
📌 背中や顔、耳の後ろなどにできた粉瘤(ふんりゅう)、気になっていませんか?
- ⚡ 炎症・化膿で治療が複雑化しコストが増大
- ⚡ 強い痛みや腫れが出て緊急処置が必要になることも
- ⚡ 早期なら3割負担で5,000円〜で済むケースが多数
- ✅ 保険適用になる条件がわかる
- ✅ サイズ・部位別の費用目安がわかる
- ✅ 手術方法による費用の違いがわかる
- ✅ 早期受診すべき理由が明確になる
目次
- 粉瘤とはどのような病気か
- 粉瘤の治療方法の種類
- 粉瘤の手術は保険適用になる?
- 粉瘤手術の費用相場(保険適用の場合)
- 粉瘤手術の費用相場(自費診療の場合)
- 粉瘤のサイズ・部位による費用の違い
- 手術方法による費用の違い
- 手術以外にかかる費用
- 粉瘤を放置するとどうなる?早期治療のメリット
- クリニック選びのポイント
- まとめ
この記事のポイント
粉瘤手術は原則保険適用で、3割負担の場合サイズ別に5,000〜30,000円程度が目安。放置すると炎症で治療が複雑化し費用増加リスクがあるため早期受診が重要。
💡 粉瘤とはどのような病気か
粉瘤(ふんりゅう)は、正式には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。皮膚の下に袋状の組織が形成され、その中に角質や皮脂が蓄積することで生じます。体のどこにでも発生する可能性がありますが、顔(特に耳の前後やあご)、首、背中、頭皮、脇の下、股関節周辺などに多く見られます。
粉瘤の外見的な特徴として、皮膚の下にやわらかいしこりが触れることが多く、しこりの中央部分に小さな黒い点(開口部)が見られることがあります。この開口部から中のものを押し出そうとすると、不快なにおいのする白い内容物が出てくることがありますが、これは医師の指示なく自分で行うと感染リスクが高まるため避けるべきです。
粉瘤は自然に消えることがほとんどなく、放置すると少しずつ大きくなる傾向があります。また、細菌感染を起こして炎症性粉瘤(炎症粉瘤)になると、赤みや腫れ、強い痛みを生じることがあります。このような炎症を繰り返すと、周囲の組織への影響が大きくなり、手術の難易度も上がってしまいます。
粉瘤の原因はまだ完全には解明されていませんが、毛穴の詰まりや外傷、ウイルス感染(ヒトパピローマウイルスなど)、ニキビ跡などが関連していると考えられています。遺伝的な要因が関与する場合もあり、家族内に粉瘤ができやすい体質の方が複数いるケースもあります。
Q. 粉瘤手術は健康保険が適用されますか?
粉瘤手術は原則として健康保険が適用されます。医師が粉瘤と診断した場合、保険診療として手術を受けることが可能です。一般的な成人の自己負担は3割となり、美容目的での特別な術式を希望する場合のみ自費診療となることがあります。
📌 粉瘤の治療方法の種類
粉瘤の治療には、主に以下の方法があります。それぞれの方法に特徴があり、粉瘤の状態や部位、患者さんの希望によって選択されます。
✅ くり抜き法(へそ抜き法・トレパン法)
粉瘤の開口部に小さな穴(直径2〜5mm程度)を開け、専用の器具(トレパン)で内容物を取り出し、袋ごと摘出する方法です。切開する範囲が小さいため傷跡が目立ちにくく、縫合が不要なことも多いのが特徴です。ただし、大きな粉瘤や炎症を起こしたことのある粉瘤には適さない場合があります。また、袋が完全に除去できないと再発する可能性があります。
📝 切開摘出法(切除法)
メスで粉瘤を含む皮膚を紡錘形(楕円形)に切開し、袋ごと完全に摘出する方法です。粉瘤の袋を確実に除去できるため再発率が低いとされています。大きな粉瘤や炎症を繰り返した粉瘤にも対応でき、多くのケースで適用できる標準的な方法です。切開線が長くなるため、くり抜き法と比べて縫合が必要であり、傷跡はやや目立ちやすい面があります。
🔸 炎症期の切開排膿
粉瘤が炎症を起こして膿がたまっている状態では、まず切開して膿を排出する処置(切開排膿)を行います。これは根本的な治療ではなく、炎症を鎮めるための応急処置です。炎症が落ち着いた後(通常は数週間〜数ヶ月後)に、改めて粉瘤を摘出する手術を行います。炎症期に摘出手術を行おうとしても、組織の境界が不明瞭になっているため袋を完全に取り出すことが難しく、再発リスクが高まります。
⚡ レーザー治療
一部のクリニックでは、炭酸ガスレーザーを用いて粉瘤の開口部に穴を開け、内容物を除去する方法を行っています。出血が少なく傷跡が小さい点がメリットですが、袋が残ると再発する可能性があり、すべての粉瘤に適用できるわけではありません。また、自費診療となることが多い治療法です。
✨ 粉瘤の手術は保険適用になる?
