
夏の海水浴やアウトドア活動を楽しんだ後、鏡を見たら皮膚に赤い斑点が点々と現れていた、という経験はありませんか。日焼けによる赤みとは少し違う、点状や斑状の変色が気になった方も多いのではないでしょうか。日焼け後に現れる赤い斑点は、その原因や状態によって対処法が異なります。単純な日焼けによる炎症の場合もあれば、より注意が必要な皮膚のトラブルが隠れていることもあります。この記事では、日焼け後に赤い斑点が出る原因、症状の種類、適切なケア方法、そして医療機関を受診すべきタイミングについて、わかりやすく解説していきます。
目次
- 日焼けとは何か|皮膚に何が起きているのか
- 日焼け後に赤い斑点が出る原因
- 赤い斑点の種類と見分け方
- 日焼けによる赤い斑点を放置するとどうなる?
- 日焼け後の赤い斑点への正しいケア方法
- 病院・クリニックを受診すべきタイミング
- 日焼けによる赤い斑点を予防するために
- まとめ
この記事のポイント
日焼け後の赤い斑点は、サンバーン・多形性日光疹・光線過敏症などが原因。冷却・保湿・遮光が基本ケアで、2週間以上改善しない場合や毎年繰り返す場合は皮膚科受診が必要。
🎯 日焼けとは何か|皮膚に何が起きているのか
日焼けは、太陽光に含まれる紫外線(UV)が皮膚に過剰に当たることで引き起こされる皮膚の炎症反応です。紫外線にはUV-AとUV-Bという2種類があり、それぞれ皮膚への影響が異なります。
UV-Bは波長が短く、皮膚の表面(表皮)に強く作用します。日焼けの直後から数時間後に現れる赤み(サンバーン)の主な原因となるのがこのUV-Bです。皮膚細胞のDNAにダメージを与え、炎症を引き起こします。一方、UV-Aは波長が長く、皮膚の深層(真皮)まで届きます。即座に皮膚を黒くさせる作用(サンタン)を持ち、長期的なシワや皮膚の老化にも影響を与えます。
紫外線を浴びた皮膚の細胞は、炎症性サイトカインと呼ばれる物質を放出します。これが周辺の血管を拡張させ、炎症細胞を呼び寄せることで赤みや熱感、腫れなどの症状が生じます。これがいわゆる「サンバーン」の状態です。
また、紫外線は皮膚の免疫細胞(ランゲルハンス細胞)にもダメージを与えます。これにより、皮膚の免疫バリアが一時的に低下し、さまざまな皮膚トラブルが起きやすくなります。日焼け後に赤い斑点が現れるのは、こうした複合的な皮膚の反応の一部として理解することができます。
Q. 日焼け後に赤い斑点が出る主な原因は何ですか?
日焼け後の赤い斑点は、紫外線による炎症反応のほか、紫外線にアレルギー反応を起こす多形性日光疹、薬剤と紫外線が反応する薬剤性光線過敏症、光を浴びた直後に蕁麻疹が現れる日光蕁麻疹などが主な原因として挙げられます。 —
📋 日焼け後に赤い斑点が出る原因
日焼け後に赤い斑点が出る原因はひとつではありません。主な原因をいくつかに分けて見ていきましょう。
🦠 紫外線による炎症反応
最も一般的な原因は、紫外線による皮膚の炎症反応です。日焼けによる赤みは通常、皮膚全体が均一に赤くなることが多いですが、日光への露出が不均一だったり、皮膚の部位によって感受性が異なったりすることで、斑点状に赤くなることがあります。特に、日焼け止めが均一に塗られていなかった箇所などでは、不規則な赤い模様が現れることがあります。
👴 多形性日光疹(たけいせいにっこうしん)
多形性日光疹は、紫外線に対するアレルギー反応の一種です。紫外線を浴びた数時間から数日後に、露出した皮膚に赤い斑点や丘疹(小さなぶつぶつ)、小水疱などが現れます。特に春から初夏にかけて、皮膚が紫外線に慣れていない時期に発症しやすいのが特徴です。かゆみを伴うことが多く、顔、首、胸元、腕などの露出部位に現れます。
この症状は、紫外線によって皮膚のある種のたんぱく質が変性し、免疫系がそれを異物と認識して過剰反応することで起きると考えられています。繰り返し紫外線を浴びることで症状が軽減されることもありますが、毎年春に再発するケースも多く見られます。
