顔ダニの殺し方と正しい対策|皮膚科が教える安全な除去方法

😰 「顔がかゆい」「肌荒れが治らない」それ、顔ダニのせいかもしれません。

🙋

毛穴の汚れが気になる…洗顔しても肌荒れが続く…なんか顔がかゆい😣

👨‍⚕️

それ、顔ダニ(デモデックス)の過剰増殖が原因かもしれません。この記事を読めば原因から対処法まで全部わかります!

🚨 こんな方はこの記事を必ず読んでください

✅ 洗顔しても毛穴の汚れが取れない

✅ 顔のかゆみ・赤みが続いている

✅ 市販のスキンケアで改善しない

✅ 肌荒れの原因がよくわからない

放置すると症状が悪化することも。正しい知識で今すぐ対策を!

顔ダニという言葉を聞いてゾッとする方も多いかもしれませんが、実は顔ダニは成人の8割以上の顔に存在する、ごく一般的な生物です。問題になるのは、顔ダニが異常に増殖してしまったときです。本記事では、顔ダニとは何か、どのように対処すればよいか、皮膚科的な観点からわかりやすくお届けします。


目次

  1. 顔ダニとは何か?基本的な知識
  2. 顔ダニが増える原因と生活習慣
  3. 顔ダニが多すぎるとどんな症状が出る?
  4. 顔ダニの殺し方①洗顔による対策
  5. 顔ダニの殺し方②スキンケアの見直し
  6. 顔ダニの殺し方③生活環境の改善
  7. 顔ダニの殺し方④皮膚科での治療
  8. やってはいけないNG対策
  9. 顔ダニを増やさないための予防策
  10. まとめ

この記事のポイント

顔ダニ(デモデックス)は成人の8割以上に存在し、過剰増殖すると赤みやかゆみを引き起こす。正しい洗顔・スキンケア・生活習慣の改善が基本対策で、改善しない場合はイベルメクチン等による皮膚科治療が有効。完全除去でなく適切なコントロールを目指すことが重要。

💡 顔ダニとは何か?基本的な知識

顔ダニとは、学名「デモデックス(Demodex)」と呼ばれる微小なダニのことです。肉眼ではほとんど見えないほどの大きさで、人間の皮膚に寄生して生きています。デモデックスには主に2種類あります。

一つは「デモデックス・フォリキュロルム(Demodex folliculorum)」で、毛包(毛穴)の中に生息しています。もう一つは「デモデックス・ブレビス(Demodex brevis)」で、皮脂腺に棲みついています。どちらも皮脂を栄養源として生きており、主に顔、特に額・鼻・頬・まぶたの周辺に多く分布しています。

驚くことに、成人の8割以上に顔ダニが存在すると言われており、顔ダニがいること自体は必ずしも異常ではありません。健康な皮膚の上では、顔ダニの数はある程度コントロールされており、目立った症状を起こさないことがほとんどです。問題になるのは、何らかの理由で顔ダニが異常に増殖したり、免疫が低下して顔ダニへの反応が過剰になったりする場合です。

顔ダニのライフサイクルは非常に短く、生まれてから成熟するまで約3〜4日、成虫として生きるのは数週間程度とされています。夜間に活動が活発になり、皮脂を食べながら毛包の中や皮脂腺の中で繁殖します。

Q. 顔ダニとは何で、どんな人の顔にいるの?

顔ダニ(デモデックス)は人間の毛穴や皮脂腺に寄生する微小なダニで、肉眼ではほぼ見えません。成人の8割以上の顔に存在しますが、通常は無症状です。問題になるのは、皮脂過剰分泌や免疫低下により異常増殖した場合に限られます。

📌 顔ダニが増える原因と生活習慣

顔ダニが増殖しやすい条件を理解することは、対策を考えるうえで非常に重要です。いくつかの要因が顔ダニの過剰増殖を促すことがわかっています。

まず、皮脂の過剰分泌が挙げられます。顔ダニは皮脂を栄養源としているため、皮脂が多い環境では増殖しやすくなります。脂性肌の方や、ホルモンバランスの変化によって皮脂分泌が増える思春期・月経前後・妊娠中などは、顔ダニが増えやすい状況といえます。

