
足の指の皮がむけているのに、かゆみがまったくない――そんな症状で「これって水虫?」と心配している方は少なくありません。実は、かゆみを伴わない足の皮むけは、水虫(白癬菌感染)とは異なる原因によって起こることが多く、適切な対処法もそれぞれ異なります。乾燥・摩擦・汗・角化症・アレルギーなど、さまざまな要因が関係しており、原因を正しく把握することが改善への第一歩です。このコラムでは、足の指の皮がかゆくないのにむける原因を一つひとつ丁寧に解説し、セルフケアの方法や、病院を受診すべきタイミングについてもご紹介します。
目次
- 足の指の皮がむける・かゆくない症状とはどんな状態か
- かゆくない皮むけの主な原因①:乾燥・保湿不足
- かゆくない皮むけの主な原因②:汗疱(異汗性湿疹)の回復期
- かゆくない皮むけの主な原因③:摩擦・物理的刺激
- かゆくない皮むけの主な原因④:掌蹠膿疱症・角化症
- かゆくない皮むけの主な原因⑤:接触性皮膚炎(かぶれ)の回復期
- かゆくない皮むけの主な原因⑥:水虫(白癬)との違い
- かゆくない皮むけの主な原因⑦:その他の皮膚疾患
- 自宅でできるセルフケアと対処法
- 病院を受診すべきタイミングと診療科
- まとめ
この記事のポイント
足の指の皮むけでかゆみがない場合、乾燥・汗疱回復期・摩擦・角化症・接触性皮膚炎・角質増殖型水虫など多様な原因が考えられる。かゆくないからと放置せず、2〜3週間改善しない場合は皮膚科での真菌検査による正確な診断が推奨される。
🎯 1. 足の指の皮がむける・かゆくない症状とはどんな状態か
足の指の皮がむける症状は、多くの人が一度は経験したことのある身近なトラブルです。しかし、「かゆみがない」という点が、一般的な水虫のイメージと少し異なるため、「なぜ皮がむけているのだろう?」と疑問に思う方も多いでしょう。
皮膚は、外側から表皮・真皮・皮下組織という構造になっており、最も外側にある表皮の「角質層」が適切な水分を保ちながら体を守る役割を担っています。この角質層が何らかの理由で過剰に増殖したり、水分を失ったり、炎症を起こしたりすると、皮がむけるという現象が生じます。
かゆみがある場合はアレルギー反応や炎症が活発に起きているサインであることが多いのに対し、かゆみがない皮むけは、炎症の後遺症・皮膚のターンオーバーの乱れ・物理的刺激・慢性的な角化異常など、比較的穏やかな原因によって起こるケースが多いとされています。
とはいえ、「かゆくないから大丈夫」と放置してしまうのは危険なこともあります。原因によっては、適切な治療が必要な皮膚疾患が隠れている可能性もあるため、症状の特徴を正しく把握することが重要です。
