顎ニキビとホルモンの関係を徹底解説|原因・治療・予防法

顎まわりに繰り返しできるニキビに悩んでいませんか?頬や額のニキビとは異なり、顎のニキビはホルモンバランスと深く関連していることが多く、スキンケアだけでは改善しにくいという特徴があります。生理前になると決まって顎に吹き出物が出る、ストレスがたまると顎まわりが荒れるという経験をしている方も多いのではないでしょうか。この記事では、顎ニキビとホルモンの関係をわかりやすく解説するとともに、正しいケア方法や治療の選択肢についてもご紹介します。


目次

  1. 顎ニキビとはどんなニキビ?
  2. 顎ニキビとホルモンの深い関係
  3. ホルモンバランスを乱す主な原因
  4. 顎ニキビの種類と特徴
  5. 顎ニキビの正しいスキンケア方法
  6. 食事・生活習慣の改善で顎ニキビを予防する
  7. 皮膚科・クリニックでの治療法
  8. 顎ニキビのNG行動
  9. 顎ニキビが治らない場合に考えられること
  10. まとめ

この記事のポイント

顎ニキビはアンドロゲンなどホルモンバランスの乱れが主因で、生理前・ストレス・睡眠不足により悪化しやすい。洗顔・保湿・食事改善などのセルフケアが基本だが、しこりニキビや繰り返す場合は外用薬・内服薬・低用量ピル・レーザー治療など医療機関での専門的治療が有効である。

🎯 1. 顎ニキビとはどんなニキビ?

顎ニキビとは、顎(あご)の先端から顎のライン、顎下にかけてできるニキビのことを指します。ニキビ全般はいわゆる「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患の一種で、毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌(Cutibacterium acnes)が増殖することで炎症が起きた状態です。

顔の中でも、額・鼻・顎などのTゾーンや頬など、部位によってニキビができる原因や背景が異なることがわかっています。顎まわりは特にホルモンの影響を受けやすい部位とされており、大人になってからニキビが増えたという方に多く見られる傾向があります。

子どものころや10代のニキビは、皮脂の過剰分泌による思春期ニキビが多いのに対し、20代以降の「大人ニキビ」は顎まわりや口まわりに集中しやすいといわれています。このような大人ニキビの背景には、ホルモンバランスの変動が大きく関与しています。

また、顎ニキビは深いところに芯がある「しこりニキビ」になりやすく、痛みを伴う場合もあります。表面だけでなく皮膚の深層部に炎症が及ぶことがあるため、自己処理によって悪化してしまうケースも少なくありません。

Q. 顎ニキビとホルモンバランスはどのように関係していますか?

顎まわりには皮脂腺が多く分布しており、アンドロゲン(男性ホルモン)が皮脂腺を刺激すると皮脂が過剰分泌されて毛穴が詰まりやすくなります。男女ともにアンドロゲンのバランスが乱れると顎ニキビが生じやすく、大人ニキビの主要な原因とされています。

📋 2. 顎ニキビとホルモンの深い関係

顎ニキビとホルモンの関係を理解するうえで、まず知っておきたいのが「アンドロゲン(男性ホルモン)」の働きです。アンドロゲンは男女ともに体内で産生されるホルモンで、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌量を増加させる作用があります。

女性の場合、生理周期に伴って女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)とアンドロゲンのバランスが変動します。特に月経前(黄体期)になると、プロゲステロンの分泌が増加します。プロゲステロンには男性ホルモン様の作用があり、皮脂腺を刺激して皮脂分泌を促すことが知られています。その結果、生理前に顎まわりのニキビが悪化するという現象が起きやすくなります。

さらに、月経前はエストロゲンの分泌が低下するため、エストロゲンによる肌の保湿・バリア機能の維持効果が弱まります。肌のバリア機能が低下すると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが発生しやすい状態になります。このように、ホルモンバランスの変動が複合的に働くことで、顎ニキビが繰り返しやすい状況が生まれるのです。

また、男性においても、テストステロンなどの男性ホルモンの過剰分泌やバランスの乱れが顎まわりのニキビに影響することがあります。思春期以降も顎のニキビが続く男性の場合、ホルモン的な要因が背景にある可能性があります。