次に、不適切なスキンケアも顔ダニの増殖に関係しています。洗顔が不十分で毛穴に皮脂や汚れが溜まっている状態は、顔ダニにとって居心地のよい環境を作り出します。一方で、洗顔のしすぎによって肌のバリア機能が壊れると、皮脂が過剰に分泌されるため逆効果になることもあります。

免疫機能の低下も大きな要因の一つです。健康な状態では免疫が顔ダニの増殖を抑えるメカニズムが働いていますが、疲労・ストレス・病気・加齢などにより免疫が落ちると、このコントロールが効かなくなり、顔ダニが増殖しやすくなります。

ステロイド外用薬の長期使用も顔ダニの増殖と関連していると報告されています。ステロイドには免疫抑制作用があるため、長期間にわたって顔に使用することで、顔ダニが増えやすくなる可能性があります。

そのほか、油性の化粧品・日焼け止めの使用、メイクのしっかりした落とし残し、寝具の不衛生なども顔ダニの増殖に寄与することがあります。また、年齢とともに顔ダニの数が増える傾向があり、高齢者では若年者に比べて多くの顔ダニが見られるという研究結果もあります。

✨ 顔ダニが多すぎるとどんな症状が出る?

通常の範囲内であれば無症状ですが、顔ダニが過剰に増殖したり、それに対して皮膚の炎症反応が生じたりすると、さまざまな皮膚症状が現れることがあります。

代表的な症状として、顔の赤みやほてりがあります。特に頬・鼻周り・額などに慢性的な赤みが出ている場合、顔ダニが関与している可能性があります。この症状は、顔ダニが関連する皮膚疾患「酒さ(しゅさ)」の症状とも重なるため、判別が必要です。

かゆみや刺激感も顔ダニの増殖でよくみられる症状です。顔ダニが夜間に活動するため、就寝時や起床時にかゆみを感じる方もいます。まぶたの縁がかゆい、ゴロゴロする、まつ毛が抜けやすいといった症状は、まぶたに顔ダニが多く棲みついている「デモデックス眼瞼炎」として知られています。

ニキビに似た湿疹も顔ダニと関連することがあります。顔ダニが毛包を詰まらせることで炎症が起き、ニキビのような丘疹や膿疱が生じることがあります。通常のニキビ治療を行っても改善しない場合、顔ダニが原因の「酒さ様皮膚炎」や「毛包虫症(デモデックス症)」の可能性があります。

また、肌のざらつきや毛穴の目立ちも顔ダニの増殖と関連することがあります。顔ダニが毛包の中で増殖することで、毛穴が広がったり、皮膚の表面がでこぼこした感触になったりすることがあります。

これらの症状が出ている場合でも、自己判断で「顔ダニが原因だ」と決めつけることは避け、皮膚科で正確な診断を受けることが重要です。なぜなら、似た症状を呈する他の皮膚疾患も多いためです。

Q. 顔ダニが増えすぎるとどんな症状が出る?

顔ダニが過剰増殖すると、頬・鼻・額の慢性的な赤みやほてり、就寝時・起床時のかゆみ、ニキビ様の丘疹・膿疱、まぶたのゴロゴロ感、肌のざらつきや毛穴の目立ちなどが現れます。ただし類似症状の皮膚疾患も多いため、自己判断せず皮膚科への受診が推奨されます。

🔍 顔ダニの殺し方①洗顔による対策

顔ダニを減らすための最も基本的なアプローチは、正しい洗顔です。適切な洗顔によって顔ダニの主な栄養源である皮脂を取り除くとともに、顔ダニ自体を物理的に洗い流すことができます。

洗顔の頻度は1日2回(朝と夜)が適切です。夜の洗顔では、日中に蓄積された皮脂・汚れ・化粧品をしっかりと落とすことが重要です。特にメイクをしている場合は、クレンジングと洗顔の2ステップで丁寧に落とすことを心がけましょう。落とし残しのメイクは毛穴を詰まらせ、顔ダニの増殖を助けます。

洗顔料の選び方も大切です。顔ダニ対策においては、適度な洗浄力を持つ洗顔料が推奨されます。「ティーツリーオイル(メラルーカオイル)」を含む洗顔料やスキンケア製品は、顔ダニに対する抗菌・殺ダニ効果があるとする研究報告があります。ただし、濃度が高すぎると刺激になるため、使用前にパッチテストを行うことが望ましいです。

