのは事実です。しかし、すべてのイボが自然に治るわけではなく、その条件にはいくつかの要因が関係しています。

💬 自然治癒の仕組み

ウイルス性イボが自然に消える場合、それは体の免疫システムがHPVを認識して排除したことによります。HPVは感染すると皮膚の基底細胞に潜伏し、免疫から逃れようとしますが、時間が経つにつれて免疫系がウイルスを認識し、細胞性免疫によってウイルスを駆除することがあります。

✅ 自然治癒率と時間

研究によると、治療をしなかった場合のウイルス性イボの自然消退率は、1年で約30〜50%、2年で約60〜70%程度とされています。特に子どもは免疫応答が活発であるため、成人に比べて自然に治りやすい傾向があります。一方で、イボが自然消退するまでに数年かかることもあり、その間にイボが増えたり広がったりするリスクがあります

📝 自然治癒を期待しにくいケース

以下のような場合には、自然治癒を期待しにくいとされています。

免疫機能が低下している方(免疫抑制剤の使用、HIV感染症など)は、体がウイルスを排除する力が弱いため、自然消退は難しい状況です。次に、イボができている期間が長い方も自然治癒しにくい傾向があります。長期間存在するイボほど、免疫からの回避機能が強化されている可能性があります。また、イボの数が多い場合や大きい場合も同様です。さらに、足底のイボは体重がかかり続けることで内側への成長が促進されるため、自然消退しにくいとされています

🔸 「様子を見る」という選択肢について

子どものウイルス性イボ(特に水イボ)については、免疫機能が発達するにつれて自然に治ることが多いため、「積極的に治療せずに様子を見る」という方針をとる場合があります。これは医師の判断のもとで行うものであり、自己判断で放置するとはやや異なります。自然消退を待つ場合でも、定期的に皮膚科を受診して状態を確認し、感染拡大を防ぐための適切なケアを行うことが重要です

Q. ウイルス性イボが自然に治る可能性はどのくらいありますか?

ウイルス性イボは免疫システムがHPVを排除することで自然消退する場合があります。研究では治療なしで1年後に約30〜50%、2年後に約60〜70%が自然消退するとされています。ただし消退までの間にイボが増殖・拡大するリスクもあるため、気になる場合は皮膚科への相談が推奨されます。

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💪 放置してはいけないケースとは

ウイルス性イボには「様子を見る」という選択肢もありますが、以下のような状況では早めに医療機関を受診することが強く推奨されます。

⚡ イボの数が急増している場合

短期間のうちにイボの数が急に増えている場合は、ウイルスが活発に増殖しているサインかもしれません。このような場合は放置せずに皮膚科を受診し、適切な治療を開始することが重要です。放置すればするほど治療に時間がかかります。

🌟 痛みや出血、かゆみが強い場合

イボが痛い、出血する、強いかゆみがあるなどの症状がある場合は、二次感染(細菌感染)を起こしている可能性や、他の皮膚疾患が合併している可能性があります。特に足底のイボで歩行に支障が出ている場合は、早期治療が生活の質の改善につながります。

💬 免疫機能が低下している場合

前述のとおり、免疫抑制剤を使用中の方、HIV感染症の方、抗がん剤治療中の方などは免疫機能が低下しており、イボが急速に悪化するリスクがあります。このような方はウイルス性イボを自己判断で放置するのは危険であり、必ず医師に相談が必要です

✅ イボの形や色が変化した場合

通常のウイルス性イボとは異なり、形が不規則に変化している、色が黒くなった、急速に大きくなっているなどの変化が見られる場合は、他の皮膚疾患(脂漏性角化症、ほくろ、まれに皮膚がんなど)との鑑別が必要です。自己判断は危険であり、必ず皮膚科専門医に診てもらうことが重要です。

📝 顔や目立つ部位にできた場合

顔、頸部、手の甲など人目につきやすい場所にできたイボは、放置することで精神的ストレスにつながることがあります。また、顔のイボは皮膚が薄く繊細なため、自己処理をすると傷跡が残るリスクがあります。早めに医療機関を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。