Q. 足の指の皮がむけてもかゆくない原因は何ですか?
足の指の皮がかゆくないのにむける主な原因として、乾燥・保湿不足、汗疱の回復期、摩擦などの物理的刺激、掌蹠膿疱症・角化症、接触性皮膚炎の回復期などが挙げられます。かゆみがない場合は炎症の後遺症や角質異常が関与していることが多いとされています。
📋 2. かゆくない皮むけの主な原因①:乾燥・保湿不足
足の指の皮がかゆくないのにむける原因として最も多いのが、皮膚の乾燥です。特に秋冬の乾燥した季節や、エアコンが効いた室内では、足の指先の皮膚が乾燥しやすく、角質層の水分が不足することで皮がぱりぱりとむけやすくなります。
足の裏や指の皮膚は、体の中でも特に角質が厚くなりやすい部位です。普段から靴下や靴で覆われているため、外気の影響を直接受けにくいように思えますが、汗をかいてその後乾燥するという繰り返しや、洗いすぎによる皮脂の除去が乾燥を引き起こすことがあります。
乾燥による皮むけの特徴としては、皮膚全体がカサカサとした感触になり、細かい鱗状に皮がむけることが多いです。かゆみや赤みを伴わないことが多く、痛みもほとんどないのが特徴です。特に足指の間や足の甲の部分に出やすい傾向があります。
乾燥肌は放置しておくと「皮膚バリア機能」が低下し、外部からの刺激に対して敏感になります。バリア機能が低下した状態が続くと、ひび割れ(亀裂)が生じて痛みが出たり、細菌や真菌(カビ)が侵入しやすくなったりするため、早めの保湿ケアが重要です。
原因が乾燥だと考えられる場合は、入浴後に尿素クリームや保湿剤を足指や足の裏にしっかり塗ることが効果的です。また、ナイロンタオルなどで強くこすりすぎないよう注意し、石鹸も低刺激なものを選ぶとよいでしょう。
💊 3. かゆくない皮むけの主な原因②:汗疱(異汗性湿疹)の回復期
汗疱(かんぽう)とは、手のひらや足の裏・指の側面などに小さな水疱(水ぶくれ)が多数できる皮膚疾患です。「異汗性湿疹」とも呼ばれ、汗腺(エクリン汗腺)の出口が何らかの理由で塞がれることで、皮膚の内部に汗が溜まって水疱を形成すると考えられています。
汗疱は、発症初期にはかゆみや灼熱感を伴うことが多いのですが、水疱が自然に吸収されていく回復期になると、かゆみが落ち着き始め、その代わりに皮膚がぽろぽろとむけてくることがあります。この「かゆくない皮むけ」の段階は、汗疱が治りかけているサインであることも多いです。
汗疱は春から夏にかけて発症しやすく、発汗量が多い時期・ストレスがかかっているとき・金属アレルギー(ニッケル・コバルトなど)がある人・アトピー素因のある人に多いとされています。
汗疱の皮むけは、水疱が破れた後に薄い皮が環状にむけていくことが特徴です。範囲が広かったり、再発を繰り返したりする場合は皮膚科への受診が必要です。ステロイド外用薬が治療に使われることが多く、金属アレルギーが原因の場合はパッチテストによるアレルゲンの特定も行われます。
Q. かゆくない足の皮むけは水虫ではないと言えますか?
かゆくないからといって水虫を否定することはできません。水虫の中でも「角質増殖型」はかゆみがほとんどなく、乾燥による皮むけと非常に似た症状を示します。アイシークリニック池袋院でも、かゆくないからと数ヶ月放置した後に受診され、実際には角質増殖型水虫だったケースは珍しくありません。
🏥 4. かゆくない皮むけの主な原因③:摩擦・物理的刺激
毎日靴を履いて歩いたり走ったりしていると、足の指や足の裏には継続的な摩擦・圧力・ずれが加わります。この物理的な刺激が繰り返されることで、皮膚は自己防衛のために角質を厚くして対応しようとしますが、その過程で皮がむけてしまうことがあります。
特に、新しい靴を履いたばかりのとき・サイズが合っていない靴を長時間履いたとき・裸足で長時間歩いたときなどは、足の指に集中的な摩擦が加わりやすく、皮がむけやすくなります。靴下を履かずに靴を履く習慣がある方も、足の指の皮むけが起きやすい傾向があります。
