日焼け止めでシミ予防はできる?正しい選び方と使い方を徹底解説

💬 「毎日日焼け止めを塗っているのに、シミが増えてきた…」
そのお悩み、塗り方・選び方が間違っているだけかもしれません。

この記事を読めば、日焼け止めの正しい使い方・シミを本気で防ぐ方法がまるごとわかります。
読まないまま今日も「なんとなく塗るだけ」を続けると、シミはじわじわ増え続けます。


目次

  1. 📌 シミはなぜできるのか?紫外線との深い関係
  2. 📌 日焼け止めがシミ予防に効果的な理由
  3. 📌 SPFとPAの違い・意味を正しく理解しよう
  4. 📌 シーン別・日焼け止めの選び方
  5. 📌 日焼け止めの正しい塗り方と量
  6. 📌 塗り直しが重要な理由とタイミング
  7. 📌 日焼け止め以外に組み合わせたいシミ予防習慣
  8. 📌 すでにできてしまったシミへのアプローチ
  9. 📌 まとめ

💡 この記事のポイント

日焼け止めはシミ予防に有効だが、顔全体に乳液タイプで1円玉大2個分を2〜3時間ごとに塗り直す正しい使用法が不可欠。SPF・PAはシーン別に選び、日傘や美白ケアと組み合わせることで効果が高まる。既存のシミには医療機関での種類別診断と治療が有効。

💡 シミはなぜできるのか?紫外線との深い関係

シミの多くは、紫外線によるダメージが蓄積されることで生じます。そのメカニズムを理解することが、シミ予防の第一歩です。

皮膚に紫外線が当たると、肌はそれを有害なものとして認識し、防御反応を起こします。この防御反応の中心的な役割を担っているのがメラノサイト(色素細胞)で、メラニン色素を生成することで紫外線のダメージから皮膚の奥にあるDNAや細胞を守ろうとします。

本来、生成されたメラニンは肌のターンオーバー(新陳代謝)によって徐々に排出され、肌は元の色に戻ります。しかし、紫外線を繰り返し浴びることでメラニンの生成量が増加したり、加齢やホルモンバランスの乱れなどでターンオーバーが遅くなったりすると、メラニンが肌の中に蓄積してシミとして現れてしまいます。

シミにはいくつかの種類がありますが、日本人に最も多いのは「老人性色素斑(日光性色素斑)」と呼ばれるタイプです。これはまさに紫外線の長年にわたる蓄積が原因で生じるもので、20代後半から30代にかけて現れ始めることが多く、年齢を重ねるにつれて増えていきます。

また、肌が受けた紫外線のダメージは、シミだけでなく、しわ、たるみ、毛穴の開きなどさまざまな肌トラブルの原因にもなります。これらをまとめて「光老化」と呼び、皮膚科学の分野では老化の大きな要因として知られています。実際に、紫外線を長期間避けた部位(二の腕の内側など)と、日常的に紫外線を浴びている部位(顔や手の甲など)を比べてみると、その差が明らかなことが多いです。

つまり、シミを予防するためには、日常的に紫外線のダメージを受けないようにすることが非常に重要です。そして、その最も手軽で効果的な手段が「日焼け止め」の使用です。

Q. シミができるメカニズムを教えてください

紫外線が肌に当たるとメラノサイトがメラニン色素を生成し、肌を守ろうとします。通常はターンオーバーで排出されますが、紫外線の繰り返しによるメラニン過剰生成や、加齢・ホルモン乱れによるターンオーバーの低下が重なると、メラニンが蓄積してシミとして現れます。

📌 日焼け止めがシミ予防に効果的な理由

日焼け止めは、紫外線が肌に到達する前に遮断・吸収することで、メラニンの過剰生成を抑え、シミの形成を防ぐ働きをします。

紫外線には主に「UVA」と「UVB」の2種類があります。UVBは波長が短く、肌の表皮に作用して日焼け(サンバーン)を引き起こします。一方、UVAは波長が長く、雲や窓ガラスを透過して肌の奥深くまで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊して肌老化を促進します。また、UVAはメラニン生成にも関与しており、シミを悪化させる一因となっています。