ホルモンと顎ニキビの関係を示すもう一つの重要なポイントが、顎まわりの皮脂腺の分布です。顎・口まわりには皮脂腺が多く分布しており、ホルモンの影響で皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなります。そのため、ホルモン変動の影響が顎部位のニキビとして現れやすいと考えられています。

💊 3. ホルモンバランスを乱す主な原因

顎ニキビを繰り返しやすい方は、日常生活の中でホルモンバランスを乱す要因を抱えていることが多いといわれています。主な原因を以下に詳しくご紹介します。

🦠 ストレス

精神的・身体的なストレスは、副腎皮質からコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を促します。コルチゾールが増加すると、アンドロゲンの分泌も連動して増加することがあり、皮脂の過剰産生につながります。また、ストレス状態では自律神経のバランスも乱れやすく、肌のターンオーバー(新陳代謝)が低下するため、古い角質が毛穴に詰まりやすくなるという問題も生じます。

👴 睡眠不足

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の修復・再生が行われます。睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が低下し、肌の回復力が落ちます。さらに、睡眠不足はコルチゾールの分泌を増加させる要因にもなるため、ホルモンバランスの乱れを招きやすくなります。睡眠の質・量を確保することは、顎ニキビの予防において非常に重要です。

🔸 不規則な食生活

偏った食事や過食は血糖値の急上昇を招きます。血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌され、これがアンドロゲンの産生を促進する可能性があることがわかっています。特に糖質や脂質の多い食事が続くと、ホルモンバランスに影響を与えやすくなります。また、亜鉛・ビタミンB群などの栄養素の不足も、ホルモンバランスや肌のコンディションに影響します。

💧 生理不順・月経前症候群(PMS)

生理不順がある方や月経前症候群(PMS)の症状が強い方は、ホルモンバランスが乱れやすい状態にあることが多く、顎ニキビが悪化しやすい傾向があります。生理周期が不規則になる背景には、体重の急激な変動、過度なダイエット、運動不足や過度な運動、甲状腺機能の異常、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、さまざまな要因が絡んでいることがあります。

✨ 加齢・更年期

女性は30代後半から40代にかけて女性ホルモンの分泌が低下し始めます。エストロゲンが減少すると、相対的にアンドロゲンの影響が強まることがあり、顎まわりのニキビが増えるという現象が起きやすくなります。更年期に入る時期には特にホルモンバランスの変動が大きくなるため、これまでニキビに悩んでいなかった方でも、この時期から顎ニキビに悩み始めるケースがあります。

Q. ホルモンバランスを乱してニキビを悪化させる生活習慣は?

ストレスはコルチゾールを増やしてアンドロゲンの分泌を促し、皮脂を過剰産生させます。睡眠不足は成長ホルモンの低下と肌回復力の低下を招きます。また、糖質・脂質に偏った食事は血糖値を急上昇させてインスリン経由でアンドロゲン産生を促すため、注意が必要です。

🏥 4. 顎ニキビの種類と特徴

ニキビにはいくつかの種類があり、それぞれ状態や重症度が異なります。適切なケアを行ううえで、どの段階のニキビであるかを把握することが大切です。

📌 白ニキビ(閉鎖性面皰)

毛穴の出口が閉じた状態で皮脂が詰まったニキビです。白っぽい小さなぷつぷつとして現れ、炎症はまだ起きていません。ニキビの初期段階であり、この段階で適切なケアを行うことが悪化を防ぐポイントです。

▶️ 黒ニキビ(開放性面皰)

毛穴が開いた状態で皮脂が詰まり、その部分が空気に触れて酸化することで黒く見えるニキビです。炎症はありませんが、放置するとアクネ菌が増殖して炎症性ニキビへと進行することがあります。

🔹 赤ニキビ(炎症性丘疹)

アクネ菌が増殖し、白血球が集まって炎症が起きた状態です。赤く腫れて痛みを伴うことがあります。この段階では自己処理は避け、抗炎症成分を含む外用薬や皮膚科での治療を検討することが必要です。

📍 黄ニキビ(膿疱)

炎症がさらに進み、内部に膿がたまった状態です。自分でつぶすと細菌感染が広がったり、傷痕が残ったりするリスクが高まるため、必ず医療機関で処置を受けることが重要です。

💫 しこりニキビ(硬結・嚢腫)