摩擦による皮むけは、特定の場所(靴が当たる部分・足指の付け根など)に集中して起こることが多く、かゆみよりも摩擦感や軽い違和感を感じることがある程度です。皮むけの前後に水ぶくれ(摩擦水疱)ができることもあります。
対処法としては、自分の足に合った靴を選ぶことが最も重要です。また、靴下を着用することで摩擦を軽減できます。すでに皮がむけている部分は、無理に剥がさず自然に落ちるのを待ちましょう。保護パッドやテーピングを使って皮膚を守ることも有効です。
⚠️ 5. かゆくない皮むけの主な原因④:掌蹠膿疱症・角化症
足の指の皮がかゆくないのにむける原因として、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や角化症という皮膚疾患も考えられます。
掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に膿をもった小さな水疱(膿疱)が繰り返しできる慢性的な皮膚疾患です。膿疱が乾燥・吸収される過程で皮がむけることがあり、かゆみは比較的軽度であったり、感じない時期もあったりします。扁桃炎や歯周病などの慢性感染巣・金属アレルギー・喫煙が悪化因子として知られています。
一方、角化症(特に点状角化症や皮膚角化症)は、皮膚の角質が異常に増殖することで、足の裏や指に硬い角質の塊ができ、それが剥がれ落ちるように皮むけとして現れることがあります。痛みやかゆみを伴わないことも多く、見た目だけが気になるというケースもあります。
また、「足底角化症」は足の裏全体が厚く硬くなり、ひび割れを伴いながら皮がむけていく状態で、遺伝的な要因や慢性的な刺激が関与していることがあります。ひどい場合は歩行時に痛みを感じることもあります。
これらの疾患は自己判断が難しく、皮膚科での正確な診断と適切な治療が必要です。尿素配合の外用薬・ビタミンD3外用薬・レチノイド(ビタミンA誘導体)・光線療法などが治療として使用されます。
🔍 6. かゆくない皮むけの主な原因⑤:接触性皮膚炎(かぶれ)の回復期
接触性皮膚炎は、特定の物質に皮膚が触れることでアレルギー反応や刺激反応が起き、赤み・かゆみ・水疱などが生じる状態です。靴の素材(革・接着剤・染料)・靴下の素材・洗剤・消毒液などが足の皮膚に触れることで起こることがあります。
接触性皮膚炎の急性期にはかゆみが強いことが多いですが、炎症が落ち着いてきた回復期になると、かゆみが薄れる代わりに皮がぼろぼろとむけてくることがあります。この段階では見た目には皮がむけているだけで、かゆみや赤みが目立たないため、原因に気づかずに放置してしまうケースもあります。
接触性皮膚炎による皮むけのポイントは、「靴や靴下を新しいものに変えてから症状が出た」「特定の素材に触れた後に起きた」という経緯があることです。原因物質(アレルゲン)を特定するためのパッチテストが皮膚科で受けられます。
対処法としては、まず原因と思われる物質との接触を避けることが最優先です。天然素材の靴下・低刺激の洗剤への変更・靴のインソール交換なども有効です。回復を早めるために保湿剤を使用することも効果的ですが、アレルゲンが含まれている成分に注意が必要です。
Q. 足の皮むけに効果的なセルフケアを教えてください。
足の皮むけには、入浴後5〜10分以内に尿素配合クリームやヘパリン類似物質配合の保湿剤を塗ることが有効です。また、やわらかいタオルで優しく洗う・綿素材の靴下を着用する・足に合った靴を選ぶことも重要です。むけた皮を無理に剥がすと感染リスクが高まるため避けてください。
📝 7. かゆくない皮むけの主な原因⑥:水虫(白癬)との違い
「足の皮がむける」というと多くの方が最初に思い浮かべるのが水虫(白癬菌感染)です。しかし、水虫は必ずしもかゆみを伴うわけではなく、かゆみのない水虫も存在します。そのため、「かゆくないから水虫ではない」と断言することは難しいのです。
水虫の種類と特徴を整理すると、以下のようになります。
趾間型(しかんがた)は最も多いタイプで、足の指の間(特に4・5趾間)が白くふやけてジュクジュクし、皮がむけます。かゆみを強く感じることが多いですが、慢性化するとかゆみが少なくなることもあります。
