
春になると進学・就職・転勤など、生活環境が大きく変わる方が多いのではないでしょうか。新生活のスタートは期待に満ちた一方で、環境の変化によるストレスや生活リズムの乱れが重なりやすく、肌にとっても負担が大きい時期です。実際に「新生活が始まってからニキビが増えた」「久しぶりにニキビができて困っている」という声は少なくありません。この記事では、なぜ新生活の時期にニキビが増えやすいのか、その原因を丁寧に解説しながら、日常生活でできる予防・改善策をわかりやすくお伝えします。ニキビで悩んでいる方はもちろん、これから環境が変わる予定のある方にもぜひ参考にしていただければと思います。
目次
- 新生活でニキビが増えやすい理由とは
- ストレスとニキビの深い関係
- 睡眠不足が肌に与える影響
- 食生活の乱れとニキビの関係
- ホルモンバランスの乱れとニキビ
- 新生活でよくある間違ったスキンケア
- 新生活中にできるニキビ予防のための生活習慣
- 正しいスキンケアで肌を守る方法
- ニキビが悪化する前にクリニックに相談すべきサイン
- まとめ
この記事のポイント
新生活期のニキビ増加は、ストレスによるコルチゾール分泌、睡眠不足、食生活の乱れ、ホルモンバランスの変化が複合的に作用した結果であり、正しいスキンケアと生活習慣の改善が基本対策。セルフケアで1〜2か月改善しない場合はアイシークリニックへの早期相談が推奨される。
🎯 新生活でニキビが増えやすい理由とは
ニキビは皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の繁殖という三つの要素が重なることで発症します。健康な状態であれば、これらのバランスは肌のターンオーバー(新陳代謝)によって保たれていますが、外的・内的な刺激が加わるとそのバランスが崩れやすくなります。
新生活の時期は、環境の変化が多方面から肌に影響を及ぼします。たとえば、引っ越しによる住環境の変化(水質・気候・湿度の違いなど)、人間関係の構築によるプレッシャー、生活リズムの変化による睡眠の乱れ、食生活の変化など、一度に多くのことが重なります。これらが複合的に作用することで、肌のコンディションが崩れやすくなるのです。
特に20代前後の若い世代は、社会人デビューや大学生活のスタートなど人生の大きな転換期を迎えることが多く、心身への負担も大きくなりがちです。また、大人になってもニキビが続く「大人ニキビ」は思春期ニキビとは異なる要因で発症することが多く、生活習慣やホルモンバランスとの関係が深いといわれています。
こうした背景から、新生活とニキビの関係は単なる偶然ではなく、医学的に説明できる現象であることを理解しておくことが大切です。原因を正しく把握することで、適切な対策を取ることができます。
Q. 新生活でニキビが増える主な原因は何ですか?
新生活でニキビが増えるのは、ストレス・睡眠不足・食生活の乱れ・ホルモンバランスの変化が同時に重なるためです。特にストレス時に分泌されるコルチゾールは皮脂分泌を促進し、毛穴の詰まりやアクネ菌の繁殖を引き起こしてニキビの発症につながります。
📋 ストレスとニキビの深い関係
新生活のニキビ増加において、最も大きな要因の一つがストレスです。新しい職場や学校では、知らない人との関わりや慣れない環境への適応が求められます。これが慢性的なストレスとなり、肌に悪影響を及ぼすことが知られています。
ストレスを感じると、副腎からコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールには皮脂腺を刺激して皮脂の分泌量を増やす作用があります。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなり、アクネ菌が繁殖しやすい環境が整ってしまいます。これがストレスによるニキビが発生するメカニズムです。
また、ストレスは免疫機能にも影響を与えます。通常、免疫システムはアクネ菌の繁殖を抑える役割を果たしていますが、ストレスによって免疫力が低下すると、アクネ菌が増殖しやすくなり炎症性のニキビが形成されやすくなります。特に赤く腫れた炎症性ニキビは、このようなプロセスで発生することが多いです。
さらに、ストレスを感じているときは無意識に顔を触る癖が出やすくなります。手についたバイ菌や汚れが顔に付着することで、ニキビを悪化させる原因にもなります。仕事中や勉強中に頬杖をついたり、頻繁に顔を触ったりする習慣は、特に注意が必要です。
ストレスを完全になくすことは難しいですが、適度な運動や趣味の時間を確保すること、友人や家族と話す機会を持つことなど、日常的なストレス発散の工夫が肌の健康にも大きく貢献します。
💊 睡眠不足が肌に与える影響
新生活が始まると、生活リズムが大きく変わり、睡眠不足に陥る方が増えます。特に新社会人の方は残業や仕事の疲れから帰宅時間が遅くなり、睡眠時間が削られることも珍しくありません。しかし睡眠不足は、ニキビをはじめとする肌トラブルに直結します。
肌のターンオーバー(新陳代謝)は主に睡眠中に行われます。成長ホルモンは夜間の深い睡眠中に最も多く分泌され、肌細胞の再生や修復を促します。十分な睡眠が取れていないと、成長ホルモンの分泌量が減少し、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。