粉瘤の手術は、原則として健康保険が適用されます。粉瘤は医学的に治療が必要な病変と認められており、保険診療の対象です。ただし、保険適用となるためにはいくつかの条件があります。
まず、粉瘤であることが医師によって診断されることが前提です。自己判断で「粉瘤だろう」と思っていても、実際には脂肪腫や石灰化上皮腫など別の疾患である場合もあります。医師が診察・検査を行い、粉瘤と診断されて初めて保険適用の治療が可能になります。
また、保険適用の治療を行うためには保険証を持参し、保険診療として受診することが必要です。美容目的(傷跡を残さないための特別な手術など)で受診した場合は自費診療になることがあります。
なお、同じ粉瘤の摘出でも、クリニックによっては保険診療と自費診療を選べる場合があります。自費診療では、より傷跡が目立ちにくい方法や、保険外の特殊な術式を選択できることがあります。
健康保険には3割負担(一般的な成人の場合)という仕組みがあるため、保険適用の場合は手術費用の3割を自己負担することになります。70歳以上の方は1〜2割、未就学児は医療費助成制度の対象になることが多く、さらに負担が軽減される場合があります。
Q. 保険適用で粉瘤手術を受けた場合の費用目安は?
粉瘤手術の費用は3割負担の場合、長径3cm未満で5,000〜10,000円、3〜6cm未満で10,000〜20,000円、6cm以上で20,000〜30,000円程度が目安です。これに加え初診料・検査料・病理組織検査料・処方薬代などが別途発生します。
🔍 粉瘤手術の費用相場(保険適用の場合)
保険適用で粉瘤の手術を行う場合、費用は「粉瘤のサイズ(直径)」と「手術方法」によって決まる診療報酬点数に基づいて計算されます。1点=10円として計算され、患者さんは原則としてその3割を負担します。
日本の診療報酬制度では、粉瘤の摘出手術は「皮膚、皮下腫瘍摘出術」に分類され、腫瘍の大きさによって以下のように区分されています(3割負担の場合の概算)。
🌟 くり抜き法(へそ抜き法)の場合
くり抜き法は「皮膚、皮下腫瘍摘出術」に加え、手技料が加算される場合があります。おおよその目安として、3割負担で3,000円〜10,000円程度が自己負担額の目安となることが多いです。ただし、診察料、検査料、処方薬代なども別途かかります。
💬 切開摘出法の場合(サイズ別)
切開摘出法では、腫瘍の長径(一番長い部分の直径)によって費用が異なります。以下はおおよその目安です。
長径3cm未満の場合、3割負担で手術費用は5,000円〜10,000円程度が目安です。これに初診料または再診料、処置料、薬剤料などが加わります。
長径3cm以上6cm未満の場合、3割負担で手術費用は10,000円〜20,000円程度が目安です。
長径6cm以上の場合、3割負担で手術費用は20,000円〜30,000円程度が目安となることがあります。
これらはあくまでも目安であり、実際の費用はクリニックや病院によって異なります。また、手術前の検査(血液検査など)や術後の処置、摘出物の病理検査(腫瘍の組織を顕微鏡で調べる検査)費用が加わるため、合計金額はさらに高くなることがあります。