小水疱型は足の裏や指の周囲に小さな水疱が多数でき、水疱が破れた後に皮がむけます。強いかゆみを伴うことが多いです。
角質増殖型は足の裏全体が厚く硬くなり、乾燥してひび割れやすくなります。かゆみがほとんどなく、乾燥による皮むけと非常に似た症状を示すため、見た目だけでは判断が難しいタイプです。高齢者や免疫力が低下している人に多く見られます。
特に角質増殖型の水虫は、かゆくないのに皮がむけるという症状を示すため、自己判断で「乾燥だろう」と思い込んで保湿剤だけを塗り続けてしまうケースが見られます。しかし、水虫には抗真菌薬による治療が必要であり、保湿剤だけでは改善しません。むしろ、菌が繁殖しやすい環境を作ってしまう可能性もあります。
水虫と乾燥・その他の皮膚疾患を見分ける最も確実な方法は、皮膚科での検査(顕微鏡による白癬菌の確認)です。皮膚の一部を採取して顕微鏡で観察する「真菌検査」は簡単にできる検査で、数分で結果がわかります。皮がむける症状が続いている場合は、自己判断せずに皮膚科を受診することをお勧めします。
💡 8. かゆくない皮むけの主な原因⑦:その他の皮膚疾患
ここまで紹介した原因以外にも、足の指の皮がかゆくないのにむける背景には、さまざまな皮膚疾患が隠れていることがあります。
乾癬(かんせん)は、皮膚の細胞が通常よりも早いスピードで増殖・剥離を繰り返す慢性炎症性皮膚疾患です。銀白色の鱗屑(りんせつ)を伴う赤い斑点が特徴ですが、足の裏や指にも出現することがあり、角化型の水虫や角化症と似た見た目になることがあります。かゆみは軽度または無いこともあります。
多形性紅斑は、感染症(ヘルペスウイルスなど)や薬剤への反応として生じる皮膚疾患で、特徴的な標的状(ターゲット状)の皮疹が現れます。回復期に皮むけを伴うことがあります。
栄養不足による皮膚症状も見逃せません。ビタミンA・ビタミンB群(特にビタミンB2・ナイアシン)・亜鉛などの不足は、皮膚のターンオーバーを乱し、皮がむけやすくなる原因となることがあります。極端なダイエットや偏食をしている方に注意が必要です。
甲状腺機能低下症(橋本病など)は、甲状腺ホルモンが不足することで全身の代謝が低下し、皮膚が乾燥しやすくなります。足の皮むけ以外にも、疲れやすさ・むくみ・体重増加・寒がりなどの症状を伴うことが多いです。
糖尿病の合併症として末梢神経障害・血行障害が起こると、足の皮膚の乾燥やひび割れが生じやすくなります。足の感覚が鈍くなるため痛みやかゆみを感じにくく、皮むけや傷が悪化しやすいという特徴があります。糖尿病のある方は足の変化に特に注意が必要です。
Q. 足の皮むけで皮膚科を受診すべき目安は何ですか?
以下の場合は早めに皮膚科を受診することが推奨されます。①2〜3週間以上セルフケアを続けても改善しない、②皮むけの範囲が広がっている、③痛みを伴うひび割れや傷がある、④爪の変色・変形を伴う、⑤足以外にも同様の症状がある場合です。皮膚科では真菌検査で原因を短時間で特定できます。
✨ 9. 自宅でできるセルフケアと対処法
足の指の皮がかゆくないのにむけている場合、原因に応じたセルフケアを行うことが症状の改善につながります。ただし、皮膚科での診断なしに自己判断でケアを続けることには限界があるため、症状が長引く・悪化するという場合は必ず医療機関を受診してください。
適切な保湿を習慣にすることは、乾燥・乾燥悪化による皮むけに非常に有効です。入浴後の皮膚がまだ少し湿っているうちに(5〜10分以内に)保湿剤を塗ることで、水分の蒸発を防ぎやすくなります。足の裏や指は他の部位と比べて角質が厚いため、尿素(10〜20%配合)クリームやヘパリン類似物質配合の保湿剤が効果的です。
洗い方にも注意が必要です。ナイロンタオルや硬いブラシで強くこすると、皮膚バリア機能が傷つき乾燥が悪化します。やわらかいタオルや手で優しく洗うようにしましょう。石鹸は低刺激・弱酸性のものを選ぶことが理想的です。