🔸 光線過敏症(こうせんかびんしょう)
光線過敏症は、通常では問題のない量の光(紫外線)に対して皮膚が過剰に反応する状態です。薬剤性光線過敏症と、薬剤とは関係なく体質的に起こる光線過敏症に分けられます。
薬剤性の光線過敏症では、服用中の薬(抗生物質、利尿剤、精神科の薬など)が紫外線と反応することで皮膚に炎症が起きます。特定の薬を内服・外用している方が日焼け後に強い赤み、斑点、水ぶくれなどが出た場合は、薬剤性光線過敏症の可能性を考える必要があります。
また、全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患でも、光線過敏症の症状が現れることがあります。こうした場合、赤い斑点は通常の日焼けとは異なる様相を呈することがあります。
💧 日光蕁麻疹(にっこうじんましん)
日光蕁麻疹は、紫外線や可視光線に皮膚が当たった直後から数分以内に、接触した部位に蕁麻疹(じんましん)が現れる状態です。赤みや腫れ、強いかゆみを伴い、光を遮断するとすみやかに消えることが特徴です。まれに全身症状(息苦しさ、めまいなど)を伴うこともあります。
✨ 熱性紅斑(ねっせいこうはん)と温熱性紅斑
強い日差しによって皮膚が高温になることで生じる熱性の紅斑も、赤い斑点のように見えることがあります。長時間にわたって直射日光を受けた皮膚は、紫外線だけでなく赤外線による熱の影響も受けるため、毛細血管が拡張して網目状・斑状の赤みが現れることがあります。
📌 汗疹(あせも)との合併
日焼けによる皮膚の炎症がある状態では、汗腺が詰まりやすくなり、汗疹(あせも)が生じやすくなります。赤みのある細かい発疹が広がる「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」は、日焼けの赤みと重なって赤い斑点のように見えることがあります。
Q. 日焼け後の赤い斑点に対してまず何をすべきですか?
日焼け後の赤い斑点には、まず冷却が基本です。清潔なタオルに冷水を含ませて患部に当てるか、冷たいシャワーで熱感を和らげましょう。ただし氷の直接当ては凍傷の恐れがあるため厳禁です。その後は刺激の少ない保湿剤でケアし、再度の紫外線露出を避けることが重要です。 —
💊 赤い斑点の種類と見分け方
日焼け後に現れる赤い斑点は、その形状や出現タイミング、随伴症状によって原因が異なります。ここでは、見分けるためのポイントをご紹介します。
▶️ 出現のタイミングで見分ける
紫外線を浴びた直後(数分以内)に現れる場合は、日光蕁麻疹の可能性が高いです。数時間後から1日以内に現れる場合は、一般的なサンバーンによる炎症反応が考えられます。日焼けから数時間後から数日後に現れる場合は、多形性日光疹や光線過敏症が疑われます。
🔹 見た目の特徴で見分ける
均一な赤みではなく点状の赤い斑点の場合、毛細血管の拡張や出血点(点状出血)が原因のことがあります。特に日焼けが強く、皮膚が炎症を起こした際に皮下の毛細血管が傷つき、点状出血が生じることがあります。
赤い斑点と同時に水ぶくれ(水疱)が現れる場合は、2度のやけど(日焼けが非常に重篤な場合)や多形性日光疹、薬剤性光線過敏症などが疑われます。
小さなぶつぶつ(丘疹)を伴う赤い斑点は、多形性日光疹や汗疹との合併を示唆することがあります。
📍 かゆみや痛みで見分ける
一般的なサンバーンは、ひりひりとした灼熱感や痛みが主な症状です。かゆみが強く伴う場合は、多形性日光疹、日光蕁麻疹、光線過敏症などが疑われます。痛みよりかゆみが先行する場合は、アレルギー性の反応が関わっている可能性が高いといえます。
💫 部位で見分ける
日光に当たった部位(露光部)のみに限定して赤い斑点が出ている場合は、紫外線が直接の原因と考えやすいです。一方、衣服で覆われた部位にも症状が広がる場合は、全身的な反応(薬剤性光線過敏症、全身性エリテマトーデスなど)が疑われます。
🏥 日焼けによる赤い斑点を放置するとどうなる?