日焼け止めはこれらUVAとUVBの両方をカットすることで、肌へのダメージを総合的に防ぎます。毎日継続して使用することで、紫外線ダメージの蓄積そのものを減らせるため、長期的なシミ予防につながります

また、日焼け止めはすでに薄くなりかけているシミの悪化を防ぐ効果もあります。美白化粧品や医療機関での治療でシミを薄くしても、紫外線対策を怠れば再び濃くなってしまいます。つまり、日焼け止めはシミの予防だけでなく、シミ治療の効果を維持する上でも欠かせないアイテムなのです。

さらに近年の研究では、日焼け止めを毎日使用することで、光老化の進行が目に見えて抑制されることが示されています。オーストラリアで行われた大規模な研究では、日焼け止めを毎日使うグループは、不定期使用グループと比べて皮膚の老化が有意に抑制されたことが報告されています。このことからも、日焼け止めが単なる「焼けたくない人のためのもの」ではなく、肌の健康を守るための基本ケアであることがわかります。

✨ SPFとPAの違い・意味を正しく理解しよう

日焼け止めを選ぶ際に必ず目にする「SPF」と「PA」という表示。それぞれの意味と、自分のライフスタイルに合った選び方を理解しておきましょう。

✅ SPFとは

SPF(Sun Protection Factor)は、UVBを防ぐ効果の指標です。数値が高いほど、UVBを防ぐ効果が高いことを意味します。

SPFの数値は、「何もつけていない状態と比べて、何倍の時間、日焼け(紅斑)を遅らせることができるか」を示しています。たとえばSPF30であれば、何も塗っていない状態に比べて、日焼けするまでの時間を30倍に延ばせるという意味です

日本で市販されている日焼け止めのSPF値は最高50+まで表示されています。SPF50以上は効果の差異が小さいため、50+という表示にまとめられています。

📝 PAとは

PA(Protection Grade of UVA)は、UVAを防ぐ効果の指標です。「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の4段階で表され、「+」の数が多いほどUVA防止効果が高いことを示します。

シミ予防の観点では、UVAへの対策も非常に重要です。UVAは皮膚の奥まで到達し、真皮層でのダメージやメラニン生成に関わるため、PAの値にも注意して選ぶようにしましょう

🔸 どのくらいの数値を選べばいいの?

一般的な目安としては、以下のように考えると選びやすいです。

室内で過ごす日や日常的な外出が少ない場合は、SPF15〜30・PA++程度で十分とされています。ただし、窓越しのUVAは室内にも届くため、終日室内にいる場合でも最低限の対策は必要です。

通勤・通学など日常的な外出がある場合は、SPF30〜50・PA+++以上が推奨されます。晴れた日の街歩き程度であれば、この範囲で十分対応できます。

海・山・スポーツなど長時間屋外にいる場面では、SPF50+・PA++++の最高値のものを選ぶのが安心です。また、汗や水に強い「ウォータープルーフ」タイプを選ぶと、効果が持続しやすくなります。

SPFやPAの数値が高ければ高いほど肌への負担が増す傾向があります。日常使いに最高値を使い続けると、肌が乾燥したり、かえってトラブルの原因になることもあります。シーンに合わせて使い分けることが、肌にも環境にも優しいアプローチといえるでしょう。

Q. 日焼け止めの正しい塗布量はどれくらいですか

日焼け止めのSPF・PA効果は、皮膚1平方センチメートルあたり2mgの塗布量で試験されています。顔全体への目安は乳液タイプで1円玉大2個分(約2ml)、クリームタイプはパール2〜3個分です。量が不足すると表示値を大きく下回るため、適切な量を守ることが重要です。

🔍 シーン別・日焼け止めの選び方

日焼け止めにはさまざまなテクスチャーや機能があります。ライフスタイルや肌質、使用シーンに合わせて上手に使い分けることが、シミ予防の継続につながります。

⚡ 乾燥肌の方向け

乾燥肌の方には、保湿成分が配合されたクリームタイプやミルクタイプの日焼け止めが向いています。肌に密着しやすく、紫外線防止効果を保ちながら潤いもキープできます。化粧水や乳液と一緒に使えるタイプも多く、スキンケアの延長として取り入れやすいのが特徴です。