✅ 炎症性粉瘤の切開排膿の場合
炎症を起こした粉瘤の切開排膿は、摘出手術とは別の処置として算定されます。3割負担で1,000円〜3,000円程度が目安ですが、この処置の後に別途摘出手術が必要となるため、トータルの費用はその分多くかかることを理解しておきましょう。
📝 病理組織検査について
摘出した組織は病理組織検査に提出することが多くあります。これは摘出したものが本当に粉瘤であることを確認し、まれにある悪性腫瘍の可能性を排除するための重要な検査です。この検査費用も保険適用されますが、3割負担で3,000円〜5,000円程度が別途かかります。
💪 粉瘤手術の費用相場(自費診療の場合)
美容皮膚科や美容外科では、粉瘤の摘出を自費診療で行っているクリニックもあります。自費診療の場合、保険診療のような価格の縛りがないため、クリニックによって費用は大きく異なります。
一般的な自費診療の費用相場としては、小さな粉瘤(1cm未満)で10,000円〜30,000円程度、中程度の粉瘤(1〜3cm)で20,000円〜50,000円程度、大きな粉瘤(3cm以上)で50,000円〜100,000円以上というクリニックもあります。
自費診療が選ばれる理由としては、傷跡をできるだけ目立たなくする特別な縫合技術(例えば形成外科的な縫合方法)の採用や、レーザーを使用した治療方法の選択、あるいは保険診療では対応が難しい特殊なケースへの対応などが挙げられます。
粉瘤は保険が適用される疾患であるため、通常の摘出治療であれば保険診療を選ぶことが費用面では有利です。美容目的で傷跡を極力残さないことを優先する場合や、特別な術式を希望する場合には自費診療を検討するとよいでしょう。

🎯 粉瘤のサイズ・部位による費用の違い
粉瘤の手術費用は、粉瘤のサイズと発生している部位によっても変わります。
🔸 サイズによる違い
粉瘤が大きいほど、手術時間が長くなり、切開範囲も広くなるため、費用は高くなります。診療報酬の点数もサイズによって段階的に設定されており、小さな粉瘤(直径2〜3cm未満)と大きな粉瘤(直径6cm以上)では、同じ術式でも数倍の費用差が生じることがあります。
粉瘤を小さいうちに治療することで、手術の難易度が下がり、費用も抑えられる傾向があります。粉瘤は自然に小さくなることはほとんどないため、気になる方は早めに受診することをおすすめします。
⚡ 部位による違い
粉瘤が発生している部位によっても、手術の難易度や費用が異なります。
顔や耳の周辺にできた粉瘤は、目立ちやすい部位であるため、傷跡を最小限にするための丁寧な処置が必要です。また、顔面には重要な神経や血管が多く走行しているため、手術の難易度が高くなることもあります。
背中や臀部(お尻)の粉瘤は比較的大きくなることが多く、また皮膚が厚い部位でもあるため、手術操作が複雑になる場合があります。
頭皮の粉瘤は、出血しやすい部位であることや、縫合後の管理が難しい点から、やや手術の難易度が高いとされています。
足底(足の裏)の粉瘤は、体重がかかる部位であるため、術後の安静が必要で、治癒に時間がかかることがあります。保険診療の点数の区分においても、体の部位によって手術区分が異なることがあります。
