インフルエンザに何回もかかるのはなぜ?免疫の仕組みと対策を解説

毎年冬になるとインフルエンザが流行しますが、「去年もかかったのに、また今年もかかってしまった」という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。風邪と違って症状が重いインフルエンザを何度も繰り返すのは辛いものです。一度かかれば免疫ができるはずなのに、なぜ何回もインフルエンザにかかってしまうのでしょうか。この記事では、インフルエンザに何回もかかる理由を免疫の仕組みから詳しく解説し、効果的な予防法についてもご紹介します。


目次

  1. インフルエンザの基本的な特徴
  2. 免疫システムの仕組み
  3. インフルエンザに何回もかかる理由
  4. 免疫力に影響する要因
  5. 効果的な予防法
  6. ワクチン接種の重要性
  7. まとめ

この記事のポイント

インフルエンザに何度もかかる主因はウイルスの抗原変異であり、毎年異なる株が流行するため過去の免疫では防げない。予防にはワクチン接種(10〜12月推奨)と手洗い・十分な睡眠・栄養管理などの総合的な対策が有効。

🎯 1. インフルエンザの基本的な特徴

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性呼吸器感染症です。通常の風邪とは異なり、高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が特徴的で、時として重篤な合併症を引き起こすこともあります。

インフルエンザウイルスには主に3つの型があります。A型、B型、C型の3種類で、このうちA型とB型が季節性インフルエンザの原因となります。C型は症状が軽微で、通常は風邪様症状にとどまります。

A型インフルエンザウイルスは最も変異しやすく、毎年流行するウイルスの亜型が変化します。ウイルス表面にあるヘマグルチニン(H)とノイラミニダーゼ(N)という2つのタンパク質によって分類され、現在人間に感染するのは主にH1N1型とH3N2型です。

B型インフルエンザウイルスはA型ほど変異は激しくありませんが、ビクトリア系統とヤマガタ系統という2つの系統があり、これらが交互に流行することがあります。

インフルエンザの感染経路は主に飛沫感染と接触感染です。感染者がくしゃみや咳をした際に放出されるウイルスを含む飛沫を吸い込んだり、ウイルスが付着した物に触れた手で口や鼻を触ったりすることで感染が起こります。

潜伏期間は通常1〜4日で、発症後3〜7日程度でウイルスの排出が続きます。特に発症後1〜3日目は最もウイルス排出量が多く、他の人への感染リスクが高い時期です。

Q. インフルエンザに何度もかかる主な原因は何ですか?

インフルエンザに繰り返しかかる主因は、ウイルスの「抗原変異」です。毎年「抗原ドリフト」と呼ばれる小さな変異が生じ、前年に獲得した免疫では新しい株を完全に防げなくなります。さらにA型・B型など異なる型への感染も重なるため、何度でも感染が起こり得ます。

📋 2. 免疫システムの仕組み

私たちの体には、病原体から身を守るための複雑な免疫システムが備わっています。この免疫システムは大きく分けて自然免疫と獲得免疫の2つに分類されます。

自然免疫は生まれつき持っている免疫機能で、病原体が体内に侵入するとすぐに働き始めます。皮膚や粘膜などの物理的バリア、白血球の一種である好中球やマクロファージなどの免疫細胞が中心的な役割を果たします。これらの細胞は病原体を見つけると即座に攻撃を開始しますが、特定の病原体に対する記憶は持ちません

一方、獲得免疫は特定の病原体に対して後天的に獲得される免疫機能です。T細胞とB細胞という2種類のリンパ球が主役を担います。B細胞は抗体を産生して病原体を無力化し、T細胞は感染細胞を直接攻撃したり、他の免疫細胞の活動を調節したりします。

獲得免疫の最も重要な特徴は「免疫記憶」です。一度感染した病原体の情報を記憶細胞として保存し、同じ病原体が再び侵入した際に迅速かつ強力な免疫反応を起こすことができます。この仕組みにより、多くの感染症では一度かかると二度とかからない、または症状が軽くなることが期待されます。

