
「塗り直しが面倒」「メイクの上から日焼け止めを重ねたくない」「飲むだけでUVケアができるなら試してみたい」──そんな理由から、飲む日焼け止めへの関心が年々高まっています。ドラッグストアやネット通販でも目にする機会が増えましたが、「皮膚科でもらえるのか」「医薬品と市販品はどう違うのか」「本当に効果があるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、飲む日焼け止めの基本的な仕組みから成分・種類・効果・注意点まで、医療的な視点をふまえながら詳しく解説します。
目次
- 飲む日焼け止めとは何か
- 飲む日焼け止めは皮膚科でもらえるのか
- 市販品と処方品・クリニック取り扱い品の違い
- 飲む日焼け止めの主な成分と作用メカニズム
- 飲む日焼け止めの効果と限界
- 塗るタイプの日焼け止めとの併用が大切な理由
- 飲む日焼け止めを使う際の注意点・副作用
- こんな人に特におすすめ
- 皮膚科・美容クリニックを受診するメリット
- まとめ
この記事のポイント
飲む日焼け止めは内側から紫外線ダメージを軽減するサプリメントで、日本では保険処方の対象外だが美容クリニックで入手可能。効果はSPF3〜5程度と低く、外用日焼け止めとの併用が必須。アイシークリニックでは肌状態に応じた紫外線対策を提案している。
🎯 飲む日焼け止めとは何か
飲む日焼け止めとは、口から摂取することで体の内側から紫外線ダメージを軽減することを目的としたサプリメントや医薬品の総称です。英語圏では「oral sun protection」や「ingestible sunscreen」とも呼ばれており、欧米を中心に研究・開発が進んできた比較的新しいアプローチのUVケアです。
一般的な日焼け止めクリームやローションは、肌の表面に塗布して紫外線を物理的・化学的に遮断する「外部防御」の仕組みです。一方、飲む日焼け止めは体の内側から抗酸化作用や抗炎症作用を発揮し、紫外線によって生じる活性酸素の害を和らげたり、メラニン生成を抑制したりすることで日焼けのダメージを軽減します。
重要なのは、飲む日焼け止めは「日光を遮断する」ものではないという点です。紫外線そのものを体にあたらないようにする効果はなく、あくまでもダメージを受けたあとの修復や炎症の抑制、酸化ストレスの軽減を助けるものと理解するのが正確です。このため、「飲めば塗らなくてもいい」という認識は誤りであり、塗るタイプの日焼け止めとの組み合わせが基本とされています。
近年では、皮膚科学の研究が進み、特定の成分については紫外線による皮膚ダメージを有意に軽減するというエビデンスも蓄積されてきています。そのため、美容クリニックや一部の皮膚科でも取り扱いが増えており、紫外線対策の新たな選択肢として注目されています。