🌟 脂性肌・混合肌の方向け

皮脂が多い方には、さらっとした使い心地のジェルタイプやローションタイプが使いやすいでしょう。テカリを抑えるための成分(パウダーなど)が配合されているものもあり、メイクの下地としても使いやすいです。油分が少ないため、べたつきが気になる季節にも快適に使えます。

💬 敏感肌・アトピー肌の方向け

敏感肌の方には、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の日焼け止めがおすすめです。紫外線吸収剤は化学反応によって紫外線を吸収するため、肌への刺激になることがあります。一方、紫外線散乱剤(酸化チタンや酸化亜鉛など)を使ったノンケミカルタイプは、肌表面で紫外線を反射・散乱させるため、比較的刺激が少ないとされています。無添加・低刺激を謳っているものや、皮膚科医テスト済みのものを選ぶと安心です。

✅ 日常使いのメイク前向け

メイクの前に使う日焼け止めは、化粧下地と兼用できるタイプが便利です。肌をなめらかに整えながらUVケアができるので、忙しい朝でもスムーズにケアができます。ただし、下地兼用タイプはSPFやPAの数値が低めのものもあるため、外出が多い日はしっかりした日焼け止めを別途使うのがベターです

📝 スポーツ・アウトドア向け

汗や水で流れにくいウォータープルーフタイプを選びましょう。SPF50+・PA++++で、スポーツや海水浴などの強い日差しにも対応できる高い防御力を持つものが安心です。ただし、ウォータープルーフタイプはクレンジングが必要なものも多いため、落とし方にも注意が必要です

予約バナー

💪 日焼け止めの正しい塗り方と量

日焼け止めは正しい量と方法で使わなければ、表示通りの効果が発揮されません。意外と知られていないポイントを確認しておきましょう。

🔸 塗る量は「多め」が基本

日焼け止めの効果は、塗布量によって大きく左右されます。SPFやPAの数値は、一定の量(皮膚面積1平方センチメートルあたり2mg)を塗った条件で試験されています。しかし、実際に多くの人が使っている量はその半分以下であることが多く、その場合の防御効果は表示値をかなり下回ってしまいます。

顔全体への塗布量の目安としては、乳液タイプであれば1円玉大2個分(約2ml)、クリームタイプであればパール2〜3個分が適量とされています。量が足りないと感じる方は多いかもしれませんが、シミ予防効果をしっかり出すためにも適切な量を守ることが大切です。

⚡ 塗り方のポイント

日焼け止めは顔全体に均一に伸ばすことが重要です。こすりつけるように塗ると、均一に広がらずムラができてしまいます。額、鼻、両頬、あご先など顔の数箇所に小分けにしてのせてから、指の腹や手のひらで優しく伸ばしていくと均一に仕上がります

特に見落としがちなのが、鼻の周り・耳・首・髪の生え際などのパーツです。これらの部位にシミができやすいのに、日焼け止めを塗り忘れることが多いので意識的に塗るようにしましょう。

また、スキンケアの最後のステップ(乳液や美容液の後)として日焼け止めを塗ることが一般的です。ただし、塗ってから外出するまで少し時間を置くと、肌に馴染んでより安定した効果が期待できます。

🌟 手の甲や首・デコルテも忘れずに

シミは顔だけでなく、手の甲や首・デコルテにもできやすい部位です。これらの部位は顔と同様に紫外線にさらされることが多いにもかかわらず、日焼け止めのケアが省かれがちです。外出前には顔だけでなく露出している部位全体に塗る習慣をつけましょう。

Q. 日焼け止め以外でできるシミ予防習慣は何ですか

UVカット加工の日傘や帽子で物理的に紫外線を遮断することが効果的です。また、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白有効成分配合化粧品の使用、ビタミンC・Eを含む食事によるインナーケア、良質な睡眠でターンオーバーを整えることも、シミ予防に有効な習慣として推奨されます。

🎯 塗り直しが重要な理由とタイミング

朝一度日焼け止めを塗るだけで一日中効果が続くと思っている方も多いですが、実際には塗り直しが非常に重要です。

💬 なぜ塗り直しが必要なのか

日焼け止めは時間が経つにつれて、汗や皮脂、摩擦(手で触れる、マスクなどの接触)によって落ちてしまいます。また、紫外線吸収剤を使ったタイプの日焼け止めは、紫外線を吸収するプロセスで成分自体が分解されるため、時間とともに効果が低下します。

一般的には2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されています。特に夏場や屋外で活動する日は、より頻繁な塗り直しが必要です。

✅ メイクの上からでも塗り直せる?

