
春になると「去年よりシミが増えた気がする」「冬の間は気にならなかったのに、急に目立ってきた」と感じる方は少なくありません。実は春という季節は、シミが新たにできやすく、また既存のシミが濃くなりやすい条件が重なる時期です。冬の間に蓄積されたダメージが表面に出てくることに加え、日差しが強くなり始めることで新たな紫外線ダメージも加わります。本記事では、春にシミが目立ちやすい理由から、自宅でできるケア方法、さらにはクリニックでの本格的な治療法まで、幅広くわかりやすく解説します。シミのない明るい肌を目指すために、ぜひ参考にしてください。
目次
- 春にシミが目立ちやすい理由
- シミの種類と特徴を知ろう
- 春のシミ悪化を招く生活習慣
- 日常でできる春のシミ予防法
- スキンケアで意識したいポイント
- 美白成分の選び方と使い方
- クリニックで行えるシミ治療の種類
- 治療を受ける前に知っておきたいこと
- まとめ
この記事のポイント
春は紫外線の急増と冬のターンオーバー乱れが重なりシミが悪化しやすい。毎日の日焼け止め・美白成分ケア・生活習慣改善が予防の基本で、改善しない場合はクリニックでの診断と治療が有効。
🎯 春にシミが目立ちやすい理由
シミといえば夏の日焼けのイメージが強い方も多いかと思いますが、実は春こそシミ対策を強化すべき季節です。その理由はいくつかあります。
まず、紫外線量の急増が挙げられます。日本の紫外線量は3月頃から急激に増加し始め、5月には夏に近い強さになることもあります。冬の間に紫外線対策の意識が薄れていた状態で、いきなり強い紫外線にさらされることで、肌へのダメージが一気に蓄積されます。紫外線はメラニンの生成を促進するため、シミが新たにできたり、既存のシミが濃くなったりする原因になります。
次に、肌のターンオーバーサイクルの変化も関係しています。冬の間は乾燥や寒さの影響で、肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れやすい状態です。本来であれば、肌に蓄積したメラニン色素は正常なターンオーバーによって排出されますが、冬に乱れたサイクルが回復しきれていない春には、メラニンが肌の表面に残りやすくなります。これが「春になってシミが目立ってきた」と感じる大きな要因の一つです。
さらに、花粉症などによる肌荒れも影響します。春は花粉の飛散が多い季節で、目の周りをこすったり、花粉が肌に触れることで炎症が起きたりしやすい時期です。肌の炎症はメラノサイト(メラニンを生成する細胞)を刺激し、シミを悪化させることがあります。また、花粉症の薬を服用することで肌が乾燥しやすくなるケースもあり、肌バリアが低下した状態ではシミができやすくなります。
気温の変化も見逃せません。春は日中と朝晩の気温差が大きく、肌が環境の変化に適応しきれずにストレスを受けやすい季節です。このような肌の不安定な状態がシミの悪化につながることもあります。