皮膚の深層部に炎症が及び、硬いしこりのような状態になったニキビです。顎ニキビに多く見られるタイプで、触ると痛みがある場合もあります。このタイプは自然に治りにくく、ニキビ痕(色素沈着・凹凸)が残りやすいため、早期に皮膚科やクリニックを受診することが推奨されます。

⚠️ 5. 顎ニキビの正しいスキンケア方法

ホルモンバランスによる影響を受けやすい顎ニキビですが、日々のスキンケアでできることも多くあります。以下のポイントを意識して取り組んでみましょう。

🦠 洗顔の方法を見直す

洗顔はニキビケアの基本ですが、洗いすぎは逆効果になることがあります。過度な洗顔は肌のバリア機能を損ない、皮脂の分泌を過剰にさせる原因になります。洗顔は1日2回(朝・夜)を目安とし、ぬるま湯でしっかり泡立てた洗顔料を使って、こすらずやさしく洗うことが大切です。

洗顔後はタオルで押さえるようにして水分を取り除き、すぐに保湿ケアを行いましょう。顎まわりは特に乾燥しやすい部位でもあるため、保湿を怠ると皮脂の過剰分泌につながることがあります。

👴 保湿ケアを徹底する

ニキビができているとオイルフリーのスキンケアを選びがちですが、保湿はニキビのある肌にも必要なケアです。肌が乾燥すると皮脂が過剰に分泌されてニキビが悪化する場合があります。ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい処方)の化粧水や乳液を選び、適度な保湿を維持しましょう。

🔸 ニキビに有効な成分を含む化粧品を選ぶ

市販の化粧品やスキンケアアイテムには、ニキビに効果的な成分を含むものがあります。代表的なものとして、過酸化ベンゾイル(ベンゾイルパーオキサイド)、サリチル酸、ナイアシンアミドなどが挙げられます。これらの成分は、毛穴の詰まりを防いだり、炎症を抑えたりする効果が期待できます。ただし、濃度や使用方法によっては肌への刺激になる場合もあるため、使用量や頻度を守って使うことが大切です。

💧 マスクの影響にも注意する

マスクの着用が日常的になって以降、「マスクニキビ」という言葉が広まりましたが、顎はマスクが直接当たる部位のひとつです。マスク内は湿度や温度が高く、摩擦も加わるため、毛穴が詰まりやすくニキビが悪化しやすい環境になります。マスクは毎日清潔なものを使用し、肌への摩擦を最小限にするように心がけましょう。

Q. 顎ニキビに対して皮膚科ではどんな治療が受けられますか?

皮膚科では、毛穴詰まりを改善するアダパレンや殺菌作用のある過酸化ベンゾイルなどの外用薬(保険適用)、抗菌薬の内服薬が処方されます。女性の場合は婦人科で低用量ピルによるホルモンアプローチも選択肢です。クリニックではレーザー治療やケミカルピーリングも行われます。

🔍 6. 食事・生活習慣の改善で顎ニキビを予防する

スキンケアと並行して、食事や生活習慣を整えることも顎ニキビの改善・予防に大きく役立ちます。ホルモンバランスを整えるために、日常生活の中でできる取り組みをご紹介します。

✨ 血糖値を急上昇させない食事を心がける

前述のとおり、血糖値の急上昇はインスリンを介してアンドロゲンの産生を促す可能性があります。白米・白パン・砂糖などの精製糖質を多く含む食品は、血糖値を急上昇させやすいため、摂り過ぎに注意しましょう。代わりに玄米・全粒粉・野菜・豆類など、食物繊維が豊富でGI値(血糖指数)の低い食品を積極的に取り入れることをおすすめします。

📌 ニキビに効果的な栄養素を摂る

ホルモンバランスを整えたり、肌のコンディションを維持したりするために役立つ栄養素があります。亜鉛は皮脂の分泌を抑制し、肌の修復をサポートする栄養素で、牡蠣・豚肉・ナッツ類・豆腐などに多く含まれています。ビタミンB2・B6は皮脂の分泌調節に関わり、レバー・魚・玉ねぎ・バナナなどに豊富です。ビタミンCはコラーゲン生成を助け、抗酸化作用もある栄養素で、野菜・果物から積極的に摂りたいところです。また、腸内環境を整える乳酸菌・食物繊維なども、肌の状態に間接的に影響することがわかっています。