ターンオーバーが乱れると、古い角質が肌の表面に留まりやすくなります。古い角質は毛穴を詰まらせる原因となり、皮脂が外に排出されにくくなってニキビの温床となります。また、ターンオーバーの乱れはバリア機能の低下にも繋がるため、外部刺激に対して肌が敏感になり、ニキビが炎症を起こしやすくなります。
睡眠不足が続くと、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌も増加します。先述の通り、コルチゾールは皮脂分泌を促進するため、睡眠不足とストレスは相互に肌の状態を悪化させるという悪循環が生まれます。
理想的な睡眠時間は成人で7〜8時間といわれています。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、寝室の環境を整えるなど、質の良い睡眠を確保するための工夫を意識的に取り入れることが大切です。特に就寝前1〜2時間はブルーライトを避け、リラックスできる環境を作ることで、入眠しやすくなります。
Q. 睡眠不足がニキビを悪化させるメカニズムを教えてください。
肌のターンオーバーは睡眠中に行われるため、睡眠不足になると古い角質が毛穴を詰まらせニキビの原因となります。さらに睡眠不足はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を増加させ皮脂分泌を促進します。成人は1日7〜8時間の睡眠確保が推奨されます。
🏥 食生活の乱れとニキビの関係
一人暮らしを始めた方や、忙しさから食事が不規則になっている方は、食生活の乱れがニキビに影響していることがあります。食事内容は肌の状態に直接関係しており、ニキビを悪化させる食品・改善する食品についての知識は非常に有用です。
ニキビを悪化させやすいとされる食品には、糖分・脂質の多い食品、乳製品(特に牛乳)、精製された炭水化物などが挙げられています。糖分や精製炭水化物は血糖値を急激に上昇させ、インスリンや男性ホルモンの分泌を促します。これにより皮脂腺が刺激され、皮脂の過剰分泌が起こりやすくなります。ファストフードや菓子パン、スナック菓子などを食べる機会が増えると、肌への影響が出やすくなります。
また、新生活では外食やコンビニ食が増え、野菜や果物の摂取量が減りがちです。ビタミンB群やビタミンC、ビタミンAは肌の健康維持に欠かせない栄養素です。これらが不足すると、皮脂分泌のコントロールがうまくいかなくなったり、肌のバリア機能が低下したりします。
特にビタミンB2・B6は皮脂の分泌を調整する働きがあり、ニキビ予防に役立つとされています。レバー・卵・乳製品・豚肉・納豆などに豊富に含まれています。また亜鉛には皮脂腺の活動を抑える作用があり、牡蠣・牛肉・豆腐などに多く含まれています。
一方で、腸内環境の改善もニキビ予防に重要です。腸内フローラが乱れると免疫システムへの影響を通じて肌の炎症が起こりやすくなるという研究報告があります。ヨーグルトや発酵食品、食物繊維を積極的に取り入れることで腸内環境を整え、肌のコンディションを保つ助けになります。
忙しい時期であっても、できる範囲で栄養バランスを意識した食事を心がけることが、ニキビ対策の基本となります。コンビニでも野菜サラダや豆腐、納豆などを選ぶ工夫ができます。
⚠️ ホルモンバランスの乱れとニキビ
新生活のストレスや睡眠不足、食生活の乱れは、ホルモンバランスにも影響を及ぼします。ホルモンバランスの乱れはニキビの大きな原因の一つであり、特に大人ニキビとの関係が深いといわれています。
ニキビと関係の深いホルモンは、男性ホルモン(アンドロゲン)です。男性ホルモンには皮脂腺を刺激して皮脂の分泌量を増やす作用があります。男性ホルモンは男性だけでなく女性の体内にも存在しており、ストレスや睡眠不足によってそのバランスが崩れると、皮脂が過剰に分泌されてニキビが生じやすくなります。
女性の場合、生理周期によって女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)と男性ホルモンのバランスが変動します。月経前の時期はプロゲステロンが増加し、皮脂分泌量が増えてニキビが悪化しやすくなります。新生活のストレスや不規則な生活がホルモンバランスをさらに乱すことで、いつも以上にニキビができやすくなることがあります。
また、甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンのバランスが崩れることも、肌のトラブルを引き起こすことがあります。長期間にわたってニキビが改善しない場合や、ホルモンバランスの乱れが疑われる場合は、皮膚科や美容皮膚科での診察を受けることが重要です。
ホルモンバランスを整えるためには、規則正しい生活習慣が基本となります。十分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動が、ホルモン分泌の調整を助けます。また、ストレスを溜めないよう日常的にリフレッシュする時間を作ることも大切です。