日焼け後の赤い斑点を適切にケアせず放置すると、さまざまなリスクがあります。
🦠 色素沈着(シミ)が残る
日焼けによる炎症が強い場合、炎症後色素沈着(PIH)が生じることがあります。これは、炎症に対する反応としてメラニン色素が過剰に産生されることで起きます。赤い斑点が治まった後に茶色や黒っぽいシミが残ることがあり、これが長期間消えずに悩む方も少なくありません。適切な冷却と保湿、遮光を行うことで、色素沈着のリスクを軽減することができます。
👴 皮膚の老化が加速する
紫外線による皮膚へのダメージは蓄積します。日焼けを繰り返し放置することで、コラーゲンやエラスチンの破壊が進み、シワ、たるみ、くすみなどの「光老化」が促進されます。また、UV-Aは真皮深くまで到達するため、繰り返しの日焼けによる炎症が皮膚構造自体を損傷させていきます。
🔸 皮膚がんのリスクが高まる
紫外線は皮膚細胞のDNAに直接ダメージを与えます。このDNAの損傷が修復されずに蓄積されると、細胞のがん化につながることがあります。特に、幼少期からの繰り返しの日焼けは、基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんのリスクを高めることが知られています。
日焼け後に現れた赤い斑点が長期間消えない場合や、形や色が変化する場合は、皮膚科専門医による診察を受けることが重要です。
💧 多形性日光疹が慢性化・重症化する
多形性日光疹を放置して繰り返し日光に当たり続けると、症状が慢性化したり、感作が強まってより少ない日光量でも発症するようになったりすることがあります。また、まれに光線性痒疹(こうせんせいようしん)という、より重篤な光線過敏症に移行するケースもあります。
✨ 感染リスクの増加
日焼けによって皮膚バリアが損傷し、免疫機能が低下した皮膚は、細菌や真菌の感染を受けやすくなります。特に水ぶくれが形成された場合、それが破れると感染の入り口になりかねません。かきむしることでさらにバリアが破壊され、二次感染のリスクが高まります。