Q. 粉瘤を放置すると治療費用は増えますか?
粉瘤を放置すると細菌感染による炎症が起こりやすくなり、治療が切開排膿と摘出手術の2段階になるため費用と通院回数が増加します。また時間とともに粉瘤が大きくなると手術難易度が上がり傷跡も拡大するため、早期受診が費用・身体的負担の両面で有利です。
💡 手術方法による費用の違い
前述のように、粉瘤の手術方法は主に「くり抜き法」と「切開摘出法」に大別されますが、手術方法によっても費用の差があります。
🌟 くり抜き法(トレパン法)の費用特性
くり抜き法は切開する範囲が小さいため、縫合が不要なことも多く、手術時間が比較的短い傾向があります。そのため、同サイズの粉瘤を切開摘出法で行う場合と比べて、費用が低くなることもあります。ただし、保険診療の場合は診療報酬の点数制度に基づいて算定されるため、術式の違いによる費用差は保険診療の枠内でのことになります。
くり抜き法は傷跡が小さく、日常生活への影響が少ない点が患者さんに好まれる理由ですが、適応できる粉瘤のサイズや状態に制限があります。主に直径2〜3cm以下の、炎症を起こしていない粉瘤に適応されることが多いです。
💬 切開摘出法の費用特性
切開摘出法は、粉瘤の袋を確実に取り除くことができる方法であり、再発率が低いとされています。大きな粉瘤や炎症を繰り返した粉瘤にも対応できますが、切開する範囲が大きくなるため縫合が必要で、術後に抜糸のための通院も必要です。
保険診療の場合、腫瘍のサイズが大きいほど診療報酬の点数が高くなるため、大きな粉瘤では費用も高くなります。また、術後の処置(創部の消毒、抜糸など)の費用も別途かかります。
✅ 炭酸ガスレーザーを使用した手術の費用特性
炭酸ガスレーザーを使用した粉瘤治療は、自費診療となることがほとんどです。レーザーによる蒸散で傷跡を最小限にすることを目指した方法ですが、機器の維持費用なども反映されるため、保険診療の数倍の費用がかかることもあります。
📌 手術以外にかかる費用
粉瘤の治療にあたっては、手術費用だけでなく、さまざまな費用が発生します。事前に把握しておくと、トータルの費用感を理解しやすくなります。
📝 初診料・再診料
初めてクリニックを受診する際には初診料がかかります。3割負担で800円〜3,000円程度が目安です。2回目以降の受診(術後の経過観察、抜糸など)は再診料として300円〜1,000円程度がかかります。これらは保険点数に基づいて算定されますが、施設のクラス(一般診療所か病院かなど)によって異なります。
🔸 術前検査費用
手術前には安全に手術を行うための検査を実施することがあります。血液検査(感染症検査、血液型、凝固能検査など)を行う場合は、3割負担で2,000円〜5,000円程度が追加されることがあります。ただし、小さな粉瘤の摘出では術前検査を省略するクリニックもあります。
⚡ 病理組織検査費用
摘出した組織を病理検査に提出する場合、検査費用が別途かかります。保険適用で3割負担の場合、3,000円〜5,000円程度が目安です。この検査は粉瘤であることの確定診断と悪性腫瘍の除外のために重要な検査であり、多くのクリニックで実施されています。
🌟 術後処置費用
手術後は傷の回復を確認するための経過観察や、縫合した場合は抜糸のための通院が必要です。切開摘出法では、手術後7〜14日程度で抜糸を行うことが多く、その際の処置費用や再診料がかかります。3割負担で1回あたり500円〜2,000円程度が目安です。
💬 処方薬代
術後は感染予防のための抗菌薬(抗生物質)や鎮痛剤が処方されることがあります。調剤薬局での薬代は3割負担で500円〜2,000円程度が目安ですが、処方される薬の種類や量によって異なります。また、炎症を起こしている場合は、手術前から抗菌薬が処方されることもあります。
✅ 保護材料費
傷を保護するためのガーゼや絆創膏などの材料費も算定されることがあります。費用はわずかですが、術後のセルフケアとして追加の保護材料を購入する場合は、ドラッグストアでの費用も見込んでおきましょう。
📝 高額療養費制度について
同一月内に医療費の自己負担額が一定の上限(所得に応じて設定)を超えた場合、高額療養費制度を利用することで超えた分が払い戻されます。粉瘤の手術費用だけで上限に達することは少ないですが、他の医療費と合算される場合もありますので、加入している健康保険組合や協会けんぽに確認してみるとよいでしょう。