Q. 飲む日焼け止めは皮膚科で処方してもらえますか?
日本では「飲む日焼け止め」として保険適用された医薬品は現時点で存在しないため、通常の皮膚科での処方は一般的ではありません。ただし、アイシークリニックのような自由診療を行う美容クリニックでは、医師が品質・安全性を確認した製品を取り扱っており、カウンセリングを通じて入手・使用することが可能です。
📋 飲む日焼け止めは皮膚科でもらえるのか
「飲む日焼け止めを皮膚科でもらえますか?」という質問は非常によく寄せられます。結論から言うと、皮膚科や美容クリニックで入手できる可能性はありますが、いくつかの条件や前提を理解しておく必要があります。
まず、日本においては「飲む日焼け止め」として承認された医療用医薬品は現時点では存在しません。つまり、保険診療の枠組みで「飲む日焼け止めを処方してもらう」という形は一般的には成立しません。ただし、一部の美容皮膚科クリニックや美容クリニックでは、自由診療の枠組みのなかで飲む日焼け止め効果が期待できるサプリメントや医薬品成分を含む製品を取り扱っており、医師の指導のもとで購入・使用できるケースがあります。
また、「ポリポジウム・ロイコトモス(Polypodium leucotomos)エキス」などの植物由来成分を含む製品は、欧米では医薬品または機能性食品として扱われているものもありますが、日本ではサプリメントとして流通しているものがほとんどです。クリニックで購入できるものは、品質管理が厳しく、成分の純度や配合量が明確である場合が多く、市販品よりも信頼性が高いといえます。
美容クリニックではカウンセリングを通じて、肌の状態や生活習慣に合わせた製品を提案してもらえる点もメリットのひとつです。自分に合った製品を選ぶうえで、専門家の意見を聞くことには大きな意味があります。アイシークリニック池袋院でも、患者さんの肌の悩みや生活スタイルに応じた紫外線対策についてご相談いただけます。
💊 市販品と処方品・クリニック取り扱い品の違い
飲む日焼け止めは、大きく「市販品(ドラッグストアやネット通販で購入できるもの)」と「クリニックで取り扱っているもの」に分けられます。それぞれの特徴を理解することが、適切な選択につながります。
市販品の最大のメリットは手軽さです。処方箋なしで購入でき、価格帯も幅広いため、気軽に試しやすいのが特徴です。ただし、市販品にはいくつかの注意点もあります。成分の含有量や配合比率が製品によって大きく異なること、エビデンスの質にばらつきがあること、そして品質管理の基準が医薬品と比べて緩やかである場合があることが挙げられます。
一方、クリニックで取り扱っている飲む日焼け止め関連の製品は、医師や薬剤師が成分や品質を確認したうえで選定していることが多く、信頼性の高さが期待できます。また、カウンセリングを通じて自分の肌状態や紫外線ダメージのリスクを評価してもらったうえで使用を開始できるため、より適切な活用が可能です。
さらに、クリニックで使われることが多いのが「ヘリオケア(Heliocare)」シリーズです。ヘリオケアはポリポジウム・ロイコトモスエキスを主成分とするカプセル製品で、スペインのカンタブリア・ファルマという製薬会社が製造しています。複数の臨床試験においてその有効性が示されており、美容クリニックでよく取り扱われる代表的な製品のひとつです。欧米では医薬品に近い扱いをされている国もあり、エビデンスの蓄積という点では市販の一般的なサプリメントよりも優位性があります。
なお、海外から個人輸入した製品については、品質や安全性の保証が困難であるため、医師への相談なしに使用することはリスクがあります。購入先や成分表示の確認を慎重に行うことが重要です。
Q. 飲む日焼け止めの効果はどのくらいですか?
飲む日焼け止めの光防護効果はSPF3〜5程度とされており、SPF30〜50の外用日焼け止めと比べると大幅に低い数値です。紫外線を直接遮断するのではなく、紫外線が引き起こす活性酸素・炎症・メラニン生成といった体内の連鎖反応を内側から抑える補助的なケアとして位置づけるのが正確な理解です。
🏥 飲む日焼け止めの主な成分と作用メカニズム