「メイクをしているから塗り直せない」という声をよく聞きますが、近年はメイクの上からでも使えるUVスプレーやUVパウダーが多数販売されています。これらを活用することで、メイク崩れを防ぎながら日焼け止め効果を補充することができます。

ただし、スプレーやパウダータイプはクリームやミルクタイプに比べると塗布量が少なくなりやすく、顔全体に均一に行き渡りにくいという難点もあります。あくまで補助的なものとして捉え、可能であればティッシュオフしてから塗り直すなどの工夫をするとより効果的です。

📝 曇りの日や雨の日も油断しない

紫外線は晴れた日だけでなく、曇りの日でも相当量が地表に届いています。薄い雲であれば紫外線の約80〜90%が通過するといわれています。また、雨の日でも紫外線量はゼロではありません。「今日は曇りだから日焼け止めはいいや」という習慣が、じわじわとシミをつくる原因になってしまいます。

季節についても同様で、春や秋、冬でも紫外線は存在します。特に紫外線量が少ない冬の間に対策を怠ると、春から夏にかけての強い紫外線に肌が無防備な状態でさらされてしまいます。年間を通じた日焼け止めの使用が、長期的なシミ予防には不可欠です

💡 日焼け止め以外に組み合わせたいシミ予防習慣

日焼け止めは確かにシミ予防の要ですが、それだけに頼るのではなく、ほかの紫外線対策や生活習慣と組み合わせることでより高い予防効果が期待できます。

🔸 日傘・帽子・サングラスの活用

日傘は顔全体への紫外線をかなり遮断できる非常に有効な手段です。UVカット加工が施された日傘や帽子を使用することで、顔や首への紫外線量を大幅に減らすことができます。サングラスは目の周りへの紫外線ダメージを防ぐとともに、目に入る紫外線がメラニン生成を促すという一部の研究報告があることからも、目元のシミ予防に有用といわれています。

特に外出が多い方やアウトドア活動が好きな方は、日焼け止めだけでなくこうした物理的な紫外線対策を積極的に取り入れると良いでしょう

⚡ 美白有効成分配合の化粧品を活用する

日焼け止めと合わせて、美白有効成分が配合されたスキンケアアイテムを取り入れることも効果的です。美白有効成分には、メラニンの生成を抑えたり、メラニンの色を薄くしたりする働きが認められているものがあります

代表的な美白有効成分としては、ビタミンC誘導体(アスコルビン酸グルコシド、リン酸アスコルビルMgなど)、トラネキサム酸、アルブチン、コウジ酸などが挙げられます。これらは医薬部外品として効能が認められており、継続して使用することでシミの予防や改善に役立ちます。

🌟 食事・栄養でインナーケアを

肌を内側から守るために、食事からのアプローチも大切です。特に注目したい栄養素がビタミンCとビタミンEです。ビタミンCはメラニンの生成を抑制し、コラーゲンの合成を助ける働きがあります。ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、紫外線による活性酸素のダメージから肌を守ります。ビタミンCが豊富な食品はいちご・キウイ・ブロッコリーなど、ビタミンEが豊富な食品はナッツ類・アボカド・オリーブオイルなどです

また、抗酸化作用を持つポリフェノール(緑茶に含まれるカテキン、ブルーベリーのアントシアニンなど)も、紫外線によるダメージを内側から軽減する助けになるとされています。バランスよく食事を摂り、肌の健康を内側から支えることが、シミを作らない体づくりにつながります。

💬 睡眠と肌のターンオーバーの関係

睡眠不足はホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバーを低下させる原因になります。ターンオーバーが乱れると、肌に蓄積したメラニンが排出されにくくなり、シミとして定着しやすくなります。良質な睡眠をしっかりとることは、肌の自己修復力を高め、シミを予防するためにも大切な習慣です