Q. ニキビ予防に効果的な食品・避けるべき食品は何ですか?
ニキビ予防にはビタミンB2・B6(レバー・卵・納豆)や亜鉛(牡蠣・牛肉)を含む食品が有効です。一方、糖分・脂質の多いファストフードや精製炭水化物は血糖値を急上昇させ皮脂分泌を促進するため控えることが大切です。ヨーグルトなど発酵食品で腸内環境を整えることも重要です。
🔍 新生活でよくある間違ったスキンケア
ニキビができると、多くの方が「よく洗えばニキビがなくなるかもしれない」と考え、洗顔の回数を増やしたり、強い洗浄力の洗顔料を使ったりすることがあります。しかしこれは逆効果になることが多く、ニキビを悪化させる可能性があります。
過剰な洗顔は肌の表面に必要な皮脂まで取り除いてしまいます。すると肌は皮脂不足を補おうとして逆に皮脂を過剰に分泌するようになります。これを「インナードライ」と呼び、肌の内側は乾燥しているにもかかわらず、外側は皮脂が多い状態になります。この状態はニキビができやすい環境を作ってしまいます。
また、ニキビを潰してしまう行為も避けるべきです。ニキビを無理に潰すと、中の膿や細菌が周囲の皮膚に広がり、炎症がより広い範囲に及ぶことがあります。さらに、潰したニキビは傷跡として残りやすく、色素沈着(ニキビ跡の赤みや黒ずみ)が生じる原因にもなります。
新生活の忙しさから、スキンケアを省いてしまう方もいます。特にメイクをしたまま眠ってしまったり、洗顔後に保湿を怠ったりすることは、肌のバリア機能を低下させニキビを発生しやすくします。メイクをしっかり落とし、適切に保湿することは基本的なスキンケアとして欠かせません。
さらに、ニキビができているからといってファンデーションや日焼け止めを厚塗りしたり、毛穴を詰まらせやすい油分の多いコスメを使い続けたりすることも悪影響を及ぼすことがあります。スキンケア・コスメ選びでは「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示されたものを選ぶと、毛穴を詰まらせにくいとされています。
📝 新生活中にできるニキビ予防のための生活習慣
新生活の環境変化の中でも、日常生活の中でできるニキビ予防策は数多くあります。すべてを一度に実践する必要はありませんが、できることから少しずつ取り入れることで、肌の状態を改善していくことができます。
まず、規則正しい生活リズムを整えることを意識しましょう。毎日同じ時間に起きて同じ時間に眠るようにすることで、体内時計が安定し、ホルモンバランスや肌のターンオーバーのリズムも整いやすくなります。特に就寝時間を一定にすることが重要で、夜更かしの習慣はできるだけ避けるようにしましょう。
次に、適度な運動を取り入れることがおすすめです。運動には血行を促進する効果があり、肌への栄養供給や老廃物の排出を助けます。また、運動によってストレスホルモンの分泌が抑えられ、精神的なリフレッシュにも繋がります。激しい運動である必要はなく、ウォーキングや軽いストレッチでも十分な効果が期待できます。ただし、運動後は汗をしっかり洗い流し、清潔に保つことが大切です。
水分補給も忘れずに行いましょう。水分が不足すると肌の乾燥が進み、バリア機能が低下します。1日1.5〜2リットル程度の水分を意識的に摂取することで、肌の潤いを保つことができます。甘い飲み物や過度のカフェイン摂取は控え、水やお茶などを中心に飲むようにすると良いでしょう。
マスク着用についても注意が必要です。日常的にマスクを着用することが増えた現代では、マスク内の蒸れや摩擦がニキビの原因になる「マスクニキビ」が問題となっています。マスクは清潔なものを使用し、帰宅後は速やかに外して洗顔するよう心がけましょう。また、肌に直接触れるマスクの素材は、肌への刺激が少ない不織布や綿素材を選ぶことをおすすめします。
枕カバーやタオルなど、肌に直接触れるものを清潔に保つことも意外と見落とされがちなポイントです。枕カバーは週に1〜2回は交換し、タオルは毎日清潔なものを使用するようにしましょう。これだけで雑菌の繁殖によるニキビを防ぐ効果が期待できます。