泡立てて洗うことが基本で、洗顔料をしっかり泡立てたうえで、その泡を肌の上で転がすように優しく洗います。強くこすると肌のバリア機能が傷つき、皮脂の過剰分泌を招くため逆効果になります。

すすぎはぬるま湯(約35〜38度)で行います。熱いお湯は皮脂を必要以上に落として乾燥を招き、冷たい水は毛穴を収縮させて汚れが落ちにくくなります。ぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。

洗顔後は清潔なタオルで優しく押さえるようにして水分を拭き取ります。タオルは顔ダニや他の細菌の住処になりやすいため、できれば毎日取り替えるか、清潔に保つことが大切です。使い捨てのフェイスタオルを活用するのも一つの方法です。

💪 顔ダニの殺し方②スキンケアの見直し

洗顔に加えて、日常のスキンケアの内容を見直すことも顔ダニ対策に有効です。

まず、化粧品の油分量を見直しましょう。顔ダニは皮脂や油分が豊富な環境で繁殖しやすいため、油分が多い化粧品(クリーム・オイル・ヘビーな乳液など)を多用することは顔ダニを増殖させる可能性があります。保湿は必要ですが、ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせない)と表示された製品や、さっぱりタイプの化粧水・ジェルを選ぶと良いでしょう。

成分面では、ティーツリーオイルのほかに、ナイアシンアミドやアゼライン酸が顔ダニ数の抑制に効果的との研究があります。ナイアシンアミドは皮脂分泌のコントロールや抗炎症作用があり、アゼライン酸は抗菌・抗炎症作用を持つ成分です。これらを含むスキンケア製品を選ぶことで、顔ダニの増殖を抑えるサポートになる可能性があります。

一方で、注意が必要な成分もあります。ステロイド成分を含む外用薬は、長期使用によって顔ダニが増殖しやすい環境を作ることがあります。市販のステロイド含有クリームを顔に長期間使用することは避けましょう。

スキンケアのタイミングも意識してみましょう。顔ダニは夜間に活動が活発になるため、就寝前のスキンケアで皮脂汚れをしっかり落としておくことが特に重要です。また、スキンケアに使うスポンジやパフ、ブラシなどの道具も定期的に洗浄・交換することで、顔ダニの棲みつきを防ぐことができます。

まぶたの周囲のケアも忘れずに行いましょう。デモデックス眼瞼炎の予防・改善には、まぶたの縁を清潔に保つことが重要です。眼瞼専用のクレンジングシートや、ティーツリーオイルを配合した眼瞼洗浄剤が市販されており、まつ毛の根元周辺を優しく拭くことで顔ダニを減らす効果が期待できます。ただし、目の周りへの使用は刺激に注意しながら行ってください。

Q. 顔ダニ対策でやってはいけないことは何?

顔ダニ対策として、毛穴を強くつまむ行為・洗顔のしすぎ・アルコールや消毒液を顔に塗る民間療法は厳禁です。また、市販ステロイドクリームの長期使用は免疫抑制作用により顔ダニを増やすリスクがあります。アイシークリニックでも、こうした誤ったケアで悪化した状態での受診が多く見られます。

🎯 顔ダニの殺し方③生活環境の改善

スキンケアだけでなく、生活環境全体を整えることも顔ダニ対策において重要なポイントです。

寝具の清潔管理は特に大切です。顔ダニはシーツや枕カバーにも移ることがあるため、これらを定期的に洗濯することが推奨されます。理想的には週1回以上の洗濯が望ましく、乾燥機を使うか、直射日光に当てて乾かすことで、ダニの除去・殺菌効果が期待できます。枕カバーについては、できれば2〜3日ごとに交換するとさらに効果的です。

洗顔に使うタオルの衛生管理も欠かせません。タオルは濡れた状態が続くと細菌やカビが繁殖しやすく、顔ダニも移りやすくなります。毎日新しいものに取り替えるか、使い捨てのフェイスタオルを活用することをお勧めします。

化粧ブラシやスポンジ、ビューラーなどのメイク道具も顔ダニの温床になりやすいです。ブラシやスポンジは週に1〜2回程度、専用のクレンザーや中性洗剤で洗浄し、しっかり乾燥させてから使いましょう。古くなったものは思い切って処分し、新しいものに交換することも顔ダニ対策の一つです。