✅ 紫外線の強い時間帯を避ける工夫

1日の中で紫外線が最も強い時間帯は、おおむね10時〜14時頃とされています。この時間帯の外出をできるだけ避けたり、外出する場合は日陰を選んで歩いたりするだけでも、紫外線ダメージを大幅に減らすことができます。ちょっとした行動の工夫が、長期的なシミ予防に効果的です。

Q. シミの種類によって治療法は異なりますか

シミの種類によって適切な治療法は異なります。老人性色素斑にはQスイッチレーザーやピコレーザーが有効で、肝斑はレーザー刺激が逆効果になる場合があるためトラネキサム酸内服が用いられます。アイシークリニックでは皮膚科的診断のうえ、患者様の状態に合った治療プランを個別にご提案しています。

📌 すでにできてしまったシミへのアプローチ

日焼け止めや日常ケアはあくまでもシミの「予防」に効果的なものであり、すでにできてしまった濃いシミを薄くしたり消したりする力は限られています。「毎日ケアしているのになかなかシミが消えない」という場合は、医療機関での治療を検討することも一つの選択肢です。

📝 シミの種類によって治療法が異なる

シミといっても、その種類によって適切な治療法が異なります。まずは自分のシミがどのタイプなのかを皮膚科や美容クリニックで診断してもらうことが重要です。適切な診断なしに治療を行うと、かえって悪化させてしまうケースもあります。

代表的なシミの種類としては、老人性色素斑(日光性色素斑)、肝斑、そばかす(雀卵斑)、炎症後色素沈着などがあります。それぞれ原因や性質が異なるため、治療のアプローチも変わってきます。

🔸 医療機関で行われる主な治療法

老人性色素斑に対しては、レーザー治療が有効です。Qスイッチレーザーやピコレーザーなどを用いることで、メラニン色素を選択的に破壊し、シミを効果的に除去することができます。1〜数回の治療でシミが改善することが多く、即効性が期待できる治療法です。

肝斑はホルモンバランスの変化が関与しているため、レーザーによる刺激が逆効果になることがあります。肝斑に対しては、トラネキサム酸の内服(飲み薬)が有効とされており、メラニン生成を抑える作用が期待できます。また、低出力のレーザートーニングと呼ばれる治療が肝斑に対して使用されることもあります。

また、外用薬としてハイドロキノンやトレチノインなどの処方薬が有効なケースもあります。ハイドロキノンはメラニン生成を抑える漂白剤ともいわれる成分で、医師の管理のもとで使用することで、さまざまな種類のシミに対して一定の効果が期待できます。

フォトフェイシャルや光治療(IPL)は、特定のシミだけでなく複数のシミや赤みなどを広範囲に治療できる方法として人気があります。肌全体のトーンアップも期待できるため、顔全体のシミが気になる方に向いています。

⚡ 治療後こそ日焼け止めが重要

医療機関でシミの治療を受けた後は、肌が非常に敏感になっています。治療によってシミが改善されても、その後に紫外線対策を怠れば再び色素が沈着してシミが再発するリスクが高まります。治療後はこれまで以上に丁寧な日焼け止めケアを継続することが、治療効果を長持ちさせるために不可欠です。

アイシークリニック池袋院では、シミの状態を丁寧に診察した上で、患者様一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。「このシミはどのタイプ?」「どんな治療が自分に向いている?」といったお悩みがあれば、まずはカウンセリングでご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「毎日日焼け止めを塗っているのにシミが増えた」とご相談にいらっしゃる患者様が多く、お話を伺うと塗る量が不十分であったり、塗り直しをされていないケースが非常に多く見受けられます。日焼け止めは正しい量と頻度で使用してはじめてその効果が発揮されるため、「2〜3時間ごとの塗り直し」や「適切な塗布量」をぜひ意識していただきたいと思います。また、すでに気になるシミがある場合はセルフケアだけで改善しようとせず、まずはシミの種類を正しく診断することが治療の近道ですので、お気軽にご相談ください。」

✨ よくある質問

日焼け止めを毎日塗っているのにシミが増えるのはなぜですか?