飲む日焼け止めに含まれる成分はさまざまですが、代表的なものとその作用についてわかりやすく解説します。
ポリポジウム・ロイコトモス(PLE)エキスは、中米・南米に自生するシダ植物から抽出された成分で、飲む日焼け止めの分野で最も多くの研究が行われている成分のひとつです。紫外線によって生じる活性酸素を除去する抗酸化作用が強く、免疫系への悪影響を抑制することで日焼け後の炎症やシミ・そばかすの発生を防ぎます。また、紫外線誘発性の皮膚がんに関連する遺伝子変異に対する保護効果も動物実験レベルで報告されています。
ニコチンアミド(ナイアシンアミド)はビタミンB3の一種で、紫外線照射後に生じるDNA損傷の修復を助ける作用があるとされています。また、紫外線による免疫抑制を軽減する効果も研究されており、皮膚がんリスクの高い方向けの補助的なケアとして注目されています。
ルテイン・ゼアキサンチンはカロテノイドの一種で、目の黄斑部を守ることで知られていますが、皮膚においても抗酸化作用を発揮し、UVAダメージによる酸化ストレスを軽減する効果があるとされています。
リコペンはトマトなどに含まれるカロテノイドで、強い抗酸化力を持ちます。紫外線によって誘発される脂質過酸化を抑制し、日焼けによる皮膚の老化(光老化)を遅らせる可能性があるとされています。
ビタミンC・ビタミンEは古くから知られる抗酸化ビタミンで、紫外線ダメージに対する補助的なサポートとして配合されることが多いです。単独での効果は限定的ですが、ほかの成分と組み合わせることでより高い効果が期待できるとされています。
フェーンブロック(Fernblock)はポリポジウム・ロイコトモスエキスの商標名であり、前述のPLEと同じ成分を指します。製品によって呼び名が異なることがありますが、基本的に同じ原料です。
これらの成分は、「日光を遮る」のではなく「紫外線が引き起こす生体内の連鎖反応(酸化ストレス・炎症・免疫応答)を抑える」という内側からのアプローチが特徴です。このメカニズムの理解が、飲む日焼け止めの正しい使い方につながります。
⚠️ 飲む日焼け止めの効果と限界
飲む日焼け止めに対する期待は高まっていますが、効果と限界の両面をバランスよく理解することが重要です。
まず効果について整理します。複数の臨床試験において、ポリポジウム・ロイコトモスエキスを含む製品を摂取した場合、紫外線による最小紅斑量(MED:皮膚が赤くなる最小の紫外線量)が有意に上昇したことが報告されています。これは、同じ量の紫外線を浴びても日焼けしにくくなったことを意味し、一定の光防護効果が認められているといえます。
また、光線過敏症や多形性日光疹といった紫外線に関連する皮膚疾患を持つ患者さんでの有効性を示す研究も存在します。さらに、シミや色素沈着の改善・予防、光老化(シワ・たるみなど日光による老化)の抑制においても、補助的な効果が期待されています。
一方で、限界についても正直に理解しておく必要があります。最も重要なのは、飲む日焼け止めのSPF値は非常に低いという事実です。一般的に、ポリポジウム・ロイコトモスエキスによる日焼け防止効果はSPF3〜5程度と評価されており、外用の日焼け止めのSPF30〜50と比べると大幅に低い数値です。つまり、飲む日焼け止めだけで強い紫外線から肌を守ることは不可能です。
加えて、個人差が大きいことも限界のひとつです。肌質や体質によって吸収率や効果の出方が異なるため、すべての人に同じ効果が期待できるわけではありません。飲み始めてすぐに効果を実感する人もいれば、しばらく続けても変化がわかりにくいという人もいます。
また、「飲む日焼け止め」という名称から誤解されやすいのですが、日本の薬機法(旧薬事法)では、食品や化粧品が「日焼けを防ぐ」という効能を標榜することは原則として認められていません。このため、日本国内で販売されているサプリメントの多くは「健康維持」や「抗酸化」といった表現にとどまっており、「日焼けを防ぐ」と明記できる製品は医薬品として承認を受けたものに限られます。消費者として成分や表示内容をしっかり確認することが求められます。