抗体は病原体表面の特定の構造(抗原)に結合して、その病原体を中和したり標識したりします。インフルエンザウイルスの場合、主にウイルス表面のヘマグルチニンとノイラミニダーゼに対する抗体が産生されます。

しかし、この免疫記憶には限界があります。記憶細胞は時間とともに減少し、また病原体側も変異によって免疫システムから逃れようとします。特にインフルエンザウイルスのように変異の激しい病原体では、この問題が顕著に現れます。

また、免疫システムの働きは個人差があり、年齢、栄養状態、ストレス、基礎疾患の有無などさまざまな要因によって影響を受けます。高齢者や免疫不全状態の人では免疫反応が弱く、感染しやすい状態になることが知られています。

Q. インフルエンザワクチンを接種する最適な時期はいつですか?

インフルエンザワクチンは10〜12月の接種が推奨されています。接種後約2週間で免疫が成立し、効果は約5か月持続します。流行のピークである1〜3月に最大の防御効果を得るため、遅くとも12月中旬までに接種を完了することが理想的です。発症予防効果は一般的に50〜60%程度とされています。

💊 3. インフルエンザに何回もかかる理由

インフルエンザに何回もかかる最大の理由は、ウイルスの「抗原変異」にあります。これは、ウイルスが免疫システムから逃れるために自らの構造を変化させる現象です。

インフルエンザウイルスには2種類の抗原変異があります。1つは「抗原ドリフト」と呼ばれる小さな変異で、毎年少しずつウイルスの抗原性が変化します。この変化により、前年に獲得した免疫では完全に防御できなくなり、再び感染する可能性が生まれます。

もう1つは「抗原シフト」と呼ばれる大きな変異で、これはA型インフルエンザウイルスでのみ起こります。動物由来のウイルスと人間のウイルスが混合することで、全く新しい亜型のウイルスが生まれることがあります。この場合、人間は新しいウイルスに対する免疫を全く持たないため、大流行(パンデミック)が起こる可能性があります。

特にA型インフルエンザウイルスは変異が激しく、毎年流行するウイルス株が異なります。H1N1型とH3N2型という2つの主要な亜型が存在し、さらにそれぞれの亜型内でも細かな変異が続いています。このため、去年のA型インフルエンザにかかって免疫を獲得しても、今年流行するA型ウイルスは微妙に異なる可能性があります。

B型インフルエンザウイルスも2つの系統(ビクトリア系統とヤマガタ系統)があり、片方の系統に感染して免疫を獲得しても、もう一方の系統には感染する可能性があります。また、B型でも時間をかけて抗原ドリフトが起こるため、完全に同一のウイルスが再び流行することはまれです。

さらに、同一シーズン内でも複数のウイルス株が同時に流行することがあります。例えば、A型H1N1、A型H3N2、B型ビクトリア系統、B型ヤマガタ系統のうち、2〜3種類が同時に流行することは珍しくありません。このような場合、異なる型のウイルスに順次感染して、1シーズンに複数回インフルエンザにかかることも起こり得ます。

免疫記憶の持続期間も重要な要因です。インフルエンザに対する免疫は永続的ではなく、時間とともに徐々に減衰します。一般的に、自然感染による免疫は数年間持続するとされていますが、個人差があり、また免疫力が低下している状態では持続期間が短くなることがあります。

交差免疫という現象も関係しています。これは、似たような構造を持つ異なるウイルスに対して、部分的な免疫効果を示すことです。インフルエンザでも、同じ亜型内での変異ウイルスに対して交差免疫が働くことがありますが、完全な防御効果は期待できず、軽症化する程度にとどまることが多いです。

🏥 4. 免疫力に影響する要因

インフルエンザに対する免疫力は、さまざまな要因によって影響を受けます。これらの要因を理解することは、感染リスクを減らし、重症化を防ぐために重要です。

年齢は最も重要な要因の一つです。免疫システムは加齢とともに機能が低下し、これを「免疫老化」と呼びます。高齢者では新しい抗原に対する免疫反応が弱くなり、また免疫記憶の維持も困難になります。一方、乳幼児では免疫システムが未熟で、特に生後6か月未満の乳児は母親からもらった抗体が減少する時期と重なり、感染リスクが高くなります。