▶️ 睡眠の質を高める

良質な睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、肌の修復・再生をサポートします。就寝前のスマートフォン・パソコンの使用を控え、就寝1〜2時間前には照明を少し落として副交感神経が優位になりやすい環境を作ることが有効です。また、就寝・起床時間をなるべく一定にすることで、体内時計が整い、ホルモンバランスの維持にもつながります。

🔹 適度な運動を取り入れる

適度な有酸素運動は血行を促進し、ストレスホルモンを低下させる効果が期待できます。ウォーキング・ヨガ・軽いジョギングなどを習慣化することで、ホルモンバランスの安定や肌の血流改善につながります。ただし、過度な運動はかえってコルチゾールを増加させることがあるため、無理のない範囲で継続することが大切です。

📍 ストレスをうまくコントロールする

ストレスを完全になくすことは難しいですが、ストレスを発散・軽減する方法を日常に取り入れることは重要です。入浴・読書・音楽・アロマテラピーなど、自分にあったリラクゼーション法を見つけ、日々のルーティンに組み込みましょう。深呼吸や瞑想(マインドフルネス)は、副交感神経を刺激してホルモンバランスの安定を助ける効果が期待できます。

📝 7. 皮膚科・クリニックでの治療法

セルフケアや生活習慣の改善を続けても顎ニキビが改善しない場合や、しこりニキビ・膿のあるニキビなど重症度の高いニキビがある場合は、皮膚科やクリニックでの治療を検討することをおすすめします。医療機関では以下のような治療が行われています。

💫 外用薬(塗り薬)

日本では、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイル(ベピオ)、そしてこれらを合わせた配合剤(エピデュオ)が保険適用で処方できます。アダパレンはレチノイド受容体に作用し、毛穴の詰まりを改善する効果があります。過酸化ベンゾイルは殺菌作用があり、アクネ菌の増殖を抑えます。また、クリンダマイシンやナジフロキサシンなどの抗菌外用薬が処方されることもあります。

🦠 内服薬(飲み薬)

炎症の強いニキビや広範囲のニキビには、抗菌薬の内服(ドキシサイクリン・ミノサイクリンなど)が用いられることがあります。女性の場合、婦人科でホルモン療法(低用量ピルの処方)が行われることがあります。低用量ピルはエストロゲンとプロゲステロンを補充することでホルモンバランスを整え、アンドロゲンの影響を抑えることで皮脂の分泌を抑制し、ニキビの改善につながる場合があります。ただし、ピルの処方にはリスクや適応の確認が必要なため、必ず医師に相談のうえで使用してください。

👴 レーザー・光治療

クリニックでは、ニキビの炎症を抑えたり皮脂腺の機能を低下させたりすることを目的としたレーザー治療や光治療(IPL・フォトフェイシャルなど)が行われています。アクネ菌の増殖を抑える波長の光を照射することで、炎症の改善や再発防止が期待できます。また、ニキビ跡(色素沈着・凹凸)に対してもレーザー治療(フラクショナルレーザーなど)が有効なことがあります。

🔸 ケミカルピーリング

グリコール酸やサリチル酸などを用いたケミカルピーリングは、肌の古い角質を取り除き、毛穴の詰まりを改善する効果が期待できます。定期的な施術によってターンオーバーを促し、ニキビの予防・改善につながります。自費診療になる場合がほとんどですが、クリニックによって料金や使用する薬剤が異なるため、事前に確認することをおすすめします。

💧 ニキビ跡の治療

顎ニキビが繰り返すことでニキビ跡(色素沈着・クレーター状の凹凸・ケロイド性の盛り上がりなど)が残ってしまうことがあります。ニキビ跡に対してはフラクショナルレーザー・ダーマペン・ケミカルピーリング・ヒアルロン酸注入(フィラー治療)など、状態や深さに応じた治療が選択されます。ニキビ跡は一度できると自然に消えにくいため、早めに専門家に相談することが大切です。

Q. 顎ニキビが繰り返す場合に疑われる病気は何ですか?

セルフケアで改善しない顎ニキビが続く場合、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や甲状腺機能異常、特定薬剤の副作用、またニキビと混同されやすい酒さ(ロサセア)などが背景にある可能性があります。生理不順や体毛の濃さなど他の症状を伴う場合は、婦人科や内分泌内科への受診が推奨されます。