Q. 飲む日焼け止めの主な成分と働きは何ですか?
代表的成分は、シダ植物由来の「ポリポジウム・ロイコトモスエキス(PLE)」で、強い抗酸化・抗炎症作用により紫外線ダメージを軽減します。そのほか、DNA損傷修復を助けるニコチンアミド(ビタミンB3)、酸化ストレスを抑えるルテインやリコペン、補助的に働くビタミンC・Eなどが配合されることが多いです。
🔍 塗るタイプの日焼け止めとの併用が大切な理由
前述のように、飲む日焼け止めは外用の日焼け止めの代替にはなりません。それでは、なぜ飲む日焼け止めを使う価値があるのでしょうか。それは、「内と外からのダブルケア」という考え方にあります。
塗るタイプの日焼け止めは、肌の表面で紫外線を遮断するという非常に直接的な防御効果を持ちます。SPF値やPA値が高いほど、より多くの紫外線をブロックできます。しかし、現実的には日焼け止めを塗り忘れる部位があったり、汗や水で落ちたりすることがあります。また、目の周りや頭皮など塗りにくい部位もあります。こうした「塗るタイプの弱点」を補う役割を、飲む日焼け止めが果たせる可能性があります。
また、紫外線が肌に到達した場合、その後に起こる生体内の反応(活性酸素の発生、炎症性サイトカインの放出、メラニン合成の促進など)を抑えることが肌へのダメージを最小限にするうえで重要です。飲む日焼け止めの成分は、この「紫外線が当たった後」のプロセスに作用することで、日焼けの症状やシミ・くすみの発生を抑えます。
つまり、塗るタイプの日焼け止めは「紫外線を受ける前の防御」、飲む日焼け止めは「紫外線を受けた後のダメージ軽減」という異なるフェーズに作用するため、両方を組み合わせることでより総合的なUVケアが実現します。
具体的な使い方のイメージとしては、外出する日は外用日焼け止め(SPF30以上、PA++以上)をしっかり塗布・塗り直しを行い、飲む日焼け止めは毎日のルーティンサプリメントとして摂取するというスタイルが理想的です。日差しの強い季節や旅行・アウトドアなど日照が多い日は、外用日焼け止めの使用をより徹底することが優先されます。
📝 飲む日焼け止めを使う際の注意点・副作用
飲む日焼け止めは比較的安全性が高いとされていますが、いくつかの注意点と副作用については事前に把握しておくことが大切です。
まず、アレルギーの問題があります。植物由来成分(特にシダ植物由来のポリポジウム・ロイコトモスエキスなど)に対してアレルギー反応を示す場合があります。初めて使用する際は少量から試し、皮膚の発疹やかゆみ、消化器症状などが現れた場合は使用を中止して医師に相談することが必要です。
胃腸への影響も考慮が必要です。一部の成分は消化器系に負担をかける可能性があり、胃もたれや吐き気、下痢などの症状が現れることがあります。食後に服用することで症状が軽減される場合があります。
妊娠中・授乳中の方は、使用前に必ず医師に相談してください。植物エキスやサプリメントの安全性について、妊娠中・授乳中のデータは十分でない場合が多く、慎重な対応が求められます。
また、飲む日焼け止めには光感作性(光によって過敏反応が誘発される性質)が強い成分が含まれていることは少ないですが、ソラレン(プソラレン)などの成分は逆に光感受性を高める可能性があるため、成分確認が必要です。
薬との相互作用についても注意が必要です。抗凝固薬(ワルファリンなど)や特定の抗生物質、免疫抑制剤などを服用中の場合は、サプリメントとの相互作用が生じる可能性があるため、必ず担当医に確認してください。
過剰摂取は避けてください。「多く飲めばより効果が高まる」と考えるのは誤りで、ビタミン類や植物エキスも過剰摂取によって副作用が現れることがあります。製品に記載された用量・用法を守ることが基本です。
最後に、「飲む日焼け止めを飲んでいるから安心」という過信が最大のリスクといえます。これにより外用日焼け止めの使用を怠ったり、長時間日差しに当たったりすることは、肌へのダメージを大きく増大させる原因になります。飲む日焼け止めはあくまでも補助的なケアであるという認識を常に持ち続けることが重要です。