基礎疾患の存在も免疫力に大きく影響します。糖尿病、心疾患、腎疾患、肝疾患、慢性呼吸器疾患などの慢性疾患を持つ人は、免疫機能が低下しており、インフルエンザに感染しやすく、重症化しやすい傾向があります。また、がんの治療中やステロイド薬を長期間使用している人なども、免疫抑制状態にあるため注意が必要です。

妊娠中の女性も免疫状態が変化し、インフルエンザに対する感受性が高まることが知られています。妊娠中は胎児を異物として認識しないよう免疫システムが調節されるため、全体的に免疫機能が抑制される傾向にあります。

栄養状態は免疫機能に直接影響します。タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足すると、免疫細胞の機能が低下し、抗体の産生も減少します。特にビタミンD、ビタミンC、亜鉛などは免疫機能に重要な役割を果たしており、不足すると感染症にかかりやすくなります。

睡眠不足も免疫力低下の重要な原因です。睡眠中に分泌される成長ホルモンやメラトニンは免疫細胞の活性化に必要で、慢性的な睡眠不足は免疫機能を著しく低下させます。研究では、睡眠時間が6時間未満の人は7時間以上睡眠を取る人と比べて、風邪をひくリスクが約4倍高いことが示されています。

ストレスも免疫システムに大きな影響を与えます。慢性的なストレスはコルチゾールというホルモンの分泌を増加させ、これが免疫細胞の機能を抑制します。また、ストレスは睡眠の質を悪化させ、食事の内容にも影響を与えるため、間接的にも免疫力低下につながります。

生活習慣も重要です。喫煙は呼吸器の防御機能を低下させ、インフルエンザウイルスの侵入を容易にします。また、過度の飲酒は免疫細胞の機能を直接的に阻害し、感染リスクを高めます。一方、適度な運動は免疫機能を向上させる効果があることが知られています。

環境要因も免疫力に影響します。乾燥した環境では気道の粘膜が乾燥し、ウイルスの侵入を防ぐバリア機能が低下します。また、急激な気温変化や環境の変化もストレスとなり、一時的に免疫力を低下させることがあります。

Q. 免疫力に影響を与える主な要因を教えてください。

免疫力には年齢・基礎疾患・栄養状態・睡眠・ストレスが大きく影響します。高齢者や乳幼児、糖尿病・心疾患などの慢性疾患を持つ方は特に感染リスクが高まります。また、睡眠時間が6時間未満の人は7時間以上の人と比べ、風邪をひくリスクが約4倍高いとされており、十分な睡眠確保が重要です。

⚠️ 5. 効果的な予防法

インフルエンザの感染を防ぐためには、多角的なアプローチが必要です。基本的な感染対策から生活習慣の改善まで、総合的な予防策を実践することが重要です。

手洗いは最も基本的で効果的な感染予防法の一つです。石鹸を使って15秒以上かけて丁寧に手を洗うことで、手に付着したウイルスを除去できます。特に外出から帰った後、食事の前、トイレの後などは必ず手洗いを行いましょう。手洗いができない場合は、アルコール系の手指消毒薬も有効です。

マスクの着用は飛沫感染の予防に効果的です。感染者がマスクを着用することで、くしゃみや咳による飛沫の拡散を大幅に減らすことができます。また、未感染者がマスクを着用することで、ある程度の飛沫を防ぐ効果も期待できます。ただし、マスクの正しい着用方法を守り、定期的に交換することが重要です。

咳エチケットの実践も重要です。咳やくしゃみをする際は、ティッシュやハンカチで口と鼻を覆い、使用後のティッシュはすぐに廃棄し、手洗いを行います。ティッシュがない場合は、手のひらではなく肘の内側で口と鼻を覆うようにしましょう。

人込みの多い場所への外出を控えることも有効な予防法です。特に流行期間中は、不要不急の外出は避け、やむを得ず人込みに行く場合は短時間にとどめ、マスクの着用や手洗いを徹底しましょう。

室内環境の管理も大切です。適切な湿度(50〜60%)を保つことで、気道の粘膜が乾燥するのを防ぎ、ウイルスの感染力も弱くなります。また、定期的な換気により、室内のウイルス濃度を下げることができます。