室内の湿度管理も意識してみましょう。ダニは高温多湿の環境を好む傾向があります。室内の湿度は50〜60%程度に保つことで、ダニ全般の繁殖を抑えることができます。除湿器やエアコンのドライ機能を活用して、適切な湿度を維持しましょう。

生活習慣の改善も間接的に顔ダニ対策になります。睡眠不足や過度なストレスは免疫機能を低下させ、顔ダニの増殖を促しやすくなります。十分な睡眠の確保、バランスの良い食事、適度な運動など、基本的な健康管理が顔ダニのコントロールにもつながります。また、アルコールの過剰摂取は皮膚の血管を拡張させて赤みを誘発し、顔ダニ関連の皮膚症状を悪化させることがあるため、飲酒量にも注意しましょう。

💡 顔ダニの殺し方④皮膚科での治療

セルフケアで改善が見られない場合や、顔ダニによる皮膚症状が強い場合は、皮膚科専門医による診察・治療が必要です。医療機関では、より直接的に顔ダニを減らす治療が行われます。

皮膚科でまず行われるのは、顔ダニの存在確認です。毛穴の一部を採取して顕微鏡で観察する「皮膚鏡検査(ダーモスコピー)」や「直接鏡検」によって、顔ダニの数や種類を確認します。診断が確定すると、症状や程度に応じた治療が開始されます。

顔ダニの治療で使用される代表的な薬剤に「イベルメクチン」があります。イベルメクチンはもともと寄生虫駆除薬として開発されたもので、顔ダニに対しても有効であることが複数の臨床試験で示されています。外用クリームタイプと内服薬があり、症状の程度によって使い分けられます。日本でも酒さの治療薬としてイベルメクチンクリームが承認されており、顔ダニが関連する酒さの治療に用いられています。

メトロニダゾール」も顔ダニ関連の皮膚疾患に使われることがある薬剤です。抗菌・抗炎症作用を持ち、外用薬として顔に塗布することで、顔ダニが関与する皮膚炎の症状を改善します。

過酸化ベンゾイル」を含む外用薬も、顔ダニの殺菌に効果があるとされています。ニキビ治療薬として広く使われていますが、顔ダニに対する直接的な作用も研究されています。

まぶたの顔ダニ(デモデックス眼瞼炎)については、眼科での治療が必要になることもあります。眼科では、まぶたの専用クレンジングや、ティーツリーオイルを含む眼瞼洗浄液を用いた治療、また「ロフルミラスト」や「イベルメクチンクリーム」を処方することがあります。

皮膚科治療においては、単に顔ダニを殺すだけでなく、顔ダニが増殖しやすくなっている根本原因も同時に対処することが重要です。自己判断での治療ではなく、専門医のもとで適切な治療を受けることが、根本的な改善への近道です。

Q. 皮膚科では顔ダニをどのように治療する?

皮膚科では、ダーモスコピーや直接鏡検で顔ダニの数・種類を確認したうえで治療を開始します。代表的な薬剤はイベルメクチン(外用クリームまたは内服)で、複数の臨床試験で有効性が示されています。メトロニダゾールや過酸化ベンゾイルの外用薬が使われることもあり、増殖の根本原因にも同時に対処します。

📌 やってはいけないNG対策

顔ダニを減らしたいという気持ちから、誤った対策を行ってしまう方もいます。以下のような行為は逆効果になるだけでなく、肌にダメージを与える可能性があるため、避けてください。

まず、毛穴を強くつまんで皮脂を押し出す行為は厳禁です。毛穴の汚れを除去しようとして強くつまむと、毛穴が傷つき、炎症やニキビを悪化させます。また、傷ついた毛穴からは細菌感染が起きやすくなります。

洗顔の過剰な回数や、強い洗浄力の洗顔料を毎日使うことも避けましょう。洗いすぎは肌のバリア機能を破壊し、乾燥から守ろうとして皮脂が過剰に分泌されます。結果として顔ダニの栄養源が増え、逆効果になる可能性があります。