🔸 性器・肛門周囲のイボ(尖圭コンジローマ)の場合

性器や肛門周囲のイボは、自然消退することがまれであり、性感染症として扱われます。パートナーへの感染リスクもあるため、発見次第できるだけ早く医療機関(皮膚科、泌尿器科、婦人科など)を受診することが必要です。放置することは周囲への感染拡大につながります。

⚡ 子どもが就学前後の水イボの場合

水イボは自然治癒することが多い疾患ですが、幼稚園・保育園・学校でプール活動がある場合は、感染拡大を防ぐためにも治療が推奨されることがあります。施設によってはプール参加の条件として治療を求められる場合もあるため、医療機関に相談することをおすすめします。

🎯 ウイルス性イボの主な治療法

ウイルス性イボに対しては、さまざまな治療法があります。イボの種類、発生部位、大きさ、患者さんの状態などを考慮して、最適な治療法が選択されます。

🌟 液体窒素による凍結療法

最も広く行われている標準的な治療法です。マイナス196度という超低温の液体窒素を綿棒やスプレーなどでイボに直接当て、イボの組織を凍らせて壊死(えし)させます。治療後は水ぶくれができ、数日後に患部がかさぶたになって剥がれ落ちます。

1回の治療でイボが完全になくなることは少なく、通常は2週間ごとに複数回の治療が必要です。治療中はピリピリとした痛みを感じることが多く、特に足底のイボでは強い痛みを伴うこともあります。保険診療で受けられるため、費用面でのハードルが低い治療法です

💬 サリチル酸による薬物療法

サリチル酸は皮膚の角質を溶かす作用を持つ薬剤で、イボの角質をゆっくりと削り取っていきます。市販のイボ用貼り薬にも含まれている成分ですが、医療機関で処方される高濃度のサリチル酸製剤はより効果的です。凍結療法と併用して行われることも多く、より高い効果が期待できます。

自宅でも毎日処置を続ける必要があるため、継続的なセルフケアが求められます。痛みが少ないため、子どもへの使用に適している場合もあります

✅ モノクロロ酢酸(MCA)による治療

モノクロロ酢酸はイボの組織を化学的に破壊する薬剤です。液体窒素よりも深部まで作用するとされており、特に足底のイボに対して使用されることがあります。処置後は白く変化し、次第に組織が剥離していきます。こちらも複数回の治療が必要です。

📝 ヨクイニン(漢方薬)による内服治療

ヨクイニンはハトムギの種皮を除いた種子から作られた漢方薬で、イボや肌荒れに効果があるとされています。免疫機能を整えることでHPVに対する抵抗力を高める効果が期待されます。凍結療法などの外用治療と並行して内服することで、相乗効果が得られるとされています。保険診療で処方可能であり、痛みを伴わない治療法として子どもにも使いやすい選択肢です

🔸 グルタルアルデヒド・フォルマリン治療

グルタルアルデヒドやフォルマリンはウイルスを不活化する効果を持つ薬剤で、特に足底のイボに対して使用されることがあります。イボの部位に塗布・浸透させることでウイルスを直接攻撃します。ただし、皮膚への刺激が強いため、使用には注意が必要です

⚡ 炭酸ガスレーザー・電気焼灼

炭酸ガスレーザーや電気メスを使ってイボを焼き切る方法です。即効性があり、一度の処置で除去できることが多いですが、治療後の傷跡が残るリスクがあること、局所麻酔が必要なこと、保険外診療となる場合があることなどのデメリットもあります。他の治療法で改善しない難治性のイボや、大きいイボに対して選択されることが多い方法です。

🌟 水イボ(伝染性軟属腫)の治療

水イボに対しては、専用のピンセット(トラコーマ鑚子)を使ってイボの内容物(白い芯)を取り出す摘除術が行われます。処置前に麻酔テープ(リドカイン含有テープ)を貼って痛みを軽減することが一般的です。また、液体窒素による凍結療法や、サリチル酸、ヨクイニンの内服が選択されることもあります。