Q. 春にシミが目立ちやすくなる主な理由は何ですか?
春にシミが目立つ理由は主に3つあります。3月頃から紫外線量が急増し新たなメラニンが生成されやすくなること、冬の乾燥で乱れたターンオーバーが回復しきれずメラニンが排出されにくいこと、そして花粉症による肌の炎症がメラノサイトを刺激することです。
📋 シミの種類と特徴を知ろう
ひとくちに「シミ」といっても、その種類はさまざまです。種類によって原因や対処法が異なるため、まずは自分のシミがどのタイプかを知ることが大切です。
🦠 老人性色素斑(日光性黒子)
最もよく見られるシミの種類で、いわゆる「日焼けによるシミ」です。長年の紫外線ダメージが蓄積することで、メラニン色素が過剰に生成・沈着した状態です。顔の頬や額、手の甲などに多く見られ、輪郭がはっきりした茶色い斑点として現れます。年齢とともに増加することが多く、40代以降に目立ちやすくなりますが、若い頃から紫外線を浴び続けることで20〜30代でも発生することがあります。
👴 肝斑(かんぱん)
30〜50代の女性に多く見られるシミで、頬骨の高いところを中心に左右対称に広がるのが特徴です。ホルモンバランスの乱れが主な原因とされており、妊娠中やピルの服用によって悪化しやすい傾向があります。境界線がぼんやりとしており、日光に当たると濃くなりやすい性質を持ちます。摩擦や紫外線刺激に非常に敏感なため、間違ったケアをすると悪化してしまうことがあります。レーザー治療が効きにくいタイプでもあるため、専門医への相談が重要です。
🔸 炎症後色素沈着
ニキビやアトピー、傷などの炎症が治癒した後に残る色素沈着です。メラノサイトが炎症によって刺激を受けることで、過剰なメラニンが生成された状態です。春の花粉症による肌荒れや、摩擦によるダメージもこのタイプのシミを引き起こすことがあります。時間とともに薄くなる場合もありますが、適切なケアをしないと長期間残ることもあります。
💧 そばかす(雀卵斑)
鼻の周りや頬に散らばる小さな茶色い斑点で、遺伝的な要因が強いとされています。幼少期から現れることが多く、紫外線を浴びると濃くなる傾向があります。肝斑や老人性色素斑とは異なる性質を持つため、治療アプローチも変わってきます。
✨ 脂漏性角化症(老人性疣贅)
加齢とともに現れる茶色から黒色の盛り上がった病変で、シミと混同されることがあります。良性の腫瘍の一種で、皮膚の表面が厚くなったものです。一般的なシミとは性質が異なるため、治療方法も異なります。気になる場合は皮膚科や美容クリニックで確認してもらうことをおすすめします。
💊 春のシミ悪化を招く生活習慣
シミを悪化させる原因は紫外線だけではありません。日常の生活習慣もシミに大きな影響を与えています。春に特に注意したい習慣について確認しておきましょう。
日焼け止めをさぼること、これが最も大きなリスクです。「まだ春だから」「曇っているから大丈夫」と思って日焼け止めを省略してしまう方は多いですが、春の紫外線は思っている以上に強力です。特にUVA(紫外線A波)は雲や窓ガラスを透過して肌に届くため、曇りの日や室内にいても対策が必要です。
睡眠不足や過度のストレスも肌のターンオーバーを乱す原因になります。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌の修復が行われます。睡眠が不足するとこのプロセスが滞り、メラニンが排出されにくくなります。春は新生活や環境の変化でストレスを感じやすい時期でもあるため、意識的に休息をとることが大切です。
食生活の乱れも見逃せません。ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質が不足すると、メラニンの生成を抑える力が低下します。また、アルコールの過剰摂取は肝機能に影響を与え、ホルモンバランスを乱すことで肝斑を悪化させることがあります。
間違ったスキンケアも問題です。肌への過度な摩擦は炎症後色素沈着を引き起こし、シミを増やす原因になります。洗顔時に力強くこすったり、クレンジングを長時間行ったりすることは避けるべきです。また、肌に合わないスキンケア製品を使って肌荒れを起こすことも、シミを悪化させるリスクがあります。