💡 8. 顎ニキビのNG行動

顎ニキビを悪化させないために、避けるべきNG行動を押さえておきましょう。

✨ ニキビを触る・つぶす

ニキビをつぶすと中の皮脂や細菌が周囲に広がり、炎症が拡大したり新たなニキビができたりするリスクがあります。また、無理につぶすことで真皮まで傷つき、凹凸のあるニキビ跡が残りやすくなります。どんなに気になっても、自己処理は絶対に避けましょう。

📌 スキンケアのやりすぎ

何層もの化粧品を重ね塗りしたり、刺激の強い製品を使いすぎたりすることは、肌のバリア機能を低下させる原因になります。ニキビがある肌ほどシンプルなスキンケアを心がけ、肌に優しい成分の製品を選ぶことが重要です。

▶️ 顎を手で支える癖

デスクワーク中などに無意識に顎を手で支える習慣がある方は注意が必要です。手の細菌が顎の肌に付着してニキビを悪化させることがあります。また、摩擦によって肌への刺激が加わり、炎症を悪化させる可能性があります。

🔹 刺激の強い食事の取り過ぎ

辛い食べ物・アルコール・カフェインの摂り過ぎは、皮脂の分泌を促進させたり血行を過剰に促したりすることで、ニキビを悪化させる場合があります。特にニキビが悪化しやすい時期(生理前など)は、これらの摂取を控えめにすることをおすすめします。

📍 紫外線対策を怠る

紫外線はニキビ跡の色素沈着を悪化させる大きな要因です。また、紫外線による酸化ストレスは皮脂の質を変化させ、毛穴を詰まらせやすくするといわれています。日常的に日焼け止めを使用し、必要に応じて帽子や日傘で紫外線を防ぐことが大切です。ただし、ニキビのある肌では刺激の少ないノンコメドジェニック処方の日焼け止めを選ぶようにしましょう。

✨ 9. 顎ニキビが治らない場合に考えられること

スキンケアや生活習慣の改善、市販の薬を試しても顎ニキビが繰り返す場合には、いくつかの背景疾患や要因が関与している可能性があります。

💫 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、卵巣内に多数の小さな嚢胞(卵胞)が形成される疾患で、男性ホルモン(アンドロゲン)の過剰産生が特徴のひとつです。PCOSがある場合、アンドロゲンの過剰分泌によって顎まわりにしつこいニキビが繰り返しやすくなります。生理不順・体毛が濃い・肥満傾向などの症状を伴うこともあります。疑いがある場合は婦人科・内分泌内科への受診をおすすめします。

🦠 甲状腺機能の異常

甲状腺ホルモンは全身の代謝に関わるホルモンで、甲状腺機能が低下すると肌のターンオーバーが遅くなり、ニキビができやすくなることがあります。甲状腺機能の異常はホルモン全体のバランスにも影響するため、疲れやすい・体重増加・浮腫み・生理不順などが一緒にある場合は内分泌内科での精査が必要かもしれません。

👴 ステロイドや特定の薬剤の副作用

長期のステロイド外用薬使用によって「ステロイド酒さ(口囲皮膚炎)」が生じることがあり、これがニキビに似た状態として顎まわりに現れることがあります。また、一部の避妊薬・抗てんかん薬・リチウム製剤などもニキビを誘発することが知られています。現在服用している薬がある場合は、処方した医師に相談してみましょう。

🔸 酒さ(ロサセア)との鑑別

酒さ(ロサセア)は、顔面の赤みや小さな丘疹・膿疱が繰り返し現れる慢性皮膚疾患で、ニキビと混同されることがあります。酒さは通常のニキビとは異なる治療が必要なため、治療に反応しないニキビが続く場合は皮膚科で正確な診断を受けることが大切です。

💧 腸内環境の乱れ

近年、腸と肌は「腸-皮膚軸(Gut-Skin Axis)」と呼ばれる関係で結ばれており、腸内環境の乱れが肌の炎症やニキビに影響する可能性があると研究されています。腸内フローラのバランスが崩れると免疫系に影響し、肌の炎症が悪化しやすくなるという仮説があります。便秘・下痢・お腹の張りなどの消化器症状がある方は、腸内環境の改善も意識してみましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、顎まわりのニキビを繰り返しているとお悩みの患者様が多くご来院されており、特に生理前に悪化するホルモン性のニキビに対してはスキンケアだけでなく、内服薬や低用量ピルを含めたホルモンバランスへのアプローチが効果的なケースも少なくありません。最近の傾向として、しこりニキビや膿疱を長期間セルフケアで対応しようとした結果、ニキビ跡として残ってしまう方も増えており、早めに専門家にご相談いただくことがニキビ跡を防ぐうえで非常に重要だと実感しています。お一人で悩まず、ぜひお気軽に受診していただければ、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。」

📌 よくある質問

顎ニキビが生理前に悪化するのはなぜですか?