Q. くり抜き法と切開摘出法の違いと選び方は?
くり抜き法は切開範囲が小さく傷跡が目立ちにくい反面、主に直径3cm以下で炎症のない粉瘤に限られます。切開摘出法は再発率が低く大きな粉瘤や炎症を繰り返した粉瘤にも対応できますが縫合が必要です。最適な術式は粉瘤の状態・部位・サイズによって医師が判断します。
✨ 粉瘤を放置するとどうなる?早期治療のメリット
費用面を気にして粉瘤の治療を先延ばしにしている方もいるかもしれません。しかし、粉瘤を放置することで起こりうるリスクについても知っておくことが大切です。
🔸 炎症・感染のリスク

粉瘤の袋の中に蓄積した内容物(角質や皮脂)に細菌が感染すると、炎症を起こします。炎症性粉瘤になると、患部が赤く腫れ上がり、強い痛みが生じます。この状態では、まず切開して膿を排出する処置が必要になり、その後に改めて摘出手術を行うため、治療が2段階になって費用も時間も余計にかかります。
⚡ 手術の難易度が上がる
炎症を繰り返すと、粉瘤の袋と周囲の組織が癒着(くっついた状態)します。この状態になると、摘出手術の際に袋を完全に取り除くことが難しくなり、手術時間が長くなったり、傷跡が大きくなったりすることがあります。また、再発リスクも高まります。炎症のない状態での手術は比較的シンプルで、傷跡も小さく抑えられる可能性が高いです。
🌟 粉瘤が大きくなる
粉瘤は自然に消えることはほとんどなく、時間とともに少しずつ大きくなる傾向があります。大きくなるほど手術の切開範囲が広くなり、傷跡が大きくなるだけでなく、費用も高くなります。早いうちに治療することで、費用を抑えられる可能性があります。
💬 まれな悪性化のリスク
粉瘤が悪性腫瘍に変化することは非常にまれですが、長期間放置した場合には可能性がゼロではないとされています。また、粉瘤と思っていたものが実は別の疾患(脂肪腫、皮膚線維腫、脂腺嚢腫、石灰化上皮腫、まれに悪性腫瘍など)であった場合に気づかないでいることも問題です。医師の診察を受けて正確な診断を受けることが重要です。
以上のことから、粉瘤に気づいた場合は早めに皮膚科や形成外科を受診し、医師と相談の上で治療の方針を決めることをおすすめします。
🔍 クリニック選びのポイント
粉瘤の手術を受けるクリニックを選ぶ際には、費用だけでなく、さまざまな観点から検討することが大切です。
✅ 保険診療と自費診療の選択
粉瘤は保険が適用される疾患ですので、一般的な治療であれば保険診療を選ぶことが費用面でメリットがあります。ただし、傷跡の美しさを最優先する場合や、特殊な術式を希望する場合は自費診療も選択肢になります。クリニックに問い合わせる際には、保険診療と自費診療のどちらに対応しているか、それぞれの費用はどの程度かを事前に確認しておきましょう。
📝 医師の専門性と経験
粉瘤の摘出手術は皮膚科や形成外科が専門領域です。皮膚外科や形成外科の専門医資格を持つ医師、または粉瘤の手術経験が豊富な医師に執刀してもらうことで、安全性が高まり、再発リスクも低減されます。クリニックのウェブサイトや医師のプロフィールを確認してみましょう。
🔸 対応している手術方法
くり抜き法(トレパン法)と切開摘出法の両方に対応しているクリニックを選ぶと、粉瘤の状態に応じて最適な方法を選択してもらえます。粉瘤の部位やサイズ、状態によって最適な術式が異なるため、複数の方法を提供しているクリニックが安心です。
⚡ 費用の透明性
受診前に費用の概算を説明してくれるクリニックを選びましょう。保険診療の場合は診療報酬点数に基づくため大きな差はありませんが、自費診療の場合は事前の見積もり確認が重要です。診察料、手術料、検査料、処方薬代など、すべての費用を事前に確認しておくことで、思わぬ費用が発生することを防げます。
🌟 アクセスと通院のしやすさ
粉瘤の手術後は術後処置や抜糸のために複数回通院する必要があります。自宅や職場からアクセスしやすいクリニックを選ぶことで、通院の負担を減らせます。また、予約が取りやすいかどうか、待ち時間はどの程度かなども確認しておくとよいでしょう。
💬 当日手術の対応可否
一部のクリニックでは、初診当日に粉瘤の摘出手術を行っています。仕事や生活の都合上、何度も通院できない方にとってはメリットです。ただし、当日手術が可能かどうかはクリニックや粉瘤の状態によって異なります。予約の際に確認しておきましょう。
✅ 炎症時の緊急対応