Q. 飲む日焼け止めを使う際の注意点は何ですか?
植物由来成分へのアレルギー反応や、胃もたれ・吐き気などの消化器症状が現れる場合があります。妊娠中・授乳中の方やワルファリン等の薬を服用中の方は必ず医師に相談が必要です。また、「飲んでいるから塗らなくてよい」という過信が最大のリスクであり、外用日焼け止めとの併用は必須です。
💡 こんな人に特におすすめ
飲む日焼け止めがとりわけ役立つ可能性が高いのはどのような方でしょうか。いくつかのケースを挙げてみます。
日焼け止めを塗り忘れることが多い方や、塗り直しが困難な状況で長時間過ごすことが多い方には、内側からの補助的なケアを加えることで、少しでもダメージを軽減できる可能性があります。たとえばスポーツをしている方やアウトドアが好きな方、仕事上常に屋外にいる方などが該当します。
敏感肌や肌荒れしやすい方で、外用日焼け止めによる肌荒れに悩んでいる方にも、飲む日焼け止めは選択肢のひとつになり得ます。塗布することに限界がある場合でも、内側からのサポートは可能です。ただし、外用品を完全にやめるのではなく、肌に合う低刺激の外用品と組み合わせることが望ましいです。
光線過敏症や多形性日光疹など、紫外線に対して過敏に反応する疾患を持つ方にも、医師の指導のもとで飲む日焼け止め成分が使用されることがあります。ただしこの場合は必ず皮膚科医への相談が先決です。
シミ・肝斑・そばかすなどの色素沈着を予防・改善したい方にも、飲む日焼け止めの抗酸化・抗炎症作用はプラスに働く可能性があります。ただし、すでに形成されたシミへの改善効果はほかのアプローチ(レーザー治療、美白成分の外用など)と組み合わせることが現実的です。
光老化(日光による皮膚の老化)が気になるアンチエイジング志向の方にとって、飲む日焼け止めは紫外線ダメージによるコラーゲン破壊を内側から抑制するという観点で、スキンケアルーティンに加える価値があるといえます。
旅行前・夏前などにまとめて対策を取りたい方にも、摂取開始から効果が安定するまでに数週間かかる場合があるため、シーズン前から継続的に飲み始めることが推奨されています。
✨ 皮膚科・美容クリニックを受診するメリット

飲む日焼け止めに関心を持ったとき、市販品をそのまま購入するのではなく、一度皮膚科や美容クリニックで相談することにはいくつかの大きなメリットがあります。
まず、自分の肌の状態を専門家に評価してもらえる点です。肌のタイプ(乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌)や紫外線ダメージの蓄積状況、シミ・色素沈着の状態などをプロの目で確認してもらうことで、より適切な製品選択とケア計画が立てられます。
次に、信頼性の高い製品を手に入れられる点です。クリニックで取り扱う製品は、医師が成分・品質・安全性を確認したうえで選定されているものが多く、ネット上の情報だけでは判断しにくい品質面での安心感があります。
飲む日焼け止めだけでなく、包括的な紫外線対策・美肌ケアの提案が受けられる点も大きなメリットです。レーザー治療、美白点滴、外用薬(ハイドロキノン・トレチノイン)などの医療的なアプローチと組み合わせることで、より効果的なスキンケアが実現します。
また、既往症や服薬中の薬との相互作用を確認してもらえる点も、医療機関を利用することの安全上の利点です。自己判断での服用に不安がある方は、特にクリニックでの相談をおすすめします。
アイシークリニック池袋院では、肌の悩みや紫外線ダメージに関するご相談を承っており、一人ひとりの肌状態に応じた総合的な紫外線対策のご提案をしています。「飲む日焼け止めが自分に向いているのか」「市販品と何が違うのか」といった素朴な疑問から、シミ・肝斑・光老化といった具体的な肌の悩みまで、お気軽にご相談ください。
初めての方でもカウンセリングから丁寧に対応しており、無理に治療を勧めるのではなく、患者さんご自身が納得したうえで最適なケアを選択できるようサポートすることを大切にしています。紫外線対策は一朝一夕にはいかないからこそ、早めにプロのアドバイスを受けることが長期的な肌の健康につながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、「飲む日焼け止めだけで紫外線対策は十分ですか?」とご相談いただく患者様が増えており、正しい理解を持って活用していただくことの大切さを日々実感しています。飲む日焼け止めは外用日焼け止めの代替にはなりませんが、塗り忘れやすい部位のカバーや、紫外線を受けた後の炎症・酸化ストレスの軽減という観点では、外用品と組み合わせることで総合的なUVケアの質を高められる有用な選択肢です。当院では、お一人おひとりの肌の状態や生活スタイルを丁寧に確認したうえで、飲む日焼け止めを含めた最適な紫外線対策をご提案していますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