月経前(黄体期)はプロゲステロンの分泌が増加し、皮脂腺を刺激して皮脂分泌を促します。同時にエストロゲンが低下して肌のバリア機能が弱まるため、毛穴が詰まりやすくなります。このようにホルモンバランスの変動が複合的に作用することで、生理前に顎ニキビが悪化しやすくなります。

顎ニキビはスキンケアだけで改善できますか?

軽度であれば、やさしい洗顔・適切な保湿・ノンコメドジェニック処方の化粧品選びなどのスキンケアが有効です。しかし、ホルモンバランスの乱れが原因の場合はスキンケアだけでは改善しにくいことも多く、しこりニキビや膿疱がある場合は皮膚科・クリニックへの早めの相談をおすすめします。

顎ニキビを悪化させるNG行動を教えてください。

主なNG行動として、ニキビを手でつぶす・触る行為、スキンケアのやりすぎ、デスクワーク中に顎を手で支える癖、辛い食べ物やアルコールの過剰摂取、紫外線対策を怠ることが挙げられます。特にニキビをつぶす行為は炎症の拡大や凹凸のあるニキビ跡の原因になるため、絶対に避けてください。

顎ニキビが治らない場合、どんな病気が隠れている可能性がありますか?

セルフケアを続けても改善しない場合、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や甲状腺機能の異常、特定の薬剤の副作用、ニキビと混同されやすい酒さ(ロサセア)、腸内環境の乱れなどが関与している可能性があります。生理不順や体毛が濃いなど他の症状を伴う場合は、婦人科や内分泌内科への受診も検討してください。

アイシークリニックでは顎ニキビにどのような治療が受けられますか?

アイシークリニック池袋院では、外用薬(アダパレン・過酸化ベンゾイルなど)・内服薬(抗菌薬)・低用量ピルによるホルモンバランスへのアプローチ・レーザー治療・ケミカルピーリングなど、患者様一人ひとりの状態に合わせた幅広い治療をご提案しています。ニキビ跡のケアも対応していますので、お気軽にご相談ください。

🎯 まとめ

顎ニキビとホルモンの関係について、原因から治療・予防まで幅広くご紹介しました。顎まわりのニキビは、アンドロゲンをはじめとするホルモンバランスの変動が大きく影響しており、生理前・ストレス・睡眠不足・加齢などさまざまな要因で悪化しやすい特徴があります。

セルフケアとしては、やさしい洗顔・適切な保湿・ノンコメドジェニックの化粧品選び・血糖値を急上昇させない食事・質の良い睡眠・適度な運動・ストレス管理などが基本となります。しかし、これらを実践しても顎ニキビが繰り返す場合や、しこりニキビ・膿疱など重症度の高いニキビがある場合は、セルフケアだけで対応しようとせず、早めに医療機関に相談することが大切です。

アイシークリニック池袋院では、ニキビやニキビ跡の悩みに対して、お一人おひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。外用薬・内服薬・レーザー治療・ケミカルピーリングなど、様々な治療の選択肢をご用意しておりますので、顎ニキビにお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。セルフケアの限界を感じたら、専門家のサポートを活用して、繰り返す顎ニキビから解放されましょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尋常性ざ瘡(ニキビ)の診療ガイドラインに基づく、ニキビの定義・分類・治療法(外用薬・内服薬・レーザー治療等)に関する医学的根拠
  • 厚生労働省 – アダパレン・過酸化ベンゾイル等のニキビ治療薬の保険適用・承認情報、および低用量ピルのホルモン療法に関する医薬品情報
  • PubMed – アンドロゲンと顎ニキビの関連・月経周期とニキビ悪化・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)・腸-皮膚軸(Gut-Skin Axis)に関する国際的な査読済み研究論文

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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