喫煙はビタミンCを大量に消費するとともに、血行を悪化させて肌のターンオーバーを妨げます。シミを予防・改善したい場合は、禁煙を検討することが有効です。
Q. 肝斑の特徴と他のシミとの違いは何ですか?
肝斑は30〜50代の女性に多く見られ、頬骨の高い部分を中心に左右対称に広がり、境界線がぼんやりしているのが特徴です。老人性色素斑のように輪郭がはっきりせず、ホルモンバランスの乱れが主因です。摩擦や紫外線に敏感で、レーザー治療が逆効果になる場合もあるため専門医への相談が重要です。
🏥 日常でできる春のシミ予防法
シミを予防するうえで最も重要なのは、紫外線対策を徹底することです。以下に、日常生活の中で実践できる具体的な予防法を紹介します。
📌 日焼け止めを毎日使う
日焼け止めは晴れた日だけでなく、曇りの日や雨の日にも使用することが重要です。UVA・UVBの両方に対応した製品(PA+++以上、SPF30以上を目安)を選び、外出2〜30分前に塗るようにしましょう。また、汗や皮脂で落ちやすいため、2〜3時間おきに塗り直すことが理想的です。
日焼け止めを選ぶ際には、自分の肌質や用途に合ったものを選ぶことも大切です。敏感肌の方や乾燥肌の方には、保湿成分が配合されたタイプや、石けんで落とせるタイプが向いています。普段メイクをする方は、日焼け止め効果のあるファンデーションやBBクリームを活用するのも一つの方法です。
▶️ 物理的な紫外線対策を取り入れる
日焼け止めだけに頼らず、帽子・サングラス・日傘・UVカット素材の服などを組み合わせることで、より高い紫外線対策が可能になります。特に正午前後の時間帯は紫外線が最も強い時間帯なので、できるだけ直射日光を避けるようにしましょう。
🔹 食事で内側からアプローチする
シミの予防には外からのケアだけでなく、食事による内側からのアプローチも効果的です。ビタミンCはメラニンの生成を抑制し、既にできたメラニンを還元(薄くする)する働きがあります。イチゴ、キウイ、ブロッコリー、パプリカなどに多く含まれています。
ビタミンEは抗酸化作用が高く、紫外線ダメージから肌を守る効果が期待できます。ナッツ類、アボカド、植物油などに豊富に含まれています。ビタミンCと組み合わせることでより高い効果が得られるとされています。
リコピンやポリフェノールなど、抗酸化作用のある成分を含む食材(トマト、ベリー類、緑茶など)を積極的に取り入れることも、肌を紫外線ダメージから守るうえで役立ちます。
📍 質の良い睡眠を確保する
肌の修復は睡眠中に行われます。特に眠り始めてから3〜4時間後に分泌される成長ホルモンが、肌のターンオーバーを促進します。毎晩7〜8時間の睡眠を心がけ、就寝時間を一定に保つことで、肌の回復力を高めることができます。
⚠️ スキンケアで意識したいポイント
正しいスキンケアを行うことは、シミの予防と改善に直接つながります。春に意識したいスキンケアのポイントを以下にまとめます。
💫 洗顔は優しく、丁寧に
肌への摩擦は炎症を引き起こし、シミを悪化させる原因になります。洗顔の際は、よく泡立てた洗顔料を使い、泡で包むように優しく洗いましょう。すすぎも肌に水を当てて流すイメージで行い、タオルで拭く際も押さえるようにそっと水分を取ります。
🦠 保湿を徹底する
肌の保湿が不十分だと、バリア機能が低下してメラノサイトが刺激を受けやすくなります。春は空気が乾燥していることも多く、また花粉の影響で肌荒れが起きやすい時期です。化粧水・美容液・乳液またはクリームの順でスキンケアを重ねて、肌をしっかりと潤わせましょう。
👴 ターンオーバーを促すケアを行う
AHA(グリコール酸、乳酸など)配合の製品は、古い角質を穏やかに除去してターンオーバーを促進します。ただし、使用後は肌が敏感になるため、日中の日焼け止め使用が必須です。また、敏感肌の方は使用頻度を控えめにするか、皮膚科・美容クリニックに相談してから使い始めることをおすすめします。
🔸 クレンジングは素早く、なるべく肌に負担をかけない方法で
メイクを落とすクレンジングは、肌への摩擦が大きくなりやすい工程です。クレンジング剤を顔に乗せてからすすぐまでの時間はできるだけ短くし、擦らずにクレンジングが汚れを浮かせる力を活用するようにしましょう。オイルタイプやバームタイプは滑りがよく、摩擦が少ないため肌への負担が比較的小さいとされています。
Q. シミ予防に効果的な美白成分の種類を教えてください。