現時点では、日本で「飲む日焼け止め」として承認された保険適用の医薬品は存在しないため、通常の皮膚科での処方は一般的ではありません。ただし、自由診療を行う美容クリニックでは、医師の指導のもとで品質の高い関連製品を取り扱っているケースがあります。アイシークリニックでもご相談いただけます。
十分ではありません。飲む日焼け止めの光防護効果はSPF3〜5程度と非常に低く、外用日焼け止めのSPF30〜50と比べると大幅に劣ります。あくまで外用日焼け止めの補助として活用するものであり、塗るタイプとの併用が必須です。「飲めば塗らなくていい」という認識は誤りです。
代表的な成分は「ポリポジウム・ロイコトモス(PLE)エキス」で、シダ植物由来の抗酸化・抗炎症作用を持つ成分です。そのほか、ニコチンアミド(ビタミンB3)、ルテイン・ゼアキサンチン、リコペン、ビタミンC・Eなどが配合されることが多く、紫外線による酸化ストレスや炎症を内側から軽減する作用が期待されています。
比較的安全性は高いとされていますが、植物由来成分へのアレルギー反応や、胃もたれ・吐き気などの消化器症状が現れる場合があります。また、妊娠中・授乳中の方や、ワルファリンなどの薬を服用中の方は必ず医師に相談してください。過剰摂取も副作用の原因となるため、用法・用量を必ず守ることが重要です。
市販品は手軽に購入できる反面、成分の含有量や品質管理の基準にばらつきがある場合があります。一方、アイシークリニックなどの医療機関で取り扱う製品は、医師が成分・品質・安全性を確認したうえで選定されており信頼性が高く、カウンセリングを通じて自分の肌状態に合った製品を提案してもらえる点も大きなメリットです。
🎯 まとめ
飲む日焼け止めは、体の内側から紫外線ダメージを軽減するという新しいアプローチのUVケアとして、近年大きな注目を集めています。皮膚科や美容クリニックでもらえるかという疑問については、日本国内で保険適用の医薬品として処方される形は現時点では一般的ではありませんが、自由診療の美容クリニックなどで品質の高い製品を取り扱っているケースがあり、医師の指導のもとで使用することが可能です。
代表的な成分であるポリポジウム・ロイコトモスエキスには、抗酸化・抗炎症作用を通じた光防護効果の科学的エビデンスが蓄積されており、特定の状況では補助的な紫外線対策として価値があります。ただし、その効果は外用日焼け止めをはるかに下回るものであり、飲む日焼け止め単独で紫外線から肌を十分に守ることはできません。塗るタイプの日焼け止めとの組み合わせが不可欠です。
飲む日焼け止めを検討する際は、市販品を自己判断で選ぶのではなく、まず皮膚科や美容クリニックに相談することをおすすめします。自分の肌状態に合った製品を選び、正しい使い方で継続することで、内と外からのトータルなUVケアが実現します。紫外線対策は日々の積み重ねが大切です。できるところから、専門家のサポートを活用しながら始めてみましょう。
📚 関連記事
- 紫外線ダメージから肌を修復する方法|正しいケアと治療法を解説
- 春にシミが増える原因とは?紫外線だけじゃない理由を徹底解説
- 池袋でシミにレーザー治療|種類・効果・費用・クリニックの選び方を解説
- 敏感肌で皮膚科に相談すべき症状と受診のタイミングを解説
- バリア機能低下が引き起こす肌荒れの原因と改善策を徹底解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 日本皮膚科学会による光線過敏症・紫外線関連皮膚疾患の診療ガイドラインおよび紫外線防御に関する医学的見解の参照
- 厚生労働省 – 薬機法(医薬品医療機器等法)におけるサプリメント・健康食品と医薬品の区分に関する規制・承認制度の参照
- PubMed – ポリポジウム・ロイコトモスエキスの経口摂取による光防護効果・最小紅斑量(MED)上昇・抗酸化作用に関する臨床試験・研究論文の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務