Q. 日焼けによる赤い斑点を放置するとどうなりますか?
日焼け後の赤い斑点を放置すると、炎症後色素沈着によってシミが残るリスクがあります。また、繰り返しの紫外線ダメージはコラーゲン破壊による光老化を促進し、皮膚細胞のDNA損傷が蓄積すると基底細胞がんや悪性黒色腫などの皮膚がんリスクが高まることも知られています。 —
⚠️ 日焼け後の赤い斑点への正しいケア方法
日焼け後に赤い斑点が現れた場合、正しいケアを行うことで症状の悪化を防ぎ、回復を助けることができます。
📌 まずは冷却して炎症を抑える
日焼けによる炎症が起きている皮膚には、まず冷却が有効です。清潔なタオルに冷水を含ませて患部に当てたり、冷たいシャワーを浴びたりすることで、熱感や赤みを和らげることができます。ただし、氷を直接皮膚に当てるのは凍傷の原因になるため避けてください。また、冷却は炎症を完全に止めるものではなく、症状の緩和が目的です。
▶️ 十分な保湿ケアを行う
日焼けした皮膚は水分を失いやすく、乾燥が進むと回復が遅れます。刺激の少ない保湿剤(セラミド配合のローションやゲルなど)を使って、皮膚の水分を補給しましょう。アロエベラを含む製品は、抗炎症作用と保湿効果が期待できるとして古くから日焼けケアに使われてきました。ただし、アルコールや香料が多く含まれる製品は刺激になる場合があるため注意が必要です。
🔹 紫外線からの遮断
赤い斑点が出ている間は、炎症が続いており皮膚が非常に敏感な状態です。症状が続いている間はできるだけ日光を避け、外出する際は日焼け止めを塗るだけでなく、長袖・帽子・日傘などで物理的に遮光することが重要です。特に多形性日光疹や光線過敏症が疑われる場合は、回復中に再度日光を浴びると症状が悪化することがあります。
📍 かゆみへの対処
赤い斑点にかゆみが伴う場合、かきむしることで皮膚バリアがさらに損傷し、炎症の悪化や色素沈着、感染のリスクが高まります。市販の抗ヒスタミン成分を含む外用薬(かゆみ止めクリームなど)を使用することで、かゆみを和らげることができます。内服の抗ヒスタミン薬も効果的ですが、自己判断での使用が不安な場合は薬剤師や医師に相談してください。
💫 ステロイド外用薬の使用について
日焼けによる強い炎症(重篤なサンバーン)には、ステロイド外用薬が有効な場合があります。ただし、ステロイド外用薬は強さや使い方によって副作用が出ることもあるため、自己判断での長期使用は避け、医師の指示のもとで使用することが望ましいです。市販の弱いステロイド外用薬を短期間使用するケースでは、薬剤師に相談のうえ使用することをおすすめします。
🦠 水分補給と栄養補給
日焼けによる炎症は体内の水分も消費します。意識的に水分を補給するとともに、皮膚の回復を助ける栄養素を摂ることも大切です。ビタミンC(抗酸化作用・コラーゲン合成促進)、ビタミンE(抗酸化作用)、亜鉛(皮膚の修復促進)などは、日焼け後の皮膚回復をサポートすると考えられています。
👴 避けるべきこと
日焼け後の赤い斑点がある時期には、以下のことを避けましょう。
熱いお風呂やサウナは皮膚の炎症を悪化させる可能性があります。ナイロンタオルなどで皮膚をこすると、損傷した皮膚バリアをさらに傷つけます。強い洗顔料や刺激の強い化粧品は皮膚への刺激になります。日焼けした皮膚を強くマッサージすることも避けてください。ピーリング製品(AHA・BHAなど)の使用も炎症中は控えましょう。
🔍 病院・クリニックを受診すべきタイミング

日焼け後の赤い斑点は、多くの場合は適切な自己ケアで改善しますが、以下のような場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。
🔸 緊急を要するケース
全身に及ぶ強い赤みと水ぶくれ(2度以上の日焼け)がある場合、高熱(38℃以上)、悪寒、嘔気・嘔吐を伴う場合、めまいや意識の混濁がある場合(熱中症の合併が疑われる場合)、顔面の広範な腫れがある場合などは、速やかに医療機関を受診してください。
💧 早めに受診すべきケース
赤い斑点が2週間以上経過しても改善しない場合、赤い斑点の大きさ、形、色が変化している場合、かゆみや痛みが非常に強く日常生活に支障をきたす場合、赤い斑点が毎年春~夏になると繰り返し現れる場合、処方薬を内服中に日焼け後の皮膚トラブルが起きた場合、赤い斑点とともに全身の倦怠感や関節痛などが伴う場合などは、皮膚科を受診することをおすすめします。
✨ 受診先について
日焼けによる皮膚トラブルは、皮膚科が専門です。一般的なサンバーンや多形性日光疹、光線過敏症の診断・治療は皮膚科で行われます。また、日焼け後の色素沈着(シミ)が気になる場合は、美容皮膚科や皮膚科系のクリニックに相談するとよいでしょう。
医療機関では、正確な診断のもとで適切なステロイド外用薬や抗アレルギー薬、日焼け後のシミに対するビタミンC誘導体外用薬やトレチノイン外用薬などの処方を受けることができます。また、光線過敏症の原因検索や、皮膚がんの鑑別など、自己判断では難しい診断も行ってもらえます。