💬 治療期間について

ウイルス性イボの治療は、短期間で終わることはあまりなく、通常は数週間から数ヶ月、場合によっては1年以上かかることもあります。治療期間は、イボの種類、大きさ、数、発生部位、患者さんの免疫状態などによって大きく異なります。根気よく治療を続けることが重要であり、途中で治療をやめてしまうと再発・悪化につながる可能性があります

Q. ウイルス性イボの標準的な治療法は何ですか?

ウイルス性イボの最も一般的な治療法は、マイナス196度の液体窒素でイボ組織を凍結壊死させる「凍結療法」です。通常2週間ごとに複数回の通院が必要で、保険診療で受けられます。他にもサリチル酸外用薬、漢方薬のヨクイニン内服、炭酸ガスレーザーなどが症状に応じて選択されます。

💡 日常生活での注意点と感染予防

ウイルス性イボの治療中や予防のために、日常生活でできることがいくつかあります。正しいケアと予防策を実践することが、治療効果を高め、感染の拡大を防ぐことにつながります。

✅ イボを触ったり、ひっかいたりしない

イボを素手で触ることは、自家接種(自己感染)の原因になります。無意識にイボをいじったり、ひっかいたりする習慣がある方は特に注意が必要です。イボの部位を触った後は必ず手を洗うようにしましょう。また、剃毛の際にイボを傷つけると感染が広がることがあるため、イボのある部位の剃毛は慎重に行う必要があります

📝 タオルやスリッパを共用しない

ウイルス性イボは接触感染するため、家族間でのタオル、スリッパ、爪切りなどの共用は避けることが大切です。特にイボが足の裏にある場合は、素足で歩いた床からも感染が広がる可能性があります。浴室のマットなども個別に使用することが望ましいです。

🔸 公共施設での素足歩きを避ける

プール、銭湯、ジムのシャワールーム、スパなどの公共施設は、HPVに感染したリスクがある場所です。これらの施設を利用する際は、サンダルや専用のシューズを着用して素足で歩かないようにすることが予防につながります。すでにイボがある方は、他の人への感染拡大を防ぐためにも同様の配慮が必要です。

⚡ 皮膚を清潔に保ち、傷を作らない

HPVは皮膚の傷口から侵入するため、皮膚を常に清潔に保ち、小さな傷を作らないことが感染予防の基本です。乾燥による皮膚の亀裂もウイルスの侵入口になり得るため、適切な保湿ケアも重要です。また、手荒れがある方は保護クリームなどで手のケアをすることをおすすめします。

🌟 免疫力を高める生活習慣

体の免疫機能を高めることは、HPVへの抵抗力を高めることにもつながります。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、過度なストレスの回避などを心がけましょう。疲れているときや体調が悪いときはウイルスへの抵抗力が下がるため、感染しやすい状況を避けることも大切です。

💬 治療中の注意点

凍結療法などの治療を受けている期間中は、治療部位の水ぶくれやかさぶたを無理にはがさないようにすることが大切です。また、治療部位への刺激を避け、清潔を保つようにしましょう。医師から処置に関する指示がある場合は、指示に従って自宅でのケアを続けることが治療効果に影響します

✅ 自己処理は行わない

市販のイボ取り薬や、ハサミ・カッターでのイボの自己切除は推奨されません。自己処理をすることで傷跡が残ったり、出血・感染が起こったりするリスクがあります。また、イボの根部(ウイルスが存在する基底部)まで処理できないため、再発することがほとんどです。必ず皮膚科専門医のもとで適切な治療を受けることをおすすめします。