Q. クリニックへニキビ相談すべきタイミングはいつですか?
セルフケアや市販薬を1〜2か月続けても改善しない場合、深部に硬いしこりのような嚢胞型・結節型ニキビができた場合、ニキビ跡のクレーターや赤みが目立つ場合は早めのクリニック受診が推奨されます。アイシークリニックでは肌の状態に応じた診察と治療プランを提案しています。
💡 正しいスキンケアで肌を守る方法
ニキビ肌のスキンケアでは、「洗う・うるおす・守る」という基本的なステップを丁寧に行うことが大切です。過度な手間をかけるよりも、正しい方法でシンプルなケアを継続することが効果的です。
洗顔は1日2回(朝・夜)が基本です。泡立てた洗顔料を使い、こすらずやさしく洗うことがポイントです。洗顔料はニキビ肌向けのものや低刺激のものを選ぶとよいでしょう。洗い残しがないようすすぎをしっかり行い、洗顔後はやわらかいタオルで軽く押さえるようにして水気を拭き取ります。
洗顔後の保湿は必須のステップです。ニキビ肌だからといって保湿を省くのは誤りで、乾燥した肌は皮脂を過剰に分泌しやすくなり、ニキビを悪化させる可能性があります。化粧水でしっかりと水分を補給し、その後に乳液や保湿クリームで水分の蒸発を防ぎましょう。ただし、油分が多すぎる保湿剤は毛穴を詰まらせる可能性があるため、ニキビ肌には軽めのテクスチャーのものを選ぶのが適しています。
市販のニキビケア製品には、サリチル酸や過酸化ベンゾイルなどの有効成分が含まれているものがあります。サリチル酸は古い角質を除去して毛穴の詰まりを防ぐ効果があり、過酸化ベンゾイルはアクネ菌を殺菌する効果があります。これらの成分を含む製品はニキビの予防・改善に役立ちますが、敏感肌の方は刺激を感じる場合があるため、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。
紫外線対策も重要です。紫外線は肌のバリア機能を低下させ、炎症を悪化させる可能性があります。ニキビ跡の色素沈着も紫外線によって悪化しやすいため、日焼け止めの使用は欠かせません。ただし、日焼け止めの中には毛穴を詰まらせる成分を含むものもあるため、「ノンコメドジェニック」「肌に優しい」と明記されたものを選ぶとよいでしょう。
スキンケアの方法は個人の肌質によっても異なります。自分の肌の状態をよく観察しながら、合うケアを見つけていくことが大切です。肌が急激に悪化した場合や、市販品を使用しても改善が見られない場合は、皮膚科や美容皮膚科で専門家の意見を聞くことが最善です。
✨ ニキビが悪化する前にクリニックに相談すべきサイン

ニキビは軽度のものであればセルフケアで改善できることもありますが、症状によっては医療機関での治療が必要になる場合があります。適切なタイミングでクリニックに相談することで、ニキビの悪化や跡の残存を防ぐことができます。
以下のような状態がある場合は、早めにクリニックへの相談を検討しましょう。
市販薬やセルフケアを1〜2か月続けても改善が見られない場合は、炎症が深部まで及んでいるか、他の皮膚疾患(酒さ、毛嚢炎など)が関与している可能性があります。自己判断での対処に限界がある状態です。
皮膚の深いところに硬いしこりのようなニキビ(嚢胞型、結節型)ができている場合も、医療的な処置が必要なことがあります。このタイプのニキビは自然に治りにくく、跡が残りやすいため、早期に適切な治療を受けることが重要です。
ニキビ跡(赤み・黒ずみ・クレーター状のへこみ)が目立ってきた場合も、美容皮膚科での治療が効果的です。ニキビ跡は時間が経つほど改善が難しくなることがあるため、早めの対処がおすすめです。
また、ニキビが顎ライン・首・背中・胸などにも広がっている場合や、痛みや強い炎症を伴う場合も、皮膚科での診察を受けることを強くおすすめします。
クリニックでのニキビ治療には、抗生物質内服・外用薬、ビタミン剤、ピーリング、レーザー治療、光治療(フォトフェイシャル)など、さまざまな選択肢があります。患者様の肌の状態や生活習慣に合わせて適切な治療法を選ぶことができます。アイシークリニック池袋院では、ニキビやニキビ跡でお悩みの方の状態に応じた丁寧な診察とカウンセリングを行い、最適な治療プランをご提案しています。