主な原因として、塗る量が不足していることや塗り直しをしていないことが挙げられます。日焼け止めの効果は適切な量(顔全体で乳液タイプなら1円玉大2個分)を2〜3時間ごとに塗り直すことで初めて発揮されます。量や頻度が不十分だと、表示されたSPF・PAの効果を大きく下回ってしまいます。

SPFとPAはどう違い、どの数値を選べばよいですか?

SPFはUVB(肌表面を焼く紫外線)を防ぐ指標、PAはUVA(肌の奥まで届きシミや老化を促す紫外線)を防ぐ指標です。日常的な外出にはSPF30〜50・PA+++以上、海や山など長時間屋外にいる場合はSPF50+・PA++++を選ぶのが目安です。数値が高いほど肌への負担も増すため、シーンに合わせた使い分けが大切です。

曇りや雨の日も日焼け止めは必要ですか?

必要です。薄い雲でも紫外線の約80〜90%が通過するといわれており、雨の日でも紫外線量はゼロではありません。また、冬や春・秋も紫外線は存在します。「曇りだから大丈夫」という思い込みが積み重なることで、じわじわとシミの原因になるため、年間を通じて毎日使用することが長期的なシミ予防には不可欠です。

メイクをしていても日焼け止めの塗り直しはできますか?

できます。近年はメイクの上からスプレーやパウダータイプのUV製品を重ねる方法が広く活用されています。ただし、クリームやミルクタイプと比べると塗布量が少なくなりやすく均一に広がりにくいため、補助的なものとして捉えることが重要です。可能であればティッシュオフしてから塗り直すとより効果的です。

すでにできたシミは日焼け止めで消せますか?

日焼け止めはシミの「予防」や「悪化防止」には効果的ですが、すでにできた濃いシミを消す力は限られています。シミの種類によって治療法が異なるため、まず皮膚科や美容クリニックで正しく診断を受けることが大切です。アイシークリニックでは一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案していますので、お気軽にカウンセリングへお越しください。

🔍 まとめ

日焼け止めは、シミを予防するための最も基本的かつ効果的な手段です。しかし、ただ塗るだけでなく、「正しい量を選び、適切に塗り、定期的に塗り直す」ことが重要です。また、SPFとPAの意味を理解し、自分のライフスタイルや肌質に合ったものを選ぶことで、より高い予防効果が期待できます。

日焼け止めに加えて、日傘や帽子の活用、美白ケア、食事・睡眠といった生活習慣の整備を組み合わせることで、肌への紫外線ダメージを総合的に抑えることができます。継続が大切ですので、面倒と感じずに続けられるアイテム選びと習慣化がポイントです。

また、すでに気になるシミができている場合は、市販のケアだけでなく医療機関への相談も検討してみてください。シミの種類によって適切な治療法は異なります。正しい診断と治療を受けることで、より確実なアプローチが可能になります。日焼け止めをしっかり活用しながら、今日から肌を守る習慣を始めていきましょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – シミ(老人性色素斑・肝斑など)の種類・原因・診断・治療法に関する医学的根拠。光老化やメラニン生成メカニズム、レーザー治療やトラネキサム酸内服など医療機関での治療方針の参照元として活用
  • 厚生労働省 – 日焼け止め製品(医薬部外品)におけるSPF・PA表示基準、美白有効成分(アルブチン・コウジ酸・トラネキサム酸・ビタミンC誘導体など)の効能承認に関する規制・基準の参照元として活用
  • PubMed – オーストラリアで実施された日焼け止めの毎日使用による光老化抑制効果を示した大規模ランダム化比較試験(Annals of Internal Medicine, 2013)の参照元として活用。記事中の「毎日使用グループで皮膚老化が有意に抑制された」という記述の根拠として対応

シミ・肝斑は、種類の診断から始めることが大切です

アイシークリニック池袋院では、肌診断器による評価のうえ、シミの種類に応じたレーザー治療・フォト治療をご案内しています。詳しくは池袋院のシミ取り・シミ治療(レーザー)をご覧ください。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
PAGE TOP
電話予約
0120-226-002
1分で入力完了
簡単Web予約
LINE
運営:医療法人社団鉄結会