Q. 日焼け後の赤い斑点はどんな場合に病院を受診すべきですか?
赤い斑点が2週間以上改善しない場合、毎年春から夏に繰り返す場合、かゆみや痛みが日常生活に支障をきたす場合は皮膚科を受診してください。高熱・水ぶくれ・めまいを伴う場合や斑点の色・形が変化している場合は速やかな受診が必要です。アイシークリニックでも日焼け後の皮膚トラブルに対応しています。
📝 日焼けによる赤い斑点を予防するために
日焼けと赤い斑点のリスクを減らすためには、日常的な紫外線対策が欠かせません。以下の予防策を参考にしてみてください。
📌 日焼け止めの正しい選び方と使い方
日焼け止めを選ぶ際は、SPF(紫外線B波防御指数)とPA(紫外線A波防御指標)の両方を確認しましょう。SPFはUV-Bに対する防御力を示し、数値が高いほど防御力が強くなります。PAはUV-Aに対する防御力を示し、「+」の数が多いほど効果的です。
日常的な外出であればSPF30・PA++程度、長時間の屋外活動や海水浴ではSPF50以上・PA+++以上のものを選ぶことが一般的です。ただし、高SPFの製品であっても適切な量を塗らなければ効果が十分に発揮されません。顔全体には1円玉大(約0.5g)程度の量が目安とされています。また、汗や水で流れるため、2〜3時間おきに塗り直すことが重要です。
▶️ 物理的な紫外線対策
日焼け止めだけでなく、物理的な遮光も組み合わせることでより効果的に紫外線を防ぐことができます。UVカット機能を持つ衣服(長袖・長ズボン)の着用、つばの広い帽子の使用、UVカット機能付きのサングラス、日傘の活用などが有効です。また、紫外線の強い時間帯(10時〜14時ごろ)の外出をできるだけ控えることも大切です。
🔹 日焼け止めの塗り方のポイント
日焼け止めは外出の15〜30分前に塗ることで、皮膚に密着して効果を発揮しやすくなります。耳の後ろ、首の後ろ、手の甲、足の甲など、塗り忘れやすい部位にも注意しましょう。特に顔の場合、目の周りや小鼻の脇なども丁寧に塗ることが大切です。
📍 光線過敏症がある方への特別な注意
多形性日光疹や光線過敏症と診断されている方は、より積極的な紫外線対策が必要です。春先から紫外線対策を始め、段階的に日光に慣らしていくことが有効とされています(光線療法の一種)。ただし、これは医師の指導のもとで行うことが重要です。また、薬剤性光線過敏症が疑われる場合は、原因薬剤について医師・薬剤師に相談してください。
💫 食事から紫外線対策をサポートする
紫外線によって皮膚で産生される活性酸素(フリーラジカル)を中和する抗酸化物質を食事から摂ることも、紫外線ダメージの軽減に役立つと考えられています。ビタミンC(柑橘類・ブロッコリーなど)、ビタミンE(ナッツ類・アボカドなど)、リコピン(トマトなど)、アスタキサンチン(鮭・エビなど)、ポリフェノール(緑茶・ベリー類など)などが代表的な抗酸化栄養素です。これらを日常的にバランス良く摂取することで、皮膚の紫外線に対する耐性をサポートすることが期待できます。
🦠 アフターサンケアを習慣にする
日光を浴びた日は、目に見える日焼けの症状がなくても、皮膚はある程度のダメージを受けています。帰宅後は化粧や日焼け止めをしっかり洗い落とし、保湿ケアを行うことを習慣にしましょう。冷却シートや冷たいミスト化粧水なども、日焼けのほてりを和らげるのに役立ちます。シャワーは熱いお湯ではなくぬるめのお湯を使い、皮膚への刺激を最小限にすることが大切です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、夏場を中心に日焼け後の赤い斑点を心配されて来院される患者様が多く見られます。単なる炎症反応と思って放置されるケースも少なくありませんが、多形性日光疹や光線過敏症など適切な診断と治療が必要な状態が隠れていることもあるため、症状が2週間以上続く場合や毎年繰り返す場合はぜひ早めにご相談ください。皮膚へのダメージは蓄積しますので、正しいケアと予防を習慣づけることが、将来の色素沈着や皮膚の老化を防ぐ大切な一歩となります。」