免疫力を高める生活習慣の実践も重要な予防策です。十分な睡眠を確保し、バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を行うことで、免疫システムの機能を最適に保つことができます。

栄養面では、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが重要です。特にビタミンCを多く含む野菜や果物、ビタミンDを多く含む魚類、免疫細胞の材料となるタンパク質を意識的に摂取しましょう。また、発酵食品に含まれる乳酸菌は腸内環境を改善し、免疫機能の向上に寄与します。

ストレス管理も免疫力維持には欠かせません。リラクゼーション法の実践、趣味の時間の確保、適度な運動などにより、ストレスレベルをコントロールしましょう。慢性的なストレスは免疫機能を著しく低下させるため、日頃からストレス発散の方法を見つけておくことが大切です。

早期受診も重要な予防策の一つです。インフルエンザ様症状が出た場合は、早期に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることで、症状の重篤化を防ぎ、他の人への感染拡大も防ぐことができます。

Q. インフルエンザの感染予防に効果的な生活習慣は何ですか?

インフルエンザ予防には、石鹸で15秒以上の手洗い・マスク着用・室内湿度50〜60%の維持といった基本対策が有効です。加えて、十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動・ストレス管理で免疫力を維持することも重要です。ビタミンC・D・亜鉛を意識的に摂取し、発酵食品で腸内環境を整えることも推奨されます。

🔍 6. ワクチン接種の重要性

インフルエンザワクチンの接種は、最も効果的な予防法の一つです。ワクチンによる免疫は感染そのものを完全に防ぐものではありませんが、発症リスクを大幅に減少させ、重症化を防ぐ効果があります。

現在日本で使用されているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンで、A型2種類(H1N1型とH3N2型)とB型2種類(ビクトリア系統とヤマガタ系統)の合計4種類のウイルス株を含む4価ワクチンです。これにより、その年に流行が予想される主要なインフルエンザウイルスに対する免疫を獲得できます。

ワクチンの有効性は年によって変動しますが、一般的に50〜60%程度の発症予防効果があるとされています。仮にワクチン接種後に感染したとしても、症状の軽症化や入院のリスク低下が期待できます。特に高齢者や基礎疾患を持つ人では、重症化予防効果が重要な意味を持ちます。

ワクチンの効果が100%でない理由は、主に以下の要因によります。まず、ワクチン株と実際に流行するウイルス株の間にミスマッチが生じることがあります。ワクチン株は流行予測に基づいて決定されますが、ウイルスの変異により予測と異なるウイルスが流行することもあります。

また、個人の免疫反応には差があり、ワクチンによって十分な免疫が獲得できない場合もあります。特に高齢者や免疫不全状態の人では、ワクチンに対する免疫反応が弱くなることが知られています。

ワクチン接種の最適なタイミングは、流行期前の10〜12月です。ワクチン接種後約2週間で免疫が成立し、効果は約5か月持続するとされています。したがって、流行のピークである1〜3月に最大の防御効果が期待できるよう、遅くとも12月中旬までには接種を完了することが推奨されます。

13歳未満の小児では、免疫が十分に発達していないため、初回接種から2〜4週間の間隔をあけて2回接種を行います。13歳以上では原則として1回接種ですが、基礎疾患がある場合や免疫が低下している場合は、医師と相談の上で2回接種を検討することもあります。

ワクチン接種には副反応の可能性もあります。最も多いのは接種部位の発赤、腫脹、疼痛で、これらは通常2〜3日以内に自然に軽快します。全身反応として発熱、頭痛、倦怠感などが起こることもありますが、重篤な副反応はまれです。

卵アレルギーのある人は、ワクチンの製造過程で鶏卵が使用されるため注意が必要です。ただし、軽度の卵アレルギーであれば接種可能な場合も多く、医師に相談することが重要です。また、発熱している場合や重篤な急性疾患にかかっている場合は、症状が改善してから接種を行います。