シミ予防に有効な美白成分として、メラニン生成を抑制するビタミンC誘導体・アルブチン、肝斑に特に効果が期待されるトラネキサム酸、バリア機能も高めるナイアシンアミドなどがあります。いずれも効果が出るまで数週間〜数ヶ月かかるため、日焼け止めと併用しながら継続的に使用することが重要です。
🔍 美白成分の選び方と使い方
市販のスキンケア製品の中には、シミに効果が期待できる美白成分を配合したものがあります。代表的な成分の特徴と使い方を理解しておくと、製品選びに役立ちます。
💧 ビタミンC誘導体
純粋なビタミンCは不安定で肌への浸透が難しいため、美容製品にはビタミンCを安定化させた「ビタミンC誘導体」が多く使われています。メラニンの生成を抑制する働きと、既に沈着したメラニンを還元する働きを持ちます。ビタミンC誘導体にもさまざまな種類があり、浸透力や安定性が異なります。刺激の少ないタイプから試してみることをおすすめします。
✨ トラネキサム酸
もともとは止血作用のある医薬品成分ですが、メラノサイトへの刺激を抑制する働きがあることからシミや肝斑の治療にも用いられています。医薬部外品として認可された美白成分であり、肝斑に対して特に効果が期待できるとされています。内服薬(市販薬・処方薬)としても用いられており、肌荒れ改善効果も期待されています。
📌 アルブチン
メラニンを作る酵素(チロシナーゼ)の働きを阻害することで、メラニンの過剰生成を抑える成分です。医薬部外品として認可された美白成分であり、比較的刺激が少ないため敏感肌の方にも使いやすいとされています。
▶️ ナイアシンアミド
ビタミンB3の一種で、肌のバリア機能を高める効果と、メラニンが表皮細胞へ転送されるのを阻害する美白効果を持ちます。肌の乾燥改善やキメを整える効果も期待でき、シミ対策以外にも嬉しい効果が多い成分です。刺激が少なく、多くの肌タイプに対応しやすい点も特徴です。
🔹 ハイドロキノン
「肌の漂白剤」とも呼ばれるほど強力な美白成分で、メラノサイトに直接作用してメラニンの生成を強力に抑制します。日本では医薬品扱いとなっているため、クリニックでの処方が必要です。効果が高い反面、刺激が強く、使用上の注意が必要なため、必ず専門医の指導のもとで使用するようにしてください。
美白化粧品を使用する際の注意点として、シミへの効果が現れるまでには時間がかかること(数週間〜数ヶ月)、使用を止めると効果が失われやすいこと、日焼け止めと組み合わせないと効果が十分に発揮されないことを覚えておきましょう。
📝 クリニックで行えるシミ治療の種類
自宅でのケアにはどうしても限界があります。シミが目立つ、長年ケアをしても改善しない、できるだけ早く効果を得たいという方には、クリニックでの専門的な治療を検討することをおすすめします。現在、美容皮膚科では様々なシミ治療が行われています。
📍 レーザー治療
シミに対して特定の波長のレーザー光を照射することで、メラニン色素を破壊・除去する治療法です。シミの種類や深さに応じて、使用するレーザーの種類が異なります。
QスイッチルビーレーザーやQスイッチNd:YAGレーザーは、老人性色素斑やそばかすに対して特に効果が高いとされています。短いパルス幅の強いエネルギーを照射してメラニン色素を破壊します。治療後はかさぶたができ、1〜2週間程度でかさぶたが剥がれ、シミが薄くなっていきます。
ピコレーザーは従来のQスイッチレーザーよりもさらに短い照射時間(ピコ秒単位)でレーザーを照射するもので、周囲の組織へのダメージが少なく、ダウンタイムが比較的軽いという特徴があります。老人性色素斑だけでなく、炎症後色素沈着や、従来のレーザーでは難しかったとされる肝斑の治療にも使われることがあります。
なお、肝斑に対してはレーザー治療が逆効果になることもあるため、担当医による慎重な診断と判断が必要です。
💫 IPL(光治療)

IPL(Intense Pulsed Light:強力パルス光)は、特定の波長だけでなく幅広い波長の光を照射する治療法です。シミだけでなく、赤みや毛穴の開きなど複数の肌悩みに同時にアプローチできるのが特徴です。フォトフェイシャルとも呼ばれており、ダウンタイムが比較的少なく、複数回の施術を重ねることで効果が蓄積されていきます。ただし、強いシミや深いシミには効果が限定的なこともあります。
🦠 肝斑治療(トーニング・内服薬)