むけた皮を無理に引っ張ったり剥がしたりするのは厳禁です。まだ付いている皮を無理に取ると、皮膚の下の柔らかい部分が露出して傷になったり、細菌感染のリスクが高まります。自然に剥がれるのを待つか、清潔なハサミで浮いている部分だけを切り取る程度にとどめましょう。
靴と靴下の見直しも重要です。通気性の良い天然素材(綿・麻など)の靴下を着用し、靴は足のサイズに合ったものを選ぶことで摩擦や蒸れによる皮むけを予防できます。毎日同じ靴を履き続けるのではなく、靴を交互に使い、靴の中を乾燥させることも大切です。
足を清潔に保ちながらも過度に洗いすぎないことが重要です。1日1回の入浴時に丁寧に洗えば十分です。何度も洗うことで皮脂が取れすぎて乾燥が悪化する場合があります。
栄養バランスの改善も皮膚の健康に関係しています。特にビタミンA(レバー・緑黄色野菜)・ビタミンB群(魚・卵・乳製品)・亜鉛(牡蠣・肉類・豆類)・良質な脂質(魚のオメガ3脂肪酸)などが皮膚のターンオーバーをサポートします。極端な食事制限は避け、バランスのとれた食事を心がけましょう。
水分補給も皮膚の潤いを保つために欠かせません。1日1.5〜2リットル程度の水分を意識的に摂取することが勧められています。コーヒーやアルコールは利尿作用があるため、水や麦茶などをこまめに飲む習慣をつけましょう。
市販薬の使用については慎重になる必要があります。水虫だと思って市販の抗真菌薬を使ったり、かゆくないから乾燥だろうとステロイド外用薬を使ったりすることで、症状を悪化させることがあります。自己判断での市販薬使用は、原因が特定されてからにすることが望ましいです。
📌 10. 病院を受診すべきタイミングと診療科

足の指の皮がかゆくないのにむける症状は、多くの場合は乾燥などの比較的軽微な原因で起こりますが、以下のような場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。
2〜3週間以上セルフケアを続けても改善しない場合は、自己判断での対処に限界があることを意味します。皮膚科を受診して正確な診断を受けることが必要です。
皮むけの範囲が広がっている・悪化している場合も受診のサインです。特に足全体に広がってきたり、足の指以外の部位にも同様の症状が出てきたりする場合は注意が必要です。
痛みを伴うひび割れ・傷が生じている場合、感染リスクがあります。特に糖尿病・免疫疾患・末梢血管疾患のある方は、小さな傷でも重篤な感染症につながる可能性があるため、すぐに受診してください。
足以外の部位(手のひら・体幹・顔など)にも皮むけや発疹がある場合は、全身的な疾患が関与している可能性があります。乾癬・多形性紅斑・栄養欠乏・甲状腺疾患などが疑われます。
爪の変色(白・黄・茶褐色)・爪の厚み・もろさなどの変化を伴う場合は、爪白癬(爪の水虫)が疑われます。爪白癬は外用薬だけでは治りにくく、内服抗真菌薬が必要なことがあります。
受診する診療科は、まず皮膚科が最適です。皮膚科では「真菌検査」「パッチテスト」「皮膚生検」などの専門的な検査ができ、水虫・接触性皮膚炎・乾癬・角化症などを正確に区別することができます。
糖尿病や甲状腺疾患などの全身疾患が背景にあると考えられる場合は、内科や内分泌内科への受診も検討してください。
アイシークリニック池袋院では、皮膚の専門的な知識を持つ医師が丁寧に診察いたします。「市販薬を試したけれど改善しない」「何が原因かわからない」といった場合も、お気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「かゆくないから水虫ではないだろう」と数ヶ月以上放置された後に受診される患者様が少なくなく、実際に検査をしてみると角質増殖型の水虫であったというケースも珍しくありません。足の皮むけはかゆみの有無だけで原因を判断することが難しく、乾燥・汗疱・摩擦・角化症・全身疾患など多岐にわたる背景が考えられるため、セルフケアで改善しない場合はぜひ早めにご相談ください。原因が明らかになれば患者様一人ひとりに合った適切な治療をご提案できますので、どうぞお気軽にお越しいただければと思います。」