集団免疫という観点からも、ワクチン接種は重要です。多くの人がワクチンを接種することで、地域全体でのウイルスの循環を抑制し、ワクチンを接種できない人々も間接的に保護されます。特に高齢者施設や医療機関では、職員と利用者の両方がワクチン接種を行うことが推奨されています。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院でも「去年インフルエンザにかかったのに、また今年も感染してしまった」というご相談を多くいただきます。記事にある通り、インフルエンザウイルスは毎年変異を繰り返すため、過去の免疫だけでは完全に防ぐことができないのが実情です。最近の傾向として、基本的な手洗いやマスク着用に加えて、十分な睡眠と栄養バランスを意識される患者様ほど、感染しても軽症で済むケースが多く見受けられますので、総合的な体調管理を心がけていただければと思います。」

💡 よくある質問

インフルエンザに一度かかったら、もうかからないのではないですか?

インフルエンザウイルスは毎年変異を繰り返すため、過去の感染で得た免疫では新しい変異株を完全に防げません。また、A型・B型といった異なる型や、同じ型でも異なる亜型に感染する可能性があるため、何度でも感染する恐れがあります。

1シーズンに複数回インフルエンザにかかることはありますか?

はい、可能性があります。同一シーズンでも複数のウイルス株(A型H1N1、H3N2、B型ビクトリア系統、ヤマガタ系統など)が同時に流行することがあり、異なる型のウイルスに順次感染して、1シーズンに複数回かかることも珍しくありません。

インフルエンザワクチンを打ったのに感染しました。効果はないのでしょうか?

ワクチンの有効性は50~60%程度で、100%感染を防ぐものではありません。しかし、感染しても症状の軽症化や重症化予防の効果があります。ワクチン株と実際に流行するウイルス株の違いや個人の免疫反応の差が、効果に影響することもあります。

免疫力を上げてインフルエンザを予防するには何をすればよいですか?

十分な睡眠(7時間以上)、バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理が基本です。特にビタミンC、ビタミンD、亜鉛などの栄養素を意識的に摂取し、発酵食品で腸内環境を整えることも重要です。手洗い・マスク着用などの基本的な感染対策も併せて実践しましょう。

インフルエンザワクチンはいつ頃接種すれば良いですか?

10~12月の接種が推奨されます。ワクチン接種後約2週間で免疫が成立し、効果は約5か月持続するため、流行のピークである1~3月に最大の防御効果が得られるよう、遅くとも12月中旬までには接種を完了することが理想的です。

📝 7. まとめ

インフルエンザに何回もかかる理由は、主にウイルスの抗原変異と免疫記憶の限界にあります。インフルエンザウイルスは毎年変異を繰り返し、過去に獲得した免疫では完全に防御できない新しい株が出現します。また、複数の型や系統が同時に流行することも、重複感染の原因となります。

免疫力は年齢、基礎疾患、栄養状態、睡眠、ストレスなど様々な要因によって影響を受けます。特に高齢者、乳幼児、基礎疾患を持つ人は感染リスクが高く、重症化しやすいため注意が必要です。

効果的な予防法として、手洗い、マスクの着用、咳エチケット、人込みの回避などの基本的な感染対策に加え、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理などによる免疫力の維持が重要です。

ワクチン接種は最も効果的な予防法の一つであり、感染リスクの軽減と重症化の予防に大きな効果があります。毎年流行期前の接種により、その年に流行が予想される株に対する免疫を獲得することができます。

インフルエンザは毎年形を変えて流行する感染症ですが、適切な知識と予防策により、感染リスクを大幅に減らすことができます。特に感染リスクの高い方は、医師と相談しながら個人に適した予防策を実践することが重要です。アイシークリニック池袋院では、インフルエンザワクチンの接種や感染症に関する相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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📚 参考文献

  • 厚生労働省 – インフルエンザの基本情報、感染対策、ワクチン接種に関する公式指針および流行状況についての情報
  • 国立感染症研究所 – インフルエンザウイルスの種類、変異(抗原ドリフト・抗原シフト)、免疫の仕組み、疫学情報に関する専門的解説
  • CDC(米国疾病予防管理センター) – インフルエンザウイルスの分類(A型・B型)、ヘマグルチニンとノイラミニダーゼの構造、ウイルス変異のメカニズムに関する詳細情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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