肝斑は他のシミと比べて治療が難しく、強いレーザーを当てると逆に悪化することがあるため、特別なアプローチが必要です。レーザートーニングは、低出力のレーザーを広い範囲に均一に照射する方法で、肝斑の改善に有効とされています。
また、内服薬による治療も有効で、トラネキサム酸とビタミンCを組み合わせた処方が多く使われます。外用薬としてはハイドロキノンやトレチノインの処方が行われることもあります。
👴 外用薬治療(ハイドロキノン・トレチノイン)
クリニックで処方される外用薬を使用したシミ治療です。ハイドロキノンはメラニンの生成を強力に抑制し、トレチノイン(レチノイン酸)は肌のターンオーバーを促進してシミを薄くする働きがあります。2つを組み合わせた「クライトマン変法」と呼ばれる治療法もあり、老人性色素斑や炎症後色素沈着などに効果が期待できます。使用中は日焼け止めの徹底が必須です。
🔸 ケミカルピーリング
グリコール酸や乳酸などの酸を使って古い角質を除去し、ターンオーバーを促進する治療法です。シミ自体への直接的な効果は限定的ですが、肌のくすみを改善し、他の治療法との組み合わせで効果が高まることがあります。施術直後は肌が少し赤くなることがありますが、ダウンタイムは比較的少ない治療法です。
💧 点滴・注射による治療
高濃度ビタミンC点滴やグルタチオン注射(白玉注射)は、シミや肌のくすみ改善を目的とした治療として行われています。全身の細胞にアプローチするため、顔だけでなく全身の肌質改善も期待できます。即効性は高くないものの、継続的に行うことで肌への効果が蓄積されていくとされています。
Q. クリニックでのシミ治療を受ける前に注意すべきことは何ですか?
クリニックでシミ治療を受ける前には、まず専門医による正確な診断が不可欠です。シミの種類を誤ると治療が逆効果になる場合があります。また、多くの治療は複数回の施術が必要で、費用は全額自己負担です。治療後は肌が紫外線の影響を受けやすくなるため、日焼け止めの徹底とダウンタイムへの理解も重要です。
💡 治療を受ける前に知っておきたいこと
クリニックでの治療を検討する前に、いくつか知っておいていただきたいことがあります。
✨ まず正確な診断を受けることが大切
シミには様々な種類があり、見た目だけでは判断が難しいことがあります。自分でシミの種類を判断して治療を選んでも、間違ったアプローチでは効果が出ないばかりか、悪化してしまうこともあります。まず専門医による診断を受け、自分のシミの種類と適切な治療法を確認することが重要です。
また、シミのように見えても、皮膚科的な疾患が隠れている場合があります。特に急に大きくなったり、色が変わったりするシミは、悪性腫瘍の可能性もゼロではないため、必ず医師の診察を受けるようにしてください。
📌 治療には複数回の施術が必要なことが多い
レーザー治療など多くの治療法は、1回の施術で完全に解決するとは限りません。シミの種類や深さ、面積によっては複数回の施術が必要なこともあります。また、肝斑のように継続的なケアが必要なタイプもあります。事前にカウンセリングでしっかり確認し、費用や通院の計画を立てることをおすすめします。
▶️ ダウンタイムについて理解しておく
レーザー治療を受けた後は、かさぶたができたり赤みが出たりするダウンタイムが生じることがあります。施術後にかさぶたを無理に剥がしたり、刺激を与えたりすることで、色素沈着が起きることがあるため、アフターケアの指示を正確に守ることが大切です。ダウンタイムの長さは治療の種類によって異なるため、仕事やプライベートのスケジュールに合わせて施術のタイミングを選ぶようにしましょう。
🔹 治療後の紫外線対策は必須
クリニックでの治療を受けた後は、肌が特に紫外線の影響を受けやすい状態になります。治療後の日焼け止め使用はとても重要で、怠ると再びシミができやすくなります。治療を受ける季節も考慮し、紫外線対策がしやすい時期を選ぶのも一つの工夫です。
📍 費用の目安を確認しておく