ネット上では「アルコールを顔に塗る」「消毒液を使う」といった民間療法を見かけることがあります。これらは肌への刺激が非常に強く、顔ダニよりも先に肌のバリア機能を破壊してしまいます。乾燥・炎症・接触性皮膚炎などを引き起こすリスクがあるため、絶対に行わないでください。

ステロイド入りの市販クリームを長期間自己判断で顔に塗り続けることも危険です。一時的に炎症が収まるように見えても、ステロイドの長期使用は免疫抑制作用によって顔ダニの増殖を招き、症状を悪化させることがあります。また、ステロイドの依存や副作用(酒さ様皮膚炎など)が生じる可能性もあります。

「顔ダニを完全にゼロにする」という目標も現実的ではありません。前述の通り、顔ダニは多くの健康な成人の顔に存在するもので、完全な除去は不可能です。目標は「顔ダニの数を適切な範囲内にコントロールする」ことであり、過度な対策は避けるべきです。

ピーリング剤の過剰使用も注意が必要です。ピーリングは角質除去に有効ですが、頻繁に行いすぎると肌のバリアを壊してしまいます。週に1回程度の適切な使用頻度を守りましょう。

✨ 顔ダニを増やさないための予防策

顔ダニの増殖を予防するためには、日々のルーティンを見直すことが重要です。正しい予防策を継続することで、肌を健やかに保ちながら顔ダニのコントロールが可能になります。

毎日の洗顔習慣を正しく維持することが基本中の基本です。朝と夜の2回、適切な洗顔料を使って丁寧に洗顔しましょう。夜のメイク落としはとくに念入りに行い、毛穴に残ったメイクや皮脂をしっかり取り除くことが大切です。

スキンケア製品のリサーチも欠かせません。使用している化粧品に含まれる成分を確認し、油分が多すぎない製品を選ぶようにしましょう。特に、コメドジェニック成分(毛穴を詰まらせやすい成分)が多い製品は避けることが賢明です。

メイク道具の定期的な洗浄・交換は忘れがちですが、非常に重要な予防策です。ブラシやスポンジは定期的に洗い、傷んできたら新しいものに替えましょう。また、他人のメイク道具を共有することは衛生上避けるべきです。

食生活の見直しも皮膚の健康管理に役立ちます。糖分や動物性脂質の多い食事は皮脂分泌を増やす可能性があります。野菜・果物・魚・豆類などを積極的に取り入れたバランスの良い食事を心がけましょう。また、腸内環境と皮膚は密接に関連していることが知られており(腸皮膚軸)、プロバイオティクスを含む食品(ヨーグルト・納豆など)の摂取が皮膚の状態改善に寄与する可能性も示唆されています。

十分な睡眠と適切なストレス管理も、免疫機能を正常に保つために重要です。成人は1日7〜8時間の睡眠を確保することが理想的とされています。ヨガ・瞑想・軽い運動など、ストレス解消法を日常生活に取り入れることも効果的です。

飲酒と喫煙も皮膚の健康に悪影響を及ぼします。アルコールは皮膚の血管を拡張させて炎症を悪化させる可能性があり、タバコは皮膚の免疫機能を低下させます。節酒・禁煙を心がけることも、顔ダニ対策の観点から有益です。

紫外線対策も忘れずに行いましょう。紫外線は皮膚の炎症を促進し、バリア機能を低下させます。日焼け止めはできれば毎日使用しましょう。ただし、クリームタイプのものを多量に塗りすぎると毛穴を詰まらせる可能性があるため、ノンコメドジェニックタイプのものを選ぶと良いでしょう。

最後に、定期的に皮膚科を受診し、肌の状態をチェックしてもらうことも有効な予防策の一つです。特に、繰り返す肌荒れ・赤み・かゆみがある方は、自己判断せず専門医に相談することをお勧めします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、顔のかゆみや赤み、なかなか治らないニキビ様の発疹を主訴にご来院される患者様の中に、顔ダニ(デモデックス)の過剰増殖が関与しているケースが少なからず見受けられます。最近の傾向として、セルフケアで対処しようとするあまり、洗顔のしすぎや市販のステロイドクリームの長期使用によって症状が悪化した状態でご相談いただくことも多く、適切なタイミングでの受診の大切さを改めて感じています。顔ダニは正しいスキンケアと生活習慣の見直しで多くの場合コントロールが可能ですので、肌の異変が続く際はどうか一人で悩まず、お早めにご相談ください。」

🔍 よくある質問

顔ダニは誰の顔にもいるのですか?