🎯 よくある質問
かゆみを伴う皮むけはアレルギーや活発な炎症のサインであることが多い一方、かゆみがない皮むけは乾燥・炎症の後遺症・摩擦・角化異常など比較的穏やかな原因によって起こるケースが多いとされています。ただし、かゆくないからといって軽視せず、症状の特徴を正しく把握することが重要です。
必ずしもそうとは言えません。水虫の中でも「角質増殖型」はかゆみがほとんどなく、乾燥による皮むけと非常に似た症状を示します。アイシークリニックでも、かゆくないからと数ヶ月放置した後に受診され、実際には角質増殖型の水虫だったというケースは珍しくありません。自己判断せず皮膚科を受診することをお勧めします。
入浴後5〜10分以内に尿素配合の保湿クリームやヘパリン類似物質配合の保湿剤を塗ることが効果的です。また、やわらかいタオルで優しく洗う・通気性の良い綿素材の靴下を着用する・足に合った靴を選ぶ・バランスの良い食事と十分な水分補給を心がけることも皮膚の健康維持に役立ちます。
無理に引っ張ったり剥がしたりするのは避けてください。まだ付いている皮を無理に取ると、皮膚の下の柔らかい部分が露出して傷になったり、細菌感染のリスクが高まったりします。自然に剥がれるのを待つか、清潔なハサミで浮いている部分だけを軽く切り取る程度にとどめましょう。
以下のような場合は早めに皮膚科への受診をお勧めします。①2〜3週間以上セルフケアを続けても改善しない、②皮むけの範囲が広がっている・悪化している、③痛みを伴うひび割れや傷がある、④爪の変色や変形を伴う、⑤足以外の部位にも同様の症状がある場合です。アイシークリニック池袋院では、専門医による診察の上原因に合った治療をご提案しています。
📋 まとめ
足の指の皮がかゆくないのにむける原因は、乾燥・汗疱の回復期・摩擦・掌蹠膿疱症・角化症・接触性皮膚炎の回復期・水虫(特に角質増殖型)・乾癬・栄養不足・全身疾患など、非常に多岐にわたります。かゆみがないからといって軽視せず、症状の特徴をよく観察し、適切なケアや受診を心がけることが大切です。
特に「かゆくないから水虫ではない」と思い込んで放置してしまうことは危険です。角質増殖型の水虫はかゆみが少なく、乾燥と非常に似た症状を示します。水虫に保湿剤だけを使い続けると改善しないばかりか、悪化する可能性もあります。
セルフケアとして効果的なのは、適切な保湿・正しい洗い方・靴と靴下の見直し・栄養バランスの改善・十分な水分補給などです。しかし、2〜3週間以上改善しない・皮むけが広がる・痛みがある・爪にも変化がある・全身的な症状を伴うなどの場合は、迷わず皮膚科を受診することをお勧めします。
皮膚科での検査は短時間で受けられるものも多く、原因が特定されれば適切な治療を素早く開始できます。足の健康を保つことは、日常生活の質(QOL)に直結します。症状が気になっている方は、ぜひ早めに専門医に相談してみてください。アイシークリニック池袋院では、皮膚のトラブルに関するご相談を随時受け付けております。どうぞお気軽にお越しください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 白癬(水虫)の診断・治療ガイドラインおよび汗疱・接触性皮膚炎・乾癬などの皮膚疾患に関する診療情報。かゆみを伴わない角質増殖型白癬の特徴や、各種角化症・湿疹の鑑別診断の根拠として参照。
- 厚生労働省 – 皮膚の健康管理および水虫(白癬菌感染症)に関する公衆衛生情報。乾燥・保湿ケアの重要性や、市販薬の適切な使用に関する注意事項の根拠として参照。
- PubMed – 角質増殖型足白癬・汗疱(異汗性湿疹)・掌蹠膿疱症・接触性皮膚炎の回復期における皮膚剥離メカニズムに関する国際医学文献。かゆみを伴わない皮むけの病態生理および治療根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務