💡 よくある質問
原因によって異なります。日光蕁麻疹は紫外線を浴びた直後(数分以内)、一般的なサンバーンによる炎症は数時間以内、多形性日光疹や光線過敏症は数時間から数日後に現れることがあります。出現タイミングを確認することが、原因を見極める重要なヒントになります。
最初に冷却で炎症を和らげることが大切です。清潔なタオルに冷水を含ませて患部に当てるか、冷たいシャワーを浴びましょう。ただし、氷を直接当てると凍傷になる恐れがあるため避けてください。その後は刺激の少ない保湿剤でケアし、日光への再露出を防ぐことが重要です。
日焼けによる炎症が強い場合、炎症後色素沈着(PIH)として茶色や黒っぽいシミが残ることがあります。適切な冷却・保湿・遮光を行うことで色素沈着のリスクを軽減できます。すでにシミが気になる場合は、アイシークリニックなどの皮膚科・美容皮膚科へご相談ください。
赤い斑点が2週間以上改善しない場合、毎年繰り返す場合、かゆみや痛みが強く日常生活に支障がある場合は早めに皮膚科を受診してください。また、高熱・水ぶくれ・めまいを伴う場合や、斑点の色・形・大きさが変化している場合は、速やかな受診が必要です。
日焼け止めをSPF・PAの両方を確認したうえで選び、2〜3時間おきに塗り直すことが基本です。加えて、UVカット衣服・帽子・日傘などによる物理的な遮光も組み合わせましょう。紫外線が強い10時〜14時の外出を控え、帰宅後は保湿などのアフターサンケアを習慣にすることも大切です。
✨ まとめ
日焼け後に赤い斑点が出る原因は、単純な紫外線による炎症反応から、多形性日光疹、光線過敏症、日光蕁麻疹など、さまざまな可能性があります。それぞれ原因が異なるため、症状の現れ方や特徴をよく観察することが大切です。
日焼け後の赤い斑点への基本的なケアは、まず冷却して炎症を抑え、十分な保湿を行い、さらなる紫外線への露出を避けることです。かゆみが強い場合は、かきむしらないよう注意し、必要に応じて市販薬や医療機関の受診を検討しましょう。
赤い斑点が2週間以上改善しない場合、毎年繰り返す場合、全身症状を伴う場合などは、皮膚科専門医への受診が必要です。特に、色や形が変化する斑点は皮膚科での鑑別診断が重要です。
何より大切なのは、日焼けを予防することです。日焼け止めの正しい使用と物理的な遮光を組み合わせ、紫外線の強い時間帯の外出を控えることで、日焼けによる赤い斑点のリスクを大幅に減らすことができます。日焼けによる皮膚トラブルでお悩みの方は、ぜひ早めに専門医にご相談ください。アイシークリニック池袋院では、日焼け後の皮膚トラブルや色素沈着についても対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 多形性日光疹・光線過敏症・サンバーンの診断基準や治療指針など、日焼け後の赤い斑点に関連する皮膚疾患の診療ガイドライン
- 厚生労働省 – 紫外線対策に関する公式指針(UV対策ガイド)、日焼け止めのSPF・PA表示の説明および紫外線による皮膚への健康影響に関する情報
- WHO(世界保健機関) – 紫外線(UV)放射が皮膚に与える影響・皮膚がんリスク・国際的な紫外線防護指標(UVI)に関する科学的根拠のある公式情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務