「たかがニキビ」と放置しておくと、ニキビ跡が残ってしまい、その後のケアがより大変になることがあります。肌の変化に早めに気づき、必要であればプロに相談することが、結果的に最短で改善につながることが多いです。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、春から初夏にかけてニキビの悩みで来院される方が増える傾向があり、お話を伺うと新生活のストレスや睡眠の乱れが重なっているケースが非常に多く見受けられます。ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れは皮脂分泌に直接影響するため、スキンケアだけで改善しない場合は生活習慣の見直しと並行して医療的なアプローチが有効です。「たかがニキビ」と感じて受診をためらわれる方も多いですが、早めにご相談いただくことでニキビ跡になる前に対処できることも多いため、どうか一人で抱え込まずにお気軽にご来院ください。」
📌 よくある質問
新生活では、ストレス・睡眠不足・食生活の乱れ・ホルモンバランスの変化など、複数の要因が同時に重なりやすいためです。特にストレスによってコルチゾールというホルモンが分泌されると皮脂の分泌量が増加し、毛穴の詰まりやアクネ菌の繁殖を招き、ニキビが発生しやすくなります。
「洗う・うるおす・守る」の3ステップが基本です。洗顔は1日2回、泡立てた洗顔料でやさしく洗い流します。ニキビ肌でも保湿は必須で、乾燥すると皮脂が過剰分泌されてニキビが悪化します。油分が少ない軽めのテクスチャーの保湿剤を選び、「ノンコメドジェニック」表示のあるコスメを活用しましょう。
糖分・脂質の多いファストフードや菓子パンはニキビを悪化させやすいため控えることが大切です。一方、ビタミンB2・B6(レバー・卵・納豆など)や亜鉛(牡蠣・牛肉など)はニキビ予防に役立ちます。腸内環境を整えるヨーグルトや発酵食品も積極的に取り入れると良いでしょう。
以下の場合は早めにクリニックへ相談することをおすすめします。①市販薬やセルフケアを1〜2か月続けても改善しない、②深部に硬いしこりのようなニキビ(嚢胞型・結節型)ができている、③ニキビ跡(赤み・クレーター状のへこみ)が目立ってきた、④顎・首・背中など広範囲に広がっている場合です。アイシークリニック池袋院では、肌の状態に合わせた丁寧な診察と治療プランのご提案を行っています。
肌のターンオーバー(新陳代謝)は主に睡眠中に行われるため、睡眠不足になると細胞の修復が滞り、古い角質が毛穴を詰まらせてニキビの原因となります。さらに睡眠不足はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を増やし、皮脂分泌を促進します。成人は1日7〜8時間の睡眠を目安に、就寝前のスマートフォン使用を控えるなど質の良い睡眠を心がけましょう。
🎯 まとめ
新生活の時期にニキビが増える背景には、ストレス・睡眠不足・食生活の乱れ・ホルモンバランスの変化など、複数の要因が複合的に絡み合っています。環境の変化は避けられないものですが、その影響を最小限にするための工夫は日常生活の中でできることが多くあります。
まずは睡眠と食事という生活の基本を見直すことから始めてみましょう。次に、正しいスキンケアの習慣を身につけ、肌を清潔に保ちながらしっかりと保湿することも大切です。ストレスとうまく向き合い、趣味や運動など自分なりのリフレッシュ方法を見つけることも長期的な肌の健康に繋がります。
新生活は慣れるまで時間がかかりますが、ニキビに悩む時間を少しでも減らし、毎日を自信を持って過ごしていただけるよう、正しい知識と対策を持つことが重要です。セルフケアを続けても改善が見られない場合や、ニキビが重症化してきた場合には、早めにクリニックへ相談することをためらわないでください。専門家のサポートを受けることで、より確実で効果的なニキビ対策が可能になります。
新しい環境での生活が肌の不調を招くことは珍しくありませんが、適切なケアと必要に応じた医療的サポートによって、肌の悩みは必ず改善できます。無理をせず、焦らず、自分の肌と向き合いながら一つひとつ対策を実践していきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の診療ガイドラインに基づく、アクネ菌の繁殖・皮脂分泌・毛穴の詰まりのメカニズム、および炎症性ニキビの治療方針に関する情報
- 厚生労働省 – 睡眠と健康に関する公式情報。睡眠不足が成長ホルモン分泌・免疫機能・ストレスホルモン(コルチゾール)に与える影響、および推奨睡眠時間(成人7〜8時間)の根拠として参照
- PubMed – ストレスとコルチゾール分泌によるニキビ発症メカニズム、食生活(高GI食品・乳製品)とニキビの関連性、腸内フローラと皮膚炎症の関係に関する国際的な医学研究論文の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務