成人の8割以上に顔ダニ(デモデックス)が存在すると言われており、顔ダニがいること自体は必ずしも異常ではありません。問題になるのは、皮脂の過剰分泌や免疫機能の低下などによって顔ダニが異常に増殖した場合です。存在するだけでは症状が出ないことがほとんどです。

顔ダニが増えているサインにはどんな症状がありますか?

顔の赤みやほてり、就寝時や起床時のかゆみ、なかなか治らないニキビ様の発疹、まぶたのかゆみやゴロゴロ感、肌のざらつきや毛穴の目立ちなどが代表的なサインです。ただし、似た症状を呈する他の皮膚疾患もあるため、自己判断せず皮膚科への受診をお勧めします。

顔ダニ対策に効果的な洗顔方法を教えてください。

1日2回(朝・夜)の洗顔が基本です。洗顔料はしっかり泡立て、肌を強くこすらず泡で優しく洗いましょう。すすぎは35〜38度のぬるま湯で行い、夜はクレンジングと洗顔の2ステップでメイクを丁寧に落とすことが重要です。ティーツリーオイル配合の洗顔料も効果的とされています。

市販のステロイドクリームを顔ダニ対策に使っても大丈夫ですか?

市販のステロイドクリームを顔に長期間使用することは避けてください。ステロイドには免疫抑制作用があり、長期使用によって顔ダニが増殖しやすい環境を作ってしまう可能性があります。また、ステロイド依存や酒さ様皮膚炎などの副作用リスクもあるため、皮膚科専門医に相談のうえ適切な治療を受けることが重要です。

顔ダニを完全にゼロにすることはできますか?

顔ダニを完全にゼロにすることは現実的ではなく、目指す必要もありません。多くの健康な成人の顔に顔ダニは存在しており、完全除去は不可能です。重要なのは「適切な数にコントロールする」ことです。過剰なケアはかえって肌のバリア機能を損ない、症状を悪化させる可能性があります。アイシークリニックでは、適切な治療法をご提案しています。

💪 まとめ

顔ダニ(デモデックス)は多くの成人の顔に存在する微小な生物であり、通常は無症状です。しかし、皮脂の過剰分泌・スキンケアの乱れ・免疫機能の低下などによって増殖すると、赤みやかゆみ、ニキビ様の発疹などの皮膚症状を引き起こすことがあります。

顔ダニを減らすためには、正しい洗顔習慣の徹底・スキンケアの見直し・生活環境の清潔管理・健康的な生活習慣の維持が基本となります。セルフケアで改善しない場合や症状が強い場合には、皮膚科でイベルメクチンなどの薬剤を用いた適切な治療を受けることが重要です。

重要なのは、顔ダニを「完全にゼロにする」ことを目指すのではなく、「適切な数にコントロールする」という視点で対策を続けることです。過剰なケアはかえって肌のバリア機能を壊し、症状を悪化させることがあります。アルコールや消毒液を顔に使うなどの誤った民間療法は絶対に避けてください。

顔ダニによる肌トラブルが気になる方は、ぜひ一度、アイシークリニック池袋院にご相談ください。専門の医師が丁寧に診察し、症状に合った適切な対処法をご提案いたします。肌の悩みを一人で抱え込まず、専門家のサポートを受けることで、より健やかな肌を目指しましょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 顔ダニ(デモデックス)が関連する酒さ・毛包虫症・デモデックス眼瞼炎などの皮膚疾患の診断基準や治療ガイドラインの参照、イベルメクチン・メトロニダゾール等の治療薬に関する情報の確認
  • PubMed – デモデックス(顔ダニ)の生態・増殖メカニズム・臨床症状・ティーツリーオイルやイベルメクチンの治療効果に関する国際的な査読済み臨床研究論文の参照
  • 厚生労働省 – イベルメクチンクリームをはじめとする外用薬・内服薬の承認情報、ステロイド外用薬の適正使用に関する注意喚起、および市販薬の長期使用リスクに関する公式情報の確認

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
PAGE TOP
電話予約
0120-226-002
1分で入力完了
簡単Web予約
LINE
運営:医療法人社団鉄結会