シミ治療の多くは自由診療(保険適用外)となるため、費用は全額自己負担です。治療の種類や施術する範囲、クリニックによって費用は大きく異なります。カウンセリングを利用して事前に費用の見積もりを確認し、納得したうえで治療を開始するようにしましょう。多くのクリニックでは無料カウンセリングを行っているため、まずは相談だけでも気軽に利用できます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、春先に「冬の間は気にならなかったのに」とシミのご相談で来院される患者様が増えており、紫外線量の急増と冬の間に乱れたターンオーバーが重なるこの時期は、確かにシミが目立ちやすいタイミングです。当院では、シミの種類によって適切な治療アプローチが大きく異なるため、まず丁寧な診断を行ったうえで、お一人おひとりのシミの状態や肌質に合わせた治療プランをご提案しています。自己判断でのケアが逆効果になることもありますので、気になるシミがあればぜひお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
春は3月頃から紫外線量が急増し、冬の間に乱れた肌のターンオーバーが回復しきれていないため、メラニンが肌表面に残りやすい状態になっています。さらに花粉症による肌荒れや炎症もメラノサイトを刺激するため、シミが新たにできたり、既存のシミが濃くなったりしやすい季節です。
肝斑は30〜50代の女性に多く、頬骨の高い部分を中心に左右対称に広がり、境界線がぼんやりしているのが特徴です。一方、老人性色素斑(日焼けによるシミ)は輪郭がはっきりした茶色い斑点として現れます。見た目だけでの判断は難しいため、正確な診断のため専門医への相談をおすすめします。
はい、必要です。シミの原因となるUVA(紫外線A波)は雲や窓ガラスを透過して肌に届くため、曇りの日や室内にいても影響を受けます。PA+++以上・SPF30以上の製品を毎日使用し、2〜3時間おきに塗り直すことが、シミ予防において非常に重要です。
ビタミンC誘導体・トラネキサム酸・アルブチン・ナイアシンアミドなどの美白成分を含む市販品は、メラニン生成の抑制に一定の効果が期待できます。ただし、効果が現れるまで数週間〜数ヶ月かかること、日焼け止めとの併用が必須なことを覚えておきましょう。改善が見られない場合はクリニックへの相談をおすすめします。
まず専門医による正確な診断が大切です。シミの種類によって適切な治療法が異なり、間違ったアプローチでは悪化することもあります。当院では丁寧なカウンセリングと診断を行ったうえで、個々の肌質・シミの状態に合わせた治療プランをご提案しています。また、治療後の紫外線対策の徹底と、ダウンタイムの理解も重要です。
📌 まとめ
春はシミが悪化しやすい季節ですが、正しい知識を持って対策を講じることで、シミの悪化を防ぎ、明るい肌を維持することができます。
まず春に紫外線が増えることを認識し、毎日の日焼け止めと物理的な紫外線対策を習慣化することが第一歩です。自分のシミの種類を正確に把握し、それに合ったスキンケアや美白成分を取り入れることも大切です。食事・睡眠・ストレス管理など生活習慣の見直しも、肌の内側からシミを防ぐために欠かせません。
自宅でのケアで改善が見られない場合や、より速く確実な効果を求める場合には、クリニックでの専門的な治療を検討することをおすすめします。レーザー治療やIPL、内服薬など、様々な選択肢があるため、専門医に相談しながら自分に合った治療法を見つけていきましょう。
アイシークリニック池袋院では、患者様一人ひとりのシミの状態や肌質に合わせた治療プランをご提案しています。シミでお悩みの方は、まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。春のシミ対策を今から始めて、透き通るような明るい肌を目指しましょう。
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- シミのレーザー治療の種類を解説|それぞれの特徴と選び方
- 花粉症による肌荒れを春に防ぐ方法と正しいスキンケア対策
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – シミ(老人性色素斑・肝斑・炎症後色素沈着など)の種類・診断・治療法に関するガイドラインおよび患者向け情報
- 厚生労働省 – 美白化粧品(医薬部外品)に配合される有効成分(トラネキサム酸・アルブチン・ビタミンC誘導体など)の承認・安全性に関する情報
- PubMed – 肝斑・色素沈着に対するレーザー治療・ピコレーザー・IPL・外用薬(ハイドロキノン・トレチノイン)の有効性に関する国際的な臨床研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務