炎症性粉瘤は急に強い痛みや腫れが生じることがあります。このような場合に速やかに対応してもらえるクリニックであるかどうかも、かかりつけのクリニックを選ぶ際の大切なポイントです。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、粉瘤でご来院される患者様の多くが「費用がいくらかかるかわからなくて不安だった」とおっしゃいます。粉瘤は原則として保険診療の対象となるため、まずは気軽にご相談いただき、診察時に費用も含めた治療方針をしっかりとご説明するよう心がけています。最近の傾向として、炎症を繰り返してから受診される方も少なくありませんが、炎症が起きる前の早い段階でご来院いただくことで、体への負担も費用も最小限に抑えられる可能性が高まりますので、気になる症状があればどうぞお早めにご相談ください。」
💪 よくある質問
はい、粉瘤の手術は原則として健康保険が適用されます。医師が粉瘤と診断した場合、保険診療として手術を受けることが可能です。ただし、美容目的での特別な術式を希望する場合は自費診療になることがあります。保険適用の場合、一般的な成人の自己負担は3割となります。
保険適用(3割負担)の場合、手術費用の目安は粉瘤のサイズによって異なります。長径3cm未満で5,000〜10,000円程度、3〜6cm未満で10,000〜20,000円程度、6cm以上で20,000〜30,000円程度が目安です。これに初診料・検査料・薬代などが別途加わります。
粉瘤を放置すると、細菌感染による炎症や化膿が起こる可能性があります。炎症を起こすと治療が2段階(切開排膿→摘出手術)になり、費用と時間が余計にかかります。また、時間とともに粉瘤が大きくなると手術の難易度が上がり、傷跡が大きくなるリスクもあるため、早めの受診をおすすめします。
くり抜き法は切開範囲が小さく傷跡が目立ちにくい反面、大きな粉瘤や炎症を起こしたことのある粉瘤には適さない場合があります。切開摘出法は再発率が低く多くのケースに対応できますが、縫合が必要で傷跡はやや残りやすい面があります。費用は保険診療の場合、主に腫瘍のサイズによって決まります。
手術費用以外に、初診料(800〜3,000円程度)、術前の血液検査費用(2,000〜5,000円程度)、摘出組織の病理組織検査費用(3,000〜5,000円程度)、術後処置・抜糸の費用、抗菌薬などの処方薬代(500〜2,000円程度)が別途発生します。当院では診察時にトータルの費用について丁寧にご説明しています。
🎯 まとめ
粉瘤の手術費用についてまとめると、保険診療であれば3割負担で5,000円〜30,000円程度が目安となりますが、粉瘤のサイズ、部位、手術方法、検査の有無などによって大きく異なります。自費診療の場合はクリニックによって異なりますが、保険診療よりも高くなることがほとんどです。
手術費用は手術料だけでなく、初診料・再診料、検査費用、病理組織検査費用、薬剤費、術後処置費用など複数の費用から構成されます。受診前にクリニックに問い合わせるか、初診時に詳しく説明してもらうことで、トータルの費用感を把握することができます。
粉瘤は放置すると炎症を起こしたり大きくなったりするリスクがあり、そうなると治療が複雑になって費用も増加する可能性があります。気になる粉瘤がある場合は、早めに医師の診察を受けることが、体への負担を最小限にする意味でも、費用を抑える意味でも大切です。
アイシークリニック池袋院では、粉瘤の診察・手術に対応しております。保険診療にも対応しており、患者さんの状態や希望に応じた最適な治療法をご提案いたします。粉瘤でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
📚 関連記事
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 診療報酬制度・保険適用の仕組み・高額療養費制度など、粉瘤手術の費用計算や保険適用条件に関する制度的根拠の参照
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)の定義・診断・治療方針に関する医学的根拠、および皮膚良性腫瘍の標準的な治療法の参照
- 日本形成外科学会 – 粉瘤の手術方法(くり抜き法・切開摘出法)の術式詳細、部位別の手術難易度、形成外科的縫合技術に関する専門的情報の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務