📝 定期的な受診の重要性

ウイルス性イボは治療を開始してもすぐには消えないことが多く、根気強く通院を続けることが必要です。「少し良くなったから」と自己判断で通院をやめてしまうと、残存したウイルスから再びイボが増殖することがあります。医師の指示のもとで定期的に受診し、治療の経過を確認しながら適切な治療を継続しましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「小さいから様子を見ていた」とおっしゃる患者様が受診された際には、すでにイボが複数箇所に広がっているケースが少なくありません。ウイルス性イボは自然治癒の可能性がある一方で、放置によって増殖・拡大するリスクも十分にあるため、気になった段階で早めにご相談いただくことが、結果的に治療期間の短縮にもつながります。最近の傾向として、免疫機能が低下している方やアトピー性皮膚炎をお持ちの方でイボが急速に増えるケースも見受けられますので、「どうせ治らないから」とあきらめず、ぜひ専門医にご相談ください。」

📌 よくある質問

ウイルス性イボは放置しても自然に治りますか?

自然に治ることはありますが、確実ではありません。研究では1年で約30〜50%、2年で約60〜70%のイボが自然消退するとされています。ただし、その間にイボが増えたり大きくなったりするリスクがあるため、気になる場合は早めに皮膚科へ相談することをおすすめします。

イボを放置するとどのようなリスクがありますか?

主に3つのリスクがあります。①自家接種によってイボの数が増える、②個々のイボが大きく成長して治療が難しくなる、③家族など周囲の人に感染が広がる、です。特に足裏のイボは歩行時の痛みにつながることもあるため、早めの対処が重要です。

イボの治療はどのくらいの期間がかかりますか?

イボの種類・大きさ・数・発生部位・免疫状態などによって異なりますが、数週間から数ヶ月、場合によっては1年以上かかることもあります。最も一般的な液体窒素による凍結療法では、通常2週間ごとに複数回の通院が必要です。途中で治療をやめると再発・悪化につながる場合があります。

市販薬や自己処理でイボを取ることはできますか?

自己処理はおすすめできません。ハサミやカッターによる切除は出血・感染・傷跡のリスクがあり、市販薬ではイボの根部(ウイルスが存在する基底部)まで対処できないため、再発するケースがほとんどです。アイシークリニックでは、専門医が症状に合わせた適切な治療法をご提案しています。

どのような場合は早めに受診すべきですか?

以下の場合は早めの受診を強くおすすめします。①短期間でイボが急増している、②痛み・出血・強いかゆみがある、③免疫機能が低下している(免疫抑制剤使用中など)、④イボの形や色が変化した、⑤性器・肛門周囲にイボがある、の5つが主なサインです。自己判断は危険なため、気になった段階でご相談ください。

✨ まとめ

ウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる皮膚疾患です。自然に治ることもありますが、放置することでイボが増えたり、大きくなったり、他の人に感染が広がったりするリスクがあります。

特に、免疫機能が低下している場合、イボの数が急激に増えている場合、痛みや出血などの症状がある場合、性器・肛門周囲のイボの場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。また、見た目の変化が気になる場合や、他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合も、自己判断は危険であり専門医への相談が必要です。

治療法としては、液体窒素による凍結療法が最もポピュラーであり、サリチル酸外用薬やヨクイニン内服、レーザー治療などさまざまな方法があります。治療には時間がかかることが多いですが、根気強く続けることが完治への近道です。

日常生活では、イボに触れた後の手洗い、タオルや備品の共用を避ける、公共施設での素足歩きを控えるなどの予防策を実践することが感染拡大の防止につながります。「このくらいなら大丈夫」と自己判断せず、気になる症状があれば早めにアイシークリニック池袋院にご相談ください。皮膚の専門医が適切な診断と治療法をご提案します。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ウイルス性イボ(尋常性疣贅・足底疣贅・扁平疣贅など)の種類・診断・治療法(液体窒素凍結療法・サリチル酸・ヨクイニンなど)に関する学会公式の解説
  • 国立感染症研究所 – ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染経路・疫学・免疫応答・自然治癒率などウイルス学的背景に関する公式情報
  • CDC(米国疾病予防管理センター) – HPVの感染経路・予防策・尖圭コンジローマを含むHPV関連疾患の国際的な標準的知見および感染予防に関する情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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